Cisco UCS C シリーズ サーバ Integrated Management Controller CLI コンフィギュレーション ガイド リリース 1.5
概要
概要

概要

この章の内容は、次のとおりです。

Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバの概要

Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバには、次のモデルがあります。

  • Cisco UCS C200 ラックマウント サーバ
  • Cisco UCS C210 ラックマウント サーバ
  • Cisco UCS C220 ラックマウント サーバ
  • Cisco UCS C240 ラックマウント サーバ
  • Cisco UCS C250 ラックマウント サーバ
  • Cisco UCS C260 ラックマウント サーバ
  • Cisco UCS C460 ラックマウント サーバ

(注)  


どの Cisco UCS C シリーズ ラック マウント サーバがこのファームウェア リリースでサポートされているかを判断するには、関連するリリース ノートを参照してください。 C シリーズのリリース ノートは、次の URL にあります。http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​ps10739/​prod_​release_​notes_​list.html


サーバ ソフトウェアの概要

Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバには、出荷時に 2 つの主要なソフトウェア システムがインストールされています。

CIMC ファームウェア

CIMC は、マザーボードに組み込まれている独立した管理モジュールです。 専用の ARM ベースのプロセッサが(メイン サーバ CPU から独立して)CIMC ファームウェアを実行します。 システムには、現行バージョンの CIMC ファームウェアが付属しています。 CIMC ファームウェアは更新可能ですが、初期インストールは必要ありません。

サーバ OS

メイン サーバ CPU によって Windows や Linux などの OS が実行されます。 サーバには出荷時に OS が事前インストールされていますが、DVD ドライブまたはネットワークを使用して別の OS をインストールできます。 CIMC を使用すると、KVM コンソールおよび vMedia を使用して新しい OS をインストールできます。


(注)  


使用可能な OS のインストール マニュアルには、http:/​/​www.cisco.com/​go/​unifiedcomputing/​c-series-doc『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』からアクセスできます。


Cisco Integrated Management Controller

CIMC は、C シリーズ サーバ用の管理サービスです。 CIMC はサーバ内で動作します。


(注)  


CIMC 管理サービスは、サーバがスタンドアロン モードで動作している場合にのみ使用します。 C シリーズ サーバが UCS システムに統合されている場合は、UCS Manager を使用してそのサーバを管理する必要があります。 UCS Manager の使用方法については、http:/​/​www.cisco.com/​go/​unifiedcomputing/​b-series-doc『Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap』にリストされた設定ガイドを参照してください。


管理インターフェイス

Web ベースの GUI または SSH ベースの CLI を使用して、サーバにアクセスし、サーバを設定、管理、モニタできます。 ほとんどすべてのタスクは、これらのインターフェイスのいずれでも実行できます。また、一方のインターフェイスで実行されたタスクの結果は、もう一方のインターフェイスにも表示されます。 ただし、次の操作はできません。

  • CIMC GUI を使用して CIMC CLI を呼び出す
  • CIMC CLI で呼び出したコマンドを CIMC GUI に表示する
  • CIMC GUI から CIMC CLI の出力を生成する

CIMC で実行可能なタスク

CIMC を使用すると次のサーバ管理タスクを実行できます。

  • サーバの電源のオン、電源のオフ、電源再投入、リセット、およびシャットダウンを行う
  • ロケータ LED を切り替える
  • サーバのブート順を設定する
  • サーバのプロパティとセンサーを表示する
  • リモート プレゼンスを管理する
  • ローカル ユーザ アカウントを作成して管理し、Active Directory によるリモート ユーザの認証をイネーブルにする
  • NIC プロパティ、IPv4、VLAN、ネットワーク セキュリティなど、ネットワーク関連の設定を行う
  • HTTP、SSH、IPMI Over LAN などのコミュニケーション サービスを設定する
  • 証明書を管理する
  • プラットフォーム イベント フィルタを設定する
  • CIMC ファームウェアを更新する
  • 障害、アラーム、およびサーバのステータスをモニタする

オペレーティング システムやアプリケーションのプロビジョニングや管理はできない

CIMC はサーバのプロビジョニングを行うため、サーバのオペレーティング システムの下に存在します。 したがって、サーバでオペレーティング システムやアプリケーションのプロビジョニングや管理を行うためにこれを使用することはできません。 たとえば、次の操作を実行することはできません。

  • Windows や Linux などの OS の展開
  • OS やアプリケーションなどのソフトウェアに対するパッチの展開
  • アンチウイルス ソフトウェア、モニタリング エージェント、バックアップ クライアントなどのベース ソフトウェア コンポーネントのインストール
  • データベース、アプリケーション サーバ ソフトウェア、Web サーバなどのソフトウェア アプリケーションのインストール
  • Oracle データベースの再起動、プリンタ キューの再起動、または CIMC 以外のユーザ アカウントの処理を含むオペレータ処理の実行
  • SAN や NAS ストレージ上の外部ストレージの設定または管理

CIMC CLI

CIMC CLI は、Cisco UCS C シリーズ サーバのコマンドライン管理インターフェイスです。 SSH または Telnet を使用し、ネットワークを介して CIMC CLI を起動し、サーバを管理できます。 デフォルトでは、Telnet アクセスはディセーブルになります。

CLI のユーザ ロールは、admin、user(制御は可能、設定は不可)、および read-only のいずれかになります。


(注)  


admin パスワードが失われたために回復する必要がある場合には、ご使用のプラットフォームの Cisco UCS C シリーズ サーバ インストールおよびサービス ガイドを参照してください。


コマンド モード

CLI のコマンド モードは階層構造になっており、EXEC モードがこの階層の最高レベルとなります。 高いレベルのモードは、低いレベルのモードに分岐します。 scope コマンドを使用すると、高いレベルのモードから 1 つ低いレベルのモードに移動し、exit コマンドを使用すると、モード階層内の 1 つ高いレベルに移動します。 top コマンドを実行すると、EXEC モードに戻ります。


(注)  


ほとんどのコマンド モードは、管理対象オブジェクトに関連付けられています。 scope コマンドを実行すると、管理対象オブジェクトは作成されず、管理対象オブジェクトがすでに存在するモードにアクセスできるだけです。


各モードには、そのモードで入力できるコマンドのセットが含まれています。 各モードで使用できるほとんどのコマンドは、関連付けられた管理対象オブジェクトに関係しています。 割り当てられているロールによっては、あるモードで使用できるコマンドのサブセットにしかアクセスできない場合があります。アクセスできないコマンドは非表示になります。

各モードの CLI プロンプトには、モード階層における現在のモードまでのフルパスが表示されます。 これにより、コマンド モード階層での現在位置がわかりやすくなります。また、階層内を移動する必要がある場合には、非常に便利な機能です。

コマンド モード表

次の表に、最初の 4 レベルのコマンド モード、各モードへのアクセスに使用するコマンド、および各モードに関連付けられている CLI プロンプトを示します。

モード名 アクセスするコマンド モード プロンプト
EXEC

任意のモードから top コマンド

#

  bios

EXEC モードから scope bios コマンド

/bios #

    advanced

BIOS モードから scope advanced コマンド

/bios/advanced #

    main

BIOS モードから scope main コマンド

/bios/main #

    server-management

BIOS モードから scope server-management コマンド

/bios/server-management #

  certificate

EXEC モードから scope certificate コマンド

/certificate #

  chassis

EXEC モードから scope chassis コマンド

/chassis #

    adapter

シャーシ モードから scope adapter index コマンド

/chassis/adapter #

      host-eth-if

アダプタ モードから scope host-eth-if コマンド

/chassis/adapter/host-eth-if #

      host-fc-if

アダプタ モードから scope host-fc-if コマンド

/chassis/adapter/host-fc-if #

      port-profiles

アダプタ モードから scope port-profiles コマンド

/chassis/adapter/port-profiles #

      vmfex

アダプタ モードから scope vmfex index コマンド

/chassis/adapter/vmfex #

    dimm-summary

シャーシ モードから scope dimm-summary index コマンド

/chassis/dimm-summary #

    flexflash

シャーシ モードから scope flexflash index コマンド

/chassis/flexflash #

      operational-profiles

flexflash モードから scope operational-profile コマンド

/chassis/flexflash/operational-profile #

    storageadapter

シャーシ モードから scope storageadapter slot コマンド

/chassis/storageadapter #

      physical-drive

storageadapter モードから scope physical-drive コマンド

/chassis/storageadapter/physical-drive #

      virtual-drive

storageadapter モードから scope virtual-drive コマンド

/chassis/storageadapter/virtual-drive #

  cimc

EXEC モードから scope cimc コマンド

/cimc #

    firmware

cimc モードから scope firmware コマンド

/cimc/firmware #

    import-export

cimc モードから scope import-export コマンド

/cimc/import-export #

    log

cimc モードから scope log コマンド

/cimc/log #

      server

ログ モードから scope server index コマンド

/cimc/log/server #

    network

cimc モードから scope network コマンド

/cimc/network #

      ipblocking

ネットワーク モードから scope ipblocking コマンド

/cimc/network/ipblocking #

    tech-support

cimc モードから scope tech-support コマンド

/cimc/tech-support #

  fault

EXEC モードから scope fault コマンド

/fault #

    pef

障害モードから scope pef コマンド

/fault/pef #

  http

EXEC モードから scope http コマンド

/http #

  ipmi

EXEC モードから scope ipmi コマンド

/ipmi #

  kvm

EXEC モードから scope kvm コマンド

/kvm #

  ldap

EXEC モードから scope ldap コマンド

/ldap #

    role-group

ldap モードから scope role-group コマンド

/ldap/role-group #

  power-cap

EXEC モードから scope power-cap コマンド

/power-cap #

  sel

EXEC モードから scope sel コマンド

/sel #

  sensor

EXEC モードから scope sensor コマンド

/sensor #

  snmp

EXEC モードから scope snmp コマンド

/snmp #

    trap-destinations

snmp モードから scope trap-destinations コマンド

/snmp/trap-destinations #

    v3users

snmp モードから scope v3users コマンド

/snmp/v3users #

  sol

EXEC モードから scope sol コマンド

/sol #

  ssh

EXEC モードから scope ssh コマンド

/ssh #

  user

EXEC モードから scope user user-number コマンド

/user #

  user-session

EXEC モードから scope user-session session-number コマンド

/user-session #

  vmedia

EXEC モードから scope vmedia コマンド

/vmedia #

  xmlapi

EXEC モードから scope xmlapi コマンド

/xmlapi #

コマンドの実行

任意のモードで Tab キーを使用すると、コマンドを実行できます。 コマンド名の一部を入力して Tab を押すと、コマンド全体が表示されるか、または別のキーワードを選択するか引数値を入力する必要があるところまで表示されます。

コマンド履歴

CLI では、現在のセッションで使用したすべてのコマンドが保存されます。 上矢印キーまたは下矢印キーを使用すると、これまでに使用したコマンドを 1 つずつ表示できます。 上矢印キーを押すと履歴内の直前のコマンドが、下矢印キーを押すと履歴内の次のコマンドが表示されます。 履歴の末尾に到達した場合、下矢印キーを押しても何も起こりません。

履歴内のすべてのコマンドは、履歴を 1 つずつ表示し、目的のコマンドを再度呼び出し、Enter を押すだけでもう一度実行することができます。 このコマンドは手動で入力したように表示されます。 また、コマンドを再度呼び出した後、Enter を押す前にコマンドを変更することもできます。

保留コマンドのコミット、廃棄、および表示

CLI でコンフィギュレーション コマンドを入力する場合、commit コマンドを入力するまで、そのコマンドは適用されません。 コミットされるまで、コンフィギュレーション コマンドは保留状態となり、discard コマンドを入力して廃棄できます。 保留中のコマンドについては、アスタリスク(*)がコマンド プロンプトの前に表示されます。 この例に示すように、commit コマンドを入力するとそのアスタリスクは消えます。

Server# scope chassis
Server /chassis # set locator-led off
Server /chassis *# commit
Server /chassis #

複数のコマンド モードで保留中の変更を積み重ね、commit コマンド 1 つでまとめて適用できます。 任意のコマンド モードで show configuration pending コマンドを入力して、保留中のコマンドを表示できます。


(注)  


複数のコマンドをまとめてコミットするのは、アトミック操作ではありません。 失敗したコマンドがあっても、成功したコマンドは適用されます。 失敗したコマンドはエラー メッセージで報告されます。


コマンド出力形式

ほとんどの CLI show コマンドでは、オプションの detail キーワードを指定でき、出力情報は表ではなくリスト形式で表示されます。 detail キーワードを使用すると、出力情報を表示するための 2 つの表示形式のいずれかを設定できます。 次の形式を選択できます。
  • Default:簡単に確認できるよう、コマンド出力はコンパクト リストで表示されます。 次に、デフォルト形式のコマンド出力例を示します。
    Server /chassis # set cli output default
    Server /chassis # show hdd detail
    Name HDD_01_STATUS:
        Status : present
    Name HDD_02_STATUS:
        Status : present
    Name HDD_03_STATUS:
        Status : present
    Name HDD_04_STATUS:
        Status : present
    
    Server /chassis # 
    
    
  • YAML:スクリプトによる解析を簡単に行うため、コマンド出力は、定義された文字列で区切られた YAML(YAML Ain't Markup Language)データ シリアル化言語で表示されます。 次に、YAML 形式のコマンド出力例を示します。
    Server /chassis # set cli output yaml
    Server /chassis # show hdd detail
    ---
        name: HDD_01_STATUS
        hdd-status: present
    
    ---
        name: HDD_02_STATUS
        hdd-status: present
    
    ---
        name: HDD_03_STATUS
        hdd-status: present
    
    ---
        name: HDD_04_STATUS
        hdd-status: present
    
    ...
    
    Server /chassis # 
    
    
    YAML の詳細については、http:/​/​www.yaml.org/​about.html を参照してください。

ほとんどの CLI コマンド モードで、set cli output default を入力してデフォルト形式を設定するか、set cli output yaml を入力して YAML 形式を設定することができます。

CLI に関するオンラインヘルプ

疑問符(?)文字を入力すれば、いつでもコマンド構文の現在の状態で使用可能なオプションが表示されます。

プロンプトに何も入力されていない状態で ? を入力すると、 そのときのモードで使用できるコマンドがすべて表示されます。 コマンドの一部が入力されているときに ? と入力すると、 コマンド構文のそのときの位置で使用できるキーワードと引数がすべて表示されます。