PXE ブート用のオーケストレーション ワークフロー タスク
PXE ブート用のオーケストレーション ワークフロー タスク

目次

PXE ブート用のオーケストレーション ワークフロー タスク

この章は、次の内容で構成されています。

PXE ブート用のオーケストレーション ワークフロー タスクについて

PXE ブート用のオーケストレーション ワークフロー タスクを使用すれば、Cisco UCS Director Baremetal AgentBaremetal Agent)の機能を使用する Cisco UCS Director 内部のワークフローを作成することができます。

次のオーケストレーション ワークフロー タスクを使用することができます。

  • PXE ブート セットアップ タスク

  • BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスク

  • Windows PXE ブート セットアップ タスク

  • PXE ブート モニタ タスク

  • PXE ブート セットアップ削除タスク


(注)  


Windows Server オペレーティング システム用の PXE ブートをセットアップするには、Windows 専用に定義された PXE ブート セットアップ タスクを使用する必要があります。 他のサポートされているオペレーティング システム用の PXE ブートをセットアップするには、PXE ブート セットアップ タスクまたは BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスクを使用します。


Cisco UCS Director ワークフロー デザイナ タスク ライブラリの [ネットワーク サービス] 領域でこれらのワークフロー タスクにアクセスできます。

PXE ブート タスクを含むワークフローの前提条件

1 つ以上の PXE ブート タスクを含むオーケストレーション ワークフローを作成する場合は、Cisco UCS DirectorCisco UCS Director Baremetal Agent 環境が次の前提条件を満たしている必要があります。

  • 該当する Cisco UCS Director インストール ガイド の説明に従って、Cisco UCS Director がインストールされ、ネットワーク インターフェイスが設定されている。

  • Cisco UCS Director は、Web ブラウザ経由で到達可能で、ログインすることができる。

  • Cisco UCS Director Baremetal Agent のインストールの説明に従って Cisco UCS Director Baremetal Agent がインストールされ、Baremetal Agent ネットワークの設定の説明に従ってネットワーク設定が完了している。

  • 必要なネットワーク/VLAN がサーバ上のネイティブなまたは既定の VLAN として設定されている。 たとえば、Cisco UCS サーバの場合は、サーバに関連付けられた vNIC テンプレートを編集し、PXE ネットワーク/VLAN をネイティブ VLAN として選択します。 この設定はオーケストレーション ワークフローを通して実行できます。

  • ワークフローで使用するすべての Baremetal Agent アカウントがセットアップされ、アクティブになっており、接続がテスト済みで、サービスが有効にされ、開始されている。

PXE ブート セットアップ タスク、BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスク、および Windows PXE ブート セットアップ タスク

いずれかの PXE ブート タスクをオーケストレーション ワークフローに含めると、そのタスクが物理または仮想マシンに対する PXE インストール要求用の Baremetal Agent 環境を準備します。

タスク内に必要な各入力の値は、次の方法のいずれかで指定できます。

  • ワークフローを実行するユーザによるユーザ入力として

  • ワークフロー内の 1 つ前のタスクからの出力を通して

  • ワークフローを作成した Cisco UCS Director ユーザによって割り当てられた管理入力を通して

ほとんどの入力と出力は、PXE ブート セットアップ タスク、BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスク、および Windows PXE ブート セットアップ タスクで同じです。ただし、次の重要な例外があります。

  • BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスクには、ターゲット Baremetal Agent を選択するための入力フィールドがあります。

  • PXE ブート セットアップ タスクには、ターゲット Baremetal Agent を選択するためのオプションがありません。 この従来のワークフロー タスクは、既定の Baremetal Agent をターゲット Baremetal Agent として使用します。

  • Windows PXE ブート セットアップ タスクには、ターゲット Baremetal Agent を選択するための入力フィールドがあります。


ヒント


従来の PXE ブート セットアップ タスクでは、既定の Baremetal Agent は、最初に追加された Baremetal Agent です。 ただし、既定の Baremetal Agent は変更することができます。


PXE ブート セットアップ タスクの実行

次の PXE ブート セットアップ タスクをワークフロー内で使用することができます。
  • PXE ブート セットアップ タスク

  • BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスク

  • Windows PXE ブート セットアップ タスク

ワークフロー内でこれらのタスクのいずれかが実行されるたびに、Cisco UCS Director は、次の入力に対する値を使用して、その特定の PXE 要求に関するコンフィギュレーション ファイルのセットを作成します。

  • ワークフロー内の以前のタスクからまたは実行時にユーザから受信された動的な値。

  • ワークフローの作成時に入力された静的な値。

  • 選択されたオペレーティング システムが Baremetal Agent に追加されたときに作成されたテンプレート コンフィギュレーション ファイル(ks.cfg Kickstart ファイル)。 これらのファイルの詳細については、サンプル オペレーティング システム設定テンプレート ファイルを参照してください。

ワークフローが実行されると、Baremetal AgentCisco UCS Director が、タスクを通して収集された値を使用して、次の手順を実行し、指定されたサーバに対する PXE インストール要求を準備します。

手順 アクション 注記

1

/opt/cnsaroot/web/ks-repository/ ディレクトリ内の PXE ID 要求に対応する Baremetal Agent Cisco UCS Director Baremetal Agent VM 内に新しいディレクトリを作成します。

Cisco UCS Director 内のポッド用の [PXE ブート要求] タブで、これらの PXE 要求と PXE ID を確認できます。

2

この要求に固有の PXE インストール用の /opt/cnsaroot/web/ks-repository/PXE_ID ディレクトリに必要な独自のコンフィギュレーション ファイルを追加します。これには、ks.cfg、つまり、Kickstart コンフィギュレーション ファイルが含まれます。 オペレーティング システムによっては、ESXi インストールに必要な boot.cfg ファイルなどの他のコンフィギュレーション ファイルがこのディレクトリに追加される場合があります。

たとえば、PXE インストール用にカスタマイズされた ks.cfg ファイルを作成するために、Cisco UCS Director/opt/cnsaroot/templates/Operating_System ディレクトリからテンプレート ks.cfg ファイルを取得して、PXE ブート セットアップ タスクで指定された変数に入力します。 このカスタマイズされた ks.cfg ファイルは /opt/cnsaroot/web/ks-repository/PXE_ID などの PXE ID に対応するディレクトリに保存されます。

3

Baremetal Agent VM 内の /opt/cnsaroot/pxelinux.cfg/ ディレクトリにサーバの MAC アドレスに対応するファイルを作成します。

ワークフローを通して、サーバの MAC アドレスに "01 -" を付加したファイル名が作成されます。 このファイルは、イメージ ファイルの配置場所に関する情報で構成され、/opt/cnsaroot/templates/Operating_System/ ディレクトリ内の pxe.cfg ファイルを介して生成されます。


(注)  


Baremetal Agent が、サポートされているオペレーティング システム用の Windows 応答ファイルを自動的に作成します。 同じ応答ファイルがローカル ブートと SAN ブートに使用されます。 Windows インストールはマルチパス SAN ブートをサポートしていませんが、単一パスのワークフローを使用して SAN ブートを実現することができます。


ワークフロー内の PXE ブート セットアップ タスクの入力

次の表に、PXE ブート セットアップ タスクの入力に関する説明を示します。 これらの入力の 1 つ以上の情報は 1 つ前のタスクまたは実行時のユーザから取得されるため、これらの入力に対する値は動的で、ワークフローの実行ごとに変化する可能性があります。


(注)  


従来の PXE ブート セットアップ タスクでは、既定の Baremetal Agent は、最初に追加された Baremetal Agent です。 ただし、既定の Baremetal Agent は変更することができます。


表 1 PXE ブート セットアップ タスクの入力
入力 説明

[OSタイプ] ドロップダウン リスト

この PXE ブート要求を使用してサーバにインストールする OS イメージ。 このドロップダウン リストには、プロビジョニングされ、PXE インストールに使用可能なすべての OS イメージが含まれています。

サーバの MAC アドレス

PXE インストールが必要なサーバの MAC アドレス。 通常、この入力は、UCS サービス プロファイル作成タスクからの MAC アドレス出力に対応付けられます。

[サーバのIPアドレス] フィールド

サーバに割り当てられる IP アドレス。 この IP アドレスは、PXE インストール プロセスの完了後にサーバに付与される、サーバの最終 IP アドレスです。

この IP アドレスは、Baremetal Agent 用に設定された PXE ネットワークまたは管理ネットワーク以外のネットワークまたはサブネット上に設定できます。

[サーバのネットマスク] フィールド

PXE インストール プロセスの完了後にサーバに割り当てられるサブネット マスク。

[サーバ ホスト名] フィールド

PXE インストール プロセスの完了後にサーバに割り当てられるホスト名。

[サーバのゲートウェイ] フィールド

PXE インストール プロセスの完了後にサーバに割り当てられる既定のゲートウェイ IP アドレス。

[サーバ名サーバ] フィールド

(任意)サーバで使用される DNS サーバ。

DNS サーバが必要ない場合は、この入力を空白のままにします。

[管理VLAN] フィールド

(任意)PXE インストール プロセスの完了後にサーバ上の管理インターフェイスに割り当てられる VLAN ID。

この設定は、VLAN タギングが仮想スイッチで広く利用されている ESX/ESXi 展開でよく使用されます。 この設定では、管理 vmkernel ポートにタギング用の VLAN ID が設定されます。

[ルートパスワード] フィールド

サーバ上の root ユーザに割り当てられるパスワード。

[タイムゾーン] フィールド

サーバに設定するタイムゾーン。

BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスクの入力

次の表に、BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスクの入力に関する説明を示します。 これらの入力の 1 つ以上の情報は 1 つ前のタスクまたは実行時のユーザから取得されるため、これらの入力に対する値は動的で、ワークフローの実行ごとに変化する可能性があります。


(注)  


BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスクは Windows OS をサポートしていないため、そのような OS に対する入力を受け付けません。


表 2 BMA 選択を使用した PXE ブート セットアップ タスクの入力
入力 説明

[ターゲット BMA] フィールド

Cisco UCS Director に追加され、使用可能な Baremetal Agent アカウント。

[OSタイプ] ドロップダウン リスト

この PXE ブート要求を使用してサーバにインストールする OS イメージ。 このドロップダウン リストには、プロビジョニングされ、PXE インストールに使用可能なすべての OS イメージが含まれています。

サーバの MAC アドレス

PXE インストールが必要なサーバの MAC アドレス。 通常、この入力は、UCS サービス プロファイル作成タスクからの MAC アドレス出力に対応付けられます。

[サーバアドレス] フィールド

サーバに割り当てられる IP アドレス。 この IP アドレスは、PXE インストール プロセスの完了後にサーバに付与される、サーバの最終 IP アドレスです。

この IP アドレスは、Baremetal Agent 用に設定された PXE ネットワークまたは管理ネットワーク以外のネットワークまたはサブネット上に設定できます。

[サーバのネットマスク] フィールド

PXE インストール プロセスの完了後にサーバに割り当てられるサブネット マスク。

[サーバ ホスト名] フィールド

PXE インストール プロセスの完了後にサーバに割り当てられるホスト名。

[サーバのゲートウェイ] フィールド

PXE インストール プロセスの完了後にサーバに割り当てられる既定のゲートウェイ IP アドレス。

[サーバ名サーバ] フィールド

(任意)サーバで使用される DNS サーバ。

DNS サーバが必要ない場合は、この入力を空白のままにします。

[管理VLAN] フィールド

(任意)PXE インストール プロセスの完了後にサーバ上の管理インターフェイスに割り当てられる VLAN ID。

この設定は、VLAN タギングが仮想スイッチで広く利用されている ESX/ESXi 展開でよく使用されます。 この設定では、管理 vmkernel ポートにタギング用の VLAN ID が設定されます。

[ルートパスワード] フィールド

サーバ上の root ユーザに割り当てられるパスワード。

[タイムゾーン] フィールド

サーバに設定するタイムゾーン。

Windows PXE ブート セットアップ タスクの入力

次の表に、Windows PXE ブート セットアップ タスクの入力に関する説明を示します。 これらの入力の 1 つ以上の情報は 1 つ前のタスクまたは実行時のユーザから取得されるため、これらの入力に対する値は動的で、ワークフローの実行ごとに変化する可能性があります。


(注)  


Baremetal Agent が、サポートされている Windows オペレーティング システム用の Windows 応答ファイルを自動的に作成します。 ローカル ブートと SAN ブートに対して同じ応答ファイルを使用できます。 Windows インストールはマルチパス SAN ブートをサポートしていませんが、単一パスのワークフローを使用して SAN ブートを実現することができます。


表 3 Windows PXE ブート セットアップ タスクの入力
入力 説明

[ターゲット BMA] フィールド

Cisco UCS Director に追加され、使用可能な Baremetal Agent アカウント。

[OSタイプ] ドロップダウン リスト

この PXE ブート要求を使用してサーバにインストールする OS イメージ。 このドロップダウン リストには、プロビジョニングされ、PXE インストールに使用可能なすべての OS イメージが含まれています。

サーバの MAC アドレス

PXE インストールが必要なサーバの MAC アドレス。 通常、この入力は、UCS サービス プロファイル作成タスクからの MAC アドレス出力に対応付けられます。

[OS フレーバ名] フィールド

フレーバ名は Windows Server イメージの PXE ブートが正常に動作するために必要です。 Windows PE(WinPE)で使用される文字列を正確に入力する必要があります。 この文字列は大文字と小文字が区別されます。 たとえば、SERVERSTANDARD または SERVERENTERPRISE と入力します。 詳細については、Windows OS フレーバ名の特定を参照してください。

この値は Windows 応答ファイルで使用されます。イメージ インストール プロセスでエディションの正確な名前が必要になります。 OS フレーバ名は Windows OS イメージのタイプごとに異なります。

[組織名] フィールド

OS プロダクト キーに関連付けられた組織の名前。

この値は Windows 応答ファイルで使用されます。 社内の部署名または会社名にすることができます。

[プロダクト キー] フィールド

OS のプロダクト キー(ライセンス キーまたはソフトウェア キーと呼ばれることもあります)。

[ホスト名] フィールド

PXE インストール プロセスの完了後にサーバに割り当てられるホスト名。 名前が NetBIOS 名の制限に準拠していることを確認してください。

[管理者パスワード] フィールド

サーバ上の管理ユーザに割り当てられるパスワード。

[タイムゾーン] フィールド

サーバに設定するタイムゾーン。

[サーバアドレス] フィールド

サーバに割り当てられる IP アドレス。 この IP アドレスは、PXE インストール プロセスの完了後にサーバに付与される、サーバの最終 IP アドレスです。

この IP アドレスは、Baremetal Agent 用に設定された PXE ネットワークまたは管理ネットワーク以外のネットワークまたはサブネット上に設定できます。

[ディスク パーティション サイズ(GB)] フィールド

OS 用に指定されたパーティションのサイズ(GB)。

[追加のパラメータ] フィールド

PXE ブート要求のカンマで区切られたパラメータと値のペア。 次の形式を使用します:$PARAM1=value1,$PARAM2=value2

これらのパラメータが Windows 応答ファイルの最小要件です。 環境の要件を満たすように応答ファイルを強化するパラメータとその値を定義できます。 これらのパラメータは、応答ファイル テンプレート内の該当する値で更新されます。

Baremetal Agent で使用される応答ファイル テンプレートは、次の場所から入手できます。

  • Windows 2012 R2 x64:/opt/cnsaroot/templates/Win2k12R2x64/autounattend.xml

  • Windows 2012 x64:/opt/cnsaroot/templates/Win2k12x64/autounattend.xml

  • Windows 2008 R2 x64:/opt/cnsaroot/templates/Win2k8R2x64/autounattend.xml

PXE ブート セットアップ タスクと Windows PXE ブート セットアップ タスクからの出力

次の表に、PXE ブート セットアップ タスクと Windows PXE ブート セットアップ タスクの両方からの出力に関する説明を示します。

表 4 PXE ブート セットアップ タスクと Windows PXE ブート セットアップ タスクの出力
入力 説明

OUTPUT_PXE_BOOT_ID

ワークフロー タスクを通してセットアップされた PXE ブート要求の ID。

PXE ブート セットアップ モニタ タスク

オーケストレーション ワークフローに組み込まれている PXE ブート モニタ タスクは、PXE ブートの準備ができるまで、または、PXE ブートの準備ができる前に指定された最大時間に到達するまで、特定の PXE ID 要求をモニタします。

PXE ブート モニタ タスクの入力

次の表に、PXE ブート モニタ タスクの入力に関する説明を示します。

表 5 PXE ブート モニタ タスクの入力
入力 説明

PXE ブート ID

ワークフローを通してモニタする PXE ブート要求の ID。

最大待機時間(時間)

タスクで PXE ブート要求の準備ができるまで待機する最大時間(時間)。

PXE ブート モニタ タスクからの出力

PXE ブート モニタ タスクには出力がありません。

PXE ブート セットアップ削除タスク

オーケストレーション ワークフローに含まれている PXE ブート セットアップ削除タスクは、特定の PXE ID 要求用の PXE ブート セットアップ タスクによって作成したディレクトリとファイルを削除します。

PXE ブート セットアップ削除タスクの入力

次の表に、PXE ブート セットアップ削除タスクの入力に関する説明を示します。

表 6 PXE ブート セットアップ削除タスクの入力
入力 説明

PXE ブート ID

セットアップ ディレクトリおよびファイルを削除する PXE ブート要求の ID。

PXE ブート セットアップ削除タスクからの出力

PXE ブート セットアップ削除タスクには出力がありません。