Cisco BTS 10200 Softswitch プロビジョニング ガイド Release 5.0
ATA 18x レジデンシャル加入者のプロ ビジョニング
ATA 18x レジデンシャル加入者のプロビジョニング
発行日;2012/02/02 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

ATA 18x レジデンシャル加入者のプロビジョニング

ATA 18x レジデンシャル加入者のプロビジョニング

メディア ゲートウェイ プロファイルの追加

MGW の追加

終端の追加

宛先の追加

ダイヤル プラン プロファイルの追加

ダイヤル プランの追加

加入者プロファイルの追加

加入者の追加

DN2Subscriber の生成

MGW の制御

加入者終端の実装

加入者終端の制御

ATA 18x レジデンシャル加入者のプロビジョニング

Revised May 30, 2007

Cisco Analog Telephone Adaptor(ATA)製品は、voice-over-IP(VoIP)終端を企業や住宅に配信する標準ベースの通信デバイスです。この章では、ローカル加入者のオンネット コールをサポートするように Cisco ATA 186 および 188 レジデンシャル ゲートウェイをプロビジョニングする方法について説明します。

Cisco BTS 10200 ソフトスイッチのテーブル、トークン、値の範囲のすべての詳細については、『Cisco BTS 10200 Softswitch Command Line Interface Reference Guide』を参照してください。

ATA 18x レジデンシャル加入者のプロビジョニング

表4-1 は、Cisco ATA 18x レジデンシャル ゲートウェイと通信してローカル加入者をサポートするように Cisco BTS 10200 ソフトスイッチをプロビジョニングする手順を示しています。手順の詳細については、各手順をクリックしてください。

 

表4-1 ATA 18x レジデンシャル加入者のプロビジョニング手順

説明
CLI コマンド

ステップ 1

「メディア ゲートウェイ プロファイルの追加」

add mgw-profile id=ATA186; vendor=cisco; packet-type=IP; mgcp-version=mgcp_1_0; description=Cisco ATA186;

ステップ 2

「MGW の追加」

add mgw id=ATA1; tsap-addr=ATA1.trnglab.cisco.com; call-agent-id=CA101; mgw-profile-id=ATA186; type=rgw;

ステップ 3

「終端の追加」

add termination prefix=aaln/; port-start=1; port-end=2; mgw-id=ATA-1; type=line;

ステップ 4

「宛先の追加」

add destination dest-id=local-call; call-type=local; route-type=sub;

ステップ 5

「ダイヤル プラン プロファイルの追加」

add dial-plan-profile id=dp1; description=dialing plan profile id;

ステップ 6

「ダイヤル プランの追加」

add dial-plan id=sub; digit-string=469-255; noa=national; dest-id=local_call;

ステップ 7

「加入者プロファイルの追加」

add subscriber-profile id=subpf1; dial-plan-id=dp1; pop-id=1;

ステップ 8

「加入者の追加」

add subscriber id=sub2; category=individual; name=Richardson1; term-id=aaln/1; mgw-id=ATA-1; dn1=469-255-1231; sub-profile-id=subpf1;


) 加入者ごとに一意の term-id が必要です。


ステップ 9

「DN2Subscriber の生成」

EMS は DN2Subscriber テーブルを自動的に生成します。

ステップ 10

「MGW の制御」

control mgw id=ATA-1; target-state=INS; mode=forced;

ステップ 11

「加入者終端の実装」

equip subscriber-termination ID=sub2;

ステップ 12

「加入者終端の制御」

control subscriber-termination id=sub2; target-state=INS; mode=forced;

メディア ゲートウェイ プロファイルの追加

Media Gateway(MGW; メディア ゲートウェイ)プロファイルは、ベンダーが 1 つ以上のメディア ゲートウェイをプロビジョニングするためのテンプレートを提供します。このテンプレートは、Call Agent と各タイプの MGW との間の通信に必要な仕様と設定を指定します。

一部のトークンの値は、Call Agent がサポート対象の機能に関して MGW をクエリーした後で上書きされる場合があります。最初にプロビジョニングした値とは異なる値が MGW によって返された場合、最初にプロビジョニングした値は戻り値に自動的に置き換わります。

 

コマンド
目的
add mgw-profile id=ATA186; vendor=cisco; packet-type=IP; mgcp-version=mgcp_1_0; description=Cisco ATA186;

MGW プロファイルをプロビジョニングします。


ヒント ネットワーク帯域幅や信頼性に問題が生じた場合、または CA からのコマンドに対して MGW の応答が遅い場合に応答時間を改善するために、必要に応じて、mgw-profile テーブルの mgcp-max1-retries トークンと mgcp-max2-retries トークンを調整できます。これらのパラメータや他のパラメータが audit-endpoint プロセスとキープアライブ プロセスに与える影響の詳細については、『Cisco BTS 10200 Softswitch Troubleshooting Guide』の「Release 5.0 Keepalive」を参照してください。


MGW の追加

MGW テーブルは、CA によって管理される各 MGW の情報を保持します。MGW は、ドメイン名、IP アドレス、または TSAP アドレスを使用して一意に指定できます。

MGW テーブルには、RGW と TGW という 2 つの関連付けられたコマンドがあります。RGW コマンドは、ゲートウェイをレジデンシャル ゲートウェイとしてのみプロビジョニングし、type トークンを自動的に RGW に設定します。TGW コマンドは、ゲートウェイをトランキング ゲートウェイとしてのみプロビジョニングし、type トークンを自動的に TGW に設定します。どちらのコマンドも Media Gateway テーブルをプロビジョニングしますが、サービス プロバイダーはこれらのコマンドを使用し、ユーザのロールに基づいて特定の個々のユーザにセキュリティを提供できます。

 

コマンド
目的
add mgw id=ATA1; tsap-addr=ATA1.trnglab.cisco.com; call-agent-id=CA101; mgw-profile-id=ATA186; type=rgw;

メディア ゲートウェイを追加します。


) また、この例では、RGW コマンドを使用して MGW をプロビジョニングすることもできます。RGW コマンドおよび TGW コマンドの詳細については、『Cisco BTS 10200 Softswitch Command Line Interface Reference Guide』を参照してください。


終端の追加

Termination(termination)テーブルは、CA によって管理される各終端またはエンドポイントの情報を保持します。終端構造は、アナログ ポート、DS0 ポート、ISDN 回線を一様に使用します。ISDN PRI 別に終端をグループ化したり、単一の加入者に対して Multiline Hunt Group(MLHG; マルチライン ハント グループ)を指定したりできます。終端のイベントと信号はパッケージにグループ化され、パッケージは特定タイプのエンドポイントによってサポートされます。たとえば、あるパッケージはアナログ アクセス回線に対応したイベントと信号の特定のグループをサポートし、別のパッケージは音声回線に対応したイベントと信号の別のグループをサポートします。1 つの特定のエンドポイント タイプに 1 つ以上のパッケージを対応付けることができます。パッケージ タイプは、使用されるゲートウェイによって決まります。

Termination テーブルでは、データベースの command-to-field に一致しないコマンドを使用できます。プロビジョニング時に prefix トークンが使用された場合、終端 ID は、プレフィックスと port-start 値を連結し、ポート番号の値が port-end に達するまで終端ポート番号を増分して生成されます。prefix、port-start、および port-end は、テーブルに個々のフィールドとしては存在していません。

次のように入力します。

Prefix:1 ~ 32 文字の ASCII 文字

Port-start:0000 ~ 9999(1 ~ 4 文字の数字)(デフォルト = 1)

Port-end:0000 ~ 9999(1 ~ 4 文字の数字)(デフォルト = 24)

 

コマンド
目的
add termination prefix=aaln/;port-start=1; port-end=2;mgw-id=ATA-1;type=line;

終端を追加します。

宛先の追加

Destination(destination)テーブルは、ダイヤルされたディジットのコール タイプとルーティング情報を定義します。Dial Plan テーブル内の複数のディジット文字列は、同じ宛先 ID を使用できます。

 

コマンド
目的
add destination dest-id=local-call; call-type=local; route-type=sub;

宛先を追加します。

ダイヤル プラン プロファイルの追加

Dial Plan Profile(dial-plan-profile)テーブルは dial-plan-profile-id を作成します。その後、
dial-plan-profile-id は加入者またはトランク グループに割り当てられます。dial-plan-profile-id は、ダイヤル プランの範囲内で Dial Plan テーブルの digit-string エントリにリンクします。各加入者とトランク グループには、異なる dial-plan-profile-id が割り当てられます。Dial Plan テーブルにエントリを追加するには、事前にこのテーブルで dial-plan-id を作成しておく必要があります。

 

コマンド
目的
add dial-plan-profile id=dp1; description=dialing plan profile id;

ダイヤル プラン プロファイルを追加します。

ダイヤル プランの追加

ダイヤル プランは、ダイヤルされたディジットに基づいて、コールを分析、スクリーニング、およびルーティングします。Dial Plan(dial-plan)テーブルは、特定タイプのコールのダイヤル プラン情報を保持します。このテーブルは、有効なダイヤル パターンを定義し、コール ルーティングを決定します。共通の dial-plan-profile-id を共有するレコードはすべて、同じダイヤル プランとみなされます。

 

コマンド
目的
add dial-plan id=sub; digit-string=469-255; noa=national; dest-id=local_call;

ダイヤル プランを追加します。

加入者プロファイルの追加

Subscriber Profile(subscriber-profile)テーブルは、複数の加入者によって共有されるプロパティをグループ化します。たとえば、複数の加入者から構成される Centrex グループは、1 つの加入者プロファイルを共有できます。CA は複数のアクセス ポイント(POP)から構成されており、POP は加入者プロファイルのトークンの 1 つであるため、POP 固有の加入者プロファイルを作成する必要があります。

 

コマンド
目的
add subscriber-profile id=subpf1; dial-plan-id=dp1; pop-id=1;

加入者プロファイルを追加します。

加入者の追加

Subscriber(subscriber)テーブルは、CA 内の加入者または加入者グループの特性を定義します。Directory Number(DN; 電話番号)によって指定されるすべての終端番号は、加入者として設定する必要があります。プライマリ CA で発信可能な終端はすべて、加入者(レジデンシャル、PBX、ビジネス、または Centrex)として設定する必要があります。MLHG や Centrex などの顧客に対する終端もすべて同様に定義する必要があります。

表4-2 は、各値の必要なトークンを示しています。

 

コマンド
目的
add subscriber id=sub2; category=individual; name=Richardson1; term-id=aaln/1; mgw-id=ATA-1; dn1=469-255-1231; sub-profile-id=subpf1;

加入者を追加します。


) 加入者ごとに一意の term-id が必要です。


 

表4-2 必要なトークン

必要なトークン

Individual

TERM-ID、MGW-ID

MLHG

MLHG-ID

MLHG-INDIVIDUAL

TERM-ID、MGW-ID、MLHG-ID

MLHG-PREF-INDIV

TERM-ID、MGW-ID、MLHG-ID、MLHG-PREF-LIST-ID

CTXG-MLHG

MLHG-ID、CTXG-ID

CTXG

CTXG-ID

CTXG-INDIVIDUAL

TERM-ID、MGW-ID、CTXG-ID

CTXG-TG

CTXG-ID、TGN-ID

PBX

TGN-ID

DN2Subscriber の生成

EMS は DN2Subscriber テーブルを自動的に生成します。ユーザはデータを表示できます。さらに、ステータスが切断(DISC)または接続(CN)状態の場合は、Status フィールドを VACANT に変更できます。DN2Subscriber(dn2subscriber)テーブルは、終端の処理中に、DN の加入者 ID を決定します。このテーブルは、加入者 DN が Subscriber テーブルに追加されたときに、登録されます。ダイヤル プランによって着信番号が変換される場合、type of subscriber フィールドに「Subscriber」が示されているときは、このテーブルがクエリーされます。つまり、DN が取得され、加入者にマッピングされます。

また、DN2Subscriber テーブルには、DN の管理状態も含まれています。 表4-3 に、DN の管理状態を示します。

 

表4-3 DN の管理状態

状態
定義

VACANT

DN が未割り当てです。Unassigned DN 通知が再生されます。通常、「ダイヤルした番号は使用されていません。番号を確認してから、もう一度かけ直してください」という内容が通知されます。この状態の原因コードは 1 です。

ASSIGNED

DN は加入者に割り当てられています。

CN

加入者が新しい番号を要求すると、DN ステータスは変更された番号(CN)としてマークされます。この状態の場合は、Changed Number 通知が再生されます。通常、「着信番号は変更されました。新しい番号は ... です」という内容が通知されます。この状態の原因コードは 22 です。

DISC

DN は切断されています。Disconnected Number 通知が再生されます。通常、「申し訳ありませんが、おかけになった番号は切断されているか、現在使用されていません ...」という内容が通知されます。この状態の原因コードは 27 です。

LRN

DN は、この Call Agent で Location Routing Number(LRN; ロケーション ルーティング番号)として予約されています。

RACF-DN

DN は、Remote Activation of Call Forwarding(RACF; コール転送のリモート アクティベーション)機能用に予約されています。

TEST-LINE

DN はテスト回線に割り当てられています。

ANNC

DN は通知(ANNC)ID をポイントしています。

PORTED-OUT

加入者は、Call Agent からポートアウト(移転)し、自分の DN をそのまま使用しています(市内番号のポータビリティ)。

PBX-DID 加入者をプロビジョニングする場合は、DN2Subscriber テーブルを手動でプロビジョニングする必要があります。DN2Subscriber テーブルは、10、100、1000、または 10,000 個の電話番号のグループをサポートできます。DN の形式は nnnn です(n = 0 ~ 9)。一定範囲の DN を指定するには、n を小文字の x で置き換えます。最終桁を x にすると、10 個の DN のグループを指定したことになります。100 個の DN は xx で、1000 個の DN は xxx で、10,000 個の DN は xxxx で表されます。

MGW の制御

control は、MGW、加入者終端、トランク、およびトランク グループの管理状態(OOS、INS)を設定します。

 

コマンド
目的
control mgw id=ATA-1; target-state=INS; mode=forced;

メディア ゲートウェイをイン サービスにします。

MGW がイン サービスであることを確認するには、次の CLI コマンドを入力します。

status mgw id=ATA-1;
 

表示例:

Reply : Success:
 
MGW ID -> ATA-1
RESULT -> ADM configure result in success
REASON -> ADM executed successful
ADMIN STATE -> ADMIN_INS
OPER STATE -> Media gateway in working status

 

加入者終端の実装

equip コマンドは、加入者トランク終端をイン サービスに切り替え可能にします。 表4-4 は、トランク終端の状態を定義しています。

 

コマンド
目的
equip subscriber-termination ID=sub2;

加入者トランク終端をイン サービスに切り替え可能にします。

 

表4-4 加入者トランク終端の状態

状態
定義

ADMIN-INS

In-Service(イン サービス)

ADMIN-OOS

Out of Service(アウト オブ サービス)

ADMIN-MAINT

メンテナンス モード

加入者終端の制御

control コマンドは、加入者終端の管理状態をイン サービスにします。

 

コマンド
目的
control subscriber-termination id=sub2; target-state=INS; mode=forced;

加入者終端の管理状態をイン サービスに変更します。

加入者終端がイン サービスであることを確認するには、次のように status コマンドを使用します。

status subscriber-termination id=sub2;