Cisco UCS E シリーズ サーバ Integrated Management Controller の CLI 設定ガイド リリース 2.x
RAID の管理
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発行日;2013/12/19   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

RAID の管理

RAID オプション

E シリーズ サーバのデータ ファイルは、ローカルの Redundant Array of Inexpensive Disks(RAID)に保存することもできます。 次の RAID レベルがサポートされています。

  • シングルワイドの E シリーズ サーバでは、RAID 0 および RAID 1 レベルがサポートされます。
  • ダブルワイドの E シリーズ サーバでは、RAID 0、RAID 1、および RAID 5 レベルがサポートされます。
  • PCIe オプションを搭載したダブルワイドの E シリーズ サーバでは、RAID 0 および RAID 1 レベルがサポートされます。

RAID 0

RAID 0 では、データは 1 台以上のディスク ドライブにわたるストライプ ブロックに冗長性(ミラーリング)なしで均等に保存されます。 すべてのディスク ドライブのデータは異なります。

図 1. RAID 0

RAID 1 と比較すると、RAID 0 では両方のディスク ドライブがデータの保存に使用されるため、記憶域が増加します。 2 台のディスク ドライブ内で読み取り操作と書き込み操作が並行して発生するため、パフォーマンスが向上します。

ただし、耐障害性、エラー チェック、ホット スペア、ホットスワップはありません。 一方のディスク ドライブで障害が発生した場合は、アレイ全体のデータが破壊されます。 エラー チェックやホットスワップの機能がないため、アレイは回復不能なエラーの影響を受けやすくなります。

RAID 1

RAID 1 は、ディスク ドライブのミラー セットを作成します。この場合、両方のディスク ドライブ内でデータがまったく同じになるため、冗長性とハイ アベイラビリティが実現されます。 一方のディスク ドライブで障害が発生した場合は、他方のディスク ドライブが引き継ぎ、データは保持されます。

RAID 1 では、ホット スペア ディスク ドライブを使用することもできます。 ホット スペア ドライブは、常にアクティブであり、フェールオーバー時のホット スタンバイ ドライブとして待機しています。

図 2. RAID 1

RAID 1 では、耐障害性とホットスワップがサポートされます。 1 台のディスク ドライブで障害が発生した場合は、障害のあるディスク ドライブを取り外して新しいディスク ドライブに交換することができます。

ただし、RAID 0 と比較すると、潜在的な合計ディスク領域の半分しか保存に使用できないため記憶域が減少します。また、パフォーマンスにも影響があります。

RAID 5

RAID 5 では、データがすべてのディスク ドライブにわたって保存され、各ドライブにパリティ データが分散されます。それにより、低コストで冗長性が実現されます。

図 3. RAID 5

RAID 5 は、RAID 1 よりも大きいデータ ストレージ容量と、RAID 0 よりも優れたデータ保護を提供します。 さらに、ホット スワップもサポートしています。ただし、パフォーマンスは RAID 1 の方が優れています。

Non-RAID

コンピュータのディスク ドライブが RAID として設定されていない場合、コンピュータは非 RAID モードです。 非 RAID モードは、Just a Bunch of Disks または Just a Bunch of Drives(JBOD)とも呼ばれます。 非 RAID モードでは、耐障害性、エラー チェック、ホットスワップ、ホット スペア、冗長性はサポートされません。

RAID オプションの概要

RAID オプション 説明 利点 欠点

RAID 0

冗長性なしでストライプ ブロックに均等に保存されるデータ

  • 優れたストレージ効率
  • パフォーマンスの向上
  • エラー チェックなし
  • 耐障害性なし
  • ホットスワップなし
  • 冗長性なし
  • ホット スペアなし

RAID 1

ディスク ドライブのミラー セットとオプションのホット スペア ディスク ドライブ

  • ハイ アベイラビリティ
  • 耐障害性
  • ホット スペア
  • ホットスワップ
  • ストレージの減少
  • パフォーマンス上の影響

RAID 5

すべてのディスク ドライブにわたってストライプ ブロックに保存されるデータと分散されたパリティ データ

  • RAID 1 よりも優れたストレージ効率
  • RAID 0 よりも優れた耐障害性
  • 低コストの冗長性
  • ホットスワップ
  • 低いパフォーマンス

非 RAID

RAID が設定されていないディスク ドライブ

JBOD とも呼ばれます

  • ポータブル
  • エラー チェックなし
  • 耐障害性なし
  • ホットスワップなし
  • 冗長性なし
  • ホット スペアなし

RAID の設定

仮想ドライブの RAID レベル、ストリップ サイズ、ホスト アクセス権限、ドライブ キャッシング、および初期化パラメータを設定するには、次の手順を実行します。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1Server# scope chassis  

    シャーシ コマンド モードを開始します。

     
    ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

    インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

     
    ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

    装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

     
    ステップ 4Server /chassis/storageadapter # show physical-drive  

    物理ディスク ドライブを表示します。 この情報を使用して、物理ドライブのステータスを確認することができます。

    (注)     

    RAID を設定するには、物理ドライブのステータスが unconfigured good である必要があります。 物理ドライブのステータスを変更するには、「物理ドライブの状態の変更」を参照してください。

     
    ステップ 5Server /chassis/storageadapter # create-virtualdrive {-r0 | -r1 | -r5} physical-drive-numbers [QuickInit | FullInit | NoInit] [RW | RO | Blocked] [DiskCacheUnchanged | DiskCacheEnable | DiskCacheDisable] [-strpsz64 | -strpsz32 | -strpsz16 | -strpsz8]  

    物理ドライブに指定されている RAID レベルで仮想ドライブを作成します。 次のオプションを指定することもできます。

    (注)     

    オプションでは、大文字と小文字は区別されません

    • (任意)初期化のオプション
      • QuickInit:コントローラがドライブを即時に初期化します。 数秒以内に、仮想ドライブへのデータ書き込みを開始できます。 これがデフォルトのオプションです。
      • FullInit:コントローラは新しいコンフィギュレーションの完全な初期化を行います。 初期化が完了するまで、仮想ドライブにデータを書き込むことはできません。 ドライブのサイズが大きい場合、この処理に長時間かかることがあります。
      • NoInit:コントローラはドライブの初期化を行いません。
    • (任意)アクセス ポリシーのオプション
      • RW:ホストにドライブへのフル アクセス権があります。 これがデフォルトのオプションです。
      • RO:ホストはドライブからのデータ読み取りのみを行えます。
      • [Blocked]:ホストはドライブにアクセスできません。
    • (任意)ドライブのキャッシュ オプション
      • DriveCacheDisable:物理ドライブでキャッシュがディセーブルになります。
        (注)      これがデフォルトであり、推奨オプションです。
      • DriveCacheUnchanged:コントローラは物理ドライブに指定されたキャッシュ ポリシーを使用します。 これがデフォルトのオプションです。
      • DriveCacheEnable:物理ドライブでキャッシュがイネーブルになります。
    • (任意)ストリップ サイズのオプション
      • -strpsz64:これがデフォルトのオプションです。
      • -strpsz32
      • -strpsz16
      • -strpsz8
      注意       

      ストリップ サイズを小さく設定した場合の VMware vSphere Hypervisor™ インストールに関する既知の問題があるため、vSphere プラットフォームをインストールするときは、strpsz64 オプションを使用することをお勧めします。

     
    ステップ 6Server /chassis/storageadapter # show virtual-drive  

    (任意)ストレージ カード用の仮想ドライブの情報を表示します。 この情報を使用して、RAID 設定を確認することができます。

     

    次に、RAID を設定する例を示します。

    Server# scope chassis
    Server /chassis # show storageadapter
    
    PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
    -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
    SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
    
    Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5
    
    Server /chassis /storageadapter# show physical-drive
    
    Slot Number  Controller Status               Manufacturer   Model        Drive  Firmware Coerced Size   Type  
    ----------- ---------- ------------------------------------ -------------- -------------- -------------- --- 
    1            SLOT-5     unconfigured good    TOSHIBA        MBF2600RC    5704   571250 MB          HDD   
    2            SLOT-5     unconfigured good    ATA            ST9500620NS  SN01   475883 MB          HDD 
    
    Server /chassis /storageadapter # create-virtualdrive -r0 1 FullInit RW DiskCacheEnable -strpsz32
    ---
    status: ok
    ----------------------
    Server /chassis /storageadapter # show virtual-drive
    Virtual Drive  Status               Name                     Size       RAID Level 
    -------------- -------------------- ------------------------ ---------- ---------- 
    0              Optimal                                       571250 MB  RAID 0     
    
              
    
    次の作業

    ディスク ドライブをブート可能にします。 「ディスク ドライブのブート可能化」を参照してください。

    RAID 設定の削除

    すべての RAID 設定をクリアするには、この手順を実行します。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1Server# scope chassis  

      シャーシ コマンド モードを開始します。

       
      ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

      インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

       
      ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

      装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

       
      ステップ 4Server /chassis /storageadapter # clear-all-raid-config  

      すべての RAID 設定をクリアします。 確認プロンプトで [Yes] を選択します。

      (注)     

      RAID 設定が削除されると、ディスク ドライブに存在するすべてのデータが失われます。

       

      次に、RAID 設定を削除する例を示します。

      Server# scope chassis
      Server /chassis # show storageadapter 
      
      PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
      -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
      SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
      
      Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5
      Server /chassis /storageadapter # clear-all-raid-config
      This operation will clear all RAID configuration.
      Warning: All data in the disks would be lost!!!
      Are you sure you want to proceed? [Yes|No] Yes
      Are you really sure you want to clear all RAID configuration and lose all data? [Yes|No] Yes           
      

      物理ドライブの状態の変更

      物理ドライブの状態を変更するには、次の手順を実行します。 [hotspare]、[jbod]、または [unconfigured good] を選択できます。
      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1Server# scope chassis  

        シャーシ コマンド モードを開始します。

         
        ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

        インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

         
        ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

        装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

         
        ステップ 4Server /chassis/storageadapter # show physical-drive  

        物理ディスク ドライブを表示します。

         
        ステップ 5Server /chassis/storageadapter # scope physical-drive slot-number  

        指定された物理ドライブのコマンド モードを開始します。

         
        ステップ 6Server /chassis/storageadapter /physical-drive # show detail  

        指定された物理ドライブに関する情報を表示します。

         
        ステップ 7Server /chassis/storageadapter /physical-drive # set state {unconfiguredgood | jbod | hotspare}  

        物理ドライブの状態を変更します。 [hotspare]、[jbod]、または [unconfigured good] を選択できます。

         
        ステップ 8Server /chassis/storageadapter /physical-drive* # commit  

        変更をコミットします。

         
        ステップ 9Server /chassis/storageadapter /physical-drive # show detail  

        指定された物理ドライブに関する情報を表示します。

         

        次に、物理ドライブの状態を変更する例を示します。

        Server# scope chassis
        Server /chassis # show storageadapter
        
        PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
        -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
        SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
        
        Server /chassis# scope storageadapter SLOT-5
        Server /chassis /storageadapter# show physical-drive
        
        Slot Number  Controller Status               Manufacturer   Model        Drive  Firmware Coerced Size   Type  
        ----------- ---------- ------------------------------------ -------------- -------------- -------------- ----- 
        1            SLOT-5     system               TOSHIBA        MBF2600RC    5704   571250 MB          HDD   
        2            SLOT-5     unconfigured good    ATA            ST9500620NS  SN01   475883 MB          HDD   
        
        Server /chassis /storageadapter# scope physical-drive 1
        Server /chassis /storageadapter/physical-drive# show detail
        
        Slot Number 1:
            Controller: SLOT-5
            Status: system
            Manufacturer: TOSHIBA
            Model: MBF2600RC
            Drive Firmware: 5704
            Coerced Size: 571250 MB
            Type: HDD
        
        Server /chassis /storageadapter/physical-drive# set state hotspare
        Server /chassis /storageadapter/physical-drive*# commit 
        Server /chassis /storageadapter/physical-drive# show detail
        
        Slot Number 1:
            Controller: SLOT-5
            Status: hotspare
            Manufacturer: TOSHIBA
            Model: MBF2600RC
            Drive Firmware: 5704
            Coerced Size: 571250 MB
            Type: HDD        
        

        物理ドライブの再構築

        物理ドライブ上で再構築プロセスを手動で開始するには、次の手順を実行します。

        手順
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1Server# scope chassis  

          シャーシ コマンド モードを開始します。

           
          ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

          インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

           
          ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

          装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

           
          ステップ 4Server /chassis/storageadapter # show physical-drive  

          物理ディスク ドライブを表示します。

           
          ステップ 5Server /chassis/storageadapter # scope physical-drive slot-number  

          指定された物理ドライブのコマンド モードを開始します。

           
          ステップ 6Server /chassis/storageadapter /physical-drive # rebuild  

          物理ドライブを再構築します。

           
          ステップ 7Server /chassis/storageadapter /physical-drive # rebuild abort  

          (任意)再構築プロセスを停止します。

           

          次に、物理ドライブの状態を変更する例を示します。

          Server# scope chassis
          Server /chassis # show storageadapter
          
          PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
          -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
          SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
          
          Server /chassis# scope storageadapter SLOT-5
          Server /chassis /storageadapter# show physical-drive
          
          Slot Number  Controller Status               Manufacturer   Model        Drive  Firmware Coerced Size   Type  
          ----------- ---------- ------------------------------------ -------------- -------------- -------------- ----- 
          1            SLOT-5     system               TOSHIBA        MBF2600RC    5704   571250 MB          HDD   
          2            SLOT-5     unconfigured good    ATA            ST9500620NS  SN01   475883 MB          HDD   
          
          Server /chassis /storageadapter# scope physical-drive 1
          Server /chassis /storageadapter/physical-drive# rebuild 
          Server /chassis /storageadapter/physical-drive# rebuild abort       
          

          物理ドライブの内容の削除

          次の手順を使用して、物理ドライブの内容をすべて削除し、ゼロに設定します。

          手順
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1Server# scope chassis  

            シャーシ コマンド モードを開始します。

             
            ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

            インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

             
            ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

            装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

             
            ステップ 4Server /chassis/storageadapter # show physical-drive  

            物理ディスク ドライブを表示します。

             
            ステップ 5Server /chassis/storageadapter # scope physical-drive slot-number  

            指定された物理ドライブのコマンド モードを開始します。

             
            ステップ 6Server /chassis/storageadapter /physical-drive # erase  

            物理ドライブの内容をすべて削除して、ゼロに設定します。

            (注)     

            削除プロセスには、数時間かかることがあります。

             
            ステップ 7Server /chassis/storageadapter /physical-drive # erase abort  

            (任意)削除プロセスを停止します。

             

            次の例は、物理ドライブの内容の削除方法を示します。

            Server# scope chassis
            Server /chassis # show storageadapter
            
            PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
            -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
            SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
            
            Server /chassis# scope storageadapter SLOT-5
            Server /chassis /storageadapter# show physical-drive
            
            Slot Number  Controller Status               Manufacturer   Model        Drive  Firmware Coerced Size   Type  
            ----------- ---------- ------------------------------------ -------------- -------------- -------------- ----- 
            1            SLOT-5     system               TOSHIBA        MBF2600RC    5704   571250 MB          HDD   
            2            SLOT-5     unconfigured good    ATA            ST9500620NS  SN01   475883 MB          HDD   
            
            Server /chassis /storageadapter# scope physical-drive 1
            Server /chassis /storageadapter/physical-drive# erase
            Server /chassis /storageadapter/physical-drive# erase abort        
            

            ストレージ コントローラ上での自動再構築のイネーブル化

            ディスク ドライブを自動的に再構築するには、次の手順を実行します。 RAID 構成のディスク ドライブの 1 つが劣化状態になったとき、新しいドライブが接続されると、新しいドライブに対して再構築プロセスが自動的に開始されます。

            手順
               コマンドまたはアクション目的
              ステップ 1Server# scope chassis  

              シャーシ コマンド モードを開始します。

               
              ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

              インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

               
              ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

              装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

               
              ステップ 4Server /chassis/storageadapter # set global-hotspare-for-newdrives true  

              ストレージ コントローラで自動再構築をイネーブルにします。

               
              ステップ 5Server /chassis/storageadapter* # commit  

              変更をコミットします。

               

              次に、ストレージ コントローラで自動再作成をイネーブルにする例を示します。

              Server# scope chassis
              Server /chassis # show storageadapter
              PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
              -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
              SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
              
              Server /chassis# scope storageadapter SLOT-5
              Server /chassis /storageadapter# set global-hotspare-for-newdrives true
              Server /chassis /storageadapter*# commit          
              

              仮想ドライブの削除

              手順
                 コマンドまたはアクション目的
                ステップ 1Server# scope chassis  

                シャーシ コマンド モードを開始します。

                 
                ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

                インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

                 
                ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

                装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

                 
                ステップ 4Server /chassis/storageadapter # show virtual-drive  

                仮想ドライブ番号を含む仮想ドライブ情報を表示します。この番号は、仮想ドライブを削除するために必要です。

                 
                ステップ 5Server /chassis/storageadapter # delete virtual-drive drive-number  

                指定した仮想ドライブを削除します。

                 
                ステップ 6Server /chassis/storageadapter* # commit  

                変更をコミットします。

                 

                次の例は、仮想ドライブの削除方法を示します。

                Server# scope chassis
                Server /chassis # show storageadapter
                PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
                -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
                SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
                
                Server /chassis# scope storageadapter SLOT-5
                Server /chassis /storageadapter # show virtual-drive
                Virtual Drive  Status               Name                     Size       RAID Level 
                -------------- -------------------- ------------------------ ---------- ---------- 
                0              Optimal                                       571250 MB  RAID 0  
                   
                Server /chassis /storageadapter # delete virtual-drive 0
                Server /chassis /storageadapter *# commit          
                

                仮想ドライブの整合性検査の実行

                ドライブの整合性を確認するには、次の手順を使用します。
                • RAID 5:この手順で、パリティ ストライプ ブロックすべてのデータが正しいかどうかを確認します。
                • RAID 1:この手順で、両方のディスク ドライブのデータが同じであるかどうかを確認します。
                手順
                   コマンドまたはアクション目的
                  ステップ 1Server# scope chassis  

                  シャーシ コマンド モードを開始します。

                   
                  ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

                  インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

                   
                  ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

                  装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

                   
                  ステップ 4Server /chassis/storageadapter # scope virtual-drive drive-number  

                  指定された仮想ドライブのコマンド モードを開始します。

                   
                  ステップ 5Server /chassis/storageadapter /virtual-drive # verify  

                  ドライブの整合性を確認します。

                  • RAID 5:パリティ ストライプ ブロックすべてのデータが正しいかどうかを確認します。
                  • RAID 1:両方のディスク ドライブのデータが同じであるかどうかを確認します。
                   
                  ステップ 6Server /chassis/storageadapter /virtual-drive # verify abort  

                  (任意)確認プロセスを停止します。

                   
                  ステップ 7Server /chassis/storageadapter /virtual-drive # show detail  

                  指定された仮想ドライブに関する情報を表示します。

                   

                  次に、仮想ドライブの整合性検査を実行する例を示します。

                  Server# scope chassis
                  Server /chassis # show storageadapter
                  
                  PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
                  -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
                  SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
                  
                  Server /chassis# scope storageadapter SLOT-5
                  Server /chassis /storageadapter# scope virtual-drive 0
                  Server /chassis /storageadapter/virtual-drive# verify
                  ---
                  status: ok
                  ...
                  Server /chassis /storageadapter/virtual-drive# show detail
                  Status: Optimal
                      Name:
                      Size: 475883 MB
                      RAID Level: RAID 1
                      Target ID: 0
                      Stripe Size: 64 KB
                      Drives Per Span: 2
                      Span Depth: 1
                      Access Policy: Read-Write
                      Disk Cache Policy: Unchanged
                      Write Cache Policy: Write Through
                      Cache Policy: Direct
                      Read Ahead Policy: None
                      Auto Snapshot: false
                      Auto Delete Oldest: true
                      Allow Background Init: true
                      Consistency Check Progress: 0 %
                      Consistency Check Elapsed Seconds: 0 s
                  
                  
                          
                  

                  仮想ドライブの再構築のオプション

                  新しい RAID レベルに仮想ドライブを移行(再構築)するには、物理ドライブの追加または削除が必要な場合があります。 物理ドライブを追加または削除するときに、仮想ドライブのサイズは維持または増加されます。

                  仮想ドライブのサイズを維持したり、増やしたりすることはできますが、減らすことはできません。 たとえば、RAID 0 で 2 台の物理ドライブがある場合、同じ台数のドライブで RAID 1 に移行することはできません。 RAID 1 では、ミラーリングされた一連のディスク ドライブが作成され、これによって、仮想ドライブのサイズが元のサイズの半分にまで減少します。これは、サポートされていません。


                  (注)  


                  仮想ドライブの再構築プロセスは、完了までに数時間かかることがあります。 再構築プロセス中も、システムを引き続き使用できます。


                  仮想ドライブのサイズを維持するためのオプション

                  仮想ドライブを新しい RAID レベルに移行した際に仮想ドライブのサイズが維持されるオプションについては、次の図とその後に続く表を参照してください。
                  図 4. 仮想ドライブ サイズが維持されるオプション



                  次の表に、仮想ドライブのサイズが維持されるオプションの一覧と、仮想ドライブを特定の RAID レベルに移行する際に追加または削除しなければならない物理ドライブの台数に関する情報を示します。

                  表 1  仮想ドライブ サイズの維持

                  変更前:

                  移行後:

                  ディスクの追加または削除

                  RAID 0 で物理ドライブが 1 台

                  RAID 1 で物理ドライブが 2 台

                  ディスクを 1 台追加します。

                  RAID 1 で物理ドライブが 2 台

                  RAID 0 で物理ドライブが 1 台

                  ディスクを 1 台削除します。

                  RAID 0 で物理ドライブが 2 台

                  RAID 5 で物理ドライブが 3 台

                  ディスクを 1 台追加します。

                  RAID 5 で物理ドライブが 3 台

                  RAID 0 で物理ドライブが 2 台

                  ディスクを 1 台削除します。

                  仮想ドライブのサイズを増やすためのオプション

                  仮想ドライブを新しい RAID レベルに移行したときに仮想ドライブのサイズが増加するオプションについては、次の図とその後に続く表を参照してください。
                  図 5. 仮想ドライブ サイズが増加するオプション



                  次の表に、仮想ドライブのサイズが増加するオプションの一覧と、仮想ドライブを特定の RAID レベルに移行する際に追加または削除しなければならない物理ドライブの台数に関する情報を示します。

                  表 2  仮想ドライブ サイズの増加

                  変更前:

                  移行後:

                  ディスクの追加または削除

                  RAID 0 で物理ドライブが 1 台

                  図の赤い矢印を参照してください。

                  RAID 0 で物理ドライブが 2 台

                  ディスクを 1 台追加します。

                  RAID 5 で物理ドライブが 3 台

                  ディスクを 2 台追加します。

                  RAID 0 で物理ドライブが 3 台

                  ディスクを 2 台追加します。

                  RAID 1 で物理ドライブが 2 台

                  図のの矢印を参照してください。

                  RAID 0 で物理ドライブが 2 台

                  RAID 5 で物理ドライブが 3 台

                  ディスクを 1 台追加します。

                  RAID 0 で物理ドライブが 3 台

                  ディスクを 1 台追加します。

                  RAID 0 で物理ドライブが 2 台

                  図の黒い矢印を参照してください。

                  RAID 0 で物理ドライブが 3 台

                  ディスクを 1 台追加します。

                  RAID 5 で物理ドライブが 3 台

                  図の紫の矢印を参照してください。

                  RAID 0 で物理ドライブが 3 台

                  仮想ドライブの再構築

                  指定された RAID レベルに仮想ドライブを移行するために、物理ドライブを追加または削除するには、この手順を使用します。

                  はじめる前に

                  仮想ドライブの再構築のオプションを参照してください。

                  手順
                     コマンドまたはアクション目的
                    ステップ 1Server# scope chassis  

                    シャーシ コマンド モードを開始します。

                     
                    ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

                    インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

                     
                    ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

                    装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

                     
                    ステップ 4Server /chassis/storageadapter # scope virtual-drive drive-number  

                    指定された仮想ドライブのコマンド モードを開始します。

                     
                    ステップ 5Server /chassis/storageadapter /virtual-drive # reconstruct {-r0 | -r1 | -r5} [-add | -rmv] new-physical-drive-slot-number(s)  
                    新しい指定 RAID レベルに仮想ドライブを移行するために物理ドライブを追加または削除します。
                    • -r0 | -r1 | -r5:使用可能な RAID レベルは RAID 0、RAID 1、または RAID 5 です。
                    • - add | - rmv:物理ドライブを追加または削除します。
                     
                    ステップ 6Server /chassis/storageadapter /virtual-drive # show detail  

                    指定された仮想ドライブに関する情報を表示します。

                     

                    次に、最初に RAID 1 として設定されていた 2 台のディスクのうち 1 台を RAID 0 に移行する例を示します。

                    Server# scope chassis
                    Server /chassis # show storageadapter
                    
                    PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
                    -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
                    SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
                    
                    Server /chassis# scope storageadapter SLOT-5
                    Server /chassis /storageadapter# scope virtual-drive 0
                    Server /chassis /storageadapter/virtual-drive# reconstruct -r0 -rmv 1
                    ---
                    status: ok
                    ...
                    Server /chassis /storageadapter/virtual-drive# show detail
                    Status: Optimal
                        Status: Optimal
                        Name: 
                        Size: 475883 MB
                        RAID Level: RAID 1
                        Target ID: 0
                        Stripe Size: 64 KB
                        Drives Per Span: 2
                        Span Depth: 1
                        Access Policy: Read-Write
                        Disk Cache Policy: Unchanged
                        Write Cache Policy: Write Through
                        Cache Policy: Direct
                        Read Ahead Policy: None
                        Auto Snapshot: false
                        Auto Delete Oldest: true
                        Allow Background Init: true
                        ReConstruct Progress: 0 %
                        ReConstruct Elapsed Seconds: 3 s        
                    

                    ディスク ドライブのブート可能化

                    RAID の設定後、ディスク ドライブをブート可能にする必要があります。 ディスク ドライブをブート可能にするには、次の手順を実行します。

                    はじめる前に

                    ディスク ドライブに RAID を設定します。

                    手順
                       コマンドまたはアクション目的
                      ステップ 1Server# scope chassis  

                      シャーシ コマンド モードを開始します。

                       
                      ステップ 2Server /chassis # show storageadapter  

                      インストールされているストレージ カードに関する情報を表示します。 この情報を使用して、ストレージ カードが装着されているスロットを判別できます。

                       
                      ステップ 3Server /chassis # scope storageadapter SLOT-5  

                      装着されているストレージ カードに対してコマンド モードを開始します。

                       
                      ステップ 4Server /chassis/storageadapter # show physical-drive  

                      物理ディスク ドライブを表示します。

                      (注)     
                      物理ドライブのステータスは次のいずれかになります。
                      • system:JBOD モード。 ドライブが RAID として設定されていません。
                      • online:RAID モード。
                      • [unconfigured good]:ドライブをドライブ グループまたはホット スペア プールに割り当てることができます。 ドライブにモードは設定されていません。
                      • [hotspare]:ドライブをスペア ドライブに指定します。 ドライブにモードは設定されていません。
                       
                      ステップ 5Server /chassis/storageadapter # set boot-drive {pd1 | pd2 | pd3 | vd0}  

                      ディスク ドライブをブート可能にします。

                      (注)     

                      ディスク ドライブをブート可能にするには、ドライブのステータスが system である必要があります。 ステータスが system である場合、ドライブは JBOD(RAID ではない)モードです。

                       
                      ステップ 6Server /chassis/storageadapter # commit  

                      変更をコミットします。

                       
                      ステップ 7Server /chassis/storageadapter # show settings  

                      設定を表示します。

                       

                      次に、CIMC CLI を使用してディスク ドライブをブート可能にする例を示します。

                      Server# scope chassis
                      Server /chassis# show storageadapter
                      
                      PCI Slot Product      Name    Serial Number  Firmware Package Build   Product ID Cache Memory Size 
                      -------- ------------------------------ -------------- ------------------------ -------------- ---
                      SLOT-5   LSI MegaRAID SAS     2004 ROMB      20.10.1-0092             LSI Logic   0 MB  
                      
                      Server /chassis# scope storageadapter SLOT-5
                      Server /chassis /storageadapter# show physical-drive
                      
                      Slot Number  Controller Status               Manufacturer   Model        Drive  Firmware Coerced Size   Type  
                      ----------- ---------- ------------------------------------ -------------- -------------- -------------- ----- 
                      1            SLOT-5     system               TOSHIBA        MBF2600RC    5704   571250 MB          HDD   
                      2            SLOT-5     unconfigured good    ATA            ST9500620NS  SN01   475883 MB          HDD  
                       
                         Server /chassis /storageadapter# set boot-drive pd1
                      Server /chassis /storageadapter*# commit
                      Server /chassis /storageadapter# show settings
                      Boot Drive: pd1