Cisco uBR7200 ユニバーサル ブロードバンド ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド 12.3BC 12.2BC 12.2CX 12.1EC
CM インターフェイス機能の設定
CM インターフェイス機能の設定
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

CM インターフェイス機能の設定

ダウンストリーム CM インターフェイスの設定

ダウンストリーム ケーブル ARP 要求のアクティブ化

ARP 要求の確認

ダウンストリーム ポートのアクティブ化

ダウンストリーム ポートの確認

内蔵アップコンバータの設定

内蔵アップコンバータの設定の確認

ダウンストリーム チャネル ID の割り当て

ダウンストリーム チャネル ID の確認

ダウンストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの設定

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの確認

ダウンストリーム インターリーブ深度の設定

ダウンストリーム インターリーブ深度の確認

ダウンストリーム変調の設定

ダウンストリーム変調の確認

ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットの設定

ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットの確認

ダウンストリーム トラフィック シェーピングの設定

ダウンストリーム トラフィック シェーピングの確認

アップストリーム CM インターフェイスの設定

アップストリーム アドミッション制御のアクティブ化

アップストリーム アドミッション制御の確認

アップストリーム差分符号化のアクティブ化

アップストリーム差分符号化の確認

FEC のアクティブ化

アップストリーム FEC の確認

アップストリーム ポートのアクティブ化

アップストリーム ポートの確認

アップストリーム周波数調整のアクティブ化

アップストリーム周波数調整の確認

アップストリーム電力調整のアクティブ化

アップストリーム電力調整の確認

アップストリーム スクランブラのアクティブ化

アップストリーム スクランブラの確認

アップストリーム タイミング調整のアクティブ化

アップストリーム タイミング調整の確認

アップストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定

アップストリーム バックオフ値の設定

アップストリーム データ バックオフの確認

アップストリーム チャネル幅の設定

アップストリーム チャネル幅の確認

アップストリーム周波数の設定

アップストリーム周波数の確認

アップストリーム入力パワー レベルの設定

アップストリーム入力パワー レベルの確認

アップストリーム ミニスロット サイズの指定

アップストリーム ミニスロット サイズの確認

アップストリーム トラフィック シェーピングの設定

アップストリーム トラフィック シェーピングの確認

トラブルシューティングのヒント

任意の CM インターフェイス機能の設定

ホスト間通信(プロキシ ARP)のアクティブ化

ケーブル プロキシ ARP 要求のアクティブ化

パケット代行受信機能のアクティブ化

ケーブル サブインターフェイスの設定

ケーブル インターフェイス バンドルの設定およびモニタ

インターフェイス バンドル コマンドの使用方法

設定時の注意事項

ケーブル インターフェイス バンドル例

PHS および復元の設定

オプションの IP パラメータの設定(ブロードキャストおよびマルチキャスト エコー)

IP マルチキャスト エコーのアクティブ化

IP マルチキャスト エコーの確認

IP ブロードキャスト エコーのアクティブ化

IP ブロードキャスト エコーの確認

CM インターフェイス機能の設定

Cisco uBR7200 シリーズ ルータのケーブル インターフェイスは、ダウンストリームおよびアップストリーム信号をサポートし、ケーブル テレビの Radio Frequency(RF; 無線周波数)インターフェイスとして機能します。ダウンストリーム信号は、外部アップコンバータで使用するのに適した Intermediate Frequency(IF; 中間周波数)として出力されます。実際のケーブル プラント、計画して導入している加入者ベース、提供するサービス、外部ネットワーク接続の組み合わせによって、使用するケーブル インターフェイスの組み合わせ、ネットワーク アップリンク ラインカード、およびその他のコンポーネントが決まります。

Cisco IOS ソフトウェア CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して、シスコのケーブル インターフェイス ラインカードが Hybrid Fiber-Coaxial(HFC)ケーブル ネットワークで正常に動作するように設定できます。この章では、シスコのケーブル インターフェイス ラインカード設定のための必須および任意選択の作業について説明します。


) HFC ネットワークでの Cable Modem(CM; ケーブル モデム)についての詳細は、第 5 章「HFC ネットワークでの CM の管理」を参照してください。


ケーブル インターフェイス設定の必須および任意選択の作業については、次のとおりです。

説明

「ダウンストリーム CM インターフェイスの設定」

必須のダウンストリーム設定作業の手順について説明します。

「アップストリーム CM インターフェイスの設定」

必須のアップストリーム設定作業の手順について説明します。

「任意の CM インターフェイス機能の設定」

任意の CM インターフェイス設定手順について説明します。

ダウンストリーム CM インターフェイスの設定

以下の設定は必須です。Cisco CM インターフェイスを設定する最初の手順として、ダウンストリーム ケーブル インターフェイスを設定します。ダウンストリーム ケーブル インターフェイスを設定するには、次の手順が必要です。

 

作業
説明

「ダウンストリーム ケーブル ARP 要求のアクティブ化」

ケーブル インターフェイス上で ARP 要求をアクティブにすることによって、Cisco uBR7200 シリーズ CMTS がダウンストリーム パス上で IP アドレス解決を実行できるようにする手順について説明します。

「ダウンストリーム ポートのアクティブ化」

HFC ネットワークでのデジタル データ送信用にケーブル インターフェイス カード上のダウンストリーム ポートをアクティブにし、その設定を確認する手順について説明します。

「ダウンストリーム チャネル ID の割り当て」

シスコのケーブル インターフェイス ラインカードのダウンストリーム ポートに数値のチャネル ID を割り当て、その設定を確認する手順について説明します。

「ダウンストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定」

cable downstream rate-limit token-bucket コマンドの使用手順について説明します。このコマンドにより、ダウンストリーム チャネルでレート制限とトラフィック シェーピングを設定します。

「ダウンストリーム ヘルパー アドレスの設定」

User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)ブロードキャスト パケットの送信先となる Dynamic Host
Configuration Protocol(DHCP)サーバの IP アドレスを指定する手順について説明します。

「ダウンストリーム インターリーブ深度の設定」

シスコのケーブル インターフェイス ラインカード上のダウンストリーム ポートに対してダウンストリーム インターリーブ深度(ミリ秒単位)を設定する手順について説明します。

「ダウンストリーム変調の設定」

データがダウンストリーム方向に加入者の CM まで流れる速度をシンボル/秒で定義する手順について説明します。

「ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットの設定」

ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットを設定して、その設定を確認する手順について説明します。このフォーマットは、DOCSIS 仕様およびローカル ケーブル プラントの動作と適合していなければなりません。

「ダウンストリーム トラフィック シェーピングの設定」

トラフィック シェーピング オプションを指定したトークン バケット ポリシング アルゴリズムまたは重み付き廃棄ポリシング アルゴリズムを使用して、設定帯域幅を超過したパケットをバッファリング、シェーピング、または廃棄する手順について説明します。


) この設定手順で使用するコマンドは、通常、デフォルト値でCisco uBR7200 シリーズ ルータを最適に設定できます。システムのデフォルト設定で不都合がある場合以外、個々のパラメータを指定する必要はありません。


その他の設定オプションの詳細については、Cisco.com にある『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide 』を参照してください。

ダウンストリーム ケーブル ARP 要求のアクティブ化

この設定は必須です。Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)は、ネットワークに組み込まれているコンピュータまたは他の機器上の MAC アドレスに IP アドレスを対応付ける場合に使用する、インターネット プロトコルです。ケーブル インターフェイス上で ARP 要求をアクティブにし、Cisco uBR7200 シリーズ Cable Modem Termination System(CMTS; ケーブル モデム ターミネーション システム)がダウンストリーム パス上で IP アドレス解決を実行できるようにする必要があります。


) この設定手順で使用するコマンドは、通常、デフォルト値でCisco uBR7200 シリーズ CMTS を最適に設定できます。


ARP 要求をアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)# cable arp

ARP をイネーブルにします。これがデフォルトの設定です。

 

ARP 要求の確認

ケーブル ARP がアクティブであることを確認するには、 more system: running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスのコンフィギュレーション情報を調べます。ARP がアクティブの場合、出力には表示されません。ARP がアクティブでない場合は、次のように、出力に no cable arp が表示されます。

Router# more system:running-config
Building configuration...
 
Current configuration:
!
interface cable5/0
ip address 1.1.1.1 255.255.255.0
no keepalive
no cable arp
cable downstream annex B
cable downstream modulation 64qam
cable downstream interleave-depth 32
cable downstream symbol-rate 5056941
cable upstream 0 frequency 15008000
no cable upstream 0 shutdown

ヒント 設定に問題がある場合は、ARP をアクティブにしたとき、および show interface cable コマンドを入力したときに、有効なポートおよびケーブル インターフェイス ラインカードのスロット番号を指定したかどうかを確認してください。


ダウンストリーム ポートのアクティブ化

Cisco uBR7200 シリーズ ケーブル インターフェイス カードのダウンストリーム ポートをアクティブにして、HFC ネットワーク上でデジタル データを伝送できるようにするには、次の表に示す手順を実行します。

 

 
コマンド
説明

ステップ 1

Router> enable
Password: password
Router#

イネーブル(特権 EXEC)モードを開始します。

パスワードを入力します。

特権 EXEC モードになると、プロンプトに # 記号が表示されます。

ステップ 2

Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。グローバル コンフィギュレーション モードになると、プロンプトに (config)# が表示されます。

このコマンドは、config t または conf t に省略できます。

ステップ 3

Router(config)# interface cable5/0
Router(config-if)#

ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

この例では、インターフェイスは Cisco uBR7200 シリーズ CMTS のスロット 1 に搭載されたケーブル インターフェイス カード上のダウンストリーム ポート 0 です。

ステップ 4

Router(config-if)# cable downstream if-output


Router(config-if)# no cable downstream if-output

デフォルトです。Cisco uBR7200 シリーズ ルータのダウンストリーム デジタル データを有効にします。

ダウンストリーム デジタル データを無効にします。このコマンドは、ケーブル インターフェイス カードの IF 出力を表示せず、インターフェイスをシャットダウンします。

ステップ 5

Router(config-if)# no shutdown

ダウンストリーム ポートを [admin up] ステートにします。

ステップ 6

Router(config-if)# end
Router#

%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console by console

特権 EXEC モードに戻ります。

このメッセージは正常であり、エラーを意味するものではありません。

 

ダウンストリーム ポートの確認

設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers cable コマンドを入力し、ダウンストリーム キャリアがアクティブ(up)かどうかを確認します。National Television Standards Committee(NTSC; 全米テレビ放送規格委員会)6 MHz 動作の場合は、次の例を参照してください。

Router# show controllers cable5/0 downstream
Cable5/0 Downstream is up
Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps
FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4
 

内蔵アップコンバータの設定

Cisco uBR7200 シリーズ ルータは、DS0 RF ダウンストリーム ポートで DOCSIS RF 信号を出力する内蔵アップコンバータをサポートします。内蔵アップコンバータをイネーブルにするには、次の作業が必要です。

ダウンストリーム周波数の設定 ― 内蔵アップコンバータをデジタル キャリア周波数用に設定する必要があります。この周波数は、ダウンストリーム ポートに対応するダウンストリーム RF キャリア(チャネル)の中心周波数です。内蔵アップコンバータ対応にするダウンストリーム中心周波数は、cable downstream frequency コマンドにより設定します。


) cable downstream frequency コマンドは、外部のアップコンバータには作用しません。外部コンバータを使用する場合は、このコマンドは通知するだけなので、独自のコマンド プロシージャを使用して個別に外部コンバータを設定する必要があります。


内蔵アップコンバータのイネーブル化 ― 内蔵アップコンバータはデフォルトでディセーブルになっているので、no cable downstream rf-shutdown コマンドでイネーブルにする必要があります。

ケーブル インターフェイスのイネーブル化 ― Cisco uBR7200 シリーズ ルータのケーブル インターフェイスは、内蔵アップコンバータが RF 信号を出力する前にイネーブルにする必要があります。

内蔵アップコンバータを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config)# interface cable 1/0

Cisco uBR7200 シリーズ ルータのケーブル インターフェイスに対して、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

Router(config-if)# cable downstream frequency down-freq-hz

ダウンストリーム RF キャリアの固定中心周波数を Hz 単位で入力します。許容 DOCSIS 中心周波数は
91,000,000 ~ 857,000,000 Hz(デフォルトは 500,000,000 Hz)です。

Router(config-if)# no cable downstream rf-shutdown

内蔵アップコンバータをイネーブルにします。

Router(config-if)# no shutdown

ケーブル インターフェイスをイネーブルにします。

 

内蔵アップコンバータの設定の確認

内蔵アップコンバータの設定を確認するには、show controllers cable downstream コマンドを入力します。正しく設定された中心周波数の一般的な出力を次に示します。

Router# show controllers cable1/0 downstream
Cable1/0 Downstream is up
Frequency=525000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps
FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4
Downstream channel ID: 0
 

次に show controllers cable コマンドを入力します。このコマンドも、パワー レベルや内蔵アップコンバータのイネーブル化の有無と共に、中心周波数を表示します。次に示すのは、このような値が正しく設定された場合の一般的な出力です。

Router# show controllers cable1/0
Interface Cable1/0
Hardware is IMC11
BCM3210 revision=0x56B2
Cable1/0 Upconverter is Enabled Output is Enabled
Model: 74-2094-01 Serial Number: 0WAV04480010 CLEI Code: CLEI#
HW Rev: PC2D0107 SW Rev: 007, NVRAM Rev: 006 ECI number 123456
Downstream Frequency 525.0000 MHz
IF Power 0.3 dBmv RF Power 51.0 dBmv
...
 

中心周波数が正しく設定されていない場合は、次の例のように周波数が「not set」と表示されます。

Router# show controllers cable1/0 downstream
Cable1/0 Downstream is up
Frequency is not set. Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps
FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4
Downstream channel ID: 0
 

設定に問題がある場合は、ケーブル接続が緩んでいないかまたは外れていないか、また、ご使用のルータに対応した中心周波数を正確に計算して入力しているか確認します。

ダウンストリーム チャネル ID の割り当て

シスコのケーブル インターフェイスラインカード上のダウンストリーム ポートに数字でチャネル ID を割り当てるには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。指定できる範囲は 0 ~ 255 です。

Router(config-if)# cable downstream channel-id id
 

) cable downstream channel-id コマンドは、次のコマンドと共に使用する必要があります。
cable downstream frequency 54000000-1000000000 broadcast frequency - h


これらのコマンドは、同じケーブル インターフェイス ラインカードでアップストリーム ポートにのみ接続する CM を持つ単一領域に複数のダウンストリーム周波数を送信するような場合に使用します。任意の CM が受信可能なダウンストリームに、一意のチャネル ID を設定する必要があります。ダウンストリーム周波数の設定値は、アップコンバータの設定値と一致させる必要があります。


注意 固有のダウンストリーム ID を定義したあとで、CM が正しく動作するかどうかをテストします。この機能を使用している場合は、CM コードの新しいソフトウェア リリースごとに、再テストして正常に動作するかどうかを確認してください。また、新しく組み込む場合は、習得に十分時間をかけることを推奨します。これらのコマンドを組み合わせて使用しなかった場合、または関連 CM をテストしなかった場合は、カスタマーサービスが長期にわたり停止する可能性があります。

ダウンストリーム チャネル ID の確認

ダウンストリーム チャネル ID を確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。次の例を参照してください。

Router# show controllers cable5/0 downstream
Cable5/0 Downstream is up
Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps
FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4
Downstream channel ID: 1
 

ダウンストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定

ダウンストリーム トラフィック シェーピングを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)#[no] cable downstream rate-limit token-bucket [shaping] weighted-discard [expwt <n>]

ケーブル インターフェイスのダウンストリームで、レート制限およびトラフィック シェーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。

 


) Cisco IOS Release 12.0(5)T1 以上の場合、ダウンストリーム カレンダ キューイング ルーチン およびカレンダ キューの認可シェーピング アプリケーションが加わります。


主要なコマンドの詳しい使用方法を以下に示します。

トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにするには、cable downstream rate-limit token-bucket コマンドを発行します。

トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、トラフィック シェーピングを指定して、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにするには、cable downstream rate-limit token-bucket shaping コマンドを発行します。

トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、トラフィック シェーピングの具体的な時間幅を指定して、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにするには、cable downstream rate-limit token-bucket shaping granularity 8 コマンドを発行します。指定できる値は 1、2、4、8、または 16 ミリ秒です。

トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、具体的な最大トラフィック シェーピング バッファリング遅延を指定して、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにするには、cable downstream rate-limit token-bucket shaping granularity 8 コマンドを発行します。指定できる値は 128、256、512、または 1,028 ミリ秒です。

特定のダウンストリーム ポートのレート制限を削除するには、cable downstream rate-limit token-bucket コマンドを発行します。

重み付きパケット廃棄ポリシング アルゴリズムを使用し、特定のダウンストリーム ポートでレート制限をイネーブルにして、損失レート値の指数変動平均を表すウェイトを割り当てるには、cable downstream rate-limit weighted-discard 3 コマンドを使用します。指定できる値は 1 ~ 4 です。

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの設定

UDP ブロードキャスト パケットの送信先となる DHCP サーバの IP アドレスを指定します。ケーブル インターフェイスからの UDP ブロードキャスト パケットに対応する DHCP サーバ、およびホストからの UDP ブロードキャスト パケットに対応する DHCP サーバを指定できます。ダウンストリーム ヘルパー アドレスを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config-if)# cable helper-address 10 .x.x.x cable-modem
 

CM からの UDP ブロードキャスト パケットに対応するダウンストリーム ヘルパー アドレスを、IP アドレス 10. x.x.x の DHCP サーバに設定します。


) DHCP サーバの IP アドレスを使用します。10.x.x.x および 172.56..x.x はどちらもプライベート レンジです。


ステップ 2

Router(config-if)# cable helper-address 172.56 .x.x host

ホストからの UDP ブロードキャスト パケットに対応するダウンストリーム ヘルパー アドレスを、IP アドレス 172.56. x.x の DHCP サーバに設定します。

 

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの確認

ダウンストリーム ヘルパー アドレスの設定を確認するには、show running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報で cable helper-address を調べます。

Router# show running-config
Building configuration...
 
Current configuration:
!
interface cable5/0
ip address 10.254.254.254 255.0.0.0
no ip directed-broadcast
cable helper-address 192.168.1.1
no keepalive
 

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル インターフェイスでダウンストリーム信号が検出されない場合は、ケーブル、アップコンバータ、RF レベル、および周波数を調べてください。

ステップ 2 ケーブル インターフェイスでダウンストリーム信号は検出されたが、アップストリーム信号が検出されない場合は、ケーブル、RF レベル、およびアップストリーム周波数を調べ、さらに、no shut コマンドを入力してください。

ステップ 3 プロビジョニング サーバを調べます。

送信元 IP アドレス オプション(ケーブル インターフェイスのプライマリ IP アドレス)を使用して DHCP サーバに対して ping を実行します。

ケーブル インターフェイスが RF アップストリームおよびダウンストリーム ロックを取得しても持続しない場合は、IP ルーティングを調べます。

ステップ 4 DHCP オプションと Time-of-Day(ToD)サーバの IP アドレスを調べます。

送信元 IP アドレス オプションを使用して ToD サーバに対して ping を実行します。

IP ルーティングを調べます。

TFTP ファイル名が正しいかどうかを確認します。

TFTP ファイルが TFTP サーバの正しいディレクトリにあるかどうかを確認します。

TFTP ファイルに読み取り権限が設定されているかどうかを確認します。

ケーブル インターフェイスが RF および DHCP を取得しているが、ToD または TFTP で失敗する場合は、送信元 IP アドレス オプションを使用して TFTP サーバに対して ping を実行し、IP ルーティングを調べます。


 

ダウンストリーム インターリーブ深度の設定

シスコのケーブル インターフェイス ラインカードでダウンストリーム ポートのインターリーブ深度を設定します。インターリーブ深度に大きい値を設定すると、HFC ネットワークでのノイズ バーストからの保護が高まりますが、ダウンストリームの遅延も大きくなります。


) 有効な値は、8、16、32(デフォルト)、64、および 128 です。


ダウンストリーム インターリーブ深度をミリ秒で設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

Router(config-if)# cable downstream interleave-depth {8|16|32 |64|128}

ダウンストリーム インターリーブ深度の確認

ダウンストリーム インターリーブ深度の設定を確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。

Router# show controllers cable5/0 downstream
Cable5/0 Downstream is up
Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps
FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=
 

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 cable downstream if-output コマンドを使用してダウンストリーム キャリアがアクティブであることを確認します。


 

ダウンストリーム変調の設定

ダウンストリーム変調を設定するには、データがダウンストリーム方向に加入者の CM まで流れる速度をシンボル/秒で定義します。シンボルは変調の基本単位です。Quadrature Phase Shift Key(QPSK; 4 位相偏移変調)はシンボルごとに 2 ビットを符号化し、16 Quadrature Amplitude Modulation(QAM; 直交振幅変調)はシンボルごとに 4 ビットを符号化し、64 QAM はシンボルごとに 6 ビットを符号化し、256 QAM はシンボルごとに 8 ビットを符号化します。


) ダウンストリーム変調レートを 256 QAM に設定するには、加入者側のケーブル インターフェイスで、64 QAM より約 6 dB 高い、Signal-to-Noise Ratio(SNR; 信号対雑音比)を設定する必要があります。256 QAM ではネットワークが不安定または信頼性に欠ける場合は、64 QAM 方式を使用してください。さらに、データの重要性を考慮してください。


ダウンストリーム変調を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。標準の DOCSIS 変調レート(およびシスコのデフォルト値)は 64 QAM です。

Router(config-if)# cable downstream modulation 64qam
 

ダウンストリーム変調の確認

ダウンストリーム変調の設定を確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。次の例を参照してください。

Router# show controllers cable5/0 downstream
Cable5/0 Downstream is up
Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps
FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4
 

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 cable downstream if-output コマンドを使用してダウンストリーム キャリアがアクティブであることを確認します。

ステップ 6 必要な変調レートが不明な場合、デフォルト値を選択していることを確認します。


 

ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットの設定

MPEG フレーミング フォーマットは、 http://www.cablemodem.com/specifications.html に記載の DOCSIS 仕様およびローカル ケーブル プラントの動作と適合している必要があります。


ヒント Annex B は、北米用の DOCSIS MPEG フレーミング フォーマット規格です。



) シスコのケーブル インターフェイス ラインカードを設定すると、Annex B フレーミング フォーマットが自動的に設定されます。ケーブル インターフェイス ラインカードのダウンストリーム ポートおよびネットワーク上の接続先 CM が同じ MPEG フレーミング フォーマットに設定されていて、必要に応じた DOCSIS 動作をサポートしていなければなりません。


Annex B 動作を指定するため、Cisco uBR7200 シリーズ ルータのコンフィギュレーション ファイルには、次のコマンドが指定されています。このコマンドは、ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットを設定します。

Router(config-if)# cable downstream annex {B}
 

ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットの確認

ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットの設定を確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。次の例を参照してください。

Router# show controllers cable5/0 downstream
Cable5/0 Downstream is up
Frequency=96000000, Channel Width 6 MHz, 64-QAM, Symbol Rate 5.056941 Msps
FEC ITU-T J.83 Annex B, R/S Interleave I=32, J=4
Downstream channel ID: 0
 

ダウンストリーム トラフィック シェーピングの設定

ダウンストリーム トラフィック シェーピングにより、トラフィック シェーピング オプションを指定したトークン バケット ポリシング アルゴリズムまたは重み付き廃棄アルゴリズムを使用して、設定帯域幅を超過したパケットをバッファリング、シェーピング、または廃棄できます。ダウンストリーム トラフィック シェーピングは、ディセーブルがデフォルトの設定です。

シスコのケーブル インターフェイス ラインカード上のダウンストリーム ポートに対して、ダウンストリーム トラフィック シェーピングをイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、次のコマンドのいずれか 1 つを使用します。

ダウンストリーム トラフィック シェーピングの確認

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config-if)# cable downstream rate-limit token-bucket






Router(config-if)# cable downstream rate-limit token-bucket shaping




Router(config-if)# cable downstream rate-limit token-bucket shaping granularity 8



Router(config-if)# cable downstream rate-limit token-bucket shaping max-delay 256

トークン バケット ポリシング アルゴリズムによるダウンストリーム ポートでのトラフィック シェーピングをイネーブルにします。このコマンドを使用すると、Cisco uBR7200 シリーズ ルータで、帯域幅の許容範囲に違反するパケットが自動的に廃棄されます。

トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、トラフィック シェーピングを指定して、ダウンストリーム ポートのトラフィック シェーピングをイネーブルにします。

トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、トラフィック シェーピングの具体的な時間幅を指定して、ダウンストリーム ポートのトラフィック シェーピングをイネーブルにします。有効な値は、1、2、4、8、または 16 ミリ秒です。

トークン バケット ポリシング アルゴリズムを使用し、具体的な最大トラフィック シェーピング バッファリング遅延を指定して、ダウンストリーム ポートのトラフィック シェーピングをイネーブルにします。指定できる値は 128、256、512、または 1,028 ミリ秒です。

ステップ 2

Router(config-if)# cable downstream rate-limit weighted-discard 3

重み付きパケット廃棄アルゴリズムによる、ダウンストリーム ポートでのトラフィック シェーピングをイネーブルにして、損失レートの指数変動平均を表す重みを割り当てます。指定できる値は 1 ~ 4 です。

ステップ 3

Router(config-if)# ^Z
Router#

特権モードに戻り、手順を確認します。

ダウンストリーム トラフィック シェーピングが設定され、アクティブになっているかどうかを確認するには、show running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。ダウンストリーム トラフィック シェーピングが設定されていてイネーブルになっている場合は、出力にトラフィック シェーピングのエントリが表示されます。ダウンストリーム トラフィック シェーピングがディセーブルになっている場合は、トラフィック シェーピングのエントリは表示されません。

Router# show running-config
Building configuration...
Current configuration:
!
interface cable5/0
ip address 10.254.254.254 255.0.0.0
no ip directed-broadcast
cable helper-address 192.168.1.1
no keepalive
cable downstream annex B
cable downstream modulation 64qam
 

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 必要な変調レートが不明な場合、デフォルト値を選択していることを確認します。

ステップ 6 cable downstream if-output コマンドを使用してダウンストリーム キャリアがアクティブであることを確認します。


 

アップストリーム CM インターフェイスの設定

以下の設定は必須です。アップストリーム ケーブル インターフェイス コマンドで、アップストリーム信号の周波数および入力パワー レベル、さらにアップストリーム信号のエラー検知および訂正を設定します。アップストリーム ケーブル インターフェイスの設定は、ケーブル プラントの特性によって異なります。

アップストリーム ケーブル インターフェイスを設定するには、次の作業が必要です。


) 以下の作業の中には、デフォルト値を使用して装置を設定するのが適切な作業もあります。


作業
説明

「アップストリーム アドミッション制御のアクティブ化」

アップストリーム アドミッション制御機能について説明し、指定されたアップストリーム チャネル容量の割合としてアップストリーム アドミッション制御を設定する手順を示します。

「アップストリーム差分符号化のアクティブ化」

アップストリーム方向での差分符号化について簡単な説明を行い、アクティブにする手順を示します。差分符号化は、特定の信号レベルではなく信号変換によってバイナリ値を表すデジタル符号化技術です。

「FEC のアクティブ化」

FEC(forward error correction; 前方誤り訂正)をアクティブにする手順を示します。Cisco uBR7200 シリーズは、FEC を使用して、破損している可能性のあるアップストリーム データの修復を試行します。

「アップストリーム ポートのアクティブ化」

アップストリーム ポートをアクティブにする手順を示します。HFC ネットワーク上の CM から Cisco uBR7200 シリーズ CMTS へのアップストリーム データ伝送をイネーブルにするには、各アップストリーム ポートをアクティブにする必要があります。

「アップストリーム電力調整のアクティブ化」

アップストリーム電力調整をイネーブルにする手順を示します。この機能は、レンジング ステータスを継続できる最小電力調整を dB で設定します。

「アップストリーム スクランブラのアクティブ化」

アップストリーム RF キャリア上のアップストリーム スクランブラをアクティブにする手順を示します。これにより、HFC ネットワーク上の CM がアップストリーム データ送信に内蔵スクランブラを利用できるようになります。

「アップストリーム タイミング調整のアクティブ化」

指定されたインターフェイス上でアップストリーム タイミング調整をアクティブにする手順を示します。この機能は、レンジング ステータスを継続できる最小タイミング調整を設定します。

「アップストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定」

アップストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングを設定する手順を示します。これにより、アップストリーム パケットのスケジューリングを遅らせます。その結果、パケットは廃棄されるのではなく、ケーブル Customer Premises
Equipment(CPE; 顧客宅内機器)デバイスのバッファに保管されます。

「アップストリーム バックオフ値の設定」

アップストリーム チャネル上でデータまたは要求を送信する CM のコンテンションの解決を定義する DOCSIS 準拠の手順を示します。コンテンションの解決は、truncated binary exponential backoff(再送時間算出法)の値で行います。

「アップストリーム チャネル幅の設定」

アップストリーム チャネル幅をヘルツ(Hz)で入力する手順を示します。また、NTSC スペクトル パラメータおよびスペクトル管理プロセスの説明も行います。

「アップストリーム周波数の設定」

シスコのケーブル インターフェイス ラインカードで予期される入力周波数に合わせて、RF 出力用のアップストリーム チャネル周波数を設定する手順を示します。

「アップストリーム入力パワー レベルの設定」

アップストリーム入力パワー レベルを dBmV(デシベル/ミリボルト)単位で設定する手順を示します。また、Cisco uBR7200 シリーズが CM の出力パワー レベルを制御することについて補足説明します。

「アップストリーム トラフィック シェーピングの設定」

アップストリームでトラフィック シェーピングをアクティブにする手順を示します。DOCSIS アップストリーム チャネルで利用できるアップストリーム トラフィック シェーピング機能は、アップストリーム パケットのスケジューリングを遅らせます。その結果、パケットは、廃棄されるのではなく、ケーブル CPE デバイス上のバッファに保管されます。

「アップストリーム ミニスロット サイズの指定」

特定のアップストリーム ケーブル インターフェイスに対してミニスロット サイズを指定する(ティック単位)手順を示します。ミニスロット サイズとチャネル幅はある程度関係しますが、その結びつきは密接ではありません。

 

アップストリーム アドミッション制御のアクティブ化

アップストリーム アドミッション制御は、アップストリーム インターフェイスの CM によって予約されているアップストリーム最低保証スループットの合計を計算します。合計が許容レベルを超えると、アップストリーム最低保証レートを必要とする CM は、そのアップストリーム ポートでオンラインであることができません。

シスコの CMTS アップストリーム アドミッション制御は、デフォルトでイネーブルに設定されているのでアクティブにする必要があります。アップストリーム チャネル容量の割合としてアップストリーム アドミッション制御を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。アドミッション制御は、指定されたアップストリーム チャネル容量の割合として設定します。指定できる範囲は 10 ~ 1,000% です。

Router(config-if)# cable upstream usport admission-control percentage
 

例:

7246VXR(config-if)#cable upstream 0 admission-control ?
Max Reservation Limit As Percentage of Raw Channel Capacity
 

 
シンタックスの説明

usport

アドミッション制御がイネーブルに設定されているアップストリーム ポート。

percentage

オプションの percentage パラメータは、保証される利用可能な帯域幅容量の決定時に使用されるオーバーブッキング レートを指定します。


) percentage がブランクのままか 100 % に設定されている場合、CMTS では、実際に利用可能なアップストリーム帯域幅の合計が保証されるようになるだけです。割合を最大値の 1,000 に設定すると、実際のインターフェイス帯域幅の 10 倍まで「保証」される場合もあります。


アップストリーム アドミッション制御の確認

アップストリーム アドミッション制御が設定されていて、アクティブになっているかどうかを確認するには、特権 EXEC モードで show running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム アドミッション制御が設定されてイネーブルになっている場合は、show running-config コマンドの出力にアドミッション制御エントリが表示され、ユーザが定義したアップストリーム チャネル許容容量の割合が示されます。アップストリーム アドミッション制御がディセーブルの場合は、出力にアドミッション制御エントリは表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。


 

アップストリーム差分符号化のアクティブ化

アップストリーム方向での差分符号化とは、特定の信号レベルではなく信号変換によってバイナリ値を表すデジタル符合化技術です。特定のケーブル インターフェイスに対するアップストリーム トラフィックの差分符号化をイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。アップストリーム差分符号化は、デフォルトでイネーブルに設定されています。

Router(config-if)# cable upstream usport differential-encoding
 

アップストリーム差分符号化の確認

アップストリーム差分符号化がアクティブかどうかを確認するには、show running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム差分符号化がイネーブルの場合は、show running-config の出力に差分符号化のエントリが表示されます。アップストリーム差分符号化がディセーブルの場合は、出力に差分符号化のエントリは表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。


 

FEC のアクティブ化

Cisco uBR7200 シリーズ CMTS は FEC を使用して、壊れている可能性のあるアップストリーム データの修復を試行します。FEC がアクティブになると、ネットワーク上のすべての CM でも FEC がアクティブになります。


) アップストリーム FEC 設定はオプションですが、できるだけ使用することを推奨します。FEC はデフォルトでアクティブであり、ディセーブルにしてはなりません。


アップストリーム FEC をアクティブにして FEC をイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

Router(config-if)# cable upstream usport fec
 

アップストリーム FEC の確認

FEC がアクティブになっているかどうかを確認するには、more system:running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。FEC がイネーブルの場合、show running-config の出力に FEC エントリが表示されます。FEC がディセーブルの場合は、出力に FEC エントリは表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。


 

アップストリーム ポートのアクティブ化

HFC ネットワーク上の CM から Cisco uBR7200 シリーズ CMTS へのアップストリーム データ伝送をイネーブルにするには、各アップストリーム ポートをアクティブにする必要があります。


) アップストリーム ケーブル インターフェイスが動作するのは、固定アップストリーム周波数を設定するか、またはスペクトル グループを作成して設定したあとです。詳細は「アップストリーム周波数の設定」を参照してください。


アップストリーム ポートをアクティブにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config)# interface cable slot/port

ケーブル インターフェイスを指定して、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

Router(config-if)# no cable upstream usport shutdown

アップストリーム データ トラフィックをイネーブルにします。

 

アップストリーム ポートの確認

アップストリーム ポートがアクティブかどうかを確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して show interface cable コマンドを入力します。

Router# show interface cable5/0
Cable5/0 is up, line protocol is up
Hardware is BCM3210 FPGA, address is 00e0.1e5f.7a60 (bia 00e0.1e5f.7a60)
Internet address is 1.1.1.3/24
MTU 1500 bytes, BW 27000 Kbit, DLY 1000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation, loopback not set, keepalive not set
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input 00:00:25, output 00:00:00, output hang never
Last clearing of “show interface” counters never
Queuing strategy: fifo
Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops
5 minute input rate 0 bits/sea, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
10878 packets input, 853740 bytes, 0 no buffer
Received 3679 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
5401 packets output, 645885 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 9 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
 

アップストリーム周波数調整のアクティブ化

特定のケーブル インターフェイスに対するアップストリーム周波数自動調整をイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config-if)# cable upstream usport frequency-adjust averaging percentage

アップストリーム周波数調整方式を変更するために必要な最小周波数調整パケット数を割合で設定します。指定できる範囲は 10 ~ 100 % です。
デフォルト値は 30 % です。

ステップ 2

Router(config-if)# end
Router#

イネーブル(特権 EXEC)モードに戻ります。

アップストリーム周波数自動調整の割合をデフォルト値の 30 % に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport frequency-adjust averaging

アップストリーム周波数調整の確認

アップストリーム周波数調整が設定されていてアクティブになっているかどうかを確認するには、show running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム周波数調整がイネーブルになっている場合は、周波数調整のエントリが show running-config の出力に表示されます。周波数調整がディセーブルの場合は、出力に周波数調整エントリは表示されません。

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

1. ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

2. ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

3. 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

4. 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。また、ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。

アップストリーム電力調整のアクティブ化

特定のケーブル インターフェイスに対するアップストリーム電力調整をイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドのいずれかを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)# cable upstream usport power-adjust continue db

レンジング ステータスを継続できる最小電力調整を dB で設定します。有効範囲は 2 ~ 15 dB です。デフォルト値は 2 dB です。

Router(config-if)# cable upstream usport power-adjust noise percentage

アップストリーム電力レーティングを変更するために必要な最小電力調整パケット数(割合)を設定します。有効な値は 10 ~ 100 % です。デフォルト値は 30 % です。

Router(config-if)# cable upstream 0 power-adjust threshold db

電力調整しきい値を dB で設定します。有効範囲は 0 ~ 2 dB です。デフォルト値は 1 dB です。

Router(config-if)# end
Router#

イネーブル(特権 EXEC)モードに戻ります。

 

アップストリーム電力自動調整のレンジング値をデフォルトの 2 dB に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport power-adjust continue

アップストリーム電力自動調整のノイズ値をデフォルトの 30 % に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport power-adjust noise
 

アップストリーム電力調整のしきい値をデフォルトの 1 dB に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport power-adjust threshold

アップストリーム電力調整の確認

アップストリーム電力調整が設定され、アクティブになっているかどうかを確認するには、show running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム電力調整がイネーブルの場合、continue、noise、および threshold という 3 つの電力調整エントリのいずれか、または全部が show running-config コマンドの出力に表示されます。3 つの電力調整がすべてディセーブルの場合は、show running-config コマンドの出力には電力調整エントリは表示されません。

アップストリーム スクランブラのアクティブ化

アップストリーム RF キャリアのスクランブラにより、HFC ネットワーク上の CM は内蔵スクランブラ回路を使用してアップストリーム データ伝送を行うことができます。このスクランブラ回路によって、ケーブル インターフェイス ラインカード上のアップストリーム レシーバの信頼性が向上します。


注意 アップストリーム スクランブラは、アクティブがデフォルトの設定です。通常の環境ではディセーブルにしないでください。ディセーブルにすると、パケットが破損する可能性があります。ディセーブルにするのは、アップストリーム スクランブラをサポートしていない、プロトタイプのモデムの場合だけです。

アップストリーム スクランブラをアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。アップストリーム スクランブラはデフォルトでイネーブルに設定されています。

Router(config-if)# cable upstream usport scrambler

アップストリーム スクランブラの確認

アップストリーム スクランブラがアクティブかどうかを確認するには、 more system: running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。


 

アップストリーム タイミング調整のアクティブ化

特定のケーブル インターフェイスに対するアップストリーム タイミング調整をイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドのいずれかを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)# cable upstream usport time-adjust continue seconds

レンジング ステータスを継続できる最小タイミング調整を設定します。有効なsecond値は、2 ~ 64 秒です。デフォルト値は 2 秒です。

Router(config-if)# cable upstream usport time-adjust threshold seconds

タイミング調整しきい値を秒数で設定します。有効なsecond値は、1 ~ 32 秒です。デフォルト値は 1 秒です。

Router(config-if)# end
Router#

イネーブル(特権 EXEC)モードに戻ります。

 

アップストリーム タイム調整のレンジング値をデフォルトの 2 秒に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport time-adjust continue
 

アップストリーム タイミング調整のしきい値をデフォルトの 1 秒に戻すには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport time-adjust threshold
 

アップストリーム タイミング調整の確認

アップストリーム タイミング調整が設定されていてアクティブになっているかどうかを確認するには、show running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム タイミング調整がイネーブルの場合、continue および threshold というタイミング調整エントリのいずれか、または両方が show running-config コマンドの出力に表示されます。continue および threshold というアップストリーム タイミング調整が両方ともディセーブルの場合、タイミング調整エントリは show running-config コマンドの出力に表示されません。


ヒント 確認できない場合には、次の作業を行ってください。



ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。


.

アップストリーム レート制限およびトラフィック シェーピングの設定

DOCSIS アップストリーム チャネル上でレート制限およびトラフィック シェーピングが実行できます。これにより、アップストリーム パケットのスケジューリングが遅延します。そのため、パケットは、廃棄されるのではなく、ケーブル CPE デバイスのバッファに保管されます。ユーザの TCP/IP スタックは、アプリケーション トラフィックの速度を適正に保持し、加入者の定義済み QoS(Quality Of Service)レベルに相当するスループットを達成します。

これを設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)#[no] cable upstream <n1> rate-limit [token-bucket]

アップストリーム チャネル上での DOCSIS レート制限またはシェーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。<n1> は、特定のケーブル インターフェイス ラインカード上にあるアップストリーム チャネル数によって決まります。

 

Cisco IOS Release 12.0(5)T1 以上を使用する場合、下記がサポートされます。

汎用カレンダ キューイング ルーチン

新しいトークン バケットポリシング機能

カレンダ キューの認可シェーピング アプリケーション

token-bucket キーワードのアップストリーム レート シェーピング オプション

1 秒のバースト ポリシングからシェーピングを伴うトークン バケットへのデフォルト ステートの変更


ヒント アップストリーム認可シェーピングは、CM(Service ID [SID; サービス ID])ごとに設定できます。シェーピングは、トークン バケット アルゴリズムでイネーブルまたはディセーブルに設定できます。



) この機能が追加されるまでは、設定されたアップストリーム最大レートを超えると、CMTS は CM からの帯域要求を廃棄していました。このような要求の廃棄は、FTP、TCP、SMTP(シンプル メール転送プロトコル)などの IP ベース プロトコルのスループット パフォーマンスに影響します。この機能では、CMTS はアップストリーム最大レートを超えた CM の認可をシェーピング(バッファリング)できるので、帯域要求を廃棄する必要がありません。


Router# show interface c3/0 sid 1 counters
Sid Inpackets Inoctets Outpackets Outoctets Ratelimit Ratelimit
BWReqDrop DSPktDrop
1 67859 99158800 67570 98734862 2579 0
 

アップストリーム バックオフ値の設定

アップストリーム チャネルでデータまたは要求を送信しようとする CM 間のコンテンションを解決する方式として、DOCSIS で指定されているのは、truncated binary exponential backoff(再送時間算出法)というもので、CMTS が初期バックオフ ウィンドウおよび最大バックオフ ウィンドウを制御します。Cisco uBR7200 シリーズ CMTS では、データおよび初期レンジングの両方についてバックオフ ウィンドウ値を指定し、それらの値を Bandwidth Allocation Map(MAP)MAC メッセージに組み込んでダウンストリーム方向に送信します。

この値は Cisco uBR7200 シリーズ ソフトウェア上で設定可能であり、2 の累乗の値です。たとえば、4 という値は、0 ~ 15 のウィンドウを意味し、10 という値は 0 ~ 1,023 のウィンドウを意味します。アップストリーム ポートのデータ バックオフについて固定開始/終了値を設定する、またはアップストリーム ポートを自動データ バックオフとして設定することができます。レンジング バックオフについても同じです。どちらのバックオフ ウィンドウの場合も、デフォルトの開始値は 0、デフォルトの終了値は 4 です。有効値は 0 ~ 15 です。


) できるだけ、デフォルト値を調整せずに、自動ダイナミック バックオフ アルゴリズムをイネーブルにしてください。「ダイナミック コンテンション アルゴリズム(ケーブル挿入時間、レンジ、およびデータ バックオフ)の設定」を参照してください。


アップストリーム ポートにデータまたはレンジング バックオフ値を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、次のコマンドを 1 つまたは複数使用します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config-if)# cable upstream usport data-backoff start end


または



Router(config-if)# cable upstream usport data-backoff automatic

アップストリーム ポート当たり 250 のケーブル インターフェイスに対応するように、 automatic 設定を最適化します。アップストリーム ポート当たり 250 を超えるケーブル インターフェイスが動作している場合のみ、データ バックオフ ウィンドウのマニュアル値を設定します。

デフォルトのバックオフ ウィンドウ値 0 および 4 を設定します。

ステップ 2

Router(config-if)# cable upstream usport range start end


または



Router(config-if)# cable upstream usport range automatic

アップストリーム ポート当たり 250 のケーブル インターフェイスに対応するように、 automatic 設定を最適化します。アップストリーム ポート当たり 250 を超えるケーブル インターフェイスが動作している場合のみ、データ バックオフ ウィンドウのマニュアル値を設定します。

デフォルトのバックオフ ウィンドウ値 0 および 4 を設定します。

バックオフ値の調整が必要かどうかを検討する場合は、次の事項を考慮に入れてください。

電力停止後のケーブル インターフェイス再接続時間は、次の要因に関連します。

DHCP、ToD、および TFTP サーバは、通常の環境では 1% 未満の負荷で十分正常に動作しますが、電力停止後は 100 % 以上に急増することがあります。

バックオフを大きい値に調整すると、ケーブル インターフェイスの再接続を遅らせ、サーバの負荷が軽減されます。

バックオフが小さすぎると、ケーブル インターフェイスで、アップストリーム RF のレベルを正しく合わせられなくなり、最大パワーにサイクリングするので、接続時間が増大し、ネットワーク パフォーマンスが低下します。

バックオフが大きすぎると、大規模なサービス停止後の復旧時間が長引きます。

ケーブル インターフェイスの再起動時間に関して、ケーブル インターフェイスの性能には(ブランド間で)かなり差があります。

すべてのケーブル インターフェイスは、すべてのサービスの復旧後(Cisco uBR7200 シリーズ、RF トランスポート、DHCP、TFTP、および ToD サーバ)、0 ~ 10 分で回復するはずです。10 分より長くかかる CM の場合は、モデム自体、CMTS の設定、または DOCSIS プロビジョニング サーバで問題が発生している可能性があります。


) 比較的多数(1,600 を超えるなど)のケーブル インターフェイスに対応しているアップストリーム セグメントは、回復に 10 分以上かかる場合があります。


アップストリーム データ バックオフの確認

バックオフ ウィンドウの設定値を確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。

Router# show controllers cable5/0 u0
Cable5/0 Upstream 0 is up
Frequency 24.016 MHz, Channel Width 1.600 MHz, QPSK Symbol Rate 1.280 Msps
Spectrum Group is overridden
SNR 33.2560 dB
Nominal Input Power Level 0 dBmV, Tx Timing Offset 2288
Ranging Backoff automatic (Start 0, End 3)
Ranging Insertion Interval automatic (60 ms)
Tx Backoff Start 0, Tx Backoff End 4
Modulation Profile Group 1
part_id=0x3137, rev_id=0x03, rev2_id=0xFF
nb_agc_thr=0x0000, nb_agc_nom=0x0000
Range Load Reg Size=0x58
Request Load Reg Size=0x0E
Minislot Size in number of Timebase Ticks is = 8
Minislot Size in Symbols = 64
Bandwidth Requests = 0xFE
Piggyback Requests = 0xD
Invalid BW Requests= 0x2
Minislots Requested= 0x2963
Minislots Granted = 0x2963
Minislot Size in Bytes = 16
Map Advance = 4000 usecs
UCD Count = 32964
DES Ctrl Reg#0 = C000C043, Reg#1 = 0
 

アップストリーム チャネル幅の設定

アップストリーム チャネル幅をヘルツ(Hz)で入力するには、下記のコマンドを使用します。NTSC 動作の場合、有効な値は 200,000 Hz(160 キロシンボル/秒 [ksps])、400,000 Hz(320 ksps)、800,000 Hz(640 ksps)、1,600,000 Hz(1,280 ksps)、および 3,200,000 Hz(2,560 ksps)です。デフォルト値は 1,600,000 Hz です。

指定された幅で適切なチャネルがない場合、スペクトル管理カードは、利用できる中で次に大きいチャネル幅を探して、アップストリーム スペクトルのスキャンを自動的に開始します。たとえば、スペクトル管理カードが 1.6 MHz で使用できるアップストリーム チャネルを見つけられなかった場合、800 kHz で使用できるチャネルの検索を自動的に開始します。


注意 シンボル レートが高いほど、RF ノイズおよび干渉を受けやすくなります。HFC ネットワークの能力を超えるようなシンボル レートまたは変調方式を使用すると、パケット損失またはケーブル インターフェイスの接続能力損失が発生する可能性があります。


) 400 kHz(320 ksps)以上の 16 QAM チャネル幅の場合、長いデータおよび短いデータに 16 QAM 変調を使用し、要求通信、初期通信、およびステーション通信に QPSK を使用することを推奨します。200 kHz(160 ksps)の 16 QAM チャネル幅の場合、すべての通信で 16 QAM を使用できる必要があります。160 ksps の 16 QAM では、アップストリーム チャネルに特殊な SNR が必要になるからです。400 kHz を超えるチャネル幅で、要求メッセージ、初期メッセージ、およびステーション メンテナンス メッセージに 16 QAM を使用する場合、16 QAM プリアンブルおよびメッセージ データの伝送に QPSK 方式より時間がかかります。



) アップストリーム チャネル幅を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。


 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config-if)# cable upstream usport channel-width width

アップストリーム RF キャリアのチャネル幅を Hz 単位で入力します。

ステップ 2

Router(config-if)# no cable upstream usport channel-width

チャネル幅をデフォルト値の 1,600,000 Hz に戻します。

 

チャネル幅とミニスロット サイズの詳細については、Cisco.com にある『 Cable Radio Frequency (RF) FAQs 』を参照してください。

アップストリーム チャネル幅の確認

アップストリーム チャネル幅の現在値を確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。例を以下に示します。

Router# show controllers cable5/0 u0
Cable5/0 Upstream 0 is up
Frequency 24.016 MHz, Channel Width 0.800 MHz, QPSK Symbol Rate 0.640 Msps
Spectrum Group is overridden
SNR 33.2560 dB
Nominal Input Power Level 0 dBmV, Tx Timing Offset 2288
Ranging Backoff automatic (Start 0, End 3)
Ranging Insertion Interval automatic (60 ms)
Tx Backoff Start 0, Tx Backoff End 4
Modulation Profile Group 1
 

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 有効な組み合わせの変調方式(QPSK と 16 QAM)、ミニスロット サイズ、周波数、および no shutdown コマンドを使用します。

ステップ 2 推奨されるまたはテスト済みの変調プロファイルを使用します。ケーブル インターフェイスとヘッドエンド間の通信が不可能な変調プロファイルを作成してしまうことは珍しくありません。各メッセージ タイプは個別に指定されているので、一部のメッセージが無効な場合もあるからです。

ステップ 3 さまざまな長さ(64 ~ 1,500 バイト)の IP ping パケットを使用して検証します。ヘッドエンドからケーブル インターフェイスに ping を発行します。

ステップ 4 必要に応じて、使用する CM のソフトウェアが DOCSIS 1.0 および DOCSIS 1.0 のエクステンションに完全準拠であることをケーブル インターフェイスのベンダーに確認します。


 

アップストリーム周波数の設定

RF 出力のアップストリーム チャネル周波数は、シスコのケーブル インターフェイス ラインカードで予測される入力周波数に合わせて設定する必要があります。アップストリーム チャネル周波数を設定するには、次のいずれかのタスクを実行します。

NTSC 動作の固定周波数を 5 ~ 42 MHz に設定して、アップストリーム ポートをイネーブルにします。

グローバル スペクトル グループを作成し、それにインターフェイスを割り当て、アップストリーム ポートをイネーブルにします。


) 具体的な固定値を設定しないデフォルトを選択することもできます。



) アップストリーム ポートは、周波数にすばやく反応できます。スペクトル グループを定義しておくと、インターフェイスを立ち上げてトラフィックを伝送しているときに、周波数を変更できます。


変調プロファイルは、初期メンテナンス、ロング グラント、要求/データ、要求、ショート グラント、およびステーション メンテナンスなど、各種アップストリーム バーストの物理レイヤ特性テーブルで構成されます。


) アップストリーム ケーブル インターフェイスが動作するのは、固定アップストリーム周波数を設定するか、またはスペクトル グループを作成して設定したあとです。

固定アップストリーム周波数を設定する場合、選択した周波数が、ケーブル プラントで稼働している他のアップストリーム アプリケーションの周波数に干渉しないように注意してください。


固定アップストリーム周波数を設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config-if)# cable upstream usport frequency up-freq-hz

アップストリーム RF キャリアの固定中心周波数を Hz 単位で入力します。

ステップ 2

Router(config-if)# no cable upstream usport shutdown

アップストリーム ポートを [admin up] ステートにします。


ヒント NTSC 動作の場合、有効範囲は 5,000,000 ~ 42,000,000 Hz です。



注意 ケーブル システムによっては、帯域境界に近い周波数を確実に伝送できません。アップストリーム チャネル幅(MHz 単位)が広いほど、問題が起こりやすくなります。問題が起きた場合は、20 ~ 38 MHz の中心周波数を入力してください。


) 具体的な固定値を設定しないデフォルトを選択することもできます。Cisco uBR7200 シリーズのソフトウェアでは、ケーブル インターフェイスに対してこの周波数を中心周波数として使用するように指示します。


アップストリーム周波数の確認

アップストリーム周波数の現在値を確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。

Router# show controllers cable5/0 u0
Cable5/0 Upstream 0 is up
Frequency 24.016 MHz, Channel Width 1.600 MHz, QPSK Symbol Rate 1.280 Msps
Spectrum Group is overridden
SNR 33.2560 dB
Nominal Input Power Level 0 dBmV, Tx Timing Offset 2288
Ranging Backoff automatic (Start 0, End 3)
Ranging Insertion Interval automatic (60 ms)
Tx Backoff Start 0, Tx Backoff End 4
Modulation Profile Group 1

show controllers cable コマンド出力として表示されるアップストリーム周波数は、アップストリーム周波数の設定時に入力した周波数と一致しない場合があります。Cisco uBR7200 シリーズ CMTS は、より優れたパフォーマンスを達成できるように、入力された周波数に近いアップストリーム周波数を選択する場合があります。Cisco uBR7200 シリーズ CMTS は、使用可能な最も近い周波数を選択します。


確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。


 

アップストリーム入力パワー レベルの設定

Cisco uBR7200 シリーズ CMTS は、所定のアップストリーム入力パワー レベルに合わせて、CM の出力パワー レベルを制御します。アップストリーム RF キャリアの公称入力パワー レベルは、dBmV 単位で指定します。デフォルト値の 0 dBmV がアップストリーム パワー レベルには最適です。

入力パワー レベルの有効範囲は、データレートによって異なります。1.6 MHz の場合、有効範囲は -10 ~ 25 dBmV です。パワー レベルが有効な最大レベルより高い場合は、インラインの減衰器を使用して、パワー レベルを有効範囲内に引き下げてください。


注意 入力パワー レベルを引き上げると、HFC ネットワーク上の CM の送信パワー レベルが上がります。その結果、ネットワーク上の Carrier-to-Noise ratio(C/N; 搬送波対雑音比)が上がりますが、同時に、ひずみの値も大きくなります。C/N が 1 dB 上がるごとに、Composite Second Order Beat(CSO; コンポジット セカンド オーダー ビート)および Composite Triple Beat(CTB; コンポジット トリプル ビート)の値が 2dB ずつ悪化します。リターン パスのレーザー光がただちにクリッピングと呼ばれるノンリニア モードになり、すべての通信で信頼性が失われます。多くのリターン レーザーがクリッピングしきい値を上回る短期バーストを送信し、長期または継続的なバーストがエラーとなります。

入力パワー レベルを、30 秒の間隔で 5 dB を上回る変更をしないでください。30 秒以内に 5 dB を超えてパワー レベルを上げると、ネットワーク上のケーブル インターフェイス サービスが停止します。30 秒以内に 5 dB を超えてパワー レベルを下げると、ネットワーク上のケーブル インターフェイスが強制的にオフラインにされます。


) cable upstream 0 power-level コマンドを実行する場合、隣接チャネルに大きな変動を与えないようにしてください。最大入力パワー変動の推奨値は 5 ~ 6 dBmV です。


アップストリーム入力パワー レベルを dBmV 単位で設定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。デフォルト値は 0 dBmV です。

Router(config-if)# cable upstream usport power-level dbmv
 

アップストリーム入力パワー レベルの確認

アップストリーム入力パワー レベルの現在値を確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。

Router# show controllers cable5/0 u0
Cable5/0 Upstream 0 is up
Frequency 24.016 MHz, Channel Width 0.800 MHz, QPSK Symbol Rate 0.640 Msps
Spectrum Group is overridden
SNR 33.2560 dB
Nominal Input Power Level 0 dBmV, Tx Timing Offset 2288
Ranging Backoff automatic (Start 0, End 3)
Ranging Insertion Interval automatic (60 ms)
Tx Backoff Start 0, Tx Backoff End 4
Modulation Profile Group 1

確認できない場合には、次の作業を行ってください。

1. (光ファイバ ノード リファレンス入力点から注入された)最適 RF キャリアのアップストリーム振幅が、一定のレベルで(ノード間およびポート間)ケーブル インターフェイス ラインカードの入力点に到達しているかどうかを確認します。

2. インストールされた時点でのこの絶対値レベルが、Cisco uBR7200 シリーズ CMTS の設計およびソフトウェア設定の両方と一致しているかどうかを確認します。


) 1 ~ 3 dB のソフトウェア調整を使用すると、測定値の小さい変動の調整や、ポート間の調整差を設定できます。このような調整により、ケーブル インターフェイスのパフォーマンスを大幅に改善できます。これは特に、限界状況に当てはまります。大幅な調整は、ヘッドエンドまたはディストリビューション ハブでのスペクトル アナライザ サポートと組み合わせて行ってください。


アップストリーム ミニスロット サイズの指定

特定のアップストリーム ケーブル インターフェイスにミニスロット サイズ(ティック単位)を指定するには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。指定できる値は 2、4、8、16、32、64、および 128 です。デフォルトは 8 です。

Router(config-if)# cable upstream usport minislot-size size
 

チャネル幅とミニスロット サイズの詳細については、Cisco.com にある『 Cable Radio Frequency (RF) FAQs 』を参照してください。

アップストリーム ミニスロット サイズの確認

アップストリーム ミニスロット サイズを確認するには、設定したアップストリーム ポートに対して、 show controllers cable コマンドを入力します。

Router# show controllers cable5/0 u0
Cable5/0 Upstream 0 is up
Frequency 24.016 MHz, Channel Width 1.600 MHz, QPSK Symbol Rate 1.280 Msps
Spectrum Group is overridden
SNR 33.2560 dB
Nominal Input Power Level 0 dBmV, Tx Timing Offset 2288
Ranging Backoff automatic (Start 0, End 3)
Ranging Insertion Interval automatic (60 ms)
Tx Backoff Start 0, Tx Backoff End 4
Modulation Profile Group 1
part_id=0xFFFF, rev_id=0xFF, rev2_id=0xFF
nb_agc_thr=0x0000, nb_agc_nom=0x0000
Range Load Reg Size=0x58
Request Load Reg Size=0x0E
Minislot Size in number of Timebase Ticks is = 8
Minislot Size in Symbols = 64
Bandwidth Requests = 0xFE
Piggyback Requests = 0xD
Invalid BW Requests= 0x2
Minislots Requested= 0x2963
Minislots Granted = 0x2963
Minislot Size in Bytes = 16
Map Advance = 4000 usecs
UCD Count = 32964
DES Ctrl Reg#0 = C000C043, Reg#1 = 0
 

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。


 

アップストリーム トラフィック シェーピングの設定

DOCSIS アップストリーム チャネルで利用できるアップストリーム トラフィック シェーピング機能は、アップストリーム パケットのスケジューリングを遅らせます。その結果、パケットは、廃棄されるのではなく、ケーブル CPE デバイス上のバッファに保管されます。ユーザの TCP/IP スタックは、アプリケーション トラフィックの速度を適正に保持し、加入者の定義済み QoS レベルに相当するスループットを達成します。

CM は、TCP 関連のタイムアウトおよび再送信を実行せずにバッファリングされます。その結果、CMTS は、加入者 CPE の全体的な TCP パフォーマンスを下げずに、各 CM のアップストリーム最大レートを適用できます。アップストリーム認可シェーピングは、ケーブル インターフェイス(SID ごと)に設定できます。

シェーピングを使用するトークン バケット ポリシングは、CMTS で設定するアップストリーム単位のデフォルト レート制限です。シェーピングは、トークン バケット アルゴリズムでイネーブルまたはディセーブルに設定できます。

シスコのケーブル インターフェイス ラインカード上のアップストリーム ポートに対して、アップストリーム トラフィック シェーピングをイネーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、次のコマンドのいずれか 1 つを使用します。

 

コマンド
説明

ステップ 1

Router(config-if)# cable upstream usport rate-limit


Router(config-if)# cable upstream usport rate-limit token-bucket







Router(config-if)# cable upstream usport rate-limit token-bucket shaping

指定したアップストリーム ケーブル インターフェイス用にトラフィック シェーピングをイネーブルにします。

トークンバケット ポリシング アルゴリズムを採用しているアップストリーム ケーブル インターフェイスに対して、トラフィック シェーピングをイネーブルにします。このコマンドを使用すると、Cisco uBR7200 シリーズ CMTS は許容アップストリーム帯域幅を超えるパケットを自動的に廃棄します。

デフォルトです。トラフィック シェーピングを指定したトークンバケット ポリシング アルゴリズムを採用しているアップストリーム ケーブル インターフェイスに対して、トラフィック シェーピングをイネーブルにします。

ステップ 2

Router(config-if)# ^Z
Router#

EXEC モードに戻り、アップストリーム トラフィック シェーピングを確認します。

アップストリーム ポートに対してアップストリーム トラフィック シェーピングをディセーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。

Router(config-if)# no cable upstream usport rate-limit
 

ソフトウェアのサポート内容は次のとおりです。

汎用カレンダ キューイング ルーチン

新しいトークンバケット ポリシング機能

カレンダ キューの認可シェーピング アプリケーション

token-bucket キーワードのアップストリーム レート シェーピング オプション

1 秒のバースト ポリシングからシェーピングを伴うトークン バケットへのデフォルト ステートの変更


ヒント アップストリーム認可シェーピングは、CM(SID)ごとに設定できます。シェーピングは、トークン バケット アルゴリズムでイネーブルまたはディセーブルに設定できます。



) この機能が追加されるまでは、設定されたアップストリーム最大レートを超えると、CMTS は CM からの帯域要求を廃棄していました。このような要求の廃棄は、FTP、TCP、SMTP などの IP ベース プロトコルのスループット パフォーマンスに影響します。この機能では、CMTS はアップストリーム最大レートを超えた CM の認可をシェーピング(バッファリング)できるので、帯域要求を廃棄する必要がありません。


Router# show interface c5/0 sid 1 counters
00:02:23: %ENVM-3-LASTENV: Cannot save environmental data
Sid Req-polls BW-reqs Grants Packets Frag Concatpkts
issued received issued received complete received
1 0 22 22 22 0 0
2 0 3 3 2 0 0
3 0 0 0 0 0 0
 

アップストリーム トラフィック シェーピングの確認

アップストリーム トラフィック シェーピングが設定され、アクティブになっているかどうかを確認するには、show running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。アップストリーム トラフィック シェーピングが設定され、イネーブルになっている場合は、show running-config の出力にトラフィック シェーピングのエントリが表示されます。アップストリーム トラフィック シェーピングがディセーブルの場合は、 no cable upstream rate-limit が出力に含まれます。

次の作業で、アップストリーム チャネル上でトラフィック シェーピングがイネーブルになっているかどうかを確認することもできます。


ステップ 1 CM の QoS プロファイルで、その CM の上限と下限のアップストリーム レート制限を設定します。CLI を使用してモデムの QoS プロファイルを変更するか、モデムの TFTP コンフィギュレーション ファイルを編集します。Cisco.com にある『 DOCSIS 1.1 for the Cisco uBR7200 Series Universal Broadband Routers 』フィーチャ モジュールを参照してください。

ステップ 2 レート シェーピングを実行しない標準のレート制限アルゴリズムを使用し、その CM が最大アップストリーム レートを超過したときに、CM からの超過した帯域要求が廃棄されるので注意してください。

show interface cx/y sid counters verbose コマンドを使用して、帯域要求の廃棄を調べます。帯域要求の廃棄によって発生したタイムアウトおよびバックオフが原因で、モデムに与えられたアップストリーム レートが設定最大レートを下回っていることを確認します。
show interface cx/y service flow qos
コマンドを入力して、CMTS の入力レート(bps)を調べます。

ステップ 3 token-bucket algorithm CLI コマンドの新しい shaping キーワード エクステンションを使用して、アップストリーム チャネル上で認可シェーピングをイネーブルにします。

ステップ 4 アップストリーム トラフィックを発生させることによって、CM が最大アップストリーム レートを超過するようにして、CMTS での認可バッファリング(シェーピング)の作用を確認します。CM と CMTS 間で ping を使用すると、ping の頻度が目に見えて低下します。

CMTS で平均が落ち着くまで ping を実行し、そのモデムが受けるアップストリーム レートを観察します。 show interface cx/y コマンドを使用して、入力レート(bps)を調べます。この値は、モデムの最大アップストリーム レートに近くなるはずです。さらに、 show interface sid counters コマンドを使用することによって、モデムの SID に対応する廃棄カウントを調べ、CMTS がその CM からの帯域要求を廃棄しなくなったことを確認します。

アップストリーム レート シェーピングを使用している場合、帯域要求廃棄カウントは、(前回の非シェーピング テストから)変化せず、CMTS で実際にそのモデムの認可をシェーピング(バッファリング)していることを示します。(レートを超過した 1 台の CM から)CMTS での入力レートが 128 Kbps という設定最大レート近くで安定していることを確認します。


 

トラブルシューティングのヒント

確認できない場合には、次の作業を行ってください。


ステップ 1 ケーブル接続が緩んでいないか、または切断されていないか確認します。

ステップ 2 ケーブル インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと装着されていることを確認します。

ステップ 3 非脱落型ネジが締まっていることを確認します。

ステップ 4 正しいスロット番号およびポート番号が入力されていることを確認します。

ステップ 5 ルータに対応した有効な周波数を選択していることを確認します。


 

任意の CM インターフェイス機能の設定

ここは、この章で前述した必須 CM インターフェイス機能に対する追加説明です。任意の CM インターフェイス設定手順について説明します。このようなインターフェイス機能は、パフォーマンス向上とセキュリティ手段に関するものです。


) 通常、システム上に設定するオプション機能は、デフォルト値で最適に設定されます。デフォルト値を変更するのは、事前に注意深く検討してからにしてください。


 

説明

「ホスト間通信(プロキシ ARP)のアクティブ化」

Cisco uBR7200 シリーズ CMTS が、同じケーブル ネットワーク サブネット上の CM に代わってケーブル ARP 要求を発行できるようにします。

「パケット代行受信機能のアクティブ化」

ケーブル ネットワーク上の、代行受信機能をアクティブにする MAC アドレスを指定します。

 

ホスト間通信(プロキシ ARP)のアクティブ化

ケーブル プロキシ ARP により、Cisco uBR7200 シリーズ CMTS は同じケーブル ネットワーク セグメント上の CM に代わってケーブル ARP 要求を発行できます。


) ダウンストリームとアップストリームは別々のインターフェイスなので、モデムはケーブル プラントの他のモデムに対して直接 ARP を実行することはできません。



) この設定作業で使用するコマンドは、通常、デフォルト値でCisco uBR7200 シリーズ CMTS を最適に設定できます。


ケーブル プロキシ ARP 要求のアクティブ化

ホスト間通信のためにケーブル プロキシ ARP をアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)# cable proxy-arp

ケーブル インターフェイス上でプロキシ ARP をイネーブルにします。これがデフォルトの設定です。

 

ケーブル プロキシ ARP 要求の確認

ケーブル プロキシ ARP がアクティブかどうかを確認するには、more system:running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。ケーブル プロキシ ARP がアクティブになっている場合は、出力に示されません。ケーブル プロキシ ARP がアクティブになっていない場合は、次の出力例のように、no cable proxy-arp が出力に表示されます。

Router# more system:running-config
Building configuration...
 
Current configuration:
!
interface cable5/0
 
ip address 1.1.1.1 255.255.255.0
no keepalive
no cable proxy-arp
cable downstream annex B
cable downstream modulation 64qam
cable downstream interleave-depth 32
cable downstream symbol-rate 5056941
cable upstream 0 frequency 15008000
no cable upstream 0 shutdown

ヒント 確認できない場合は、ケーブル プロキシ ARP をアクティブにしたときに、有効なポート番号およびケーブル インターフェイス ラインカードのスロット番号を入力したかどうかを確認してください。


パケット代行受信機能のアクティブ化

パケット代行受信機能をアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)# cable intercept xxxx.xxxx.xxxx

ケーブル ネットワーク上の、代行受信機能をアクティブにする MAC アドレスを指定します。MAC アドレスの最大数は 10 です。

Router(config-if)# no cable intercept xxxx.xxxx.xxxx

イネーブルになっている代行受信をディセーブルにします。

 

ケーブル サブインターフェイスの設定

ケーブル インターフェイス上でサブインターフェイスを作成するコマンドは、他のソフトウェア アプリケーションに関して Cisco IOS で定義されているものと同じです。

interface cable x/y.n

ここで、x はスロット番号、y はポート番号、n はサブインターフェイス番号です。

作成したサブインターフェイスごとに、ソフトウェア IDB が割り当てられます。物理ケーブル インターフェイス経由で届いたレイヤ 3 パケットには、所属先となる適切なソフトウェア IDB が割り当てられなければなりません。ケーブル インターフェイス上で受信した各パケットには、関連付けられている SID が最後に付加されます。これは、パケットから抽出し、対応するソフトウェア IDB を検索するための鍵として使用できます。defined cmts_sid_instance_t 構造で、SID 関連の情報が維持されます。この構造は、対応するソフトウェア IDB ポインタが含まれるように拡張されています。

DHCP 応答メッセージに収められた IP アドレスが、物理ケーブル インターフェイス上の各サブインターフェイスに設定されたサブネット値と照合され、一致するサブネット値が検索されます。ソフトウェア IDB 構造で利用できる IP アドレスとマスク値の組み合わせから、サブネット情報が引き出されます。

物理インターフェイスに対応付けられたハードウェア IDB から、結合されたソフトウェア IDB リストにアクセスできます。CM の登録時に、ソフトウェア IDB アドレスはヌルで初期化されます。最初はマッピングが不明だからです。


ヒント 現在のソフトウェア リリースでは、SID とサブインターフェイスのマッピングは、DHCP によって割り当てられた IP アドレスに基づいて行われます。ユーザ側では設定できません。


サブインターフェイスの設定例

次の例は、cable5/0 でサブインターフェイスを定義する方法を示しています。

interface cable5/0
! No IP address
! MAC level configuration only

 

! first subinterface
interface cable5/0.1
description Management Subinterface
ip address 10.255.1.1 255.255.255.0
cable helper-address 10.151.129.2
 
! second subinterface
interface cable5/0.2
ip address 10.279.4.2 255.255.255.0
cable helper-address 10.151.129.2
 
! third subinterface
interface cable5/0.3
ip address 10.254.5.2 255.255.255.0
cable helper-address 10.151.129.2

バンドル マスターでのサブインターフェイス定義例

次の例では、バンドル マスターでのサブインターフェイス定義方法、および各サブインターフェイスに対するレイヤ 3 設定の定義方法を示しています。この例では、インターフェイス int c5/0 および int c4/0 がバンドルされています。

int c5/0
! No IP address
! MAC level configuration only
cable bundle 1 master
 
int c4/0
! No IP address
! MAC layer configuration
cable bundle 1
 
! first subinterface
int c5/0.1
ip address 10.22.64.0 255.255.255.0
cable helper-address 10.4.1.2
 
! second subinterface
int c5/0.2
ip address 10.12.39.0 255.255.255.0
cable helper-address 10.4.1.2
 
! third subinterface
int c5/0.3
ip address 10.96.3.0 255.255.255.0
cable helper-address 10.4.1.2
 

ケーブル インターフェイス バンドルの設定およびモニタ

ケーブル インターフェイス バンドルによって、Cisco uBR7200 シリーズごとに消費されるサブネット数を少なくできます。複数のケーブル インターフェイスで 1 つの IP サブネットを共有できます。IP サブネットはバンドルごとに 1 つずつ必要です。Cisco uBR7200 シリーズ上のすべてのケーブル インターフェイスを 1 つのバンドルにすることができます。

CLI を使用して、最初にケーブル インターフェイス バンドル用のマスター インターフェイスを設定します。マスター インターフェイスには IP アドレスを割り当て、IP ルーティング機能で認識されるようにします。マスター インターフェイスの設定後、同じインターフェイス バンドルに他のケーブル インターフェイスを追加します。これらのインターフェイスには IP アドレスを割り当てません。複数のバンドル インターフェイスを設定することもできます。

インターフェイス バンドルは 4 つまで設定できます。バンドルごとに、[master] キーワードを使用して、マスター インターフェイスとして 1 つだけインターフェイスを指定します。ケーブル バンドル上のサブインターフェイスの場合、[x] はバンドル マスターのインターフェイス番号 [1] です。サブインターフェイス番号は 1 から始まります。


注意 IP アドレスを設定するのは、マスター インターフェイスだけです。IP アドレスが設定されていても、そのインターフェイスがマスター インターフェイスとして指定されていない場合、バンドルにインターフェイスを追加しようとしても拒否されます。

ケーブル インターフェイスをバンドルする場合、サブインターフェイスを持つことができるのは、バンドル マスターとして設定されたインターフェイスだけです。サブインターフェイス(複数可)が定義されているインターフェイスを、バンドルに含めることはできません。

ケーブル インターフェイス バンドル上の MIB オブジェクトは、このマニュアルの作成時点ではサポートされていません。


ヒント 送信元確認、ARP 処理といった汎用ケーブル インターフェイス コンフィギュレーションは、サブインターフェイスにも適用されます。



) 物理インターフェイスが停止した場合、対応するサブインターフェイスも停止します。ケーブル バンドルにサブインターフェイスが定義されていて、バンドル マスターがシャットダウンまたは削除された場合、定義されているサブインターフェイスにデータ パケットは送信されません。マスター以外のインターフェイスからのパケットは受信しますが、廃棄されます。


インターフェイス バンドル コマンドの使用方法

特権 EXEC モードで次のコマンドを使用してケーブル インターフェイス バンドルを設定して表示させます。

 

コマンド
説明
Router(config-if)# cable bundle n master

インターフェイス n をバンドルのマスター インターフェイスとして設定します。有効範囲は 1 ~ 255 です。

Router# show cable bundle n forwarding-table

特定のインターフェイスに対応する転送テーブルを表示します。

 

設定時の注意事項

cable bundle インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、バンドルに所属するケーブル インターフェイスを設定します。バンドル ID(1 ~ 255)を指定します。任意で、指定したインターフェイスをマスターとして定義します。

バンドル マスター上で、IP ネットワーキング情報を、IP アドレス、ルーティング プロトコル、およびスイッチング モードを含めて指定します。バンドル スレーブ インターフェイス上では、汎用 IP ネットワーキング情報を指定しません。

あるインターフェイスを非マスター インターフェイスとしてバンドルに追加しようとしても、そのインターフェイスに IP アドレスが割り当てられている場合は、コマンドがエラーになります。IP アドレスの設定を削除してから、インターフェイスをバンドルに追加しなければなりません。バンドルされたインターフェイスに IP アドレスが設定されていて、そのインターフェイスがマスター インターフェイスではない場合、警告メッセージが表示されます。

マスター インターフェイス上で、送信元確認、ARP 処理といった汎用(すなわちダウンストリームまたはアップストリームに関連しない)ケーブル インターフェイス コンフィギュレーションを指定します。非マスター インターフェイスでは汎用コンフィギュレーションを指定しません。

あるインターフェイスをバンドルの一部として設定し、マスター インターフェイスではない場合、そのインターフェイスに汎用ケーブル コンフィギュレーションを指定してもすべて削除されます。そのうえで、マスター インターフェイス コンフィギュレーションがバンドル内の全インターフェイスに適用されます。

バンドルのマスター インターフェイスをシャットダウンまたは削除すると、そのバンドル内のどのインターフェイスにも、データ パケットが送信されなくなります。シャットダウンされていない非マスター インターフェイスからのパケットは、物理的には受信しますが、廃棄されます。したがって、このようなインターフェイスに接続されている CM が即時に切断されることはありませんが、オンラインになろうとする CM は IP アドレスを取得できず、対応する DOCSIS コンフィギュレーション ファイルをダウンロードできません。また、DHCP リース期間が切れても IP アドレス割り当てを更新できません。

スレーブ インターフェイスをシャットダウンした場合、影響があるのはそのインターフェイスだけです。

ケーブル インターフェイス バンドル例

次の設定例では、インターフェイス 25 がバンドルのマスター インターフェイスとして設定されています。

Router(config-if)# cable bundle ?
<1-255> Bundle number
Router(config-if)# cable bundle 25 ?
master Bundle master
<cr>
Router(config-if)# cable bundle 25 master ?
<cr>
Router(config-if)# cable bundle 25 master
Router(config-if)#
07:28:17: %UBR7200-5-UPDOWN: Interface Cable3/0 Port U0, changed state to down
07:28:18: %UBR7200-5-UPDOWN: Interface Cable3/0 Port U0, changed state to up
Router# show cable bundle 25 forwarding-table
MAC address Interface
0050.7366.17ab Cable3/0
0050.7366.1803 Cable3/0
0050.7366.1801 Cable3/0
 

次に、IP アドレスを割り当てていながら、マスター インターフェイスではないインターフェイスを設定しようとした場合に、表示されるエラー メッセージの例を示します。

Router(config-if)# cable bundle 5
Please remove ip address config first then reenter this command
 

特定のインターフェイスの転送テーブルを表示するには、特権 EXEC モードで show cable bundle コマンドを使用します。次に例を示します。

Router# show cable bundle 25 forwarding-table
 
MAC address Interface
0050.7366.17ab Cable3/0
0050.7366.1803 Cable3/0
0050.7366.1801 Cable3/0
 

次の例は、物理インターフェイスのグループをバンドルする方法を示します。この例では、インターフェイス int c5/0 および int c4/0 がバンドルされています。

int c5/0
ip address 209.165.200.225 255.255.255.0
ip address 209.165.201.1 255.255.255.0 secondary
cable helper-address 10.5.1.5
! MAC level configuration
cable bundle 1 master
int c4/0
! No IP address
! MAC layer configuration only
cable bundle 1
 

次の例では、インターフェイス 25 をマスター インターフェイスとして設定する方法を示します。

 
Router(config-if)# cable bundle 25 master
Router(config-if)#
07:28:17: %UBR7200-5-UPDOWN: Interface Cable3/0 Port U0, changed state to down
07:28:18: %UBR7200-5-UPDOWN: Interface Cable3/0 Port U0, changed state to up
 
 
The following example shows the error message you get if you try to configure an interface with an IP address that is not the master interface:
 
Router(config-if)# cable bundle 5
Please remove ip address config first then reenter this command
Router(config-if)#
 

PHS および復元の設定

Payload Header Suppression(PHS; ペイロード ヘッダー抑制)は、DOCSIS 1.1 MAC ドライバの新機能です。PHS 機能によって、DOCSIS リンクの伝送前に、パケット ヘッダーの反復または冗長部分を抑制します。現在、アップストリーム受信ドライバは CM によって抑制されたヘッダーを回復することができ、ダウンストリーム ドライバはパケット ヘッダーの特定フィールドを抑制してからフレームを CM に転送できます。

 

コマンド
説明
show interface cable x/ 0 service-flow [ sfid ] phs

ケーブル インターフェイス情報を表示します。

debug cable error

ケーブル MAC プロトコル内で発生したエラーを表示します。デバッグ出力をディセーブルにするには、no 形式のコマンドを使用します。

debug cable phs

PHS および復元ドライバのアクティビティを表示します。このコマンドの no 形式によって、デバッグ出力がディセーブルになります。

 

オプションの IP パラメータの設定(ブロードキャストおよびマルチキャスト エコー)

IP パラメータを追加設定することにより、アップストリーム データのダウンストリーム エコーが可能になります。ここでは、このオプションの IP パラメータ設定の 2 つの手順について説明します。

「IP マルチキャスト エコーのアクティブ化」

「IP ブロードキャスト エコーのアクティブ化」


) この設定手順で使用するコマンドは、通常、デフォルト値で Cisco uBR7200 シリーズ CMTS を最適に設定できます。


IP マルチキャスト エコーのアクティブ化

Cisco uBR7200 シリーズ CMTS では、IP マルチキャスト パケットのエコーはデフォルトで設定されています。ディセーブルに設定された IP マルチキャスト エコーをアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)# cable ip-multicast-echo

IP マルチキャスト エコーをイネーブルにします。これがデフォルトの設定です。

 

IP マルチキャスト エコーをディセーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで no cable ip-multicast-echo コマンドを入力します。

IP マルチキャスト エコーの確認

IP マルチキャスト エコーがアクティブかどうかを確認するには、 more system: running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報を調べます。IP マルチキャスト エコーがアクティブになっている場合、デフォルトの設定なので、出力には表示されません。IP マルチキャスト エコーがアクティブになっていない場合は、次のように出力に表示されます。

Router# more system:running-config
Building configuration...
 
Current configuration:
!
interface cable5/0
 
ip address 1.1.1.1 255.255.255.0
no keepalive
no cable ip-multicast-echo
cable downstream annex B
cable downstream modulation 64qam
cable downstream interleave-depth 32
cable upstream 0 frequency 15008000
no cable upstream 0 shutdown

ヒント 確認できない場合は、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するときに、有効なスロット番号およびポート番号を入力したかどうかを確認してください。


IP ブロードキャスト エコーのアクティブ化

Cisco uBR7200 シリーズ CMTS では、IP ブロードキャスト パケット エコーはデフォルト設定されていません。IP ブロードキャスト エコーをアクティブにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

 

コマンド
説明
Router(config-if)# cable ip-broadcast-echo

IP ブロードキャスト エコーをイネーブルにします。

 

イネーブルになっている IP ブロードキャスト エコーをディセーブルにするには、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで no cable ip-broadcast-echo コマンドを入力します。

IP ブロードキャスト エコーの確認

IP ブロードキャスト エコーがアクティブかどうかを確認するには、more system:running-config コマンドを入力し、ケーブル インターフェイスの設定情報の表示を調べます。

Router# more system:running-config
Building configuration...
 
Current configuration:
!
interface cable5/0

 

ip address 1.1.1.1 255.255.255.0
no keepalive
cable ip-broadcast-echo
cable downstream annex B
cable downstream modulation 64qam
cable downstream interleave-depth 32
cable upstream 0 frequency 15008000
no cable upstream 0 shutdown