Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータ ハードウェア インストレーション ガイド
Cisco uBR7200 シリーズ ルータの メンテナンス
Cisco uBR7200 シリーズ ルータのメンテナンス
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

Cisco uBR7200 シリーズ ルータのメンテナンス

活性挿抜

環境モニタおよびレポート機能

環境モニタ機能

レポート機能

ファンの障害

フラッシュ メモリ カード

フラッシュ メモリ カードの取り付け

フラッシュ メモリ カードの取り外し

新しいフラッシュ メモリ カードのフォーマット

フラッシュ メモリ カードへのブート可能イメージのコピー

フラッシュ メモリ カード間でのブート可能イメージのコピー

フラッシュ メモリ カードの空き容量が不足している場合

フラッシュ メモリ カードへの新しいイメージの追加

フラッシュ メモリ カードの再フォーマット

Cisco uBR7200 シリーズ ルータのメンテナンス

この章では、Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータの基本的なメンテナンス作業について説明します。内容は次のとおりです。

「活性挿抜」

「環境モニタおよびレポート機能」

「フラッシュ メモリ カード」

活性挿抜

Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータのケーブル インターフェイス ライン カードまたはポート アダプタはすべて、活性挿抜(online insertion and removal; OIR)をサポートしています。Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータが、ケーブル インターフェイス ライン カードの完全な活性挿抜(ホットスワップ)をサポートするのは、まったく同じタイプのケーブル インターフェイス ライン カードに交換する(Cisco uBR-MC28U カードを別の Cisco uBR-MC28U カードに交換するなど)場合だけです。この場合には、ルータのリロードは必要ありません。

取り外すケーブル インターフェイス カードまたはポート アダプタと取り付けるコンポーネントが同タイプの場合は、システムを中断することなく交換できます。この機能によってルータの稼働中に、同じタイプのポート アダプタ(Cisco PA-POS-OC3 と Cisco PA-POS-OC3)またはケーブル インターフェイス ライン カード(Cisco uBR-MC16C と Cisco uBR-MC16C)の取り付けおよび交換を行うことができます。


) ただし、タイプの異なるポート アダプタまたはケーブル インターフェイス ライン カードに交換する場合には(たとえば、Cisco uBR-MC16C から Cisco uBR-MC16E にホットスワップする場合や、High-Speed Serial Interface [HSSI] アダプタを ATM アダプタに交換する場合)、新しいケーブル インターフェイス カードまたはポート アダプタ上でインターフェイスをイネーブルにするために、Cisco uBR7200 シリーズ ルータのスタートアップ コンフィギュレーションを実行コンフィギュレーションにコピーする必要があります。



注意 異なるタイプのケーブル インターフェイス ライン カードの活性挿抜(Cisco uBR-MC16C カードから Cisco uBR-MC16S カードへの交換や Cisco uBR-MC16C カードから Cisco uBR-MC28U カードへの交換)では、インターフェイスの再設定が必要となる場合があり、ルータをリロードすることを強く推奨します。

Cisco ケーブル インターフェイス ライン カードの詳しい取り付け手順は、次の URL にある『 Cisco uBR7200 Series Cable Interface Line Card Hardware Installation 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/interfaces_modules/cable/line_cards/installation/guide/mcxxfru.html

ポート アダプタの取り付けおよび設定手順は、次の URL にある該当の Cisco uBR7200 シリーズ ポート アダプタのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/cab_rout/cfig_nts/index.htm


注意 Network Processing Engine(NPE; ネットワーク処理エンジン)、I/O コントローラ、およびケーブル クロック カードは、ユニバーサル ブロードバンド ルータの稼働中には取り外せないシステム コンポーネントです。Cisco uBR7200ルータの稼働中にNPE、I/Oコントローラ、またはケーブル クロック カード(Cisco uBR7246VXRのみ)を取り外すと、ルータがシャットダウンまたはクラッシュする原因となり、メモリ ファイルが壊れる可能性があります。

各ポート アダプタおよびケーブル インターフェイス ライン カードには、ルータのミッドプレーンに接続するためのバス コネクタがあります。各ミッドプレーン コネクタには、長さの異なる3種類のピンの集合があります。これらのピンは、ポート アダプタまたはインターフェイス カードと接触すると、システムに固有の信号を送信します。システムは受信した信号と受信順序から、ボードが取り外されるのか、ミッドプレーンに差し込まれるのかを判別します。さらに、システムはこれらの信号から、新しいインターフェイスを再初期化するのか、または取り外したインターフェイスをシャットダウンするのかを判別します。たとえば、ポート アダプタを取り付けた場合には、最も長いピンが最初にポート アダプタと接触し、最も短いピンが最後に接触します。システムはこれらの信号と受信した順序を認識します。

Cisco uBR7200 シリーズ ルータのポート アダプタまたはケーブル インターフェイス ライン カードの取り外しまたは取り付けを行うと、ミッドプレーンのピンからシステムに通知信号が送信され、システムは次の処理を行います。

1. ミッドプレーンを迅速にスキャンし、コンフィギュレーションの変更を確認します。

2. 新しく取り付けられたすべてのポート アダプタおよびケーブル インターフェイス ライン カードを初期化し、取り外されたインターフェイスを検知して、これらを管理上のシャットダウン ステートにします。

3. 取り外しの際にポート アダプタまたはケーブル インターフェイス ライン カードにそれまで設定されていたすべてのインターフェイスを、取り外し前のステートに戻します。同じタイプのポート アダプタまたはインターフェイス ライン カードがスロットに再挿入された場合、そのポート アダプタは設定され、元のポート アダプタまたはケーブル インターフェイス カードのポート数までオンラインになります。ただし、新しいインターフェイスは、管理上のシャットダウン ステートになります。これは、システムの設定が必要なブート時に新しい(未設定の)インターフェイスがある場合と同様です。

環境モニタおよびレポート機能

環境モニタおよびレポート機能は、NPE によって制御され、システムの動作に影響を及ぼす可能性のある異常を検出して未然に解決することにより、システムの正常動作を維持するための機能です。環境モニタ機能は、シャーシ内の気温および DC 電源装置の電圧を常時モニタします。各電源装置にも、電源装置の電圧、電流、および温度をモニタする機能があり、電源装置に重大な異常が検出されると、自動的にシャットダウンします。状態がシャットダウンしきい値に達すると、システムは自動的にシャットダウンし、過熱による損傷から機器を保護します。レポート機能は、測定したパラメータ値を、あとで検索して分析できるように、定期的にログに記録します。また、モニタしたパラメータ値が規定しきい値を超えた場合には、コンソールに警告を表示します。

環境モニタ機能

環境モニタ機能によってモニタされるシステム ステータスは、次の 5 レベルによって診断されます。4 つのセンサ(NPE に 2 つ、I/O コントローラに 2 つ)が、シャーシ内を通過する冷気の温度をモニタします。

Normal(正常) ― すべてのモニタしたパラメータ値が正常で、許容範囲内にあります。

Warning(警告) ― システムが規定のしきい値を超えています。システムの稼働は継続されますが、システムを正常な状態に戻す作業が必要です。

Critical(クリティカル) ― 温度または電圧が許容範囲外です。システムの稼働は継続されますが、システムはシャットダウン状態に近づいています。ただちに対処する必要があります。

Shutdown(シャットダウン) ― システム コンポーネントに物理的な損傷を与えるような温度状態が検知されたため、すべての内部コンポーネントへの DC 電力供給がシャットダウンされています。ただちに対処する必要があります。シャットダウンが行われる前に、モニタされたパラメータのステータスが NVRAM(不揮発性 RAM)に記録されます。このログ情報は、あとで問題の原因を突き止めるのに役立ちます。電源装置は、温度条件をクリアするために、シャットダウンから 90 秒以内に繰り返し再起動を試みます。

Power supply shutdown(電源装置シャットダウン) ― 電源装置が内部で許容範囲外の過電圧、過電流、または過熱条件を検知したため、自動的にシャットダウンしています。電源装置は、シャットダウン条件をクリアするために、シャットダウンから 90 秒以内に繰り返し再起動を試みます。

表5-1 に、プロセッサによってモニタされる各レベルの温度のしきい値を示します。

 

表5-1 プロセッサによってモニタされる一般的な温度しきい値 -- Cisco uBR7225VXR、Cisco uBR7246VXR、および Cisco uBR7246

パラメータ
警告上限
クリティカル上限
シャットダウン

シャーシ吸気口

104°F(40°C)

122°F(50°C)

-

シャーシ排気口 1

109°F(43°C)

127°F(53°C)

136°F(58°C)

シャーシ排気口 2

167°F(75°C)

167°F(75°C)

-

シャーシ排気口 3

131°F(55°C)

149°F(65°C)

158°F(70°C)

シャーシ排気口 4

131°F(55°C)

149°F(65°C)

158°F(70°C)

シャーシ排気口 5

131°F(55°C)

149°F(65°C)

158°F(70°C)

排気口 1 ~ 3 は、どちらのプラットフォームでも NPE プロセッサ カードにあります。正確な位置については、『 Network Processing Engine and Network Services Engine Installation and Configuration』で、ご使用の NPE の章を参照してください。Cisco uBR7246VXR の排気口 4 および 5 は、ファン トレイの個別のファンにあります。ファン トレイ内のファンの 1 枚にセンサが取り付けられています。Cisco uBR7225VXR の温度センサは電源ボードの吸気口の端にあります。

センサの正確な位置はファン トレイによって異なります。図5-1 は各センサの一般的な位置を示しています。センサの位置を調べるには、いずれかのファン アセンブリにテープで留められた小さい金属片を探してください。

図5-1 Cisco uBR7246VXR のファン トレイにある温度センサ

 

表5-2 に、(電源装置によってモニタされる)正常、警告、およびクリティカル レベルに対応する DC 電圧のしきい値を示します。

 

表5-2 電源装置によってモニタされる一般的な DC 電圧しきい値

サンプル ポイント
クリティカル下限
警告下限
警告上限
クリティカル上限

+3.5 V

+3.32 V

+3.34 V

+3.66 V

+3.68 V

+5.2 V

+4.97 V

+4.99 V

+5.45 V

+5.48 V

+12.2 V

+11.42 V

+11.52 V

+12.85 V

+12.90 V

-12.2 V

-11.33 V

-11.43 V

-12.74 V

-12.84 V

+16.0 V

+15.15 V

+15.30 V

+19.65 V

+19.85 V

-16.0 V

-15.15 V

-15.30 V

-19.65 V

-19.85 V

温度が規定しきい値を超えると、システム コントローラによりコンソール端末に警告メッセージが表示されます。温度がシャットダウンしきい値を超えると、システムはシャットダウンします。シャットダウン時の温度および DC 電圧のパラメータ測定値が NVRAM に保管されるので、あとで検索して最後に発生したシャットダウンに関するパラメータ レポートとして利用できます。

電源装置は、電源装置の内部温度および内部電圧をモニタします。電源装置の状態は、許容範囲内(Normal)または許容範囲外(Critical)のどちらかです( 表5-2 を参照)。電源装置の内部温度または内部電圧がクリティカル レベルに達すると、電源装置はシステム プロセッサに通知せずにシャットダウンします。

レポート機能

シャーシ インターフェイスによってモニタされるパラメータが規定しきい値を超えると、Cisco uBR7200 シリーズ ルータにより、コンソールに警告メッセージが表示されます。
show environment show environment all show environment last 、および show environment table コマンドを使用して、環境ステータス レポートを検索して表示することもできます。パラメータの測定値とレポート内容は、60 秒ごとに更新されます。次に、各コマンドについて簡単に説明します。


注意 シャーシの過熱を防ぐため、システムに冷気が送り込まれていることを確認してください。他の装置からの排気が入り込むと、シャーシが過熱する原因になります。シャーシ周囲には十分なスペースを確保して、シャーシ内部に冷気が供給され、排気が正常に排出されて、かつ他の装置の吸気口に入り込まないようしてください。

show environment コマンドは、システムの現在の環境ステータスを表示します。レポートには、正常範囲外のパラメータ値が表示されます。システムのステータスが正常であれば、パラメータ値は表示されません。システムのすべてのモニタされたパラメータ値が正常範囲内である場合は、次のように表示されます。

Router# show environment
 
All measured values are normal
 

環境ステータスが 正常でない 場合は、ワーストケースのステータス レベルが表示されます。次に示す例は、過電圧の警告です。

Router# show environment
 
Warning: +3.45 V measured at +3.83 V
 

show environment last コマンドを使用すると、NVRAM ログを検索して表示することができます。NVRAM ログを見ると、最後のシステム シャットダウンの原因(シャットダウンが電圧または温度に関連している場合)と、その時点での環境ステータスを確認できます。このコマンドの出力には、測定された温度のほかに、電源装置の DC 電圧も表示されます。

次に、Cisco uBR7246 に関する show environment last コマンドの出力例を示します。

Router# show environment last
 
Temperature readings:
chassis inlet previously measured at 23C/73F
chassis outlet 1 previously measured at 26C/78F
chassis outlet 2 previously measured at 32C/89F
chassis outlet 3 previously measured at 41C/105F
chassis outlet 4 previously measured at 21C/69F
chassis outlet 5 previously measured at 21C/69F
 
Voltage readings:
+3.5 V previously measured at +3.57
+5.2 V previously measured at +5.16
+12.2 V previously measured at +12.26
-12.2 V previously measured at -12.41
+16 V previously measured at +17.01
-16 V previously measured at -17.33
 
Reason for last shutdown:
power supply

) 上記は Cisco uBR7246 での出力例です。Cisco uBR7246VXR または Cisco uBR7225VXR での出力は、上記とは異なる場合があります。


show environment table コマンドを使用すると、温度センサ別およびモニタ対象のステータス レベル別の温度しきい値および電圧しきい値が表示されます。これらのしきい値は、 表5-1 に示されている値です。また、システムのシャットダウンしきい値も表示されます。このコマンドの省略形は、sh env table です。

次に、Cisco uBR7246 に関する show environment table コマンドの出力例を示します。

Router# show environment table
 
Sample Point LowCritical LowWarning HighWarning HighCritical
chassis inlet 40C/104F 50C/122F
chassis outlet 1 43C/109F 53C/127F
chassis outlet 2 75C/167F 75C/167F
chassis outlet 3 55C/131F 65C/149F
chassis outlet 4 55C/131F 65C/149F
chassis outlet 5 55C/131F 65C/149F
+3.5 V +3.32 +3.34 +3.66 +3.68
+5.2 V +4.97 +4.99 +5.45 +5.48
+12.2 V +11.42 +11.52 +12.85 +12.90
-12.2 V -11.33 -11.43 -12.74 -12.84
+16 V +15.15 +15.30 +19.65 +19.85
-16 V -15.15 -15.30 -19.65 -19.85
System shutdown for chassis outlet 1 58C/136F
System shutdown for chassis outlet 3 70C/158F
System shutdown for chassis outlet 4 70C/158F
System shutdown for chassis outlet 5 70C/158F

) 温度範囲および値は、変更される場合があります。



) 上記は Cisco uBR7246 での出力例です。Cisco uBR7246VXR または Cisco uBR7225VXR での出力は、上記とは異なる場合があります。


show environment all コマンドを使用すると、測定された温度および電圧を示す詳細なレポートが表示されます。 show environment all コマンドでは、電源装置スロットの使用状況を示すレポートも表示されます。

次に、Cisco uBR7246 に関する show environment all コマンドの出力例を示します。

Router# show environment all
 
Power Supplies:
Power supply 1 is empty.
Power supply 2 is Zytek DC Power Supply. Unit is on.
 
Temperature readings:
chassis inlet measured at 23C/73F
chassis outlet 1 measured at 25C/77F
chassis outlet 2 measured at 32C/89F
chassis outlet 3 measured at 41C/105F
chassis outlet 4 measured at 46C/114F
 
Voltage readings:
+3.5 V measured at +3.59 V
+5.2 V measured at +5.22 V
+12.2 V measured at +12.29 V
-12.2 V measured at -12.39 V
+16 V measured at +15.46 V
-16 V measured at -18.29 V
 

) 上記は Cisco uBR7246 での出力例です。Cisco uBR7246VXR または Cisco uBR7225VXR での出力は、上記とは異なる場合があります。


ファンの障害

システムの電源がオンになっているときは、Cisco uBR7200 シリーズ ルータのファンが稼働している必要があります。ファン障害が発生してもシステムは動作を続けますが、温度が規定しきい値を超えると、システム コントローラによりコンソール端末に警告メッセージが表示されます。また、温度がシャットダウンしきい値を超えると、システムはシャットダウンします。

温度がシャットダウンしきい値を超えたためにシステムがシャットダウンした場合には、システムの再起動時に、コンソール画面および環境表示画面に次のメッセージが表示されます。

Queued messages:
%ENVM-1-SHUTDOWN: Environmental Monitor initiated shutdown
 

環境モニタ コマンドの詳細および使用方法については、次のマニュアルを参照してください。

次の URL にある『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2217/prod_command_reference_list.html

次の URL にある『Configuration Fundamentals Configuration Guide』

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2217/products_installation_and_configuration_guides_list.html

次の URL にある『Configuration Fundamentals Command Reference』

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_2/configfun/command/reference/ffun_r.html

フラッシュ メモリ カード

ここでは、Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータで使用するフラッシュ メモリ カードの取り付け、取り外し、およびフォーマット手順を説明します。

I/O コントローラには、16 MB または 20 MB の Type II フラッシュ メモリ カード用の Personal Computer Memory Card International Association(PCMCIA; パーソナル コンピュータ メモリ カード国際協会)スロットが 2 つあります。下側がスロット 0、上側がスロット1です。ここでは、PCMCIA スロットでのフラッシュ メモリ カードの着脱手順を説明します。

フラッシュ メモリ カードの取り付け

PCMCIA スロットにフラッシュ メモリ カードを取り付ける手順は、次のとおりです。


) スペアのフラッシュ メモリ カードを Cisco uBR7200 シリーズ ルータに挿入するとき問題が生じるのを防ぐために、定期保守の際に、Cisco IOS Release 12.0(5)T1 以降で稼働している Cisco uBR7200 シリーズ ルータで、すべてのフラッシュ メモリ カードを再フォーマットしておくことを推奨します。フラッシュ メモリ カードの再フォーマット手順については、「フラッシュ メモリ カードの再フォーマット」を参照してください。



ステップ 1 コネクタ側をスロットに向けて、フラッシュ メモリ カードを持ちます(図5-2 の a を参照)。

ステップ 2 スロットのコネクタと噛み合い、スロットのイジェクト ボタンが手前に飛び出すまで、カードを注意深くスロット内に挿入します(図5-2 の b を参照)。


) フラッシュ メモリ カードは PCMCIA スロット内に完全に挿入できるわけではなく、カードの端が I/O コントローラの前面プレートから飛び出している状態になります。この位置から飛び出していてもカードを無理にスロットに押し込まないでください。



 

フラッシュ メモリ カードの取り外し

PCMCIA スロットからフラッシュ メモリ カードを取り外す手順は、次のとおりです。


ステップ 1 スロットのイジェクト ボタンを押します(図5-2 の c を参照)。

ステップ 2 カードの端を持ち、スロットから引き出します。

ステップ 3 取り出したカードを、静電気防止用袋に保管します。

図5-2 フラッシュ メモリ カードの取り外し

 


 

新しいフラッシュ メモリ カードのフォーマット

Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータの出荷時に搭載されているフラッシュ メモリ カードには、ルータの起動に必要な Cisco IOS ソフトウェア イメージが含まれています。状況によって、新しいフラッシュ メモリ カードを取り付け、イメージのコピーやコンフィギュレーション ファイルのバックアップを行う必要が生じることがあります。新しいフラッシュ メモリ カードを使用するには、事前にフォーマットする必要があります(シスコ製の Type II PCMCIA フラッシュ メモリ カードのみを使用してください)。


) スペアのフラッシュ メモリ カードを Cisco uBR7200 シリーズに挿入するとき問題が生じるのを防ぐために、定期保守の際に、Cisco IOS Release 12.0(5)T1 以降で稼働している Cisco uBR7200 シリーズ ルータで、すべてのフラッシュ メモリ カードを再フォーマットしておくことを推奨します。フラッシュ メモリ カードの再フォーマット手順については、「フラッシュ メモリ カードの再フォーマット」を参照してください。



注意 次のフォーマット手順を実行すると、フラッシュ メモリ カード上のすべての情報が消去されます。手順を進める際には、フラッシュ メモリ カードに保存されている重要なデータが消失しないように十分に注意してください。フラッシュ メモリ カード上のデータを保存しておく場合は、カードをフォーマットする前に、データをサーバにコピーしてください。


) 次の手順は、Cisco uBR7200 シリーズ ルータがすでに起動していることを前提にしています。


新しいフラッシュ メモリ カードをフォーマットする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 「フラッシュ メモリ カードの取り付け」に記載されている手順に従って、フラッシュ メモリ カードをスロット 0 に差し込みます(スロット 0 が空いていない場合は、スロット 1 を使用します)。

ステップ 2 次のように format slot0: (または format slot1: )コマンドを使用して、フラッシュ メモリ カードを再フォーマットします。

Router# format slot0:
 
All sectors will be erased, proceed? [confirm]
Enter volume id (up to 30 characters): MyNewCard
Formatting sector 1
Format device slot0 completed
Router#
 

新しいフラッシュ メモリ カードがフォーマットされ、使用できる状態になります。


ヒント この例では、16 MB のフラッシュ メモリ カードを使用しています。フォーマット中、[Formatting sector] の行に、カードのセクタ番号が 128 から 1 まで順番に表示されます。20 MB のフラッシュ メモリ カードの場合には、160 から 1 までのセクタ番号が表示されます。



 

設定情報および使用するコマンドの詳細については、次のマニュアルを参照してください。

次の URL にある『Configuration Fundamentals Configuration Guide』

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_0/configfun/configuration/guide/fun_c.html

次の URL にある『Configuration Fundamentals Command Reference』

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_2/configfun/command/reference/ffun_r.html

フラッシュ メモリ カードへのブート可能イメージのコピー

新しいフラッシュ メモリ カードをフォーマットしたあと、カードにブート可能イメージをコピーできます。イメージのコピーは、次の手順で行います。ただし、この手順では次の事項が前提とされています。

I/O コントローラのオンボード フラッシュ メモリ SIMM に正常なイメージが保管されていて、Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータを起動できる。

フラッシュ メモリ カードにコピーするブート可能イメージが、アクセス可能な(すなわち、サーバ名を知っていて接続できる)TFTP(簡易ファイル転送プロトコル)サーバ上に存在する。なおかつ、このサーバにアクセスするために、最低 1 つのインターフェイスが使用可能である。


) TFTP サーバにアクセスするには、Cisco uBR7200 シリーズ ルータに少なくとも 1 つのネットワーク インターフェイスが設定されている必要があります。この手順については、次の URL にある『Cisco uBR7200 Series Software Configuration Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/cmts/ubr7200/configuration/guide/cr72scg.html


フラッシュ メモリ カードにコピーするイメージのファイル名がわかっている。

フラッシュ メモリ カードにブート可能ファイル(この例では new.image)をコピーする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 ルータを起動し、初期化させます。

ステップ 2 フォーマットされていないフラッシュ メモリ カードを挿入し、「新しいフラッシュ メモリ カードのフォーマット」に記載された手順でフォーマットします。そのあと、ステップ 3 に進んでください。


) フォーマット済みのフラッシュ メモリ カードがある場合には、そのカードを使用できますが、タイプの異なるシステムでフォーマットしたフラッシュ メモリ カードを、ブート用に使用することはできません。ブート用として使用するには、そのカードを再フォーマットする必要があります。フラッシュ メモリ カードをルータで使用するとき問題が生じるのを防ぐために、定期保守の際に、Cisco IOS Release 12.0(5)T1 以降で稼働しているルータで、すべてのフラッシュ メモリ カードを再フォーマットしておくことを推奨します。フラッシュ メモリ カードの再フォーマット手順については、「フラッシュ メモリ カードの再フォーマット」を参照してください。


ステップ 3 フラッシュ メモリ カードに新しいイメージ(new.image)をコピーし、このイメージをデフォルト ブート イメージにします。次の一連のコマンドを使用して、ルータを再起動します。

Router> enable
Password: <password>
Router# copy tftp:new.image slot0:new.image
 
20575008 bytes available on device slot0, proceed? [confirm]
address or name of remote host [1.1.1.1]?
loading new.image from 1.1.1.1 (via Ethernet1/0):!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[OK - 7799951/15599616 bytes]
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
Router#
Router# configure terminal
Router(config)# no boot system
Router(config)# boot system flash slot0:new.image
Router(config)# ^z
Router# copy running-config startup-config
Router# reload
 

システムがリロードするときに、フラッシュ メモリ カードから new.image ファイルが起動されます。


) 前述の例で、感嘆符(!!!)はファイルがダウンロードされていることを示しています。[C] の文字列は、フラッシュ メモリ カードにファイルが正しくダウンロードされたかどうかを確認するチェックサムの計算中であることを示しています。



 

フラッシュ メモリ カード間でのブート可能イメージのコピー

今後の Cisco IOS イメージのリリースでは、ネットワーク サーバから起動されたファイル、フロッピーディスク上のファイル、またはフラッシュ メモリ カード上のファイルで、新しいイメージを入手するようになります。

ここでは、スロット 0 のフラッシュ メモリ カードに旧イメージがあり、オンボード フラッシュ メモリ SIMM にデフォルト ブート イメージがあるシステムで、フラッシュ メモリ カード上の新しいイメージをどのように使用すればよいかを説明します。


) この例では、スロット0 のフラッシュ メモリ カード上に旧イメージと新イメージを一緒に保管することを前提とします。


この例で、ファイル名は次のとおりです。

新しいフラッシュ メモリ カード上の新イメージは、new.image です。

スロット 0 のフラッシュ メモリ カード上の旧イメージは、old.image です。

オンボード フラッシュ メモリのブート可能イメージは、boot.image です。

新しいフラッシュ メモリ カード上の新しいイメージを、旧イメージが保存されているフラッシュ メモリ カードにコピーします。

フラッシュ メモリ カードの空き容量が不足している場合

フラッシュ メモリ カードの空き容量が不足している場合には、次のようにします。


ステップ 1 delete コマンドを使用して、フラッシュ メモリ カード上のファイルを削除し、新しいイメージを保管するスペースを確保します。ただし、old.image ファイルは 削除しないでください

ステップ 2 次に squeeze コマンドを使用して、これらの削除ファイルをフラッシュ メモリ カードから消去します。

ステップ 3 ファイルを削除し、 squeeze コマンドを実行しても、スロット 0 のフラッシュ メモリ カード上に 2 つのファイルを一緒に保管できない場合には、

a. カードを取り外します(静電気防止用袋に入れて安全な場所に保管します)。

b. (new.image ファイルが保管されている)新しいフラッシュ メモリ カードをスロット 0 に差し込みます。

c. 「フラッシュ メモリ カードへの新しいイメージの追加」ステップ 5 に進み、 boot system flash slot0:new.image を使用して、new.image ファイルをデフォルトのブート イメージとして指定します。


 

フラッシュ メモリ カードへの新しいイメージの追加


ステップ 1 Cisco uBR7200 シリーズ ルータを起動します。デフォルトでは、ファイル boot.image が使用されます。

ステップ 2 次のように入力して、ルータをイネーブルにします。

Router> enable
Password: <password>
Router#
 

ステップ 3 フラッシュ メモリ カードを、スロット 1 に挿入します。

ステップ 4 2 つのイメージを一緒に保管できる十分なスペースがある場合 のみ 、次のコマンドを使用して、ファイル new.image をスロット 1 からスロット 0 のフラッシュ メモリ カードにコピーします。スペースが足りない場合には、ステップ 5に進みます。

Router# copy slot1:new.image slot0:new.image

) 上記のコマンドは、copy slot1:new.image slot0: と入力することもできます。


ステップ 5 次の一連のコマンドを使用して、(スロット 0 のフラッシュ メモリ カードにコピーした)new.image ファイルを、デフォルト ブート イメージとして指定します。

Router# configure terminal
Router(config)# no boot system
Router(config)# boot system flash slot0:new.image
Router(config)# ^z
Router# copy running-config startup-config
Router# reload
 

システムがリロードするときに、スロット 0 のフラッシュ メモリ カードから新しいファイル new.image が起動されます。


 

フラッシュ メモリ カードの再フォーマット

状況によって、他のシステムのフラッシュ メモリ カードを使用してイメージをコピーしたり、コンフィギュレーション ファイルをバックアップしなければならないことがあります。ただし、タイプの異なるシステムでフォーマットしたフラッシュ メモリ カードをブート用に使用することはできません。ブート用として使用するには、そのカードを再フォーマットする必要があります(シスコ製の Type II PCMCIA フラッシュ メモリ カードのみを使用してください)。


) スペアのフラッシュ メモリ カードを Cisco uBR7200 シリーズ ルータに挿入するとき問題が生じるのを防ぐために、定期保守の際に、Cisco IOS Release 12.0(5)T1以降で稼働しているCisco uBR7200 シリーズ ルータで、すべてのフラッシュ メモリ カードを再フォーマットしておくことを推奨します。



注意 次のフォーマット手順を実行すると、フラッシュ メモリ カード上のすべての情報が消去されます。手順を進める際には、フラッシュ メモリ カードに保存されている重要なデータが消失しないように十分に注意してください。フラッシュ メモリ カード上のデータを保存しておく場合は、カードをフォーマットする前に、データをサーバにコピーしてください。

以下の再フォーマット手順では、次の事項が前提とされています。

Cisco uBR7200 シリーズ ルータがすでに起動している。

TFTP サーバにアクセスできる(すなわち、サーバ名を知っていて接続できる)。なおかつ、このサーバまたは第 2 のフラッシュ メモリ カードにアクセスするために、最低 1 つのインターフェイスが使用可能である。


) TFTP サーバにアクセスするには、Cisco uBR7200 シリーズ ルータに少なくとも 1 つのネットワーク インターフェイスが設定されている必要があります。この手順については、次の URL にある『Cisco uBR7200 Series Software Configuration Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/cmts/ubr7200/configuration/guide/cr72scg.html


TFTP サーバまたは第 2 のフラッシュ メモリ カードにコピーするイメージのファイル名がわかっている。

フラッシュ メモリ カードを再フォーマットする手順は、次のとおりです。


ステップ 1 フラッシュ メモリ カードをスロット 0 に挿入します(スロット 0 が空いていない場合は、スロット 1 を使用します)。「フラッシュ メモリ カードの取り付け」を参照してください。

ステップ 2 フラッシュ メモリ カード上のすべてのファイルを TFTP サーバまたはセカンダリ フラッシュ メモリ カードにコピーします。次に示すのは、TFTP サーバにファイルをコピーする場合の例です。フラッシュ メモリ カードにコピーする場合の例は、「フラッシュ メモリ カードへのブート可能イメージのコピー」を参照してください。

Router> enable
Password: <password>
Router# copy slot0:image.name tftp
 
Enter destination file name [image.name]: image.name CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
Address or name of remote host [tftp.server.name]? tftp.server.name !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
Router#
 

ステップ 3 次のように format slot0: (または format slot1: )コマンドを使用して、フラッシュ メモリ カードを再フォーマットします。

Router# format slot0:
 
All sectors will be erased, proceed? [confirm]
Enter volume id (up to 30 characters): MyNewCard
Formatting sector 1
Format device slot0 completed
Router#
 

ステップ 4 次のように、TFTP サーバに保存したファイルを、フラッシュ メモリ カードにコピーして戻します。

Router# copy tftp slot0
 
Enter source filename: image.name
20575008 bytes available on device slot0, proceed? [confirm]
address or name of remote host [tftp.server.name]? tftp.server.name
loading new.image from tftp.server.name (via Ethernet1/0):!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[OK - 7799951/15599616 bytes]
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
Router#
 

フラッシュ メモリ カードが再フォーマットされ、使用できる状態になります。