Cisco UCS Director FlexPod 管理ガイド、リリース 4.1
概要
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概要

この章は、次の内容で構成されています。

FlexPod について

FlexPod は、仮想および非仮想の統合コンピューティング、ネットワーキング、ストレージ ソリューションで使用できる統合ハードウェアおよびソフトウェア環境です。 次の状況で FlexPod を使用できます。

  • ハイブリッド クラウド コンピューティングをサポートする目的で、運用コストを削減し、インフラストラクチャを統合するために、ハイ アベイラビリティおよびスケーラブルなストレージを必要とするデータセンター。
  • クラウド サービスを公開するインターフェイス
  • 大規模なリアルタイムのデータ分析によってコンピューティング スタックに対する独自の需要がもたらされる、専用ワークロード向けの専用の大容量プラットフォーム。 ビデオ監視、インメモリ データベース、パブリック クラウド インフラストラクチャにも FlexPod を使用できます。

(注)  


FlexPod 環境向けに導入されるハードウェアには高度なモジュラが用意されており、それぞれの顧客導入に必要となる特有の FlexPod ラックマウント スキームに応じて多様化されています。 詳細については、Web でシスコ検証済みデザインを参照してください。


FlexPod 環境には次のコンポーネントがあります。

  • 複数のホストにおけるネットワーキング、ストレージ、およびセキュリティの設定を標準化および簡素化し、ホスト コンプライアンスをモニタするために、Cisco UCS DirectorCisco UCS Director Baremetal Agent が VMware vCenter ホストまたは Hyper-V ホストにインストールおよび設定されます。 詳細についてはCisco UCS Director Installation Guide』および『Cisco UCS Director Baremetal Agent Setup Guide』を参照してください。
  • スケーラブルなストレージを実現するために、FlexPod 仮想化ソフトウェア、コンピューティング、および NetApp FAS ストレージのコンポーネントは 1 つのラックに配置されます。
  • Cisco Nexus コンポーネントによって、ルーティングおよびスイッチング機能が提供されます。
  • Cisco UCS Manager によって、仮想マシン(VM)を含む Cisco UCS Director のすべてのソフトウェアおよびハードウェア コンポーネントの統合された組み込み管理が実現されます。 次の図は、FlexPod のハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントを示しています。
図 1. FlexPod ハードウェアおよびソフトウェア コンポーネント

NetApp C-Mode について

FlexPod には、NetApp クラスタ モード(C-Mode)ソフトウェア機能が組み込まれています。 C-Mode では、Global NameSpace(GNS)を共有する接続された NetApp ストレージ コントローラ(ノード)のグループで構成されるアーキテクチャが定義されます。 物理 NetApp ストレージ コントローラには、ディスク シェルフ、ネットワーク インターフェイス カード(NIC)、およびフラッシュ カードを接続できます。 これらのコンポーネントを組み合わせて作成される物理リソース プールは、データ アクセスを提供する論理クラスタとして仮想化されます。 Cisco UCS Director を使用して物理機器を論理リソースに抽象化および仮想化することにより、必要な場合にデータ運用を無停止で移行することができます。

NetApp C-Mode には次の利点があります。

  • 拡張性:C-Mode は、共有ストレージ インフラストラクチャに存在するリソース プールへの影響なく、ストレージ環境の拡大に応じてストレージ コントローラを追加できる拡張性を備えています。 ホストとクライアントの接続やデータストアをリソース プール内のどこにでも移動することができ、使用可能なリソース間で、存在するワークロードのバランスをとることができます。 新しいワークロードを展開することもできます。 環境をオンラインのままにし、データの提供を維持しながら、ディスク シェルフの交換や、ストレージ コントローラの追加またはストレージ コントローラ全体の交換などのテクノロジー更新を行うことができます。
  • ハイ アベイラビリティ(HA):いずれかのノードに障害が発生した場合にデータを提供するために、HA ノード ペアが冗長構成されます。 ストレージやアプリケーションを停止することなく、ボリューム移動、ノード フェールオーバー、スイッチ障害などの処理を実行できます。 ストレージ フェールオーバー保護は、C-Mode のコアとなる属性です。 コントローラの HA ペアは、ストレージ クラスタを形成する構成要素です。 このアーキテクチャによって実現される、透過的なコントローラのクラスタリングとフェールオーバー機能により、ストレージ コントローラに障害が発生した場合に、パートナー ノードがそのディスク アレイ、ボリューム、および実行中のサービスを引き継ぎ、運用を継続できます。 C-Mode は、ノード数の増加に応じてリニアに拡張可能です。 ハイ アベイラビリティを実現するために、設定内のレイヤにも次の冗長機能があります。
    • 1 秒あたり複数 GB まで、スループットをリニアに拡張します。
    • ストライピングによって単一ボリュームのパフォーマンスをリニアに拡張します。 ストライピングされたボリュームでは複数の物理ハード ディスク上の空きスペースを使用してより大きいボリュームを作成します。
    • 単一の名前空間における、ロードシェアリング ミラーによる読み取りパフォーマンスの直線的な拡張、および一括読み取り/書き込みパフォーマンスのリニアな拡張を実現します。
  • 柔軟性:次のようにストレージの運用における柔軟性が向上します。
    • ファイバ チャネル(FC)と Serial Advanced Technology Attachment(SATA)ドライブのあらゆる組み合わせに対応します。
    • 階層間で無停止のデータ移動が可能です。
    • どのノード上のボリュームにもすべてのノードから透過的にアクセスできます。
    • 複数のボリュームが単一の名前空間に結合されます。
    • ノード間でボリュームを透過的に移動します。
    • 既存のメールボックスを異なるストレージ階層に移動します。