Cisco Unified IP Phone 8941/8945 アドミニストレーション ガイド for Cisco Unified Communications Manager 10.0(SCCP および SIP)
メンテナンス
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基本的なリセット

Cisco Unified IP Phone の基本的なリセットを実行すると、電話機にエラーが発生している状態から復旧したり、各種の設定およびセキュリティ設定をリセットまたは復元したりすることができます。

次の表で、基本的なリセットの実行方法を説明します。 電話機が起動した後は、これらのいずれかの操作で電話機をリセットできます。 状況に応じて適切な操作を選択します。

表 1 基本的なリセットの方法

操作

手順

説明

電話機の再起動

[サービス(Services)]、[アプリケーション(Applications)]、または [ディレクトリ(Directories)] を押し、次に **#** を押します。

ユーザ セットアップおよびネットワーク セットアップに変更を加えていても、電話機がフラッシュ メモリに書き込んでいない場合は、以前に保存された設定にリセットされ、その後、電話機が再起動されます。

設定のリセット

設定をリセットするには、アプリケーションを押し、[管理者設定(Administrator Settings)] > [設定のリセット(Reset Settings)] > [ネットワーク(Network)] を選択します。

ユーザ セットアップおよびネットワーク セットアップの設定値をデフォルト値にリセットし、電話機を再起動します。

CTL ファイルをリセットするには、[アプリケーション(Applications)] を押し、[管理者設定(Admin Settings)] > [設定のリセット(Reset Settings)] > [セキュリティ(Security)] を選択します。

CTL ファイルがリセットされます。

電話機のキーパッドからの工場出荷時状態へのリセット

電話機のキーパッドを使用して電話機を工場出荷時のデフォルト設定にリセットするには、次の手順を使用します。

手順
    ステップ 1   電話機のプラグを抜きます。
    • PoE を使用している場合、LAN ケーブルを抜きます。
    • 電源キューブを使用している場合、電源キューブを外します。
    ステップ 2   5 秒間待ちます。
    ステップ 3   # を押したままにして電話機のプラグを再接続します。
    ステップ 4   ミュート ボタンのライトとハンドセットのライト ストリップが消灯し、その他のすべてのライト(回線ボタン、ヘッドセット ボタン、スピーカーフォン ボタン、選択ボタン)が緑色に点灯しているときに、123456789*0# の順にボタンを押します。

    1 を押すと、回線ボタンのライトが赤く点灯します。 ボタンを押すと、選択ボタンのライトが点滅します。

    ボタンを押す順番を間違えると、回線ボタン、ヘッドセット ボタン、スピーカーフォン ボタン、選択ボタンは緑色に点灯します。 もう一度最初から、123456789*0# の順にボタンを押します。

    これらのボタンを押すと、電話機を工場出荷時の状態にリセットするプロセスが実行されます。

    注意       

    工場出荷時の状態にリセットするプロセスが完了して、メイン画面が表示されるまで、電話機の電源を切らないでください。


    電話機のメニューからの工場出荷時状態へのリセット

    電話機を工場出荷時の状態にリセットするには、次の手順を実行します。

    手順
      ステップ 1   [アプリケーション(Applications)] を押します。
      ステップ 2   リセットの設定はすべて、[管理者設定(Administrator Settings)] > [設定のリセット(Reset Settings)] > [すべて(All)] を選択します。

      必要に応じて、電話機のオプションのロックを解除します。


      ネットワーク設定のリセット

      ネットワーク設定をデフォルト値にリセットし、電話機をリセットします。 この方法を実行すると、DHCP が電話機の IP アドレスを再設定します。

      手順
        ステップ 1   [管理者設定(Admin Settings)] メニューから、必要に応じて、電話機のオプションのロックを解除します。
        ステップ 2   [設定のリセット(Reset Settings)] > [ネットワーク設定(Network Settings)] を選択します。

        CTL ファイルの削除

        電話機から CTL ファイルのみを削除します。

        手順
          ステップ 1   [管理者設定(Admin Settings)] メニューから、必要に応じて、電話機のオプションのロックを解除します。
          ステップ 2   [設定のリセット(Reset Settings)] > [セキュリティ設定(Security Settings)] を選択します。

          音声品質のモニタリング

          ネットワーク内で送受信されるコールの音声品質を測定するために、Cisco IP Phone では隠匿イベントに基づいて次の統計メトリックを使用します。 DSP は、音声パケット ストリーム内でフレーム損失の部分をマスクするために、隠蔽フレームを再生します。

          • フレーム損失率のメトリック:音声フレームの総数に対する隠蔽フレームの比率を示します。 直近フレーム損失率は、3 秒ごとに計算されます。
          • フレーム損失発生秒数のメトリック:損失フレームが原因で DSP が隠蔽フレームを処理する場合の処理秒数を示します。 深刻な「フレーム損失発生秒数」は、DSP が 5 % を超える秘匿フレームを処理する場合の秒数です。

          (注)  


          フレーム損失率とフレーム損失発生秒数は、フレーム損失に基づいた主要な測定値です。 フレーム損失率がゼロの場合は、IP ネットワークが損失なく時間どおりにフレームやパケットを配信していることを示しています。


          [コール統計(Call Statistics)] 画面を使用して、Cisco IP Phone から音声品質メトリックにアクセスできます。また、[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 画面を使用してリモートにアクセスすることもできます。

          音声品質のトラブルシューティングのヒント

          メトリックに大幅な変化が継続的に見られた場合は、次の表の一般的なトラブルシューティング情報を使用してください。

          表 2 音声品質メトリックの変化

          メトリックの変化

          条件

          フレーム損失率とフレーム損失発生秒数が大幅に増加した

          パケット損失または高いジッターによるネットワーク障害。

          フレーム損失率はほとんどゼロであるが、音声品質が悪い。

          • 音声チャネルのノイズや歪み(エコー レベルやオーディオ レベルなど)。
          • 複数のエンコード/デコードが使用されているタンデム コール(セルラー ネットワークや電話カード ネットワークへのコールなど)。
          • スピーカーフォン、ハンドフリー携帯電話、またはワイヤレス ヘッドセットなどから発生する音響問題。

          送信パケット(TxCnt)と受信パケット(RxCnt)のカウンタをチェックし、音声パケットが流れていることを確認します。

          MOS LQK スコアが著しく減少

          パケット損失または高いジッター レベルによるネットワーク障害。

          • 平均 MOS LQK の減少は、広範囲の画一的な障害を示している可能性があります。
          • 個別の MOS LQK の減少は、集中的な障害を示している可能性があります。

          フレーム損失率とフレーム損失発生秒数を照合して、パケット損失やジッターがないか確認してください。

          MOS LQK スコアが著しく増加

          • 電話機が適切なコーデック(RxType および TxType)を使用しているかどうかを確認してください。
          • MOS LQK のバージョンがファームウェア アップグレード以降に変更されたかどうかを確認してください。

          (注)  


          音声品質メトリックでは、ノイズや歪みは考慮されません。フレーム損失だけが考慮されます。


          音声品質メトリック

          音声品質モニタリング用のメトリックを使用する場合は、パケット損失のない通常の条件下で典型的なスコアを記録し、このメトリックを比較のベースラインとして使用してください。

          メトリックにおいてランダムな変化と重大な変化を区別することも重要です。 重大な変化とは、約 0.2 MOS 以上の変化があるスコア、または 30 秒を超えるコールで持続するスコアです。 フレーム損失率に変化があると、3 % を超えるフレーム損失があることを意味します。

          MOS LQK スコアは、Cisco Unified IP Phone が使用するコーデックに基づいて変化する可能性があります。 フレーム損失のない通常の条件下で Cisco Unified Phone 8941 および 8945 に最大 MOS LQK スコアを提供するコーデックを次に示します。

          • G.711:4.5 MOS LQK
          • G.722:4.5 MOS LQK
          • G.728/iLBC:3.9 MOS LQK
          • G729A/AB:3.7 MOS LQK

          (注)  


          • ITU がワイドバンドへの技術の拡張を定義していないため、Cisco Voice Transmission Quality(CVTQ)は、ワイドバンド(7 kHz)スピーチ コーデックをサポートしません。 したがって、MOS LQK スコアの報告ではなく基本品質モニタリングを可能にするために、G.722 コールに対して G.711 パフォーマンスに対応する MOS スコアが報告されます。
          • CVTQ を使用してワイドバンド コールに対して G.711 スケール MOS スコアを報告することで、基本品質分類が優良/正常、または不良/異常として示されるようになります。 高いスコア(約 4.5)のコールは、高い品質または低いパケット損失を示し、低いスコア(約 3.5)は低い品質または高いパケット損失を示します。
          • MOS とは異なり、フレーム損失率およびフレーム損失発生秒数はワイドバンド コールとナローバンド コールの両方で、依然として有効かつ有用です。

          フレーム損失率がゼロの場合は、IP ネットワークが損失なく時間どおりにフレームやパケットを配信していることを示しています。

          Cisco IP Phone のクリーニング

          Cisco IP Phone をクリーニングするには、必ず乾いた柔らかい布で軽く電話機とスクリーンを拭いてください。 液体や粉末を直接電話機に付けないでください。 すべての非耐候性の電子機器と同様に、液体や粉末はコンポーネントを損傷し、障害を引き起こすことがあります。

          電話機がスリープ モードになっているときは、スクリーンは空白で、選択ボタンは点灯しません。 電話機がこの状態のときはスクリーンをクリーニングできますが、クリーニングを終了するまで電話機のスリープ状態が続くことがわかっている場合に限ります。