Cisco UCS E シリーズ サーバ スタートアップ ガイド リリース 2.x
RAID の管理
RAID の管理
発行日;2014/01/08   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

RAID の管理


(注)  


E シリーズ サーバ オプション 1(オペレーティング システムまたはハイパーバイザが事前にインストールされていない E シリーズ サーバ)を購入し、ローカルの Redundant Array of Inexpensive Disks(RAID)にデータ ファイルを保存する場合、RAID を設定する必要があります。


この章は、次の項で構成されています。

RAID オプション

E シリーズ サーバ のデータ ファイルをローカルの Redundant Array of Inexpensive Disks(RAID)に保存できます。 次の RAID レベルがサポートされています。

  • シングル幅の E シリーズ サーバでは、RAID 0 と RAID 1 レベルがサポートされます。
  • ダブル幅の E シリーズ サーバでは、RAID 0、RAID 1、および RAID 5 レベルがサポートされます。
  • PCIe オプションを搭載したダブル幅の E シリーズ サーバは、RAID 0 および RAID 1 レベルをサポートします。

RAID 0

RAID 0 では、データは 1 台以上のディスク ドライブにわたるストライプ ブロックに冗長性(ミラーリング)なしで均等に保存されます。 すべてのディスク ドライブのデータは異なります。

図 1. RAID 0

RAID 1 と比較すると、RAID 0 では両方のディスク ドライブがデータの保存に使用されるため、記憶域が増加します。 2 台のディスク ドライブ内で読み取り操作と書き込み操作が並行して発生するため、パフォーマンスは向上します。

ただし、耐障害性、エラー チェック、ホット スペア、またはホット スワップには対応していません。 一方のディスク ドライブで障害が発生した場合は、アレイ全体のデータが破壊されます。 エラー チェックやホットスワップの機能がないため、アレイは回復不能なエラーの影響を受けやすくなります。

RAID 1

RAID 1 は、ディスク ドライブのミラー セットを作成します。この場合、両方のディスク ドライブ内でデータがまったく同じになるので、冗長性とハイ アベイラビリティが実現されます。 一方のディスク ドライブで障害が発生した場合は、他方のディスク ドライブが引き継ぎ、データは保持されます。

RAID 1 では、ホット スペアのディスク ドライブを使用できます。 ホット スペア ドライブは常にアクティブであり、フェイルオーバ時のホット スタンバイとして待機します。

図 2. RAID 1

RAID 1 は耐障害性とホットスワップに対応しています。 1 台のディスク ドライブで障害が発生した場合は、障害のあるディスク ドライブを取り外して新しいディスク ドライブに交換することができます。

ただし、RAID 0 と比べると、ストレージ用として使用できる潜在的なディスク容量の合計が半分しかなく、パフォーマンスに影響を及ぼします。

RAID 5

RAID 5 では、データがすべてのディスク ドライブにわたって保存され、各ドライブにパリティ データが分散されます。それにより、低コストで冗長性が実現されます。

図 3. RAID 5

RAID 5 は RAID 1 よりも多くのデータ ストレージ容量を提供すると共に、RAID 0 よりも優れたデータ保護を提供します。 ホット スワップもサポートしていますが、RAID 1 の方が優れたパフォーマンスを提供します。

非 RAID

コンピュータのディスク ドライブが RAID として設定されていない場合、コンピュータは非 RAID モードです。 非 RAID モードは、Just a Bunch of Disks または Just a Bunch of Drives(JBOD)とも呼ばれます。 非 RAID モードでは、耐障害性、エラー チェック、ホットスワップ、ホット スペア、または冗長性はサポートされません。

RAID オプションの概要

RAID オプション 説明 利点 欠点

RAID 0

データはストライプ ブロックに均一に保存され、冗長性はありません

  • より多くのストレージ
  • 優れたパフォーマンス
  • エラー チェックなし
  • 耐障害性なし
  • ホットスワップなし
  • 冗長性なし
  • ホット スペアなし

RAID 1

ミラーリングされたディスク ドライブと、オプションのホット スペア ディスク ドライブ

  • ハイ アベイラビリティ
  • 耐障害性
  • ホット スペア
  • ホットスワップ
  • ストレージは少ない
  • パフォーマンス上の影響

RAID 5

データはストライプ ブロックに保存され、パリティ データはすべてのディスク ドライブ全体に千鳥状に配置されます

  • RAID 1 よりも優れたストレージ効率
  • RAID 0 よりも高い耐障害性
  • 低コストの冗長性
  • ホットスワップ
  • 低いパフォーマンス

非 RAID

RAID 向けに設定されたディスク ドライブ

JBOD とも呼ばれます

  • ポータブル
  • エラー チェックなし
  • 耐障害性なし
  • ホットスワップなし
  • 冗長性なし
  • ホット スペアなし

RAID の設定

KVM コンソールからアクセス可能な CIMC GUI または WebBIOS を使用し、RAID を設定します。

CIMC GUI を使用した RAID の設定

仮想ドライブの RAID レベル、ストリップ サイズ、ホスト アクセス権限、ドライブ キャッシング、および初期化パラメータを設定するには、次の手順を実行します。 この手順を使用して、ドライブをホット スペア ドライブに指定したり、ドライブをブート可能にしたりすることもできます。

手順
    ステップ 1   [Navigation] ペインの [Server] タブをクリックします。
    ステップ 2   [Server] タブの [RAID] をクリックします。 次のどちらかを実行します。
    • [Configure Virtual Drive] ダイアログ ボックスが表示されない場合は、次の手順に進みます。

    • [Configure Virtual Drive] ダイアログ ボックスが表示され、仮想ドライブが設定されていない場合は、ステップ 5 に示すようにフィールドを入力します。

    ステップ 3   [Storage Cards] 領域のタブ メニューで、[Virtual Drive Info] タブをクリックします。
    図 4. [Virtual Drive Info] タブ



    ステップ 4   [Virtual Drive Info] タブの [Actions] 領域で、[Create] をクリックします。

    [Configure Virtual Drive] ダイアログボックスが表示されます。

    図 5. [Configure Virtual Drive] ダイアログボックス



    ステップ 5   必要に応じて次のフィールドに値を入力します。
    名前 説明

    [Available Drives] テーブル

    RAID 設定で使用できるドライブを表示します。

    (注)     

    ドライブを移動するには、ドライブをクリックして適切なテーブルにドラッグします。

    [Selected Drives] テーブル

    RAID 設定に選択されたドライブを表示します。

    (注)     

    ドライブを移動するには、ドライブをクリックして適切なテーブルにドラッグします。

    [RAID Level] ドロップダウン リスト

    RAID レベルのオプション。 次のいずれかになります。

    • [RAID 0]:ブロック ストライピング。
    • [RAID 1]:ミラーリング。
    • [RAID 5]:パリティを使用したブロック ストライピング。
    (注)     

    シングル幅の E シリーズ サーバでは、RAID 0 および RAID 1 レベルがサポートされます。 ダブル幅の E シリーズ サーバでは、RAID 0、RAID 1、および RAID 5 レベルがサポートされます。 PCIe オプションを搭載したダブル幅の E シリーズ サーバは、RAID 0 および RAID 1 レベルをサポートします。

    [Name] フィールド

    仮想ドライブの名前。

    最大 15 文字を入力します。 数字、大文字、および小文字を使用できます。 特殊文字はサポートされていません。

    [Strip Size] ドロップダウン リスト

    ストリップ サイズのオプション。 次のいずれかになります。

    • 64 KB
    • 32KB
    • 16 KB
    • 8 KB

    [Initialization] ドロップダウン リスト

    コントローラによるドライブの初期化方法。 次のいずれかになります。

    • [Quick]:コントローラはただちにドライブを初期設定します。 これがデフォルトであり、推奨オプションです。
    • [Full]:コントローラは新しい設定を完全に初期化します。
      (注)     

      ドライブのサイズによっては、[Full] 初期化は完了するまで数時間かかる場合があります。 進行状況を確認するには、[General] 領域の [Initialize Progress] フィールドと [Initialize Time Elapsed] フィールドを参照します。

    • [None]:コントローラはドライブを初期化しません。

    [Drive Cache] ドロップダウン リスト

    コントローラによるドライブ キャッシングの処理方法。 次のいずれかになります。

    • [Disable]:ドライブでのキャッシングはディセーブルになります。
      (注)     

      これがデフォルトであり、推奨オプションです。

    • [Unchanged]:コントローラでは、ドライブで指定されたキャッシング ポリシーを使用します。 これがデフォルトであり、推奨オプションです。
    • [Enable]:ドライブでのキャッシングはイネーブルになります。 このオプションは、データへのアクセス遅延を最小限に抑えます。
      注意       

      ドライブのキャッシュをイネーブルにすると、ハード ディスク ドライブに対するすべての保証が無効になります。 この設定オプションはサポートされていません。 このオプションは、自己の責任において使用してください。

    [Access Policy] ドロップダウン リスト

    ホストのアクセス権限を設定します。 次のいずれかになります。

    • [Read-Write]:ホストはドライブにフル アクセスできます。
    • [Read Only]:ホストはドライブからデータの読み取りだけを実行できます。
    • [Blocked]:ホストはドライブにアクセスできません。

    [Set this Virtual Drive Bootable] チェックボックス

    コントローラによるドライブのブート方法。 次のいずれかになります。

    • [Enable]:コントローラはこのドライブをブート可能にします。
    • [Disable]:このドライブはブートできません。
    (注)     

    オペレーティング システムまたはハイパーバイザを RAID アレイにインストールする場合は、このチェックボックスをオンにすることを推奨します。

    [Use the Remaining Drive as Hot Spare] チェックボックス

    [Available Drives] テーブル内のドライブをホット スペア ドライブとして指定します。

    (注)     

    RAID 1 にのみ適用できます。 このチェックボックスは、他の RAID レベルではグレーアウトされます。

    ダブル幅の E シリーズ サーバに適用可能。

    ステップ 6   RAID 設定を確認し、[Confirm] をクリックして変更を確定します。

    WebBIOS による RAID の設定

    手順
      ステップ 1   [Navigation] ペインの [Server] タブをクリックします。
      ステップ 2   [Server] タブの [Summary] をクリックします。
      ステップ 3   [Actions] 領域で、[Launch KVM Console] をクリックします。

      [KVM Console] が別ウィンドウで開きます。

      ステップ 4   [Server Summary] ページで、[Power Cycle Server] をクリックしてサーバをリブートします。
      ステップ 5   WebBIOS にアクセスするには、ブート中に Ctrl キーを押した状態で H を押します。

      [LSI Logic] から [Adapter Selection] ページが表示されます。このページでは、RAID を設定できます。 このページの詳細については、LSI Logic のマニュアルを参照してください。

      図 6. WebBIOS




      次の作業

      E シリーズ サーバ のオプション 1(オペレーティング システムまたはハイパーバイザがプレインストールされていない E シリーズ サーバ)を購入した場合は、オペレーティング システムをインストールします。 オペレーティング システムまたはハイパーバイザのインストールを参照してください。