Cisco IP Communicator アドミニストレーション ガイド Cisco CallManager版
Cisco IP Communicator の導入
Cisco IP Communicator の導入
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco IP Communicator の導入

インストールの前提条件

ネットワーク要件

Cisco CallManager 設定の要件

クライアント PC の要件

プラットフォーム要件

ハードウェア要件

展開と設定のチェックリスト

Cisco CallManager データベースへのデバイスの追加

自動登録によるデバイスの追加

自動登録と TAPS によるデバイスの追加

Cisco CallManager Administration によるデバイスの追加

BAT によるデバイスの追加

デバイスの追加に先立つ MAC アドレスの収集

Cisco IP Communicator Administration Tool の実行

Cisco IP Communicator の導入

この章では、Cisco IP Communicator の導入に必要な作業と推奨する作業の概略、および Cisco IP Communicator のデバイスを Cisco CallManager のデータベースに追加する方法について説明します。

この章では、次のトピックについて取り上げます。

「インストールの前提条件」

「展開と設定のチェックリスト」

「Cisco CallManager データベースへのデバイスの追加」

「Cisco IP Communicator Administration Tool の実行」


ヒント Cisco CallManager に関するドキュメントは、Cisco CallManager Administration Web アプリケーションの Help メニュー、または次の Web サイトでご利用いただけます。
http:www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/index.htm


インストールの前提条件

Cisco IP Communicator アプリケーションをユーザ向けに導入する前に、次の項にある要件を確認してください。

「ネットワーク要件」

「Cisco CallManager 設定の要件」

「クライアント PC の要件」

ネットワーク要件

Cisco IP Communicator をネットワークのエンドポイントとして正しく動作させるためには、ご使用のネットワークが次の要件を満たす必要があります。

Voice over IP(VoIP)が、シスコのルータおよびゲートウェイ上で設定されていること

Cisco CallManager Release 3.3(3) SR 3 以上がネットワークにインストールされ、コール処理が可能な設定であること

TFTP サーバを自動検索するように Cisco IP Communicator を設定するには、TFTP サーバのアドレスを使用して設定された Cisco オプション 150 の DHCP をサポートする IP ネットワークも必要です。

Cisco Emergency Responder(CER)を使用する場合は、シスコのイーサネット スイッチ上で利用できるイーサネット ポートが必要となります。詳細については、『 Cisco Emergency Responder Administrator Guide 』を参照してください。


) Cisco IP Communicator を実行しているコンピュータが、Cisco IP Phone の背面にある PC ポートに接続されている場合、Cisco IP Communicator は Cisco Emergency Responder(CER)で検出されません。この場合、Cisco IP Communicator の CDP(シスコ検出プロトコル)がブロックされ、CER では検出できません。検出を可能にするには、スイッチ ポートに直接接続します。


関連項目

「Cisco IP Communicator と Cisco CallManager との連携について」

「Cisco CallManager 設定の要件」

「クライアント PC の要件」

展開と設定のチェックリスト(P.2-6)

Cisco CallManager 設定の要件

Cisco IP Communicator は、コール処理を行うために Cisco CallManager が必要となります。Cisco IP Communicator をユーザ向けに導入する前に、
Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』または Cisco CallManager Administration Web アプリケーションの文脈依存ヘルプを参照して、Cisco IP Communicator デバイスの管理やコール ルーティングおよびコール処理が行われるように Cisco CallManager が正しく設定されていることを確認します。

Cisco CallManager に関する設定作業および展開作業の概要については、「展開と設定のチェックリスト」を参照してください。


Cisco IP Communicator が Cisco CallManager Administration の Phone Type ドロップダウン リストに表示されない場合は、次の URL にアクセスして、ご使用の Cisco CallManager のバージョンに対応した最新のサポート パッチをインストールします。http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/sw-voice.shtml


関連項目

「Cisco IP Communicator と Cisco CallManager との連携について」

「ネットワーク要件」

「クライアント PC の要件」

クライアント PC の要件

Cisco IP Communicator のインストール先となるパーソナル コンピュータ(PC)は、次の項で説明する要件を満たしている必要があります。

「プラットフォーム要件」

「ハードウェア要件」

プラットフォーム要件

Cisco IP Communicator が起動する PC とオペレーティング システムには、ある一定の最小要件があります。最小要件の環境で構成すると、Cisco IP Communicator は、コールの際に PC の CPU の大部分を使用します。高速 CPU を搭載したり RAM を増設すると、アプリケーションの応答や起動が速くなります。詳細については、 表 2-1 を参照してください。


) • Cisco IP Communicator は、Windows XP の「ユーザの簡易切り替え」機能をサポートしていません。

Cisco IP Communicator は、最低限 128 Kbps のネットワーク接続が必要です。


 

 

表 2-1 Cisco IP Communicator のプラットフォーム要件

要件
オペレーティング システム
最小 CPU
最小 RAM
画面解像度
最小要件

Windows 2000 Professional Service Pack 3.0 以降

Windows XP Professional Service Pack 1.0 以降

450 MHz Pentium III または同等品

128 MB(Windows 2000)または 192 MB(Windows XP)

800 x 600

推奨要件

Windows 2000 Professional Service Pack 3.0 以降

Windows XP Professional Service Pack 1.0 以降

733 MHz Pentium III または同等品

192 MB

1,024 x 768

関連項目

「ネットワーク要件」

「Cisco CallManager 設定の要件」

「ハードウェア要件」

ハードウェア要件

Cisco IP Communicator は、次のクライアント PC 要件とその周辺機器が必要です。

最小 100 MB の空きディスク領域

非 ISA 全二重サウンド カード(内蔵型または PCI ベース)、または USB サウンド デバイス

10/100 メガビット イーサネット ネットワーク インターフェイス カード

SVGA ビデオ カード

関連項目

「ネットワーク要件」

「Cisco CallManager 設定の要件」

「プラットフォーム要件」

展開と設定のチェックリスト

表 2-2 は、Cisco IP Communicator の運用準備、展開、および設定に関わる管理作業の概略を示しています。

この表は、次の 3 つの項に分かれます。

情報の収集と Cisco CallManager へのデバイスの追加

Cisco CallManager Administration での機能とオプションの設定

Cisco IP Communicator アプリケーションの展開と設定

表中の作業には、Cisco IP Communicator 特有ではなく、Cisco CallManager がサポートする電話機すべてに適用されるものがあります。必須の作業は注意してお読みください。


) 通常は、Cisco CallManager Administration でオプションを設定してから Cisco IP Communicator を展開することをお勧めします。ユーザにとっては、初回の起動時から一貫して、機能が正しく設定された状態が確保できるからです。


 

表 2-2 展開準備と設定のチェックリスト

作業
注記
参照先
情報の収集と Cisco CallManager へのデバイスの追加

1. デバイスごとに次の情報を収集します。

デバイスに関連付ける Cisco CallManager データベースのユーザ(複数可)

デバイスに割り当てる回線と電話番号

デバイスに追加して設定する機能

デバイス プール、コール検索スペースなどの Device Information フィールドのデータ(該当する場合)

情報がデバイスに関連付けられ、利用できる場合は、Device Configuration ページの Device Information フィールドに、データが自動的に入力されます。デバイスごとにシステム設定値を変更する場合だけ、フィールドを編集します。

機能とサービスの設定(P.5-1)

Cisco CallManager システム ガイド

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド

2. デバイスを Cisco CallManager データベースに追加する方法を決定します(詳細については、右端列を参照してください)。

自動登録

Cisco CallManager Administration のみ

Bulk Administration Tool(BAT)のみ

BAT と TAPS(内線番号自動登録システム)

デバイスの追加は必須作業です。Cisco CallManager へのデバイスの追加方法によって、電話番号がどのように割り当てられるか、ネットワーク インターフェイスから MAC アドレスを取得する必要があるかどうかが決まります。

デバイスを追加するために自動登録や TAPS を使用しない場合は、アプリケーションを展開する前に、デバイスを
Cisco CallManager に追加しておく必要があります。

「Cisco CallManager データベースへのデバイスの追加」

「デバイスの追加に先立つ MAC アドレスの収集」

Cisco CallManager Administration Guide

Bulk Administration Tool ユーザ ガイド

3. 必要に応じて、クライアント PC の該当するネットワーク インターフェイスからMAC アドレスを取得します。

自動登録や TAPS を使用する場合は、MAC アドレスの取得は不要です。

「デバイスの追加に先立つ MAC アドレスの収集」

Cisco CallManager Administration における機能とオプションの設定

1. Cisco CallManager のテレフォニー機能(コール ウェイティング、コール転送、コール パーク、コール ピックアップなど)を設定して、ボイス メッセージ システムを確立します。

必要に応じて行います。拡張されたテレフォニー機能を提供します。

Cisco IP Communicator で利用できる電話機能(P.5-2)

Cisco CallManager Administration Guide

Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド

2. ボタン テンプレートを変更します。

必要に応じて行います。ソフトキーを提供します。

電話ボタン テンプレートの変更(P.5-17)

3. Cisco IP Phone サービスを設定します。

推奨作業です。ユーザが株価や天気予報などの情報にアクセスできるようにします。これらの情報は、テキストとグラフィックスを使用した対話型のコンテンツとして電話機に表示されます。

サービスのセットアップ(P.5-19)

Cisco CallManager Administration Guide

Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド

4. Cisco IP Communicator Administration Tool を実行し、必要に応じて HTTP アクセスを有効にします。

Directory Wizard(Quick Search と Dialing Rules 機能の設定に使用)をインストールするには、Administration Tool を実行する必要があります。また、サポート対象外の VPN クライアントに依存しているユーザがネットワーク内に存在する場合は、HTTP アクセスを有効にするためのオプションを選択する必要があります(Administration Tool によって、IP リフレクタの Web ページが設定され、オーディオ IP の自動検出に関連した問題を解決できます)。HTTP アクセスを有効にすると、リモート ユーザへの自動アップデートの速度を上げることもできます。

「Cisco IP Communicator Administration Tool の実行」

アプリケーションのアップデート(P.3-8)

オーディオ IP アドレスの自動検出に関する問題の解決(P.4-11)

社内ディレクトリおよび個人ディレクトリの設定(P.5-6)

5. ディレクトリを設定します。ディレクトリには、Quick Search 機能と Dialing Rules 機能の設定ファイルがあります。

推奨作業です。Quick Search を使用すると、社内ディレクトリと個人ディレクトリの両方を検索できます。Dialing Rules は、ダイヤル プランを適用するために使用します。Cisco CallManager ディレクトリと統合する場合は、Directory Wizard を使用して、設定ファイルを作成できます。まず、Administration Tool を実行します(前の手順を参照してください)。

「Cisco IP Communicator Administration Tool の実行」

社内ディレクトリおよび個人ディレクトリの設定(P.5-6)

Cisco CallManager Administration Guide

6. Cisco CallManager にユーザを追加します。

推奨作業です。ユーザをデバイス ID に関連付けて、User Options Web ページへのアクセスを有効にします。また、ユーザとその電話番号が該当するQuick Search の結果に含まれるようにします(Cisco CallManager ディレクトリと統合した場合)。

Cisco CallManager へのユーザの追加(P.5-20)

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド

Cisco IP Communicator アプリケーションの展開と設定

1. Cisco IP Communicator の展開に使用する方法を次の中から選択します。

インストーラ パッケージを共有場所に置いて、管理者かユーザが実行できるようにする

ソフトウェア配布ツールを使用して、企業全体を対象にインストールを実行する

個々のコンピュータに直接展開する

1 番目の方法を使用してソフトウェアを展開するためには、ユーザがその PC の管理者特権を持っている必要があります。

Microsoft Windows のインストーラ パッケージを使用する場合は、展開中に値を指定するためのコマンド ライン オプションを提供できます。詳細については、右列のトピックを参照してください。

アプリケーションの展開(P.3-3)

2. Web サイトをセットアップするなどの方法を使用して、アプリケーションのインストールと設定、ユーザ マニュアルの入手、および User Options Web ページへのアクセスに関する情報をユーザに提供します。

推奨作業です。この情報をユーザに提供することによって、ユーザが製品をより有効に活用できるようになります。

Web サイトを使用したユーザへの情報提供(P.A-1)

3. 各クライアント PC にオーディオ デバイスをインストールするか、インストールするための情報をユーザに提供します。

管理者またはユーザは、USB ヘッドセットや USB ハンドセットのような、ドライバに依存するオーディオ デバイスをインストールする必要があります。この作業は、アプリケーションがクライアント PC にインストールされる前に実行しておくことをお勧めします。

ヘッドセットおよび他のオーディオ デバイスのインストール(P.3-2)

「オーディオ デバイスの選択と調整」

4. 必要に応じて、インストールされたアプリケーションを設定します(またはユーザが設定できるようにします)。

設定作業の中には、アプリケーションの初回の起動時までに完了させておく必要があるものもあります。

アプリケーションの設定(P.4-1)

関連項目

「Cisco CallManager データベースへのデバイスの追加」

アプリケーションの展開(P.3-3)

アプリケーションのアップデート(P.3-8)

インストール後の設定作業の概要(P.4-2)

Cisco CallManager データベースへのデバイスの追加

Cisco IP Communicator アプリケーションをインストールする前に、デバイスを Cisco CallManager データベースに追加する方法を決めておく必要があります。

次の項で説明している方法のいずれかを選択してください。

「自動登録によるデバイスの追加」

「自動登録と TAPS によるデバイスの追加」

「Cisco CallManager Administration によるデバイスの追加」

「BAT によるデバイスの追加」

表 2-3 は、デバイスを Cisco CallManager データベースに追加するためのオプションの概要を示しています。これらのオプションの詳細については、上記のトピックを参照してください。

 

表 2-3 デバイスを Cisco CallManager に追加するためのオプションの概要

デバイスの追加方法
MAC アドレスの必要性
注記

自動登録

なし

電話番号の自動割り当てが可能です。

TAPS(内線番号自動登録システム)での自動登録

なし

自動登録と Bulk Administration Tool(BAT)が必要です。Cisco IP Communicator アプリケーションと
Cisco CallManager Administration の情報が更新されます。

Cisco CallManager Administration の使用

あり

デバイスが個別に追加されます。Cisco CallManager にデバイスを追加してから、クライアント PC にアプリケーションをインストールする必要があります。

BAT の使用

あり

デバイスの一括登録が可能です。Cisco CallManager にデバイスを追加してから、クライアント PC にアプリケーションをインストールする必要があります。

自動登録によるデバイスの追加

この方法は、クライアント PC から MAC アドレスを収集しておかなくても使用できます。

自動登録が有効になっていると、Cisco IP Communicator アプリケーションをインストールして実行すると、Cisco CallManager からすぐに電話番号が提供されます。自動登録の実行中、Cisco CallManager では、電話番号がその順序に従って、次々にデバイスに割り当てられます。

自動登録を使用すると、デバイスを Cisco CallManager データベースにすばやく送信できます。その後、Cisco CallManager を使用して、電話番号などの設定を変更できます。また、自動登録したデバイスを別の場所へ移動して、異なるデバイス プールに割り当てることもできます。この操作によるデバイスの電話番号への影響はありません。

自動登録の有効化と設定については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。

関連項目

「自動登録と TAPS によるデバイスの追加」

「Cisco CallManager Administration によるデバイスの追加」

「BAT によるデバイスの追加」

「展開と設定のチェックリスト」

自動登録と TAPS によるデバイスの追加

この方法は、クライアント PC から MAC アドレスを収集しておかなくても使用できます。

TAPS(内線番号自動登録システム)は、Bulk Administration Tool(BAT)と連携して動作し、ダミー MAC アドレスを使用して Cisco CallManager データベースに追加されたデバイスを更新します。TAPS を使用して、MAC アドレスを更新し、Cisco IP Communicator デバイス向けに事前定義された設定をダウンロードします。

TAPS を実装するには、管理者またはユーザが TAPS 電話番号をダイヤルして、ボイス プロンプトの指示に従います。プロセスが完了すると、
Cisco IP Communicator デバイスに電話番号やその他の設定がダウンロードされます。デバイスは、Cisco CallManager Administration で、正しい MAC アドレスによって更新されます。

TAPS が正しく動作するためには、Cisco CallManager Administration( System > Cisco CallManager )で自動登録を有効にしておく必要があります。

BAT と TAPS の詳細については、『 Bulk Administration Tool ユーザ ガイド 』を参照してください。

Cisco CallManager 3.3.3 に付属する TAPS バージョンの使用

Cisco CallManager 3.3.3 に付属する TAPS バージョンを使用して、ハードウェアの Cisco IP Phone をすでに持っているユーザ用に Cisco IP Communicator デバイスをデータベースに追加し、さらに Cisco IP Communicator デバイスでそのハードウェアの電話機と同じ電話番号を使用する場合は、次の手順を実行する必要があります。

1. 異なる外部電話マスクを使用して、Cisco IP Communicator を追加します。

2. TAPS の登録が完了したら、もとの外部電話マスクに戻します。

関連項目

「自動登録によるデバイスの追加」

「Cisco CallManager Administration によるデバイスの追加」

「BAT によるデバイスの追加」

「展開と設定のチェックリスト」

Cisco CallManager Administration によるデバイスの追加

この方法では、Cisco CallManager Administration Web ページを使用して、Cisco CallManager データベースにデバイスを個別に追加します。

この方法を使用するには、Cisco IP Communicator アプリケーションのインストール先となるクライアントごとに、ネットワーク インターフェイスから適切な MAC アドレスを収集しておく必要があります。詳細については、「デバイスの追加に先立つ MAC アドレスの収集」を参照してください。

MAC アドレスの収集が完了したら、Cisco CallManager Administration で Device > Add a New Device を選択します。Cisco CallManager の詳細な操作手順や概念的な説明については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』および『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。


ヒント Cisco CallManager で文脈依存ヘルプを表示するには、main メニュー バーから Help > For this page を選択します。


関連項目

「自動登録によるデバイスの追加」

「自動登録と TAPS によるデバイスの追加」

「BAT によるデバイスの追加」

「展開と設定のチェックリスト」

BAT によるデバイスの追加

Cisco Bulk Administration Tool(BAT)は、Cisco CallManager のプラグイン アプリケーションです。BAT を使用すると、システム管理者は、多数のデバイス(Cisco IP Phone や Cisco IP Communicator など)に対して、登録などの処理を一括して実行することができます。

(TAPS と連携せずに)BAT のみを使用してデバイスを追加するには、Cisco IP Communicator アプリケーションのインストール先となるクライアントごとに、ネットワーク インターフェイスから適切な MAC アドレスを収集しておく必要があります。詳細については、「デバイスの追加に先立つ MAC アドレスの収集」を参照してください。

BAT の詳細な使用方法については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』および『 Bulk Administration Tool ユーザ ガイド 』を参照してください。

関連項目

「自動登録によるデバイスの追加」

「自動登録と TAPS によるデバイスの追加」

「Cisco CallManager Administration によるデバイスの追加」

「展開と設定のチェックリスト」

デバイスの追加に先立つ MAC アドレスの収集

デバイスをデータベースに追加する際、Cisco CallManager Administration を使用して個別に行う場合、または(TAPS と連携せずに)BAT のみを使用して一括して行う場合は、あらかじめ MAC アドレスを収集しておく必要があります。

自動登録のみ、または BAT と TAPS との連携によってデバイスを追加する場合は、あらかじめ MAC アドレスを収集しておく必要はありません。

MAC アドレスを収集するときは、Cisco IP Communicator アプリケーションのインストール先となるクライアント PC のネットワーク インターフェイスから取得する必要があります。

クライアント PC に複数のネットワーク インターフェイスが存在する場合は、固定接続される可能性が最も高いインターフェイス、またはアクティブでない場合でも常に有効なインターフェイスの MAC アドレスを使用します。たとえば、ワイヤレス カード、ドッキング ステーション、PC カードなどではなく、内蔵型のイーサネット カードを使用します。

この基準は、初回の起動時に、アプリケーションに関連付けるネットワーク インターフェイスを(必要に応じて)選択する場合にも適用できます。起動時のインターフェイスの選択については、「デバイス名の選択」を参照してください。

関連項目

「展開と設定のチェックリスト」

「Cisco CallManager Administration によるデバイスの追加」

「BAT によるデバイスの追加」

Cisco IP Communicator Administration Tool の実行

導入準備の一環として、次の操作の実行を強くお勧めします。

Cisco CallManager のパブリッシャ上で Cisco IP Communicator Administration Tool を実行する。

Administration Tool で HTTP アクセスを有効にするためのオプションを選択する。サポート対象外の VPN クライアントに依存しているユーザがネットワーク内に存在する場合、この設定は必須です(「サポートされている ソフトウェア VPN クライアント」を参照してください)。

Administration Tool は、Cisco IP Communicator ソフトウェア ダウンロードと同じ Web サイトから取得できます。

http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/ip-comm

表 2-4 は、Administration Tool を実行したときの利点をまとめたものです。


ヒント • 通常、Cisco CallManager のパブリッシャは、電話機ロードのインストール先となる TFTP サーバです。パブリッシャ上で Administration Tool を実行すると、Directory Wizard で設定値を自動検出することができます(詳細については、「Directory Wizard を使用して Quick Search を設定する方法」を参照してください)。

Cisco IP Communicator Administration Tool を実行した際に、HTTP オプションを有効にしていなかった場合は、再び Administration Tool を実行して、この機能を有効にするためのオプションを選択できます。ただし、一度選択した HTTP アクセスを無効にするためには、Administration Tool をアンインストールしてから再インストールする必要があります。


 

 

表 2-4 Cisco IP Communicator Administration Tool の使用方法

Administration Tool の使用目的
使用方法
注記

サーバ上に Directory Wizard をインストールする

Administration Tool を Cisco CallManager のパブリッシャ上で実行します。

Administration Tool によって、<TFTPPath>\Communicator フォルダに DirectoryWizard.exe と LdapDirectories.README.txt がインストールされます。

Cisco CallManager のパブリッシャ上で Administration Tool を実行すると、Directory Wizard で設定値を自動検出することができます。詳細については、「Directory Wizard を使用して Quick Search を設定する方法」を参照してください。

Quick Search と Dialing Rules を設定するには、Directory Wizard を使用します。「社内ディレクトリおよび個人ディレクトリの設定」を参照してください。

HTTP アクセスを有効にする

Administration Tool を実行して、
Enable HTTP Access オプションを選択します。

HTTP アクセスを有効にすることによって、次のことが可能になります。

リモート ユーザへの自動アップデートの速度を上げることができます。

ただし、自動アップデートを使用するには、ユーザがその PC の管理者特権を持っている必要があります。「アプリケーションのアップデート」を参照してください。

サポート対象外の VPN クライアントに依存しているユーザについて、オーディオ IP アドレスの自動検出に関連した問題を解決できます。

ただし、この目的で HTTP を有効にする場合は、Cisco CallManager Administration の getIP.asp Web ページの URL も指定する必要があります。「オーディオ IP アドレスの自動検出に関する問題の解決」を参照してください。

Directory Wizard や Administration Tool ReadMe ファイルにアクセスする

Administration Tool を実行して、該当するチェックボックスをオンにします。

Directory Wizard と ReadMe ファイルは、Cisco IP Communicator のプログラム グループから起動することもできます。

関連項目

「展開と設定のチェックリスト」

インストール後の設定作業の概要(P.4-2)

機能とサービスの設定(P.5-1)