Cisco H.323 Signaling Interface ユーザ ガイド Guide Cisco HSI Release 4.3.2
Cisco H.323 Signaling Interface
Cisco H.323 Signaling Interface
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco H.323 Signaling Interface

概要

Cisco HSI の概要

PGW 2200

IP ネットワーク

Cisco HSI システムの説明

OAM サブシステム

コール制御サブシステム

RUDP

H.323

EISUP

Cisco HSI Release 4.3 の新機能

動作環境

ハードウェア要件

ソフトウェア要件

Cisco HSI のリカバリ

Cisco H.323 Signaling Interface

Revised: June, 2007, OL-11616-01B-J

概要

この章では、Cisco H.323 Signaling Interface(HSI)システムおよびサブシステムの概要を示します。次の項で構成されています。

「Cisco HSI の概要」

「Cisco HSI システムの説明」

「動作環境」

「Cisco HSI のリカバリ」

Cisco HSI の概要

Cisco HSI は、Cisco Public Switched Telephone Network(PSTN; 公衆電話交換網)ゲートウェイ(PGW 2200)に H.323 インターフェイスを追加します。このインターフェイスを使用すると、PSTN と H.323 ネットワークの間でコールを確立できます(図1-1 を参照してください)。

Cisco HSI は、次のサービスを提供します。

コールを確立、制御、およびリリースするためのシグナリング プロトコルの変換

ネットワーク パラメータおよびプロトコル機能の管理

システムおよびコール関連の統計情報

障害の報告

過負荷の管理

イベント ロギング

Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)インターフェイス

PGW 2200 はアクティブ/スタンバイ設定で動作しますが、Cisco HSI はロード シェアリング設定で動作します。これにより、冗長性(ある HSI に障害が発生しても、残りの HSI が動作を継続する)およびシンプルなスケーリング(ネットワークの拡張に伴って、追加の HSI を挿入できる)という利点が得られます。機器障害が発生した場合でもシステムがコール処理を継続できるようにするには、最低 2 つの HSI が必要です。

図1-1 Cisco HSI システムの概要

 

PGW 2200

PGW 2200 は、シグナリング タスクとコール制御タスク(ディジット分析、ルーティング、回線選択など)を実行し、コールを PSTN から IP ネットワークにシームレスに切り替える、ハードウェアとソフトウェアで構成されています。

IP ネットワーク

Cisco HSI の目的は、PGW 2200 を H.323 ネットワークと相互運用できるようにすることです。

Cisco HSI システムの説明

Cisco HSI システムには、2 つのサブシステムがあります(図1-2 を参照してください)。

Operations, Administration, and Maintenance(OAM; 運用管理および保守)サブシステム

コール制御サブシステム

図1-2 Cisco HSI のサブシステム

 

OAM サブシステム

OAM サブシステムは、次のサービスを提供します。

直接入力またはバッチ ファイルによる運用パラメータの取得および設定値の変更を可能にするマンマシン言語(MML)インターフェイス

統計情報およびアラームの取得を可能にする SNMP インターフェイス

Cisco HSI アプリケーションの自動再起動およびそのプロセスの実行制御を提供するための管理

ファイルへの統計情報、イベント、呼トレース、およびアラームの出力

MML インターフェイスへのアラーム イベント出力

過負荷の制御

コール制御サブシステム

コール制御サブシステムは、次のサービスを提供します。

Cisco PGW 2200 インターフェイス(EISUP)と H.323 のスタック間の通信管理

Enhanced ISDN User Part(EISUP; Enhanced ISDN ユーザ パート)の実装

H.323 コール制御の管理

H.323 と EISUP のコール制御メッセージ間のコール変換

コール管理アクションおよび過負荷削減アクションの提供

RUDP

RUDP は、PGW 2200 と Cisco HSI の間で EISUP メッセージを転送します。

RUDP は、パケットベースのコネクション型転送プロトコルです。

H.323

Cisco HSI Release 4.3 は、H.323 バージョン 4 スタックを使用します。HSI は、H.225 プロトコル(Q.931 と registration, admission, and status(RAS; 登録、アドミッション、およびステータス)プロトコル)および H.245 プロトコルを使用して、H.323 ゲートウェイ シグナリング機能を実装します。

EISUP

EISUP は、ISUP に基づくプロトコルです。EISUP は、PGW 2200 間のコール制御および HSI と PGW 2200 のメッセージングに使用されます。EISUP は、ISUP メッセージのサブセットを使用します。ISUP と EISUP の主な相違点は、次のとおりです。

EISUP は、パケット音声接続の制御用です。

EISUP は、IP ネットワークで RUDP によって転送されます。

EISUP は、PGW 2200 がコール エンドポイントの Session Description Protocol(SDP)情報(エンドポイントの IP アドレスやコーデック仕様など)を転送できるようにします。

Cisco HSI は、PGW 2200 から発信される EISUP コール制御プロトコルと IP ネットワークから発信される H.323 コール制御プロトコルの間の変換を実現します(図1-1 を参照してください)。

Cisco HSI Release 4.3 の新機能

Cisco HSI Release 4.3 は、次の機能のサポートを導入しています。

H.323 Annex M.1 のサポート:H.323 Annex M.1 プロトコルをサポートする H.323 ネットワーク(たとえば、Cisco Call Manager)との高度なサービスの相互運用性を実現します。この機能によって有効になるトンネリングされた QSIG コンテンツは、Cisco PGW 2200 と共に、QSIG PBX だけでなく、SIP や他のプロトコル(DPNSS や SS7 など)との相互運用性もサポートします。高度なサービスの相互運用性には、コールの転送、コールバック サービス、コールの完了などのサービスが含まれます。さらに、この機能により、Cisco Call Manager と DPNSS/QSIG PBX の混合ネットワークに対する完全なエンドツーエンドのルート最適化/パス置換が有効になります。メッセージ ウェイティング表示や発信者 ID サービスなど、他のサービスも使用できます。

H.323 代替エンドポイント ルーティング機能:HSI が複数の H.323 宛先ゲートウェイに接続試行できるようにすることにより、コール完了レートを上げることができます。外部ルート サーバは、シンプルだが強力な GKTMP インターフェイスを使用して、H.323 ゲートキーパーとインターフェイスできます。GKTMP インターフェイスは、HSI が接続を試行できる宛先の選択肢を提供します。

パフォーマンスの向上:Cisco HSI Release 4.3 では、パフォーマンスが向上しています。HSI 4.3 は、以前のリリースよりも数倍速いレートで、HSI ごとに最大 10,000 個の同時コールをサポートします。


) N+1 冗長性をサポートするには、少なくとも 2 つの HSI を使用する必要があります。


Sun Solaris 10:Cisco HSI 4.3 は、Sun Solaris 10 オペレーティング システム上で動作します。

動作環境

この項では、Cisco HSI の動作環境要件を示します。

ハードウェア要件

Cisco HSI 4.3(2) は、Sun Fire V210、Sun Netra 210、および Sun Netra 240 プラットフォーム上で動作します。高性能プラットフォームは、Netra 240 です。現在、Sun Fire V210 は販売終了しています。HSI は Netra 240 プラットフォーム上で動作し、V240 プラットフォーム上では動作しないことに注意してください。Cisco HSI のハードウェア要件は、『Cisco Media Gateway Controller Hardware Installation Guide』に記載されています。第 1 章「Cisco MGC Host Platforms」の項を参照してください。


) まず、『Release Notes for the Cisco Media Gateway Controller Software Releasee 9.7(3)』でハードウェア要件を参照してください。


ソフトウェア要件

Cisco HSI 4.3 は、Cisco PGW 2200 Release 9.7(3) に対応しています。HSI は、9.5 および 9.6 から PGW 2200 Release 9.7(3) へのライブ ネットワーク アップグレードをサポートしています。

Cisco HSI のソフトウェア要件は、『Cisco Media Gateway Controller Software Release 9 Installation and Configuration Guide』に記載されています。


) まず、次の資料でソフトウェア要件を参照してください。
- Release Notes for the Cisco Media Gateway Controller Software Releasee 9.7(3)
- Release Notes for the Solaris 10 Environment Packages


Cisco HSI のリカバリ

Cisco HSI は、メイン アプリケーション プロセスが終了した場合、そのプロセスを自動的に再起動します。


) システムがリブートした場合、リブート前にすでに HSI がアクティブにされていない限り、HSI は自動的に起動しません。


Cisco HSI には、SNMP アラームを生成してアプリケーションのステータスを示す Process Manager が組み込まれています。