Cisco UCS B シリーズ CLI ファームウェア管理ガイド リリース 2.1
ファームウェアのアップグレードの前提条件の実行
ファームウェアのアップグレードの前提条件の実行
発行日;2013/02/28   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

ファームウェアのアップグレードの前提条件の実行

この章の内容は、次のとおりです。

ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件

Cisco UCS ドメインのすべてのエンドポイントが完全に機能し、それらのエンドポイントのファームウェアのアップグレードまたはダウングレードを開始する前に、すべてのプロセスが完了している必要があります。 機能状態でないエンドポイントはアップグレードまたはダウングレードすることはできません。 たとえば、検出されていないサーバのファームウェアはアップグレードまたはダウングレードできません。 最大回数の再試行後に失敗した FSM などの未完了のプロセスによって、エンドポイントのアップグレードやダウングレードが失敗する可能性があります。 FSM が実行中の場合、Cisco UCS Manager によって、アップデートとアクティベーションがキューに入れられ、FSM が正常に完了すると、それらが実行されます。

Cisco UCS ドメインのファームウェアをアップグレードまたはダウングレードする前に、次の前提条件を実行します。

  • リリース ノートの内容を確認します。
  • すべてのサーバのオペレーティング システムが、アップグレードする予定の Cisco UCS のリリース用に正しいドライバ レベルを備えていることを確認するために、関連する [Hardware and Software Interoperability Matrix]http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​ps10477/​prod_​technical_​reference_​list.htmlを確認します。
  • 設定を All Configuration バックアップ ファイルにバックアップします。
  • クラスタ設定の場合、ファブリック インターコネクトの高可用性ステータスに、両方が稼働中であると示されていることを確認します。
  • スタンドアロン設定の場合、ファブリック インターコネクトの [Overall Status] が [Operable] であることを確認します。
  • データ パスが稼働中であることを確認します。 詳細については、データ パスの準備が整っていることの確認を参照してください。
  • すべてのサーバ、I/O モジュール、アダプタが完全に機能することを確認します。 動作不能なサーバはアップグレードできません。
  • Cisco UCS ドメインに致命的または重大な障害がないことを確認します。 このような障害がある場合は解決してから、システムをアップグレードしてください。 致命的または重大な障害があると、アップグレードが失敗する可能性があります。
  • すべてのサーバが検出されていることを確認します。 サーバの電源を入れる必要はありません。また、サーバをサービス プロファイルと関連付ける必要もありません。
  • ラックマウント サーバを Cisco UCS ドメインに統合する場合、Cisco UCS Manager で管理するシステムにラックマウント サーバをインストールし、統合する方法については、該当する『C-Series Rack-Mount Server Integration Guide』の指示に従います。
  • iSCI ブート用に設定されている Cisco UCS ドメインの場合、次の操作を行ってから、Cisco UCS Release 2.0(2) にアップグレードしてください。
    • 1 つのサービス プロファイル内で、または複数のサービス プロファイルにわたって使用されているすべての iSCI vNIC の発信側名が一意であることを確認します。
    • 発信側名が同じ iSCSI vNIC がある場合、一意の発信側名を使用して IQN を再設定します。
    • ブート LUN が新しい IQN に表示されるように、各ネットワーク ストレージ デバイスで対応する IQN 発信側名を変更します。

すべてのコンフィギュレーション バックアップ ファイルの作成

この手順は、All Configuration バックアップ ファイルの既存のバックアップ操作がないことを前提としています。

はじめる前に

バックアップ サーバの IP アドレスおよび認証クレデンシャルを取得します。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1UCS-A# scope system  

    システム モードを開始します。

     
    ステップ 2UCS-A /system # create backup URL all-configuration enabled  

    commit-buffer コマンドを入力するとすぐに実行されるイネーブル状態の All Configuration バックアップ操作を作成します。 all-configuration オプションは、サーバ、ファブリック、およびシステム関連の設定をバックアップします。 次の構文の 1 つを使用してバックアップ ファイルの URL を指定してください。

    • ftp:// username@hostname / path
    • scp:// username@hostname / path
    • sftp:// username@hostname / path
    • tftp:// hostname : port-num / path
     
    ステップ 3UCS-A /system # commit-buffer  

    トランザクションをコミットします。

     

    次に、SCP を使用して host35 というホスト上に All Configuration バックアップ ファイルを作成し、トランザクションをコミットする例を示します。

    UCS-A# scope system
    UCS-A /system* # create backup scp://user@host35/backups/all-config.bak all-configuration enabled
    Password: 
    UCS-A /system* # commit-buffer
    UCS-A /system # 

    ファブリック インターコネクトが動作していることの確認

    Cisco UCS ドメインがハイ アベイラビリティ クラスタ設定で実行されている場合は、両方のファブリック インターコネクトが動作していることを確認する必要があります。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1UCS-A# scope fabric-interconnect {a | b}  

      指定されたファブリック インターコネクトのファブリック インターコネクト モードを開始します。

       
      ステップ 2UCS-A /fabric-interconnect #show  

      ファブリック インターコネクトの情報を表示します。

      ファブリック インターコネクトの動作状態が動作可能な状態にあることを確認します。 動作可能な状態でない場合は、showtech-support コマンドを実行してシスコのテクニカル サポートに問い合わせてください。 ファームウェア アップグレードに進まないでください。 show tech-support コマンドに関する詳細情報については、『Cisco UCS Manager B-Series Troubleshooting Guide』を参照してください。

       

      次の例では、両方のファブリック インターコネクトが動作可能な状態にあることが表示されます。

      UCS-A# scope fabric-interconnect a
      UCS-A /fabric-interconnect # show
      Fabric Interconnect:
          ID OOB IP Addr     OOB Gateway     OOB Netmask     Operability
          -- --------------- --------------- --------------- -----------
          A  192.168.100.10  192.168.100.20  255.255.255.0   Operable
      
      UCS-A /fabric-interconnect # exit
      UCS-A# scope fabric-interconnect b
      UCS-A /fabric-interconnect # show
      Fabric Interconnect:
          ID OOB IP Addr     OOB Gateway     OOB Netmask     Operability
          -- --------------- --------------- --------------- -----------
          B  192.168.100.11  192.168.100.20  255.255.255.0   Operable
      

      クラスタ設定の高可用性ステータスとロールの確認

      高可用性ステータスは、クラスタ設定の両方のファブリック インターコネクトで同じです。

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1UCS-A# show cluster state  

        ハイ アベイラビリティ クラスタの両方のファブリック インターコネクトについて動作状態およびリーダーシップ ロールを表示します。

        両方のファブリック インターコネクト(A と B)がアップ状態で、HA は準備状態になっていることを確認します。 ファブリック インターコネクトがアップ状態でないか、HA が準備状態でない場合は、show tech-support コマンドを実行してシスコのテクニカル サポートに問い合わせてください。 ファームウェア アップグレードに進まないでください。 show tech-support コマンドに関する詳細情報については、『Cisco UCS Troubleshooting Guide』を参照してください。

        また、いずれのファブリック インターコネクトにプライマリ ロールがあり、いずれに下位ロールがあるかに注意してください。ファブリック インターコネクトのファームウェアをアップグレードするには、この情報が必要です。

         

        次の例では、両方のファブリック インターコネクトがアップ状態で、HA は準備状態で、ファブリック インターコネクト A にプライマリ ロールが、ファブリック インターコネクト B に下位ロールがあることが表示されます。

        UCS-A# show cluster state
        Cluster Id: 0x4432f72a371511de-0xb97c000de1b1ada4
        
        A: UP, PRIMARY
        B: UP, SUBORDINATE
        
        HA READY
        

        I/O モジュールのステータスの確認

        Cisco UCS がハイ アベイラビリティ クラスタ設定で実行されている場合は、すべてのシャーシの両方の I/O モジュールのステータスを確認する必要があります。

        手順
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1UCS-A# scope chassis chassis-id  

          指定したシャーシでシャーシ モードを開始します。

           
          ステップ 2UCS-A /chassis # scope iom iom-id  

          選択した I/O モジュールでシャーシ I/O モジュール モードを開始します。

           
          ステップ 3UCS-A # show  

          指定されたシャーシの指定された I/O モジュールのステータスを表示します。

          I/O モジュールの全体的なステータスが動作可能な状態にあることを確認します。 全体的なステータスが動作可能な状態でない場合は、showtech-support コマンドを実行してシスコのテクニカル サポートに問い合わせてください。 ファームウェア アップグレードに進まないでください。 show tech-support コマンドに関する詳細情報については、『Cisco UCS Troubleshooting Guide』を参照してください。

           

          次の例では、シャーシ 1 の両方の I/O モジュールの全体的なステータスが動作可能な状態にあることが表示されます。

          UCS-A# scope chassis 1
          UCS-A /chassis # scope iom 1
          UCS-A /chassis/iom # show
          IOM:
              ID         Side  Fabric ID Overall Status
              ---------- ----- --------- --------------
                       1 Left  A         Operable
          
          UCS-A /chassis/iom # exit
          UCS-A /chassis # scope iom 2
          UCS-A /chassis/iom # show
          IOM:
              ID         Side  Fabric ID Overall Status
              ---------- ----- --------- --------------
                       2 Right B         Operable
          

          サーバのステータスの確認

          手順
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1UCS-A# scope server chassis-id / server-id  

            指定したシャーシの指定したサーバについて、シャーシのサーバ モードを入力します。

             
            ステップ 2UCS-A /chassis/server # show status detail  

            サーバのステータスの詳細を表示します。

            サーバの全体的なステータスが Ok、使用不可、または失敗を示す何らかの値のいずれであるかを確認します。 全体的なステータスが [Discovery Failed] など失敗を示す状態の場合は、そのサーバのエンドポイントをアップグレードできません。

             

            次の例では、シャーシ 1 のサーバ 7 の全体的なステータスが Ok 状態にあることが表示されます。

            UCS-A# scope server 1/7
            UCS-A /chassis/server # show status detail
            Server 1/7:
                Slot Status: Equipped
                Conn Path: A,B
                Conn Status: A,B
                Managing Instance: B
                Availability: Unavailable
                Admin State: In Service
                Overall Status: Ok
                Oper Qualifier: N/A
                Discovery: Complete
                Current Task:
            

            シャーシのサーバのアダプタのステータスの確認

            手順
               コマンドまたはアクション目的
              ステップ 1UCS-A# scope server chassis-id / server-id  

              指定したシャーシの指定したサーバについて、シャーシ サーバ モードを開始します。

               
              ステップ 2UCS-A /chassis/server # show adapter status  

              アダプタのステータスを表示します。

              アダプタの全体的なステータスが動作可能な状態にあることを確認します。 アダプタの全体的なステータスが [Operable] 以外の状態の場合は、アップグレードできません。 ただし、Cisco UCS ドメインの他のアダプタのアップグレードに進むことができます。

               

              次の例では、シャーシ 1 のサーバ 7 のアダプタの全体的なステータスが動作可能な状態にあることが表示されます。

              UCS-A# scope server 1/7
              UCS-A /chassis/server # show adapter status
              Server 1/1:
                  Overall Status
                  --------------
                  Operable