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目次

Cisco TelePresence System TX1310 65 会議室に関する推奨事項

一般的な会議室の要件と推奨事項

サポートされているテーブルのタイプと会議室の最小寸法

推奨されるテーブルの高さ

推奨されるテーブルの仕上げ面

会議室の色の推奨事項

照明に関する推奨事項

吸音に関する推奨事項

電力要件

HVAC の考慮事項

Cisco TelePresence System TX1310 65 会議室に関する推奨事項

Cisco TelePresence System TX1310 65(TX1310 65)は、多目的ルーム(会議室など)で使用するように設計されています。ただし、最適な会議環境を実現するため、この章で説明するガイドラインと推奨事項を使用して会議室を最適化することを推奨します。

この章の内容は、次のとおりです。

「一般的な会議室の要件と推奨事項」

「サポートされているテーブルのタイプと会議室の最小寸法」

「推奨されるテーブルの高さ」

「推奨されるテーブルの仕上げ面」

「会議室の色の推奨事項」

「照明に関する推奨事項」

「吸音に関する推奨事項」

「電力要件」

「HVAC の考慮事項」

一般的な会議室の要件と推奨事項

TX1310 65 を設置する会議室の必須要素は、次のとおりです。

閉鎖された空間を使用する必要があります。

会議室は、最低でも「サポートされているテーブルのタイプと会議室の最小寸法」で指定されている大きさでなければなりません。

会議室は、「HVAC の考慮事項」で説明されている最低限の暖房、通気、空調(HVAC)要件を満たしている必要があります。

会議室には、「電力要件」で指定されている電源が供給されている必要があります。

コンセントおよびイーサネット差込口が、TX1310 65 ユニットの真後ろに配置されていてはなりません。

同じ壁を共有する 2 つの会議室に 2 台の TX1310 65 システムを設置する場合は、各システムを同じ壁面に設置しないでください。2 台の TX1310 65 システムを別々の壁面に設置する必要があります。

会議室の壁面は、「Cisco TelePresence System TX1310 65 の組み立てと取り付け」「重要な警告および注意」で指定されている構造上の要件を満たしいている必要があります。

次の推奨事項またはガイドラインにより、最適な会議環境を確保することができます。

白い会議室は許容されますが、最適な環境を実現するためには推奨されません。床面と壁面については、中間色が最適です。

室内では、自社ブランドや企業イメージをアピールするための色、装飾、表記を使用することができます。

高コントラスト色の使用は推奨されません。

色の詳細については、「会議室の色の推奨事項」を参照してください。

通常、良好な会議環境を実現するには、一般的なオフィス照明で十分です。ただし、最適な環境を実現するために、次のように対処することを推奨します。

間接的な蛍光照明を使用し、直接照明は避けてください。

会議室に窓がある場合は、まぶしさを低減するためにブラインドなどを取り付けてください。特に、参加者の真後ろの窓には、このような対処が必要です。

照明の詳細については、「照明に関する推奨事項」を参照してください。

TX1310 65 は、通常の音響レベルを持つオフィスで良好に動作するように設計されています。大きな会議室や天井が高い会議室は、エコーや残響の問題が発生する場合があります。吸音の詳細については、「吸音に関する推奨事項」を参照してください。

サポートされているテーブルのタイプと会議室の最小寸法

図 1-1図 1-8 は、TX1310 65 がサポートしているテーブルのタイプと、それぞれのテーブルのタイプに対する会議室の最小サイズを示したものです。推奨されるテーブルの仕上げ面については、「推奨されるテーブルの仕上げ面」を参照してください。

最低でも、4 人が 1 列に座ってカメラに対面できるテーブルを使用することを推奨します。図 1-1図 1-7 は、最適な会議環境を提供するテーブルを図示したものです。

これらの図の中には、3 台を超えるマイクの配置が示されているものがあります。このような追加マイクは、音声会議でのみ使用されます。これらの追加マイクの構成については、「音声会議用の追加マイクの設定」を参照してください。

図 1-1 長い四角形のテーブルを使用した TX1310 65

 

この構成でのテーブルと会議室の寸法は、次のとおりです。

このテーブルの最大幅は、16 フィート 4 インチ(5 m)です。

すべての参加者は、カメラに向かって 1 列に座ることができます。推奨される参加者間の距離は、30 インチ(76 cm)です。

会議室の最小サイズは、23 X 13 フィート(7 m X 4 m)です。

TX1310 65 の画面と最も近いテーブルの端の最小距離は、44 インチ(112 cm)です。

TX1310 65 の画面と最も遠いテーブルの端の最大距離は、120 インチ(244 cm)です。

テーブルの後端とシステムの最小距離については、「テーブルの配置と較正手順の開始」を参照してください。

図 1-2 は、音声のみの会議で使用できる 3 台の追加マイクを設置したテーブルを示したものです。


) 各図で示されていないカスタムの設置構成の一部では、音声会議だけではなく、ビデオ会議でも使用できる追加マイクを構成することができます。詳細については、「音声会議用の追加マイクの設定」を参照してください。


図 1-2 長い四角形のテーブルと音声のみの会議で使用する 3 台の追加マイクを使用した TX1310 65

 

図 1-3 長い楕円形のテーブルを使用した TX1310 65

 

この構成でのテーブルと会議室の寸法は、次のとおりです。

このテーブルの最大幅は、16 フィート 4 インチ(5 m)です。

すべての参加者は、カメラに向かって 1 列に座ることができます。推奨される参加者間の距離は、30 インチ(76 cm)です。

会議室の最小サイズは、23 X 13 フィート(7 m X 4 m)です。

TX1310 65 の画面と最も近いテーブルの端の最小距離は、44 インチ(112 cm)です。

TX1310 65 の画面と最も遠いテーブルの端の最大距離は、120 インチ(244 cm)です。

テーブルの後端とシステムの最小距離については、「テーブルの配置と較正手順の開始」を参照してください。

図 1-2 は、音声のみの会議で使用できる 3 台の追加マイクを設置したテーブルを示したものです。


) 各図で示されていないカスタムの設置構成の一部では、音声会議だけではなく、ビデオ会議でも使用できる追加マイクを構成することができます。詳細については、「音声会議用の追加マイクの設定」を参照してください。


図 1-4 長い楕円形のテーブルと音声のみの会議で使用する 3 台の追加マイクを使用した TX1310 65

 

図 1-5 短い四角形のテーブルを使用した TX1310 65

 

この構成でのテーブルと会議室の寸法は、次のとおりです。

このテーブルの最小幅は、6 フィート(1.8 m)です。

4 人の参加者がカメラに向かって 1 列に座り、2 人の参加者が側面に(各面に 1 人ずつ)座ることができます。推奨される参加者間の距離は、30 インチ(76 cm)です。

会議室の最小サイズは、18 X 13 フィート(5.5 m X 4 m)です。

TX1310 65 の画面と最も近いテーブルの端の最小距離は、44 インチ(112 cm)です。

TX1310 65 の画面と最も遠いテーブルの端の最大距離は、120 インチ(244 cm)です。

テーブルの後端とシステムの最小距離については、「テーブルの配置と較正手順の開始」を参照してください。

図 1-6 は、音声のみの会議で使用できる 2 台の追加マイクを設置したテーブルを示したものです。

図 1-6 短い四角形のテーブルと音声のみの会議で使用する 3 台の追加マイクを使用した TX1310 65

 

図 1-7 短い楕円形のテーブルを使用した TX1310 65

 

この構成でのテーブルと会議室の寸法は、次のとおりです。

このテーブルの最小幅は、6 フィート(1.8 m)です。

4 人の参加者がカメラに向かって 1 列に座り、2 人の参加者が側面に(各面に 1 人ずつ)座ることができます。推奨される参加者間の距離は、30 インチ(76 cm)です。

会議室の最小サイズは、18 X 13 フィート(5.5 m X 4 m)です。

TX1310 65 の画面と最も近いテーブルの端の最小距離は、44 インチ(112 cm)です。

TX1310 65 の画面と最も遠いテーブルの端の最大距離は、120 インチ(244 cm)です。

テーブルの後端とシステムの最小距離については、「テーブルの配置と較正手順の開始」を参照してください。

図 1-6 は、音声のみの会議で使用できる 2 台の追加マイクを設置したテーブルを示したものです。

図 1-8 短い楕円形のテーブルと音声のみの会議で使用する 2 台の追加マイクを使用した TX1310 65

 

推奨されるテーブルの高さ

すべてのテーブルのタイプについて、テーブルの高さは 28 ~ 32 インチ(71 ~ 82 cm)でなければなりません。30 インチ(76 cm)が、最適なテーブルの高さです。

推奨されるテーブルの仕上げ面

TX1310 65 を使用する会議室のテーブルは、次のような特性を持つものであることが推奨されます。

テーブル トップは、低光沢仕上げ(非反射表面)である必要があります。

木製のテーブルを使用する場合は、木材が薄い中間色である必要があります。

ラミネート加工されたテーブルまたはプラスチック製のテーブルを使用する場合は、テーブル トップが薄い中間色(オフホワイトやライトグレー)である必要があります。

次のタイプのテーブル トップを使用することは推奨しません。

非常に暗い色や強く飽和した色(赤みを帯びた木材や暗い色の着色剤を使用した木材など)を使用したテーブル

上面がガラス張りのテーブル

表面が反射するテーブル トップ

図 1-9 は、使用できないテーブルの色の例です。

図 1-9 使用できないテーブルの色の例

 

 

 

会議室の色の推奨事項

会議室の色に関する推奨事項については、『 Cisco TelePresence Wall Color Reference Guide 』を参照してください。

照明に関する推奨事項

TX1310 65 で使用されるカメラは、通常のオフィス照明を使用した場合に良好に動作するように設計されています。ただし、会議室全体に均等に分散された間接照明を使用することを推奨します。

定格が 4,100 ケルビン(4100 k)の蛍光灯を使用した間接的な蛍光照明を用いるのが理想的な照明環境です。照明は、埋め込みまたは吊り下げのいずれかの方法で設置できます。会議室の高さが 9 フィート(2.7 m)を超える場合は、埋め込み型照明が最適です。直接照明は推奨しません。

最良の結果を得るために、参加者の前面と背面に照明を 1 セットずつ配置する必要があります。

会議室の照明は、適切に制御されている必要があります。また、ガラスや薄いブランド越しに入ってくる太陽光などの光を遮断する必要があります。

蛍光照明には、電子安定器の使用を推奨します。

会議室では、照明の方向を考慮することが重要です。会議を目的とした場合、照明は次の 3 つの方向から当てることができます。

主光線:主要な光源であり、一般的には最も強い光源です。主光線は、TX1310 65 のライト リフレクタに組み込まれています。

補助光:主に会議室の天井照明から生み出され、補助的に TX1310 65 のライト リフレクタから生み出されます。補助光により、主光線によって作られる会議参加者の影を低減することができます。

バックライト:会議参加者の背面で照射されるオプションの光源です。通常、バックライトは間接照明であり、参加者と会議室の背景の間を分離します。

会議室で光量を測定した場合、測定値は 250 ~ 800 ルクスの範囲でなければなりません。

具体的なルクス測定値の仕様については、 表 1-1 を参照してください。

 

表 1-1 照明測定の推奨事項

照明
ルクス単位でのターゲット測定値(= lm/m2)
許容範囲
コメント

全体照明

300 ~ 400 ルクス

50 ルクス

すべての照明が均等に分散されている必要があります。同じ室内に、250 ルクス未満または 450 ルクス以上の領域があってはなりません。

光センサーを壁または予定のカメラ位置に向けて(天井には向けず)垂直に測定します。

肩照明/直下照明

600 ~ 700 ルクス

一般的に、肩照明は全体照明より 400 ルクス以上明るくならないようにする必要があります。また、800 ルクスを超えてはなりません。

光センサーを天井に向けてテーブルの高さで水平に測定します。

吸音に関する推奨事項

TX1310 65 のマイクとスピーカーは、一般的なオフィスのノイズ レベルの会議室で使用するように設計されています。

過剰なノイズ(55 デシベル(dBA))が発生している会議室では、最適な会議環境を提供できない可能性があります。

大きな会議室や天井が高い会議室、ガラスが多く使われている会議室では、残響が発生する場合があります。可能であれば、音声スペクトル(300 ~ 3000 ヘルツ)全体で 700 ミリ秒を下回るレベルまで残響を低減します。

電力要件

Cisco TelePresence System TX1310 65 は、100 V 120 V の場合は 1 基の 20 A 回路が必要で(米国の電気規格では 20 A 回路で最大 16 A が必要)、240 V の場合は 1 基の 10 A 回路が必要です。これらの回路に対して、2 つのレセプタクルが供給されている必要があります。レセプタクルは、目的のエンドポイント位置付近で、エンドポイントの真後ろではない壁面に配置されている必要があります。


) ドキュメント カメラまたは代替ディスプレイのようなペリフェラルを使用する場合は、回路とレセプタクルが追加で必要です。配置は、ペリフェラルのタイプと位置によって異なります。


 

表 1-2 TX1310 65 の消費電力

コンポーネント
最大
標準
アイドル

W

120 V の場合のアンペア数

W

120 V の場合のアンペア数

W

120 V の場合のアンペア数

65 インチ プラズマ ディスプレイ

580.8

4.84

544.8

4.54

55.2

0.46

ライト

243.6

2.03

242.4

2.02

0

0

CTT 12 および LCU を使用するコーデック

80.4

0.67

76.8

0.64

74.4

0.62

音声/ビデオ拡張ユニット

26.4

0.22

24.0

0.2

24.0

0.2

TX1310 65 の合計電力
931.2 W
120 V の場合で 7.76 A
888 W
120 V の場合で 7.4 A
153.6 W
120 V の場合で 1.28 A

HVAC の考慮事項

TX1310 65 TelePresence を使用する会議室の冷房の計画は、会議室を参加者にとって快適に保ち、機器を安全な状態に保つ上で重要です。このマニュアルの概要の項で説明されているように、HVAC の考慮事項は、会議室を選択する初期段階から考慮する必要があります。次の表の詳細は、推奨事項に従って導入した場合の一般的な動作状況における TX1310 65 の具体的な BTU 出力について概説したものです。一般的な動作状況とは、システムの利用率が 100 % に到達せず、シスコの推奨事項に従って導入した、通常の使用条件を想定しています。つまり、屋内に設置され、適切な空気循環が行われ、壁面が中間色で塗装され、想定される温度が 72 ~ 76 °F である会議室です。これらのガイドラインの範囲内で、一般的な使用率である場合、不等率は 25 % と想定できるため、冷房要件は低くなり、全体的な効率が向上します。HVAC の考慮事項は、会議室を選択する初期フェーズから考慮する必要があります。新しい冷房(または暖房)システムを設置するには、時間がかかる場合があります。


) これらの推奨事項や一般的な使用率と一致しない条件の場合は、追加の冷房が必要になる場合があります。HVAC エンジニアに相談して建物の外皮および固有の要件を定めます。データ ディスプレイ、ドキュメント カメラなどの追加機器がある場合は、追加の冷房が必要です。


 

表 1-3 不等率 25 % の場合の TX1310 65 BTU 出力

発生源
一般的な KW
一般的な使用 BTU 数/時
システム電源

0.75

1930

システム照明

0.24

602

会議参加者 4 人(平均)

0.39

998

ラップトップ 3 台(平均)

0.17

422

234 平方フィートの会議室における天井照明(1.4 w/平方フィート)

0.33

837

一般的な合計熱放散

4,500 BTU/時

図 1-10 HVAC 拡散パネルの配置

 

図 1-11 NC 30 定格拡散パネル