コラボレーション エンドポイント : Cisco Unified IP Phone 9900 シリーズ

Cisco Unified IP Phone 8961、9951、およ び 9971 のアクセシビリティ機能

Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 のアクセシビリティ機能
発行日;2012/06/28 | 英語版ドキュメント(2010/03/25 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco Unified IP

概要

聴覚障がい者向けのアクセシビリティ機能

視覚障がい者向けのアクセシビリティ機能

運動障がい者向けのアクセシビリティ機能

Cisco Unified CM のアクセシビリティ機能

Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 のアクセシビリティ機能

OL-21873-01-J

このマニュアルでは、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 で標準でサポートされる、アクセシビリティ機能に関する情報について説明しています。これらの製品は、視覚障がい、聴覚障がい、および運動障がいを持つユーザのためのアクセシビリティ機能を備えています。

こうした機能の多くは標準搭載されているため、障がいを持つユーザは特別な設定を行うことなく使用できます。

このマニュアルの構成は、次のとおりです。

概要:アクセシビリティ用のハードウェアやソフトウェアの機能を説明し、聴覚障がい、視覚障がい、および運動障がいを持つユーザに対して Cisco IP Phone が提供する利点について解説します。

聴覚障がい者向けのアクセシビリティ機能:聴覚障がいを持つユーザ向けのアクセシビリティ機能と、それぞれの設定要件について説明します。

視覚障がい者向けのアクセシビリティ機能:視覚障がいを持つユーザ向けのアクセシビリティ機能と、それぞれの設定要件について説明します。

運動障がい者向けのアクセシビリティ機能:運動障がいを持つユーザ向けのアクセシビリティ機能と、それぞれの設定要件について説明します。

Cisco Unified CM のアクセシビリティ機能:Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified CM)の各種のアクセシビリティ機能と、それぞれの設定要件について説明します。

シスコでは、組織のニーズに合った、アクセシビリティ機能搭載の製品および技術の設計や提供に取り組んでいます。シスコおよびシスコによるアクセシビリティへの取り組みに関する詳細については、次の URL を参照してください。

www.cisco.com/go/accessibility

概要

Cisco Unified IP Phone では、次のような使いやすいアクセシビリティ機能が提供されます。

電話機の状態(ダイヤル トーン、呼出音、ミュートなど)を示す、オーディオ アラートおよびビジュアル アラート。

電話機に搭載された大きい液晶ディスプレイ(LCD)画面に表示されるビジュアル アラート。

低視力ユーザ向けの、高コントラストのバックライト付きカラー LCD 画面(オプション)。

補聴器への対応。

生体認証非対応のポインティング デバイス向けの、触覚認識ボタンおよびタッチスクリーン。

Cisco Unified IP Phone では、聴覚障がい者向けの電話機である TTY(テレタイプライタ)もサポートされます。IP 経由の TTY では、安定した通信のために Quality of Service(QoS)が必要です。IP 経由の TTY により、ユーザは次のことが可能になります。

TTY を Cisco Unified IP Phone に音声的に組み合わせるか、アナログ電話アダプタ(ATA)を使用して TTY を直接 IP テレフォニー ネットワークに接続して、TTY で通話する。

Cisco Unified IP Communications のモビリティ機能へのアクセスを同様に確保する。これにより、ユーザは TTY と ATA を持ち込むだけで、電話番号を変えずに組織内の異なる場所に電話をかけたり、受信した電話に応答することができます。

聴覚障がい者向けのアクセシビリティ機能

聴覚障がい者向けのアクセシビリティ機能は、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 でサポートされます。

 

 

 

アクセシビリティ機能
説明
設定要件

1.

視覚的なメッセージ受信インジケータ(ハンドセット)

このインジケータは、360 度すべての角度から確認することができ、オーディオ メッセージ受信インジケータ(AMWI)としても機能します。

ハンドセットのボイス メッセージ ライトや、電話機のボイス メッセージ インジケータを変更する場合は、[ユーザ オプション(User Options)] Web ページにログインして、メッセージ インジケータの設定にアクセスします。オン/オフを切り替えて設定を変更します。

すべての電話機の標準機能です。ユーザおよびシステム管理者が設定を変更できます。

2.

電話機の状態のビジュアル通知

次のように電話機の状態を示すことができます。

[ミュート(Mute)] ボタンおよび [スピーカ(Speaker)] ボタンのオン/オフを切り替えて、電話機の状態を示します。

マイクロフォンのオン/オフを切り替えるには、[ミュート(Mute)] ボタンを使用します。マイクロフォンがミュートになっているとき、ボタンは点灯しています。

スピーカフォンのオン/オフを切り替えるには、[スピーカ(Speaker)] ボタンを使用します。スピーカフォンがオンになっているとき、ボタンは点灯しています。

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

インライン アンプのサポート(ハンドセット)

Cisco Unified IP Phone のハンドセットでは、サードパーティ製のインライン アンプがサポートされます。これらのアンプは、ハンドセットとコードに接続して、ハンドセットと IP 電話の間に配置します。Cisco Unified IP Phone では、次のサードパーティ製インライン アンプがサポートされます。

Clarity 社の HA-40 Inline Amplifier for Corded Phone

Plantronics 社の EHA40 Inline Amplifier

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

調整可能な呼出音、音の間隔、および音量

呼出音、音の間隔、および音量は次のように調整できます。

電話機のメニューで [アプリケーション(Applications)] > [設定(Preferences)] を選択します。

電話機の呼出音の音量レベルの調節方法:ハンドセットをクレードルに置いたままにして、ヘッドセットおよびスピーカフォンのボタンがオフの状態で音量ボタンを押すと音量が上がります。

すべての電話機の標準機能です。ユーザおよびシステム管理者が設定を変更できます。

補聴器対応型(HAC)ハンドセット

Cisco Unified IP Phone のハンドセットでは、次のようなアクセシビリティ機能がサポートされます。

補聴器への対応

補聴器の磁気結合

Americans with Disabilities Act(ADA; アメリカ障がい者法)に基づいた、Federal Communications Commission(FCC; 米国連邦通信委員会)の音量要件

米国リハビリテーション法第 508 条の音量要件(業界標準のインライン ハンドセット アンプを使用することで達成可能)

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

音響結合 TTY のサポート(ハンドセット)

Cisco Unified IP Phone では、次の TTY および TDD 機能がサポートされます。

業界大手メーカー製の音響接続型または直接接続型 TTY

電話回線を介したリアルタイムのテキスト伝送

Hearing carry over(HCO)および Voice carry over(VCO)対応電話機

G.711 で動作する VoIP ネットワーク

すべての Cisco Unified IP Phone の標準機能です。

TTY の設定方法については、システム管理者に問い合せてください。

サードパーティ製の聴覚障がい者向けアクセシビリティ アプリケーション

Cisco Unified IP Phone では、次の機能をサポートする NexTalk などのサードパーティ製アクセシビリティ アプリケーション用のインターフェイスが提供されます。

ページング

ビジュアル通知

ビデオ リレー、テキスト リレー、TTY トラフィック、または音声サービスをサポートするための複数のサービスを単一の番号で提供する機能

NexTalk の詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.nextalk.com

サードパーティ アプリケーションの詳細については、システム管理者に問い合せてください。

視覚障がい者向けのアクセシビリティ機能

視覚障がい者向けのアクセシビリティ機能は、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 でサポートされます。

 

 

アクセシビリティ機能
説明
設定要件

1.

着信コールの高コントラスト ビジュアル アラートおよびオーディオ アラート

電話機で着信コールを受信すると、Cisco Unified IP Phone のオーディオ アラートと、ハンドセットのビジュアル アラートで通知されます。着信コールの間はハンドセットのライト ストリップが点滅し、ボイスメール メッセージを受信した場合は点灯したままになります。

すべての電話機の標準機能です。設定が必要です。

2.

バックライト付き LCD 画面およびプログラマブル コントラスト

低視力のユーザ向けに、コントラスト調整が可能です。

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

3.

プログラマブル機能ボタン

回線ボタンを使用して、通話の開始、応答、または特定回線の通話への切り替えができます。これらのボタンには、短縮ダイヤル、プライバシ、BLF 短縮ダイヤル、サービス URL などの機能を割り当てることが可能です。

設定が必要です。

電話機のプログラマブル回線ボタンは、システム管理者が設定します。

4.

アプリケーション、ボイス メッセージ、連絡先、保留、転送、および会議へのアクセスに使用する大きなボタン

これらの大きなボタンを使用して、電話機のアプリケーション、ボイス メッセージ、会社や個人の電話帳、および各コール機能に簡単にアクセスできます。

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

5.

電話機の状態の音声通知

次のように電話機の状態を示すことができます。

[ミュート(Mute)] ボタンおよび [スピーカ(Speaker)] ボタンのオン/オフを切り替えて、電話機の状態を示します。

マイクロフォンのオン/オフを切り替えるには、[ミュート(Mute)] ボタンを使用します。マイクロフォンがミュートになっているとき、ボタンは点灯しています。

スピーカフォンのオン/オフを切り替えるには、[スピーカ(Speaker)] ボタンを使用します。スピーカフォンがオンになっているとき、ボタンは点灯しています。

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

6.

標準的な 12 キー レイアウトと機能の分類

Cisco Unified IP Phone のキーパッドには標準的なキー レイアウトが採用されているため、ユーザは今までと同じまたは類似のキー ポジション(5 キーにある突起を含む)でキーパッドを使用できます。

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

サードパーティ製の視覚障がい者向けアクセシビリティ アプリケーション

Cisco Unified IP Phone では、Tenacity 社の accessaphone や IP blue 社の VTGO 508-Compliant softphone などのサードパーティ製アクセシビリティ アプリケーション用のインターフェイスが提供されます。

Tenacity 社の accessaphone(AAP)は、Cisco Unified IP Phone の補助テクノロジーです。Telephony Application Programming Interface(TAPI)および Computer Technology Integration(CTI)プラグインを通じて、AAP はシスコのエンドポイント機能のモニタと制御機能を強化します。主な強化点には、キーボードからのフル アクセスとテキストの音声への変換があります。AAP では、着信コールの発信者番号の音声通知、電話履歴情報へのフル アクセス、電話機の状態の設定などの機能が提供されます。Tenacity 社の詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.accessaphone.com

IP blue 社の Virtual Telephone/Global Office(VTGO)508-compliant softphone は、Speech Application Programming Interface(SAPI)を統合したスタンドアロン ソフトウェア エンドポイントで、Cisco Unified IP Phone の主要な機能の音声通知(テキストから音声への変換)を提供します。VTGO には補助テクノロジーとの互換性もあります。詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.ipblue.com/

サードパーティ製アプリケーションの詳細については、システム管理者に問い合せてください。

運動障がい者向けのアクセシビリティ機能

運動障がい者向けのアクセシビリティ機能は、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 でサポートされます。

 

 

アクセシビリティ機能
説明
設定要件

1.

簡単に操作できる間隔の広い照明付きボタン

設定方法に応じて、プログラマブル ボタン(左側の一連のボタン)で次の機能にアクセスできます。

電話回線およびインターコム回線(回線ボタン)

短縮ダイヤルの番号(BLF 短縮ダイヤルを含む、短縮ダイヤルボタン)

Web ベースのサービス([個人アドレス帳(Personal Address Book)] ボタンなど)

電話機能(プライバシなど)

セッション ボタン(右側の一連のボタン)の光で次のように状態を示します。

緑、点灯:アクティブ コールまたは双方向のインターコム コール

緑、点滅:保留中の通話

オレンジ、点灯:プライバシが有効、片方向のインターコム コール、サイレント(DND)がアクティブ、またはハント グループにサインイン済み

オレンジ、点滅:着信コールまたはコールの復元中

赤、点灯:リモート回線の使用中(共有回線または BLF ステータス)

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

2.

アプリケーション、ボイス メッセージ、連絡先、保留、転送、および会議へのアクセスに使用する大きなボタン

これらの大きなボタンを使用して、電話機のアプリケーション、ボイス メッセージ、会社や個人の電話帳、および各コール機能に簡単にアクセスできます。

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

3.

組み込み型スピーカフォン

スピーカフォンのボタンのオン/オフを切り替えて、電話機の状態を変更できます。スピーカフォンがオンになっているとき、ボタンは点灯しています。

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

4.

触覚認識によるボタンおよび機能(5 キーにある突起を含む)

Cisco Unified IP Phone のキーパッドでは、各キーの位置を触って確認することができます。これにより、ユーザは 5 キー上の飛び出た部分で簡単に位置を特定しながら、従来の使い慣れたキー ポジションでキーパッドを使用できます。新しくキー ポジションを覚える必要はありません。

すべての電話機の標準機能です。設定は必要ありません。

5.

自動応答機能に対応した専用のヘッドセット ジャック

専用ヘッドセット ジャックを使用すると、スピーカフォンまたはヘッドセットで自動応答機能サポートを利用できます。着信コールは、1 回または 2 回の呼び出し後に自動的に接続されます。

すべての電話機の標準機能です。設定が必要です。

Cisco Unified CM のアクセシビリティ機能

表 1 では、Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified CM)のアクセシビリティ機能について説明しています。

 

表 1 Cisco Unified Communications Manager のアクセシビリティ機能

アクセシビリティ機能
説明
設定要件
詳細情報

プログラマブル回線キー(PLK)

回線ボタン(電話機の画面の右側のボタン)を使用して、通話の開始、応答、または特定回線の通話への切り替えができます。短縮ダイヤル、エクステンション モビリティ、プライバシ、BLF 短縮ダイヤル、DND、サービス URL などの、限定された数の機能がこれらのボタンに割り当てられます。

PLK 機能により、回線ボタンに割り当てることができる機能が拡張され、通常ソフトキーで制御する機能(発信、折返し、終了、不在転送など)も対象にできます。これらの機能を回線ボタンに設定すると、それらは常に表示され、「固定の」発信キーを設定できます。

これで、小さすぎて使いにくいことがあるソフトキーに通常割り当てられる機能にもアクセスしやすくなります。

すべての Cisco Unified IP Phone の標準機能です。設定が必要です。

電話機の PLK の割り当ては、システム管理者が行います。

お使いの Cisco Unified IP Phone のユーザ ガイドを参照してください。

オーディオ メッセージ受信インジケータ(AMWI)

Cisco Unified IP Phone では、ボイス メッセージが電話機で待機中の場合に、回線に固有のスタッター ダイヤル トーンを送信することができます。メッセージが待機している回線を使用しているときにのみ、このトーンが聞こえます。ボイス メッセージが残された回線がオフ フックの状態になると、スタッター ダイヤル トーンが聞こえます。

オーディオ ボイスメッセージのインジケータの設定は、[ユーザ オプション(User Options)] Web ページにログインして、オーディオ メッセージのインジケータの設定のオン/オフを切り替えて変更できます。

すべての Cisco Unified IP Phone の標準機能です。設定が必要で、詳細は次のとおりです。

システム管理者による設定

Cisco Unified CM の [ユーザ オプション(User Options)] で設定

お使いの Cisco Unified IP Phone のユーザ ガイドを参照してください。

サイレント(アラートおよび拒否)

すべての音声通知およびビジュアル通知の有効化、呼出音のみの有効化、または着信コール時に電話機で再生するアラートの種類の選択をシステム管理者が設定できます。

すべての Cisco Unified IP Phone の標準機能です。設定が必要です。

お使いの Cisco Unified IP Phone のユーザ ガイドを参照してください。

ビジー ランプ フィールド

BLF 機能は、短縮ダイヤル ボタン、通話履歴、または電話機の電話帳に関連付けられた電話番号のコールの状態をモニタするために使用できます。

さらに、BLF のピックアップを使用すると、ある電話番号への着信コールのモニタが可能です。

対象となる電話番号で着信コールを受信すると、モニタしているユーザはシステムからアラートを受け取り、その通話に出ることができます。

すべての Cisco Unified IP Phone の標準機能です。設定が必要です。

お使いの Cisco Unified IP Phone のユーザ ガイドを参照してください。

[ユーザ オプション(User Options)] Web インターフェイス

Cisco Unified IP Phone は、次の操作を実行できるネットワーク デバイスです。

社内の他のネットワーク デバイス(パーソナル コンピュータを含む)と情報を共有する。

コンピュータから Cisco Unified CM の [ユーザ オプション(User Options)] Web ページにログインし、サービスへの加入、短縮ダイヤルやコール転送番号の設定、呼出音の設定、個人アドレス帳の作成などを行う。

すべての Cisco Unified IP Phone の標準機能です。設定が必要です。

お使いの Cisco Unified IP Phone のユーザ ガイドを参照してください。