VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3
概要
概要

概要

この章は、次の項で構成されています。

Cisco UCS Director について

Cisco UCS Director は、シスコおよびシスコ以外の多岐にわたるデータ インフラストラクチャ コンポーネントと、Cisco UCS および Cisco Nexus プラットフォームに基づく業界をリードするコンバージド インフラストラクチャ ソリューションに対する、安全性に非常に優れたエンドツーエンドの管理、オーケストレーション、および自動化のためのソリューションです。 サポート対象のインフラストラクチャ コンポーネントとソリューションの完全なリストについては、『Cisco UCS Director Compatibility Matrix』を参照してください。

Cisco UCS Director は、次の標準テンプレートを使用する 64 ビットのアプライアンスです。

  • Open Virtualization Format(OVF)for VMware vSphere

  • Virtual Hard Disk(VHD)for Microsoft Hyper-V

Cisco UCS Director を介した管理

Cisco UCS Director は、Cisco UCS を通じてコンピューティング層およびネットワーク層の統合を拡張し、データセンター インフラストラクチャ コンポーネントの包括的な可視性と管理をユーザに提供します。 サポート対象のシスコとシスコ以外のコンポーネントの設定、管理およびモニタのために Cisco UCS Director を使用できます。 実行できるタスクには次のものがあります。

  • すべての Cisco UCS サーバおよびコンピューティング アプリケーションを対象にした、サービス プロファイルとテンプレートの作成、複製、および導入

  • コンバージド インフラストラクチャにおける組織の使用状況、トレンドおよび容量の継続的なモニタリング。 たとえば、すべてのデータセンター間の仮想マシン(VM)の使用率を示すヒート マップを表示できます。

  • 一貫したリピート可能な方法によるコンバージド インフラストラクチャへの容量の導入や追加

  • Cisco UCS ドメインや Cisco Nexus ネットワーク デバイスなどの、データセンター コンポーネントの管理、監視、報告。

  • 物理インフラストラクチャへのサービスを追加するための仮想サービス カタログの拡張。

  • 非仮想化ワークロードで動作する仮想化ワークロードに対応するための安全なマルチテナント環境の管理。

Cisco UCS Director による自動化とオーケストレーション

Cisco UCS Director を使用することで、自動化サービスを提供するワークフローを構築し、そのワークフローを発行してオンデマンド方式でサービスをユーザに拡大することができます。 社内の他の専門家と協力して、単純または複雑なプロビジョニングと設定のプロセスを自動化するためのポリシーの作成と Cisco UCS Director ワークフローの構築を迅速かつ容易に行うことができます。

一度構築および検証された後は、これらのワークフローは誰が実行しても常に同じように実行できます。 経験豊富なデータセンター管理者がそれらを実行したり、または、ロールベース アクセス コントロールを実行してユーザや顧客が必要に応じてセルフサービス ベースでワークフローを実行できるようにすることができます。

Cisco UCS Director を使用して、サポート対象のシスコおよびシスコ以外のさまざまなハードウェアおよびソフトウェアのデータセンター コンポーネント間で多岐にわたるタスクおよび使用例を自動化できます。 自動化できる使用例には以下のものがありますが、これらに限定されません。

  • VM のプロビジョニングとライフサイクル管理

  • ネットワーク リソースの設定とライフサイクル管理

  • ストレージ リソースの設定とライフサイクル管理

  • テナント オンボーディングとインフラストラクチャの設定

  • アプリケーション インフラストラクチャのプロビジョニング

  • セルフサービス カタログと VM プロビジョニング

  • オペレーティング システムのインストールを含むベアメタル サーバのプロビジョニング

機能と利点

Cisco UCS Director の機能と利点を以下に示します。

機能 利点

中央管理

  • 管理者に物理、仮想、ベアメタル環境全体のシステムをモニタリング、プロビジョニング、管理する単一インターフェイスを提供

  • 統合型ダッシュボード、レポート、ヒート マップを提供し、トラブルシューティングとパフォーマンスのボトルネックを削減

セルフサービス カタログ

  • エンドユーザが IT の規定したポリシーやガバナンスに沿って、新しいインフラストラクチャ インスタンスの発注および導入が可能

適応型のプロビジョニング

  • リアルタイムで利用可能な機能、内部ポリシー、アプリケーション ワークロード要件を使用して、リソースの可用性を最適化

動的な容量管理

  • 継続的なモニタリングにより、リアルタイムでインフラストラクチャ使用率を示し、キャパシティ プランニングと管理を改善

  • 使用率の低いリソースや使用率の高いリソースを特定

複数のハイパーバイザのサポート

  • VMware ESX、ESXi、Microsoft Hyper-V、Red Hat の各ハイパーバイザをサポート

コンピューティングの管理

  • 物理、仮想、ベアメタルの各サーバおよびブレードをモニタリング、管理、プロビジョニング

  • エンド ユーザがスナップショットを介して仮想マシンのライフサイクル管理とビジネス継続性を実現可能

  • 管理者にサーバ使用率のトレンド分析を提供

ネットワーク管理

  • 物理スイッチ、仮想スイッチ、動的ネットワーク トポロジをポリシーベースでプロビジョニング

  • 管理者が VLAN、仮想ネットワーク インターフェイス カード(vNIC)、ポート グループ、ポート プロファイル、IP および動的ホスト制御プロトコル(DHCP)割り当て、アクセス コントロール リスト(ACL)を、複数のネットワーク デバイスにわたって設定可能

ストレージの管理

  • ファイラ、仮想ファイラ(vFiler)、論理ユニット番号(LUN)、ボリュームをポリシーベースでプロビジョニングおよび管理可能

  • 統合ダッシュボードにより、管理者が組織的な使用状況、トレンド、キャパシティ分析の詳細を包括的に可視性可能

Cisco CloudGenie

  • Apple の iPad と iPhone、および Android デバイスによるモバイル管理を提供

  • モバイル セルフサービス プロビジョニング、仮想マシン管理、および管理ダッシュボードの表示をサポート

物理的および仮想的な管理機能

物理サーバの管理

  • 設定と変更の検出および収集

  • 物理サーバのモニタリングと管理

  • ポリシーベースでのサーバ プロビジョニングの実行

  • ブレードの電力管理

  • サーバ ライフサイクルの管理

  • サーバの使用傾向と容量分析の実行

  • Preboot eXecution Environment(PXE)ブート管理機能を使用したベアメタル プロビジョニングの実行

仮想コンピューティング管理

  • 仮想コンピューティング環境の検出、収集、モニタリング

  • ポリシーベースでのプロビジョニングと動的リソース割り当ての実行

  • ホストサーバの負荷と電力の管理

  • VM ライフサイクルとスナップショットの管理

  • VM の容量とスプロール、ホストの使用率を評価するための分析の実行

物理ストレージの管理

  • ストレージ ファイラの検出、収集、モニタリング

  • ポリシーベースでの vFiler プロビジョニングの実行

  • ボリュームのプロビジョニングとマッピング

  • 論理ユニット番号(LUN)と iGroup インスタンスの作成とマッピング

  • SAN ゾーン管理の実行

  • Network-Attached Storage(NAS)および SAN ベースのストレージのモニタリングと管理

  • ストレージ実装のベスト プラクティスと推奨事項

仮想ストレージの管理

  • vFiler のストレージおよびストレージ プールの検出、収集、モニタリング

  • シックおよびシン クライアントを対象としたポリシーベースでのストレージ プロビジョニングの実行

  • 新しいデータ ストアの作成と仮想デバイス コンテキスト(VDC)へのマッピング

  • VM へのディスクの追加とサイズ調整

  • 組織でのストレージ使用率のモニタリングと管理

  • 仮想ストレージの傾向と容量分析の実行

物理ネットワークの管理

  • 物理ネットワーク要素の検出、収集、モニタリング

  • 複数のスイッチ間のプロビジョニング VLAN

  • ネットワーク デバイスに対するアクセス コントロール リスト(ACL)の設定

  • ストレージ ネットワークの設定

  • 動的ネットワーク トポロジの実装

仮想ネットワークの管理

  • VM へのネットワークの追加

  • IP および DHCP 割り当てによるポリシーベースでのプロビジョニングの実行

  • VLAN およびプライベート VLAN に対する仮想ネットワーク インターフェイス カード(vNIC)の設定と接続

  • VM のためのポート グループとポート プロファイルの作成

  • 組織での仮想ネットワークの使用率のモニタリング

POODLE の脆弱性

POODLE の脆弱性を回避するために、TLS のみを許可するように Apache Tomcat を設定することで、SSL バージョン 2 および SSL バージョン 3 が Cisco UCS Director ノースバウンド HTTP インターフェイスで無効になっています。 したがって、REST API を通じて Cisco UCS Director にアクセスするノースバウンド アプリケーションは TLS を介して接続されます。 また、ブラウザは TLS を介して Cisco UCS Director に接続されます。 詳細については、http:/​/​tools.cisco.com/​security/​center/​content/​CiscoSecurityAdvisory/​cisco-sa-20141015-poodle を参照してください。

Cisco UCS Director for VMware vSphere について

Cisco UCS Director は、VMware vSphere または vCenter および HyperV Manager でホストできます。

Cisco UCS Director Express for Big Data は、VMware vSphere または vCenter でホストできます。

前提条件

  • VMware vSphere または vCenter のインストール

  • 設定されたシステム管理者権限

  • VMware vSphere または vCenter ホストに導入される Cisco UCS Director

Single-Node 設定のシステムの最小要件

システムの最小要件は、管理する VM の数によって異なります。


(注)  


最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約します。 次の表に示す最小システム要件に加え、3000MHz 以上の CPU リソースと、4 GB 以上の追加メモリを予約することを推奨します。


Multi-Node 設定のシステムの最小要件については、Multi-Node 設定のシステムの最小要件を参照してください。

最大 2,000 台の VM

最大 2,000 台の VM を管理する場合、Cisco UCS Director 環境は、少なくとも次の表のシステムの最小要件を満たす必要があります。

表 1 最大 2,000 台の VM のシステムの最小要件
要素 サポートされる最小要件

vCPU

4

メモリ

8 GB

ハード ディスク

100 GB

最大 5,000 台の VM

最大 5,000 台の VM を管理する場合、Cisco UCS Director 環境は、少なくとも次の表のシステムの最小要件および推奨設定を満たす必要があります。

表 2 最大 5,000 台の VM のシステムの最小要件
要素 サポートされる最小要件

vCPU

4

メモリ

20 GB

ハード ディスク

100 GB

表 3 Cisco UCS Director サービスのメモリの推奨設定
サービス 推奨設定 ファイルの場所 パラメータ

ブローカ

256 MB

/opt/infra/broker/run.sh

-Xms -Xmx

クライアント

512 MB

/opt/infra/client/run.sh

-Xms -Xmx

コントローラ

256 MB

/opt/infra/controller/run.sh

-Xms -Xmx

eventmgr

512 MB

/opt/infra/eventmgr/run.sh

-Xms -Xmx

idaccessmgr

512 MB

/opt/infra/idaccessmgr/run.sh

-Xms -Xmx

inframgr

8 GB

/opt/infra/inframgr/run.sh

-Xms -Xmx

Tomcat

1 GB

/opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat /bin/catalina.sh

JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Xmsm -Xmxm"

表 4 データベースの最小設定
要素 サポートされる最小設定

thread_cache_size

100

max_connections

1000

innodb_lock_wait_timeout

100

query_cache_size

128 MB

innodb_buffer_pool_size

4096 MB

max_connect_errors

10000

connect_timeout

20

innodb_read_io_threads

64

innodb_write_io_threads

64

ライセンスについて

Cisco UCS Director Express for Big Data では、以下の有効なライセンスを所有している必要があります。

  • Cisco UCS Director Express for Big Data 基本ライセンス。

  • Cisco UCS Director Express for Big Data サブスクリプション ライセンス。これは、Cisco UCS Director Express for Big Data 基本ラインセンスの後にインストールします。

ライセンスの取得およびインストールのプロセスは両方のライセンスで同じです。

Cisco UCS Director を使用するには、次の手順に従ってライセンスを取得する必要があります。

  1. Cisco UCS Director をインストールする前に、Cisco UCS Director ライセンス キーを生成し、証明書(製品アクセス キー)を要求します。

  2. シスコのソフトウェア ライセンス サイトに製品アクセス キー(PAK)を登録します(製品アクセス キーの契約履行 を参照してください)。

  3. Cisco UCS Director をインストールした後、ライセンスの更新の手順に従って、Cisco UCS Director でライセンスを更新します。

  4. ライセンスが検証されると、Cisco UCS Director の使用を開始できます。

製品アクセス キーの契約履行

はじめる前に

PAK 番号が必要です。

手順
    ステップ 1   シスコのソフトウェア ライセンス Web サイトに移動します。
    ステップ 2   [製品ライセンスの登録] ページが表示されたら、トレーニングを受けるか、または [製品ライセンスの登録を続ける] をクリックします。
    ステップ 3   [製品ライセンスの登録] ページの [PAK またはトークンからの新規ライセンスの取得] をクリックします。
    ステップ 4   [契約を履行する単一 PAK またはトークンの入力] フィールドに PAK 番号を入力します。
    ステップ 5   [単一 PAK/トークンの契約履行] をクリックします。
    ステップ 6   PAK を登録するために、[ライセンス情報] でその他のフィールドに情報を入力します。
    名前 説明

    [組織名]

    組織名。

    [サイトの連絡先の名前]

    サイトの連絡先の名前。

    [組織の番地]

    組織の番地。

    [市区町村]

    市区町村名。

    [州/都道府県]

    州/都道府県。

    [郵便番号]

    郵便番号。

    [国]

    国名。

    ステップ 7   [キーの発行] をクリックします。

    ライセンス契約した機能が表示され、デジタル ライセンス契約書と zip 圧縮のライセンス ファイルが、ユーザ指定の電子メール アドレスに電子メールの添付として送信されます。