Cisco Services Ready Engine Virtualization インストレーション/コンフィギュレーション ガイド ソフトウェア リリース 2.0
RAID の管理
RAID の管理
発行日;2012/06/01 | 英語版ドキュメント(2011/12/15 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

RAID の管理

RAID 管理コマンド環境の開始

障害がある RAID 1 ディスク ドライブのホットスワップ

物理 SATA ドライブの場所の確認

RAID の管理コマンド

RAID のトラブルシューティング

データストアを表示できない

再構築プロセスが開始しない

RAID 1 論理ボリュームの維持

RAID 管理コマンド環境の開始

RAID 設定を追加または変更するには、RAID 管理コマンド環境を開始する必要があります。


) RAID 管理 CLI は、Cisco IOS CLI と異なります。RAID を管理する場合に頻繁に使用するコマンドのリストについては、「RAID の管理コマンド」を参照してください。


はじめに

すべての仮想マシンをシャットダウンします。

データストアをバックアップします。

VMware vSphere Hypervisor DCUI または vSphere Client で Remote Tech Support(SSH)をイネーブルにします。

手順


ステップ 1 SSH クライアント ソフトウェアを使用して VMware vSphere Hypervisor にログインします。次の手順を実行します。

a. ホスト名として VMware vSphere Hypervisor の IP アドレスまたは DNS ホスト名を入力します。

b. サーバのホスト キーを受け入れるように指示するプロンプトが表示されたら、[Yes] をクリックします。

c. ユーザ名として root を使用します。

d. パスワードを入力するプロンプトが表示されたら、次の手順を実行します。

初めて使用する場合は、パスワードを空白にしたまま Enter を押します。

パスワードを設定した場合は、そのパスワードを入力し、Enter を押します。

次の Tech Support Shell プロンプトが表示されます。

~ #
 

ステップ 2 Tech Support Shell プロンプトで、 promise-raid-cli コマンドを使用し、Enter を押します。RAID 管理コマンド環境を開始します。

~ # promise-raid-cli
raid-cli>
 

ステップ 3 適切な RAID 管理コマンドを使用します。次に例を示します。

raid-cli> logdrv
 

RAID を管理する場合に頻繁に使用するコマンドのリストについては、「RAID の管理コマンド」を参照してください。

ステップ 4 exit コマンドを使用して、RAID 管理コマンド環境を終了します。

raid-cli> exit
~ #

ステップ 5 exit コマンドを使用して、Tech Support Shell を終了します。

~ # exit
 


 

関連項目

「RAID オプションについて」

「RAID の管理コマンド」

「物理 SATA ドライブの場所の確認」

障害がある RAID 1 ディスク ドライブのホットスワップ


) ホットスワップは、RAID 1 モードでのみサポートされます。


インストール時に RAID 1 オプションを選択し、ディスク ドライブの 1 つで障害が発生した場合は、障害があるそのディスク ドライブを新しいディスク ドライブと交換できます。

手順


ステップ 1 障害があるディスク ドライブの場所を確認します。「物理 SATA ドライブの場所の確認」を参照してください。

ステップ 2 障害があるディスク ドライブを取り外します。

ステップ 3 新しいディスク ドライブを取り付けます。新しいディスク ドライブで、再構築プロセスが自動的に開始します。

再構築プロセスが完了するまで、約 2 時間かかることがあります。再構築プロセス中は、通常のシステム操作を実行できます。


注意 再構築プロセス中は、稼動しているディスク ドライブを取り外さないでください。取り外すと、データが失われます。

再構築プロセスが開始しない場合は、「再構築プロセスが開始しない」を参照して問題を解決してください。

ステップ 4 (任意)再構築ステータスを確認するには、RAID 管理コマンド環境で rb -a list コマンドを使用します。次に例を示します。

raid-cli> rb -a list
Rebuild is in progress 10% in logical drive with ID 0 on controller #0!
 

また、syslog で再構築ステータスを確認することもできます。


 

関連項目

「RAID オプションについて」

「RAID 管理コマンド環境の開始」

「再構築プロセスが開始しない」

物理 SATA ドライブの場所の確認

手順


ステップ 1 [vSphere Client GUI Home] ページで、次の手順を実行します。

a. [Inventory] > [Configuration] の順に選択します。

b. [Hardware] ペイン(左側のペイン)で、[Storage] を選択します。

c. 右側のペインで、[Datastores] をクリックします。

d. データストアを右クリックし、[Properties] を選択します。[Properties] ダイアログ ボックスが表示されます。

e. [Properties] ダイアログ ボックスで、[Manage Paths...] をクリックします。[Paths] ペインで、[Runtime Name] カラムを確認します。[Runtime Name] カラムに、datastore1 の場所に関する情報が示されます。次に例を示します。

vmhba0:C0:T1:L0
 

ここで、T1 はデータストアの場所です。T は SCSI ターゲットであり、1 はデータストアが存在する JBOD または RAID ボリュームの ID 番号です。T1 は、ステップ 2 で JBOD ボリューム ID 1 にマッピングされます。

ステップ 2 RAID 管理コマンド環境で logdrv コマンドを使用します。次に例を示します。

raid-cli> logdrv
ID RAID Disks Stripe Size(MB) DiskID Name
0 JBOD 1 N/A 476940.02 (1) JBOD on port 01 (00)
1 JBOD 1 N/A 476940.02 (2) JBOD on port 02 (00)
 

ステップ 1 T1 は、JBOD ボリューム 1 (ID カラム)にマッピングされます。この JBOD ボリューム 1 (ID カラム)は、物理 SATA ドライブ 2( DiskID カラム)上に構築されます。DiskID 2 は、2 つ目の物理 SATA ドライブであることを示します。


) RAID 管理 CLI 出力で表示される DiskID 番号は、Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク番号と一致しません。

Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク 0 は、RAID 管理 CLI 出力では DiskID 1 と表されます。

Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク 1 は、RAID 管理 CLI 出力では DiskID 2 と表されます。


 


 

RAID の管理コマンド

RAID 管理 CLI を使用すると、RAID 設定を追加または変更したり、RAID ステータスを表示したり、RAID レベルを変更したりできます。


) RAID 管理 CLI は、Cisco IOS CLI と異なります。


表 7-1 に、RAID を管理する場合に頻繁に使用するコマンドのリストを示します。すべての RAID 管理コマンドの完全なリストはオンラインで取得できます。 help コマンドを使用してすべての RAID コマンドにアクセスするか、コマンドの前に help を付加してそのコマンドの詳細を表示できます。たとえば、 help logdrv コマンドは、logdrv コマンドの構文とオプションを示します。

 

表 7-1 RAID 管理コマンド

コマンドまたはアクション
目的

phydrv -a list

 

または

 

phydrv

 

raid-cli> phydrv -a list

ID CH Size Model Serial F/W

1 0 476940.02MB Hitachi HTE545050B9A30100726PBN40317EASNPE 100726PBN40317EASNPE PB4OC64G

2 1 476940.02MB Hitachi HTE545050B9A30100726PBN40317EA189E 100726PBN40317EA189E PB4OC64G

物理ドライブに関する情報を表示します。

(注) RAID 管理 CLI 出力で表示される DiskID 番号は、Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク番号と一致しません。

Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク 0 は、RAID 管理 CLI 出力では DiskID 1 と表されます。

Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク 1 は、RAID 管理 CLI 出力では DiskID 2 と表されます。

logdrv -a list

 

または

 

logdrv

 

raid-cli> logdrv -a list

ID RAID Disks Sectors Size(MB) DiskID Name

0 JBOD 1 64 476940.02 (1) JBOD on port 01 (00)

1 JBOD 1 64 476940.02 (2) JBOD on port 02 (00)

論理 RAID ボリュームに関する情報を表示します。

(注) RAID 管理 CLI 出力で表示される DiskID 番号は、Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク番号と一致しません。

Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク 0 は、RAID 管理 CLI 出力では DiskID 1 と表されます。

Cisco SRE サービス モジュールの前面パネルに示されたディスク 1 は、RAID 管理 CLI 出力では DiskID 2 と表されます。

logdrv -a clear -i 0

 

または

 

logdrv -a clear

 

raid-cli> logdrv -a clear -i 0

システムからすべての論理ボリュームを削除します。

logdrv -a del -i 0 -l 1

 

または

 

logdrv -a del -l 1

 

raid-cli> logdrv -a del -i 0 -l 1

2 つ目の論理ボリュームを削除します。

(注) 論理ボリューム ID は 0 から始めることができます。

logdrv -a add -p 1,2 -e 0,0 -z “raid=raid0,name=RAID0,init=quick”

 

raid-cli> logdrv -a add -p 1,2 -e 0,0 -z “raid=raid0,name=RAID0,init=quick”

ID RAID Disks Sectors Size(MB) DiskID Name

0 RAID0 2 64 953752.00 (1,2) RAID0

最初と 2 つ目の SATA ドライブのすべての容量(各ドライブの単一フル エクステント)を使用して、単純なブロック レベル ストライピング RAID 0 ボリュームを作成します。

ストライプ ブロック サイズを変更するために -z を使用できます。

(注) Cisco SRE-V は、最大 2 つの論理ボリュームをサポートします。

logdrv -a add -p 1,2 -e 0,0, -z “raid=raid1,name=RAID1,init=quick”

 

raid-cli> logdrv -a add -i 0 -p 1,2 -e 0,0 -z “name=RAID1,raid=raid1”

ID RAID Disks Sectors Size(MB) DiskID Name

0 RAID1 2 64 476876.00 (1,2) RAID1

両方の SATA ドライブですべての容量を使用して、単純な 1:1 ミラーリング RAID 1 ボリュームを作成します。

(注) 最大 2 つの論理ボリュームを作成できます。

logdrv -a add -i 0 -p 1,2 -z “raid=JBOD ,init=quick

 

raid-cli> logdrv -a add -i 0 -p 1,2 -z “raid=JBOD,init=quick”

ID RAID Disks Sectors Size(MB) DiskID Name

0 JBOD 1 64 476940.02 (1) JBOD on port 01 (00)

1 JBOD 1 64 476940.02 (2) JBOD on port 02 (00)

両方の SATA ドライブで RAID メタデータを削除し、これらのドライブを非 RAID ドライブにします。

データストアが JBOD ボリューム上に作成されない場合、その JBOD ボリュームはリブート後に消失することがあります。

logdrv -a list -v

 

または

 

logdrv -v

 

*******************************

raid-cli> logdrv -a list -v

Array ID : 0

Array name : RAID0

Array size : 953752.00 MB

Array stripe size in number of blocks : 64

Array sector size : 512

Array raid mode : RAID0

Array write cache mode : Write Through

Number of disks in array : 2

Disk members with ID in array : (1,2)

Array activity status : Idle

Array functional status : Online

Driver Cache Mode: Write Thru

Driver Lookahead threshold: 0

Driver Consolidation: enabled

RAID の設定に関する詳細を表示します。

event -a list -v -c 10

 

raid-cli> event -a list -v -c 10

Time: Jan 29, 2011 06:19:00

EventID: 0x90001

Event Description: Logical drive “RAID0” deleted

Time: Jan 29, 2011 06:18:40

EventID: 0x90000

Event Description: Logical drive “RAID0” created

Time: Jan 29, 2011 06:18:30

EventID: 0x90001

Event Description: Logical drive “RAID0” deleted

イベント キューの最も古い 10 個のイベント(利用可能な場合)を表示します。

関連項目

「RAID オプションについて」

「RAID 管理コマンド環境の開始」

RAID のトラブルシューティング

「データストアを表示できない」

「再構築プロセスが開始しない」

「RAID 1 論理ボリュームの維持」

データストアを表示できない

問題

ディスクの移行後、リブート後、またはCisco SRE-V ソフトウェアのアップグレード後に、[Inventory] > [Configuration] > [Storage] の順に選択してもデータストアを表示できません。

ソリューション

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

1. システムを数回再スキャンします。[vSphere Client GUI Home] ページで、次の手順を実行します。

a. [Inventory] > [Configuration] の順に選択します。

b. [Hardware] ペイン(左側のペイン)で、[Storage] を選択します。

c. [Datastores] ペイン(右側のペイン)で、[Rescan All...](右上隅にあります)を選択します。[Rescan] ダイアログボックスが表示されます。

d. [OK] をクリックします。

2. システムを再スキャンしても問題が解決されない場合は、次の手順を実行します。

a. [Inventory] > [Configuration] の順に選択します。

b. [Hardware] ペイン(左側のペイン)で、[Storage] を選択します。

c. [Add Storage...] ボタンをクリックします。[Select Storage Type] ウィザード ページが表示されます。

d. 右側のペインで、[Disk/LUN] を選択し、[Next] をクリックします。[Select Disk/LUN] ウィザード ページが表示されます。

e. 右側のペインでディスクを選択し、[Next] をクリックします。[Select VMFS Mount Options] ウィザード ページが表示されます。

f. 右側のペインで [Assign a New Signature] オプション ボタンを選択し、[Next] をクリックします。

g. [Free Space] を選択し、[Finish] をクリックします。

不明なデータストアは、変更された名前で表示されます(この名前は変更できます)。たとえば、Datastore_R0 は snap-XXXXX-datastore_R0 と表示され、datastore_R1 は snap-XXXXX-datastore_R1 と表示されます。データストアの名前を変更するには、適切なデータストアを右クリックし、[Rename] を選択します。

関連項目

「Cisco SRE-V ソフトウェアのリリース 1.0 または 1.1 からリリース 2.0 への移行」

再構築プロセスが開始しない

問題

障害がある RAID 1 ディスク ドライブのホットスワップ後に、再構築プロセスが開始しません。

考えられる原因

RAID 設定が、新しい JBOD ボリュームを示しています。このボリュームは削除する必要があります。

ソリューション

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

1. RAID 管理 CLI で logdrv コマンドを使用して RAID 設定を表示します。

新しく取り付けられたドライブの有効なパーティション テーブルが表示されると、RAID 設定のバランスが取れていないことに気付く場合があります。次に例を示します。

raid-cli> logdrv
ID RAID Disks Sectors Size(MB) DiskID Name
0 RAID1 2 64 476876.00 (-,2) RAID1
1 JBOD 1 64 476940.02 (1) JBOD on port 01 (00)
 

(-,2) RAID1 はバランスが取れていないアレイを表し、ID 1 は新しい JBOD ボリュームを示します。JBOD は、削除する必要がある非 RAID を表します。

2. logdrv -a del -1 <ID number of the JBOD> コマンドを使用して JBOD ボリュームを削除します。

raid-cli> logdrv -a del -l 1
 

) コマンドの -l は「L」の小文字であり、論理(logical)を表しています。


JBOD ボリュームの削除後に、新しいディスク ドライブで再構築プロセスが自動的に開始します。

再構築プロセスが完了するまで、約 2 時間かかることがあります。再構築プロセス中は、通常のシステム操作を実行できます。


注意 再構築プロセス中に、稼動しているディスク ドライブを取り外さないでください。取り外すと、データが失われます。

3. (任意)再構築ステータスを確認するには、 rb -a list コマンドを使用します。次に例を示します。

raid-cli> rb -a list
Rebuild is in progress 10% in logical drive with ID 0 on controller #0!
 

また、syslog で再構築ステータスを確認することもできます。

関連項目

「障害がある RAID 1 ディスク ドライブのホットスワップ」

RAID 1 論理ボリュームの維持

問題

RAID 1 論理ボリューム上のユーザ データが、稼動している RAID 1 ディスク ドライブのホットスワップ後に同期されなくなることがあります。

考えられる原因

RAID サブシステムが、RAID 1 論理ボリューム上のユーザ データを積極的にモニタしません。ディスク ドライブがシャーシから取り外された場合(たとえば、オフライン データ バックアップをする場合)にディスク ドライブ上のユーザ データが変更または破損されたとき、RAID 1 論理ボリューム上のユーザ データがホットスワップ中にアクセスされない限り、RAID 1 再構築プロセスは、ディスク ドライブがシステムに再び取り付けられても開始されません。

ソリューション

RAID 1 再構築プロセスを手動で開始するか、冗長性チェックを実行します。

1. 再構築プロセスが自動的に開始しない場合は、RAID 管理 CLI で event -v -c 10 コマンドを使用して、ホットスワップされたディスク ドライブを特定します。

raid-cli>event -v -c 10
Time: Feb 11, 2008 03:12:50
EventID: 0x90002
Event Description: Logical drive "raid1" goes online
Time: Feb 11, 2008 03:12:50
EventID: 0xd000a
Event Description: Port 2 target 1 plugged in

) • Port 2 はディスク ドライブ 2 を表します(再構築が必要になることがあります)。

再構築プロセスが自動的に開始する場合は、イベントの説明に上記の「Logical drive "raid1" goes online」が表示されません。代わりに、「Rebuild on logical drive "raid1" started」と表示されます。


 

2. logdrv コマンドを使用して、RAID 1 の論理ボリューム ID を確認します。

raid-cli>logdrv
ID RAID Disks Stripe Size(MB) DiskID Name
0 RAID1 2 N/A 476837.12 (1,2) raid1
 

3. rb -a start -l 0 -i 0 -p 2 -e 0 コマンドを使用して再構築プロセスを開始するか、 rc -a start -l 0 -i 0 コマンドを使用して冗長性チェックを開始します。

4. (任意)再構築ステータスを確認するには、 rb -a list コマンドを使用します。

raid-cli> rb -a list
Rebuild is in progress 10% in logical drive with ID 0 on controller #0!
 

冗長性チェックにより、同期プロセスが開始します。同期ステータスを確認するには、次に示されたように、 sync -a list コマンドを使用します。

raid-cli>sync -a list
Synchronization is in progress 0% in logical drive with ID 0 on controller #0!
 

また、syslog で同期ステータスを確認することもできます。