インストールの準備
インストールの準備

インストールの準備

Cisco Finesse は Unified Contact Center Enterprise(Unified CCE)の展開においてスタンドアロンとしてインストールすることも、Unified Contact Center Express(Unified CCX)の展開と共存してインストールすることもできます。

このマニュアルは、Unified CCE を使用した導入で、スタンドアロン Finesse をインストールする方法について説明します。

Unified CCX との共存展開では、Finesse は Unified CCX のインストーラを実行する際にインストールされます。 詳細については、 『Cisco Unified Contact Center Express Installation and Upgrade Guide.』を参照してください。

Cisco Finesse はプライマリまたはセカンダリ ノードとして仮想マシンにインストールされます。 インストール画面は最初のノードとしてプライマリ ノードを示します。

Finesse は Linux ベースの Unified Communications オペレーティング システムにインストールされます。 このシステムはシスコが開発したアプライアンス モデルまたは"クローズド ボックス"で、ファイル システムへのナビゲーションまたは操作はサポートしていません。

重要:

このマニュアルは、Cisco Finesse Release 10.0(1) でサポートされているすべての設定を説明します。 説明のない設定はサポートされていません。

システム要件

ここでは、Cisco Finesse の要件の概要を示します。

プラットフォーム要件

すべての Finesse サーバは Unified Communications Operating System(Unified OS)を使用して仮想マシン(VM)で実行します。 Cisco Finesse をインストールする前に ESXi 5.0 または ESXi 5.1 をインストールする必要があります。

サポートされる VM と VMware 要件に関する詳細情報については、DocWiki の「Virualization for Cisco Finesse(Cisco Finesse の仮想化)」ページを参照してください。

クライアントの要件

Finesse ソフトウェアがクライアントにインストールされていないようにしてください。 エージェントとスーパーバイザは、Finesse デスクトップへのアクセスで Web ブラウザを使用します。 管理者は、Web ブラウザを使用して Finesse 管理コンソールにアクセスします。次の表に、Finesse クライアントでサポートされているオペレーティング システムおよびブラウザを示します。

オペレーティング システム

ブラウザと推奨バージョン

Windows XP(Service Pack 3 以降)

Internet Explorer 9.0

Firefox(バージョン 24 以降)

Windows 7

Internet Explorer 9.0

Firefox(バージョン 24 以降)

Mac OS X

Firefox(バージョン 24 以降)

重要:

Finesse デスクトップにアクセスするクライアントの必要条件(プロセッサ速度や RAM など)は異なる場合があります。 複数のエージェント(Team Performance および Queue Statistics ガジェットを実行しているスーパーバイザ デスクトップや、他のエージェントまたはスキル グループについての情報を含む Live Data レポートを実行しているエージェントなど)のイベントを受信するデスクトップでは、単一エージェントのイベントを受信するデスクトップよりも優れた処理能力が必要です。

クライアントに必要なパワーを決定する要因には次のようなものがありますが、これらに限定されません。

  • コンタクト センター トラフィック
  • デスクトップに統合されるその他のガジェット(Live Data レポートやサードパーティ ガジェットなど)
  • クライアントで実行するその他のアプリケーションおよび Finesse デスクトップとの共有リソース

ネットワーク要件

Finesse の最適なパフォーマンスを得るには、ネットワークのプロパティが次のしきい値を上回ることのないようにしてください。

  • 遅延:Finesse サーバ間で 80 ミリ秒(ラウンドトリップ)、Finesse クライアントから Finesse サーバまでで 200 ミリ秒(ラウンドトリップ)
  • ジッター:2 ミリ秒
  • パケット損失:0.5 ミリ秒

Cisco Finesse の帯域幅の要件については、「Cisco Finesse Bandwidth Calculator(Cisco Finesse 帯域幅計算ツール)」を参照してください。

システム アカウント権限

Cisco Finesse のインストール中に、次の資格情報を指定してください。

  • 管理者ユーザ アカウント:このアカウントは、CLI にアクセスするために使用されます。
  • アプリケーション ユーザ アカウント:このアカウントは、Finesse Administration Console にアクセスするために使用されます。
  • Database Access Security パスワード:このパスワードは、将来サーバを交換または追加する場合に新しいサーバのセキュリティ パスワードを変更する場合に必要です。 このパスワードは記録しておいてください。

データベース セキュリティ パスワードと、管理者用およびアプリケーション ユーザ アカウントのパスワードは少なくとも 6 文字の長さである必要があります。 英数字、ハイフン、およびアンダースコアを使用できます。

セキュリティの考慮事項

Cisco Finesse Administration Console および Agent Desktop は HTTP とセキュア HTTP (HTTPS)の両方をサポートします。 管理者は CLI コマンドを実行して、Administration Console およびデスクトップ向けの Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを有効または無効にすることができます。 Cisco Finesse HTTPS リダイレクトが有効になっている場合、HTTP によってデスクトップにアクセスしようとするエージェントとスーパーバイザは、HTTPS にリダイレクトされます。

デフォルトでは、Cisco Finesse HTTPS リダイレクトが有効です。 Finesse のインストール後、HTTP を使用する場合は、Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを無効にする CLI コマンドを実行する必要があります。

Finesse をアップグレードする場合、Cisco Finesse HTTPS リダイレクトの設定は維持されます。 アップグレードする前に Cisco Finesse HTTPS リダイレクトがシステムで無効になっている場合、アップグレード後も無効が維持されます。


(注)  


HTTPS は、1000 人を超えるユーザがいる大規模な展開ではサポートされません。


HTTPS 経由で Administration Console またはエージェント デスクトップにアクセスするたびに Web ブラウザのセキュリティ警告が表示されないようにするには、CA 証明書を取得してアップロードするか、Finesse に付属の自己署名証明書を使用します。

このガイドは、すべての URL の例で HTTP を使用しています。

複数ドメインにわたるインストール

次の要件を満たしている限り、別々のドメインで Finesse ノードをインストールできます。

  • 各 Finesse サーバは Fully Qualified Domain Name(FQDN)を使用して他の DNS ルックアップを実行できます。
  • すべての Finesse クライアントは FQDN を使用して Finesse サーバの DNS ルックアップを実行できます。

その他の要件および考慮事項

  • ネットワーク タイム プロトコル(NTP)のサーバへのアクセス権を持っている必要があります。
  • 有効なホスト名およびドメインを設定している必要があります。
  • 事前に設定されたデフォルト ルータが存在する必要があります。
  • 事前に設定されたドメイン ネーム サーバ(DNS)があり、順方向および逆方向 DNS を設定している必要があります。
  • Finesse は Call Manager Peripheral Gateway(PG)と Generic PG でサポートされます。 Finesse は System PG をサポートしません。 System PG では、Voice Response Unit(VRU)もキューイングできるようにセットアップされているとみなし、Finesse は VRU 向けのキューイング イベントを受信します。
  • Finesse サーバは管理およびデータ サーバ データベース(AWDB)へのアクセスに Windows 認証を使用します。 Windows 認証モードまたは混在モードに MS SQL Server 認証モードを設定できます。
  • Finesse では、AWDB にアクセスできるログインおよび読み取り権限を設定したドメイン ユーザが必要です。
  • Finesse JDBC ドライバは NTLM を使用するように設定されます。 NTLM を使用するには AWDB も設定する必要があります。

    (注)  


    Finesse は NTLMv2 はサポートしません。 NTLMv2 を使用するように AWDB が設定されている場合は、AWDB に接続できません。


  • プライマリおよびバックアップ管理およびデータ サーバのポートは同じである必要があります。
  • Cisco Unified Customer Voice Portal (Unified CVP)を使用してキューイングを行う場合は、『Configuration and Administration Guide for Cisco Unified Customer Voice Portal(Cisco Unified Customer Voice Portal コンフィギュレーションおよび管理ガイド)』の「Using the Warm Transfer feature with SIP Calls(SIP コールでの Warm Transfer 機能の使用)」セクションおよび『Cisco Unified Customer Voice Portal Solutions Reference Network Design(Cisco Unified Customer Voice Portal ソリューション参照ネットワーク設計)』の「Network Transfer(ネットワーク転送)」セクションの説明に従って、ウォーム転送および会議をサポートするように Unified CVP を設定します。
  • Cisco Unified Communications Manager Administration の [Device] > [Phone] で、[Maximum Number of Calls] が 2 を超えない値に設定されており、[Busy Trigger] が 1 に設定されていることを確認してください。

インストール前の作業

Cisco Finesse をインストールする前に、次のインストレーション前の作業を完了します。

  • コンフィギュレーション ワークシートのネットワークおよびパスワード情報を記録します。
  • インストール ファイルを取得します。

コンフィギュレーション ワークシート

このコンフィギュレーション ワークシートを使用して、Finesse をインストールおよび構成するために必要なネットワークおよびパスワード情報を記録します。 今後参照できるようにこのワークシートの情報を保存します。


(注)  


ユーザがインストール コンフィギュレーション画面で入力する値(ホスト名、ユーザ ID およびパスワードなど)の多くは、大文字と小文字が区別されます。


表 1 コンフィギュレーション ワークシート

設定データ

入力する値

注記

Hostname

__________________________

ホスト名は"ローカル ホスト"にはできません。 ホスト名は DNS に登録されているサーバのホスト名である必要があります。

IP Address and Mask

__________________________

Gateway (GW) Address

__________________________

Primary DNS IP Address

__________________________

Secondary DNS IP Address(任意)

__________________________

Domain

__________________________

管理者ユーザの資格情報

Administrator User ID: ________________________

Administrator User password: ________________________

このアカウントは、Finesse CLI にアクセスするために使用されます。

Timezone

__________________________

Certificate Information

Organization:__________________________

Unit:__________________________

Location:__________________________

State:__________________________

Country:__________________________

NTP Server Host Name or IP Address

NTP Server 1: __________________________

NTP Server 2: __________________________

Database Access Security Password

__________________________

Application User credentials

Application User ID: ________________________

Application User Password: _____________________

Finesse Administration Console にサインインするためにこのアカウントが使用されます。

A Side CTI Server Hostname/IP Address

__________________________

A 側の CTI サーバのホスト名または IP アドレス。

A Side CTI Server Port

__________________________

A 側の CTI サーバのポート。

B Side CTI Server Hostname/IP Address

__________________________

B 側の CTI サーバのホスト名または IP アドレス。

B Side CTI Server Port

__________________________

B 側の CTI サーバのポート。

Peripheral ID

__________________________

CallManager Peripheral Gateway(PG)の ID。

Primary Administration & Data Server Hostname/IP Address

__________________________

プライマリ Unified CCE Administration & Data Server のホスト名または IP アドレス。

Backup Administration & Data Server Hostname/IP Address

__________________________

バックアップ Unified CCE Administration & Data Server のホスト名または IP アドレス。

Database Port

__________________________

Unified CCE Administration & Database サーバのポート。

ポートはプライマリおよびバックアップ管理およびデータ サーバで同じである必要があります。

AW Database Name

__________________________

AW データベース(AWDB)の名前。

たとえば、ucceinstance_awdb など。

Domain

__________________________

AWDB のドメイン。

Username to access the AWDB

__________________________

このユーザとは AWDB がロガーと同期するために使用する管理者ドメインのユーザのことです。

AWDB サーバは Windows 認証を使用する必要があり、設定されたユーザ名がドメイン ユーザである必要があります。

Password to access the AWDB

__________________________

 

Hostname/IP address of the secondary Finesse server

__________________________

 

インストール ファイル

Finesse をインストールする前に、OVA ファイルを取得する必要があります。 Finesse は 2 つの OVA テンプレートをサポートします。 展開のサイズに基づいて必要とする OVA テンプレートを選択します。

小規模な展開(HTTPS を使用する最大 500 のエージェントまたは HTTP を使用する最大 250 のエージェント)では、次のファイルが必要です。

  • Finesse_500_HTTP_agents_or_250_HTTPS_agents_v10.0.1_vmv8.ova このファイルは、インストールで展開する VM テンプレート ファイルです。
  • Finesse_500_HTTP_agents_or_250_HTTPS_agents_v10.0.1_vmv8.ova.README テキスト ファイル このファイルには、OVA ファイルによってサポートされる形式と、インポート方法および VM 設定の編集方法について記載されています。
  • Finesse_500_HTTP_agents_or_250_HTTPS_agents_v10.0.1_vmv8.ova.md5 このファイルは検証ファイルです(ファイルが変更または破損していないかを確認するための OVA で計算されたチェックサム)。 Linux で次のコマンドを実行してチェックサムを確認できます。md5sum Finesse_500_HTTP_agents_or_250_HTTPS_agents_v10.0.1_vmv8.ova

大規模な展開(HTTPS を使用する最大 2000 のエージェントまたは HTTP を使用する最大 1000 のエージェント)では、次のファイルが必要です。

  • Finesse_2000_HTTP_agents_or_1000_HTTPS_agents_v10.0.1_vmv8.ova このファイルは、インストールで展開する必要のある VM テンプレート ファイルです。
  • Finesse_2000_HTTP_agents_or_1000_HTTPS_agents_v10.0.1_vmv8.ova.README テキスト ファイル このファイルには、OVA ファイルによってサポートされる形式と、インポート方法および VM 設定の編集方法について記載されています。
  • Finesse_2000_HTTP_agents_or_1000_HTTPS_agents_v10.0.1_vmv8.ova.md5 このファイルは検証ファイルです(ファイルが変更または破損していないかを確認するための OVA で計算されたチェックサム)。 Linux で次のコマンドを実行してチェックサムを確認できます。md5sum Finesse_2000_HTTP_agents_or_1000_HTTPS_agents_v10.0.1_vmv8.ova.md5

インストーラを入手するには Finesse メディア キットを購入する必要があります。 詳細については、『発注ガイド』(http:/​/​www.cisco.com/​web/​partners/​downloads/​partner/​WWChannels/​technology/​ipc/​downloads/​CCBU_​ordering_​guide.pdf)を参照してください。

仮想マシンを構築するために必要な Cisco Virtual Server(OVA)ファイルは、Cisco.com から入手できます。URL:http:/​/​software.cisco.com/​download/​type.html?mdfid=283613135&i=rml