Cisco UCS Mini 向け Cisco UCS Manager GUI ユーザ ガイド、リリース 3.0
Quality of Service の設定
Quality of Service の設定

Quality of Service の設定

この章の内容は、次のとおりです。

Quality of Service

Cisco UCS は、Quality of Service を実装するために、次の方法を提供しています。

  • 特定のタイプのトラフィックに対するグローバル設定をシステム全体にわたって指定するためのシステム クラス

  • 個々の vNIC にシステム クラスを割り当てる QoS ポリシー

  • アップリンク イーサネット ポートによるポーズ フレームの扱い方法を決定するフロー制御ポリシー

Cisco UCS Mini での Quality of Service に関するガイドラインおよび制限事項

  • Cisco UCS Mini では、すべてのシステム クラスで共有バッファが使用されます。

  • Bronze クラスは SPAN とバッファを共有します。 SPAN または Bronze クラスを使用することを推奨します。

  • マルチキャスト最適化はサポートされません。

  • あるクラスの QoS パラメータを変更すると、すべてのクラスのトラフィックが中断されます。

  • イーサネット トラフィックと FC または FCoE トラフィックが混在している場合は、帯域が均等に配分されません。

  • 同じクラスからの複数のトラフィック ストリームが均等に分配されないことがあります。

  • FC または FCoE のパフォーマンス問題を回避するために、すべての破棄なしポリシーに同じ CoS 値を使用してください。

  • Platinum クラスと Gold クラスのみが破棄なしポリシーをサポートしています。

システム クラスの設定

システム クラス

Cisco UCS は、DCE(Data Center Ethernet)を使用して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのトラフィックを処理します。 イーサネットに対するこの業界標準の機能拡張では、イーサネットの帯域幅が 8 つの仮想レーンに分割されています。 内部システムと管理トラフィック用に 2 つの仮想レーンが予約されています。 それ以外の 6 つの仮想レーンの Quality of Service(QoS)を設定できます。 Cisco UCS ドメイン全体にわたり、これら 6 つの仮想レーンで DCE 帯域幅がどのように割り当てられるかは、システム クラスによって決定されます。

各システム クラスは特定のタイプのトラフィック用に帯域幅の特定のセグメントを予約します。これにより、過度に使用されるシステムでも、ある程度のトラフィック管理が提供されます。 たとえば、ファイバ チャネル プライオリティ システム クラスを設定して、FCoE トラフィックに割り当てられる DCE 帯域幅の割合を決定することができます。

次の表は、設定可能なシステム クラスをまとめたものです。

表 1 システム クラス

システム クラス

説明

プラチナ

ゴールド

シルバー

ブロンズ

サービスプロファイルの QoS ポリシーに含めることができる設定可能なシステム クラスのセット。 各システム クラスはトラフィック レーンを 1 つ管理します。

これらのシステム クラスのプロパティはすべて、カスタム設定やポリシーを割り当てるために使用できます。

Cisco UCS Mini の場合、パケットの破棄は Platinum クラスと Gold クラスでのみ無効にできます。 1 つの Platinum クラスと 1 つの Gold クラスのみを no-drop クラスとして同時に設定できます。

ベスト エフォート

ベーシック イーサネット トラフィックのために予約されたレーンに対する QoS を設定するシステム クラス。

このシステム クラスのプロパティの中には、あらかじめ設定されていて、変更できないものもあります。 たとえば、このクラスには、必要に応じてデータ パケットのドロップを許可するドロップ ポリシーがあります。 このシステム クラスは無効にできません。

ファイバ チャネル

Fibre Channel over Ethernet トラフィックのために予約されたレーンに対する Quality of Service を設定するシステム クラス。

このシステム クラスのプロパティの中には、あらかじめ設定されていて、変更できないものもあります。 たとえば、このクラスには、データ パケットが絶対にドロップされないことを保証するドロップなしポリシーがあります。 このシステム クラスは無効にできません。

(注)     

FCoE トラフィックには、他のタイプのトラフィックで使用できない、予約された QoS システム クラスがあります。 他のタイプのトラフィックに FCoE で使用される CoS 値がある場合、その値は 0 にリマークされます。

QoS システム クラスの設定

重要:

すべての破棄なしポリシーで UCS および N5K に同じ CoS(サービス クラス)値を使用します。 エンドツーエンド PFC が正常に動作することを保証するには、すべての中間スイッチで同じ QoS ポリシーを設定します。

手順
    ステップ 1   [Navigation] ペインの [LAN] タブをクリックします。
    ステップ 2   [LAN] タブで、[LAN] > [LAN Cloud] を展開します。
    ステップ 3   [QoS System Class] ノードを選択します。
    ステップ 4   [Work] ペインの [General] タブをクリックします。
    ステップ 5   システムのトラフィック管理ニーズを満たすために設定するシステム クラスの次のプロパティを更新します。
    (注)     

    一部のプロパティはすべてのシステム クラスに対して設定できない場合があります。 MTU の最大値は 9216 です。

    ステップ 6   [Save Changes] をクリックします。

    QoS システム クラスのイネーブル化

    デフォルトでは、Best Effort システム クラスまたは Fibre Channel システム クラスはイネーブルになっています。

    手順
      ステップ 1   [Navigation] ペインの [LAN] タブをクリックします。
      ステップ 2   [LAN] タブで、[LAN] > [LAN Cloud] を展開します。
      ステップ 3   [QoS System Class] ノードを選択します。
      ステップ 4   [Work] ペインの [General] タブをクリックします。
      ステップ 5   イネーブルにする QoS システム クラスの [Enabled] チェックボックスをオンにします。
      ステップ 6   [Save Changes] をクリックします。

      QoS システム クラスのディセーブル化

      ベスト エフォート システム クラスやファイバ チャネル システム クラスはディセーブルにできません。

      ディセーブルにされたシステム クラスに関連付けられているすべての QoS ポリシーのデフォルトは、Best Effort です。ディセーブルにされたシステムのクラス オブ サービス(CoS)が 0 に設定されている場合のデフォルトは、Cos 0 システム クラスになります。

      手順
        ステップ 1   [Navigation] ペインの [LAN] タブをクリックします。
        ステップ 2   [LAN] タブで、[LAN] > [LAN Cloud] を展開します。
        ステップ 3   [QoS System Class] ノードを選択します。
        ステップ 4   [Work] ペインの [General] タブをクリックします。
        ステップ 5   ディセーブルにする QoS システムの [Enabled] チェックボックスをオフにします。
        ステップ 6   [Save Changes] をクリックします。

        Quality of Service ポリシーの設定

        Quality of Service ポリシー

        Quality of Service(QoS)ポリシーは、vNIC または vHBA に向けた発信トラフィックにシステム クラスを割り当てます。 このシステム クラスにより、このトラフィックに対する Quality of Service が決定されます。 一部のアダプタでは、発信トラフィックでバーストやレートなど追加の制御を指定することもできます。

        vNIC ポリシー、または vHBA ポリシーに QoS ポリシーをインクルードし、その後、このポリシーをサービス プロファイルにインクルードして、vNIC または vHBA を設定する必要があります。

        QoS ポリシーの作成

        手順
          ステップ 1   [Navigation] ペインの [LAN] タブをクリックします。
          ステップ 2   [LAN] タブで [LAN] > [Policies] を展開します。
          ステップ 3   プールを作成する組織のノードを展開します。

          システムにマルチテナント機能が備えられていない場合は、[root] ノードを展開します。

          ステップ 4   [QoS Policy] を右クリックし、[Create QoS Policy] を選択します。
          ステップ 5   [Create QoS Policy] ダイアログボックスで、必須フィールドに値を入力します。
          ステップ 6   [OK] をクリックします。

          次の作業

          QoS ポリシーを vNIC または vHBA テンプレートに含めます。

          QoS ポリシーの削除

          使用中の QoS ポリシーを削除した場合、または QoS ポリシーで使用されているシステム クラスを無効にした場合、この QoS ポリシーを使用している vNIC と vHBA はすべて、ベスト エフォート システム クラスまたは CoS が 0 のシステム クラスに割り当てられます。 マルチテナント機能を実装しているシステムでは、Cisco UCS Manager はまず、組織階層から一致する QoS ポリシーを見つけようとします。

          手順
            ステップ 1   [Navigation] ペインの [LAN] タブをクリックします。
            ステップ 2   [Servers] タブで、[Servers] > [Policies] > [Organization_Name] を展開します。
            ステップ 3   [QoS Policies] ノードを展開します。
            ステップ 4   削除する QoS ポリシーを右クリックし、[Delete] を選択します。
            ステップ 5   Cisco UCS Manager GUI に確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。

            フロー制御ポリシーの設定

            フロー制御ポリシー

            フロー制御ポリシーは、ポートの受信バッファがいっぱいになったときに、Cisco UCS ドメインのアップリンク イーサネット ポートが IEEE 802.3x ポーズ フレームを送信および受信するかどうかを決定します。 これらのポーズ フレームは、バッファがクリアされるまでの数ミリ秒間、送信側ポートからのデータの送信を停止するように要求します。

            LAN ポートとアップリンク イーサネット ポートの間でフロー制御が行われるようにするには、両方のポートで、対応する受信および送信フロー制御パラメータを有効にする必要があります。 Cisco UCSでは、これらのパラメータはフロー制御ポリシーにより設定されます。

            送信機能を有効にした場合、受信パケット レートが高くなりすぎたときに、アップリンク イーサネット ポートはネットワーク ポートにポーズ要求を送信します。 ポーズは数ミリ秒有効になった後、通常のレベルにリセットされます。 受信機能を有効にした場合、アップリンク イーサネット ポートは、ネットワーク ポートからのポーズ要求すべてに従います。 ネットワーク ポートがポーズ要求をキャンセルするまで、すべてのトラフィックはこのアップリンク ポートで停止します。

            ポートにフロー制御ポリシーを割り当てているため、このポリシーを変更すると同時に、ポーズ フレームやいっぱいになっている受信バッファに対するポートの反応も変わります。

            フロー制御ポリシーの作成

            はじめる前に

            必要なフロー制御に対応する設定を使用して、ネットワーク ポートを設定します。 たとえば、ポリシーのフロー制御ポーズ フレームに対する送信設定を有効にした場合は、必ず、ネットワーク ポートの受信パラメータを on または desired に設定します。 Cisco UCS ポートでフロー制御フレームを受信する場合は、ネットワーク ポートの送信パラメータが on または desired に設定されていることを確認します。 フロー制御を使用する必要がない場合は、ネットワーク ポートの受信パラメータと送信パラメータを off に設定できます。

            手順
              ステップ 1   [Navigation] ペインの [LAN] タブをクリックします。
              ステップ 2   [LAN] タブで、[LAN] > [Policies] を展開します。
              ステップ 3   [root] ノードを展開します。

              ルート組織内のフロー制御ポリシーだけを作成できます。 サブ組織内のフロー制御ポリシーは、作成できません。

              ステップ 4   [Flow Control Policies] ノードを右クリックし、[Create Flow Control Policy] を選択します。
              ステップ 5   [Create Flow Control Policy] ウィザードで、必須フィールドに値を入力します。
              ステップ 6   [OK] をクリックします。

              次の作業

              フロー制御ポリシーと、アップリンク イーサネット ポート、またはポート チャネルを関連付けます。

              フロー制御ポリシーの削除

              手順
                ステップ 1   [Navigation] ペインの [LAN] タブをクリックします。
                ステップ 2   [LAN] タブで、[LAN] > [Policies] > [Organization_Name] を展開します。
                ステップ 3   [Flow Control Policies] ノードを展開します。
                ステップ 4   削除するポリシーを右クリックし、[Delete] を選択します。
                ステップ 5   Cisco UCS Manager GUI に確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。