Cisco VT Advantage アドミニストレーション ガイド Version 1.0(2)
Cisco VT Advantage 用のネッ トワークの準備
Cisco VT Advantage 用のネットワークの準備
発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2009/02/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco VT Advantage 用のネットワークの準備

Cisco VT Advantage のネットワーク要件

Cisco VT Advantage でサポートされているプロトコル

Cisco VT Advantage でサポートされるビデオ コーデック

Cisco VT Advantage 用の Cisco CallManager の設定

Cisco VT Advantage 用の Cisco IP Phone の設定

Bulk Administration Tool(BAT; バルク管理ツール)を使用した、ビデオ サポートのための Cisco IP Phone のアップデート

Cisco VT Advantage 用のネットワークの準備

この項では、Cisco VT Advantage 用のネットワークの準備と、Cisco CallManager および Cisco IP Phone の設定について説明します。ここでは次のトピックについて取り上げます。

Cisco VT Advantage のネットワーク要件

Cisco VT Advantage でサポートされているプロトコル

Cisco VT Advantage でサポートされるビデオ コーデック

Cisco VT Advantage 用の Cisco CallManager の設定

Cisco VT Advantage 用の Cisco IP Phone の設定

Cisco VT Advantage のネットワーク要件

Cisco VT Advantage がネットワーク内のビデオ エンドポイントとして正常に動作するためには、ネットワークが次の要件を満たしている必要があります。

正常に機能している VoIP ネットワーク

Cisco ルータおよびゲートウェイで Voice over IP(VoIP)が設定されていること

Cisco CallManager バージョン 4.0(1)、サービス リリース 2 以上(最低要件。互換性については、「ソフトウェア要件」を参照)

Cisco CallManager で、DHCP か、あるいは IP アドレス、ゲートウェイ、およびサブネット マスクの手動割り当てをサポートしている IP ネットワーク

音声 VLAN とデータ VLAN 間のアクセス制御リストまたはファイアウォール、あるいはその両方を備えた IP テレフォニー ネットワークでは、Cisco Audio Session Tunnel(CAST)プロトコルが TCP ポート 4224 を使用し、TCP/IP を通じて Cisco IP Phone および PC(Cisco VT Advantage)と通信できるように、アクセス制御リストまたはファイアウォール、あるいはその両方を設定する必要があります。TCP ポート 4224 での双方向通信が必要です。

詳細については、
URL: http://www.cisco.com/warp/public/779/largeent/it/ese/srnd.html にある『 Cisco IP Video Telephony Solution Reference Network Design (SRND) for Cisco CallManager 』を参照してください。

IP ネットワーク上に、Cisco IP Phone 7940、7960、または 7970 シリーズが、ビデオ対応の通話負荷でインストールされ、設定されていること

音声およびビデオ ストリームの優先順位に基づく処理を実現できるよう、ネットワークで QOS が適切に設定されていること

QOS の詳細については、QOS のデザイン ガイドを参照してください。URL: http://www.cisco.com/warp/public/779/largeent/it/ese/srnd.html で入手できます。

複数の参加者によるビデオ会議を行う必要がある場合は、Cisco IP/VC 3511 または Cisco IP/VC 3540 MCU(IP/VC Version 3.2 Plus ソフトウェア付属)が必要です。

ビデオ会議を実現するための Cisco CallManager および Cisco IP/VC MCU 3511 または 3540 の設定の詳細については、『Cisco IP/VC 3511 MCU/Cisco IP/VC 3540 MCU モジュール アドミニストレータ ガイド(バージョン 3.2)』を参照してください。

ビデオ コールのために Public Switched Telephone Network(PSTN; 公衆交換電話網)接続が必要な場合は、Cisco IP/VC 3521 BRI、Cisco IP/VC 3526、または Cisco IP/VC 3540 PRI Gateway が必要です。

Cisco IP/VC 3526 または 3540 PRI Gateway を使用するための Cisco CallManager の設定の詳細については、『Cisco IP/VC 3526 PRI ゲートウェイ アドミニストレータ ガイド』と『Cisco IP/VC 3540 PRI ゲートウェイ モジュール アドミニストレータ ガイド 2.0』を参照してください。

Cisco VT Advantage でサポートされているプロトコル

Cisco VT Advantage は、ビデオ通信に必要な複数の業界標準プロトコルとシスコのネットワーキング プロトコルをサポートしています。サポートされているネットワーキング プロトコルの概要については、次の表を参照してください。

 

ネットワーキング
プロトコル
目的
使用上の注意

Cisco Audio Session Tunnel(CAST)

CAST プロトコルを使用すると、Cisco IP Phone および関連するアプリケーションは、リモート エンドポイントを検出して通信することができます。このとき、Cisco CallManager やゲートウェイなどの従来のシグナリング コンポーネントへの変更は必要ありません。

CAST は次の環境で動作します。

Cisco VT Advantage と Cisco IP Phone の間(交換機能を提供)

Cisco VT Advantage と Cisco CallManager の間(Cisco IP Phone を SCCP プロキシとして使用)

CAST は、Cisco VT Advantage のコール イベントをトリガーします。これには、コール ビデオ ストリームの開始および停止、スピーカーのオン/オフ、音声の消音のオン/オフ、コールの保留/再開などがあります。

CAST を使用すると、Cisco VT Advantage は Cisco VT Advantage 対応のリモート エンドポイントを検出できます。

Cisco Discovery Protocol(CDP; シスコ検出プロトコル)

CDP とは、すべてのシスコ製の装置で動作するデバイス検出プロトコルです。

CDP を使用すると、デバイスはその存在を他のデバイスにアドバタイズし、ネットワークの他のデバイスに関する情報を受信できます。

Cisco VT Advantage は、CDP プロトコルを使用して設定情報を Cisco IP Phone に伝え、Cisco IP Phone は CDP を使用して Cisco VT Advantage と通信します。各デバイスは、CDP を使用してマルチキャスト アドレスに定期的なメッセージを送信し、他のデバイスによって送信される定期的なメッセージを受信します。これによって、ネットワーク上のデバイスは互いを検出し、使用されるプロトコル、プロトコル アドレスなどの情報を取得します。

Internet Protocol(IP; インターネット プロトコル)

IP とは、アドレスを指定し、ネットワークを通じてパケットを送信するネットワーキング プロトコルです。

IP を使用して通信するには、ネットワーク デバイスに IP アドレス、サブネット、およびゲートウェイを割り当てる必要があります。

Real-Time Transport Protocol(RTP)

RTP とは、UDP を使用して、対話型音声およびビデオなどのリアルタイム データをデータ ネットワークを通じて転送するための規格です。

RTP プロトコルは、エンドポイントと Cisco VT Advantage 間で音声とビデオをカプセル化し、ストリーミングするために使用されます。

Skinny Client Control Protocol(SCCP)

狭帯域幅メッセージを使用して、IP デバイスと Cisco CallManager 間の通信を可能にするシスコのプロトコルです。

Skinny Client Control Protocol で、Cisco IP Phone がビデオ機能をレポートした場合、Cisco CallManager は、相手側がビデオをサポートしていればビデオ チャネルを自動的に開きます。

Skinny Client Control Protocol ビデオ コールでは、リージョンを使用してビデオ コール帯域幅が決定されます。

Transmission Control Protocol(TCP; 伝送制御プロトコル)

TCP とは、IP ファミリのコネクション型転送プロトコルです。

Cisco VT Advantage は、TCP を使用して Cisco CallManager に接続し、Cisco IP Phone と通信します。

Cisco VT Advantage でサポートされるビデオ コーデック

次のビデオ コーデックが Cisco VT Advantage でサポートされています。

H.263(128 Kbps ~ 1.5 Mbps)

Cisco VT Camera ワイドバンド ビデオ コーデック(7 Mbps)

Cisco VT Advantage 用の Cisco CallManager の設定

Cisco VT Advantage を使用する場合、Cisco CallManager には、Cisco IP Phone でのビデオ コール処理が必要になります。Cisco CallManager のマニュアルには、ビデオ コール処理に関する詳細情報があります。特に、次のリファレンス ガイドには、詳しい説明があります。

『Cisco CallManager システム ガイド』の「ビデオ テレフォニーの概要」の項

『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』

次の表では、Cisco VT Advantage をサポートするために、Cisco CallManager で適切に設定する必要がある特定の機能について説明します。

 

CCM の機能
説明
設定に関する参照先

代替ルーティング

ルート/ハント リストまたは
Automated Alternate Routing(AAR)グループを使用して、Retry Video Call as Audio 設定(この表で後述)で指定されるデフォルトの動作を変更したい場合は、ビデオ コールに対して異なるパスを試行できます。

『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「ルート リストの設定」と「自動代替ルーティングのグループ設定」の項

Differentiated Service Code Point(DSCP)

DSCP パケット マーキングは、次の QOS サービス パラメータを使用して変更できます。

DSCPForAudioCalls

DSCPForVideoCalls

『Cisco CallManager システム ガイド』の「帯域幅の管理」の項

ロケーション

Cisco CallManager Administration のロケーションでは、指定したロケーションのすべてのコールに対して許可する音声およびビデオ帯域幅を指定します。

次のパラメータがあります。

Location audio bandwidth

Location video bandwidth

『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「ロケーションの設定」の項

Media Resource Group List(MRGL)

Cisco CallManager の Media Resource Group List は、Media Resource Group(MRG)の優先順位を指定します。

ビデオ電話会議の場合、Media Resource Group の中でビデオ コンファレンス ブリッジが最初のコンファレンス ブリッジ リソースとして設定され、この MRG がビデオ エンドポイントに割り当てられた MRGL の最初のエントリであることを確認します。

『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「Media Resource Group List の設定」の項

『Cisco CallManager システム ガイド』の「メディア リソースの管理」の項

リージョン

Cisco CallManager Administation のリージョンでは、各ビデオ コールのリージョン内およびリージョン間で使用される最大の音声コーデックおよびビデオ コール帯域幅を指定します。

次のパラメータがあります。

Region audio codec

Region video call bandwidth

『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「リージョンの設定」の項

Retry Video Call as Audio

エンドポイント(電話、ゲートウェイ、トランク)がビデオ コールに必要な帯域幅を取得できない場合、コール コントロールは、音声コールとしてそのコールを再試行します。

『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「電話機の設定値」の項

Cisco VT Advantage 用の Cisco IP Phone の設定

Cisco VT Advantage は、Cisco IP Phone 7940、7960、7970 の各シリーズでサポートされています。

Cisco VT Advantage がインストールされた PC は、Cisco IP Phone の背面にある「10/100 PC」というラベルの付いたアクセス ポートに直接接続する必要があります。Cisco IP Phone を使用する場合、Cisco CallManager には、コール処理と、電話でビデオを使用できる程度の通話負荷が必要になります(ビデオが使用できる電話には、LCD 画面の右下にビデオ アイコン が表示されます)。

Cisco CallManager に関係する次の Cisco IP Phone アドミニストレーション ガイドを参照して、Cisco IP Phone を適切に設置および設定してください。

Cisco IP Phone Administration Guide for Cisco CallManager, Cisco IP Phone Models 7960G and 7940G

『Cisco IP Phone 7970 Administration Guide for Cisco CallManager』

上記のガイドは、URL: http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_ipphon/index.htm で入手できます。

次の表では、Cisco IP Phone で Cisco VT Advantage をサポートするために、Cisco CallManager で適切に設定する必要がある特定の機能について説明します。

 

CCM の機能
説明
設定に関する参照先

PC ポート

Cisco IP Phone の PC ポートが有効または無効のいずれであるかを示します。電話の背面にある「10/100 PC」というラベルの付いたポートは、ネットワーク接続を共有するために、PC またはワークステーションと電話を接続します。

Cisco VT Advantage と組み合せて動作する Cisco IP Phone で、この機能が有効になっていることを確認してください。

Cisco CallManager Administration オンライン ヘルプの Device > Phone > Phone Configuration

通話負荷

ビデオをサポートする通話負荷を示します。

ビデオをサポートする通話負荷が各 Cisco IP Phone にロードされていることを確認してください。

Cisco CallManager Administration オンライン ヘルプの Device > Phone > Phone Configuration

ビデオ機能

必要な機能を持った PC に接続された場合に、電話でビデオ コールを使用するかどうかを示します。

Cisco VT Advantage と組み合せて動作する Cisco IP Phone で、この機能が有効になっていることを確認してください。

Cisco CallManager Administration オンライン ヘルプの Device > Phone > Phone Configuration

Bulk Administration Tool(BAT; バルク管理ツール)を使用した、ビデオ サポートのための Cisco IP Phone のアップデート

Cisco CallManager の BAT を使用して、ビデオをサポートするよう、ネットワーク上の多数の電話をアップデートできます。BAT を使用すると、電話で PC ポートやビデオ機能などのビデオ設定を行うことができます。このツールの詳細については、『Bulk Administration Tool(BAT)ユーザ ガイド』を参照してください。