Cisco Unified Communications Manager システム ガイド、リリース 10.0(1)
管理ツールの概要
管理ツールの概要

管理ツールの概要

この章では、Cisco Unified Communications Manager 管理者用の管理ツールについて説明します。

一括管理ツール(BAT)

一括管理ツール(BAT)は、Cisco Unified Communications Manager と同時にインストールされます。Cisco Unified Communications Manager のデータベースに対して、多数の電話機、ユーザ、ユーザ デバイス プロファイル、Cisco Unified Communications Manager Assistant のマネージャとアシスタント、Cisco VG200 のゲートウェイとポート、および Cisco Catalyst 6000 の 24 ポート FXS アナログ インターフェイス モジュールの追加、更新、または削除を行うことができます。 従来は、このような操作は手動で行われていましたが、BAT を使用すればこのプロセスが自動化され、追加、更新、および削除の作業が大幅に高速化されます。

BAT は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの一部としてインストールされます。

Cisco Unified Serviceability

管理者は、Cisco Unified Serviceability の Web ベースのツールを使用して、Cisco Unified Communications Manager システムに関する問題のトラブルシューティングを行うことができます。 Cisco Unified Serviceability は、次のサービスを提供します。

  • Cisco CallManager サービス中に起きたアラームとイベントをトラブルシューティングのために保存し、出力されたアラーム メッセージの定義を提供する。

  • トラブルシューティングに備えて、Cisco CallManager サービスのトレース情報を各種ログ ファイルに保存する。 管理者は、トレース情報の設定、収集、および表示を行うことができます。

  • Cisco Unified Communications Manager システム内のコンポーネントの動作をリアルタイムでモニタする。

  • Quality of Service(QoS)、トラフィック、および課金情報に関するレポートを、Cisco CDR Analysis and Reporting(CAR)アプリケーションで生成する。

  • [サービスのアクティブ化(Service Activation)] ウィンドウで有効化、無効化、および表示が可能な機能サービスを提供する。

  • 機能サービスとネットワーク サービスを、開始および停止するためのインターフェイスを提供する。

  • Cisco Unified Serviceability ツールに関連するレポートをアーカイブする。

  • Cisco Unified Communications Manager が、SNMP リモート管理およびトラブルシューティングの管理対象デバイスとして動作できるようにする。

  • サーバのログ パーティションのディスク使用率をモニタする。

Cisco Unified Communications Manager の管理ページ ウィンドウでサービスアビリティにアクセスするには、ウィンドウの右上隅に表示される [ナビゲーション(Navigation)] ドロップダウン リスト ボックスから [Cisco Unifiedサービスアビリティ(Cisco Unified Serviceability)] を選択し、[移動(Go)] をクリックします。

CDR Analysis and Reporting(CAR)

CAR は Web ベースのレポート生成アプリケーションです。Cisco Unified Communications Manager が収集したコール詳細レコード(CDR)とコール管理レコード(CMR)からレポートを生成します。 CAR は、CDR Repository サービスが CDR リポジトリに格納した CDR と CMR のフラット ファイルを処理し、情報を CAR データベースに格納します。 この情報を使用してCAR は、音声品質、トラフィック、および課金に関する情報を提供するレポートを生成します。

CAR にアクセスするには、管理者はCisco Unified Serviceability で CAR サービスを有効にする必要があります。 該当するサービスを有効にすると、管理者は Cisco Unified Serviceability の [ツール(Tools)] メニューから、セキュリティ保護されたログインによって CAR にアクセスできます。 エンド ユーザとマネージャは、システム管理者から提供された URL を使用してレポートのサブセットにアクセスできます。

レポートを表示するには、Adobe Acrobat Reader を使用する必要があります。Acrobat Reader は CAR メイン ウィンドウからダウンロードし、インストールすることができます。 レポートを CSV ファイルとして保存することもできます。

コール詳細レコード

CDR Enabled Flag Cisco CallManager サービス パラメータで CDR の収集を有効にすると、コールが行われたときに、Cisco Unified Communications Manager は、コール詳細レコード(CDR)を後続サーバ上のフラット ファイルに書き込みます。 Call Diagnostics Enabled Cisco CallManager サービス パラメータで CDR Diagnostic の収集を有効にすると、コールが行われたときに、Cisco Unified Communications Manager は、コール詳細診断レコードを後続サーバ上のフラット ファイルに書き込みます。 CDR Repository Manager サービスは CDR ファイルと CMR ファイルを保持し、そのファイルを事前設定された宛先へ送信し、それらのファイルによるディスクの使用量を管理します。 CAR は、CDR Repository Manager サービスが作成したディレクトリ構造の中にある CDR/CMR ファイルにアクセスします。

CDR の収集の有効化と設定を行うには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページでサービス パラメータおよびエンタープライズ パラメータを設定します。 スタンドアロン エディションの場合、クラスタ内にある、レコードを生成する対象のそれぞれの Cisco Unified Communications Manager に対して CDR 収集を有効にします。

CDR には、次のサービス パラメータが適用されます。

  • CDR Enabled Flag:CDR を生成するかどうかを制御する Cisco CallManager サービス パラメータ。 スタンドアロン エディションでは、クラスタ内のそれぞれの Cisco Unified Communications Manager に対して、このパラメータを設定します。 変更内容を有効にするために、Cisco Unified Communications Manager を再起動する必要はありません。

  • CDR Log Calls With Zero Duration Flag:継続時間ゼロのコールを CDR に記録するかどうかを制御する Cisco CallManager サービス パラメータ。 デフォルトは [False](継続時間ゼロのコールを記録しない)です。

  • Call Diagnostics Enabled:コールに関する QoS 情報を含むコール診断レコードを生成するかどうかを制御する Cisco CallManager サービス パラメータ。 デフォルトは [False](診断を生成しない)です。

CDR には、次のエンタープライズ パラメータが適用されます。

  • CDR File Time Interval:CDR ファイルを書き込んだときに、Cisco Unified Communications Manager がその CDR ファイルを閉じてから次の CDR を開くまでに必要な時間を秒単位で指定するパラメータ。

  • Cluster ID:このパラメータは、クラスタの固有の識別子です。 このパラメータは CDR レコードで使用されるので、複数のクラスタからの CDR レコードの収集をソースにトレースできます。 デフォルト値は [StandAloneCluster] です。

Cisco Unified Serviceability の [CDR管理(CDR Management)] ウィンドウを使用すると、CDR および CMR ファイルに割り当てるディスク容量を設定したり、ファイルを削除するまでの保存日数を指定したり、CDR の宛先となる課金アプリケーション サーバを最大 3 つまで設定したりできます。