Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド リリース 10.0(1)
共通デバイスの設定
共通デバイスの設定

共通デバイスの設定

この章では、共通デバイスの設定について説明します。

共通デバイスの設定の概要

Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通デバイス設定(Common Device Configuration)] メニュー パスを使用して、共通デバイスを設定します。

共通デバイス設定は、ユーザ固有のサービスと機能の属性で構成されます。 各デバイスが、ユーザ向けの共通デバイス設定情報に関連付けられていることを確認してください。


(注)  


[デバイスプール(Device Pool)] ウィンドウには、ロケーション関連情報だけが表示されるようになりました。 すべてのユーザ向け情報は、[共通デバイス設定(Common Device Configuration)] ウィンドウで記録されます。


共通デバイスの設定の削除

デバイスが使用している共通デバイス設定は削除できません。 共通デバイス設定を使用しているデバイスを検索するには、[共通デバイス設定(Common Device Configuration)] ウィンドウの [依存関係レコード(Dependency Records)] リンクをクリックします。 依存関係レコードがシステムで使用できない場合は、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。 使用中の共通デバイス設定を削除しようとすると、Cisco Unified Communications Manager からメッセージが表示されます。 現在使用中の共通デバイス設定を削除する場合は、事前に、次の作業のどちらか一方または両方を実行しておく必要があります。

  • 削除する共通デバイス設定を使用しているデバイスすべてに、別の共通デバイス設定を割り当てます。

  • 削除する共通デバイス設定を使用しているデバイスを削除します。

共通デバイスの設定値

以下の表では、共通デバイスの設定値について説明します。

表 1 共通デバイスの設定値

フィールド

説明

[共通デバイス設定情報(Common Device Configuration Information)]

[名前(Name)]

共通デバイス設定を識別するための名前を入力します。

[ソフトキーテンプレート(Softkey Template)]

ドロップダウン リスト ボックスから、共通デバイス設定のソフトキー テンプレートを選択します。

[ユーザ保留MOH音源(User Hold MOH Audio Source)]

ユーザが保留操作を開始したときに保留音(MOH)として使用するオーディオ ソースを選択します。

[ネットワーク保留MOH音源(Network Hold MOH Audio Source)]

ネットワークが保留操作を開始するときに、保留音(MOH)に使用するオーディオ ソースを選択します。

[ユーザロケール(User Locale)]

ドロップダウン リスト ボックスから、共通デバイス設定のロケールを選択します。 そのユーザ ロケールは、言語とフォントを含んだ、ユーザをサポートする一連の詳細情報を識別します。

(注)     

ユーザがユーザ ロケールを選択しない場合は、Cisco Unified Communications Manager clusterwide パラメータでデフォルト ユーザ ロケールとして指定されたロケールが適用されます。

[IPアドレッシングモード(IP Addressing Mode)]

デバイス(SIP トランクまたは SCCP を使用する電話機)が Cisco Unified Communications Manager に接続するために使用する IP アドレスのバージョンを選択します。 ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションのいずれかを選択します。

  • [IPv4のみ(IPv4 Only)]:メディア イベントとシグナリング イベントの両方について、デバイスは IPv4 アドレスを使用して Cisco Unified Communications Manager に接続します。 デバイスで IPv4 アドレスを使用できない場合、コールは失敗します。

    このオプションを選択した場合、電話機は IPv6 アドレスを解放します。 このオプションを選択した場合、SIP トランクは IPv4 アドレスを使用してピア デバイスに接続します。

  • [IPv6のみ(IPv6 Only)]:メディア イベントとシグナリング イベントの両方について、デバイスは IPv6 アドレスを使用して Cisco Unified Communications Manager に接続します。 デバイスで IPv6 アドレスを使用できない場合、コールは失敗します。

    このオプションを選択した場合、電話機は IPv4 アドレスを解放します。 このオプションを選択した場合、SIP トランクは IPv6 アドレスを使用してピア デバイスに接続します。

    SIP を実行する電話機は IPv6 をサポートしないため、これらの電話機についてはこのオプションを選択しないでください。 SIP を実行する電話機の [IPアドレッシングモード(IP Addressing Mode)] として [IPv6のみ(IPv6 Only)] を設定した場合、Cisco TFTP サービスによって [IPアドレッシングモード(IP Addressing Mode)] 設定は上書きされ、設定ファイルで [IPv4のみ(IPv4 Only)] が使用されます。

  • [IPv4とIPv6(IPv4 and IPv6)](デフォルト):IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方を持つことができるデュアルスタック デバイスに対して、このオプションを選択します。 メディア イベントとシグナリング イベントの両方について、デュアルスタック デバイスは IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを使用して Cisco Unified Communications Manager に接続します。

    デバイスで(両方のタイプの IP アドレスではなく)IPv4 または IPv6 だけが使用可能な場合、デバイスは使用可能な IP アドレスを使用してコールをネゴシエートします。 デバイスがメディア イベントとシグナリング イベントの両方について両方の IP アドレス タイプを持つ場合、Cisco Unified Communications Manager は、シグナリング イベントに対して [シグナリング用のIPアドレッシングモード設定(IP Addressing Mode Preference for Signaling)] 設定項目の設定を使用し、メディア イベントに対して IP Addressing Mode Preference for Media エンタープライズ パラメータを使用します。

[シグナリング用のIPアドレッシングモード設定(IP Addressing Mode Preference for Signaling)]

IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方をサポートするデュアルスタック電話機の場合、シグナリング イベント中に電話機が Cisco Unified Communications Manager への接続を確立するために使用する IP アドレスのバージョンを選択します。 デュアルスタック SIP トランクの場合、シグナリング イベントに対して SIP トランクがピア デバイスに接続するために使用する IP アドレスのバージョンを選択します。

ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションのいずれかを選択します。

  • [IPv4]:デュアルスタック デバイスは、シグナリング イベント中に IPv4 アドレスで接続を確立します。
  • [IPv6]:デュアルスタック デバイスは、シグナリング イベント中に IPv6 アドレスで接続を確立します。
  • [システムデフォルトの使用(Use System Default)]:エンタープライズ パラメータ IP Addressing Mode Preference for Signaling の設定が適用されます。

[電話の自動設定を許可(Allow Auto-Configuration for Phones)]

このドロップダウン リスト ボックスは、SCCP を実行するデュアルスタック Cisco Unified IP Phone の IPv6 をサポートします。 ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションのいずれかを選択します。

  • [オン(On)]:ルータでステートレスなアドレス自動設定によって M ビットがどのように設定されるかに応じて、電話機はルータ アドバタイズメント(RA)でアドバタイズされる IPv6 ネットワーク ID を使用して IPv6 アドレスを自動設定できます。

    電話機には、Cisco Unified Communications Manager に登録するための TFTP サーバ アドレスも必要です。 TFTP サーバ アドレスは、電話機のインターフェイスを介して手動で設定するか、DHCPv6 サーバから取得できます。

    ヒント    他の情報を取得するために DHCPv6 サーバを使用する必要があることを電話機に指示するには、ルータでステートレスなアドレス自動設定によって O ビットが設定されるようにします。
  • [オフ(Off)]:電話機は、IPv6 アドレスおよび TFTP サーバ アドレスを DHCPv6 サーバから取得します。
  • [デフォルト(Default)]:Allow Auto-Configuration for Phones エンタープライズ パラメータの設定を使用するには、このオプションを選択します。

Cisco Unified Communications Manager はこの設定を使用しませんが、電話機が取得する TFTP ファイルにこの情報が含まれています。

[信頼されたリレーポイントを使用(Use Trusted Relay Point)]

ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションのいずれかを選択します。
  • [オン(On)]:マルチキャスト エコー要求メッセージの送信で IP Phone を許可します。

  • [オフ(Off)]:マルチキャスト エコー要求メッセージの送信を無効にします。

  • [デフォルト(Default)]:Reply Multicast Echo Request エンタープライズ パラメータの設定を使用する場合は、このオプションを選択します。

[アウトバウンドコールにIntercompany Media Engine(IME)を使用(Use Intercompany Media Engine (IME) for Outbound Calls)]

このチェックボックスをオンにすると、この共通デバイス設定に関連付けられたデバイスでは、信頼されたリレー ポイントが使用可能になります。

信頼されたリレー ポイント(TRP)デバイスには、Trusted Relay Point というラベルの付いた MTP またはトランスコーダ デバイスが指定されます。

エンドポイントに対して、またはエンドポイントに関連付けられている共通デバイス設定に対して、[信頼されたリレーポイントを使用(Use Trusted Relay Point)] チェックボックスがオンになっている場合、Cisco Unified Communications Manager はエンドポイントに TRP を挿入します。 エンドポイント デバイスには、SIP、H.323、MGCP、および SCCP デバイスなど、メディアの終端となる任意のデバイスを指定できます。たとえば、SCCP を実行している電話機、CTI デバイス、MoH サーバ、アナンシエータ、および会議ブリッジなどを指定できます。

デバイスの [信頼されたリレーポイントを使用(Use Trusted Relay Point)] の設定値に [オン(On)] または [オフ(Off)] が指定されている場合、このデバイス設定値は、デバイスに関連付けられた共通デバイス設定の [信頼されたリレーポイントを使用(Use Trusted Relay Point)] の設定値よりも優先されます。

複数のリソースがエンドポイントに必要な場合(たとえばトランスコーダや RSVPAgent)、Cisco Unified Communications Manager は関連付けられたエンドポイント デバイスに最も近い TRP を選択します。

エンドポイントに TRP と MTP の両方が必要な場合、TRP は必須の MTP として使用されます。 コール動作の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager システム ガイド』を参照してください。

TRP と RSVPAgent の両方がエンドポイントに必要な場合、Cisco Unified Communications Manager は、TRP としても使用可能な RSVPAgent を最初に検索します。

TRP とトランスコーダの両方がエンドポイントに必要な場合、Cisco Unified Communications Manager は、TRP としても指定されているトランスコーダを最初に検索します。

ネットワーク バーチャライゼーションおよび信頼されたリレー ポイントの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager システム ガイド』を参照してください。

[MLPP情報(Multilevel Precedence and Preemption Information)]

[MLPP通知(MLPP Indication)]

この設定値は、デバイスが MLPP 優先コールを発信する場合、優先トーンを再生できるデバイスで MLPP の機能を使用するかどうかを指定します。

ドロップダウン リスト ボックスにある次のオプションの中から、デバイスに割り当てる設定を選択します。

  • [デフォルト(Default)]:このデバイスは、MLPP Indication Status エンタープライズ パラメータから [MLPP通知(MLPP Indication)] 設定値を取得します。
  • [オフ(Off)]:このデバイスは、MLPP 優先コールの表示の制御も処理もしません。
  • [オン(On)]:このデバイスは、MLPP 優先コールの表示を制御し処理します。
(注)     

[MLPP通知(MLPP Indication)] を [オフ(Off)] または [デフォルト(Default)](デフォルトが [オフ(Off)] の場合)に設定し、かつ [MLPPプリエンプション(MLPP Preemption)] を [強制(Forceful)] に設定するという組み合わせで設定することはできません。

(注)     

エンタープライズ パラメータまたはデバイス レベルで [MLPP通知(MLPP Indication)] をオンにすると、[MLPP通知(MLPP Indication)] をデバイスに対してオフ(上書き)にしない限り、デバイスで回線に対する通常の呼び出し音設定が動作しません。

[MLPPプリエンプション(MLPP Preemption)]

この設定値は、デバイスが MLPP 優先コールを発信する場合、進行中のコールに割り込みできるデバイスで MLPP の機能を使用するかどうかを指定します。

ドロップダウン リスト ボックスにある次のオプションの中から、デバイスに割り当てる設定を選択します。

  • [デフォルト(Default)]:このデバイスは、MLPP Preemption Setting エンタープライズ パラメータから [MLPPプリエンプション(MLPP Preemption)] 設定値を取得します。
  • [無効(Disabled)]:このデバイスは、優先順位の高いコールの完了に必要な場合、優先順位の低いコールを優先するようにしません。
  • [強制(Forceful)]:このデバイスは、優先順位の高いコールの完了に必要な場合、優先順位の低いコールを優先するようにします。
(注)     

[MLPP通知(MLPP Indication)] を [オフ(Off)] または [デフォルト(Default)](デフォルトが [オフ(Off)] の場合)に設定し、かつ [MLPPプリエンプション(MLPP Preemption)] を [強制(Forceful)] に設定するという組み合わせで設定することはできません。

共通デバイスの設定値とデバイスの同期化

デバイスと設定を変更した共通デバイス設定を同期させる手順は、次のとおりです。この手順によって、中断を最小限に抑えた方法で未処理の設定が適用されます (たとえば、影響を受けるデバイスの一部は、リセットまたはリスタートが不要な場合があります)。

手順
    ステップ 1   [デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通デバイス設定(Common Device Configuration)] を選択します。

    [共通デバイス設定の検索/一覧表示(Find and List Common Device Configurations)] ウィンドウが表示されます。

    ステップ 2   使用する検索条件を選択します。
    ステップ 3   [検索(Find)] をクリックします。

    検索条件に一致する共通デバイス設定がウィンドウに表示されます。

    ステップ 4   該当するデバイスを同期させる共通デバイス設定をクリックします。 [共通デバイス設定情報(Common Device Configuration Information)] ウィンドウが表示されます。
    ステップ 5   他の設定変更を行います。
    ステップ 6   [保存(Save)] をクリックします。
    ステップ 7   [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。

    [設定の適用情報(Apply Configuration Information)] ダイアログが表示されます。

    ステップ 8   [OK] をクリックします。