Cisco RF Gateway 10 ソフトウェア機能および コンフィギュレーション ガイド
DTI クライアント
DTI クライアント
発行日;2012/05/10 | 英語版ドキュメント(2012/02/15 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

DTI クライアント

機能情報の確認

内容

DTI クライアントの前提条件

DTI クライアントに関する情報

通常モード

フリーラン モード

DTI クライアントの設定および表示方法

クロック モードの設定

制約事項

クロック カウンタ情報の消去

DTI クライアントおよびサーバ情報の表示

その他の参考資料

関連資料

標準

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

コマンド リファレンス

DTI クライアントに関する機能情報

用語集

DTI クライアント

Cisco RF ゲートウェイ 10(RFGW-10)Universal Edge Quadrature Amplitude Modulation(UEQAM; ユニバーサル エッジ直交振幅変調)で実行されている DOCSIS Timing Interface(DTI)クライアントは、DTI サーバから DTI サーバ マスター クロック、DOCSIS タイムスタンプ、および Time of Day 情報を収集します。また、DTI サーバと接続して時間、周波数、および管理のインターフェイスを Modular Cable Modem Termination System(M-CMTS; モジュラ ケーブル モデム ターミネーション システム)デバイスに提供します。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースによっては、このモジュールに記載されている機能の中に、一部サポートされていないものがあります。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。本モジュールに記載されている機能についての情報と、各機能がサポートされているリリースの一覧については、「DTI クライアントに関する機能情報」を参照してください。

プラットフォームのサポートと、Cisco IOS、Catalyst OS、および Cisco IOS XE ソフトウェア イメージのサポートについては、Cisco Feature Navigator を使用してください。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは不要です。

DTI クライアントの前提条件

1 枚のアクティブな Timing, Communication, and Control(TCC; タイミング通信制御)カード。

DTI サーバおよびクライアントでは、各 DTI リンクに対して 1 つの RJ-45(メス)コネクタが必要です。

DTI クライアントに関する情報

DTI プロトコルは、次の 2 つの終端エンティティによってサポートされます。

DTI サーバ

DTI クライアント

DTI サーバおよびクライアント機能エンティティは M-CMTS アーキテクチャの一部です。DOCSIS クライアント機能は、すべての EQAM、アップストリーム受信機、および M-CMTS コア エンティティ内で低コストなクライアント クロック機能を許可するよう構築されています。

DTI は Cisco RFGW-10 UEQAM でクライアントとして TCC 内に存在し、DTI サーバと通信して Cisco RFGW-10 DOCSIS に対する周波数と時間の同期を実行および保持します。

図 1 は DTI アーキテクチャを示しています。

図 1 DTI アーキテクチャ

 

DTI クロックは、次の 2 つのいずれかのモードで実行されます。

「通常モード」

「フリーラン モード」

通常モード

DTI クロックが安定しており、タイミング基準(DTI サーバ)にロックされ、適切なクロック標準に準拠していることを示します。DTI クライアントは DTI サーバと通信中です。デフォルトでは、クロックは通常モードで実行されます。

フリーラン モード

DTI クロックが、クライアントまたは DTI サーバによってではなく TCC カードの内部クロックによって影響される出力周波数で動作していることを示します。フリーラン モードは、外部参照が失われたときや準備されていないときに必要な安定性を提供します。フリーラン モードは、外部参照に対するロックを実現するためにクロック出力が外部参照またはプロセスによって影響を受けたときに終了します。

DTI クライアントの設定および表示方法

ここでは、Cisco RFGW-10 UEQAM で DTI クライアントを設定、消去、および表示する方法について説明します。

「クロック モードの設定」

「クロック カウンタ情報の消去」

「DTI クライアントおよびサーバ情報の表示」

クロック モードの設定

この手順は、クロック モードの設定方法を示しています。

制約事項

TCC カードに有効なスロットはスロット 13 および 14 です。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. [no] cable clock slot free-run

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

[no] cable clock slot free-run

 

Router(config)# cable clock 13 free-run

クロックをフリーラン モードで設定します。

デフォルトでは、フリーラン モードはイネーブルになりません。

フリーラン モードからクロックをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

有効なスロットは 13 および 14 です。

次に、フリーラン モードでスロット 13 の TCC カードを設定する例を示します。

Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# cable clock 13 free-run
 

次に、スロット 13 の TCC カードのフリーラン モードをディセーブルにする例を示します。

Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# no cable clock 13 free-run

クロック カウンタ情報の消去

この手順では、Cisco RFGW-10 UEQAM でクロック カウンタ情報を消去する方法について説明します。

手順の概要

1. enable

2. clear cable clock slot counters

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

clear cable clock slot counters

 

Router# clear cable clock 13 counters

クライアントの遷移とポート スイッチ カウンタを消去します。

次に、Cisco RFGW-10 でスロット 13 の TCC カードのカウンタを消去する例を示します。

Router> enable
Router# clear cable clock 13 counters
Router# show cable clock 13 counters
TCC Card 13 DTI counters:
-------------------------
Client Normal time : 0x01B5
Client Holdover time : 0x0000
Client Phase Correction : 65535
Client Freq Correction : 63210
Client EFC Correction : 60649
Client transition count t3 : 0
Client transition count t4 : 0
Client transition count t6 : 0
Client transition count t7 : 0
Client port switch count : 0

DTI クライアントおよびサーバ情報の表示

この手順では、Cisco RFGW-10 UEQAM で TCC DTI クライアントおよびサーバの統計情報とパスの追跡可能性情報を表示する方法について説明します。

手順の概要

1. enable

2. show cable clock [slot] {client port id | server port id | counters}

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

show cable clock [slot] {client port id | server port id | counters}

 

Router# show cable clock 13 counters

ケーブル クロック情報を表示します。

slot:有効な TCC スロットは 13 および 14 です。

client port id::DTI クライアントのポート ID を指定します。有効なポート値は 1 および 2 です。

server port id::DTI サーバのポート ID を指定します。有効なポート値は 1 および 2 です。

counters:DTI クライアントのカウンタを指定します。

次に、TCC DTI クライアントおよびサーバの統計情報とパスの追跡可能性情報を表示する例を示します。

Router# show cable clock
DTI Client status: TCC 13
-----------------
Client status : normal
Client clock type : ITU type 1
Client firmware version : 7
Client dti version : 0
Client timestamp : 657519453
Client phase correction : 65535
Client normal time : 65535
Client holdover time : 0
Client transition t3 count : 0
Client transition t4 count : 1
Client transition t6 count : 0
Client transition t7 count : 0
Client port switch count : 1
Client Integral Frequency Term : 64518
Client EFC Value : 63282
DTI Client Port 1 Status:
-------------------------
Port Status : Active
Signal detected : yes
CRC error count : 2
Frame error rate : < 2%
Cable advance : 2560
-- Connected server information ---
Server status : Active free-run
Root Server clock type : ITU type 3
Root Server source : none
Server Type : Root
Client Performance Stable : yes
Client Cable advance Valid : yes
DTI Client Port 2 Status:
-------------------------
Port Status : Inactive
Signal detected : no
CRC error count : 66
Frame error rate : > 5%
Cable advance : 0
DTI Client status: TCC 14
-----------------
Client status : normal
Client clock type : ITU type 1
Client firmware version : 7
Client dti version : 0
Client timestamp : 672169320
Client phase correction : 65535
Client normal time : 65535
Client holdover time : 0
Client transition t3 count : 0
Client transition t4 count : 1
Client transition t6 count : 0
Client transition t7 count : 0
Client port switch count : 1
Client Integral Frequency Term : 64760
Client EFC Value : 63832
DTI Client Port 1 Status:
-------------------------
Port Status : Inactive
Signal detected : no
CRC error count : 26
Frame error rate : > 5%
Cable advance : 0
DTI Client Port 2 Status:
-------------------------
Port Status : Active
Signal detected : yes
CRC error count : 2
Frame error rate : < 2%
Cable advance : 1792
-- Connected server information ---
Server status : Active free-run
Root Server clock type : ITU type 3
Root Server source : none
Server Type : Root
Client Performance Stable : yes
Client Cable advance Valid : yes
 
Router# show cable clock 13 client 1
DTI Client Port 1 Status:
-------------------------
Port Status : Inactive
Signal detected : no
CRC error count : 63006
Frame error rate : > 5%
Cable advance : 0x0000
 

表 1 に、この出力で表示される重要なフィールドの説明を示します。

表 1 show cable clock client のフィールドの説明

フィールド
説明

Port Status

TCC カードにある DTI ポートの現在のステータスを示します。

Signal detected

DTI 信号が検出されたかどうかを示します。

CRC error count

Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)エラーの数。断続的なアップストリーム、レーザー クリッピング、または共通パスの不整合を示すことができます。

Router# show cable clock 13 server 2
TCC Card 13 port 2 DTI Server status:
--------------------------------------
Server signal detected : yes
Server status : free-run
Root Server clock type : ITU type 3
Root Server source : none
Server Type : Root
Client Performance Stable : yes
Client Cable advance Valid : yes
TOD Setting Mode : Short
TOD gpssec : 902825745
TOD leap seconds : 14
 

表 2 に、この出力で表示される重要なフィールドの説明を示します。

表 2 show cable clock server のフィールドの説明

フィールド
説明

Server signal detected

サーバが検出されたかどうかを示します。

Server status

サーバが機能している状態を示します。状態は Warm-up、Free-run、Fast mode、Normal、Holdover、または Bridge mode です。

Root server source

内部、外部、GPS などのサーバ ソース。

Root server clock type

クロック タイプは 1、2、3、または ITU Stratum 3 あるいは DTI Min. クロックです。

TOD setting mode

時間設定モード(ユーザ時間、NTP、GPS)。DTI サーバにより提供される TOD メッセージに基づき、出力は短い形式または冗長な形式のいずれかで表示できます。

Router# show cable clock 13 counters
TCC Card 13 DTI counters:
-------------------------
Client Normal time : 0x1EB6
Client Holdover time : 0x0000
Client Phase Correction : 0
Client Freq Correction : 63213
Client EFC Correction : 61039
Client transition count t3 : 0
Client transition count t4 : 1
Client transition count t6 : 0
Client transition count t7 : 0
Client port switch count : 1

その他の参考資料

ここでは、DTI クライアント機能に関連する参考資料を示します。

関連資料

関連項目
ドキュメント名

Cisco RFGW-10 コマンド

『Cisco RF Gateway 10 Command Reference』

http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/rf_gateway/command/reference/RFGW-10_Book.html

Cisco IOS Release 12.2SQ の新しいソフトウェア機能

『Cisco RF Gateway 10 Software Feature and Configuration Guide』

(http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/rf_gateway/feature/guide/rfgw_scg.html)

標準

標準
タイトル

CM-SP-DTI-I05-081209

『Data-Over-Cable Service Interface Specifications Modular Headend Architecture DOCSIS Timing Interface Specification』

MIB

MIB
MIB のリンク

DTI-MIB

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC
タイトル

この機能でサポートされる新規の RFC または変更された RFC はありません。また、既存の RFC のサポートは変更されていません。

--

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。
・テクニカル サポートを受ける
・ソフトウェアをダウンロードする
・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
・ツールおよびリソースへアクセスする
- Product Alert の受信登録
- Field Notice の受信登録
- Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索
・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
・トレーニング リソースへアクセスする
・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/en/US/support/index.html

コマンド リファレンス

次のコマンドは、このモジュールに記載された機能で導入または変更されました。これらのコマンドについては、『Cisco RF Gateway 10 Command Reference』( http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/rf_gateway/command/reference/RFGW-10_Book.html )を参照してください。すべての Cisco IOS コマンドについては、Command Lookup Tool( http://tools.cisco.com/Support/CLILookup )を使用するか、『 Cisco IOS Master Command List, All Releases 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/allreleasemcl/all_book.html )を参照してください。

[no] cable clock port_id free-run

clear cable clock slot counters

show cable clock [slot] {client port id | server port id | counters}

DTI クライアントに関する機能情報

表 3 に、この機能のリリース履歴を示します。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、一部のコマンドを使用できない場合があります。特定のコマンドのリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を参照するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS、Catalyst OS、および Cisco IOS XE ソフトウェア イメージを調べることができます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは不要です。


表 3 は、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの特定の機能がサポートされた Cisco IOS ソフトウェア リリースだけを示しています。特に明記しない限り、その Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの以降のリリースでも、その機能がサポートされています。


 

表 3 DTI クライアントに関する機能情報

機能名
リリース
機能情報

DTI クライアント

12.2(44)SQ

この機能は、Cisco RF ゲートウェイ 10 をサポートするために Cisco IOS Release 12.2(44)SQ で導入されました。

次のコマンドが導入または変更されました。

[no] cable clock port_id free-run

clear cable clock slot counters

show cable clock [slot] {client port id | server port id | counters}

用語集

CRC:Cyclic Redundancy Check(巡回冗長検査)

DOCSIS:Data Over Cable Service Interface Specifications(データオーバーケーブル サービス インターフェイス仕様)

DTI:DOCSIS Timing Interface

DTS:DOCSIS Time Stamp

GPS:Global Positioning System

MPEG-TS:Motion Picture Experts Group Transport Stream

PHY:Physical Layer.ダウンストリーム QAM トランスミッタとアップストリーム バースト デモジュレータ(受信機)を参照するために使用されます。

TOD:Time of Day。時間をバイナリ形式と ASCII 形式(任意)で提供します。

UEQAM:Universal Edge Quadrature Amplitude Modulation(ユニバーサル エッジ直交振幅変調)。イーサネットなどのネットワーク インターフェイス経由で MPEG-TS フレームを受信し、それらを HFC プラントで使用するために QAM キャリアに変調するネットワーク要素。