Cisco IP Communicator アドミニストレーション ガイド Cisco CallManager版
Cisco IP Communicator のカスタマイズ
Cisco IP Communicator のカスタマイズ
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco IP Communicator のカスタマイズ

カスタム電話呼出音の作成

RingList.xml ファイル形式の要件

カスタム呼出音タイプ用の PCM ファイルの要件

カスタム電話呼出音の設定

カスタム背景イメージの作成

List.xml ファイル形式の要件

カスタム背景イメージ用の PNG ファイルの要件

背景イメージの設定

アイドル表示の設定

Cisco IP Communicator のカスタマイズ

この章では、サイトから電話の呼出音、背景イメージ、およびアイドル表示をカスタマイズする方法について説明します。呼出音は Cisco IP Communicator がコールを受信すると再生されます。背景イメージは電話スクリーンに表示されます。アイドル表示は、Cisco IP Communicator が指定された時間使用されなかった場合、電話スクリーンに表示されます。

この章では、次のトピックについて取り上げます。

「カスタム電話呼出音の作成」

「カスタム背景イメージの作成」

「アイドル表示の設定」

カスタム電話呼出音の作成

Cisco IP Communicator ソフトウェアには、2 種類のデフォルトの呼出音(Chirp1 と Chirp2)が用意されています。Cisco CallManager では、これ以外にもデフォルトの電話呼出音をセットで備えています。このデフォルト セットは、パルス符号変調(PCM)ファイルとしてソフトウェアに組み込まれています。この PCM ファイルは、サイトで使用可能な呼出音リストのオプションを記述する XML ファイル(RingList.xml)と共に、各 Cisco CallManager サーバ上の TFTP ディレクトリに保存されています。

次の項では、独自の PCM ファイルを作成し、RingList.xml ファイルを編集することによって、サイトで使用可能な電話呼出音のタイプをカスタマイズする方法を説明します。

「RingList.xml ファイル形式の要件」

「カスタム呼出音タイプ用の PCM ファイルの要件」

「カスタム電話呼出音の設定」

RingList.xml ファイル形式の要件

RingList.xml ファイルは、電話呼出音タイプのリストが入っている XML オブジェクトを定義します。各呼出音タイプには、その呼出音タイプに使用される PCM ファイルを指すポインタ、および Cisco IP Communicator の Ring Type メニューで、その呼出音に対して表示されるテキストが含まれています。このファイルは、Cisco CallManager ごとに Cisco TFTP サーバの
C:\ Program Files\Cisco\TFTPPath ディレクトリにあります。

CiscoIPPhoneRingList XML オブジェクトは、次の簡単なタグ セットを使用して情報を記述します。

<CiscoIPPhoneRingList>
<Ring>
<DisplayName/>
<FileName/>
</Ring>
</CiscoIPPhoneRingList>
 

定義名には次の特性があります。電話の呼出音のタイプごとに、DisplayName と FileName が必要です。

DisplayName は、Cisco IP Communicator の Ring Type メニューに表示される関連した PCM ファイル用のカスタム呼出音の名前を定義したものです。

FileName は、DisplayName と関連付けるカスタム呼出音用の PCM ファイルの名前を指定したものです。


) DisplayName フィールドと FileName フィールドの文字数は、ともに 25 文字以下とする必要があります。


次の例は、2 種類の電話呼出音を定義する RingList.xml ファイルを示しています。

<CiscoIPPhoneRingList>
<Ring>
<DisplayName>Analog Synth 1</DisplayName>
<FileName>Analog1.raw</FileName>
</Ring>
<Ring>
<DisplayName>Analog Synth 2</DisplayName>
<FileName>Analog2.raw</FileName>
</Ring>
</CiscoIPPhoneRingList>
 

関連項目

「カスタム呼出音タイプ用の PCM ファイルの要件」

「カスタム電話呼出音の設定」

カスタム呼出音タイプ用の PCM ファイルの要件

Cisco IP Communicator 上で呼出音を正しく再生するには、呼出音用の PCM ファイルが次の要件を満たしている必要があります。

Raw PCM (ヘッダーなし)

毎秒 8000 サンプル

8 ビット/サンプル

uLaw 圧縮

最大呼出音サイズ:16080 サンプル

最小呼出音サイズ:240 サンプル

呼出音内のサンプル数は、240 で割り切れる数である。

呼出音は、ゼロ クロッシングで開始および終了する。

カスタム電話呼出音用の PCM ファイルを作成するには、これらのファイル形式の要件をサポートする標準オーディオ編集パッケージを使用します。

関連項目

「RingList.xml ファイル形式の要件」

「カスタム電話呼出音の設定」

カスタム電話呼出音の設定

カスタム電話呼出音を作成するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1 カスタム呼出音ごとに PCM ファイルを作成します(ファイルごとに 1 つの呼出音)。この PCM ファイルは、「カスタム呼出音タイプ用の PCM ファイルの要件」にリストされている形式ガイドラインに準拠している必要があります。

ステップ 2 作成した新しい PCM ファイルを、クラスタ内の各 Cisco CallManager に対応する Cisco TFTP サーバ上の C:\Program Files\Cisco\ TFTPPath ディレクトリに格納します。

ステップ 3 テキスト エディタを使用して、RingList.xml ファイルを編集します。このファイルをフォーマットする方法、および RingList.xml サンプル ファイルについては、「RingList.xml ファイル形式の要件」を参照してください。

ステップ 4 変更内容を保存し、RingList.xml ファイルを閉じます。

ステップ 5 新しい RingList.xml ファイルをキャッシュするには、
Cisco CallManager Serviceability を使用して TFTP サービスを停止した後起動するか、TFTP サービス パラメータの「Enable Caching of Constant and Bin Files at Startup」(Advanced Service Parameters にある)を無効にしてから再び有効にします。


 

関連項目

「RingList.xml ファイル形式の要件」

「カスタム呼出音タイプ用の PCM ファイルの要件」

カスタム背景イメージの作成

ユーザには、Cisco IP Communicator 電話スクリーンの背景イメージの選択肢が提供されます。ユーザは、 Settings > User Preferences > Background Images を選択することによって、電話スクリーンに表示される背景イメージを選択できます。

表示されるイメージの選択肢は、電話が使用する TFTP サーバ上に保存されている PNG イメージおよび XML ファイル(List.xml)に入っています。TFTP サーバ上に独自の PNG ファイルを保存し、XML ファイルを編集することで、ユーザが選択できる背景イメージを指定することができます。このような方法で、社名ロゴなどのカスタム イメージを提供することができます。

次の項では、独自の PNG ファイルを作成し、List.xml ファイルを編集することによって、サイトで使用可能な背景イメージをカスタマイズする方法を説明します。

「List.xml ファイル形式の要件」

「カスタム背景イメージ用の PNG ファイルの要件」

「背景イメージの設定」

List.xml ファイル形式の要件

List.xml ファイルは、背景イメージのリストが入っている XML オブジェクトを定義します。このファイルは、TFTP サーバ上の次のフォルダに保存されています。

C:\Program Files\Cisco\TFTPPath\Desktops\320x212x12


) ディレクトリ構造と List.xml ファイルを手動で作成する場合は、ユーザがそのディレクトリとファイルにアクセスできるようにする必要があります。


List.xml ファイルには、最大 50 の背景イメージを格納できます。イメージは、電話の Background Images メニューに表示される順番で表示されます。

List.xml ファイルには、背景イメージごとに ImageItem と呼ばれる 1 つのエレメント タイプがあります。この ImageItem エレメントには次の 2 つの属性があります。

Image:電話が Background Images メニューに表示されるサムネール イメージを取得する場所を指定する Uniform Resource Identifier(URI)。

URL:電話がフル サイズ イメージを取得する場所を指定する URI。

次の例は、2 つのイメージを定義する List.xml ファイルを示しています。イメージごとに Image 属性と URL 属性が必要です。この例に示されている TFTP URI は、フル サイズ イメージとサムネール イメージにリンクするためにサポートされた唯一の方法です。HTTP URL サポートは提供されません。

List.xml の例

<CiscoIPPhoneImageList>
<ImageItem Image=”TFTP:Desktops/320x212x12/TN-Fountain.png” URL=”TFTP:Desktops/320x212x12/Fountain.png”/>
<ImageItem Image=”TFTP:Desktops/320x212x12/TN-FullMoon.png” URL=”TFTP:Desktops/320x212x12/FullMoon.png”/>
</CiscoIPPhoneImageList>
 

Cisco IP Communicator ソフトウェアには、デフォルトの背景イメージが含まれています。このイメージは List.xml ファイルで定義されません。カスタム イメージを作成しない場合や、読み出しエラーが発生した場合、Cisco IP Communicator はデフォルトのイメージを表示します。Background Images メニューに最初に表示されるのは、常にデフォルトのイメージです。

関連項目

「カスタム背景イメージ用の PNG ファイルの要件」

「背景イメージの設定」

カスタム背景イメージ用の PNG ファイルの要件

背景イメージごとに、次の 2 つの PNG ファイルが必要です。

Full size image:電話スクリーンに表示されるバージョン。

Thumbnail image:ユーザがイメージを選択する Background Images スクリーンに表示されるバージョン。必ず、フル サイズ イメージの 25% のサイズとしてください。


ヒント 多くのグラフィックス プログラムには、画像サイズを変更する機能があります。サムネール イメージを作成する簡単な方法は、最初にフル サイズのイメージを作成して保存してから、グラフィックス プログラムのサイジング機能を使用して、そのイメージの元のサイズの 25% のバージョンを作成することです。サムネールのバージョンは別の名前で保存します。


Cisco IP Communicator 上で背景イメージを正しく表示するには、背景イメージ用の PNG ファイルが次の要件を満たしている必要があります。

フル サイズ イメージ:320 ピクセル(幅) X 212 ピクセル(高さ)

サムネール イメージ:80 ピクセル(幅) X 53 ピクセル(高さ)

カラー パレット:最大 12 ビット カラー(4096 色)を含む。12 ビット カラー以上を使用することもできますが、Cisco IP Communicator は、カラー パレットを 12 ビット カラーに落としてからイメージを表示します。最良の結果を得るには、PNG ファイルの作成時に、イメージのカラー パレットを 12 ビットに落とします。


ヒント カラー チャネルごとの色調レベル数を指定するポスタライズ機能をサポートしているグラフィックス プログラムを使用している場合は、チャネルごとの色調数を 16 に設定します(赤 16 色 X 緑 16 色 X 青 16 色 = 4096 色)。


関連項目

「List.xml ファイル形式の要件」

「背景イメージの設定」

背景イメージの設定

カスタム背景イメージを作成するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1 各イメージ(フル サイズ イメージとサムネール イメージ)用に 2 つの PNG ファイルを作成します。この PNG ファイルは、「カスタム背景イメージ用の PNG ファイルの要件」にリストされている形式ガイドラインに準拠している必要があります。

ステップ 2 作成した新しい PNG ファイルを、クラスタ内の Cisco CallManager ごとに TFTP サーバ上の次のフォルダに格納します。

C:\Program Files\Cisco\TFTPPath\Desktops\320x212x12


ヒント カスタム イメージ ファイルのバックアップ コピーを別の場所に保存しておくこともお勧めします。Cisco CallManager をアップグレードするときに、カスタマイズされたファイルのうち一部が上書きされた場合、それらのバックアップ コピーを使用できます。


ステップ 3 テキスト エディタを使用して List.xml ファイルを編集します。このファイルの場所、形式要件、およびサンプル ファイルについては、「List.xml ファイル形式の要件」を参照してください。

ステップ 4 変更内容を保存し、List.xml ファイルを閉じます。


) Cisco CallManager をアップグレードした場合、カスタマイズしたカスタム List.xml ファイルはデフォルトの List.xml ファイルに置き換えられます。List.xml ファイルをカスタマイズしたら、コピーを作成して別の場所に保存します。Cisco CallManager をアップグレードした後、デフォルトの List.xml ファイルを保存したコピーに置き換えます。



 

関連項目

「List.xml ファイル形式の要件」

「カスタム背景イメージ用の PNG ファイルの要件」

アイドル表示の設定

電話スクリーンに表示されるアイドル表示を指定できます。アイドル表示は XML サービスです。このサービスは、Cisco IP Communicator が指定された期間アイドル状態で(使用されない)、機能メニューが開かない時に呼び出すサービスです。

アイドル表示として使用できる XML サービスには、社名ロゴ、製品の写真、株価情報などがあります。

アイドル表示の設定は、次の一般的な手順で行います。

1. イメージのフォーマット。

2. イメージを表示する Cisco CallManager の設定。

アイドル表示の作成方法およびその表示方法については、次の URL でドキュメント『 Creating Idle URL Graphics on Cisco IP Phone 』を参照してください。

http://www.cisco.com/warp/public/788/AVVID/idle-url.html

また、次の情報については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』または『 Bulk Administration Tool ユーザ ガイド 』を参照してください。

アイドル表示 XML サービスの URL を指定する。

1 台の電話機に指定する場合:Cisco CallManager Phone Configuration ページの Idle フィールド

複数の電話機に同時に指定する場合:Cisco CallManager Enterprise Parameters Configuration ページの URL Idle フィールド、または Bulk Administration Tool(BAT)の Idle フィールド

アイドル表示 XML サービスを起動するまでに Cisco IP Communicator が停止している時間を指定する。

1 台の電話機に指定する場合:Cisco CallManager Phone Configuration ページの Idle Timer フィールド

複数の電話機に同時に指定する場合:Cisco CallManager Enterprise Parameters Configuration ページの URL Idle Time フィールド、または Bulk Administration Tool(BAT)の Idle Timer フィールド

Cisco IP Communicator のインターフェイスから、アイドル表示 XML サービス のURL の設定内容とサービスが起動するまでに Cisco IP Communicator が停止すべき時間を表示できます。これらの設定を表示するには、 Settings > Device Configuration を選択し、Idle URL パラメータおよび Idle URL Time パラメータまでスクロールします。

関連項目

「カスタム電話呼出音の作成」

「カスタム背景イメージの作成」