Cisco UCS Director 管理ガイド、リリース 5.4
仮想インフラストラクチャの管理
仮想インフラストラクチャの管理

仮想インフラストラクチャの管理

この章は、次の項で構成されています。

VMware の管理について

Cisco UCS Director は、vCenter(ESX 3.5、ESX/ESXi 4.x、および 5.x)により VMware をサポートします。Cisco UCS Director は、新しく追加したクラウド アカウント内にある、既存のすべての仮想マシン(VM)とイメージを自動的に検出します。通常、検出プロセスは約 5 分かかります。VMware クラウドおよび PowerShell エージェントを追加できます。


(注)  


「クラウド」という用語は 1 つの vCenter インストール環境を指します。


クラウドの作成

手順
    ステップ 1   メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] > の順に選択します。
    ステップ 2   [仮想アカウント(Virtual Accounts)] タブを選択します。
    ステップ 3   [追加(Add)](+)をクリックします。
    ステップ 4   [クラウドの追加(Add Cloud)] ダイアログボックスで、次のフィールドに入力します。
    名前 説明

    [クラウドタイプ(Cloud Type)] ドロップダウン リスト

    VMware を選択します。

    (注)     

    VMware を選択すると、次のフィールドが表示されます。他のクラウド タイプの場合、該当するクラウド タイプに固有のフィールドが表示されます。

    [クラウド名(Cloud Name)] フィールド

    クラウド名。名前に一重引用符を含めることはできません。

    (注)     

    各クラウドの名前は Cisco UCS Director で一意にする必要があります。クラウドを追加すると、すべてのレポートでクラウドの参照にこのクラウド名が使用されます。

    [サーバのアドレス(Server Address)] フィールド

    vCenter サーバのアドレス。

    [クレデンシャルポリシーの使用(Use Credential Policy)] チェック ボックス

    手動で情報を入力する代わりに、このアカウントのクレデンシャル ポリシーを使用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

    [サーバのユーザID(Server User ID)] フィールド

    vCenter サーバのユーザ名。

    [サーバのパスワード(Server Password)] フィールド

    vCenter サーバのパスワード。

    [サーバアクセスポート(Server Access Port)] フィールド

    サーバ ポート番号。

    [VMwareデータセンター(VMware Datacenter)] フィールド

    vCenter アカウントのデータセンター名。

    [VMwareクラスタ(VMware Cluster)] フィールド

    vCenter アカウントの VMware クラスタの名前。

    この名前を使用して、指定したポッドのリソースを検出、モニタ、および管理できます。vCenter アカウント全体が Cisco UCS Director で管理される場合は、このフィールドを空白のままにしてください。

    [SRMを有効化します(Enable SRM)] チェックボックス

    アカウントの Site Recovery Manager(SRM)を有効にするには、このチェックボックスをオンにします。

    [プライマリSRMサーバアドレス(Primary SRM Server Address)] フィールド

    プライマリ SRM サーバの IP アドレス。

    (注)     

    このフィールドは、[SRMを有効化します(Enable SRM)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [プライマリSRMサーバのユーザID(Primary SRM Server User ID)] フィールド

    プライマリ SRM サーバのユーザ ID。

    (注)     

    このフィールドは、[SRMを有効化します(Enable SRM)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [プライマリSRMサーバのパスワード(Primary SRM Server Password)] フィールド

    プライマリ SRM サーバのユーザのパスワード。

    (注)     

    このフィールドは、[SRMを有効化します(Enable SRM)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [プライマリSRMサーバアクセスポート(Primary SRM Server Access Port)] フィールド

    プライマリ SRM サーバのポート番号。SRM バージョン 6.0 の場合は、ポート番号として「9086」と入力します。

    (注)     

    このフィールドは、[SRMを有効化します(Enable SRM)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [リモートSRMサーバユーザID(Remote SRM Server User ID)] フィールド

    リモート SRM サーバのユーザ ID。

    (注)     

    このフィールドは、[SRMを有効化します(Enable SRM)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [リモートSRMサーバパスワード(Remote SRM Server Password)] フィールド

    リモート SRM サーバのユーザ ID のパスワード。

    (注)     

    このフィールドは、[SRMを有効化します(Enable SRM)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [SSOの使用(Use SSO)] チェックボックス

    シングル サインオン(SSO)による認証を行うには、このチェックボックスをオンにします。

    [SSOサーバのアドレス(SSO Server Address)] フィールド

    シングル サインオン サーバの IP アドレス。

    (注)     

    このフィールドは、[SSOの使用(Use SSO)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [SSOサーバのユーザID(SSO Server User ID)] フィールド

    SSO サーバのユーザ ID。

    (注)     

    このフィールドは、[SSOの使用(Use SSO)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [SSOサーバのパスワード(SSO Server Password)] フィールド

    SSO サーバのユーザ ID のパスワード。

    (注)     

    このフィールドは、[SSOの使用(Use SSO)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [SSOサーバのアクセスURL(SSO Server Access URL)] フィールド

    SSO サーバ アクセス用の URL。

    (注)     

    このフィールドは、[SSOの使用(Use SSO)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [SSOサーバのアクセスポート(SSO Server Access Port)] フィールド

    ポート番号vCenter バージョン 5.x の場合は、ポート番号として「7444」と入力します。

    (注)     

    このフィールドは、[SSOの使用(Use SSO)] チェックボックスをオンにした場合のみ表示されます。

    [サーバアクセスURL(Server Access URL)] フィールド

    サーバにアクセスするための URL。

    [説明(Description)] フィールド

    クラウドの説明。

    [連絡先の電子メール(Contact Email)] フィールド

    クラウドの連絡先電子メール アドレス。

    [ロケーション(Location)] フィールド

    ロケーション。

    [ポッド(Pod)] ドロップダウン リスト

    統合インフラストラクチャ ポッドを選択します。

    ポッド名を選択すると、統合インフラストラクチャ スタックに VMware クラウド アカウントが表示されます。

    (注)     

    仮想 SAN ポッドには、複数の仮想アカウントを追加することはできません。

    [サービスプロバイダー(Service Provider)] フィールド

    サービス プロバイダーの名前。

    ステップ 5   [追加(Add)] をクリックします。

    Cisco PowerShell エージェント インストーラのダウンロード

    PowerShell エージェントは Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 64 ビット仮想マシンにインストールされます。

    手順
      ステップ 1   メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] > の順に選択します。
      ステップ 2   [PowerShellエージェント(PowerShell Agents)] タブを選択します。
      ステップ 3   [インストーラのダウンロード(Download Installer)] をクリックします。
      ステップ 4   [エージェント インストーラのダウンロード(Download Agent Installer)] ダイアログボックスで、示されているインストール要件をシステムが満たしているかどうかを確認します。要件を満たしている場合は [送信(Submit)] をクリックします。
      ステップ 5   要件を満たしている場合は [送信(Submit)] をクリックします。

      [PSASetup. exeを開く(Opening PSASetup. exe)] ダイアログボックスに、実行可能ファイルを保存するよう伝えるメッセージが表示されます。

      ステップ 6   [ファイルの保存(Save File)] をクリックします。

      ファイルはシステムのダウンロード ロケーションに保存されます。

      ステップ 7   PSASetup. exe ファイルを Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 64 ビット仮想マシン(VM)にインストールします。

      PowerShell エージェントの作成

      手順
        ステップ 1   メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] > の順に選択します。
        ステップ 2   [PowerShellエージェント(PowerShell Agents)] タブを選択します。
        ステップ 3   [追加(Add)](+)をクリックします。
        ステップ 4   [エージェントの追加(Add Agent)] ダイアログボックスで、次のフィールドに値を入力します。
        名前 説明

        [エージェント名(Agent Name)] フィールド

        エージェントの名前。

        [エージェントアドレス(Agent Address)] フィールド

        エージェントのアドレス。

        [エージェントのアクセスポート(Agent Access Port)] フィールド

        エージェントのアクセス ポート番号。

        [アクセスキー(Access Key)] フィールド

        アクセス キー。

        [説明(Description)] フィールド

        エージェントの説明。


        接続のテスト

        手順
          ステップ 1   メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] > の順に選択します。
          ステップ 2   [仮想アカウント(Virtual Accounts)] タブを選択します。
          ステップ 3   テストする VMware アカウントを選択します。
          ステップ 4   [接続のテスト(Test Connectivity)] をクリックします。
          (注)      1 つ以上のクラウドのアカウントをCisco UCS Directorに追加後、[サマリー(Summary)] タブを使用してクラウドとそのデータが収集されたことを確認できます。
          ステップ 5   メニュー バーで、[仮想(Virtual)] > [コンピューティング(Compute)] の順に選択します。
          ステップ 6   [サマリー(Summary)] タブを選択します。
          (注)      自動検出とデータの入力が完了するまでに数分かかる場合があります。クラウド名を選択すると、そのステータスの詳細が表示されます。

          vCenter プラグインの表示

          手順
            ステップ 1   メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] > の順に選択します。
            ステップ 2   [プラグイン(Plugins)] タブを選択します。このタブには、Cisco UCS Director に追加された vCenter に必要なすべてのプラグインが表示されます。

            Cisco UCS Director での仮想マシンのプロビジョニング

            Cisco UCS Director での仮想マシンのプロビジョニングは入念に行う必要があります。このプロセスには、仮想アカウントの作成や、ポリシー、カタログ、サービス リクエストの作成など、さまざまなステップが必要になります。管理者は、このタスクを開始する前に次の事項を決定しておく必要があります。

            • VM を導入するクラスタ

            • VM のプロビジョニングで使用するクラスタ内のデータストア

            • VM を導入するクラスタ内の使用可能なネットワーク

            以上の情報が欠如していて、無効なデータストアを選択したり、クラスタに誤ったネットワークを選択したりすると、Cisco UCS Director での VM のプロビジョニングが失敗します。

            Cisco UCS Director で VM をプロビジョニングするときの主なタスクは以下のとおりです。

            1. ユーザ グループを作成します。

              詳細については、ユーザ グループの作成を参照してください。

            2. 仮想アカウントを作成します。

              VM は、Cisco UCS Director の仮想アカウント内にプロビジョニングされます。詳細については、クラウドの作成を参照してください。

            3. VMware システム ポリシーを作成します。

              このポリシーで、VM のシステム固有の情報を定義します。使用する VM の命名テンプレート、設定する OS、VM をプロビジョニングするドメインに関する情報を提供する必要があります。詳細については、システム ポリシーの設定を参照してください。

            4. VMware コンピューティング ポリシーを作成します。

              コンピューティング ポリシーでは、グループまたはワークロードの要件を満たし、プロビジョニング時に使用されるコンピューティング リソースを決定します。このポリシーで指定するクラスタによって、後続のポリシーでの選択内容が決まることに注意してください。詳細については、コンピューティング ポリシーの作成を参照してください。

            5. ストレージ ポリシーを作成します。

              ストレージ ポリシーは、データストアの範囲、使用するストレージの種類、容量、遅延などの最小条件といったリソースを定義します。詳細については、ストレージ ポリシーの追加と設定を参照してください。

            6. ネットワーク ポリシーを作成します。

              ネットワーク ポリシーでは、ネットワーク設定、DHCP、スタティック IP などのリソースに加え、VM のプロビジョニングに複数の vNIC を追加するためのオプションを定義します。詳細については、ネットワーク プロビジョニング ポリシーの設定を参照してください。

            7. 仮想データセンターを作成します。

              仮想データセンター(VDC)は、仮想リソース、動作の詳細、ルール、およびポリシーを組み合わせた環境です。VDC を作成するときに、VM のプロビジョニング用に作成したユーザ グループを選択し、ポリシーを作成するときに指定したクラウドを選択する必要があります。選択したクラウド アカウントに基づいて、後続のポリシー関連のすべてのフィールドにデータが入力されます。詳細については、仮想データセンターの追加を参照してください。

            8. テンプレートを選択するためのカタログを作成します。

              事前定義されたカタログ項目を使用して仮想マシン(VM)のセルフプロビジョニングができます。「カタログ」では、VM をバインドするクラウドの名前およびグループの名前などのパラメータを定義します。詳細については、カタログの公開を参照してください。

            9. サービス リクエストを作成して送信します。

              セルフサービス プロビジョニング機能を使用してサービス リクエストを作成し、仮想マシン(VM)、サービス、またはアプリケーションをプロビジョニングできます。サービス リクエスト プロセスにより、VM 作成のプロビジョニング ワークフローが生成されます。詳細については、[標準(Standard)] カタログ タイプを使用したサービス リクエストの作成を参照してください。

              サービス リクエストを送信すると、ワークフローがトリガーされて、VM がプロビジョニングされます。

            次の図は、Cisco UCS Director で VM をプロビジョニングするときのワークフローです。

            図 1. Cisco UCS Director で仮想マシンをプロビジョニングするワークフロー