Cisco Unified IP Video Phone 7985G アドミニストレーション ガイド
トラブルシューティングとメン テナンス
トラブルシューティングとメンテナンス
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 963KB) | フィードバック

目次

トラブルシューティングとメンテナンス

起動に関する問題の解決

症状:Cisco Unified IP Video Phone が通常の起動プロセスを実行しない

症状:Cisco Unified IP Video Phone が Cisco Unified CallManager に登録されない

Cisco Unified CallManager への電話機の登録

ネットワーク接続の確認

TFTP サーバの設定値の確認

IP アドレス指定とルーティングの確認

DNS の設定値の確認

Cisco Unified CallManager の設定値の確認

Cisco Unified CallManager と TFTP のサービスが動作していない

新しい設定ファイルの作成

症状:Cisco Unified IP Video Phone が予期せずリセットされる

物理接続の確認

断続的なネットワーク停止の識別

DHCP の設定値の確認

固定 IP アドレスの設定値の確認

ボイス VLAN 設定の確認

DNS およびその他の接続のエラーの解決

トラブルシューティングに関する全般的なヒント

Cisco Unified IP Video Phone のリセットまたは復元

基本リセットの実行

工場出荷時の状態へのリセット

Quality Report Tool の使用

詳細なトラブルシューティング情報の入手先

Cisco Unified IP Video Phone のクリーニング

トラブルシューティングとメンテナンス

この章では、Cisco Unified IP Video Phone 7985G および IP テレフォニー ネットワークの問題をトラブルシューティングするのに役立つ情報を提供します。また、電話機のクリーニングとメンテナンスの方法についても説明します。

この他のトラブルシューティング情報については、テクニカル ノート『 Using the 79xx Status Information For Troubleshooting 』を参照してください。登録済みの Cisco.com ユーザの場合、このドキュメントは次の URL で入手できます。

http://www.cisco.com/warp/customer/788/AVVID/telecaster_trouble.html

この章は、次の項で構成されています。

「起動に関する問題の解決」

「トラブルシューティングに関する全般的なヒント」

「Cisco Unified IP Video Phone のリセットまたは復元」

「Quality Report Tool の使用」

「詳細なトラブルシューティング情報の入手先」

「Cisco Unified IP Video Phone のクリーニング」

起動に関する問題の解決

Cisco Unified IP Video Phone をネットワークに設置し、Cisco Unified CallManager に追加すると、電話機が起動します(「電話機の起動プロセスの確認」を参照)。電話機が正常に起動しない場合は、次の各項のトラブルシューティング情報を参照してください。

「症状:Cisco Unified IP Video Phone が通常の起動プロセスを実行しない」

「症状:Cisco Unified IP Video Phone が Cisco Unified CallManager に登録されない」

「症状:Cisco Unified IP Video Phone が予期せずリセットされる」

症状:Cisco Unified IP Video Phone が通常の起動プロセスを実行しない

Cisco Unified IP Phone をネットワーク ポートに接続すると、電話機は通常の起動プロセスを実行し、LCD スクリーンに情報が表示されます。電話機が起動プロセスを実行しない場合、その原因としては、ケーブルの損傷、接続不良、ネットワークの停止、電力不足などが考えられます。または、電話機が動作していない可能性もあります。

電話機が動作しているかどうかを確認するには、次の推奨事項に従って、考えられる問題を 1 つずつ解決していきます。

1. ネットワーク ポートが機能していることを確認します。

イーサネット ケーブルを正常に使用できているものに交換する。

別のポートに接続され、正常に動作している Cisco Unified IP Video Phone を取り外して、該当するネットワーク ポートに接続し、ポートがアクティブであることを確認する。

起動しない Cisco Unified IP Video Phone を別の正常なネットワーク ポートに接続する。

起動しない Cisco Unified IP Video Phone を、オフィスにあるパッチ パネル接続を経由せずにスイッチのポートに直接接続する。

2. 電話機が受電していることを確認します。

電気コンセントが機能していることを確認する。

インラインパワーを使用している場合は、代わりに外部電源を使用する。

外部電源を使用している場合は、正常に動作しているユニットに切り替える。

インラインパワーを使用している場合は、IEEE 802af 対応のスイッチに接続されていることを確認する。シスコ インラインパワーは、7985G ではサポートされません。

3. 上の事項を確認しても電話機が正常に起動しない場合は、ハンドセットをオフ フックにしたまま電話機の電源を投入します。この方法で電話機の電源を投入すると、電話機はバックアップ ソフトウェア イメージを起動しようとします。

4. 上の方法でも電話機が正常に起動しない場合は、電話機を工場出荷時の状態にリセットします。詳細については、「工場出荷時の状態へのリセット」を参照してください。

これらの解決方法を試してから 5 分以上経っても Cisco Unified IP Video Phone の LCD スクリーンに何も文字が表示されない場合は、シスコのテクニカル サポート担当者にご連絡ください。

症状:Cisco Unified IP Video Phone が Cisco Unified CallManager に登録されない

電話機が起動プロセスの最初の段階(LED ボタンの点滅)を過ぎたものの、LCD スクリーンに表示されるメッセージが循環し続けている場合、電話機は正常に起動していません。電話機は、イーサネット ネットワークに接続され Cisco Unified CallManager サーバに登録されない限り、正常に起動できません。

次の各項で、電話機が正常に起動しない原因の特定に役立つ情報を提供します。

「Cisco Unified CallManager への電話機の登録」

「ネットワーク接続の確認」

「TFTP サーバの設定値の確認」

「IP アドレス指定とルーティングの確認」

「DNS の設定値の確認」

「Cisco Unified CallManager の設定値の確認」

「Cisco Unified CallManager と TFTP のサービスが動作していない」

「新しい設定ファイルの作成」

Cisco Unified CallManager への電話機の登録

Cisco Unified IP Video Phone を Cisco Unified CallManager サーバに登録できるのは、電話機がサーバにすでに追加されている場合、または自動登録を有効にしている場合のみです。「Cisco Unified CallManager データベースへの電話機の追加」の情報および手順を確認して、電話機が Unified CallManager データベースに追加されていることを確認してください。

電話機が Cisco Unified CallManager データベースに存在していることを確認するには、Cisco Unified CallManager Administration で、 Device > Find を選択し、電話機を MAC アドレスを条件にして検索します。検索条件にする MAC アドレスを特定するには、 Settings > Network Configuration を押し、 MAC address オプションまでスクロールします。

電話機が Cisco Unified CallManager データベースにすでに存在している場合は、設定ファイルが破損している可能性を考慮してください。詳細については、「新しい設定ファイルの作成」を参照してください。

ネットワーク接続の確認

電話機と TFTP サーバ、または電話機と Cisco Unified CallManager の間でネットワークがダウンしている場合、電話機は正常に起動できません。ネットワークが動作していることを確認してください。

TFTP サーバの設定値の確認

電話機で使用される TFTP サーバの IP アドレスを特定するには、 Settings > Network Configuration を押し、 TFTP Server 1 オプションまでスクロールします。

電話機に固定 IP アドレスを割り当てた場合は、TFTP Server 1 オプションの設定値を手動で入力する必要があります。「Network Configuration メニュー」を参照してください。

DHCP を使用している場合、電話機は TFTP サーバのアドレスを DHCP サーバから取得します。オプション 150 で設定されている IP アドレスを確認してください。 http://www.cisco.com/warp/customer/788/AVVID/win2000_dhcp.html で入手できる『 Configuring Windows 2000 DHCP Server for Cisco Unified CallManager 』を参照してください。

電話機で、代替 TFTP サーバの使用を有効にすることもできます。ある場所から別の場所に電話機を最近移設した場合は、このように設定すると便利です。詳細については、「Network Configuration メニュー」を参照してください。

IP アドレス指定とルーティングの確認

電話機の IP アドレス指定とルーティングの設定値を確認する必要があります。DHCP を使用している場合、これらの値は DHCP サーバが提供します。電話機に固定 IP アドレスを割り当てた場合は、これらの値を手動で入力する必要があります。

Cisco Unified IP Phone で、 Settings > Network Configuration を選択し、次のオプションを確認します。

DHCP Server:電話機に固定 IP アドレスを割り当てた場合は、DHCP Server オプションの値を入力する必要はありません。ただし、DHCP サーバを使用している場合は、このオプションに値が入力されている必要があります。入力されていない場合は、IP ルーティングと VLAN の設定を確認してください。 http://www.cisco.com/warp/customer/473/53.shtml で入手できる
Troubleshooting Switch Port Problems 』を参照してください。

IP Address、Subnet Mask、Default Router:電話機に固定 IP アドレスを割り当てた場合は、これらのオプションの設定値を手動で入力する必要があります。詳細については、「Network Configuration メニュー」を参照してください。

DHCP を使用している場合は、DHCP サーバが配布した IP アドレスを確認してください。 http://www.cisco.com/warp/customer/473/100.html#41 で入手できる
Understanding and Troubleshooting DHCP in Catalyst Switch or Enterprise Networks 』を参照してください。

DNS の設定値の確認

DNS を使用して TFTP サーバまたは Cisco Unified CallManager を参照している場合は、管理者が DNS サーバを指定する必要があります。この設定値を確認するには、 Settings > Network Configuration を選択し、 DNS Server 1 オプションまでスクロールします。また、TFTP サーバと Cisco Unified CallManager システムの CNAME エントリが DNS サーバに存在していることも確認する必要があります。

さらに、逆ルックアップを実行するように DNS を設定する必要があります。Windows 2000 は、デフォルトの設定では順方向のルックアップのみ実行します。

Cisco Unified CallManager の設定値の確認

Cisco Unified IP Video Phone で、 Settings > Network Configuration を選択し、
CallManager 1
CallManager 5 の各オプションを確認します。Cisco Unified IP Video Phone は、割り当てられた Cisco Unified CallManager グループに含まれているすべての Cisco Unified CallManager サーバに向かって TCP 接続を開こうとします。これらのいずれのオプションにも IP アドレスが保持されておらず、Active または Standby が示されていない場合、電話機は Cisco Unified CallManager に正しく登録されていません。この問題を解決するためのヒントについては、「Cisco Unified CallManager への電話機の登録」を参照してください。

Cisco Unified CallManager と TFTP のサービスが動作していない

Cisco Unified CallManager サービスまたは TFTP サービスが動作していない場合は、電話機が正常に起動しない可能性があります。ただし、このような状況では、システム全体に障害が発生して、他の電話機やデバイスが正常に起動しない場合もあります。

Cisco Unified CallManager サービスが動作していない場合は、このサービスを利用してコールを発信する、ネットワーク上のすべてのデバイスが影響を受けます。TFTP サービスが動作していない場合、多くのデバイスは正常に起動できません。

サービスを開始するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1 Cisco Unified CallManager Administration で、 Application > Cisco CallManager Serviceability を選択します。

ステップ 2 Tools > Control Center を選択します。

ステップ 3 Servers カラムで、プライマリの Cisco Unified CallManager サーバを選択します。

ウィンドウ上に、選択したサーバのサービス名、サービスのステータス、およびサービスを停止または開始するためのサービス コントロール パネルが表示されます。

ステップ 4 サービスが停止している場合は、 Start ボタンをクリックします。

Service Status の記号が、四角形から矢印に変化します。


 

新しい設定ファイルの作成

この章の他の推奨事項に従っても特定の電話機で問題が解決しない場合は、設定ファイルが破損している可能性があります。新しい設定ファイルを作成するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1 Cisco Unified CallManager で、 Device > Phone > Find を選択し、問題が発生している電話機を検索します。

ステップ 2 Delete をクリックして、電話機を Cisco Unified CallManager データベースから削除します。

ステップ 3 電話機をもう一度 Cisco Unified CallManager データベースに追加します。詳細については、「Cisco Unified CallManager データベースへの電話機の追加」を参照してください。

ステップ 4 電話機の電源投入サイクルを実行します。


 


) • 電話機を Cisco Unified CallManager データベースから削除すると、その電話機の設定ファイルが Cisco Unified CallManager の TFTP サーバから削除されます。電話機の電話番号は、Cisco Unified CallManager データベースに残ります。これらの「未割り当て DN」は、他のデバイスに使用することができます。これらの未割り当て DN を他のデバイスで使用しない場合は、DN を Cisco Unified CallManager データベースから削除します。未割り当てのリファレンス番号を表示および削除するには、ルート プラン レポートを使用します。詳細については、『Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』を参照してください。

電話ボタン テンプレートのボタンを変更するか、電話機に別の電話ボタン テンプレートを割り当てると、電話機からアクセスできない電話番号が発生することがあります。これらの電話番号は、Cisco Unified CallManager データベースでは電話機に割り当てられたままですが、コールへの応答に使用できるボタンは電話機上に存在しません。必要に応じて、これらの電話番号を電話機から削除してください。


 

症状:Cisco Unified IP Video Phone が予期せずリセットされる

ユーザから、コールの最中や待機中にデスクの電話機がリセットされると報告があった場合は、原因を調査する必要があります。ネットワーク接続と Cisco Unified CallManager 接続が安定している場合、Cisco Unified IP Video Phone が自らリセットを実行することはありません。

通常、電話機がリセットされるのは、イーサネット ネットワークまたは Cisco Unified CallManager への接続で問題が発生している場合です。次の各項で、ネットワーク内の電話機がリセットされる原因の特定に役立つ情報を提供します。

「物理接続の確認」

「断続的なネットワーク停止の識別」

「DHCP の設定値の確認」

「固定 IP アドレスの設定値の確認」

「ボイス VLAN 設定の確認」

「DNS およびその他の接続のエラーの解決」

物理接続の確認

Cisco Unified IP Video Phone が接続されているイーサネット接続が、正常に動作していることを確認します。たとえば、電話機が接続されている特定のポートまたはスイッチがダウンしていないかどうかを確認します。

断続的なネットワーク停止の識別

ネットワークが断続的に停止することによって生じるデータ トラフィックや音声トラフィックへの影響は、一定のものではありません。ネットワークが断続的に停止していても、検出されない場合もあります。この場合は、データ トラフィックであれば喪失パケットを再送信して、パケットが送受信されていることを確認できます。一方、音声トラフィックの場合は喪失パケットを再キャプチャできません。電話機は、失われたネットワーク接続を再送信する代わりに、リセットを実行してネットワーク接続を再接続しようとします。

音声ネットワークに問題が発生した場合は、以前からある問題点が単に表面化しただけではないか、調査する必要があります。

DHCP の設定値の確認

電話機が DHCP を使用するように適切に設定されているかどうかを確認するには、次の推奨事項を参考にしてください。

DHCP を使用するように、電話機を適切に設定したことを確認する。詳細については、「Network Configuration メニュー」を参照してください。

DHCP サーバが適切にセットアップされていることを確認する。

DHCP のリース期間を確認する。シスコでは、リース期間を 8 日間にすることをお勧めします。

Cisco Unified IP Phone は、DHCP のアドレス リースを更新するときに、要求タイプ 151 のメッセージを送信します。DHCP サーバが要求タイプ 150 のメッセージを前提にしている場合、サーバはリースを拒否し、電話機に対して、再起動して DHCP サーバに新しい IP アドレスを要求することを強制します。

固定 IP アドレスの設定値の確認

電話機に固定 IP アドレスを割り当てた場合は、設定値を正しく入力したことを確認します。詳細については、「Network Configuration メニュー」を参照してください。

ボイス VLAN 設定の確認

ネットワークの使用率が非常に高いとき(たとえば、電話機と同じスイッチに接続されているコンピュータ上で、広範囲にわたる Web サーフィンが行われた後など)に Cisco Unified IP Video Phone がリセットされると考えられる場合は、ボイス VLAN が設定されていない可能性があります。

電話機を別個の補助 VLAN に分離することで、音声トラフィックの品質が向上します。詳細については、「Cisco Unified IP Video Phone が Cisco Catalyst ファミリのスイッチと連携する方法について」を参照してください。

DNS およびその他の接続のエラーの解決

電話機のリセットが継続的に発生する場合は、次の手順に従って、DNS およびその他の接続のエラーを解決します。


ステップ 1 Erase ソフトキーを使用して、電話機の設定値をデフォルト値にリセットします。詳細については、「Cisco Unified IP Video Phone のリセットまたは復元」を参照してください。

ステップ 2 DHCP および IP の設定値を修正します。

a. DHCP を無効にします。詳細については、「Network Configuration メニュー」を参照してください。

b. 電話機に固定 IP アドレスを割り当てます。詳細については、「Network Configuration メニュー」を参照してください。正常に動作する他の Cisco Unified IP Phone で使用されている、デフォルトのルータ設定値を使用します。

c. TFTP サーバを割り当てます。詳細については、「Network Configuration メニュー」を参照してください。正常に動作する他の Cisco Unified IP Phone で使用されている TFTP サーバを使用します。

ステップ 3 Cisco Unified CallManager サーバで、ローカルの hosts ファイルが正しい Cisco Unified CallManager サーバ名を正しい IP アドレスにマッピングしていることを確認します。 http://www.cisco.com/warp/customer/788/AVVID/cm_hosts_file.html で入手できる『 Configuring The IP Hosts File on a Windows 2000 CallManager Server 』を参照してください。

ステップ 4 Cisco Unified CallManager で、 System > Server を選択し、サーバが DNS 名ではなく IP アドレスで参照されていることを確認します。

ステップ 5 Cisco Unified CallManager で、 Device > Phone を選択し、この Cisco Unified IP Phone に正しい MAC アドレスを割り当てたことを確認します。電話機上で MAC アドレスを確認するには、 Settings > Network Configuration を選択し、 MAC address オプションまでスクロールします。

ステップ 6 電話機の電源投入サイクルを実行します。


 

トラブルシューティングに関する全般的なヒント

表9-1 に、Cisco Unified IP Video Phone に関する全般的なトラブルシューティング情報を示します。

 

表9-1 Cisco Unified IP Video Phone のトラブルシューティング

問題
説明

Cisco Unified IP Video Phone をデイジーチェーン接続する

Cisco Unified IP Video Phone をアクセス ポートを介して別の Cisco Unified IP Video Phone に接続しないでください。それぞれの Cisco Unified IP Video Phone は、スイッチのポートに直接接続する必要があります。1 つの回線に複数の IP Phone を接続(デイジーチェーン接続)した場合、1 台の電話機で問題が発生すると、回線上の以降の電話機すべてに影響が及びます。また、回線上のすべての電話機で帯域幅が共有されます。

デジタル方式の携帯電話機に G.729 プロトコルを使用してコールすると、通話品質が悪い

Cisco Unified CallManager では、G.729 プロトコルを使用するようにネットワークを設定できます(デフォルトは G.711 です)。G.729 が使用されている場合、IP Phone とデジタル携帯電話機の間では、コールの音声品質が低下します。G.729 を使用するのは、不可欠な場合のみにしてください。

ブロードキャスト ストームが長時間になると、IP Phone の再登録が発生する

ボイス VLAN 上でブロードキャスト ストームが長時間(数分間)にわたった場合、IP Phone は別の Cisco Unified CallManager サーバに再登録されます。

ネットワーク接続を電話機からワークステーションに移動する

ネットワーク接続を通じて電話機に電力を供給している場合、電話機をネットワーク接続から切り離して、ケーブルをデスクトップ コンピュータにつなぐときは、十分に注意する必要があります。


注意 コンピュータのネットワーク カードは、ネットワーク接続を通じて電力を受け取ることができません。接続を通じて電力が到達した場合、ネットワーク カードが破損する恐れがあります。ネットワーク カードを保護するために、ケーブルを電話機から抜いた後は、コンピュータにつなぐまで 10 秒以上待機してください。この待ち時間によって、電話機がオンラインでなくなったことをスイッチが認識し、ケーブルへの電力供給が停止されるようになります。

電話機の設定を変更する

システムのデフォルトでは、ネットワーク設定オプションはロックされており、ユーザはネットワーク接続に影響を及ぼす可能性のある変更を実施できません。ネットワーク設定オプションを設定するには、あらかじめオプションのロックを解除しておく必要があります。詳細については、「オプションのロック解除とロック」を参照してください。

電話機のリセット

電話機は、Cisco Unified CallManager ソフトウェアとの接続を失うとリセットされます。この接続が失われる可能性があるのは、ケーブルの断線、スイッチの停止、スイッチのリブートなどによって、ネットワーク接続の中断が発生した場合です。

LCD ディスプレイの問題

ディスプレイに描線の歪みや波線模様が現れる場合は、建物にある特定タイプの旧式蛍光灯と干渉している可能性があります。電話機を電灯から遠ざけるか、電灯を交換することで問題が解決します。

DTMF(Dual Tone Multifrequency)の遅延

キーパッドによる入力が必要なコールでは、キーを非常に速く押していくと、入力の一部が認識されない場合があります。

電話機と他のデバイスとのコーデック不一致

音声プロトコルの統計情報には、この Cisco Unified IP Phone と他方のデバイスとの間で、通話に使用されているコーデックが示されます。両者の統計情報の値が一致している必要があります。一致していない場合は、他方のデバイスがこのコーデック通話を処理できること、またはトランスコーダが機能し、サービスを処理していることを確認してください。

これらの統計情報の表示については、「Call Statistics 画面」を参照してください。

Cisco Unified IP Video Phone のリセットまたは復元

Cisco Unified IP Video Phone をリセットまたは復元する方法には、次の 2 つがあります。

「基本リセットの実行」

「工場出荷時の状態へのリセット」

基本リセットの実行

Cisco Unified IP Video Phone の基本リセットは、電話機でエラーが発生している場合の回復手段、および各種の設定とセキュリティ設定値をリセットまたは復元する手段になります。

表9-2 に、基本リセットを実行する方法を示します。電話機が起動した後は、これらのいずれかの操作を実行することで、いつでも電話機をリセットできます。状況に応じて、適切な操作を選択してください。

 

表9-2 基本リセットの方法

操作
方法
説明

電話機の再起動

任意の画面で、 **#** を押す。

この操作は、管理者が変更したユーザ設定とネットワーク設定のうち、電話機がフラッシュ メモリに書き込んでいないものをすべてリセットして、保存されている以前の設定値にし、電話機を再起動します。

Erase ソフトキー

Settings メニューから、電話機のオプションのロックを解除する(「オプションのロック解除とロック」を参照)。次に、 Erase ソフトキーを押す。

この操作は、ユーザ設定とネットワーク設定の設定値をリセットして、デフォルト値に戻します。

Network Configuration メニューから、電話機のオプションのロックを解除する(「オプションのロック解除とロック」を参照)。次に、 Erase ソフトキーを押す。

この操作は、ネットワーク設定の設定値をリセットしてデフォルト値に戻し、電話機をリセットします(この方法では、電話機の IP アドレスが DHCP によって再設定されます)。

工場出荷時の状態へのリセット

Cisco Unified IP Video Phone を工場出荷時の状態にリセットすると、次の情報が消去またはリセットされ、デフォルト値に戻されます。

ユーザ設定の設定値:デフォルト値へのリセット

ネットワーク設定の設定値:デフォルト値へのリセット

コールの履歴:消去

工場出荷時の状態へのリセットは、設定メニューから実行できます(Settings > Restore Default Settings > Restore を選択)。工場出荷時の状態へのリセットを実行する別の方法としては、次の手順があります。電話機は、DHCP をサポートするネットワーク上に配置されている必要があります。

手順


ステップ 1 4 と 6 を押しながら電話機を起動します。

ステップ 2 赤色の LED が点滅し始めます。

ステップ 3 4 秒以内に、次の操作を実行します。

工場出荷時のデフォルト パラメータにリセットするには、1 を押す

フラッシュ ディスクを再フォーマットするには、2 を押す

ソフトウェア イメージを切り替えるには、3 を押す

ステップ 4 赤色 LED の点滅が速くなります。

ステップ 5 4 秒以内に # を押して、操作を確定します。

ステップ 6 コマンドの実行中は、LED が消灯します(しばらく時間がかかります)。

ステップ 7 コマンドが完了すると、LED が点灯し、通常のブート アップが続行されます。

電話機にはフラッシュ メモリが 2 バンクあり、現在のソフトウェア イメージとともに、以前のイメージが格納されています。このため、現在のイメージが破損しているか使用不能になっている場合は、上の手順に従って、以前に使用していたイメージに切り替えてください(ステップ 3 で 3 を押します)。


 

Quality Report Tool の使用

Quality Report Tool(QRT)は、Cisco Unified IP Video Phone 7985G の音声品質や一般的な問題を報告するツールとして機能します。QRT 機能は、Cisco Unified CallManager インストールの一環としてインストールされます。

管理者は、ユーザの Cisco Unified IP Phone に QRT を設定できます。設定すると、ユーザは電話コールに関する問題を QRT ソフトキーを押して報告できるようになります。このソフトキーを使用できるのは、Cisco Unified IP Phone の状態が、Connected、Connected Conference、Connected Transfer、または OnHook になっているときのみです。

ユーザが QRT ソフトキーを押すと、問題カテゴリのリストが表示されます。ユーザが適切な問題カテゴリを選択すると、このフィードバックが XML ファイルに記録されます。実際に記録される情報は、ユーザの選択内容、および宛先デバイスが Cisco Unified IP Phone であるかどうかによって異なります。

QRT の使用の詳細については、『Cisco Unified CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド』および『Cisco Unified CallManager Serviceability システム ガイド』を参照してください。

詳細なトラブルシューティング情報の入手先

Cisco Unified IP Phone のトラブルシューティングについて、この他に疑問点がある場合は、いくつかの Cisco.com Web サイトでヒントが見つかる可能性があります。

Cisco Unified IP Phone のトラブルシューティング資料
http://www.cisco.com/pcgi-bin/Support/PSP/psp_view.pl?p=Hardware:IP_Phones&s=Troubleshooting

シスコの製品および技術(Cisco Unified CallManager を含むシスコの音声アプリケーション)
http://www.cisco.com/warp/public/44/jump/voice_applications.shtml

シスコの製品および技術(Cisco Unified IP Phone を含むテレフォニー製品)
http://www.cisco.com/warp/public/44/jump/telephony.shtml

Cisco Unified IP Video Phone のクリーニング

Cisco Unified IP Video Phone をクリーニングするには、乾いた柔らかい布で電話機とスクリーンを拭きます。電話機に液体や粉末を直接当てないでください。他の非耐候性の電子機器の場合と同様に、液体や粉末は構成部品を損傷し、故障の原因になる恐れがあります。