Cisco UCS Central CLI コンフィギュレーション ガイド リリース 1.0
Cisco UCS Central CLI の概要
Cisco UCS Central CLI の概要
発行日;2013/04/26   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

Cisco UCS Central CLI の概要

この章の内容は、次のとおりです。

管理対象オブジェクト

Cisco UCS は管理対象オブジェクト モデルを使用します。このモデルでは、管理対象オブジェクトは管理可能な物理エンティティまたは論理エンティティを抽象的に表現したものです。 たとえば、サーバ、シャーシ、I/O カード、およびプロセッサは、管理対象オブジェクトとして表現される物理エンティティです。また、リソース プール、ユーザ ロール、サービス プロファイル、およびポリシーは、管理対象オブジェクトとして表現される論理エンティティです。

管理対象オブジェクトには関連付けられている設定可能なプロパティが複数存在する場合があります。

コマンド モード

CLI のコマンド モードは階層構造になっており、EXEC モードがこの階層の最高レベルとなります。 高いレベルのモードは、低いレベルのモードに分岐します。 高いレベルのモードから 1 つ低いレベルのモードに移動するには、createenter、および scope コマンドを使用します。また、モード階層で 1 つ高いレベルに移動するには、exit コマンドを使用します。


(注)  


コマンド モードの大半は管理対象オブジェクトに関連付けられているため、あるオブジェクトと関連付けられているモードにアクセスできるようにするには、まず、そのオブジェクトを作成する必要があります。 アクセスするモードに対する管理対象オブジェクトを作成するには、create および enter コマンドを使用します。 scope コマンドは管理対象オブジェクトを作成するものではありません。すでに管理対象オブジェクトが存在するモードにアクセスするだけです。


各モードには、そのモードで入力できるコマンドのセットが含まれています。 各モードで使用できるほとんどのコマンドは、関連付けられた管理対象オブジェクトに関係しています。 割り当てられたロールとロケールによっては、そのモードで使用できるコマンドのサブセットだけにしかアクセスできないことがありますが、アクセスできないコマンドは非表示にされます。

各モードの CLI プロンプトには、モード階層における現在のモードまでのフルパスが表示されます。 これにより、コマンド モード階層での現在位置がわかりやすくなります。また、階層内を移動する必要がある場合には、非常に便利な機能です。

オブジェクト コマンド

オブジェクト管理用に 4 つの一般的なコマンドがあります。
  • create object
  • delete object
  • enter object
  • scope object

scope コマンドは、永続的オブジェクトでもユーザ インスタンス化オブジェクトでも、すべての管理対象オブジェクトで使用できます。 その他のコマンドを使用して、ユーザ インスタンス化オブジェクトを作成および管理できます。 すべての create object コマンドには、それぞれ対応する delete object コマンドおよび enter object コマンドが存在します。

ユーザ インスタンス化オブジェクトの管理では、次の表に説明するように、これらのコマンドの動作はオブジェクトが存在するかどうかによって異なります。
表 1 オブジェクトが存在しない場合のコマンドの動作
コマンド 動作

create object

オブジェクトが作成され、該当する場合、そのコンフィギュレーション モードが開始されます。

delete object

エラー メッセージが生成されます。

enter object

オブジェクトが作成され、該当する場合、そのコンフィギュレーション モードが開始されます。

scope object

エラー メッセージが生成されます。

表 2 オブジェクトが存在する場合のコマンドの動作
コマンド 動作

create object

エラー メッセージが生成されます。

delete object

オブジェクトが削除されます。

enter object

該当する場合、オブジェクトのコンフィギュレーション モードが開始されます。

scope object

オブジェクトのコンフィギュレーション モードが開始されます。

コマンドの実行

任意のモードで Tab キーを使用すると、コマンドを実行できます。 コマンド名の一部を入力して Tab を押すと、コマンド全体が表示されるか、または別のキーワードを選択するか引数値を入力する必要があるところまで表示されます。

コマンド履歴

CLI では、現在のセッションで使用したすべてのコマンドが保存されます。 上矢印キーまたは下矢印キーを使用すると、これまでに使用したコマンドを 1 つずつ表示できます。 上矢印キーを押すと履歴内の直前のコマンドが、下矢印キーを押すと履歴内の次のコマンドが表示されます。 履歴の末尾に到達した場合、下矢印キーを押しても何も起こりません。

履歴内のすべてのコマンドは、履歴を 1 つずつ表示し、目的のコマンドを再度呼び出し、Enter を押すだけでもう一度実行することができます。 このコマンドは手動で入力したように表示されます。 また、コマンドを再度呼び出した後、Enter を押す前にコマンドを変更することもできます。

保留コマンドのコミット、廃棄、および表示

CLI でコンフィギュレーション コマンドを入力する場合、commit-buffer コマンドを入力するまで、そのコマンドは適用されません。 コミットされるまで、コンフィギュレーション コマンドは保留状態となり、discard-buffer コマンドを入力して廃棄できます。

複数のコマンド モードで保留中の変更を積み重ね、commit-buffer コマンド 1 つでまとめて適用できます。 任意のコマンド モードで show configuration pending コマンドを入力して、保留中のコマンドを表示できます。


(注)  


複数のコマンドをまとめてコミットするのは、アトミック操作ではありません。 失敗したコマンドがあっても、成功したコマンドは適用されます。 失敗したコマンドはエラー メッセージで報告されます。


コマンドが保留中の場合、コマンド プロンプトの前にアスタリスク(*)が表示されます。 アスタリスクは、commit-buffer コマンドを入力すると消去されます。

次に、プロンプトがコマンド エントリのプロセス中に変わる例を示します。

UCSC# connect policy-mgr
UCSC(policy-mgr)# scope domain-group
UCSC(policy-mgr) /domain-group # create domain-group 12
UCSC(policy-mgr) /domain-group* # commit-buffer
UCSC(policy-mgr) /domain-group # 

CLI に関するオンラインヘルプ

疑問符(?)文字を入力すれば、いつでも コマンド構文の現在の状態で使用可能なオプションが表示されます。

プロンプトに何も入力されていない状態で ? を入力すると、 そのときのモードで使用できるコマンドがすべて表示されます。 コマンドの一部が入力されているときに ? と入力すると、 コマンド構文のそのときの位置で使用できるキーワードと引数がすべて表示されます。

Cisco UCS Central GUI へのログインとログアウト

Cisco UCS Central CLI へのログイン

手順
    ステップ 1   SSH または Telnet クライアントで、Cisco UCS Central に割り当てられた IP アドレスに接続します。
    ステップ 2   login as: プロンプトが表示されたら、Cisco UCS Central ユーザ名を入力し、Enter キーを押します。
    ステップ 3   Password: プロンプトでパスワードを入力し、Enter キーを押します。

    Cisco UCS Central CLI からのログアウト

    終了時に、Cisco UCS Central CLI はすべてのコミットされていないトランザクションをクリアします。

    手順
      ステップ 1   プロンプトで exit と入力し、Enter キーを押します。
      ステップ 2   ウィンドウが閉じるまで、プロンプトごとに exit と入力して Enter キーを押します。

      ID ポリシーの設定

      ID ポリシー

      Cisco UCS Central は、[root] ドメイン グループの ID ポリシーをサポートしています。 ID ポリシーは、UCS C がプール エンティティをプール エンティティが割り当てられた Cisco UCS ドメインによって解放されたプール エンティティを再割り当てするまでに、Cisco UCS Central が待機する秒数

      ID ポリシーの設定

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1UCSC# connect policy-mgr  

        Policy Manager モードを開始します。

         
        ステップ 2UCSC(policy-mgr)# scope domain-group domain-group  

        ドメイン グループ ルート モードを開始し、(任意で)ドメイン グループ ルート下のドメイン グループを開始します。 ドメイン グループ ルート モードを開始するには、/domain-group として入力します。

         
        ステップ 3UCSC(policy-mgr) /domain-group # scope identifier-policy 

        ID ポリシー モードを開始します。

         
        ステップ 4UCSC(policy-mgr) /domain-group/identifier-policy # set soak-interval soak-time 

        ID ポリシーのソーク間隔を指定します。

        0~86400 の整数を指定します。

         
        ステップ 5UCSC(policy-mgr) /domain-group/identifier-policy # commit-buffer 

        トランザクションをシステムにコミットします。

         

        次に、ID ポリシーを設定してソーク間隔を指定する例を示します。

        UCSC # connect policy-mgr
        UCSC(policy-mgr)# scope domain-group dg1
        UCSC(policy-mgr) /domain-group # scope identifier-policy
        UCSC(policy-mgr) /domain-group/identifier-policy # set soak-interval 30
        UCSC(policy-mgr) /domain-group/identifier-policy # commit-buffer
        UCSC(policy-mgr) /domain-group # 
        

        ID ポリシーの表示

        手順
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1UCSC# connect policy-mgr  

          Policy Manager モードを開始します。

           
          ステップ 2UCSC(policy-mgr)# scope domain-group domain-group  

          ドメイン グループ ルート モードを開始し、(任意で)ドメイン グループ ルート下のドメイン グループを開始します。 ドメイン グループ ルート モードを開始するには、/domain-group として入力します。

           
          ステップ 3UCSC(policy-mgr) /domain-group # scope identifier-policy 

          ID ポリシー モードを開始します。

           
          ステップ 4UCSC(policy-mgr) /domain-group/identifier-policy # show 

          ソーク間隔の ID ポリシーを表示します。

           

          次に、ID ポリシーを表示する例を示します。

          UCSC # connect policy-mgr
          UCSC(policy-mgr)# scope domain-group dg1
          UCSC(policy-mgr) /domain-group # scope identifier-policy
          UCSC(policy-mgr) /domain-group/identifier-policy # show
          Identifier Policy:
              Soak interval in seconds
              ------------------------
              30
          UCSC(policy-mgr) /domain-group #