Cisco Unified IP Phone 6921/6941/6945/6961 アドミニストレーション ガイド for Cisco Unified Communications Manager 9.0(SCCP および SIP)
電話機の基本的な管理手順
電話機の基本的な管理手順
発行日;2013/07/24   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

電話機の基本的な管理手順

ここでは、次の作業を行うための最小限の基本的な設定手順を説明します。

  • Cisco Unified Communications Manager の管理ページへの新規ユーザの追加
  • その新規ユーザへの新しい電話機の設定
  • そのユーザのその電話機への関連付け
  • その他の基本的なエンド ユーザの設定作業

この手順では、これらの作業を実行する 1 つの方法を示しますが、それがこれらの作業を実行する唯一の方法というわけではありません。 ここで紹介するのは、新規ユーザを追加し、システム上で機能する電話機をそのユーザに関連付ける簡略な方法です。

これらの手順は、コーリング サーチ スペース、パーティション、およびその他の複雑な設定がすでに行われ、既存のユーザ用に整備されている安定した Cisco Unified Communications Manager システムでの使用を想定しています。

ここでは、次の内容について説明します。

ユーザ情報の例

次の各手順では、可能な場合に、例を使って手順を示します。 このような手順例では、例として次のユーザ情報と電話情報を使用します。

  • ユーザ名:John Doe
  • ユーザ ID:johndoe
  • 電話機上でリストされる MAC アドレス:00127F576611
  • 5 桁の社内電話番号:26640

Cisco Unified Communications Manager ユーザの追加

ここでは、Cisco Unified Communications Manager にユーザを追加する手順を説明します。 使用しているオペレーティング システムと、ユーザの追加方法に応じて、この項の手順のいずれかに従ってください。

外部 LDAP ディレクトリからのユーザの追加

ユーザが LDAP ディレクトリ(Cisco Unified Communications Server でないディレクトリ)に追加されている場合は、次の手順に従って LDAP ディレクトリを同期化することで、同じユーザとその電話機を Cisco Unified Communications Manager に追加できます。

手順
    ステップ 1   Cisco Unified Communications Manager の管理ページにログオンします。
    ステップ 2   [システム(System)] > [LDAP] > [LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] を選択します。
    ステップ 3   [検索(Find)] ボタンを使用して、対象の LDAP ディレクトリを見つけます。
    ステップ 4   LDAP ディレクトリ名を選択します。
    ステップ 5   [今すぐ完全同期を実行する(Perform Full Sync Now)] を選択します。

    LDAP ディレクトリを Cisco Unified Communications Manager に即座に同期化する必要がない場合は、[LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] ウィンドウの [LDAP ディレクトリ同期スケジュール(LDAP Directory Synchronization Schedule)] で、次の自動同期化のスケジュールを決定します。 ただし、新規ユーザをデバイスに関連付けるには、その前に同期を完了する必要があります。

    ステップ 6   電話機の識別に進みます。

    Cisco Unified Communications Manager へのユーザの直接追加

    LDAP ディレクトリを使用していない場合、次の手順に従って、ユーザを直接 Cisco Unified Communications Manager の管理ページに追加できます。

    手順
      ステップ 1   [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] を選択し、[新規追加(Add New)] を選択します。 [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示されます。
      ステップ 2   このウィンドウの [ユーザ情報(User Information)] ペインで、次の情報を入力します。
      • [ユーザ ID(User ID)]:エンド ユーザの識別名を入力します。 Cisco Unified Communications Manager では、ユーザ ID の作成後の変更はできません。 ユーザ ID に使用できる特殊文字は、=、+、<、>、#、;、\、,、""、および空白です。

      例:johndoe

      • [パスワード(Password)] および [パスワードの確認(Confirm Password)]:エンド ユーザのパスワードとして、5 文字以上の英数字または特殊文字を入力します。 ユーザ ID に使用できる特殊文字は、=、+、<、>、#、;、\、,、""、および空白です。
      • [姓(Last Name)]:エンド ユーザの姓を入力します。 ユーザ ID に使用できる特殊文字は、=、+、<、>、#、;、\、,、""、および空白です。

      例:doe

      • [電話番号(Telephone Number)]:エンド ユーザのプライマリ電話番号を入力します。 エンド ユーザは、電話機に複数の回線を接続できます。

      例:26640(John Doe の社内電話番号)

      ステップ 3   [保存(Save)] を選択します。
      ステップ 4   電話機の識別の項に進みます。

      電話機の識別

      電話機を設定するには、次の手順を使用して最初に電話機を識別してから設定する必要があります。

      電話機の識別

      ユーザの電話機モデルとプロトコルを識別するには、次の手順を実行します。

      手順
        ステップ 1   Cisco Unified Communications Manager の管理ページから、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択します。
        ステップ 2   [新規追加(Add New)] を選択します。
        ステップ 3   [電話のタイプ(Phone Type)] ドロップダウン リストからユーザの電話機モデルを選択し、[次へ(Next)] を選択します。

        [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウが表示されます。 [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウでは、ほとんどのフィールドにデフォルト値を使用できます。


        電話機フィールドの設定

        必須フィールドとその他の重要なフィールドを設定するには、次の手順を実行します。

        手順
          ステップ 1   必須フィールドでは、値(一部は、上で示す johndoe の例に基いた値です)は、次のように設定できます。
          1. このウィンドウの [デバイス情報(Device Information)] ペイン:
            • [MAC アドレス(MAC Address)]:電話機のステッカーに記載されている MAC アドレスを入力します。

            値が 12 桁の 16 進文字列で構成されていることを確認します。

            例:00127F576611(john doe の電話機の MAC アドレス)

            • [説明(Description)]:たとえば john doe の電話のような説明を入力するためのオプションのフィールドです。 この説明は、このユーザに関する情報検索が必要な場合に役立ちます。
            • [デバイス プール(Device Pool)]:この電話機を割り当てるデバイス プールを選択します。 デバイス プールは、複数のデバイスに共通の特性(リージョン、日時グループ、ソフトキー テンプレート、および MLPP 情報など)のセットを定義します。
            (注)     

            デバイス プールは、Cisco Unified Communications Server の管理ページの [デバイス プール設定(Device Pool Configuration)] ウィンドウ([システム(System)] > [デバイスプール(Device Pool)])で定義します。

            • [電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)]:ドロップダウン リストを使用して、適切な電話ボタン テンプレートを選択します。 電話ボタン テンプレートでは、電話機上のボタンを設定し、各ボタンにどの機能(回線、スピード ダイヤルなど)を使用するかを特定します。

            電話ボタン テンプレートは、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話ボタン テンプレートの設定(Phone Button Template Configuration)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)])で定義します。 検索フィールドと [検索(Find)] ボタンを併用して、設定されているすべての電話ボタン テンプレートとその現在の設定を検索できます。

            • [ソフトキー テンプレート(Softkey Template)]:適切なソフトキー テンプレートを選択します。 ソフトキー テンプレートは、Cisco Unified IP Phone のソフトキーの設定を決定します。 共通デバイス設定に、割り当て済みのソフトキー テンプレートが含まれている場合は、このフィールドを空白のままにします。

            ソフトキー テンプレートは、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [ソフトキー テンプレートの設定(Softkey Template Configuration)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [ソフトキー テンプレート(Softkey Template)])で定義します。 検索フィールドと [検索(Find)] ボタンを併用して、設定されているすべてのソフトキー テンプレートとその現在の設定を検索できます。

            • [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)]:ドロップダウン リスト ボックスを使用して、利用可能な共通の電話プロファイルのリストから共通の電話プロファイルを選択します。

            共通の電話プロファイルは、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)])で定義します。 検索フィールドと [検索(Find)] ボタンを併用して、設定されているすべての共通の電話プロファイルとその現在の設定を検索できます。

            • [コーリング サーチ スペース(Calling Search Space)]:ドロップダウン リスト ボックスを使用して、適切なコーリング サーチ スペース(CSS)を選択します。 コーリング サーチ スペースは、ダイヤルされた番号がどのようにルーティングされるかを検索できるパーティション(利用可能な一連の電話帳のようなもの)のリストから構成されています。 デバイス用のコーリング サーチ スペースと電話番号用のコーリング サーチ スペースは併用することができます。 電話番号の CSS は、デバイスの CSS に優先します。

            コーリング サーチ スペースは、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [コーリング サーチ スペースの設定(Calling Search Space Configuration)] ウィンドウ([コール ルーティング(Call routing)] > [コントロールのクラス(Class of Control)] > [コーリング サーチ スペース(Calling Search Space)])で定義します。 検索フィールドと [検索(Find)] ボタンを併用して、設定されているすべてのコーリング サーチ スペースとその現在の設定を検索できます。

            • [ロケーション(Location)]:この Cisco Unified IP Phone 用の正しいロケーションを選択します。
            • [オーナーのユーザ ID(Owner User ID)]:ドロップダウン メニューから、割り当てられた電話ユーザのユーザ ID を選択します。
          2. このウィンドウの [プロトコル固有情報(Protocol Specific Information)] ペインで、ドロップダウン リストから [デバイス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] を選択します。 電話機のセキュリティ機能を有効にするには、デバイス タイプとプロトコルに応じた新しいセキュリティ プロファイルを設定し、電話機に適用する必要があります。 電話機がセキュリティをサポートしない場合は、非セキュア プロファイルを選択してください。

            プロファイルに含まれる設定を識別するには、[システム(System)] > [セキュリティ プロファイル(Security Profile)] > [電話セキュリティ プロファイル(Phone Security Profile)] を選択します。

            選択するセキュリティ プロファイルは、企業全体のセキュリティ戦略に基いている必要があります。

          3. この電話機が Cisco Extension Mobility をサポートしている場合は、このウィンドウの [内線情報(Extension Information)] ペインで、[エクステンション モビリティの有効化(Enable Extension Mobility)] ボックスをオンにします。
          4. [保存(Save)] を選択します。
          ステップ 2   回線を設定します。
          1. [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、ウィンドウの左ペインにある [回線 1(Line 1)] を選択します。 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウが表示されます。
          2. [電話番号(Directory Number)] フィールドで、ダイヤル可能な有効な番号を入力します。

            このフィールドには、[ユーザの設定(User Configuration)] ウィンドウの [電話番号(Telephone Number)] フィールドに表示されるのと同じ番号が表示されます。

            例:上の例で、ユーザ、John Doe の電話番号は 26640 です。

          3. [ルート パーティション(Route Partition)] ドロップダウン リストから、電話番号が属するパーティションを選択します。 電話番号へのアクセスを制限しない場合、パーティションに対して [<なし>(<None>)] を選択します。
          4. [コーリング サーチ スペース(Calling Search Space)] ドロップダウン リスト([電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [電話番号の設定(Directory Number Settings)] ペイン)から、適切なコーリング サーチ スペースを選択します。 コーリング サーチ スペースは、この電話番号からコールを発信できる番号を検索するための、パーティションのリストで構成されます。 選択した値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
          5. [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [コール ピックアップとコール転送の設定(Call Pickup and Call Forward Settings)] で、項目([不在転送(Forward All)]、[話中転送(内部)(Forward Busy Internal)] など)と、それに対応するコールの送信先を選択します。

            例:内線コールと外線コールがビジー信号を受信した場合に、この回線のボイス メールに転送するには、[コール ピックアップとコール転送の設定(Call Pickup and Call Forward Settings)] ペインの左側の列で、[話中転送(内部)(Forward Busy Internal)] と [話中転送(外部)(Forward Busy External)] の横の [ボイス メール(Voice Mail)] ボックスをオンにします。

          6. [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [デバイス...の回線 1(Line 1 on Device...)] ペインで、次の項目を設定します。
            • [表示(内線発信者 ID フィールド)(Display (Internal Caller ID field))]:このデバイスのユーザの姓と名を入力します。入力した名前は、すべての内線コールに表示されるようになります。 このフィールドを空白にして、電話機の内線番号をシステムに表示させることもできます。
            • [外線電話番号マスク(External Phone Number Mask)]:この回線からコールを発信したときに、発信者 ID 情報の送出に使用される電話番号(マスク)を指定します。

            最大 24 個の番号と文字「X」を入力できます。 X は電話番号を表し、パターンの末尾に使用する必要があります。

            例:上に示す john doe の内線番号の例で、マスクを 408902XXXX と指定すると、内線 6640 からの外線コールには、発信者 ID 番号 4089026640 が表示されます。

            (注)     

            この設定は、右側にあるチェックボックス([共有デバイス設定の更新(Update Shared Device Settings)])をオンにして [選択対象を反映(Propagate Selected)] ボタンを選択しない限り、現在のデバイスだけに適用されます (右側のチェックボックスは、この電話番号を他のデバイスと共有している場合のみ表示されます)。

          7. [保存(Save)] を選択します。
          8. ウィンドウの下部にある [エンド ユーザの関連付け(Associate End Users)] を選択して、設定している回線にユーザを関連付けます。 [検索(Find)] ボタンと各種検索フィールドを併用してユーザを見つけた後、ユーザ名の横のボックスをオンにし、[選択項目の追加(Add Selected)] を選択します。 これで [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [回線に関連付けられているユーザ(Users Associated With Line)] ペインに、ユーザ名とユーザ ID が表示されます。
          9. [保存(Save)] を選択します。 これでユーザが、電話機の回線 1 に関連付けられました。
          10. 電話機に 2 番目の回線がある場合は、回線 2 を設定します。
          11. ユーザをデバイスに関連付けます。
            • [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] を選択します。
            • 各種検索ボックスと [検索(Find)] ボタンを使用して、追加したユーザを探します(例:doe という姓で検索)。
            • ユーザ ID(例:johndoe)を選択します。 [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示されます。
            • [デバイスの割り当て(Device Associations)] を選択します。
            • [検索(Search)] フィールドと [検索(Find)] ボタンを使用して、ユーザに関連付けるデバイスを見つけます。 デバイスを選択して、[選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] を選択します。 これでユーザがデバイスに関連付けられます。
            • 画面の右上にある [ユーザの設定に戻る(Back to User)] 関連リンクの横の [移動(Go)] をクリックします。
          ステップ 3   エンド ユーザの最終設定手順の実行」に進みます。

          エンド ユーザの最終設定手順の実行

          [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示されていない場合は、[ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] を選択して、設定の最後の作業を行います。 各種検索フィールドと [検索(Find)] を使用してユーザ(例:John Doe)を見つけた後、ユーザ ID をクリックして、そのユーザの [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウを開きます。

          [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウで、次の手順を実行します。

          手順
            ステップ 1   画面の [電話番号の割り当て(Directory Number Associations)] 領域で、ドロップダウン リストからプライマリ内線を設定します。
            ステップ 2   [モビリティ情報(Mobility Information)] 領域で、[モビリティの有効化(Enable Mobility)] ボックスをオンにします。
            ステップ 3   [権限情報(Permissions Information)] 領域で、[ユーザ グループ(User Group)] ボタンを使用して、このユーザを任意のユーザ グループに追加します。

            たとえば、標準 CCM エンド ユーザ グループとして定義されたグループに、ユーザを追加することができます。

            ステップ 4   設定されているすべてのユーザ グループを表示するには、[ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ グループ(User Groups)] を選択します。
            ステップ 5   [エクステンション モビリティ(Extension Mobility)] 領域で、ユーザがクラスタ間のエクステンション モビリティ サービスを許可している場合は、[クラスタ間のエクステンション モビリティの有効化(Enable Extension Mobility Cross Cluster)] チェックボックスをオンにします。
            ステップ 6   [保存(Save)] を選択します。