Cisco UCS B シリーズ CLI ファームウェア管理ガイド リリース 2.2
自動インストールによるファームウェアのアップグレード
自動インストールによるファームウェアのアップグレード

自動インストールによるファームウェアのアップグレード

この章は、次の内容で構成されています。

自動インストール によるファームウェア アップグレード

自動インストールでは、次の 2 つの段階によって、Cisco UCS ドメイン を 1 つのパッケージに含まれるファームウェア バージョンにアップグレードすることができます。

  • インフラストラクチャ ファームウェアのインストールCisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドルを使用して、インフラストラクチャ コンポーネント、I/O モジュール、Cisco UCS Manager などのインフラストラクチャのコンポーネントをアップグレードすることができます。

  • サーバ ファームウェアのインストールCisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ソフトウェア バンドルを使用して、Cisco UCS ドメインまたは Cisco UCS C シリーズ ラックマウント UCS 管理対象サーバ ソフトウェア バンドル 内のすべてのブレード サーバをラック サーバにすべてアップグレードします。

この 2 つの段階は独立したものであり、異なる時刻に実行することや、実行されるようにスケジュールすることができます。

自動インストールを使用して、インフラストラクチャ コンポーネントを Cisco UCS のあるバージョンに、またサーバ コンポーネントを異なるバージョンにアップグレードすることができます。


(注)  


ドメイン内の Cisco UCS ManagerCisco UCS 2.1(1) より前のリリースである場合は、自動インストールを使用して、Cisco UCS ドメイン内のインフラストラクチャまたはサーバをアップグレードすることはできません。 ただし、Cisco UCS Manager を Release 2.1(1) 以降にアップグレードすると、自動インストール を使用して、ファームウェア レベルの最低要件を満たしている Cisco UCS ドメイン 内の他のコンポーネントをアップグレードできます。 詳細については、自動インストールによるアップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項 および該当する『Cisco UCS アップグレード ガイド』を参照してください。


インフラストラクチャ ファームウェアのインストール

インフラストラクチャ ファームウェアのインストール では、Cisco UCS Manager を含む Cisco UCS ドメイン内のすべてのインフラストラクチャ コンポーネントと、すべてのファブリック インターコネクトおよび I/O モジュールをアップグレードします。 すべてのコンポーネントが、選択した Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドルに含まれるファームウェア バージョンにアップグレードされます。

インフラストラクチャ ファームウェアのインストール では、Cisco UCS ドメイン内の一部のインフラストラクチャ コンポーネントだけを対象とする部分アップグレードはサポートしていません。

メンテナンス時間帯に対応する特定の時刻にインフラストラクチャのアップグレードをスケジュールできます。 ただし、インフラストラクチャのアップグレードが進行中の場合、別のインフラストラクチャのアップグレードをスケジュールすることはできません。 次のアップグレードをスケジューリングするには、現在のアップグレードが完了するまで待つ必要があります。


(注)  


インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードが今後行われる予定の場合は、キャンセルできます。 ただし、インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードがいったん開始すると、キャンセルすることはできません。


サーバ ファームウェアのインストール

サーバ ファームウェアのインストール では、ホスト ファームウェア パッケージを使用して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのサーバおよびコンポーネントをアップグレードします。 サービス プロファイルに選択したホスト ファームウェア パッケージが含まれているサーバは、次のように、選択したソフトウェア バンドルのファームウェア バージョンにすべてアップグレードされます。

  • シャーシ内のすべてのブレード サーバ用の Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ソフトウェア バンドル

  • Cisco UCS ドメインに統合されているすべてのラックマウント サーバ用の Cisco UCS C シリーズ ラックマウント UCS 管理対象サーバ ソフトウェア バンドル


(注)  


サーバファームウェアのインストール ウィザードの設定が完了した後で、サーバ ファームウェアのアップグレード プロセスをキャンセルすることはできません。 Cisco UCS Manager は、変更を即座に反映します。 ただし、サーバが実際にリブートされるタイミングは、サーバに関連付けられたサービス プロファイル内のメンテナンス ポリシーによって異なります。


自動インストールのための必要な手順

Cisco UCS ドメインのすべてのコンポーネントを同じパッケージ バージョンへアップグレードする場合は、自動インストールの各ステージを次の順序で実行する必要があります。

  1. インフラストラクチャ ファームウェアのインストール

  2. サーバ ファームウェアのインストール

この順序で実行すると、サーバのファームウェア アップグレードをインフラストラクチャのファームウェア アップグレードとは異なるメンテナンス時間帯にスケジュールすることができます。

インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレード

Cisco UCS Manager CLI のリリースが 2.1(1) よりも古い場合、auto-install は使用できません。


(注)  


ドメイン内の Cisco UCS ManagerCisco UCS 2.1(1) より前のリリースである場合は、自動インストールを使用して、Cisco UCS ドメイン内のインフラストラクチャまたはサーバをアップグレードすることはできません。 ただし、Cisco UCS Manager を Release 2.1(1) 以降にアップグレードすると、自動インストール を使用して、ファームウェア レベルの最低要件を満たしている Cisco UCS ドメイン 内の他のコンポーネントをアップグレードできます。 詳細については、自動インストールによるアップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項 および該当する『Cisco UCS アップグレード ガイド』を参照してください。


はじめる前に

ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件に記載のすべての前提条件を満たす必要があります。

Cisco UCS ドメインが NTP サーバを使用して時間を設定しない場合、プライマリ ファブリック インターコネクトとセカンダリ ファブリック インターコネクトの時計が同期されていることを確認します。 Cisco UCS Manager で NTP サーバを設定するか、時間を手動で同期することによってこれを行うことができます。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1UCS-A# scope firmware  

    ファームウェア モードを開始します。

     
    ステップ 2UCS-A /firmware # scope auto-install  

    インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードの自動インストール モードを開始します。

     
    ステップ 3UCS-A /firmware/auto-install # install infra infra-vers infrastructure-bundle-version [starttime mon dd yyyy hh min sec] [force]  

    インフラストラクチャ ファームウェアを更新してアクティブにします。

    トランザクションをコミットしてすぐにアップグレードを開始したくない場合は、starttime を使用してインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードをスケジュールする必要があります。 starttime を使用する場合は、アップグレードをいつスケジュールするかを指定するために、次の情報を入力してください。

    • mon:jan または feb など目的の月の名前の最初の 3 文字。

    • dd:月の目的の日(1 ~ 31)。

    • yyyy:2012 などの目的の年(西暦)。

    • hh:アップグレードを開始する時刻の時(0 ~ 23)。

    • min:アップグレードを開始する時刻の分(0 ~ 60)。

    • sec:アップグレードを開始する時刻の秒(0 ~ 60)。

    互換性のない可能性や、現在実行中のタスクに関係なく、ファームウェアをアクティブにするには、force キーワードを使用します。

     
    ステップ 4 UCS-A /firmware/auto-install # commit-buffer  

    トランザクションをシステムの設定にコミットします。

     

    次の例は、インフラストラクチャを Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル バージョン 2.2(1b) のファームウェアにアップグレードし、トランザクションをコミットする方法を示しています。

    UCS-A# scope firmware
    UCS-A /firmware # scope auto-install
    UCS-A /firmware/auto-install # install infra infra-vers 2.2(2b) starttime dec 15 2013 21 22 23
    UCS-A /firmware/auto-install* # commit-buffer
    UCS-A /firmware/auto-install #
    次の作業

    プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを承認します。 リブートを承認しない場合、Cisco UCS Manager はインフラストラクチャのアップグレードを完了できず、アップグレードは無期限に保留になります。

    プライマリ ファブリック インター コネクトのリブートの確認


    注意    


    アップグレード時の中断を最小限に抑えるには、次のことを確認する必要があります。

    • ファブリック インターコネクトとサービス プロファイルの両方がフェールオーバー用に設定されていることを確認します。

    • プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを承認する前に、セカンダリ ファブリック インターコネクトからデータ パスが正常に復元されていることを確認します。 詳細については、データ パスの準備が整っていることの確認 を参照してください。

    インフラストラクチャ ファームウェアをアップグレードした後、インフラストラクチャ ファームウェアのインストール は自動的にクラスタ設定内のセカンダリ ファブリック インターコネクトをリブートします。 ただし、プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートは、ユーザが承認する必要があります。 リブートを承認しなかった場合、インフラストラクチャ ファームウェアのインストール はアップグレードを完了するのではなく、その承認を無期限に待ちます。


    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1UCS-A# scope firmware  

      ファームウェア モードを開始します。

       
      ステップ 2UCS-A /firmware # scope auto-install  

      インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードの自動インストール モードを開始します。

       
      ステップ 3UCS-A /firmware/auto-install # acknowledge primary fabric-interconnect reboot  

      プライマリ ファブリック インターコネクトの保留中のリブートを確認します。

       
      ステップ 4 UCS-A /firmware/auto-install # commit-buffer  

      トランザクションをシステムの設定にコミットします。

      Cisco UCS Manager によって、即座にプライマリ ファブリック インター コネクトがリブートされます。 トランザクションをコミットした後でこのリブートを停止することはできません。

       

      次に、プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを確認し、トランザクションをコミットする例を示します。

      UCS-A# scope firmware
      UCS-A /firmware # scope auto-install
      UCS-A /firmware/auto-install # acknowledge primary fabric-interconnect reboot
      UCS-A /firmware/auto-install* # commit-buffer
      UCS-A /firmware/auto-install #

      インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードのキャンセル


      (注)  


      インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードが今後行われる予定の場合は、キャンセルできます。 ただし、インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードがいったん開始すると、キャンセルすることはできません。


      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1UCS-A# scope firmware  

        ファームウェア モードを開始します。

         
        ステップ 2UCS-A /firmware # scope auto-install  

        インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードの自動インストール モードを開始します。

         
        ステップ 3UCS-A /firmware/auto-install # cancel install infra  

        スケジュールされたインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードをキャンセルします。

         
        ステップ 4 UCS-A /firmware/auto-install # commit-buffer  

        トランザクションをシステムの設定にコミットします。

         

        次に、スケジュールされたインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードをキャンセルし、トランザクションをコミットする例を示します。

        UCS-A# scope firmware
        UCS-A /firmware # scope auto-install
        UCS-A /firmware/auto-install # cancel install infra
        UCS-A /firmware/auto-install* # commit-buffer
        UCS-A /firmware/auto-install #