Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータ ハードウェア インストレーション ガイド
インストレーションのトラブルシュー ティング
インストレーションのトラブルシューティング
発行日;2012/02/02 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

インストレーションのトラブルシューティング

トラブルシューティング方法

代理店に連絡する前に

サブシステム アプローチによる問題の解決

インストレーション関連のトラブルシューティング

トラブルシューティングの概要

イーサネット接続のトラブルシューティング

コンソール ポート シリアル接続のトラブルシューティング

起動時の問題の特定

電源サブシステムのトラブルシューティング

AC電源サブシステムのトラブルシューティング

DC電源サブシステムのトラブルシューティング

AC入力電源シェルフのトラブルシューティング

プロセッサ サブシステムのトラブルシューティング

冷却サブシステムのトラブルシューティング

ライン カードのトラブルシューティング

インストレーションのトラブルシューティング

この章では、Cisco uBR10012ユニバーサル ブロードバンド ルータのインストレーションで一般的に発生する問題を解決できるように、基本的なトラブルシューティングについて説明します。Cisco uBR10012ルータは、広範なテストを経て出荷されていますが、ルータの起動時に問題が発生した場合には、この章の情報を参考にして、問題の原因を特定してください。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

「トラブルシューティング方法」

「インストレーション関連のトラブルシューティング」

「イーサネット接続のトラブルシューティング」

「コンソール ポート シリアル接続のトラブルシューティング」

「起動時の問題の特定」

「電源サブシステムのトラブルシューティング」

「プロセッサ サブシステムのトラブルシューティング」

「冷却サブシステムのトラブルシューティング」

「ライン カードのトラブルシューティング」


) この章で説明する手順は、システムの初回起動時のトラブルシューティングを想定しています。また、ルータが出荷時の設定であることが前提です。コンポーネントを取り外したり交換した場合、またはデフォルトの設定値を変更した場合には、この章の推奨事項が適用できないことがあります。


この章のトラブルシューティング手順を参照する前に、「インストレーションの準備」など、このマニュアルに記載されている安全に関する警告を必ず確認してください。

トラブルシューティング方法

ここでは、この章で使用するトラブルシューティング方法について説明し、さらに、問題を効率的に解決できるように、Cisco uBR10012ルータをサブシステムに分ける方法について説明します。

代理店に連絡する前に

問題の解決が困難な場合には、製品を購入した代理店に連絡し、指示を受けてください。担当者には次の情報を提供する必要があります。

ルータの受け取り日

シャーシのシリアル番号

ソフトウェアのタイプおよびリリース番号

問題の概要

問題を特定し、解決するために行った手順の簡単な説明

メンテナンス契約または保証内容

サブシステム アプローチによる問題の解決

システムの問題を解決するには、問題を特定のサブシステムに絞り込むことが重要です。起動時の問題は一般に、1つのコンポーネントが原因になっているので、システム コンポーネントを1つずつトラブルシューティングするよりも、先に問題の原因を1つのサブシステムに絞り込む方が効率的です。ここで説明するトラブルシューティング手順では、次のサブシステムを確認します。

電源サブシステム ― 電源装置および外部電源コードで構成されます。

プロセッサ サブシステム ― ネットワーク プロセッシング カード、モジュラ ポート アダプタ、サービス モジュール、および固定RFポートで構成されます。システム メモリおよび管理機能は、ネットワーク プロセッシング カード上にあります。ポートが初期化されているかどうかは、各ポートのENABLED LEDで示されます。ポート アダプタがルータに完全に装着されていないと、システムが停止したりクラッシュする原因になります。

冷却サブシステム ― いくつかのファンで構成されます。

次の項を参考に、問題をいずれかのサブシステムに特定し、該当するトラブルシューティングの項に進んでください。

インストレーション関連のトラブルシューティング

ここでは、システムのインストレーション時に発生する可能性のある問題を解決できるように、一般的なトラブルシューティングについて説明します。

トラブルシューティングの概要

Cisco uBR10012ルータのすべてのField-Replaceable Unit(FRU)は、ホットスワップ対応です。FRUの取り外しおよび取り付け手順については、「Cisco uBR10012ルータのメンテナンス」を参照してください。

FRUモジュールのリストは次のとおりです。

ファン モジュール

TCC+モジュール

LCDモジュール

PEM(パワー エントリ モジュール)

PRE 1モジュール

ケーブル インターフェイス カードおよびアップリンク カード

表 4-1 に、一般的なFRU障害の状況および推奨処置を示します。

 

表 4-1 トラブルシューティングの概要

状況
対処方法

システムの電源が入らない

次の点を確認します。

Cisco uBR10012ルータと電源側にすべての電源コードが正しく接続されている。

DC PEMの電源スイッチがオンになっていて、POWER LEDがグリーンに点灯している。

AC PEMの電源スイッチがオンになっていて、POWER LEDがグリーンに点灯している。

ファン アセンブリ モジュールが正しく搭載されていて、FANS OK LEDがグリーンで点灯している。

システムが正常に起動しない

システムが通電状態の場合、PRE1のFAIL LEDおよび英数字ディスプレイの情報を確認します。FAIL LEDが点灯している場合は、「電源サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。

DC PEMに問題がある

FAULT LEDが点灯している場合は、「電源サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。

MISWIRE LEDが点灯している場合は、-48/-60 VDCと戻り線(RTN+)の配線が逆です。PEMをオフにして、配線をやり直してください( Cisco uBR10012ルータのDC電源接続を参照)。

AC PEMに問題がある

 

AC PEMのPOWER LEDが消灯している場合は、AC電源を確認してください。

FAULT LEDがイエローで点灯している場合は、PEMがシャーシに正しく装着されているか確認してください。

使用しているCisco IOS Releaseバージョンを確認してください。Cisco IOS Release 12.2(4)XFI、12.2(4)BC1以降のバージョンより古いバージョンを使用している場合は、AC PEMのエラー メッセージが正しく識別されません。

クリティカル アラームが発生(PRE1のCRITICAL LEDが点灯)

コンソールに show facility-alarm status コマンドを入力します。

メジャー アラームが発生
(PRE1のMAJOR LEDが点灯)

コンソールに show facility-alarm status コマンドを入力します。

マイナー アラームが発生
(PRE1のMINOR LEDが点灯)

コンソールに show facility-alarm status コマンドを入力します。

コンソールまたはTelnetでシステムに接続できない

イーサネット接続のトラブルシューティングについては、「イーサネット接続のトラブルシューティング」を参照してください。

コンソール ポート シリアル接続のトラブルシューティングについては、「コンソール ポート シリアル接続のトラブルシューティング」を参照してください。

ファンの故障

FAN FAILURE LEDが点灯している場合は、次の作業を行います。

ファン アセンブリ モジュールを搭載し直します( ファン アセンブリ モジュールの取り外しおよび取り付けを参照)。

背面の保護カバーを外し、ファン アセンブリ モジュールのケーブルがきちんと接続されているかどうかを確認します( ファン アセンブリ モジュールの取り外しおよび取り付けを参照)。

システムの過熱

ファン アセンブリ モジュールの故障(上記のファンの故障を参照)、換気不十分、または周辺温度の高さが原因として考えられます。詳細については、「冷却サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。

イーサネット接続のトラブルシューティング

Cisco uBR10012ルータとのイーサネット接続が正常に行えず、LINK LEDが点灯していない場合は、次の問題の有無を調べます。

イーサネット ケーブルがPRE1のETHERNETポートに正しく接続されているか、そのケーブルの反対側がイーサネット ハブに接続されているか、ハブの電源が入っていて正常に動作しているかどうかを目で確認します。

適切なケーブル タイプを使用しているかどうかを確認します。ケーブルは「10BASE-Tイーサネット ネットワークへの接続」に記載されている仕様に適合していなければなりません。

ケーブル不良または断線の可能性があります。正常なストレート イーサネット ケーブルと交換し、LINK LEDがグリーンに点灯するかどうかを確認します。

LINK LEDがそれでも点灯しない場合は、ETHERNETポートには問題がなく、LEDが故障していることが考えられます。ETHERNETポートをpingなどで調べ、問題がLED不良によるものなのか、イーサネット リンク不良によるものなのかを特定してください。

次のように、PRE1が正常に起動していることを確認します。

STATUS LEDがグリーンに点灯している。

FAIL LEDがイエローに点灯している場合は、「プロセッサ サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。

ハブについて、次の点を確認します。

ケーブルが正しいハブ ポートに接続されている(たとえば、ハブのLEDが点灯しているが、PRE1のLINK LEDが点灯していない)。

ケーブルがアップリンク ポートに接続されていない。

LINK LEDがグリーンに点灯しているにもかかわらず、ETHERNETポートが正常に動作していないように見えるときには、該当するポートが正しく設定されているか、管理上のシャットダウンになっていないかどうかを確認します。コンソール接続が有効な場合には、次の作業を行います。

ルータのプロンプトに show int fast0/0/0 を入力します。ポートが管理上のシャットダウンになっている場合は、次のコマンドを入力してイネーブルにします。

switch> configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
router(config-if)# int fast0/0/0
router(config-if)# no shut
router(config-if)# exit
router(config)# exit
router#
 

該当するETHERNETポートに有効なIPアドレスが割り当てられているかどうかを確認します。


) Cisco uBR10012ルータには内部イーサネット インターフェイスEthernet0/0/0も装備されています。このインターフェイスは、PREプロセッサおよびライン カードがカード間でパケットを転送するために使用します。このインターフェイスはユーザ設定不可能です。ただし、show interfaceコマンドを使用して、設定および実行時の情報を確認できます。


ETHERNETポートの設定については、次のURLにある『Cisco uBR10012 Router Software Configuration Guide』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/scg/index.htm

ケーブル、接続、電源、および設定のいずれも問題がなく、それでもモジュールのETHERNETポートに接続できない場合は、PRE1の交換が必要になります。Cisco TACにサポートを依頼してください。

コンソール ポート シリアル接続のトラブルシューティング

Cisco uBR10012ルータのコンソール ポートに接続した端末が動作しない場合、または正常に機能しない場合は、次の問題の有無を確認してください。

コンソール ケーブルを調べ、PRE1の有効なコンソール ポートに正しく接続され、ケーブルの反対側が端末装置に接続されていることを確認します。

適切なタイプのケーブルおよびアダプタを使用していることを確認します。ケーブルのピン割り当ての詳細については、「コンソール ポートおよびAUXポートの接続」を参照してください。

ケーブル不良または断線がないことを確実にするために、可能な場合は別の高品質のケーブルに交換します。

端末装置が正常に動作し、コンソール ポートに対して正しい値に設定されていることを確認します。コンソール ポートのデフォルト値は、次のとおりです。

9,600ボー

8データ ビット

1ストップ ビット

パリティなし

フロー制御なし

PRE1のLEDを調べ、電源が正常に入っていることを確認します。

ケーブル、接続、電源、および端末設定値がいずれも問題がなく、それでもモジュールのコンソール ポートに接続できない場合は、PRE1の交換が必要になります。Cisco TACにサポートを依頼してください。「テクニカル サポート」を参照してください。

起動時の問題の特定

起動時の問題は、通常、電源が原因であるか、ライン カードがルータに正しく装着されていないことが原因です。初期起動時に過熱状態になることはほとんどありませんが、内部電圧をモニタする環境モニタ機能についても、この章で説明します。

ルータを最初に起動するときは、「システムの起動」に記載された起動シーケンスに従ってください。ここでは、通常の起動シーケンスの詳細について説明します。

起動シーケンスでは、あらゆるシステム ステータスがLEDによって示されます。LEDの状態を確認することによって、起動シーケンスのどこで、いつシステム障害が発生したのかを判別できます。次の説明に従って、問題を1つのサブシステムに特定し、対応する項目を参照して問題解決を試みてください。

電源装置のスイッチをオン(|)の位置にしてシステムを起動した場合、次の状況になります。

1. ファン ― 作動を開始します。ファン アセンブリ モジュールのFANS OK LEDがグリーンで点灯します。ルータ前面下部の吸気口から空気が取り込まれ、ルータ背面上部から送り出されていることも確認できます。

ファンの音が聞こえない場合は、「冷却サブシステムのトラブルシューティング」に進んでください。

2. DC PEM ― 各DC PEMのPOWER LEDがグリーンに点灯している場合、PEMはアクティブDC電源に接続されていて、シャーシに電力を供給しています。

FAULT LEDがイエローで点灯している場合、PEMはアクティブDC電源に接続されていますが、シャーシに電力を供給していません。

MISWIRE LEDがイエローで点灯している場合は、DC電源とDC PEMの間の配線が逆になっています。

「電源サブシステムのトラブルシューティング」に進んでください。

3. PRE1 ― 電源投入シーケンス中は、PRE1モジュールのFAIL LEDが瞬間的に点灯してから消灯します。FAIL LEDが点灯したままの場合は、PRE1モジュールをいったん取り外して装着し直します。カードが完全に装着され、両端のロック レバーがロック位置まできちんと下がっていることを確認します。

それでもFAIL LEDが点灯したままの場合は、PRE1モジュールのLCD画面に表示された障害コードを書き留め、TACに連絡して指示を受けてください。

4. ライン カード ― ライン カードの[ENABLED] LEDを確認してください。

各ライン カードのENABLED LEDは、起動時に最初だけ点灯し、その後消灯します。その後は、対応するポートがイネーブルになり、動作可能な設定になっている場合に点灯し、点灯したままの状態になります。

初回起動時にENABLED LEDが点灯しなかった場合、またはポートがイネーブルになり、設定されてからもこのLEDが点灯しない場合は、「冷却サブシステムのトラブルシューティング」に進んでください。


) スロット0およびスロット1のLEDが点灯するのは、システムがPCMCIAカード スロットにアクセスしている間だけです。これらのLEDは、ルータの通常の動作中は消灯しているので、起動時の問題を意味するものではありません。


5. コンソール画面に最初のシステム バナーが表示されます。

表示されない場合は、「ネットワーク管理ケーブルおよびデータ ケーブルの接続」を参照し、端末が適切に設定され、ルータのコンソール ポートに正しく接続されているかどうかを確認します。

電源サブシステムのトラブルシューティング

Cisco uBR10012ルータに電力を供給するには、AC PEM、DC PEM、またはAC電源シェルフとDC電源モジュールの組み合わせを使用します。

AC電源サブシステムのトラブルシューティング

次のステップに従って、AC電源サブシステムの問題を特定します。


ステップ 1 show environment コマンドを使用して、電源システムの一般的な状態を表示します。

Router# show environment
Temperature normal: chassis inlet measured at 29C/84F
Temperature normal: chassis core measured at 42C/107F
Fan: OK
Power Entry Module 0 type DC status: OK
Power Entry Module 1 type DC status: OK
Router#

show environmentコマンドによってAC PEMに関する正確な情報が表示されるのは、Cisco IOS Release 12.2(4)XF1、12.2(4)BC1a、またはそれ以降のリリースを使用している場合のみです。古いリリースを使用している場合は、show environmentコマンドを使用しても、AC PEMのエラー メッセージが正しく表示されません。


a. 温度が有効な動作範囲内にあること、およびファン アセンブリと2台のAC PEMが存在し、良好な状態であることを確認します。

b. それ以外の場合は、次の問題点について確認します。

ファンがMISSINGとして報告される ― ファン アセンブリを装着するか、またはルータをすぐにシャットダウンして、ルータが動作温度範囲外で稼働することがないようにします。

AC PEMがリストされない ― 両方のAC PEMが存在していることを確認します。存在している場合は、各PEMがシャーシに完全に装着されていることを確認します。

[Input/Output Voltage Fault]メッセージは、いずれかのAC PEMの出力電圧が正しい範囲内にないことを示します。この状態は、AC PEMへの入力AC電圧が低すぎるか、高すぎる場合に発生します。入力AC電圧を測定します。電圧値が正しい場合は、AC PEMに障害が発生しているため、交換する必要があります。


) AC PEMの壁面入力電力は、50/60Hzの場合200~240 VACでなければなりません。


ステップ 2 各AC PEMのPOWER LEDがグリーンに点灯していることを確認します。

a. 点灯している場合、PEMはアクティブAC電源に接続され、シャーシに電力を供給しています。

b. POWER LEDが消灯していて、かつ他のLEDもすべて消灯している場合は、プラグが壁面プラグおよびAC電源ソケットにしっかりと装着されていることを確認します。

c. それでもAC PEM LEDが消灯したままの場合は、AC電源コードを別の壁面コンセントに接続してください。

ステップ 3 PEMのFAULT LEDがイエローに点灯しているかを確認します。

点灯している場合、AC PEMはアクティブAC電源に接続されていますが、シャーシに電力を供給していません。PEMがシャーシに正しく搭載され、電源スイッチがオンになっているかどうかを確認します。

ステップ 4 上記の作業で問題を解決できなかった場合は、AC PEMに障害があると考えられます。製品を購入した代理店に連絡して指示を受けてください。「テクニカル サポート」を参照してください。


 

DC電源サブシステムのトラブルシューティング

次のステップに従って、DC電源サブシステムの問題を特定します。


ステップ 1 show environment コマンドを使用して、電源システムの一般的な状態を表示します。

Router# show environment
Temperature normal: chassis inlet measured at 29C/84F
Temperature normal: chassis core measured at 42C/107F
Fan: OK
Power Entry Module 0 type DC status: OK
Power Entry Module 1 type DC status: OK
Router#
 

a. 温度が有効な動作範囲内にあること、およびファン アセンブリと2台のDC PEMが存在し、良好な状態であることを確認します。

b. それ以外の場合は、次の問題点について確認します。

ファンがMISSINGとして報告される ― ファン アセンブリを装着するか、またはルータをすぐにシャットダウンして、ルータが動作温度範囲外で稼働することがないようにします。

DC PEMがリストされない ― 両方のDC PEMが存在していることを確認します。存在している場合は、各PEMがシャーシに完全に装着されていることを確認します。

[Input/Output Voltage Fault]メッセージは、いずれかのDC PEMの出力電圧が正しい範囲内にないことを示します。この状態は、DC PEMへの入力DC電圧が低すぎるか、高すぎる場合に発生します。入力DC電圧を測定します。電圧値が正しい場合は、DC PEMに障害が発生しているため、交換する必要があります。

[External AC Supply Fault]メッセージは、外部電源装置の電源モジュールの1つが障害、過熱状態、または未装着状態を報告していることを示します。外部電源装置の電源モジュールの前面パネルにあるLEDを確認して、障害のあるモジュールを見つけます。


show environmentコマンドによって外部2400 WAC入力電源装置に関するステータス情報が表示されるのは、DC PEM(PEM1)の新しいモデルが搭載されている場合、およびCisco uBR10012ルータ上でCisco IOS Release 12.2(4)XF以降のリリースが稼働している場合のみです。


ステップ 2 各DC PEMのPOWER LEDがグリーンに点灯していることを確認します。

a. 点灯している場合、PEMはアクティブDC電源に接続され、シャーシに電力を供給しています。

b. POWER LEDが消灯していて、かつ他のLEDもすべて消灯している場合は、電源を確認してください。

DC電源 ― プラグがDCソケットにしっかりと装着されていることを確認します。

AC電源 ― AC入力電源装置がオンになっていることを確認します。AC電源装置のLEDが消灯している場合は、AC入力電源シェルフのトラブルシューティングを行います。「AC入力電源シェルフのトラブルシューティング」を参照してください。

c. それでもDC PEM LEDが消灯している場合は、DC電源をオフにしてから、DC電源が各DC PEMの下の端子ブロックに正しく配線されているかどうかを確認します。詳細については、「Cisco uBR10012ルータのDC電源接続」を参照してください。上記の方法で問題が修正されない場合は、DC電源を別の壁面コンセントまたは電源装置に接続してください。

ステップ 3 PEMのFAULT LEDがイエローに点灯しているかどうかを確認します。

a. 点灯している場合、PEMはアクティブDC電源に接続されていますが、シャーシに電力を供給していません。DC PEMがシャーシに正しく搭載され、電源スイッチがオンになっているかどうかを確認します。

b. 点灯していない場合は、次のステップに進みます。

ステップ 4 MISWIRE LEDがイエローに点灯しているかどうかを確認します。

a. 点灯している場合は、DC電源とDC PEM間の配線が逆になっています。DC電源をオフにしてから2本の配線を逆にして、-48 VDCの導線を端子ブロックの下部の端子に、RTNの導線を上部の端子に接続します。詳細については、「Cisco uBR10012ルータのDC電源接続」を参照してください。

b. 点灯していない場合は、次のステップに進みます。

ステップ 5 DC電源がDC PEMに適切な電力を供給しているかどうかを確認します。(2400WのAC入力電源シェルフを使用している場合、各AC電源装置について、AC OKとDC OKのLEDが点灯しているかどうかを確認します)。

a. 適切な電力を供給していないが、DC電源は有効な電源コンセントに接続されている場合は、DC電源のトラブルシューティングを行います。

b. 適切な電力を供給している場合は、DC電源をオフにして、シャーシからDC PEMを取り外します。DC電源から各PEMの下の端子ブロックへ正しく配線されているかどうかを確認します。詳細については、「Cisco uBR10012ルータのDC電源接続」を参照してください。

ステップ 6 これまでの作業で問題を解消できなかった場合は、DC PEMの故障が考えられます。製品を購入した代理店に連絡して指示を受けてください。「テクニカル サポート」を参照してください。


 

AC入力電源シェルフのトラブルシューティング

AC入力電源シェルフに問題があることを特定するには、次の点を確認します。


ステップ 1 シャーシに搭載されたPEMのバージョンを確認します。

a. 前面パネルに電源装置モニタリング コネクタが配置されているDC PEMの新しいモデルを使用していて、かつCisco uBR10012ルータ上でCisco IOS Release 12.2(4)XF以降のリリースが稼働している場合は、 show environment コマンドを使用して、AC入力電源シェルフをモニタすることもできます。

Router# show environment
Temperature normal: chassis inlet measured at 29C/84F
Temperature normal: chassis core measured at 42C/107F
Fan: OK
Power Entry Module 0 type DC status: OK
Power Entry Module 1 type DC status: OK
Router#
 

b. DC PEMステータスが[External AC Supply Fault]または[Input/Output Voltage Fault]の場合は、AC入力電源シェルフに問題があります。

[External AC Supply Fault]メッセージは、電源モジュールの1つが障害、過熱状態、または未装着状態を報告していることを示します。外部電源装置の電源モジュールの前面パネルにあるLEDを確認して、障害のあるモジュールを見つけます。

c. [Input/Output Voltage Fault]メッセージが、いずれかの電源モジュールにAC入力電源が供給されていないことを示している場合は、各電源モジュールのLEDを調べて、各電源モジュールがAC入力電源コンセントに接続されていること、およびこれらのコンセントから電力が供給されていることを確認します。

ステップ 2 古いバージョンのPEMを使用している場合は、DCおよびACのOK LEDが点灯しているかどうかを確認します。

a. 点灯している場合は、電源シェルフが動作しています。

b. 消灯している場合は、次の処理を実行してください。

AC電源コードがAC出力壁面コンセントとAC入力電源シェルフの背面の両方に正しく装着されていることを確認します(電源装置ごとに、個別の電源コードを使用します)。

AC電源装置が適切に装着され、ロックされていることを確認します。必要に応じて、AC電源装置を取り外して、再装着します。

外部AC電源を調べます。

AC電源装置を他のAC電源装置と交換します。電源装置に障害がある場合は、電源装置を交換します。特定の電源ベイに障害がある場合は、外部AC電源と電源コードの接続を再確認します。正しく接続されている場合は、Cisco TACに連絡して詳細なトラブルシューティング情報を入手してください。

c. DC OK LEDだけが消灯している場合は、Cisco uBR10012ルータのDC入力端子ブロックとの配線を再確認します。

ステップ 3 FAULT LEDがイエローで点灯しているかどうかを確認します。イエローに点灯している場合は、次の処理を行います。

外部AC電源が、スパイクや電圧低下を伴わずに、適切なレベルで一定のAC電圧を供給していることを確認します。

外部AC電源の回路ブレーカーを切り替えます。

電源装置を、良好な状態であることが判明している電源装置と交換します。

ステップ 4 これらの対応策の効果がない場合は、購入した代理店に問い合わせてください。「テクニカル サポート」を参照してください。


 

プロセッサ サブシステムのトラブルシューティング

Cisco uBR10012ルータのプロセッサ サブシステムは、PRE1モジュールとTiming, Communication, and Control Plus(TCC+)カードで構成されます。システムの起動時に、プライマリPRE1では次のシーケンスが発生します。

1. FAIL LEDが瞬間的にイエローに点灯してから消灯し、STATUS LEDがイエローに点滅し始めます。

2. PRE1の英数字ディスプレイに、起動シーケンスの進行状況を示す一連のメッセージが表示されます。

3. 起動シーケンスが正常に完了すると、英数字ディスプレイにIOS RUNというメッセージが表示されます。

4. STATUS LEDはグリーンに点灯したままの状態になり、プライマリPRE1であることを示します。

冗長PRE1のシーケンスも、STATUS LEDがオフのままである点、および英数字ディスプレイに表示されるメッセージがわずかに異なる点以外は同様です。起動シーケンスに成功すると、IOS STBYという最終メッセージが表示され、冗長PRE1がスタンバイ モードで動作していることを示します。

次の手順で、PRE1モジュールのトラブルシューティングを行ってください。


ステップ 1 どちらかのPRE1モジュールで問題が発生した場合は、次の確認を行ってください。

a. 起動シーケンスの完了後、プライマリPRE1のSTATUS LEDがグリーンに点灯しているか。

b. 点灯していない場合は、シャーシ内の他のモジュールのLEDを調べます。他のLEDも点灯していない場合は、「電源サブシステムのトラブルシューティング」に記載されている手順で、電源サブシステムに問題がないかどうかを調べます。

c. STATUS LEDもPRE1上の他のLEDも点灯していないが、他のモジュール上のLEDは点灯している場合は、スロットからPRE1を取り外し、バックプレーン コネクタのピンが曲がっていたり折れていたりしていないかを調べてから、もう一度搭載します。バックプレーンに完全に装着し、両端のロック レバーをきちんと閉じて、完全に固定します。

d. STATUS LEDは点灯していないが、FAIL LEDがイエローに点灯している場合は、PRE1をいったん取り外して搭載し直します。問題が解消されない場合は、新しいPRE1を搭載します。それでも問題が解消されない場合は、TACにサポートを依頼してください。

ステップ 2 冗長PRE1についても上記のステップを繰り返します。ただし、冗長PRE1が正しく稼働している場合は、STATUS LEDがオフであり、英数字ディスプレイにIOS STBYと表示される点は除きます。

a. 両方のPRE1が正常に動作している場合、各TCC+カードのPOWER LEDがグリーンに点灯しているか。

b. 点灯していない場合、TCC+カードを取り外して搭載し直します。バックプレーンにきちんと接続し、両方の非脱落型ネジがきちんと締まっていることを確認します。

c. 点灯している場合は、次のステップに進みます。

ステップ 3 TCC+カードのSTATUS LEDを確認します。

a. プライマリTCC+のSTATUS LEDがグリーンに点灯し、プライマリ カードであることを示しているか。

b. セカンダリTCC+のSTATUS LEDがグリーンに点滅し、冗長カードであることを示しているか。

c. 該当しない場合、ルータにロードされているCisco IOSがTCC+カードをサポートするバージョンかどうかを確認します。

ステップ 4 必要に応じて、TACに問い合わせてください。「テクニカル サポート」を参照してください。


 

冷却サブシステムのトラブルシューティング

下記を確認して冷却サブシステムの問題を特定します。


ステップ 1 システムを起動した場合に、ファンが作動を開始するかを確認します。

ファンが作動している場合は、作動音が聞こえます。シャーシ前面下部から空気が取り込まれ、背面上部から排出されていることも確認できます。

a. ファンが作動していない場合、ファンまたは電源に問題があります(電源サブシステムのトラブルシューティングを参照)。

b. 作動している場合は、次のステップに進みます。

ステップ 2 ファン アセンブリ モジュールのSYSTEM OK LEDがグリーンに点灯し、他の2つのLED(SINGLE FAN FAILUREおよびMULTIPLE FAN FAILURE)が消灯しているかを確認します。

a. 該当する場合、システムは正常に動作しています。

b. 該当しない場合は、ファン アセンブリ モジュールを取り外し、搭載し直してください。この方法でも効果がない場合は、点灯しているLEDを調べます。SINGLE FAN FAILURE LEDは、4つのファンのうちの1つが故障していることを示します。システムはシャーシを十分に冷却できますが、できるだけ早いうちにファン アセンブリ モジュールを修理または交換する必要があります。MULTIPLE FAN FAILURE LEDは、複数のファンが故障し、ファン アセンブリ モジュールがCisco uBR10012シャーシを十分に冷却できないことを示します。直ちにファン アセンブリ モジュールを交換します。

c. 次のメッセージがコンソールに表示された場合は、クリティカルな過熱状態または許容範囲外の電力がシャーシ内で検出されています。

Queued messages:
 
00:01:19:%ENVM-4-ENVWARN:+2.5 V measured at +2.59
00:01:19:%ENVM-4-ENVWARN:+5.15 V measured at +5.31
 
00:00:19:%ENVM-2-ENVCRIT:chassis core measured at 41C/106F
00:00:19:%ENVM-2-ENVCRIT:chassis inlet measured at 37C/99F
00:00:19:%ENVM-2-ENVCRIT:chassis outlet 1 measured at 50C/122F
00:00:19:%ENVM-2-ENVCRIT:chassis outlet 2 measured at 50C/122F
 

初回起動時に過熱状態になることはほとんどありませんが、他の装置から排出された熱気がルータの吸気口から入り込んでいないか、シャーシの両側に冷気が流れるだけのスペースが十分にあるかどうかを確認してください。

上記のメッセージは、コンポーネントまたは温度センサーの故障を意味することもあります。
show environment または show environment table コマンドを使用して、シャーシの内部環境を表示してください。

起動時に、これまでの作業では解決できない問題が発生した場合は、手動でルータの電源を切り、購入された代理店に連絡して指示を受けてください。「テクニカル サポート」を参照してください。


 

ライン カードのトラブルシューティング

下記を確認してライン カードの問題を特定します。


ステップ 1 すべての [ENABLED] LEDが点灯しているかどうかを確認します。

すべて点灯している場合、システムは動作可能状態です。

ステップ 2 いずれかの [ENABLED] LEDが消灯しているかどうかを確認します。

a. ライン カードのENABLED LEDが消灯している場合は、まず、ライン カードがイネーブルで、動作可能な設定であるかどうかを確認します。ライン カードが未設定でイネーブルになっていない場合、ENABLED LEDは消灯しています。

b. ポートがイネーブルになっているにもかかわらず、対応するENABLED LEDが消灯している場合は、スロット内のライン カードを再装着します(ライン カードの取り外しおよび取り付け中にシステム電源をオフにする必要はありません)。システムによってインターフェイスが再び初期化されると、ライン カードのENABLED LEDが点灯します。

c. それでもENABLED LEDが消灯したままの場合は、プロセッサのハードウェア障害が検出された可能性があります。購入された代理店に連絡し、指示を受けてください。「テクニカル サポート」を参照してください。


) 次のURLにある各カードのFRUに関する資料も参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/frus/index.htm