Cisco Unified Contact Center Express 設計ガイド、リリース 10.5(1)
展開モデル
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この章では、Unified CCX で使用できる配置モデルについて説明します。 サポートされている配置モデルとコール処理要件に必要なサーバの数およびタイプを決定するには、Cisco Unified Communications Sizing Tool を使用します。 ツールを使用する前に、目的に適した配置モデルを把握しておく必要があります。

Unified CCX と Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)を同じ仮想マシン(VM)上に配置することは、サポートされていません。


(注)  


Cisco Unified Intelligence Center および Cisco Finesse は Unified CCX と同じ仮想マシン(VM)上に配置され、すべての Unified CCX 配置モデルをサポートします。


次の表は、Unified CCX でサポートされる配置モデルを示しています。 これらのモデルは、使用する特定のサーバ モデルとは関係がありません。 必要な最小限のサーバ モデルは、Cisco Unified Communications Sizing Tool で特定されます。 ここでは、これらの各配置モデルの設計、留意事項、制限事項の一般的なルールを説明します。 この情報は、Unified CCX システムの計画者や設計者が、サポートされている他の類似の配置モデルについて理解し、特定の要件に最適なソリューションの決定方法を理解する上で役立ちます。

表 1 Unified CCX 配置モデル

Unified CCX 配置モデル

サーバ 1 上の Unified CCX コンポーネント

サーバ 2 上の Unified CCX コンポーネント

単一サーバ非ハイ アベイラビリティ配置モデル:Unified CM 統合

Engine、Database、Recording、Monitoring コンポーネント

2 サーバ ハイ アベイラビリティ配置:Unified CM 統合

Engine、Database、Recording、Monitoring コンポーネント

Engine、Database、Recording、Monitoring コンポーネント


(注)  


Unified CME と統合した Unified CCX 配置モデルは、9.0(1) 以降のバージョンではサポートされません。


次の図は、Unified CM を使用して Unified CCX を統合した場合の配置を示しています。 この配置では、アスタリスク(*)が付いている Unified CCX のオプション コンポーネントを追加できます。 対象となるコンポーネントは次のとおりです。
  • Cisco Unified Work Force Management と Cisco Unified Quality Manager。
  • Cisco IM and Presence Server

    Presence Server の配置の詳細については、『Cisco Unified Communications SRND』を参照してください。このマニュアルは、次の URL で入手できます。

    http:/​/​www.cisco.com/​go/​ucsrnd

図 1. Unified CM と Unified CCX を統合した配置モデル




(注)  


Unified CM と統合した Unified CCX に ASR と TTS を追加できます。 ASR ソフトウェアと TTS ソフトウェアはシスコから提供されません。 このソフトウェアは、Nuance、Scansoft、IBM などのベンダーから購入する必要があります。 これらのベンダーから、そのソフトウェアの設計要件およびサーバのサイジング要件が提供されていることがあります。


Unified CCX の設計に関する一般的ルール

次のルールは、Unified CCX の配置を設計する際に適用されます。
  • ハイ アベイラビリティ(HA)向けに配置する場合は、Unified CCX サーバを同じキャンパス LAN 上に配置して、サーバの冗長性を実現できます。 Cisco Unified CCX サーバを WAN で隔離されている異なるサイトに配置し、空間的な冗長性を確保することもできます。


(注)  


LAN 上のハイ アベイラビリティ配置では、1/2 秒ごとにハートビートが送信され、5 つのハートビートが連続して失敗するとフェールオーバーが発生します。 WAN 上のハイ アベイラビリティ配置では、毎秒ハートビートが送信され、10 のハートビートが連続して失敗するとフェールオーバーが発生します。 これらの値は設定できません。


  • Unified Communications Manager サーバを同じキャンパス LAN に配置し、Unified CCX と通信する CTI マネージャを実行することができます。 WAN 上に Unified CCX サーバを配置する場合は、サイトの冗長性を高めるために、両方のサイトにローカル Unified Communications Manager サーバを配置することを強くお勧めします。

  • ハイ アベイラビリティ配置で録音を使用する場合は、Recording コンポーネントに冗長性が必要です。

  • Unified CCX 配置のすべてのエージェントは、同じ Unified CM クラスタに登録している電話を使用する必要があります。 別の Unified CM クラスタ上のデバイスと発信者からのコールは、クラスタ間トランクを使用して受信できます。

  • IP-IVR が Unified CCE 環境に配置されている場合は、ハイ アベイラビリティはサポートされません。

  • Unified CCX ソフトウェアとデータベースのバージョンは、ハイ アベイラビリティ配置内のマスターとスタンバイの両方のノードに対して同じである必要があります。

  • ハイ アベイラビリティ配置では異なるサーバ モデルを使用できますが、次のような制約があります。

    • 加入者 HDD の容量は、パブリッシャ HDD の容量以上である必要があります。

    • ハイ アベイラビリティ配置で異なるサーバを使用する場合、システム容量は 2 台のサーバのうち小規模な方に合わせて決定されます。

  • Unified CCX ソリューションはソフトウェア コンポーネントとハードウェア コンポーネントの組み合わせと連動して、複雑なスクリプト、カスタム コード、ドキュメントなどを実行できる、オープンで柔軟な環境を提供します。 仮想メモリや CPU などのソフトウェア/ハードウェア コンポーネントをオーバーロードすると、ソリューションのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。 生産体制にロードする前に、スクリプト、カスタム コード、ドキュメントを確認して最適化してください。 また、ディスク スペースや CPU 使用率など、システム コンポーネントとハードウェア属性を常にモニタしてください。

Quality Management と Workforce Management を Unified CCX とともに配置する場合は、次のガイドラインに従ってください。
  • Quality Management と Workforce Management はそれぞれ別のサーバにインストールする必要があり、Cisco Unified CCX とも異なるサーバにインストールする必要があります。 本リリースでは、Unified CCX 上にインストールしたり、Quality Management と Workforce Management を同じサーバにインストールしたりするなど、他のソフトウェアとのいかなる形の混在もサポートされていません。

  • WFO 製品は冗長性を備えていません。 ただし、Quality Management と Workforce Management はどちらも冗長な Unified CCX 環境をサポートしており、プライマリ Unified CCX システムで障害が発生した場合には、セカンダリ(バックアップ)システムに切り替えることができます。

  • Unified CCX は、デバイスの制御にサード パーティ製アプリケーションを使用すること(TAPI の使用など)をサポートしていません。

  • Workforce Management と Quality Management に関する配置の詳細については、次の Web サイトにある『Cisco Workforce Optimization System Configuration Guide』を参照してください。

    http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​ps8293/​products_​implementation_​design_​guides_​list.html

単一サーバ非ハイ アベイラビリティ配置モデル

単一サーバ非ハイ アベイラビリティ配置における Unified CCX と Unified CM の統合は、小規模な配置向けです。 この配置モデルでは、すべての Unified CCX ソフトウェア コンポーネントの単一インスタンスを同じサーバ上に配置し、Informix Dynamic Server をデータベース サーバとして使用します。

この配置モデルでは、プライマリ CTI Manager に障害が発生した場合に、Unified CCX Engine をバックアップ CTI Manager にフェールオーバーできます。 CTI ポートと CTI ルート ポイントは、CTI Manager との JTAPI 通信で使用されるプライマリおよびセカンダリ サーバ リストと同じリストを持つデバイス プールにグループ化する必要があります。

2 サーバ ハイ アベイラビリティ配置モデル

この配置モデルは、ハイ アベイラビリティを必要とする中小規模のコンタクト センター向けです。 この配置モデルでは、Cisco Agent Desktop を使用して、冗長 Unified CCX エンジン、データベース、録音、モニタリングのコンポーネントを組み込みます。

データベースの同期には Informix IDS レプリケーションが使用されます。

この配置モデルでは、WAN 接続された任意のサイト上のエージェントに対し、デスクトップ モニタリングを使用してサイレント モニタリングと録音をサポートできます (デスクトップ モニタリングをサポートしている電話の一覧については、『Cisco Unified CCX Software and Hardware Compatibility Guide』(http:/​/​docwiki.cisco.com/​wiki/​Compatibility_​Matrix_​for_​Unified_​CCX)を参照してください)。 また、Unified CCX サーバにローカル接続された VLAN セグメント上のエージェントに対し、SPAN ポート モニタリングもサポートできます。 この配置モデルでは、デスクトップ モニタリングを使用しているすべてのエージェント(あらゆる場所)、あるいはローカル VLAN 上のエージェントに対し、SPAN ポート モニタリングを使用して、冗長性のある録音とサイレント モニタリングを提供します。 この配置モデルでは、追加のリモート モニタリング コンポーネントを使用しないため、リモート サイトで Cisco IP Phone Agent を使用しているエージェントは、サイレント モニタリングや録音を実行できません。 同様に、デスクトップ モニタリングをサポートしていない電話を使用している、リモート サイト上のエージェントも、サイレント モニタリングや録音を実行できません。

この配置モデルでは、プライマリ サーバで障害が発生した場合に、一方の Unified CCX Engine コンポーネントがバックアップ CTI Manager にフェールオーバーできます。 CTI ポートと CTI ルート ポイントは、CTI Manager との JTAPI 通信で使用されるプライマリおよびセカンダリ サーバ リストと同じリストを持つデバイス プールにグループ化する必要があります。


(注)  


HA 配置では、スタンバイ エンジン ノードにあるデータベースから履歴データが取得されます。 HA 配置の場合は、稼働時間中により多くの履歴レポート セッションがサポートされます。


LAN 上の Unified CCX ハイ アベイラビリティ

Unified CCX は LAN 上でハイ アベイラビリティをサポートして、LAN 全体の冗長性を実現します。 次の図は、WAN 上でハイ アベイラビリティを実現するための Unified CCX の配置を示しています。
図 2. LAN 上の Unified CCX ハイ アベイラビリティ配置

WAN 上の Unified CCX ハイ アベイラビリティ

Unified CCX は WAN 上でハイ アベイラビリティをサポートして、サイトの冗長性を実現します。 この配置では、Unified CCX サーバは WAN を介して 2 つの別のサイトに配置されます。 それぞれのサイトに、Unified CCX と通信する CTI Manager を実行している 1 台以上の Unified CM サーバが必要です。 エージェントとスーパーバイザは、Unified CCX サーバが配置されているサイトのいずれか、またはその他のリモート サイトに配備することができます。 次の図は、WAN 上でハイ アベイラビリティを実現するための Unified CCX の配置を示しています。
図 3. WAN 上の Unified CCX ハイ アベイラビリティ配置

ネットワークの要件

WAN 上に Unified CCX HA を配置する場合は、ここで説明するネットワーク要件を順守してください。

遅延

Unified CCX サーバ間の最大許容ラウンドトリップ時間(RTT)は、80 ミリ秒です。


(注)  


正確な結果が得られないので、Unified CCX サーバで ping ユーティリティを使用して RTT を確認しないでください。 ping は、ベストエフォート型のパケットとして送信されます。WAN トラフィックと同じ QoS 対応パスを使用して転送されません。 したがって、遅延を確認するには、Unified CCX サーバに最も近いネットワーク デバイスを使用してください。サーバが接続されているアクセス スイッチを使用するのが理想的です。 Cisco IOS は拡張 ping を備えています。この ping は、WAN トラフィックが通過するのと同じ QoS 対応パスで ping パケットが送信されるように、レイヤ 3 タイプのサービス(ToS)ビットを設定できます。 拡張 ping によって記録される時間は、ラウンドトリップ時間(RTT)、つまり通信パスを通過して戻るのに要する時間です。 詳細については、次の URL にある Cisco IOS のマニュアルを参照してください。

http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​tech/​tk365/​technologies_​tech_​note09186a0080093f22.shtml#extend_​ping


帯域幅

WAN 上に HA を配置するには、Unified CCX クラスタ、Unified CM クラスタ、リモート エージェント/スーパーバイザのデスクトップ、その他のオプション コンポーネントに対して十分な帯域幅をプロビジョニングする必要があります。

次のコンポーネントに必要な帯域幅を把握してください。

  • Unified CCX クラスタと Unified CM クラスタ

    Unified CCX クラスタは、ハイ アベイラビリティ配置の Unified CCX サーバ間で帯域幅を消費します。 Unified CCX が通信する CTI Manager を実行している Unified CM がリモートである場合は、Unified CCX によってさらに帯域幅が使用されます。

    Unified CCX と共に配置した場合、Unified CM は、サイト間のクラスタ内通信シグナリング(ICCS; Intra-Cluster Communication Signaling)用に非常に大量の帯域幅を消費する可能性があります。 これは、クラスタ内通信にはさらに多くのコール リダイレクトと CTI/JTAPI 通信が含まれていることに起因します。

    Unified CCX を ACD として配置すると、応答可能なエージェント用のコンタクトをルーティングしてキューに入れることができます。また、IP-IVR として配置してセルフサービスを実行させることもできます。 Unified CCX クラスタと Unified CM クラスタの帯域幅要件は、配置タイプによって異なります。

    次の表は、WAN 上に HA を配置した場合の Unified CCX クラスタと Unified CM クラスタの最小帯域幅要件を示しています。
    表 2 WAN 上の Unified CCX HA の帯域幅要件

    Unified CCX クラスタ

    Unified CM クラスタ

    配置タイプ

    Unified CCX サーバ間

    Unified CCX とリモート Unified CM サーバ間

    データベース1

    ICCS

    ACD

    1.2 Mbps

    800 kbps

    1.544 Mbps(T1)

    100 BHCA あたり 70 kbps2

    IP-IVR

    1.2 Mbps

    200 kbps

    1.544 Mbps(T1)

    100 BHCA あたり 25 kbps

    1 この列は、WAN 上の Unified CM クラスタリングに必要なデータベース帯域幅を示しており、変更される可能性があります。 承認された最終的な値については、次の URL にある『Cisco Unified Communications Solution Reference Network Design (SRND)』を参照してください。http:/​/​www.cisco.com/​go/​ucsrnd
    2 BHCA(最繁時呼数)は、ビジー時間帯にシステムに到着した Unified CCX または IP-IVR 用のコールの数です。
    上記の表の Unified CCX クラスタについて:
    • Unified CCX サーバ間のトラフィックには、Unified CCX HA サーバ間のデータベース レプリケーション、ハートビート、およびその他の通信が含まれています。

    • Unified CCX サーバと CTI Manager を実行しているリモート Unified CM サーバ間のトラフィックは、JTAPI コール シグナリングです。

    上記の表の Unified CM クラスタについて:
    • データベース列は、Unified CM パブリッシャのリモート サーバである Cisco Unified CM サブスクライバ サーバごとの、データベース用トラフィックとその他のサーバ間トラフィックを示しています。

    • ICCS 列は、サイト全体の Unified CM ノードで実行されている、CallManager/CallManager サービスと CallManager/CTI Manager サービス間の ICCS トラフィックを示しています。

    たとえば、WAN 上の Unified CCX HA 配置に 2 つのサイトがあり、この配置が ACD として使用されている場合を想定してください。 サイト 1 には、Unified CCX、1 つの Unified CM パブリッシャ、2 つの Unified CM サブスクライバがあります。 サイト 2 には、別の Unified CCX と 2 つの Unified CM サブスクライバがあります。 サイト 1 の Unified CCX は、サイト 2 の JTAPI シグナリング用の Unified CM サブスクライバと通信します。 ビジー時間中は、1500 コールが Unified CCX に着信し、それらはエージェント用にルーティングされてキューに格納されます。


    (注)  


    • MediaSense 録音は上記の計算には含まれません。

    • Unified CCX サーバと Microsoft Exchange Server 間のサポートされる最大 RTT は、80 ミリ秒です。


    Unified CCX クラスタの場合、必要な帯域幅は次のとおりです。

    1.2 Mbps + 800 kbps (0.8 Mbps) = 2 Mbps

    Cisco Unified CM クラスタの場合は、Unified CM パブリッシャのリモートとして 2 の Unified CM サブスクライバがあり、BHCA は 1500 です。 必要な帯域幅は次のとおりです。

    1.544 Mbps × 2 + 70 kbps × 15 (1.05 Mbps) = 4.138 Mbps

    この配置では、サイト間で合計 6.138 Mbps が必要です。

  • エージェントおよびスーパーバイザ:

    WAN 上の HA 配置では、エージェントとスーパーバイザは、操作時にアクティブになっている Unified CCX サーバの場所に応じて、Unified CCX サイトまたはリモート サイトにいます。 2 つのサイトのエージェントの最大数を使用して、サイト間のリモート エージェント用の帯域幅をプロビジョニングする必要があります。 次の URL にある Agent Desktop Bandwidth Calculator を使用して、必要な帯域幅を見積もってください。

    http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​sw/​custcosw/​ps427/​prod_​technical_​reference_​list.html

  • オプション コンポーネント

    Unified CCX または Unified IP IVR から WAN 全体に配置された、次のオプション コンポーネントが提供される場合があります。 WAN 上の HA で必要な追加の帯域幅を把握してください。
    • ウォールボード サーバ:Unified CCX データベースからリモート ウォールボード サーバに取得されるデータ量を決定します。

    • エンタープライズ データベース:リモート エンタープライズ データベースから データベース ステップを通じて取得されるデータの総量を見積もります。

    • SMTP サーバ:SMTP サーバが Unified IP IVR のリモートである場合に、各発信電子メールの平均サイズを調べて合計を計算します。

  • Finesse の帯域幅を計算するには、次の URL にある『Finesse Bandwidth Calculator for Unified Contact Center Express』を参照してください。

    http:/​/​www.cisco.com/​c/​en/​us/​support/​customer-collaboration/​finesse/​products-technical-reference-list.html

Quality of Service

一貫した予測可能なエンドツーエンド レベルのサービスを実現するには、ネットワーク上で Quality of Service(QoS)を有効にして正確に設計する必要があります。 Unified CCX ソフトウェアはネットワーク パケットをマーキングしないので、ネットワーク エッジ ルータでトラフィックをマーキングしてください。

次の表は、WAN 配置での Unified CCX HA の QoS マーキングに対する推奨事項を示しています。
表 3 WAN を介した Unified CCX HA の推奨 QoS

トラフィック

推奨する QoS マーキング

JTAPI コール シグナリング

IP Precedence 3(DSCP 24 または PHB CS3)

Unified CCX ノード間のデータベース レプリケーション3

IP Precedence 0(DSCP 0 または PHB BE)

3 データベース トラフィックを再度順位付けして、より優先順位が高いデータ サービスにすることも可能です(たとえば、特定のビジネス ニーズに必要な場合に IP Precedence 2(DSCP 18 または PHB AF21)にするなど)。 この例は、Config データストアへのデータの書き込みを利用する、Unified CCX のアウトバウンド ダイヤラの使用方法を示しています。

VoIP の QoS 要件の詳細については、次の URL にある『Enterprise QoS Solution Reference Network Design Guide』を参照してください。

http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​docs/​solutions/​Enterprise/​WAN_and_MAN/​QoS_SRND/​QoSIntro.html#wp46447

配置上の考慮事項

Unified CCX による WAN を介したハイ アベイラビリティ配置の場合は、次の点を考慮してください。
  • 各 Unified CCX サイトに ASR または TTS サーバをローカルに配置します。

  • 次の構成でプライマリおよびセカンダリの両方にローカル Unified CM サーバを使用するように Unified CCX をセットアップします。 これが不可能な場合は、少なくともプライマリ Unified CM サーバがローカルである必要があります。

    • AXL サービス プロバイダー

    • Unified CM Telephony サブシステムの JTAPI プロバイダー

    • Resource Manager/Contact Manager サブシステムの JTAPI プロバイダー


    (注)  


    AXL と JTAPI の通信が WAN を介して行われる場合は、特に負荷状況下で、Unified CCX フェールオーバー中にエージェントのログインが大幅に遅延します。


  • CTI ポート グループで、異なるデバイス プール、領域、場所に 2 セットの CTI ポートを割り当てます(一方はマスター エンジン用、もう一方はスタンバイ エンジン用)。

  • ネットワーク分割の復元後、IDS Informix データベースのエージェント データストア、履歴データストア、およびリポジトリ データストアのデータがマージされます。 このような状況では、WAN 上でデータ トラフィックの混雑が生じることがあります。 営業時間外に WAN リンクを復元して、パフォーマンスへの影響を最小限に抑えてください。

  • WAN を介した VPN トンネリングをサポートしないでください。

Unified CCX Finesse の配置

Cisco Finesse は、LAN および WAN を介したシングル ノード配置とハイ アベイラビリティ配置の両方でサポートされます。


(注)  


初期のコンポーネント アクティベーション フェーズでは、Cisco Finesse サービはデフォルトでアクティブ化されません。 管理者は、適切なライセンスの適用後に、このサービスを明示的にアクティブ化する必要があります。


Unified CCX MediaSense の配置

LAN 配置では、Unified CCX は以下をサポートします。

  • 単一の Cisco MediaSense ノード

  • 2 ノード Cisco MediaSense クラスタ

WAN 上に離れた 2 つのサイト(サイト A とサイト B)があると想定してください。 WAN 上の 1 つの Unified CCX HA クラスタは次をサポートします。

  • サイト A またはサイト B 上の単一の Cisco MediaSense ノード
  • 両方のノードがサイト A またはサイト B 上にある、2 ノード MediaSense クラスタ

詳細については、次の URL にある『 Solution Reference Network Design for Cisco MRecommended QoS ClassificationsediaSense』を参照してください。

http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​ps11389/​products_​implementation_​design_​guides_​list.html

その他の設計上の留意事項

Unified CCX システムを設計する際は、次のことを考慮してください。

  • ハイ アベイラビリティでは余分にディスク スペースが必要なため、履歴コール レポートの容量が削減される可能性があります。 履歴コール レポートの容量は、BHCC、1 日あたりの稼働時間、週あたりの稼働日数にも依存します。

  • G.711 コールの録音には、1 分あたり 1 MB 必要です。 G.729 コールの録音には、1 分あたり 256 KB 必要です。

  • 次のデータ カテゴリは、ハード ディスクの容量を消費します。

    • Linux サーバ オペレーティング システムのファイル、Unified CCX ソフトウェア、Informix データベース管理ソフトウェア

    • Unified CCX のログ

    • Cisco Unified CCX データベース(4 つのデータ ストアから構成)

    • 録音ファイル

      システムの計画者や設計者は、ハード ディスク要件を決定する際に、それぞれの影響を見積もる必要があります。

  • Unified CM サイジング ツールは、すべてのサーバにデバイスが均等に分散されることを前提としています。 CTI ルート ポイントは、プライマリ CTI Manager が使用される際の、Cisco Unified Communications Manager サーバのデバイス プールの一部として設定されています。場所またはサーバごとに、Cisco Unified Communications Manager サイジング ツールの実行が必要になる場合があります。

  • Unified CM SIGQ(Q シグナリング)のパス置換機能は、Unified CCX のコールではサポートされていません。

  • Unified CM の Forced Authorization Codes と Client Matter Codes は、Unified CCX によって使用される Unified CM クラスタ内のすべてのルート パターンに対して無効にする必要があります。 Unified CCX で使用されていないルート パターンに対してこれらの機能を有効にしても、Unified CCX には影響しません。

  • Unified CM と Unified CCX を併用した場合にサポートされていない機能の一覧については、Unified CCX の最新のリリース ノートを参照してください。

  • Unified CCXは、Unified CM と Unified CM プラットフォーム上のエージェント デバイスとして、さまざまな IP フォンのセットをサポートしています。ただし、すべてのエージェント デバイスを IP Phone Agent として使用できるわけではありません。 サポートされているエージェント デバイスの完全なリストについては、次の Web サイトにある『Cisco Unified CCX Software and Hardware Compatibility Guide』を参照してください。http:/​/​docwiki.cisco.com/​wiki/​Compatibility_​Matrix_​for_​Unified_​CCX

  • Cisco Agent Desktop(CAD)は、Unified CCX クラスタごとに、インストール時に指定されたローカライズ済みの言語を 1 つだけサポートします。 そのため、その Unified CCX クラスタ内の Cisco Agent Desktop アプリケーションと Supervisor Desktop アプリケーションはすべて、同一の言語を使用する必要があります。

  • Cisco Agent Desktop を使用しているエージェントは Extension Mobility を使ってログインできますが、エージェントの電話が Unified CCX で使用される Unified CM クラスタ内に存在している必要があります。

  • 新しいリリースの Unified CM は、顧客配布(FCS)直後は Unified CCX をサポートしていない場合があります。 Unified CCX が同じ Unified CM クラスタにインストールされている場合、新しい Unified CM リリースを早期に導入した組織では、新しい Unified CM リリースへの移行と Unified CM の新機能の使用が遅れることがあります。 したがって、状況によっては、Unified CCX とは別の Unified CM クラスタを備えるほうが理にかないます。

  • Cisco Jabber は 2 種類のモード(デスクフォン モードとソフトフォン モード)で実行します。 Unified CCX は、ソフトフォン モードのエージェント デバイスとしてのみ Cisco Jabber をサポートします。

  • エージェントの電話として Cisco Jabber for Windows を使用している場合、Cisco Agent Desktop と Cisco Supervisor Desktop ではビデオ アクションはサポートされません。

  • エージェントの電話として Cisco Jabber for Windows を使用している場合、次の機能はサポートされません。

    • マルチライン(ACD と非 ACD)

    • エクステンション モビリティ(Extension Mobility)

複数の Cisco Unified CCX クラスタと単一の Cisco Unified Communications Manager クラスタの統合

複数の Unified CCX クラスタと単一の Cisco Unified Communications Manager クラスタを統合できます。


(注)  


すべての Unified CCX クラスタで使用されるエージェントの電話、CTI ポート、CTI ルート ポイントの組み合わせを使用して、Unified CM をサイジングする場合は、単一つの Unified CM クラスタでサポートされる Unified CCX クラスタの数に制限はありません。


  • 複数の CTI Manager が必要かどうかを判断するには、『Cisco Unified Communications Solution Reference Network Design (SRND)』を参照してください。このガイドは http:/​/​www.cisco.com/​go/​ucsrnd にあります。

    複数の CTI Manager が必要な場合は、最大の復元性、パフォーマンス、冗長性を提供するために、Unified CCX と他の CTI アプリケーションをクラスタ内の各 CTI Manager にロード バランシングします。

    CTI Manager のベストプラクティスについては、『Cisco Unified Communications Solution Reference Network Design (SRND)』を参照してください。このガイドは http:/​/​www.cisco.com/​go/​ucsrnd にあります。

  • 構成をサポートするために複数のプライマリ サブスクライバが必要な場合は、すべてのエージェントをサブスクライバ ノード間に均等に分散します。 この構成では、最頻時発呼数(BHCA)が、すべてのエージェントで均一であることが前提です。

  • 各 Unified CCX クラスタはスタンドアロンであり、他の Unified CCX クラスタから独立しています。 Unified CCX クラスタ間では通信も同期も行われません。 エージェントは、1 つの Unified CCX クラスタだけを使用して実行する必要があります。

    Unified CM Telephony Trigger(CTI ルート ポイント)および CTI ポートは、Unified CCX クラスタ全体で異なっている必要があります。

  • エージェントが別の Unified CCX クラスタ内で動作したり、別のクラスタにログインできる場合でも、Unified CCX Administration のリソース リストでは、各 Unified CCX クラスタに Cisco Unified Communications Manager クラスタ内のすべてのエージェントが表示されます。

    そのような場合、Unified CCX の管理者は、各クラスタにどのリソースが関連付けられているか注意する必要があります。 Unified CCX の管理者は、特定の Unified CCX クラスタに関連付けられているリソースに対し一意の命名規則を使用することで、この状態を軽減できます。

  • この配置は、さまざまな Unified CCX クラスタ全体に Unified CCX の冗長性を提供することを意図していません。 ある Unified CCX クラスタで障害が発生した場合、このクラスタ内で動作しているエージェントは他の Unified CCX クラスタ内では動作できません。 障害が発生した Unified CCX クラスタに本来送信されるはずだったコールを受け入れるように、別の Unified CCX クラスタが設定されている場合、Unified CCX クラスタ間でレポートの統合は行われません。

  • この配置により、各個別の Unified CCX クラスタの特性や設計上の推奨事項が変わることはありません。 たとえば、Unified CCX クラスタ内では、ハイ アベイラビリティは引き続きサポートされます。

その他の配置モデル

Cisco HCS 配置モデル

サポートされる Cisco HCS 配置モデルについては、次の URL にある『Solution Reference Network Design for Cisco Hosted Collaboration Solution』を参照してください。

http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​partner/​products/​ps11363/​products_​implementation_​design_​guides_​list.html

Cisco Remote Expert

サポートされる Cisco Remote Expert 配置モデルについては、『Cisco Remote Expert Solution Design Guide』を参照してください。

http:/​/​www.cisco.com/​c/​en/​us/​solutions/​enterprise/​design-zone/​remote_​expert.html