Cisco Cable Modem Termination System (CMTS) の概要
Cisco CMTS のアップストリーム スケ ジューラ モード
Cisco CMTS のアップストリーム スケジューラ モード
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 6MB) | フィードバック

目次

Cisco CMTS のアップストリーム スケジューラ モード

内容

の前提条件

の制限事項

の概要

アップストリーム スケジューラ モードの設定方法

トラブルシューティングのヒント

参考資料

関連資料

標準規格

MIB

RFC

テクニカル サポート

コマンド リファレンス

cable upstream scheduling type

Cisco CMTS のアップストリーム スケジューラ モード

改訂: February 5, 2007, OL-1467-08-J

このマニュアルでは、アップストリーム スケジューラ モードをオプションで設定する方法を説明します。

この機能を使用すると、Unsolicited Grant Service(UGS)または Real Time Polling Service(rtPS)スケジューリング タイプのどちらか一方を指定できます。また、パケットベースまたは TDM ベースのスケジューリングも指定できます。Low Latency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)は、DOCSIS の Time Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)インフラストラクチャでパケットモードに似た動作をエミュレートします。このように、この機能はパケットと TDM の一般的なトレードオフを提供します。LLQ を使用すると、ユーザはより柔軟に UGS または rtPS のサービス パラメータを定義できますが、delay や jitter などのパラメータについては統計分布以外の保証は何もありません。

DOCSIS アップストリーム スケジューラ モード機能の強化履歴

 

リリース
変更

12.3(13)BC

この機能が導入されました。

プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報

プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報を調べるには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator は、 http://www.cisco.com/go/fn からアクセスできます。Feature Navigator にアクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウントを登録していない場合、またはユーザ名とパスワードを忘れた場合には、ログイン ダイアログ ボックスで Cancel をクリックして表示される手順に従います。

Configuring Upstream Scheduler Modesの前提条件

この機能はすべての Cisco CMTS ルータに該当します。

Configuring Upstream Scheduler Modesの制限事項

この機能には次の制限があります。

正しい動作を確保するには、CAC をイネーブルにする必要があります。LLQ オプションをイネーブルにすると、アップストリーム パスが大量のコールでいっぱいになって使えなくなり、許容できない音声品質になってしまいます。CAC を使ってコール数を制限し、音声品質を許容できるものにする必要があります。また、音声トラフィック以外のトラフィックを確保する必要もあります。

CAC をイネーブルにしていない場合でも、一定の呼び出し数に達するとデフォルト(DOCSIS)のスケジューリング モードがトラフィックをブロックします。

Unsolicited Grant Services with Activity Detection(UGS-AD)および Non Real Time Polling Service(nrtPS)はサポートされていません。

Configuring Upstream Scheduler Modesの概要

UGS では、保証されたレートと保証されたジッタ レベルで固定サイズのデータ バーストをケーブル モデムで送信できるサービス フローが形成され、ケーブル モデムで固定サイズのフレームを定期的に送信できるようになります。このようなサービス フローは、特に Voice over IP(VoIP)アプリケーションに適しています。

rtPS では、ケーブル モデムが定期的にデータ送信許可を要求できるサービス フローが形成されます。この場合、1 つの帯域要求をポーリングするのは、全モデムではなく 1 台のケーブル モデムです。このサービス フローはリアルタイム データ通信を必要とし、さまざまな長さのデータ バーストがケーブル モデムで送信できるアプリケーションにふさわしく、特に MPEG VoIP に適しています。

アップストリーム スケジューラ モードの設定方法

ここでは、Cisco CMTS プラットフォーム上でアップストリーム スケジューラ モード機能を使用する場合に、最も一般的な設定作業について説明します。

ステップの概略

1. enable

2. configure terminal

3. interface cable x/y
または
interface cable x/y/z

4. cable upstream n scheduling type [ugs | rtps] mode [llq | docsis]

5. cable upstream n scheduling type [ugs | rtps] mode [llq | docsis]

6. end

ステップの詳細

 

コマンドまたは処理
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを開始します。必要な場合は、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface cable x/y
or

interface cable x/y/z

 

Router(config)# interface cable 5/1

Router(config-if)#

特定のケーブル インターフェイスに対して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

cable upstream n scheduling type [ugs | rtps] mode [llq | docsis]

 

 

 

Router(config-if)# cable upstream 4 scheduling type ugs mode llq

UGS サービスに対するパケット ベースの LLQ タイプ スケジューリングをイネーブルにします。 n は、アップストリーム ポートを指定します。有効な値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポートの場合、0 から始まります。


ugsrtpsllqdocsis の任意の組み合わせが使用できます。デフォルト値は docsis だけです。


ステップ 5

cable upstream n scheduling type [ugs | rtps] mode [llq | docsis]

 

 

 

Router(config-if)# cable upstream 4 scheduling type rtps mode docsis

rtPS サービスに対する TDM ベースの標準 DOCSIS スケジューリングをイネーブルにします。 n は、アップストリーム ポートを指定します。有効な値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポートの場合、0 から始まります。


ugsrtpsllqdocsis の任意の組み合わせが使用できます。デフォルト値は docsis だけです。


ステップ 6

end

 

Router(config-if)# end

Router#

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

トラブルシューティングのヒント

スケジューラが LLQ モードと DOCSIS モードのどちらで動作しているかを確認するには、 show interface cable mac-scheduler コマンドを使用します。LLQ モードがイネーブルの場合は、新しいキューが追加されています。詳しくは下記を参照してください。このコマンドの全構文については、Cisco.com で次のマニュアルを参照してください。

Cisco Broadband Cable Command Reference Guide

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2217/products_command_reference_book09186a0080108e88.html

Router# show int cab 4/0 mac-sched 0
DOCSIS 1.1 MAC scheduler for Cable4/0/U0
Queue[Rng Polls] 0/128, 0 drops, max 1
Queue[CIR Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[BE(7) Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[BE(6) Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[BE(5) Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[BE(4) Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[BE(3) Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[BE(2) Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[BE(1) Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[BE(0) Grants] 0/64, 0 drops, max 0
Queue[LLQ Grants] 0/64, 0 drops, max 0 <--- This queue is added in LLQ mode.
Req Slots 153607143, Req/Data Slots 0
Init Mtn Slots 1305584, Stn Mtn Slots 145897
Short Grant Slots 47, Long Grant Slots 2939
ATDMA Short Grant Slots 0, ATDMA Long Grant Slots 0
ATDMA UGS Grant Slots 0
Awacs Slots 0
Fragmentation count 3
Fragmentation test disabled
Avg upstream channel utilization : 0%
Avg percent contention slots : 98%
Avg percent initial ranging slots : 1%
Avg percent minislots lost on late MAPs : 0%
Sched Table Adm-State: Grants 0, Reqpolls 0, Util 1%
UGS : 0 SIDs, Reservation-level in bps 0
UGS-AD : 0 SIDs, Reservation-level in bps 0
RTPS : 0 SIDs, Reservation-level in bps 0
NRTPS : 0 SIDs, Reservation-level in bps 0
BE : 2 SIDs, Reservation-level in bps 0
r4k ticks in 1ms 131000
Total scheduling events 0
No search was needed 0
Previous entry free 0
Next entry free0
Could not schedule 0
Recovery failed 0
Curr time 8282 entry 90
Router#

参考資料

ここでは Cisco CMTS ルータの参考資料を紹介します。

関連資料

関連項目
資料名

Cisco CMTS コマンド リファレンス

次の URL で『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/bbccmref/index.htm

Cisco IOS リリース 12.2

次の URL で『 Cisco IOS Release 12.2 Configuration Guides and Command References 』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/index.htm

ケーブル機能の設定

次の URL で『 Cisco CMTS Feature Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/cab_rout/cmtsfg/index.htm

Cisco uBR7100 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータの設置および設定

次の URL で『 Cisco uBR7100 Universal Broadband Routers 』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr7100/index.htm

Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータの設置および設定

次の URL で『 Cisco uBR7200 Universal Broadband Routers 』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/cab_rout/index.htm

Cisco uBR10012 ルータの設置および設定

次の URL で『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router 』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/

標準規格

標準規格
タイトル

DOCSIS(Data-over-Cable Service Interface Specifications)

Data-Over-Cable Service Interface Specifications(DOCSIS 2.0)の「Radio Frequency Interface Specification」CM-SP-RFIv2.0-I08-050408

MIB

この機能でサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。

RFC

この機能でサポートされる新しい Request for Comments(RFC)または変更された RFC はありません。

テクニカル サポート

説明
リンク

Cisco テクニカル サポートの Web サイトは、数千ページの技術コンテンツが検索可能で、製品、技術、ソリューション、技術ヒント、ツールへのリンクが含まれています。Cisco.com 登録ユーザは、このページからログインしてさらに豊富なコンテンツにアクセスできます。

http://www.cisco.com/techsupport

コマンド リファレンス

ここでは新しいコマンドだけを説明します。

cable upstream scheduling type

異なるスケジューラ モードをイネーブルにするには、 cable upstream scheduling type コマンドをインターフェイス コンフィギュレーション モードで使用します(ケーブル インターフェイスのみ)。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

cable upstream n scheduling type [ ugs | rtps ] mode [ llq | docsis ]

no cable upstream n scheduling type [ ugs | rtps ] mode [ llq | docsis ]

 
シンタックスの説明

n

アップストリーム ポートを指定します。有効な値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポートの場合、0 から始まります。

scheduling

スケジューラ オプションをイネーブルにします。

type

UGS または rtPS を指定します。

ugs

UGS のスケジューリングを指定します。

rtps

rtPS のスケジューリングを指定します。

mode

パケットベースの LLQ スケジューリングまたは TDM ベースの DOCSIS スケジューリングを指定します。

llq

LLQ スケジューリングを指定します。

docsis

DOCSIS スケジューリングを指定します。

 
コマンドのデフォルト設定

デフォルトは docsis だけです。

 
コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション(ケーブル インターフェイスのみ)

 
コマンド履歴

リリース
変更

12.3(13(BC)

このコマンドが導入されました。

 
使用上のガイドライン

「アップストリーム スケジューラ モードの設定方法」 を参照してください。

ugs rtps llq docsis の任意の組み合わせが使用できます。

次の制約事項に注意してください。

正しい動作を確保するには、CAC をイネーブルにする必要があります。LLQ オプションをイネーブルにすると、アップストリーム パスが大量のコールでいっぱいになって使えなくなり、許容できない音声品質になってしまいます。CAC を使ってコール数を制限し、音声品質を許容できるものにする必要があります。また、音声トラフィック以外のトラフィックを確保する必要もあります。

CAC をイネーブルにしていない場合でも、一定の呼び出し数に達するとデフォルト(DOCSIS)のスケジューリング モードがトラフィックをブロックします。

次に、Cisco CMTS インターフェイスのアップストリーム ポート 4 で UGS サービスに対して LLQ タイプ(パケットベース)スケジューリングをイネーブルにする例を示します。

Router(config-if)# cable upstream 4 scheduling type ugs mode llq
 

次に、Cisco CMTS インターフェイスのアップストリーム ポート 4 で rtPS サービスに対して DICSUS(TDM ベース)スケジューリングをイネーブルにする例を示します。

Router(config-if)# cable upstream 4 scheduling type rtps mode docsis
 

 
関連コマンド

コマンド
説明

show interface cable mac-scheduler

LLQ スケジューリングがイネーブルであることを確認するには、このコマンドを使用します。「トラブルシューティングのヒント」 を参照してください。