Cisco Media Experience Engine 3500 ハードウェ ア インストレーション ガイド
Cisco MXE 3500 の設置
Cisco MXE 3500 の設置
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco MXE 3500 の設置

設置の準備

設置に関するガイドライン

ラックに関する要件

必要な工具

サーバの開梱と点検

ラックへのサーバの設置

サーバの接続と電源投入

BIOS の設定および BIOS ファームウェアの更新

BIOS メニュー項目の設定の変更

BIOS セットアップ ページの説明

BIOS ファームウェアの更新

Cisco MXE 3500 の設置

この章では、Cisco MXE 3500 の設置方法を説明します。また、この章は次の項で構成されています。

「設置の準備」

「ラックへのサーバの設置」

「サーバの接続と電源投入」

「BIOS の設定および BIOS ファームウェアの更新」


) Cisco MXE 3500 の設置、操作、保守を行う前に『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco Media Experience Engine 3500』を参照し、安全上の重要事項を把握してください。



警告 安全上の重要事項

この記号は「危険」を表しています。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。各警告の末尾に記載されているステートメント番号を利用すると、この装置に付属する各国語版の安全上の警告に記載されている、各国語版の警告を見つけることができます。
ステートメント 1071


これらの注意事項を保存しておいてください。


警告 この装置は、出入りが制限された場所に設置されることを想定しています。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。



警告 この装置の設置、交換、保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行う必要があります。
ステートメント 1030


設置の準備

ここでは、次の内容について説明します。

「設置に関するガイドライン」

「ラックに関する要件」

「必要な工具」

「サーバの開梱と点検」

設置に関するガイドライン

サーバを設置するときは、次のガイドラインに従ってください。

保守作業および適切なエアーフローのための十分なスペースがサーバの周囲にあることを確認します。このサーバのエアーフローは前から後ろに向かいます。

空調が 付録 B「技術仕様」 に記載されている温度の要件に適合していることを確認します。

キャビネットまたはラックが「ラックに関する要件」に記載されている要件に適合していることを確認します。

設置場所の電源が 付録 B「技術仕様」 に記載されている電源の要件に適合していることを確認します。可能であれば、停電から保護するために Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源装置)を使用します。

回路の容量が現地および国の規格に準拠していることを確認します。北米では、電源装置には 15A 回路が必要です。

施設の標準的な手順で、ラックと建物側のアース端子を確実に接続します。


警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐ手が届く状態にしておいてください。



警告 高漏洩電流:システムの電源装置に接続する前に、アース接続を行うことが重要です。



警告 装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。



警告 この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。この保護装置の定格が 250V、20A 以下であることを確認します。



警告 この装置はアースされている必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼動させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。



注意 鉄共振タイプの UPS は使用しないでください。このタイプの UPS は Cisco MXE 3500 などのシステムで不安定になり、変動するデータ トラフィックのパターンによりシステムの消費電流が大きく変動することがあります。


注意 入力電力の損失を防ぐため、サーバに電力を供給する回路の合計最大負荷が配線とブレーカーの定格電流の範囲内になるようにしてください。

ラックに関する要件

ここでは、標準のオープンラックの要件を説明します。この要件は、周囲温度の範囲が 32 ~ 95°F(0 ~ 35°C)であることを前提としています。

ラックは次のタイプのものでなければなりません。

標準の 19 インチ(48.3cm)の 4 支柱 EIA ラックで、マウント支柱の穴の間隔が ANSI/EIA-310-D-1992 セクション 1 に基づく英国ユニバーサルに準拠しているもの。

付属の取り付け金具を使用する場合は、ラックの支柱の穴は正方形でなければなりません。


注意 付属の取り付け金具を使用してシステムをラックに固定することを推奨します。正しい金具を使用しなかったり、正しい手順に従わなかったりした場合は、システムが損傷することがあります。

各サーバの縦方向の最低ラック スペースは、1 Rack Unit(RU; ラック ユニット)でなければなりません(4.45cm または 1.75 インチ)。

サーバ背面の排気孔と壁との間の最低距離は、20.3cm(8.0 インチ)でなければなりません。

必要な工具

シスコシステムズのスライド レールを使用する場合は、工具がなくても設置できますが、設置するときに水平器付きのスケールを使用してスライド レールを水平にすることを推奨します。

サーバの開梱と点検


ヒント 後でサーバの発送が必要になったときに備えて、輸送用の箱を保管しておいてください。



) シャーシは出荷前に厳密に検査されています。運送中に破損していたり、欠品していたりした場合は、すぐにカスタマー サービス担当者に連絡してください。


梱包内容を検査する手順は、次のとおりです。


ステップ 1 段ボール箱からサーバを取り出します。梱包資材はすべて保管しておいてください。

ステップ 2 カスタマー サービスの担当者から提供された機器リストと梱包内容を比較して、欠品がないことを確認します。

ステップ 3 破損していないかどうかを確認し、梱包物の不一致や破損をカスタマー サービスの担当者に報告します。次の情報を用意しておきます。

出荷元の送り状番号(梱包明細を参照)

破損している装置のモデルとシリアル番号

破損状態の説明

破損による設置への影響


 

ラックへのサーバの設置

このサーバは、シスコの次のコンポーネントおよび部品番号をサポートしています。

サポートされているコンポーネント
部品番号

スライド レール キット

R200-SLDRAIL

ここでは、サーバをラックに設置する方法を説明します。


注意 ラックにキャスターが付いている場合は、キャスターがロックされているか、その他の方法で固定されていることを確認します。

スライド レールとサーバをラックに取り付ける手順は、次のとおりです。


ステップ 1 次の手順に従って、スライド レールをラックに取り付けます。


ヒント スライド レールとラックを水平にできるように、取り付け作業を 2 人で行ってください。水平器付きのスケールを使用するか、ラックの支柱の穴を数えて、スライド レールおよびサーバを水平にすることができます。


a. ラックの支柱内側のスライド レール部品を、ラック後部の長さ調整ブラケットに合わせます(図 2-1 を参照)。


) Cable Management Arm(CMA; ケーブル マネジメント アーム)を取り付ける予定である場合は、「Push」と表記されたプラスチック製の固定クリップが付いたスライド レール部品をラックの左側の支柱に取り付けてください。


b. スライド レール部品の取り付けペグと固定クリップが前後のラック支柱の目的の穴にはまるまで、長さ調整ブラケットを押し込みます(図 2-1 を参照)。スライド レールが前から後ろまで水平であることを確認します。

図 2-1 スライド レール部品の取り付け

 

1

左前側ラック支柱

2

左後側ラック支柱

3

スライド レール部品

4

長さ調整ブラケット

5

固定クリップ(部品両端に 1 つずつ)

6

取り付けペグ(部品両端に 2 つずつ)

c. 2 つ目のスライド レール部品をラックの反対側に取り付けます。

d. 2 つのスライド レール部品が水平で同じ高さであることを確認します。

e. 内部のストッパーに当たって所定の位置に固定されるまで、各スライド レール部品の内側のスライド レールをラック前方へ引き出します。

 

ステップ 2 次の手順に従って、取り付けブラケットをサーバに取り付けます。

a. 取り付けブラケットをサーバの側面に据えて、切り込みのある穴とサーバのペグの位置を合わせます。ブラケットのプラスチック製の取り付けリリース クリップがサーバの前面を向くようにします(図 2-2 を参照)。


) CMA フランジがある取り付けブラケットは、サーバ前方から見て左側面に取り付けてください。CMA フランジはサーバ後方に向かって配置します。


b. 固定クリップがサーバ ペグにカチッとはまるまで、取り付けブラケットをサーバ後方に押します。

c. 残りの取り付けブラケットをサーバの反対側に取り付けます。

図 2-2 取り付けブラケットのサーバへの取り付け

 

1

サーバ背面

2

取り付けペグ(4 個)

3

取り付けブラケット

4

取り外しリリース クリップ

5

取り付けリリース クリップ

--

--

ステップ 3 次の手順に従って、サーバをスライド レールに装着します。

a. サーバ側面に装着されている取り付けブラケットを、空のスライド レールの前部に合わせます。

b. 内部のストッパーに当たって止まるまで、サーバをスライド レールに押し込みます。

c. 各取り付けブラケットのブラスチック製の取り付けリリース クリップをサーバ後方に押し(図 2-2 を参照)、前部のフランジがラックの支柱に当たるまで、引き続きサーバをラックに押し込みます。

ステップ 4 次の手順に従って、CMA をスライド レールの後部に取り付けます。


) 次の手順での向きは、サーバの前方から見た向きです。


a. スライド レール内側のプラスチック製固定フランジにはまるまで、CMA の長さ調整スライダの右端のプラスチック製クリップを、右スライド レールの後部にスライドさせます(図 2-3 を参照)。

b. CMA の長さ調整スライダの左端が左スライド レール部品の後部と揃うまで、長さ調整スライダを伸ばします。

c. 一番内側の CMA 取り付けクリップを左スライド レールの後部にスライドし、サーバに装着されている取り付けブラケットの CMA フランジにこのクリップを留めます(図 2-3 を参照)。

d. CMA の長さ調整スライダの左端にある 溝付きの 2 つ穴のブラケットを左スライド レールに取り付けます。溝付きの 2 つ穴のブラケットが、スライド レールの内側の 2 つのペグに合うようにします(図 2-3 を参照)。

e. 一番外側の CMA 取り付けクリップを、左スライド レールの CMA フランジに留めます(図 2-3)。

図 2-3 ケーブル マネジメント アームの取り付け

 

1

右スライド レールの後部(プラスチック製の固定フランジがこのレールの内側にあります)

2

CMA の長さ調整スライダ

3

左スライド レール部品の後部

4

一番内側の CMA 取り付けクリップ

5

CMA の長さ調整スライダの端にある溝付きの 2 つ穴のブラケット

6

一番外側の CMA 取り付けクリップ

ステップ 5 「サーバの接続と電源投入」 に進みます。


 

サーバの接続と電源投入

ここでは、サーバのコネクタとポートについて説明するほか、サーバの電源をオンにする方法を説明します。


ステップ 1 付属の電源コードをサーバの各電源装置に接続し、次にその電源コードをアース済みの AC 電源コンセントに接続します。電源の仕様については、「電源仕様」を参照してください。

AC 電力がサーバに供給されると、サービス プロセッサにすぐに電力が供給されます。電源ステータスは、次のように電源ステータス LED で確認することができます。

LED が緑に点滅している場合は、サーバはスタンバイ電源モードになっています。電力が供給されているのは、サービス プロセッサと一部のマザーボード機能だけです。

LED が消灯している場合は、サーバに電力が供給されていません。電源コードの接続と施設の電源を点検してください。

ステップ 2 10/100/1000 ギガビット イーサネットの RJ-45 ポートを使用してネットワークに接続します(図 1-2 を参照)。

ステップ 3 付属の KVM ケーブルを前面パネルのサーバ コンソール コネクタにつなぎ、キーボード、マウス、ビデオ モニタ、USB デバイスを接続します。詳細については、「KVM ケーブル」を参照してください。

ステップ 4 電源 ボタンを押して放し、AC 電力を供給してサーバをブートします(図 1-1 を参照)。このボタンは電源ステータス LED も兼ねており、サーバが主電源モードになっているときは緑に点灯します。


) サーバは、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP; ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)サーバからネットワーク設定を取得するように工場出荷時設定になっています。ただし、次の手順では、静的な設定を対話型の操作で設定することをブート プロセス中に選択できます。


システムでブート処理が開始されます。オペレーティング システムがブートすると、ソフトウェアの基本的な設定を初期化できる状態になります。詳細については、Cisco.com の『 Deployment Guide for Cisco Media Experience Engine 3500 』を参照してください。


デフォルトのユーザ名は mxe-service で、デフォルトのパスワードは Cisco1 です。



 

BIOS の設定および BIOS ファームウェアの更新

ここには、システム BIOS に関する情報が記載されています。この項の構成は次のとおりです。

「BIOS メニュー項目の設定の変更」

「BIOS セットアップ ページの説明」

「BIOS ファームウェアの更新」

BIOS メニュー項目の設定の変更

この項の手順を使用して、サーバの BIOS 設定を変更することができます。詳細な説明は BIOS 画面にも表示されます。


ステップ 1 ブートアップ中にプロンプトが表示されたときに、 F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティを起動します。

ステップ 2 矢印キーを使用して BIOS メニューのページを選択します。

ステップ 3 矢印キーを使用して、変更するフィールドを強調表示します。

ステップ 4 Enter キーを押して、変更するフィールドを選択し、フィールドの値を変更します。

ステップ 5 [Exit] メニュー画面が表示されるまで、→キーを押します。

ステップ 6 [Exit] メニュー画面の指示に従って、変更内容を保存し、セットアップ ユーティリティを終了します(または F10 キーを押します)。 Esc キーを押すと、変更内容を保存せずに終了することができます。


 

BIOS セットアップ ページの説明

表 2-1 には、BIOS セットアップ ページの概要が記載されています。ページの各設定フィールドの詳細な説明は、BIOS 画面に表示されます。

表 2-1 BIOS セットアップ ページの概要

画面
内容

Main

BIOS のバージョン、取り付けられているシステム メモリ、Quiet Boot および POST エラー パスを有効または無効にする設定、システムの日付と時刻を指定する設定に関する一般的な情報

Advanced

プロセッサ、メモリ、大容量記憶域コントローラ、シリアル ポート、USB、PCI を設定するために使用する設定サブメニュー

Security

管理者パスワードとユーザ パスワードを設定および変更するための設定

Server Management

Non-Maskable Interrupt(NMI; マスク不可能割り込み)の管理、システム イベント ログのクリア、ブート タイムアウトの指定を行うための設定。また、オペレーティング システムのプラグ アンド プレイおよび Avanced Configuration and Power Interface(ACPI; アドバンスト コンフィギュレーション アンド パワー インターフェイス)の設定があるほか、シリアル ポートのコンソール リダイレクトの設定、シリアル番号や BMC リビジョンなどのシステム情報の表示に使用するサブメニューもあります。

Boot Options

ネットワーク ブート、F2 プロンプトのブート タイムアウト、デバイスのブート順、ブート リトライ、USB デバイスのブート順を指定するための設定。また、CD-ROM デバイス、ハードディスク ドライブ、フロッピー ドライブのブート順の設定に使用するサブメニューもあります。

Boot Manager

この画面から選択して直接ブートできる有効なブート デバイスの一覧

Error Management

システム エラーとその説明および重大度の一覧

Exit

変更内容を保存または破棄して終了するオプション。また、現在の値をユーザ デフォルトとして保存したり、デフォルトの値をロードしたりするオプションもあります。

BIOS ファームウェアの更新

EFI インターフェイスを使用して BIOS ファームウェアを更新する手順は次のとおりです。


ステップ 1 BIOS 更新パッケージと EFI IFlash ユーティリティを Cisco.com からダウンロードし、一時的に使用する場所に展開します。

ステップ 2 BIOS ファイルと IFlash ユーティリティを USB メモリにコピーします。

ステップ 3 USB メモリをサーバの USB ポートに挿入します。

ステップ 4 サーバをブートし、[Boot Option] 画面を開くためのプロンプトが表示されたら F6 キーを押します。

ステップ 5 [Boot Option] 画面で [EFI Shell] を選択します。

ステップ 6 シェル プロンプトで map-r と入力して USB メモリをマッピングします。

ステップ 7 シェル プロンプトで fs0: と入力して、マウントした USB メモリにシェルを変更します。

ステップ 8 プロンプトで iflash32 /u /ni <BIOS_file_name> .cap と入力して、新しい BIOS イメージをフラッシュします。

ステップ 9 更新の完了の通知とサーバのリブートを求めるプロンプトが画面に表示されるのを待ちます。通常、更新には 3 分ほどかかります。

ステップ 10 サーバをリブートして更新を完了します。