Cisco IP Communicator アドミニストレーション ガイド
Cisco IP Communicator の展開とアップ デート
Cisco IP Communicator の展開とアップデート
発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2012/01/24 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

Cisco IP Communicator の展開とアップデート

ヘッドセットおよび他のオーディオ デバイスのインストールと設定

でのサードパーティ製のヘッドセットおよび受話器の使用

アプリケーションの展開方法

インストール パッケージの名前

展開の方法

MSI パッケージ用のコマンドライン オプション

アプリケーションのアップデートについて

ソフトウェア ダウンロード サイト

ソフトウェア配布ツールを使用したアップデートの推奨

Cisco IP Communicator の展開とアップデート

この章では、Cisco IP Communicator の展開方法およびアップデート方法について説明します。この章で説明されている作業を行う前に、必ず「Cisco IP Communicator の展開の準備」をお読みください。第 2 章では、導入前に実行する必要がある作業の概要を記載しています。

この章で説明する一部の作業は、Cisco Unified Communications Manager(以前は Cisco Unified CallManager と呼んでいました)での設定が必要です。

「ヘッドセットおよび他のオーディオ デバイスのインストールと設定」

「Cisco IP Communicator でのサードパーティ製のヘッドセットおよび受話器の使用」

「アプリケーションの展開方法」

「アプリケーションのアップデートについて」

ヘッドセットおよび他のオーディオ デバイスのインストールと設定

ユーザが Cisco IP Communicator をクライアント PC にインストールするには、管理者またはユーザがドライバを必要とするオーディオ デバイス(サウンド カード、Universal Serial Bus(USB; ユニバーサル シリアル バス)ハンドセット、および USB ヘッドセット)をすべて事前にインストールして設定しておく必要があります。サポート対象のオーディオ デバイスの詳細については、次の URL でリリース ノートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5475/prod_release_notes_list.html

オーディオ デバイスと Cisco IP Communicator をユーザ自身がインストールする場合は、ユーザがオーディオ デバイスに接続してから Cisco IP Communicator をインストールするまでに、ガイド付きのインストール(新しいハードウェアの検索ウィザードや製造元の使用説明書など)を実行するように勧めてください。

インストール後の初回起動時、オーディオ デバイスを Cisco IP Communicator で使用する前に、ユーザはそのデバイスを 選択 および 調整 する必要があります。初回起動時に、オーディオ調整ウィザードが自動的に起動します。ユーザがこのウィザードを完了しない限り、Cisco IP Communicator は起動しません。

関連項目

「Cisco IP Communicator でのサードパーティ製のヘッドセットおよび受話器の使用」

「オーディオ デバイスの選択と調整について」

Cisco IP Communicator でのサードパーティ製のヘッドセットおよび受話器の使用

シスコでは、Cisco IP Communicator で使用するサードパーティ製のヘッドセットおよび受話器について基本的なテストを実施していますが、実際の環境で装置をテストして、パフォーマンスが適しているかどうかを判断するのは、最終的にお客様の責任となります。Cisco IP Communicator の展開場所には環境およびハードウェアに関する固有の矛盾点が多く存在するため、すべての環境に適した 1 つの「最良」なソリューションを提供することはできません。

運用ネットワークにヘッドセットまたは受話器を展開する(特に大量に展開する)前に、お客様の環境で十分にテストし、音質の問題(特に雑音とエコー)がないかどうかを確認することをお勧めします。

ヘッドセットまたは受話器を設置する場合にサポートが適用されない主な理由は、ハム雑音が入る可能性があるためです。この雑音は、リモートの通話相手のみ、またはリモートの通話相手と Cisco IP Communicator ユーザの両方に聞こえる場合があります。この雑音を引き起こす要因は、PC の近くにある照明器具から PC の電源自体に至るまで多岐にわたります。PC の USB ポートに直接差し込んだときにヘッドセットで聞こえる雑音は、電源付き USB ハブを使用することで軽減または解消される場合があります。

たとえば、ヘッドセットの種類によっては、機械的または電子的な原因により、Cisco IP Communicator のユーザとリモートで通話している相手に、通話相手自身の声が反響して聞こえる場合があります。Cisco IP Communicator ユーザにはこのエコーは聞こえません。

結果的に、アナログ ヘッドセットによっては、サウンドカードの設計仕様である電気特性と一致しません。このようなヘッドセットのマイクロフォンは、Cisco IP Communicator の入力レベルを最低値まで下げた場合でも、感度が高すぎることがよくあります。このヘッドセットを使用するユーザの音声は、通話相手にはひずんで聞こえます。

Cisco IP Communicator ユーザに、特定のヘッドセットの音質が良好であるかどうかについて確認することが重要です。特定のヘッドセットを使用する場合は、リモートの通話相手に Cisco IP Communicator からの受信状態について確認する必要があります。

関連項目

「オーディオ デバイスの選択と調整について」

アプリケーションの展開方法

「インストール パッケージの名前」

「展開の方法」

「MSI パッケージ用のコマンドライン オプション」

インストール パッケージの名前

表 3-1 に示しているインストール パッケージのいずれかを使用して、Cisco IP Communicator を展開できます。

 

表 3-1 Cisco IP Communicator のインストール パッケージ

ファイル名
説明

CiscoIPCommunicatorSetup.exe

この実行ファイルには、標準的な展開に必要な Windows インストーラのエンジンとデフォルトの冗長ロギングが含まれています。

CiscoIPCommunicatorSetup.msi

この Microsoft Windows インストール パッケージ(MSI パッケージ)を使用すると、コマンドライン オプションを使用して、展開をカスタマイズできます。MSI パッケージを使用した場合、ロギングは自動的に設定されません。


) システム内のユーザの PC に複数のネットワーク インターフェイスが存在する場合や、ユーザがドッキング ステーションの付いたラップトップを使用している場合は、「デバイス名の選択について」を参照してください。


関連項目

「展開の方法」

「MSI パッケージ用のコマンドライン オプション」

展開の方法

インストールには実行ファイルまたは MSI パッケージのいずれかを使用しますが、 表 3-2 に示すオプションがあります。


) 社内のユーザが各自のコンピュータの管理者特権を持っていない場合は、初回の展開にソフトウェア配布ツールを使用してください。または、各クライアント PC に手動で Cisco IP Communicator をインストールすることもできます。


 

表 3-2 展開の方法

方法
説明

共有場所

インストーラ(実行ファイルまたは MSI)を Web サーバなどの共有場所に置いて、管理者またはユーザが実行できるようにします。

この方法を使用するには、ユーザがその PC の管理者特権を持っている必要があります。

あるいは、MSI パッケージでコマンドラインを使用して、ネットワークの特定の場所に Cisco IP Communicator のサーバ イメージを作成することもできます。

ソフトウェア配布ツール

ソフトウェア配布テクノロジーを使用して、企業全体を対象にインストールを実行します。この方法を使用すると、クライアント PC におけるユーザの特権が、インストールのために一時的に引き上げられます。

ソフトウェア配布ツールを使用すると、Cisco IP Communicator をクライアント PC に展開できます。ユーザが各自のコンピュータの管理者特権を持たない場合(および管理者がクライアント PC ごとに手動でアプリケーションをインストールするのを避ける場合)に、この展開方法を使用する必要があります。

ソフトウェア配布ツールには、Active Directory のようなグループ ポリシー ベースのツールや、SMS 1 ソフトウェアのような、より高度なツールが含まれています。

ソフトウェア配布ツールを使用すると、コマンドラインをシステムに渡すことができるので、Windows インストール パッケージを利用して、展開中にデバイス名や TFTP サーバのアドレスなどの値をカスタマイズできます。展開の際にこれらの値を指定しておくと、ユーザがインストール後にこれらのオプションを設定する必要がなくなるため、ユーザのインストール後のプロセスが大幅に簡素化されます。

注 Cisco IP Communicator は、管理者がユーザのデスクトップに置いたアイコンをユーザが開くことでアプリケーションをインストールする「アドバタイジング」方式や「パブリッシング」方式の展開はサポートしていません。

クライアント PC 上のインストーラ

実行ファイルまたは MSI パッケージはクライアント PC に直接展開できます。そこでインストーラを実行し、インストール ウィザードの指示に従うことによって、インストールを実行できます。必要に応じて、管理者アカウントを使用してこの作業を行います。

MSI パッケージを使用する場合は、クライアント PC 上でコマンドラインを使用して、インストールをカスタマイズできます。

英語以外の言語(ローカライズされた製品バージョンが利用可能な場合)

.exe ファイルを使用する場合は、インストール時に Cisco IP Communicator のインストール言語(英語以外の言語が利用可能な場合)を選択するように求められます。

または、コマンドラインを使用することにより、展開をカスタマイズして言語ロケールを指定できます。

1.SMS = Microsoft System Management Server

関連項目

「MSI パッケージ用のコマンドライン オプション」

「アプリケーションのアップデートについて」

MSI パッケージ用のコマンドライン オプション

表 3-3 に、MSI パッケージで Cisco IP Communicator を展開する際に特有のコマンドライン オプションの例を示します (変数の値は一例にすぎません)。

使用可能なすべてのコマンドライン オプションの一覧とその使用方法については、次の URL を参照してください。

http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/aa367988.aspx

これらのコマンドライン オプションで、アプリケーションのインストールや管理をカスタマイズします。たとえば、コマンドライン オプションを使用して、デバイス名、TFTP サーバのアドレス、およびその他の変数を指定しておくと、インストール中およびインストール後にユーザが行う必要のある設定作業が減ります。

 

表 3-3 MSI パッケージでのコマンドライン オプションの使用

目的
使用するコマンドライン

SIP 専用の展開で、デバイスを自動登録できるようにする。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb SIP=1

ロケールの .mst ファイルを TRANSFORMS パラメータに関連付けることにより、言語ロケールをインストールする。

たとえば、フランス語ロケールをインストールするには、次のように関連付けます。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb+ TRANSFORMS="French.mst"

ターゲット PC のネットワーク インターフェイスを使用してデバイス名を指定する。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb
DEVICENAME=“Network Adapter Device Name”

 

ユーザの PC に、複数のネットワーク インターフェイスまたは取り外し可能なネットワーク インターフェイス(ドッキング ステーションの付いたラップトップなど)あるいはその両方が存在する場合に、ネットワーク インターフェイスを指定すると役立ちます。

社内のユーザが複数のコンピュータ モデルを使用し、そのネットワーク インターフェイスの組み合せもさまざまな場合は、展開先のコンピュータ モデルを検出してから、該当するコマンドライン オプションで適切なデバイス名の変数を指定して実行するように、ソフトウェア配布ツールを設定します。

フリーフォーマットのデバイス名を使用してデバイス名を指定する。

注 フリーフォーマットのデバイス名は Cisco Unified Communications Manager 4.x ではサポートされません。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb FREEFORMDEVICENAME="freeformdevice"

 

このオプションを使用すると、MAC アドレスに基づかない一意のデバイス名を設定できます。このオプションは、PC を頻繁にリフレッシュする企業に役立ちます。PC をリフレッシュする場合、古い PC で使用していたデバイス名と同じものを使用して、新しい PC に Cisco IP Communicator をインストールすることができるため、さらなる管理が不要になります。フリーフォーマットのデバイス名は 14 文字以下にする必要があります。また、使用可能な文字は英数字、ドット、ダッシュ、および下線です(空白文字は使用できません)。

1 つの TFTP サーバのアドレスを指定する

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb TFTP1=”IP Address 1”

複数の TFTP サーバのアドレスを指定する。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb
TFTP1=”IP Address 1” TFTP2=”IP Address 2”

ネットワーク インターフェイスを使用したデバイス名と TFTP サーバのアドレスを 1 つのコマンドで指定する。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb
DEVICENAME="Network Adapter Device Name" TFTP1=”IP Address 1”
TFTP2=”IP Address 2”

フリーフォーマットのデバイス名を使用したデバイス名と TFTP サーバのアドレスを 1 つのコマンドで指定する

注 フリーフォーマットのデバイス名は Cisco Unified Communications Manager 4.x ではサポートされません。

msiexec /i CiscoIPCommunicatorSetup.msi /qb FREEFORMDEVICENAME="freeformdevice"

TFTP1=”IP Address 1” TFTP2=”IP Address 2”


) • Cisco IP Communicator にダイアログボックスを表示して、そのダイアログボックスをユーザが手動で終了しない限り PC が再起動されないようにするには、表 3-3 のコマンドの「qb」の後に「+」(正符号)を追加します。

デバイス名と TFTP アドレスを指定するためのオプションは、新規のインストールだけに適用され、アップグレードには適用されません。

DEVICENAME オプションの場合、デバイス名として入力する文字列は、Cisco IP Communicator(右クリック > [設定] > [ネットワーク] タブ)の [ネットワーク アダプタ:] ドロップダウン リストに表示されるネットワーク アダプタのいずれかと同一となる必要があります。

DEVICENAME オプションを使用すると、Cisco IP Communicator(右クリック > [設定] > [ネットワーク] タブ)で、フリーフォーマットのデバイス名オプションが非表示になります。

FREEFORMDEVICENAME オプションを使用すると、Cisco IP Communicator(右クリック > [設定] > [ネットワーク] タブ)で、ネットワーク アダプタの選択が非表示になります。

DEVICENAME オプションも FREEFORMDEVICENAME オプションも使用しない場合は、ユーザが Cisco IP Communicator(右クリック > [設定] > [ネットワーク] タブ)で、ネットワーク インターフェイス カードまたはフリーフォーマットの文字列を使用してデバイス名を生成することができます。


 

関連項目

「アプリケーションのアップデートについて」

「TFTP サーバの指定」

「デバイス名の選択について」

アプリケーションのアップデートについて

「ソフトウェア ダウンロード サイト」

「ソフトウェア配布ツールを使用したアップデートの推奨」

ソフトウェア ダウンロード サイト

入手可能な最新のソフトウェアは、次の URL からダウンロードできます。

http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/ip-comm

ソフトウェア配布ツールを使用したアップデートの推奨

ユーザがクライアント PC の管理者特権を 持っていない 場合、または管理者がクライアント PC を 1 台ずつローカルでアップデートしない場合は、ソフトウェア配布ツールを使用してアップデートを処理します。ソフトウェア配布ツールを使用すると、インストールのために特権が一時的に引き上げられます (この場合、アプリケーションを最初に展開したときに、ソフトウェア配布ツールを使用していたと考えられます)。

関連項目

「展開の方法」

「MSI パッケージ用のコマンドライン オプション」