Cisco IP Communicator 管理者ガイド リリース 8.6
Cisco IP Communicator の導入と更新
Cisco IP Communicator の導入と更新
発行日;2014/01/22   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

Cisco IP Communicator の導入と更新

この章では、Cisco IP Communicator を導入し更新する方法について説明します。 この章で説明する作業を実行する前に、導入前に実行する必要がある可能性のある作業の概要を説明したCisco IP Communicator の導入準備を読んでください。

この章の作業の中には、Cisco Unified Communications Manager(旧 Cisco Unified CallManager)の設定が必要なものがあります。

ヘッドセットおよび他のオーディオ デバイス

ユーザがクライアント PC に Cisco IP Communicator をインストールする前に、管理者またはユーザはサウンド カード、USB シリアル ポート(USB)ハンドセット、USB ヘッドセットなど、ドライバが必要なオーディオ デバイスをインストールし構成しておく必要があります。 サポートされるオーディオ デバイスの詳細については、次の URL のリリース ノートを参照してください。

http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​sw/​voicesw/​ps5475/​prod_​release_​notes_​list.html

音声デバイスおよび Cisco IP Communicator をインストール中のユーザは、オーディオ デバイスのプラグイン後 Cisco IP Communicator をインストールする前に指示されたインストール(Found New Hardware ウィザードまたは製造元の指示など)を実行することを推奨します。

インストール後の最初の起動時には、Cisco IP Communicator で使用する前にオーディオ デバイスを選択して調整する必要があります。 最初の起動時にオーディオ調整ウィザードが自動的に起動します。Cisco IP Communicator を起動する前に、このウィザードを完了する必要があります。

サードパーティ製のヘッドセットと受話器

シスコは、サードパーティのヘッドセットと受話器について、Cisco IP Communicator で使用するための基本的なテストは行っています。ただし、最終的にはお客様の責任において、それぞれの機器をお客様の環境でテストし、適切なパフォーマンスを判断してください。 Cisco IP Commmunicator の展開場所に応じて環境およびハードウェアがさまざまに異なるため、どの環境にも最適なただ 1 つのソリューションというものはありません。

ネットワークにヘッドセットまたは受話器を導入する前に(特に導入数が多い場合)、ハムやエコーなど音声品質の問題が発生しないか、お客様のサイトで徹底的にテストすることをお勧めします。

ヘッドセットまたは受話器のサポートがインストールに適さない主な理由に、ハムが聞こえるというものがあります。 ハム音は、相手方だけに聞こえる場合もあれば、相手方と Cisco IP Communicator ユーザの両方に聞こえる場合もあります。 このハム音の原因には、PC の近くにある電灯や PC 自体の電源などさまざまなものが考えられます。 PC の USB ポートに直接つないだヘッドセットで聞こえたハムが、コンピュータから受電する USB ハブを使用すると、減少したり、まったく聞こえなくなったりすることがあります。

また、ヘッドセットの力学または電子工学的な要素が原因となって、Cisco IP Communicator ユーザと会話したときにリモートの相手に本人のエコーが聞こえることもあります。 Cisco IP Communicator ユーザはこのエコーは聞こえません。

最後に、アナログ ヘッドセットの中には、サウンド カードが対応する電気的特性と一致しないものもあります。 このようなヘッドセットのマイクは過剰に敏感なため、Cisco IP Communicator の入力レベルを最低値にした場合でも、このようなヘッドセットのユーザの音はリモート ユーザでは変形します。

特定のヘッドセットでよく聞こえるかどうかを Cisco IP Communicator ユーザに確認することが重要です。 特定のヘッドセットを使用する場合は、リモート ユーザに Cisco IP Communicator からの受信状況を問い合わせる必要があります。

アプリケーションの導入

インストーラ パッケージの名前

次の表のインストーラ パッケージのどちらかを使用して Cisco IP Communicator を導入することができます。
表 1 インストーラ パッケージの名前
ファイル名 説明
CiscoIPCommunicatorSetup.exe

この実行ファイルには、標準的な展開に必要な Windows インストーラ エンジンとデフォルトの冗長ロギングが含まれています。

CiscoIPCommunicatorSetup.msi

この Microsoft Windows Installer パッケージ(MSI パッケージ)では、コマンドライン オプションを使用して展開をカスタマイズできます。 MSI パッケージを使用した場合、ロギングは自動的に設定されません。


(注)  


システムのユーザの PC に複数のネットワーク インターフェイスがある場合またはドッキング ステーション付きのラップトップを使用する場合は、デバイス名の選択を参照してください。

導入方式

実行可能ファイルまたは MSI パッケージのどちらを使用するかにより、次の表のオプションに従ってインストールを実行します。


(注)  


社内のユーザが自分のコンピュータに対して管理者権限を持っていない場合は、最初の導入にソフトウェア導入ツールを使用することを推奨します。 また、各クライアント PC で Cisco IP Communicator をインストールすることもできます。


表 2 導入方式
方式 説明

共有場所

管理者またはユーザが実行できるように Web サーバなどの共有場所に、インストーラ(実行可能ファイルまたは MSI)を置きます。

この方式を使用するには、ユーザに自分の PC の管理者権限がなければなりません。

また、MSI パッケージにコマンドラインを使用して、指定したネットワーク上の場所に Cisco IP Communicator のサーバ イメージを作成することもできます

ソフトウェア導入ツール

ソフトウェア配布テクノロジーを使用して、企業全体を対象にインストールを実行します。 この方法では、クライアント PC のユーザの特権が必要に応じてインストールのために一時的に引き上げられます

ソフトウェア導入ツールを使用して、クライアント PC に Cisco IP 4000 を配布できます。 ユーザがコンピュータに対して管理者権限を持っていない場合(各クライアント PC へのアプリケーションの手動インストールを回避する場合)、この導入方法を使用する必要があります。

ソフトウェア導入ツールには、Active Directory などのグループ ポリシーベースのツールや Microsoft Systems Management Server(SMS)ソフトウェアなどのより高度なツールが含まれています。

システムにコマンドラインを渡すことができるソフトウェア導入ツールを使用することにより、Windows インストーラ パッケージを使用でき、導入中にデバイス名や TFTP サーバ アドレスなどの値をカスタマイズできます。 導入中にこれらの値を指定すると、インストール後にユーザがこれらの設定を行う必要がなく、インストール後のプロセスが大幅に簡素化されます。

(注)     

Cisco IP Communicator は、管理者がデスクトップに置いたアイコンをユーザが開いてアプリケーションをインストールする「アドバタイジング」導入または「パブリッシュ」導入はサポートしていません。

クライアント PC のインストーラ

クライアント PC に実行可能ファイルまたは MSI パッケージを直接導入し、インストーラを実行して、インストール ウィザードに従ってインストールすることができます。 必要に応じて、この作業に管理者アカウントを使用します。

MSI パッケージを使用する場合は、クライアント PC のコマンドラインを使用してインストールをカスタマイズすることもできます。

英語以外の言語(ローカライズ版が使用可能な場合)

.exe ファイルを使用すると、Cisco IP Communicator をインストールする言語の選択が表示されます(英語以外の言語が使用可能な場合)。

また、コマンドラインで言語ロケールを指定して導入するようにカスタマイズすることもできます。

MSI パッケージのコマンドライン オプション

次の表は、MSI パッケージがインストールされた Cisco IP Communicator の導入に特有のコマンドライン オプションの例を示したものです。 (変数の値は一例です)。

使用可能なコマンドライン オプションの一覧およびそれらの使用例については、次の URL を参照してください。

http:/​/​msdn2.microsoft.com/​en-us/​library/​aa367988.aspx

これらのコマンドライン オプションにより、アプリケーションのインストールおよび管理をカスタマイズします。 たとえば、コマンドライン オプションを使用してデバイス名、TFTP サーバ アドレスなどの変数を指定し、インストールの実行中または実行後に必要な設定作業数を軽減します。

表 3 MSI パッケージでのコマンドライン オプションの使用
実行する操作 使用するコマンドライン

SIP のみの導入の場合は、デバイスは自動登録できます。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb SIP=1

TRANSFORMS パラメータに locale.mst ファイルを関連付けることによって、言語ロケールをインストールします。

たとえば、フランス語版をインストールするには以下をインストールします。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb+ TRANSFORMS="French.mst"

ターゲット PC のネットワーク インターフェイスを使用してデバイス名を指定します。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb

DEVICENAME="Network Adapter Device Name"

ユーザの PC が複数のネットワーク インターフェイスやリムーバブル ネットワーク インターフェイスを使用している場合(ドッキング ステーション付きのラップトップなど)、ネットワーク インターフェイスを指定すると便利です。

会社のユーザがネットワーク インターフェイスの組み合わせの複数のコンピュータ モデルを使用している場合は、ターゲット コンピュータのモデルを検出するようにソフトウェア配布ツールを設定し、指定された適切なデバイス名変数に対応するコマンドライン オプションを実行します。

フリーフォーマットのデバイス名を使用してデバイス名を指定します。

(注)     

フリーフォーマットのデバイス名は、Cisco Unified Communications Manager 4.x ではサポートされていません。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb

FREEFORMDEVICENAME="freeformdevice"

このオプションにより、MAC アドレスに基づいていない一意的なデバイス名を指定することができます。 このオプションは、PC が頻繁に更新される企業に有効です。 PC を更新しても、古い PC で使用したものと同じデバイス名を使用して Cisco IP Communicator を新しい PC にインストールできます。 フリーフォーマットのデバイス名は、英数字、ピリオド、ハイフン、アンダースコアを含む 15 文字未満である必要があります(空白は不可)。

TFTP サーバ アドレスを 1 つ指定します。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb TFTP1="IP Address 1"

複数の TFTP サーバ アドレスを指定します。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb

TFTP1="IP Address 1" TFTP2="IP Address 2"

1 つのコマンドでネットワーク インターフェイスと TFTP サーバ アドレスを使用して、デバイス名を組み合わせます。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb

DEVICENAME="Network Adapter Device Name" TFTP1="IP Address 1"

TFTP2="IP Address 2"

1 つのコマンドでフリーフォーマットのデバイス名と TFTP サーバ アドレスを使用して、デバイス名を組み合わせます。

(注)     

フリーフォーマットのデバイス名は、Cisco Unified Communications Manager 4.x ではサポートされていません。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb

FREEFORMDEVICENAME="freeformdevice"

TFTP1="IP Address 1" TFTP2="IP Address 2"


(注)  


  • インストーラが PC をリブートする前にユーザが手動で閉じる必要があるダイアログ ボックスを Cisco IP Communicator に表示する場合は、上記の表のコマンドの「qb」の後に「+」を付けます。
  •   デバイス名と TFTP アドレスを指定するオプションは新規インストールにのみ適用され、アップグレードには適用されません。
  •   DEVICENAME オプションに入力するデバイス名の文字列は、Cisco IP Communicator の [ネットワーク アダプタ(Network Adapter)] ドロップダウン リストに表示されるネットワーク アダプタの 1 つのデバイス名と厳密に一致する必要があります(右クリック > [設定(Preferences)] > [ネットワーク(Network)] タブ)。
  •   DEVICENAME オプションを使用すると、Cisco IP Communicator のユーザからのフリーフォーマットのデバイス名オプションが非表示になります(右クリック > [設定(Preferences)] > [ネットワーク(Network)] タブ)。
  •   FREEFORMDEVICENAME オプションを使用すると、Cisco IP Communicator のネットワーク アダプタの選択が非表示になります(右クリック > [設定(Preferences)] > [ネットワーク(Network)] タブ)。
  •   DEVICENAME オプションまたは FREEFORMDEVICENAME オプションを使用しない場合は、ネットワーク インターフェイス カードまたはフリーフォーマットの文字列のいずれかを使用して Cisco IP Communicator のデバイス名を生成できます(右クリック > [設定(Preferences)] > [ネットワーク(Network)] タブ)。

アプリケーション更新

ソフトウェア ダウンロード サイト

次の URL から最新のソフトウェアをダウンロードできます。

http:/​/​www.cisco.com/​cgi-bin/​tablebuild.pl/​ip-comm

ソフトウェア導入ツールのアップデート方式

ユーザに自分のクライアント PC の管理者権限がない場合、または各クライアント PC の更新をローカルに管理しない場合は、ソフトウェア導入ツールを使用して更新を処理します。 ソフトウェア展開ツールを使用すると、インストール プロセスのために、一時的に権限が強化されます。 (この場合、アプリケーションの最初の導入時にソフトウェア導入ツールを使用します)