Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータ ハードウェア インストレーション ガイド
インストレーションの準備
インストレーションの準備
発行日;2012/02/02 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

インストレーションの準備

安全性

静電破壊の防止

シャーシを持ち運ぶ際の注意事項

シャーシの持ち上げ

電気に関する安全性

設置環境要件

環境要件

温度および湿度の条件

電源に関する注意事項

DC電源を使用するシステムの電源接続時の注意事項

プラント配線時の注意事項

干渉に関する注意事項

ケーブル接続時の注意事項

イーサネットおよびファスト イーサネット接続

光ファイバ接続

ラックマウントに関する注意事項

ラックマウントの注意事項

ラックマウントでパワー ストリップを使用する場合

必要な工具および器具

梱包内容の確認

インストレーションの準備

Cisco uBR10012ユニバーサル ブロードバンド ルータを設置する前に、下記を確認してください。

設置場所に必要な電源およびケーブル接続に関する要件

ルータを設置するために必要な器具

正常な動作を維持するために満たす必要のある設置場所の環境条件

この章では、ルータを設置するための準備作業を順を追って説明します。

設置準備が完了するまで、システムを開梱しないでください。偶発的な損傷を防ぐために、設置場所が確定するまでは、シャーシを輸送用パッケージから出さないでください。


) 出荷時のCisco uBR10012ルータ(DC電源装置を使用)は、DC電源に配線されていません。設置場所で入力線、戻り線、およびアース線を用意し、国および地域の配線規格に従って配線し、その配線を保護してください( DC電源を接続するための工具および備品を参照)。


安全性

Cisco uBR10012ルータを設置するときには、次の注意事項および警告のすべてに従ってください。各国語で記述された安全上の警告については、 付録E「適合規格および安全に関する情報」 を参照してください。

安全性を確保し、装置を保護するための注意事項は、次のとおりです。ただし、システムの設置時に発生する可能性のある危険な状況をすべて網羅しているわけではないので、 注意を怠らないでください

Cisco uBR10012ルータは、国および地域の電気規格に従って設置する必要があります。米国ではNational Fire Protection Association(NFPA;米国防火協会)70のUnited States National Electrical Codeが該当します。カナダではCanadian Electrical Code、part I、CC22.1です。その他の国では、International Electrotechnical Commission(IEC;国際電気標準会議)364、part 1~7が適用されます。

製品の設置、設定、およびメンテナンスを行う前に、 付録E「適合規格および安全に関する情報」 の安全上の警告を再確認してください。

重量のあるものを一人で持ち上げようとしないでください。

シャーシを設置または撤収する前に、必ず電源コンセントから外して電源を切断してください。

設置作業中および設置後は、シャーシ周辺を埃のない清潔な状態にしておいてください。

工具およびシャーシ コンポーネントが通行の妨げにならないようにしてください。

シャーシに引っかかるような衣服、装身具(指輪、チェーンを含む)などを着用しないでください。

Cisco uBR10012ルータは、表示された電気定格および製品使用手順に従って使用した場合に、安全に稼働させることができます。


警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。


静電破壊の防止

ESD(静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。Performance Routing Engine(PRE1)およびあらゆるライン カードには、金属製のフレームに固定されたプリント基板があります。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームの統合部品です。基板は金属フレームによってESDから保護されていますが、モジュールを取り扱うときは、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。フレームは端だけを持ち、カードまたはコネクタ ピンには決して触れないようにしてください。


注意 システム コンポーネントを取り付ける場合は、すべてのシステム コンポーネントの非脱落型ネジを必ず締めてください。非脱落型ネジはモジュールの脱落を防ぐほか、システムに適切なアースを提供し、バックプレーンにバス コネクタを確実に固定させるために必要です。

ESDによる損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。

静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。シャーシからカードを取り外す前に、ストラップの装置側をシャーシまたはラックマウントの塗装されていない金属部分に固定します。

ライン カードを取り扱うときは、前面プレートと金属製フレームの端だけを持ってください。カードのコンポーネントまたはコネクタ ピンには手を触れないでください。

取り外したライン カードは、モジュールのコンポーネント側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用袋に収めます。モジュールを返却する場合は、取り外した後、ただちに静電気防止用袋に入れてください。

モジュールと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からカードを保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。


注意 安全のために、静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は1~10 Mohmでなければなりません。

シャーシを持ち運ぶ際の注意事項

Cisco uBR10012シャーシは、頻繁には移動させないものとして設計されています。フル装備のCisco uBR10012システムは、約230ポンド(102 kg)の重量になります。空のシャーシは約55ポンド(24.5 kg)です。

シャーシを移動させる場合は、次の注意事項に従って、けがや装置の損傷を防止してください。

システムを設置する前に、電源やネットワーク接続を確認し、シャーシを再び移動させなくてもすむようにしてください。

フル装備のシャーシを移動させるには、油圧式リフトまたはフォークリフトが必要です。コンポーネントが搭載されたシャーシを手で持ち上げようとしてはなりません。

空のシャーシを移動させる場合は、安全のために二人で作業する必要があります。この作業はシャーシの左右にある取っ手を持って行ってください。


警告 けがやシャーシの損傷を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、カードなど)の取っ手でシャーシを持ち上げたり傾けたりしないでください。このタイプの取っ手は、装置の重量を支えるようには作られていません。シャーシを持ち上げるときには、シャーシ本体の取っ手を使用するか、またはシャーシ底部の端を下から持ちます。


空のシャーシであっても、絶対に一人で持ち上げようとしないでください。シャーシは重量があるので、けがや装置の損傷を防ぎ、安全に持ち運ぶには、最低でも二人必要です。

けがをしないように、背中をまっすぐにし、腰ではなく脚に力を入れて持ち上げるようにします。

足元を安定させ、両足で均等にシャーシの重量を支えるようにします。

シャーシはゆっくり持ち上げます。持ち上げるときに、急に身体を動かしたり、ひねったりしないように注意してください。

背中をまっすぐにし、腰ではなく脚に力を入れて持ち上げるようにします。シャーシを持ち上げるときにかがむ場合には、腰をかがめるのではなく、ひざを曲げて腰に負担がかからないようにします。

フル装備のシャーシを移動させる際に、油圧式リフトもフォークリフトもない場合には、シャーシから次のコンポーネントを取り外す必要があります。

ファン アセンブリ モジュール

ACまたはDC PEM(パワー エントリ モジュール)

ケーブル インターフェイス ライン カード

ネットワーク アップリンク ライン カード

フル装備のシャーシの場合、上記のコンポーネントの重量は約170ポンド(75.7 kg)になるので、これらのコンポーネントを取り外すと、二人で安全にシャーシを持ち運ぶことができます。シャーシを運んで設置したあとで、各コンポーネントを元どおりに搭載します。各コンポーネントの取り外し手順については、「Cisco uBR10012ルータのメンテナンス」を参照してください。


注意 これらのモジュールを取り外したり取り付けたりする場合には、「静電破壊の防止」に記載されている注意事項を必ず守ってください。

必ず、すべての外部ケーブルを外してから、シャーシの持ち上げや移動を行ってください。特に、シャーシへの電力がすべて遮断されていることを確認してください。電源に接続されているか、または電源がオンになっているシャーシを持ち運ばないでください。

シャーシの持ち上げ

油圧式リフトまたはフォークリフトを使用しないでシャーシを安全に持ち上げる手順は、次のとおりです。


ステップ 1 シャーシは二人以上で持ち上げてください。空のシャーシであっても、絶対に一人で持ち上げようとしないでください。シャーシをラックに収容する場合、三人必要な場合があります。

ステップ 2 ファン アセンブリ モジュール、DC PEM、ケーブル インターフェイス ライン カード、およびネットワーク アップリンク ライン カードを取り外したことを確認してから、シャーシを移動します。

ステップ 3 シャーシの両側に一人ずつ立ち、ひざを曲げ、シャーシの取っ手を持ちます。

ステップ 4 シャーシを慎重にまっすぐ持ち上げ、ゆっくり所定の位置まで一歩ずつ進みます。


警告 シャーシを持ち上げるには二人必要です。けがをしないように、背中をまっすぐにし、腰ではなく脚に力を入れて持ち上げるようにします。


ステップ 5 所定の位置まできたら、ひざを曲げてシャーシを床に下ろします。

ステップ 6 シャーシを高い場所に持ち上げる場合は、左右の二人がまっすぐ持ち上げ、三人目がシャーシの中央を持ち上げます。二人が持ち上げている間に、三人目が位置を調整しながら作業台または装置ラックにシャーシを設置します。

ステップ 7 「Cisco uBR10012ルータのメンテナンス」に記載されている手順に従って、取り外したモジュールを元どおりに取り付けます。


 

電気に関する安全性

システム コンポーネントはすべてホットスワップ可能です。システムの稼働中に取り外し/取り付けを行っても、電気事故やシステムの損傷を引き起こすことはありません。

電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。

シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。

シャーシの取り付け/取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外付けケーブルを外してください。

危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。

人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。壊れている可能性のある装置は取り付けないでください。

床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。


警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。



警告 電力線に接続されている装置の場合、作業を開始する前に、装身具(指輪、ネックレス、腕時計など)を取り外してください。金属が電源やアースに接触すると、金属が過熱して大やけどをしたり、金属類が端子に焼き付くことがあります。



警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。


設置環境要件

ここでは、環境、電源、ケーブル接続、およびラックマウントの要件について説明します。必ず、すべての要件を満たしていることを確認してから、Cisco uBR10012ルータを設置してください。


注意 Cisco uBR10012ルータは、適用されるすべての規制に従って、また、銅線の使用に限って設置する必要があります。金具および結合素材の緩み、劣化、および電気化学的な腐食を避けるために、適合性のある素材のアース ボンド固定器具を使用してください。シャーシのアースをセントラル オフィスまたは他の内部アース システムに接続する場合には、最低限、6 AWGの銅アース導体を使用してください。


警告 この装置は、人の出入りが制限された場所に設置することが想定されています。出入りが制限された場所とは、保守担当者が特殊な道具、ロックやキー、またはその他のセキュリティ手段を使用しなければ入ることのできない場所であり、かつ責任者が管理している場所です。


環境要件

Cisco uBR10012ルータの環境モニタ機能により、過電圧または過熱状態によって起こりうる損傷からシステムおよびコンポーネントが保護されます。正常な動作を保証し、不要なメンテナンスを避けるためには、 事前 に設置環境を計画し、準備する必要があります。設置後は、設置場所の温度を41~104°F(5~40°C)に保ち、シャーシ周辺を常に埃のない清潔な状態にしておいてください。

システムを正常に運用するには、Cisco uBR10012ルータを適切な場所に設置し、装置ラックや配線クローゼットを適切にレイアウトする必要があります。装置の間隔が近すぎたり、換気が十分に行われないと、システムが過熱する原因になります。また、装置を不適切に配置すると、シャーシ パネルに手が届きにくくなり、システムのメンテナンス作業が困難になります。

装置ラックまたは配線クローゼットの位置およびレイアウトを計画するときには、空気がどのようにルータ内を流れるかを考慮してください。Cisco uBR10012ルータは、シャーシ前面の吸気口から冷気を取り入れ、内蔵コンポーネントに行き渡らせ、シャーシ背面上部の排気口から排出します(Cisco uBR10012の冷気の経路を参照)。

PRE1の温度センサーが内部の温度をモニタし、内部温度が指定のしきい値に近づくと、警告メッセージとアラーム条件を送信します。

十分なエアフローを確保し、シャーシ内部を過熱させないために、シャーシの前面下部および背面上部をさえぎるものがないようにしてください。十分なエアフローを得るには、シャーシ前面の吸気口および背面の排気口の周囲に3インチ(7.62 cm)以上のスペースが必要です。他のシステムから排出された熱気が前面下部の吸気口から入り込むような位置に、シャーシを配置しないでください。システムが過熱する原因になります。

さらに、ケーブルを接続し、通常のメンテナンスを行うために、シャーシの前後に3~4フィート(91.44~121.92 cm)ほどのスペースが必要です。

図 2-1 Cisco uBR10012の冷気の経路

 

インストレーション時および稼働中に問題が起きないようにするために、装置の位置および接続を検討するときには、次の一般的な注意事項に従ってください。

show environment コマンドを使用して、システム内部の状況を定期的に確認します。環境モニタがシャーシの内部環境を常にチェックしています。環境モニタは、高温に対して警告し、高温状態になるたびにレポートを作成します。警告メッセージが表示された場合には、ただちに対処し、原因を特定して問題を解消してください。

Cisco uBR10012ルータは、埃のたまりやすい場所を避け、床から離して設置してください。

装置がESDによる損傷を受けないように、ESD防止手順に従ってください(静電破壊の防止を参照)。ESDは、機器の直接的な故障または間欠的な障害の原因になります。

PRE1モジュール、ライン カード、ブランク カバー、電源装置、および電源装置カバーが正しい位置に固定されていることを確認してください。ファンがシャーシ内部全体に冷気を送ります。コンポーネントに緩みがあったり、スロットが空になっていると、動作中のコンポーネントに冷気が行き渡りません。

温度および湿度の条件

表 2-1 に、動作時および非動作時の環境条件を示します。記載されている範囲内であれば、Cisco uBR10012ルータは動作を継続できますが、測定値が下限または上限に近い場合は、問題が発生する可能性があることを意味します。動作可能の限界に達する前に、環境の異常を予測して解消することにより、正常な動作を維持することができます。

 

表 2-1 動作時および非動作時の環境に関する仕様

仕様
最小値
最大値

動作時の温度

41°F(5°C)

104°F(40°C)

非動作時および保管時の温度

-40°F(-40°C)

158°F(70°C)

動作時の湿度(結露しないこと)

5%

85%

非動作時および保管時の湿度(結露しないこと)

5%

95%

動作時および非動作時の高度

-197フィート(-60 m)

13,123フィート(4000 m)

動作時の振動

--

5~200 Hz、0.5 g
(1オクテット/分)

非動作時の振動

--

5~200 Hz、1 g
(1オクテット/分)
200~500 Hz、2 g
(1オクテット/分)

電源に関する注意事項

Cisco uBR10012ルータの電源接続を検討するときには、次の注意事項および推奨事項に従ってください。

設置場所の電源を確認してから設置作業を行い、設置後もクリーン パワーが供給されていることを定期的に確認します。必要に応じて、電力調整器を取り付けてください。

雷および電力サージによる損傷を防ぐために、適切にアースを施してください。

シャーシのアースをセントラル オフィスまたは他の内部アース システムに接続する場合には、6 AWG、銅アース導体(最小要件)を使用します。


警告 この製品は、設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に適合するように設置する必要があります。



警告 固定配線に、操作が簡単な2支柱の切断装置を組み込む必要があります。



警告 装置は必ず、IEC 60950に基づく安全規格のSafety Extra-Low Voltage(SELV)要件を満たしているDC電源に接続してください。


DC電源を使用するシステムの電源接続時の注意事項

DC入力電源装置は、Cisco uBR10012ルータを-48 VDC方式または-60 VDC方式で動作させます。

入力電圧、動作周波数範囲など、システム電源仕様については、 付録A「技術仕様」 を参照してください。

プラント配線時の注意事項

ここでは、設置場所のプラント配線およびケーブル配線についての注意事項を示します。新しいシステムの設置場所を検討するときには、次に説明する信号の距離制限、EMI(電磁波干渉)、およびコネクタの互換性を考慮する必要があります。

干渉に関する注意事項

電磁場を通る配線が相当な距離におよぶ場合、磁場と配線の信号間で干渉が発生することがあります。したがって、プラント配線では次の2点に注意してください。

配線方法に問題があると、プラント配線から高周波干渉が発生する可能性があります。

特に雷や無線送信機が原因で発生する強力なEMIは、Cisco uBR10012ルータ内の信号ドライバやレシーバーを破壊し、さらには電力サージを回線または装置に流して電気事故を引き起こす可能性があります(静電破壊の防止に記載されている安全上の注意事項を参照)。


) 強力なEMIを予測して対処するには、Radio Frequency Interference(RFI;無線周波干渉)の専門家に相談してください。


プラント配線にツイストペア ケーブルを使用し、アース導体を適切に分散させた場合、プラント配線から高周波干渉が発生することはほとんどありません。配線が推奨距離を超える場合は、データ信号ごとにアース導体を1本ずつ使用した高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。

配線が推奨距離を超える場合、または複数の建物にまたがっている場合には、付近での雷の影響に十分注意してください。雷などの高エネルギー現象から起こるElectromagnetic Pulse(EMP;電磁波パルス)により、シールドされていない導体に、電子装置を破壊するほどの強力なエネルギーが発生する場合があります。過去にこのような問題が発生したことがある場合には、必要に応じて、電力サージ抑止およびシールドの専門家に相談してください。

ケーブル接続時の注意事項

ネットワークの規模および接続距離は、信号タイプ、信号速度、および伝送メディア(信号伝送に使用するケーブル タイプ)によって決まります。たとえば、標準の同軸ケーブルを使用すると、ツイストペア ケーブルよりもチャネル容量が大きくなります。次に示す距離制限および速度制限は、各信号タイプに対するIEEE推奨の最大距離および速度です。ただし、推奨値より速度を上げたり距離を延ばしても、通常は良好な結果が得られます。たとえば、V.35の推奨最大速度は2 Mbpsですが、4 Mbpsでも問題はありません。発生する可能性がある電気的な問題を理解し、対処できるのであれば、推奨値より速度および距離を引き上げても、良好な結果が得られます。ただし、ユーザの責任で行ってください。

Cisco uBR10012ルータのネットワーク接続環境を準備するときには、各インターフェイス タイプに関連するさまざまな要素を検討する必要があります。

各タイプに必要なケーブルの種類(光ファイバ、Thick/Thin同軸、フォイル ツイストペア、Unshielded Twisted-Pair[UTP;シールドなしツイストペア])

各信号タイプの距離制限

各インターフェイスの接続に必要な特定のケーブル

トランシーバ、ハブ、スイッチ、モデム、CSU/DSU(チャネル サービス ユニット/データ サービス ユニット)など、その他の必要なインターフェイス機器

Cisco uBR10012ルータを設置する前に、追加する外部装置およびケーブルをすべて用意しておいてください。発注情報については、購入された代理店にお問い合わせください。

ネットワークの規模およびネットワーク インターフェイス接続間の距離は、次の要素によってある程度決まります。

信号タイプ

信号速度

伝送メディア

ここで示す距離制限および速度制限は、各信号タイプに対するIEEEの推奨最大速度および距離です。この情報を参考に、ネットワーク接続計画を検討し、 そのうえで Cisco uBR10012ルータのインストレーションに取りかかってください。

イーサネットおよびファスト イーサネット接続

イーサネットおよびファスト イーサネット ネットワークの最大セグメント距離および接続距離は、伝送に使用するケーブルのタイプによって決まります。 10BASE-T および 100BASE-T は、下記を表す業界用語です。

10 Mpbsの伝送速度(10)、または100 Mbpsの伝送速度(100)

ベースバンド テクノロジーを使用(BASE)

ツイストペア ケーブルを使用(T)

表 2-2 に、イーサネットおよびファスト イーサネット接続について、ステーション間の最大伝送距離を示します。

 

表 2-2 イーサネットおよびファスト イーサネットの最大伝送距離

トランシーバ速度
ケーブル タイプ
伝送モード
ステーション間の最大距離

10 Mbps

カテゴリ3

全二重および半二重

328フィート(100 m)

100 Mbps

カテゴリ5

全二重および半二重

328フィート(100 m)

光ファイバ接続

表 2-3 に、シングルモード光ファイバ伝送仕様の概要を示します。

 

表 2-3 光ファイバの伝送特性

特性
許容値

トランスミッタ出力

-15~-8 dBm

レシーバー感度

-28~-8 dBm

波長

1261~1360 nm

最大距離

9マイル(14.5 km)


) 指定された距離制限を守ってください。


ラックマウントに関する注意事項

Cisco uBR10012ルータを正常に稼働させメンテナンスを行うためには、ラックに搭載する必要があります。シャーシには、標準の19インチ型装置ラックおよびTelcoタイプのラックに適したラックマウント用金具が付属しています。サードパーティ ベンダーで提供されているオプションの金具を使用すると、23インチ型装置ラックに搭載できます。

ラックマウントの注意事項

ラックに設置する場合には、次の注意事項を考慮してください。

Cisco uBR10012ルータは、できるだけ開放型のラックに搭載してください。


注意 過熱防止のために、換気または空調が不適切な密閉されたラックや室内にはシャーシを絶対に設置しないでください。

装置シェルフを使用する場合は、シャーシの重量と寸法に対応できるようにシェルフが作られているかどうかを確認してください。Cisco uBR10012ルータ用のラックマウント キットを使用してください。

19インチの2本の支柱またはレールの間にシャーシを搭載する場合、内側のスペース(2本の支柱またはレールの 内側 間の幅)が17.3インチ(44 cm)以上なければなりません。

シャーシの高さは31.25インチ(79.4 cm)です。

4本支柱またはTelcoラックにシャーシを搭載する場合は、必ず付属のネジとブラケットをすべて使用し、シャーシをラック支柱に固定してください。

ラックに設置する場合には、次の注意事項を考慮してください。

手前側のラックマウント ブラケットを取り付けてからラックにシャーシを搭載し、後ろ側のブラケットを取り付けます。

シャーシはできるだけ、開放型のラックに搭載してください。キャビネットに設置しなければならない場合は、キャビネットの換気が十分に行われるようにしてください。


注意 ルータの過熱を防止するために、換気または空調が不適切なキャビネットや室内にはCisco uBR10012ルータを絶対に設置しないでください。

メンテナンスができるように、ラックの周囲に十分なスペースを確保してください。システム コンポーネントの取り外しおよび取り付けには、24インチ(61 cm)のスペースが必要です。

重量のある装置は必ず、ラックの下側に搭載して重心を下げ、ラックが倒れないようにしてください。

ほかにもラックに搭載装置がある場合は、最も重量のあるコンポーネントをラックの最下部に配置し、下から上へ順に搭載します。


警告 ラックにこの装置を搭載する際、またはラック内の装置のメンテナンスを行う際には、システムが不安定になってけがをすることがないように、十分に注意してください。次に、安全上の注意事項を示します。


ラックにこの装置のみを搭載する場合は、ラックの最下部に搭載してください。

オプションのAC入力電源シェルフも使用する場合は、電源コードを接続しやすいように、Cisco uBR10012シャーシの真下に搭載してください。

ラックにスタビライザが付属している場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を搭載したり、ラック内の装置のメンテナンスを行ったりしてください。


警告 装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。


ルータが常にアースに接続されている状態で使用してください。


注意 Telco型ラックにルータを搭載するときには、ラックが傾かないように、ラックをボルトで床に固定し、さらに必要に応じて、適切な固定処置を講じてください。


注意 フレームのアースを1個所で建物のアース ポイントに結合するか、または建物のアースに最も近いリターン ポイントに結合してください。


注意 重心を下げるために、重量のある装置をラックの最下部に搭載してください。

ラックマウントでパワー ストリップを使用する場合

装置ラックによっては、マウント ストリップの片側の長さいっぱいに、パワー ストリップが用意されています。ラックにパワー ストリップが用意されている場合には、固定位置を決めるときに、それぞれのスロットからカードをまっすぐ引き出せるように、ストリップの配置を考慮してください。パワー ストリップがラックマウントの妨げになる場合は、パワー ストリップを取り外してからシャーシをラックに搭載し、そのあとでパワー ストリップを元どおりにします。

図 2-2図 2-2に、後ろ側の支柱の1つにパワー ストリップが備わっている、一般的な4支柱の19インチ型装置ラックを示します。

図 2-2 一般的な19インチ型装置ラックの支柱およびマウント ストリップ

 

ラックマウント手順の詳細については、「ラックへの取り付けの一般的な注意事項」を参照してください。

必要な工具および器具

Cisco uBR10012ルータの設置作業には、最小限、次の工具および備品が必要です。関連装置やケーブルの取り付けに、その他の工具および備品が必要になることもあります。電子および光信号レベル、パワー レベル、および通信リンクを調べるために、試験装置が必要になることもあります。

No. 2のプラス ドライバ

3/16インチのマイナス ドライバ

1/4インチのマイナス ドライバ

静電気防止用マットまたは静電気防止材

静電気防止用ストラップまたはシステムに付属の使い捨て静電気防止用ストラップ

巻き尺(任意)

水準器(任意)

シャーシをアースに接続するために必要な工具および備品については、「シャーシのアース接続」を参照してください。

梱包内容の確認

電源コード、マニュアル、およびその他の品目は、別々の箱に入っています。システムを開梱してから、必要なコンポーネントがすべて揃っているかどうかを確認してください。梱包リストと照合しながら、次の手順でCisco uBR10012ルータの運送パッケージの内容を確認します。


ステップ 1 付属品が入っている箱の内容を確認します。次の品目を含め、発注した装置がすべて揃っているかどうかを確認します。

システム ハードウェアおよびソフトウェア マニュアル

トランシーバ(GBIC)、フラッシュ カード、ケーブル、特殊コネクタなど、発注したオプション機材

ステップ 2 発注したすべてのライン カードがシャーシに搭載されているかどうかを確認します(PRE1に搭載されたPCMCIAフラッシュ カードを含む)。構成が梱包リストと一致しているかどうかを確認します。