Cisco MGX 8850 マルチサービス スイッチ インストレーション コンフィギュレーション ガイド
モジュールとサービス
モジュールとサービス
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

モジュールとサービス

プロセッサ スイッチング モジュール

PXM1 の機能

PXM1 と LED

PXM1 ユーザ インターフェイス バック カード

1. PXM1-UI(標準)

2. PXM-UI-S3(オプション)

外部クロックの接続

Stratum-4 クロッキング

Stratum-3 クロッキング

PXM1 バック カード

PXM1 ユーザ インターフェイス バック カード

SMFLR-1-622 バック カード

SMFIR-1-622 バック カード

SMF-155 バック カード

BNC-2T3 バック カード

BNC-2E3 バック カード

サービス リソース モジュール

ビット誤り率試験(BERT)

サービス モジュールの 1 対 N 冗長性

バルク分散モード

バルク分散と冗長化でのモジュールの要件

MGX-SRM-3T3/C の取り付けの要件

SRM と LED インジケータ

ATM UNI サービス モジュール(AUSM)

AUSM の機能

QoS(Quality of Service)管理

逆多重化

物理層の機能

AUSM/B フロント カードと LED

AUSM/B のバック カード

フレーム リレー サービス モジュール

すべての FRSM に共通する機能

データリンク層の機能

フレーム リレーの機能

ATM FUNI の機能

フレーム転送の機能

FRSM スロットへの取り付け規則

フレーム サービス モジュールの冗長化

ホット スタンバイ

1 対 1 冗長化

1 対 N 冗長化

FRSM の接続の種類

フレーム リレー/ATM 間ネットワーク インターワーキング

フレーム リレー/ATM 間サービス インターワーキング

フレーム転送

ATM フレーム型ユーザ ネットワーク インターフェイス

フレーム サービス モジュールの種類

T1 および E1 回線用 FRSM

T3 および E3 回線用 FRSM

シリアル接続用 FRSM

回線エミュレーション サービス モジュール

T1 および E1 回線用 CESM

CESM の T1 および E1 機能

T3 および E3 回線用 CESM

音声サービス(VISM)

VISM のマニュアル

VISM 1.5 でサポートする機能の概要

VISM 2.0 でサポートする機能の概要

VISM の冗長化

カードの組み合わせ

VISM カードと LED

ルート プロセッサ モジュール

RPM のマニュアル

プロセッサ スイッチング モジュール

PXM1 カード セットは、PXM1 フロント カード、PXM1 ユーザ インターフェイス バック カード(PXM1-UI または PXM-UI-S3)、およびトランクまたは UNI のいずれかとして動作するさまざまな アップリンク バック カードからなります。

PXM1 カードの物理的な仕様については、 付録A「システム仕様」 を参照してください。


注意 PXM1 フロント カードは、付属ディスク ドライブの調整が狂わないように慎重に取り扱ってください。PXM1 を落としたり、ぶつけたりしないでください。


注意 MGX 8850 を使用する前に、PXM1 のドーター カードとアップリンク カードの組み合わせが正しいかどうかを確認してください。電源がオンで、対応すべきカードが一致していない場合は、重大な損傷が発生することがあります。


) サービス モジュールのバック カードを誤ってスロット 7、8、23、または 24 に挿入した場合は、慎重に取り外し、バックプレーンとバック カードのピンが曲がったり、損傷したりしていないか確認してください。


PXM1 の機能

PXM1(図 2-1を参照)は、ATM スイッチング ファブリック、データ処理、および ATM インターフェイス カードの組み合わせからなります。 このモジュールは、1.2 GBps の共有メモリ スイッチング ファブリックと OC-12 までの速度の統合トランキング機能を結合します。 スイッチング ファブリックでは 1.2 GBps のノンブロッキング スイッチングを行い、プロセッサでは、コントロール プレーンで IP+ATM ネットワーク ソフトウェア、診断、パフォーマンス モニタリングが実行されます。

PXM 1 は統合されたスイッチング機能と処理機能に加え、高性能スイッチング機能とトランキング機能を実現する次のようなブロードバンド インターフェイスも備えています。

1.2 GBps ノンブロッキング スイッチング

統合 T3/E3、OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-16

ATM トランキング

SONET インターフェイスの線形自動保護切り替え(APS)


APS は、OC-3 および OC-12 アップリンク カードの B モデルのみで使用できます。


ホット カード挿入/取り外し

1 対 1 ホット スタンバイ冗長化

ユーザが選択可能、運用状態での切り替え可能なプライマリおよびセカンダリ クロック ソース

内部 Stratum-4 またはオプションの Stratum-3、外部 BITS、またはインバンドの各種クロック ソース

インバンド管理、または EIA/TIA-232 や 10BaseT 制御ポートを介したアウトオブバンド管理

狭帯域サービス モジュール

広帯域トランキング サポート

DSO から OC-12c/STM-4 のインターフェイスのサポート

PXM1 と LED

PXM1には、アラームを視覚または音声で知らせるための外部コネクタがあります。インターフェイスはノーマル オープンかノーマル クローズのいずれかになります。メジャー アラームとマイナー アラームは、それぞれ別に制御されます。PXM1 の前面にはアラーム遮断ボタンがあります。このボタンを押すと履歴 LED がセットされます。いったんセットされた履歴 LED は、前面プレートの履歴クリア ボタンを押せば解除できます。

PXM1 には次のインジケータがあります。

システム状態(アクティブ:緑色、スタンバイ:黄色、障害:赤色、スタンバイ更新:黄色の点滅)

クリティカル アラーム(青色)

メジャー アラーム(赤色)

マイナー アラーム(黄色)

DC OK A(OK:緑色、NG:赤色)

DC OK B(OK:緑色、NG:赤色)

ACO(緑色)

履歴(緑色)

ポートのアクティビティ(アクティブとクリア:緑色、リモート アラーム:黄色、ローカル アラーム:赤色)

LAN のアクティビティ(緑の点滅)

図 2-1 PXM1 フロント カード

 

PXM1 ユーザ インターフェイス バック カード

PXM1 ユーザ インターフェイス (PXM1-UI) バック カードには、通信と制御用の 2 つのポートがあります。このカードは、システムを外部クロッキング ソースに接続するためにも使用します。このカードは、PXM1 の背面の上部に取り付けます。PXM1 バック カードのポートの詳細については、「ユーザ インターフェイス アクセス ポート」を参照してください。

PXM1 ユーザ インターフェイス バック カードには、次の 2 つのオプションがあります。

1. PXM1-UI(図 2-2標準)

図 2-2 の PXM1-UI バック カードは、次のインターフェイスを備えています。

外部 T1 または E1 クロック入力用 RJ-45/48 コネクタ 1 個

E1 クロック入力用 BNC コネクタ1個

アラーム インターフェイス用 DB-15 コネクタ 1 個

保守、制御、および LAN 用の各ポート

2. PXM-UI-S3(オプション)

PXM-UI-S3 バック カード(図 2-3参照)は、Stratum-3 のクロック ソースと接続できるようにします。

外部 T1 または E1 クロック入力用 RJ-45/48 コネクタ(CLK1)

アラーム インターフェイス用 DB-15 メス型コネクタ 1 個(ALARM)

保守、制御、および LAN 用の各ポート


) PXM-UI-S3 の LAN2 ポートと CLK2 ポートは、このリリースではサポートされません。外部接続は、すべて LAN1 ポートと CLK1 ポートを使用して行います。


外部クロックの接続

外部機器やローカルのデジタル セントラル オフィスから同期用のクロックが供給されている場合には、該当する外部クロック ソースを PXM-UI または PXM-UI-S3 に接続します。

Stratum-4 クロッキング

外部クロック ソースを、PXM1-UI バック カードに接続します(図 2-2参照)。

外部 TI または E1 クロック入力用 RJ-45/48 コネクタ 1 個

E1 クロック入力用 BNC コネクタ 1 個

Stratum-3 クロッキング

外部クロック ソースを、PXM-UI-S3 バック カード(図 2-3)に接続します。

T1 および E1 の Stratum-3 外部クロック入力の場合は、「CLK1」というラベルがついた RJ-45/48 コネクタにソースを接続します。


) PXM-UI-S3 の LAN2 ポートと CLK2 ポートは、このリリースではサポートされません。外部接続は、すべて LAN1 ポートと CLK1 ポートを使用して行います。


外部クロッキング ソース設定の詳細については、 第5章「MGX 8850 シェルフの設定」 を参照してください。

PXM1 ユーザ インターフェイス バック カード

PXM1ユーザ インターフェイス バック カードで利用可能な機能については、「PXM1 ユーザ インターフェイス バック カード」を参照してください。

図 2-2 ユーザ インターフェイス バック カード(PXM1-UI)

 

図 2-3 ユーザ インターフェイス バック カード(PXM-UI-S3): Stratum-3 クロッキング

 

アラーム出力の接続

MGX 8850 アラームをアラーム システムへ転送するには、ドライ接点を使用できます。メジャー アラーム出力とマイナー アラーム出力で、可視アラームと可聴アラームを別々に出力できます。MGX 8850 のアラーム出力は、PXM-UI-S3 バック カードの前面プレートに付いている DB-15 コネクタで行うことができます。このコネクタのピン配列については、 付録B「ケーブル仕様」 を参照してください。アラーム出力の接続には配電盤ケーブルを使用します。

SMFLR-1-622 バック カード

図 2-4に、長距離用 OC-12 アップリンク バック カードを示します。このカードの仕様については、 付録A「システム仕様」 を参照してください。なお、自動保護切り替え(APS)には「B」モデル(SMFLR-1-622/B)を使用する必要があります。

図 2-4 長距離用 OC-12バック カード(SMFLR-1-622/B)

 

SMFIR-1-622 バック カード

図 2-5に、中距離用 OC-12 バック カードを示します。このカードの仕様については、 付録A「システム仕様」 を参照してください。なお、自動保護切り替え(APS)には B モデル(SMFIR-1-622/B)を使用する必要があります。

図 2-5 中距離用 OC-12 バック カード(SMFIR-1-622/B)

 

SMF-155 バック カード

SMF-155 バック カードは、ANSI T1.105 規格および GR-253-CORE 規格に準拠する、物理シングル モード光ファイバ SONET OC-3 インターフェイスを備えています。このインターフェイスでは、SC コネクタを使用します。また、Y 字型ケーブルを使用して冗長化をサポートします。このカードの仕様については、 付録A「システム仕様」 を参照してください。なお、自動保護切り替え(APS)には B モデル(SMF-155/B)を使用する必要があります。

図 2-6 4 ポート OC-3 バック カード(SMF-155/B)

 

BNC-2T3 バック カード

BNC-2T3 バック カードには、2 つの T3 ポートがあります。

このカードの仕様については、 付録A「システム仕様」 を参照してください。

図 2-7 2 ポート T3 バック カード(BNC-2T3)

 

BNC-2E3 バック カード

BNC-2E3 には 2 つのバージョンがあります。BNC-2E3A は、オーストラリアのみで使用します。BNC-2E3 は、PXM1 アップリンク カードに E3 回線が必要な、オーストラリア以外のすべての地域で使用します。図 2-8に、2 ポート E3 バック カードを示します。このカードの仕様については、 付録A「システム仕様」 を参照してください。

図 2-8 2 ポート E3 バック カード(BNC-2E3)

 

サービス リソース モジュール

サービス リソース モジュール(SRM) には、サービス モジュール用に次の 3 つの主要機能があります。

ビット誤り率試験(BERT)

サービス モジュールの 1 対 N 冗長性

バルク分散モード

図 2-9に、MGX-SRM-3T3/C フロント カードとMGX-BNC-3T3-M バック カードを示します。

ビット誤り率試験(BERT)

サービス モジュールの回線またはポートをループバック モードにすると、SRM はループ回線またはポート上にテスト パターンを生成し、ループバックされたデータを読み取って、誤り率を報告します。この動作は、完全な T1 または E1 回線、フラクショナル T1 または E1 回線、DS0 バンドル(nxDS0)、または単一の DS0 チャネル上で行われます。SRM は BERT を同時に 1 つの回線またはチャネルでしかサポートできません。BERT は、オール 1、オール 0、交互 1/0、ダブル交互 1/0、223-1、 220-1、215-1、211-1、29-1、1 in 8、1 in 24、DDS1、DDS2、DDS3、DDS4、および DDS5 などのさまざまなテスト パターンを生成できます。

サービス モジュールの 1 対 N 冗長性

サービス モジュールの冗長化では、サービス モジュールの複数グループに 1:N 冗長性が実現します(1 つのグループは N 個のアクティブ サービス モジュールと 1 つのスタンバイ サービス モジュールで構成される)。グループの冗長サービス モジュールは、(機能面で)カードのスーパーセットでなければなりません。サービス モジュールの 1 つに障害が検出されると、障害の発生したそのサービス モジュール宛てのパケットは、セルバス経由でシャーシの SRM に伝送されます。SRM はパケットを受信し、それをセルバス経由でバックアップ サービス モジュールに切り替えます。

バルク分散モード

各 T3 ポートを使用して、28 本までの多重化 T1 回線をサポートできます。多重化された回線は、スイッチ内の T1 サービス モジュール ポートに分散されます。この機能は、バルク分散と呼ばれ、SRM が「バルク モード」のときに実行されます。この機能の目的は、数多くの T1 回線を、個々の T1 回線を使用するのではなく、3 本の T3 回線でサポートすることです。

最大 84 の T1 チャネル(3×28)のうち、シェルフごとに 80 本までのチャネルを同時にアクティブにできます。T3 回線のどの T1 チャネルも、シェルフ内の任意のスロットのサービス モジュールの任意の 8 つのポートに分散できます。制約はありません。各 MGX 8850 シェルフは、最大 80 本の T1/E1 をサポートできます。シャーシ全体では、160 本の T1 をサポートできます。またオプションで、SRM はバック カードとネイティブの T1/E1 インターフェイスを使用して、合計 192 本の DS1 を運用することができます。この場合、20 枚の 8 ポート カードと SRM を使用して 160 本の DS1、T1/E1 バック カード(MGX 8850 用)の 8 ポート カードを 4 枚使用して 32 本の DS1、合計で 192 本になります。

SRM-3T3 をポート ベースで「非バルク モード」で動作させることもできます。非バルク モードで設定されたポートでは、バルク分散は無効になり、SRM は BERT と 1:N 冗長機能だけを提供します。

MGX-SRM-3T3/C を終点カードとリンクさせると、スイッチは T1 カードの回線モジュールではなく、MGX-SRM-3T3/C を通して CPE トラフィックを取り込みます。リンクはカード レベルの状態です。あるサービス モジュールの T1 チャネルを 1 本だけ MGX-SRM-3T3/C にリンクすると、そのサービス モジュールのバック カードが運用できなくなります。バックカードを動作させるには、そのサービス モジュールの他のすべての T1 ポートを MGX-SRM-3T3/C にリンクさせる必要があります。

バルク分散と冗長化でのモジュールの要件

バルク分散の使用によって、SRM とサービス モジュールのバック カードの要件には、次のような影響があります。

分散バスによってバルク分散とカードの 1:N 冗長性を実装する場合、サービス モジュールにはバック カードは必要ありません

冗長バスによる 1 対 N 冗長の場合、サポートされている サービス モジュールには、特殊な冗長バック カード 1 枚を含むバック カードが必要です。E1 冗長化には、AX-R-RJ48-8E または AX-R-SMB-8E1 の回線モジュールが必要で、T1 冗長化には R-RJ48-8T1 回線モジュールが必要です。

バルク分散の場合、T3 回線は外部マルチプレクサに接続します。マルチプレクサのもう一方の T1 回線は、CPE に接続します。SRM は、T3 回線から受信したトラフィックを T1 チャネルへ変換して、そのデータを リンクされている サービス モジュールへ送信します。T1 チャネルとカード スロットを MGX-SRM-3T3/C にリンクする方法については、 第6章「カードおよびサービスの設定」 を参照してください。

MGX-SRM-3T3/C の取り付けの要件

SRM の取り付けに際しては、カード レベルで次の要件を満たす必要があります。

MGX-SRM-3T3/C およびサポートするサービス モジュールは、同じベイ(上部か下部)に配置する必要があります。

非冗長設定では、上部ベイのスロット 15、冗長化の場合は下部ベイのスロット 31 に MGX-SRM-3T3/C を配置する必要があります。スロット 7 の PXM1 は、スロット 15 と 31 の SRM を制御します。

オプションで、スロット 8 の冗長 PXM1 は、スロット 16 と 32 の冗長SRMを制御します。

プライマリ PXM1 で制御される SRM を 1~2 枚装着した MGX 8850 に冗長 PXM1 が存在する場合には、冗長 PXM1 で制御される冗長 SRM も装着する必要があります。つまり、MGX 8250 に装着できるMGX-SRM-3T3/C の数は、1 、2、または 4 枚です。

分散バスは、スロット 9、10、25、および 26 をサポートしていないため、バルク分散を使用するサービスモジュールや、冗長化のために分散バスに依存するサービス モジュールはこれらのスロットで使用できません。

SRM と LED インジケータ

表 2-1 SRM-3T3 LED 前面プレートのインジケータに説明があります。

表 2-1 SRM-3T3/C の LED インジケータ

LED のタイプ
カラー
説明

ACT

緑色

カード セットがアクティブ モードにある

STBY

黄色

カード セットがスタンバイ モードにある

FAIL

赤色

BNM-155 カード セットが故障しているか、この回線モジュールがない

1:N RED

緑色

点灯している場合、1:N 冗長化が起動している。
消えている場合、1:N 冗長化は起動していない。

BERT

緑色

点灯している場合、BERT 機能が動作している

PORT

緑色

アクティブ、正常に動作している

赤色

アクティブ、ローカル アラームあり

黄色

アクティブ、リモート アラームあり

図 2-9 MGX-SRM-3T3/Cカード セット

 

ATM UNI サービス モジュール(AUSM)

AUSM カードの主要な機能は、ATM UNI ユーザ装置がトラフィックを送受信できるように T1 または E1 速度で ATM UNI/NNI インターフェイスを提供することです。ここでは、次の項目を説明します。

「AUSM の機能」

「AUSM/B フロント カードと LED」

「AUSM/B のバック カード」

AUSM の機能

MGX-AUSM-8T1/B と MGX-AUSM-8E1/B(AUSM) は、8 ポートの T1/E1 バック カードを使用してネイティブ ATM UNI インターフェイスを提供する多目的のフロント カードです。

1 枚の AUSM/B カードで、同種のアクティブ AUSM/B カードすべてに対してホット スタンバイ冗長機能(1 対 N 冗長機能)を提供することができます。

AUSM/B モジュールは、SNMP や TFTP(設定および統計情報収集用)などの標準ベース管理ツール、およびコマンド行インターフェイスによってサポートされています。Cisco WAN Manager は、GUI で接続と装置管理を完全にサポートします。

QoS(Quality of Service)管理

AUSM/B カードは、シスコのインテリジェントな QOS 管理機能と一貫性があり、入力側では、VC ごとのキューイングをサポートしており、出力側では、複数の Class of Service(COS; サービス クラス)キューをサポートしています。AUSM/B カードは、CBR(固定ビット レート)、VBR(可変ビット レート)、UBR(未指定ビット レート)、ABR(使用可能ビット レート)の各サービス クラスを完全にサポートしています。

逆多重化

AUSM/B カードは、ATM フォーラム準拠の IMA(ATM 逆多重化)もサポートしています。この機能は、複数の T1 回線または E1 回線を、単一の高速 ATM ポートにグループ化することを可能にします。この nxT1 および nxE1 の機能によって、T3/E3 回線がなくても 12 MBps(nxT1) または 16 MBps(nxE1) までの帯域幅を提供することができ、T1/E1 と T3/E3 の間の速度を実現できます。

ATM の逆多重化

ATM フォーラム 1.0 準拠の ATM 逆多重化(IMA)

IMA グループの構成要素 T1 と E1 間で 200 ミリ秒までの遅延差をサポート

IMA を無効にした場合、個々の T1 または E1 インターフェイスを、回線速度で動作するシングル ポートとして設定可能

IMA を使用する場合、nxT1 または nxE1 の任意のグループが任意の nxT1 または nxE1 ポートをサポート可能

IMA を使用する場合、任意の設定の複数の IMA ポートをカードごとにサポート(個々の T1 または E1 回線は、個々の回線として使用するか IMA ポートとして使用するかです。同時に両方の機能では使用できません)

T1/E1 回線の故障の際、IMA ポートは残りの回線で動作を継続するように自動的に調整

物理層の機能

表 2-2 に、すべてのカード、T1 カード、および E1 カードの物理層の機能を示します。

 

表 2-2 物理層の機能

カードの種類
機能

すべてのカード

送信側は、受信側にループタイミング同期されるかシェルフに同期される。

ループアップ、ループダウン パターン生成と検証

ITU G.804 準拠の転送コンバージェンス副層機能

LCV、LES、LSES、CV、ES、SES、SEFS、AISS、UAS パフォーマンス統計

BERT と拡張ループバック パターン生成/検証(オプションの SRM 使用)

シェルフ内の同じタイプの n+1 AUSM/B カードのグループ内での 1:N 冗長性(オプションの SRM 使用)

LOS、OOF、AIS、RAI アラーム

T1 カード

カードにつき 8 本の T1(1.544 MBps +/-50 bps)回線

B8ZS または AMI 回線コーディング

ANSI T1.408 拡張スーパーフレーム回線フレーミング

拡張スーパーフレーム(ESF) データ リンク上での受信 T1 ESF ループバック コード の検出と表示での ANSI T1.408 サポート

T1 につき 3623 セル/秒 のセル転送容量

E1 カード

カードにつき 8 本の E1(2.048 MBps +/-50 bps)回線

HDB3 または AMI 回線コーディング

ITU G.704 16 フレームのマルチフレーム回線フレーミングおよび E1 のクリア チャネル

BERT と拡張ループバック パターン生成/検証(オプションの SRM 使用)

E1(G.704) につき 4528 セル/秒、E1(クリア チャネル) につき 4830 セル/秒のセル転送容量

AUSM/B フロント カードと LED

AUSM/B フロント カードは、ATM インターフェイスの主な機能をすべて監視します。このカードは T1 回線および E1 回線のインターフェイス用ファームウェアを内蔵しており、新しいバック カードを検出すると PXM1 から適切なコードをダウンロードします。図 2-10に、8 ポート AUSM/B フロント カードの図を示します。このカードの仕様については、 付録A「システム仕様」 を参照してください。

図 2-10 AUSM/B-8T1 または AUSM/B-8E1 フロント カード

 

表 2-3 に、8 ポート LED インジケータのリストを示します。

 

表 2-3 8 ポート AUSM/B LED インジケータ

LED
カラー
説明

ACT

緑色

点灯の場合、カード セットがアクティブ モードの状態であることを示します。

STBY

黄色

Active LED が消灯の状態でゆっくり点滅する場合は、カードがブート状態であることを示します。

Active LED が点灯の状態で速く点滅する場合は、カードがファームウェアを受信中であることを示します。

速く点滅する場合は、サービス モジュールが BRAM チャネル情報を PXM1 に送信中であることを示します。

黄色く点灯したままの場合は、カードがスタンバイ モードで、ファームウェアが ADMIN コードを実行している状態にあることを示します。

FAIL

赤色

Active LED と Standby LED が消灯の状態で赤色のままの場合は、カードがリセット状態か、カードが故障したか、カード セットが不完全(回線モジュールがない)ことを示します。

Active LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はアクティブ状態だったことを示します。

Standby LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はスタンバイ状態であったことを示します。

PORT

緑色

ポートがアクティブであることを示します。

赤色

ポートのローカル アラームを示します。

黄色

ポートのリモート アラームを示します。

消灯している場合、ポートが非アクティブ(始動していない)であることを示します。

AUSM/B のバック カード

MGX-AUSM-8T1/B および MGX-AUSM-8E1/B では、8 ポート サービス モジュールで動作する汎用の 8 ポート T1 または E1 回線モジュールを使用します(図 2-11参照)。

AX-RJ48-T1:T1 回線用 RJ-48 コネクタ×8

AX-RJ48-E1:E1 回線用 RJ-48 コネクタ×8

AX-SMB-E1:E1 回線用 SMB コネクタ ペア×8

AUSM の 1:N 冗長のサポートには、特別なバージョンの RJ-45 バック カードが必要です(図 2-11参照)。これらのバック カードを次に示します。

AX-R-RJ48-T1

AX-R-RJ48-E1

AX-R-SMB-E1


MGX-AUSM-8T1/B と MGX-AUSM-8E1/B では、冗長機能のサポートが異なります。 MGX-SRM-3T3/C での冗長機能の要件の詳細は、「サービス リソース モジュール」を参照してください。


図 2-11 MGX-AUSM-8T1E1/B の RJ-48 バック カードと SMB バック カード

 

フレーム リレー サービス モジュール

FRSM の主な機能は、フレーム リレー形式のデータと ATM/AAL5 セル形式のデータ間の変換を行うことです。接続それぞれに対して、Network Interworking(NIW; ネットワーク インターワーキング)、Service Interworking(SIW; サービス インターワーキング)、ATM-to-Frame Relay UNI(ATM-FUNI; ATMフレーム リレーUNI)、またはフレーム転送のいずれかを実行するように設定することができます。FRSM は、ヘッダーのフォーマットを変換して、次のアドレスを翻訳します。

フレーム リレー ポート番号と DLCI

ATM FUNI ポート番号とフレーム アドレスまたはフレーム転送ポート

ATM 仮想接続識別子(VPI/VCI)

FRSM の設定手順については、「フレーム リレー サービスの設定」を参照してください。

ここでは次の項目を説明します。

「すべての FRSM に共通する機能」

「FRSM スロットへの取り付け規則」

「フレーム サービス モジュールの冗長化」

「FRSM の接続の種類」

「フレーム サービス モジュールの種類」

「T1 および E1 回線用 FRSM」

「T3 および E3 回線用 FRSM」

「シリアル接続用 FRSM」

すべての FRSM に共通する機能

ここでは、すべての FRSM に共通する機能について説明します。モジュールの種類ごとの機能については、「フレーム サービス モジュールの種類」を参照してください。FRSM の設定については、 第6章「カードおよびサービスの設定」 を参照してください。

データリンク層の機能

FRSM の論理ポートは、フレーム リレー UNI、フレーム リレー NNI、ATM FUNI、またはフレーム転送を個別に設定可能

フレームを整列させ(フラグに誤りが起きないようにビットを埋め込み)フレーム間のギャップを埋めるために 7E フラグを使用

受信時のフレーム間の 1 つのフラグは有効とする

フレーム間ギャップのフラグの最小数を、1 にするか 2 にするか設定可能

有効なフレーム サイズは 5 から最大で 4510 オクテット

フレーム リレーの機能

個々の論理ポートをフレーム リレー UNI またはフレーム リレー NNI として設定可能

2 オクテットのヘッダーを使用する ANSI T1.618 に準拠

フレームの終わりの CCITT-16 CRC ビット チェック(エラーがあるとフレームは廃棄される)

ITU-T Q.933 Annex A、ANSI T1.617 Annex D と相手先半固定回線(UNI と NNI の両方の部分)の LMI ローカル管理。拡張 LMI では、接続されたシスコのルータのトラフィック管理パラメータを自動設定できます。

フレーム リレー/ATM 間のネットワーク インターネットワーキング(FRF.5) と フレーム リレー/ATM 間のサービス インターネットワーキング(FRF.8)。透過モードと変換モードは、相手先固定接続(PVC) ごとに設定します。

標準ベースの CIR ポリシングと DE タグ付け/廃棄

エンドツーエンドの ForeSight レート ベース フロー制御オプション

ANSI T1.618 consolidated link-layer management(CLLM)メッセージ使用による、Frame Relay-UNI または Frame Relay-NNI 経由の 2 つのシスコ ネットワーク間の ForeSight クローズドループ輻輳管理

高優先度、rt-VBR、nrt-VBR、VBR、および ABR-ForeSight QoS のサポート


) ForeSight オプションは、MGX-FRSM-HS1/B では利用できません。


ATM FUNI の機能

ATM フォーラムの FUNI モード 1A のサポート

フレームの終わりの CCITT-16 CRC ビット チェック(エラーがあるとフレームは廃棄される)

ユーザ ペイロードの ATM への AAL5 マッピング

16の VPI 値(15 + ゼロの VPI)のサポート。すべてのゼロ以外の VPI 値の仮想パス接続(VPC) のサポート(最大 15 接続)

64 の VCI 値のサポート

OAM フレーム/セル フローのサポート

標準ベースの使用量パラメータ制御

高優先度、rt-VBR、nrt-VBR、VBR、および ABR-ForeSight QoS のサポート。
注:ForeSight オプションは、MGX-FRSM-HS1/B では利用できません。

フレーム転送の機能

フレーム ヘッダーの形式に関して想定なし

フレームの終わりの CCITT-16 CRC ビット チェック(誤りがあるとフレームは廃棄される)

接続が確立すると、すべてのフレームはその接続上をルーティングされます。確立しない場合は、フレームが廃棄されます。

フレームのヘッダー ビットと ATM レイヤの EFCI ビットおよび DE ビットの間での変換/マッピングなし

フレーム転送モードの各論理ポートに、フレーム リレー トラフィックのアクセス パラメータ(たとえば、CIR)の単一セットを設定。すべての着信フレームは DE ビット セットがないかのように扱われます。フレームの認定レート(CIR を超える)が超過していると判断した場合、そのフレームに関連するすべてのセルの CLP は低い優先度を示すように設定されます。そのフレームが認定トラフィックと非認定トラフィックに許された合計レートを超えた場合、そのフレームは廃棄されます。

高優先度、rt-VBR、nrt-VBR、VBR、および ABR-ForeSight QoS のサポート


) ForeSight オプションは、MGX-FRSM-HS1/B では利用できません。


FRSM スロットへの取り付け規則

FRSM のスロット割り当ては、次の規則に従って行います。

FRSM は、7、8、15、16、31、および 32 以外のどのスロットにも取り付けられます。

冗長バスを通じて 1:N 冗長性を設定したカードと MGX-SRM-3T3/C は、スロット 9、10、25、または 26 に取り付けられません。

可能な限り VHS カードはカード ケージの上部ベイに取り付けます。これは、背面プレーンの上部のスロットの方が、帯域幅が広いためです。


) MGX-FRSM-HS1/B は冗長化をサポートしないため、このカードで使用するスロットを決定する際に冗長性を考慮する必要はありません。ただし、セル バス速度の関係で、MGX-FRSM-HS1/B は下部のベイに取り付ける必要があります。


フレーム サービス モジュールの冗長化

FRSMには、ホット スタンバイ、1 対 1 冗長化、または 1 対 N 冗長化を設定できます。

1 対 1 冗長化の場合は、Y 字型ケーブルが必要です。

MGX-FRSM-2CT3、 MGX-FRSM-2T3E3、および MGX-FRSM-HS2 では、Y 字型ケーブルによる 1 対 1 冗長化を使用します。

1:N の冗長化の場合には、MGX-SRM-3T3/C が必要です(Y 字型ケーブルは必要ありません)。

MGX-SRM-3T3/C による冗長化の方法は、T1 回線や E1 回線の設定によって異なる場合があります。「サービス リソース モジュール」 第6章「カードおよびサービスの設定」 のサービス リソース モジュールの説明を参照してください。


) MGX-FRSM-HS1/B は、冗長性をサポートしません。


ホット スタンバイ

ホット スタンバイを実装するには、使用する各カード セットを同じシェルフに装着し、適切な Y 字型ケーブルで相互に接続します。システムのホット スタンバイ状態を確認するには、 dsphotstandby コマンドを使用します。

1 対 1 冗長化

1 対 1 冗長化の場合は、隣接するスロットにカード セットを配置して、アクティブ ポートおよびスタンバイ ポートの各ペアに適切な Y 字型ケーブルを接続します。続いてコマンド行インターフェイス(CLI)で addred コマンドを実行し、カードの冗長化設定を行います。CiscoView アプリケーションを使用して冗長化を設定する方法については、CiscoView のマニュアルを参照してください。

1 対 N 冗長化

8 ポート FRSM の 1 対 N 冗長化には、MGX-SRM-3T3/C が必要です。1 対 N 冗長では、サービス モジュールのグループにスタンバイ モジュールが 1 個含まれます。詳細については、「サービス リソース モジュール」を参照してください。設定の要件については、 第6章「カードおよびサービスの設定」 の MGX-SRM-3T3/C の項を参照してください。

FRSM の接続の種類

ここでは、NIW、SIW、FUNI、およびフレーム転送について説明します。説明する項目には、変換と輻輳管理が含まれています。

「フレーム リレー/ATM 間サービス インターワーキング」

「ATM フレーム型ユーザ ネットワーク インターフェイス」

「フレーム転送」

フレーム リレー/ATM 間ネットワーク インターワーキング

FR-ATM NIW は、Cisco ネットワークまたはマルチベンダ ネットワークを通る 2 つのフレーム リレー ユーザ間の Permanent Virtual Connection(PVC; 相手先固定接続)をサポートしています。トラフィックは、ATM セルとしてネットワークを通過します。NIW 接続を指定するには、接続の チャネル タイプ を「ネットワーク インターワーキング」として追加します。NIW 接続のある BPX 8620 ネットワークについては、図 2-12 を参照してください。

図 2-12 NIW 接続がある BPX 8620 ネットワーク

 

NIW 接続の輻輳表示

フレームからセルへの変換と DLCI から VPI/VCI への変換のほかに、ネットワーク インターワーキング機能では、セル廃棄優先度(CLP)と輻輳データをフレーム リレー形式から ATM 形式へマッピングします。CLP と輻輳インジケータは、個々の接続で cnfchanmap コマンド を使用して修正することができます。

フレーム リレーから ATM へ

フレーム リレー /ATM 間ネットワーク インターワーキングの各接続は、次に示す、DE から CLP へのマッピング方式のいずれかに設定することができます。

フレーム リレー フレーム中の DE ビットが、分割処理で生成されるすべての ATM セルの CLP ビットにマッピングされる

CLP は常に 0

CLPは常に 1

ATM からフレーム リレーへ

フレーム リレー/ATM 間ネットワーク インターワーキングの各接続は、次に示す、CLP から DE へのマッピング方式のいずれかに設定することができます。

フレームに属する 1 つ以上の ATM セルの CLP フィールドがセットされていれば、フレーム リレーのフレームの DE フィールドも設定される

CLP から DE へのマッピングは行わない

輻輳表示

フレーム リレー/ATM 間ネットワーク インターワーキング接続での輻輳の際には、EFCI ビットでフラグが付けられます。この機能の設定は、次に説明するとおり、トラフィックの方向と関係あります。

フレーム リレーから ATM へ

EFCI は常に 0 に設定

ATM からフレーム リレーへ

分割された、受信フレームの最終 ATM セル内の EFCI フィールドが設定されていれば、フレーム リレーのフレームの FECN も設定される。

PVC の状態管理

ATM 層の管理と FR PVC の状態管理は、独立して動作できます。ATM 層からの PVC ステータスは、FR PVC のステータスを決定するときに使用されます。ただし、LMI A ビットを OAM AIS に直接マッピングする動作は行われません。

フレーム リレー/ATM 間サービス インターワーキング

フレーム リレー PVC を FRSM に追加するときにチャネル タイプとして「サービス インターワーキング」を指定すると、フレーム リレーから ATM、ATM からフレーム リレーの両方向で、すべての PVC データが SIW 変換されマッピングされます。一般的な SIW 接続の例を図 2-13に示します。

図 2-13 SIW 接続がある BPX 8600 シリーズ ネットワーク

 

図 2-13では、右側の MGX 8850 ノードには、FRSM で終端となる 3 つのフレーム リレー SIW 接続があります。この 3 つの接続の遠端では図 2-13に示されているように、次の 3 箇所で終端しています。

FRSM 上の ATM FUNI(フレーム型UNI)ポート

RPM 上の ATM UNI ポート

BPX 8600 シリーズ BXM カード上の ATM UNI ポート

SIW は、フレームからセルへの変換および DLCI から VPI/VCI への変換以外に、フレーム リレー形式と ATM 形式の間で CLP と輻輳データをマッピングし、FRF.8 に準拠しています。SIW は、ルート接続およびブリッジ接続の PDU、透過モードと変換モード、および VP 変換を完全にサポートしています。

セル廃棄優先

フレームからセルおよび DLCI から VPI/VCI への変換のほかに、SIW 機能ではフレーム リレー形式から ATM 形式へセル廃棄優先度(CLP)と輻輳情報をマッピングし、FRF.8 に準拠しています。SIW は、ルート接続およびブリッジ接続の PDU、透過モードと変換モード、および VP 変換を完全にサポートしています。CLP と輻輳のパラメータは、個々の接続ごとに cnfchanmap コマンドを使用して修正することができます。

フレーム リレーから ATM へ

フレーム リレー/ATM 間サービス インターワーキングの各接続は、次に示す、DE から CLP へのマッピング方式のいずれかに設定することができます。

フレーム リレー フレーム内の DE ビットが、フレームの分割処理で生成されるすべての ATM セルの CLP ビットにマッピングされる

CLP は常に 0

CLP は常に 1

ATM からフレーム リレーへ

フレーム リレー/ATM 間サービス インターワーキングの各接続は、次に示す、CLP から DE へのマッピング方式のいずれかに設定することができます。

フレームに属する 1 つ以上の ATM セルの CLP フィールドがセットされていれば、フレーム リレーのフレームの DE フィールドも設定される。

DE は常に 0

DE は常に 1

セル廃棄優先度オプションの設定は、MGX 8850 の cnfchanmap (configure channel map) コマンドで行います。

輻輳表示

フレーム リレーから ATM へ

フレーム リレー/ATM 間サービス インターワーキングの各接続は、次に示す、Forward Explicit Congestion Notification(FECN; 順方向明示的輻輳通知)から Explicit-Forward Congestion Indicator(EFCI; 明示的順方向輻輳表示)へのマッピング方式のいずれかに設定することができます。

フレーム リレー フレーム中の FECN ビットが、フレームの分割処理で生成されるすべての ATM セルの EFCI ビットにマッピングされる

EFCI は常に 0

EFCI は常に 1

ATM からフレーム リレーへ

フレーム リレー/ATM 間サービス インターワーキングの各接続は、次の EFCI から FECN/BECN へのマッピング方式を使用します。

分割された、受信フレームの最終 ATM セル内の EFCI ビットが 1 に設定されていれば、フレーム リレーのフレームの FECN も 1 に設定される。

BECN は常に 0 に設定

輻輳表示オプションの設定は、MGX 8850 の cnfchanmap (configure channel map) コマンドで行います。

コマンドと応答のマッピング

コマンドと応答のマッピングは、両方向で行われます。

フレーム リレーから ATM へ

FRSN は受信したフレーム リレー フレームの C/R ビットを、AAL5 CPCS PDU の CPCS-UU の最小重みビット(LSB)にマッピングします。

ATM からフレーム リレーへ

CPCS-UU の最小重みビットを、フレーム リレー フレームの C/R ビットにマッピングします。

変換モードと透過モード

各 SIW 接続は、 変換 モードにも 透過 モードにもできます。変換モードでは、FRSM はプロトコルを FR NLPID カプセル化(RFC 1490)と ATM LCC カプセル化(RFC 1483)の間で変換します。透過モードでは、FRSMは変換を行いません。変換モードでは、アドレス解決をサポートするために、アドレス解決プロトコル(ARP、RFC 826)と逆アドレス解決プロトコル(ARP、RFC 1293)をフレーム リレー形式と ATM 形式間で変換します。

フレーム転送

FRSM カードはポート単位で「フレーム転送」として設定することができます。

フレーム転送は、次の点を除いて、標準フレーム リレーと同じです。

2 バイトの Q.922 ヘッダーは想定されていず、解釈されない。

すべての受信フレームは、特定の接続(存在する場合)にマッピングされる。特定の接続がない場合、このフレームは廃棄される。

DE/CLP または FECN/EFCI マッピングは行われない。

「不正なヘッダー数」および「無効な DLCI」統計は保持されない。

「接続がないために廃棄されたフレーム数」統計は保持される。

ATM フレーム型ユーザ ネットワーク インターフェイス

すべての FRSM は、ATM フレーム型ユーザ ネットワーク インターフェイス(FUNI)をサポートします。FUNI インターフェイスからフレームが到着すると、FRSM は、2 バイトの FUNI ヘッダを削除し、AAL5 を使用して、フレームを ATM セルに分割します。反対方向では、FRSM はネットワークからの ATM セルを AAL5 を使用してフレームに組み立て、FUNI ヘッダをフレームに追加して、FUNI ポートに送信します。

廃棄優先表示

廃棄優先表示のマッピングは、両方向で行われます。

FUNI から ATM へ

FUNI ヘッダーの CLP ビットは、その FUNI フレームで生成された各 ATM セルの CLP ビットにマッピングされます。

ATM から FUNI へ

FUNI ヘッダーの CLP ビットは常に 0 に設定されます。

輻輳表示

輻輳表示のマッピングは、両方向で行われます。

FUNI から ATM へ

分割処理で生成されるすべての ATM セルで、EFCI が 0 に設定されます。

ATM から FUNI へ

受信した分割フレームの最終 ATM セルの EFCI フィールドが 1 の場合、FUNI ヘッダーの CN ビットは 1 に設定されます。2 つの予約ビット(フレーム リレー ヘッダの C/R および BECN と同じ位置)は常に 0 に設定されます。

フレーム サービス モジュールの種類

FRSM には、次の 3 種類があります。

「T1 および E1 回線用 FRSM」

「T3 および E3 回線用 FRSM」

「シリアル接続用 FRSM」


) FRSM のハードウェアおよびその他の仕様については、付録A「システム仕様」を参照してください。カード、回線、およびポートの設定とフレーム リレー接続の追加方法については、第6章「カードおよびサービスの設定」を参照してください。


T1 および E1 回線用 FRSM

T1 または E1 回線用の 8 ポート FRSM は、チャネル化サービスまたは非チャネル化サービスをサポートします。次のようなカードがあります。

AX-FRSM-8T1 は、8 つまでのフラクショナル T1 回線インターフェイスをサポートします。

AX-FRSM-8E1 は、8 つまでのフラクショナル E1 回線インターフェイスをサポートします。

AX-FRSM-8T1-C は、8 つまでのチャネル化 T1 回線インターフェイスをサポートします。

AX-FRSM-8E1-C は、8 つまでのチャネル化 E1 回線インターフェイスをサポートします。

FRSM の T1 機能

FRSM-8T1 と FRSM-8T1-C は、8 つの T1 インターフェイスを備え、最大 1.544 MBps の全二重通信を行えます。

各 T1 回線には RJ-48 と、回線の状態を示す 3 つの LED インジケータがあります。FRSM-8T1 では、T1 ごとにフラクショナルまたは非チャネル化を選択できます。FRSM-8T1-C は、T1 の完全な DS0 および nxDS0 チャネル化をサポートします。FRSM-8T1-C につき、192 ポートまでサポートします。

主な機能は次のとおりです。

8 本の T1(1.544 MBps +/-50 bps または 32 ppm)回線

B8ZS または AMI 回線コーディング

ANSI T1.408 拡張スーパーフレーム回線フレーミング

それぞれのインターフェイスは単一ポート(FRSM-8T1)として、あるいは 56 または nx64 KBps のフル回線速度で動作する 24 個のポート(FRSM-8T1-C) として設定可能

BERT と拡張ループバック パターン生成/検証(オプションの SRM 使用)

シェルフの n+1 FRSM カードのグループ内での 1:N 冗長性(オプションの SRM 使用)

LOS、OOF、AIS、RAI アラーム

送信側は受信側にループタイミングで同期されるか、シェルフに同期される。

カードごとに最大 1000 の仮想接続をサポート

FRSM の E1 機能

FRSM-8E1 と FRSM-8E1-C は、8 つの E1 インターフェイスを備え、最大 2.044 MBps の全二重通信を行えます。各 E1 回線には RJ-48 と、回線の状態を示す 3 つの LED インジケータがあります。

FRSM-8E1 では、E1 ごとにフラクショナルまたは非チャネル化を選択できます。FRSM-8E1-C は、E1 の完全な DS0 および nxDS0 チャネル化をサポートします。FRSM-8E1-C につき、248 ポートまでサポートします。

主な機能は次のとおりです。

8 本の E1(2.048 MBps +/-50 bps または 32 ppm)回線

HDB3 または AMI 回線コーディング

ITU G.704 16 フレームのマルチフレーム回線フレーミングおよび クリア チャネル E1

それぞれのインターフェイスは単一ポート(FRSM-8E1)として、あるいは 56 または nx64 KBps のフル回線速度で動作する 31 個のポート(FRSM-8E1-C) として設定可能

BERT と拡張ループバック パターン生成/検証(オプションの SRM 使用)

シェルフの n+1 FRSM カードのグループ内での 1:N 冗長性(オプションの SRM 使用)

LOS、OOF、AIS、RAI アラーム

送信側は受信側にループタイミングで同期されるか、シェルフに同期される。

カードごとに最大 1000 の仮想接続をサポート

LED インジケータ

表 2-4 および 表 2-5 に、FRSM T1/E1 LED 前面プレートのインジケータを示します。

 

表 2-4 FRSM T1/E1 のカード レベル LED インジケータ

LED のタイプ
カラー
説明

ACT

緑色

点灯の場合、カード セットがアクティブ モードの状態であることを示します。

STBY

黄色

Active LED が消灯の状態でゆっくり点滅する場合は、カードがブート状態であることを示します。

Active LED が点灯の状態で速く点滅する場合は、カードがダウンロード中であることを示します。

速く点滅する場合は、サービス モジュールが BRAM チャネル情報を ASC に渡していることを示します。

黄色く点灯したままの場合は、カードがスタンバイ モードで、ファームウェアが ADMIN コードを実行している状態にあることを示します。

FAIL

赤色

ACTIVE LED と STANDBY LED が消灯の状態で赤色のままの場合は、カードはリセット状態か、カードが故障していることを示します。

Active LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はアクティブ状態だったことを示します。

Standby LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はスタンバイ状態だったことを示します。

 

表 2-5 FRSM T1/E1 の回線レベル LED インジケータ

LED のタイプ
カラー
説明

PORT

緑色

ポートがアクティブであることを示します。

赤色

ポートのローカル アラームを示します。

黄色

ポートのリモート アラームを示します。

消灯している場合、ポートが非アクティブ(始動していない)であることを示します。

カード

図 2-14 に、フロント カードの外観を示します(MGX-FRSM-8T1 および MGX-FRSM-8E1 で共通)

図 2-15に、FRSM T1 および E1 バック カードを示します。

AX-RJ48-8T1 は T1 バック カードです。冗長化を行うには、AX-R-RJ48-8T1 が必要です。

AX-RJ48-8E1 および AX-SMB-8E1 は、RJ48 および SMB 接続用の E1 バック カードです。冗長化を行うには、AX-R-SMB-8E1 カードが必要です。

図 2-14 MGX-FRSM-8T1

 

図 2-15 MGX-FRSM-8T1/E1 の RJ-48 バック カードおよび SMB バック カード

 

T3 および E3 回線用 FRSM

T3 および E3 回線用の FRSM には次のモデルがあります。

MGX-FRSM-2CT3 は、高密度 nxDS0 および DS1 フレーム サービスを行うためのチャネル化 T3 インターフェイスを 2 つ備えています。FRSM-2CT3 は、カードごとに最大 4000 の仮想接続をサポートします。

MGX-FRSM-2T3E3 は 2 本の T3 または E3 回線上で非チャネル化フレーム リレー サービスを提供します。このモジュールは、階層化 DS3 用のサブレート T3 および E3 も各物理ポートでサポートします。FRSM-2T3E3 は、カードごとに最大 2000 の仮想接続をサポートします。

機能

ここでは、T3 および E3 インターフェイスに固有の機能について説明します。すべての FRSM モジュールに共通する機能については、「すべての FRSM に共通する機能」を参照してください。

T3 インターフェイス

RX と TX ポートそれぞれにデュアル メス型 75 Ω BNC 同軸コネクタを持つ、2 個の DSX-3(44.736 MBps +/-20 ppm) インターフェイス

B3ZS 回線コーディング

ANSI T1.102.1993 準拠の パルス形状

C ビット パリティと M13 回線フレーミング形式

主要 DSU ベンダーのスクランブリングおよびサブレート(FRSM-2T3E3) サポート

T3 BERT と拡張ループバック パターン生成/検証

同じ種類の T3 FRSM カードでの Y 字型ケーブルによる 1 対 1 冗長化

LOS、OOF、AIS、RAI、FEBE アラーム検出/生成のサポート


) サブレート機能は、Kentrox 機器ではサポートされません。


E3 インターフェイス

RX と TX ポートそれぞれにデュアル メス型 75 Ω BNC 同軸コネクタを持つ、 2 個の G.703(34.368 MBps +/-20 ppm) インターフェイス

HDB3 回線コーディング

ITU G.703 準拠のパルス形状

ITU G.751 回線フレーミング形式

主要 DSU ベンダーのスクランブリングとサブレート(FRSM-2T3E3) のサポート

E3 BERT と拡張ループバック パターン生成/検証

同じ種類の T3 FRSM カードでの Y 字型ケーブルによる 1 対 1 冗長化

LOS、OOF、AIS、RAI、FEBE アラーム検出/生成のサポート


) サブレート機能は、Kentrox 機器ではサポートされません。


カードの組み合わせ

次のカードの組み合わせがサポートされています。

MGX-FRSM-2CT3 フロント カードと BNC-2T3 バック カード

MGX-FRSM-2T3E3 フロント カードと BNC-2T3 または BNC-2E3 バック カード


) BNC-2E3A バック カードはオーストラリアだけで使用します。BNC-2E3 は、E3 回線が必要なオーストラリア以外のすべての地域で使用します。


カードの図

超高速 FRSM フロント カードおよびバック カードは、次の図を参照してください。

MGX-FRSM-2CT3 フロント カードについては、図 2-16を参照してください。

MGX-FRSM-2T3E3 フロント カードについては図 2-17を参照してください。

BNC-2T3 バック カードについては図 2-18を参照してください。

BNC-2E3 バック カードについては図 2-19を参照してください。

FRSM-2T3E3 LED インジケータ

表 2-6 および 表 2-7 に、FRSM-2T3E3 LED 前面プレートのインジケータを示します。

 

表 2-6 FRSM-2T3E3 のカード レベル LED インジケータ

LED の種類
カラー
説明

ACT

緑色

点灯の場合、カード セットがアクティブ モードの状態であることを示します。

STBY

黄色

Active LED が消灯の状態でゆっくり点滅する場合は、カードがブート状態であることを示します。

Active LED が点灯の状態で速く点滅する場合は、カードがダウンロード中であることを示します。

速く点滅する場合は、サービス モジュールが BRAM チャネル情報を ASC に渡していることを示します。

黄色く点灯したままの場合は、カードがスタンバイ モードで、ファームウェアが ADMIN コードを実行している状態にあることを示します。

FAIL

赤色

ACTIVE LED と STANDBY LED が消灯の状態で赤色のままの場合は、カードはリセット状態か、カードが故障していることを示します。

Active LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はアクティブ状態だったことを示します。

Standby LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はスタンバイ状態だったことを示します。

図 2-16 MGX-FRSM-2CT3

 

図 2-17 MGX-FRSM-2T3E3

 

図 2-18 BNC-2T3

 

図 2-19 BNC-2E3

 

シリアル接続用 FRSM

シリアル接続をサポートする FRSM には次のモデルがあります。

MGX-FRSM-HS2:SCSI2-2HSSI バック カードの HSSI 回線 2 本で非チャネル化フレーム リレー サービスを提供します。各ポートは、DTE モードか DCE モードで動作します。

MGX-FRSM-HS1/B:4 個の V.35 または X.21 ポートが使用できます。各ポートは、DTE モードか DCE モードで動作します。モードは、接続されているケーブルの種類によって決まります。各ポートのモードに適したケーブル接続については、「MGX-FRSM-HS1/B の配線」を参照してください。

FRSM-HS1/B X.21 および V.35 インターフェイス

X.21 および V.35 インターフェイスのある FRSM-HS1/B の機能を次に示します。

4 本の V.21 または X.35 回線

ポートごとの DCE/DTE 選択

DCE としては、クロック速度 48 KBps、56 KBps、2 MBps まで(nx64 KBps)、8 MBps まで(nx1.5 MBps および nx2 MBps)をサポート

DTE としては、回線からクロックを取得、最大 8 MBps

1 枚のカード上のすべての回線の最大合計スループットは 16 MBps

カードあたり 200 DLCI のサポート

入力で VC ごとのキューイングをサポート、クローズドループ トラフィック管理あり

データ トラフィック用の出力ポート キューに対して、2 つの優先度レベルをサポート

多様な DCE/DTE ループバック

FRSM-HS2 HSSI のインターフェイス

HSSI インターフェイスのある FRSM-HS2 の機能は、次のとおりです。

2 本の HSSI 回線

ポートごとの DCE/DTE 選択

DCE としては、52 MBps(nx1.5 MBps および nx2 MBps)のクロック速度をサポート

DTE としては、回線からクロックを取得、最大 52 MBps

カードあたり 2000 DLCI のサポート

入力で VC ごとのキューイングをサポート、クローズドループ トラフィック管理あり

データ トラフィックの 5 つのサービス クラス(CoS)キューのサポート(高優先度、rt-VBR、nrt-VBR、ABR、UBR)

多様な DCE/DTE ループバック

FRSM-HS2 カードの Y 字型ケーブルによる 1:1 冗長性

カードの組み合わせ

次のカードの組み合わせがサポートされています。

MGX-FRSM-HS2 と SCSI2-2HSSI バック カード

MGX-FRSM-HS1/B と MGX-12IN1-S4 バック カード

カードの図

カードの外観を次に示します。

MGX-FRSM-HS2 フロント カードは、図 2-20を参照してください。

MGX-FRSM-HS1/B フロント カードは、図 2-21を参照してください。

MGX-SCSI2-2HSSI バック カードは、図 2-22を参照してください。

多機能 MGX-12IN1-4S バック カードについては、図 2-23を参照してください。このバック カードは、4 個の V.35 または X.21 ポートをサポートします。

LED インジケータ

表 2-7 表 2-8 に、FRSM-HS1/B と FRSM-HS2 の両方の FRSM T1/E1 LED 前面プレート インジケータを示します。

 

表 2-7 FRSM-HS1/B および FRSM-HS2 のカード レベル LED インジケータ

LED の種類
カラー
説明

ACT

緑色

点灯の場合、カード セットがアクティブ モードの状態であることを示します。

STBY

黄色

Active LED が消灯の状態でゆっくり点滅する場合は、カードがブート状態であることを示します。

Active LED が点灯の状態で速く点滅する場合は、カードがダウンロード中であることを示します。

速く点滅する場合は、サービス モジュールが BRAM チャネル情報を ASC に渡していることを示します。

黄色く点灯したままの場合は、カードがスタンバイ モードで、ファームウェアが ADMIN コードを実行している状態にあることを示します。

FAIL

赤色

ACTIVE LED と STANDBY LED が消灯の状態で赤色のままの場合は、カードはリセット状態か、カードが故障していることを示します。

Active LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はアクティブ状態だったことを示します。

Standby LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はスタンバイ状態だったことを示します。

MGX-FRSM-HS1/B の配線

ケーブルの型番は、Cisco 12-IN-1 シリーズのケーブルに基づいて付けられています( 表 2-8 参照)。各ケーブルの遠端にはオス型またはメス型のコネクタを使用できます。利用可能なクロック ソースは、モードに左右されます( 表 2-9 を参照)。DTE モードでは、クロック ソースは 回線 または ST (ST はケーブル内のワイヤです)のいずれかです。DCE では、クロック ソースはフロント カードです。

ケーブルの種類とモードの関係およびケーブルの部品番号については 表 2-10 を参照してください。

 

表 2-8 12IN1-4S バック カードがサポートするケーブルの種類

ケーブルの種類
X.21
V.35

DCE

X.21 DCE

V.35 DCE

DTE

X.21 DTE

V.35 DTE

 

表 2-9 MGX-FRSM-HS1/B のケーブル接続とクロック ソース

モード
ケーブルの
種類
クロック
ソース
遠端のモード

DTE

DTE

回線

DCE(遠端はオス型またはメス型のコネクタ)

DCE

DCE

内部

DTE(遠端はオス型またはメス型のコネクタ)

DTE_ST

DTE

ST回線

DCE(遠端はオス型またはメス型のコネクタ)

 

表 2-10 X.21 および V.35 のケーブル接続の種類と部品番号

ケーブルの種類
遠端コネクタ
部品番号

X.21 DTE

オス型(標準)

72-1440-01

X.21 DCE

メス型(標準)

72-1427-01

V.35 DTE

オス型(標準)

72-1428-01

V.35 DTE

メス型(非標準)

72-1436-01

V.35 DCE

メス型(標準)

72-1429-01

V.35 DCE

オス型(非標準)

72-1437-01

V.35 DTE-DCE

--

72-1441-01

ストレート型

--

72-1478-01

ループバック プラグ

--

72-1479-01


) ケーブルの種類と部品番号は、小さい方のコネクタ近くのプラスチック バンドに記載されています。


図 2-20 MGX-FRSM-HS2

 

図 2-21 MGX-FRSM-HS1/B フロント カードの前面プレート

 

図 2-22 SCSI2-2HSSI

 

図 2-23 12IN1 4S バック カードの前面プレート

 

回線エミュレーション サービス モジュール

Circuit Emulation Service Module(CESM; 回線エミュレーション サービス モジュール)の主要機能は、CBR 回線エミュレーション サービスを提供することです。このために CESM は、データ ストリームを CBR ALL1 セルに変換し、 ATM ネットワークを転送できるようにします。CESM は、ATM フォーラムの CES-IS 仕様をサポートしています。

CESM モジュールには次の 2 種類があります。

「T1 および E1 回線用 CESM」

「T3 および E3 回線用 CESM」

T1 および E1 回線用 CESM

8 ポートの AX-CESM-8T1 およびAX-CESM-8E1モデルでは、個々の物理ポートで構造化または非構造化データ転送を設定できます。CESM は ATM ネットワーク上で固定ビットレート(CBR)サービスを提供します。これにより、PBX などの回線ベースの装置を CBR 接続によって ATM バックボーン経由で相互に接続することができます。8 ポートの CESM カードは、チャネル化(nx64 KBps) と非チャネル化(T1/E1) の両方の回線ベース装置をサポートします。ATM フォーラムの用語の、structured data transfer(SDT; 構造化データ転送)と unstructured data transfer(UDT; 非構造化データ転送)は、それぞれチャネル化回線エミュレーションと非チャネル化回線エミュレーションに対して使用します。

また、異なるアプリケーションの要件を満たすために柔軟なクロッキング メカニズムが用意されています。SRTS とアダプティブ クロック リカバリのいずれかを使用する、同期クロッキングと非同期クロッキングの両方がサポートされています。

拡張機能として、動的帯域幅割り当てをオンフック/オフフック検出機能によってサポートします。これは、アプリケーションがバックボーンの帯域幅を必要としないときにその消費を減らすための機能です。これにより、VBR や ABR トラフィックなどの他のトラフィック ストリームが、通常は回線トラフィックに予約されている帯域幅を利用できるようになります。

CESM の T1 および E1 機能

8 ポート CESM カードでは、 T1 および E1 インターフェイスに次のような主要機能が備わっています。

標準ベース AAL1

ATM フォーラム CES-V.2.0 に準拠

物理インターフェイスごとに構造化か非構造化のデータ転送を選択可能

n x 64 KBps フラクショナル T1/E1 サービス用のタイム スロットは、連続している必要がある。

どの n x 64 KBps チャネルも任意の仮想回線(VC) にマッピング可能

VC ごとに AAL1 セルの部分充鎮を選択可能

スーパーフレーム(SF) および拡張スーパーフレーム(ESF) のフレーミング モードのサポート

UDT と SDT の両方で同期クロッキングのサポート

SRTS とアダプティブ クロック リカバリ方式による UDT での非同期クロッキングのサポート

個別線信号方式(CAS)を使用したオン/オフフック検出と無音圧縮

バック カード経由での物理 T1/E1 インターフェイス、またはバックボーンの TDM インフラ(SRM) を使用した高速チャネル化インターフェイスのサポート

規格準拠の適応方式により、サービス インターフェイスと ATM バックプレーンの間でトラフィックをマッピング。CESM カードは、シスコのインテリジェントなサービス品質(QoS) 管理機能と一貫しており、VC ごとの出側キューイングをサポートします。

1 枚の T1/E1 CESM カードで、SRM のあるシェルフ内の同種のアクティブ CESM カードすべてに対してホット スタンバイ冗長機能を提供可能(1 対 N 冗長化)。

SNMP や TFTP(設定および統計情報収集用)などの標準ベース管理ツール、およびコマンド行インターフェイスによってサポート。Cisco WAN Manager でも、GUI で接続と装置管理を完全にサポートします。

CESM T1/E1 の 1 対 N 冗長化

AX-CESM-8T1 と AX-CESM-8E1 の冗長性は、MGX-SRM-3T3/C によって実現されます。

1:N 冗長化では、グループに 1 枚の冗長バック カードが必要

冗長バック カードには、特別な R-RJ45 バージョン(AX-R-RJ48-8T1-LM または AX-R-SMB-8E1-LM)を使用

取り付けの要件については、「サービス リソース モジュール」を参照してください。

設定の要件については、「サービス リソース モジュール」を参照してください。

CiscoView アプリケーションを使用して冗長化を設定する方法については、CiscoView のユーザ マニュアルを参照してください。

カードの組み合わせ

カード セットは、1 枚のAX-CESM-8T1 フロント カードまたは AX-CESM-8E1 フロント カードと、次のバック カードの 1 つで構成されます。

AX-RJ48-8T1-LM

AX-R-RJ48-8T1-LM(冗長化サポート用)

AX-RJ48-8E1-LM

AX-SMB-8E1-LM

AX-R-SMB-8E1-LM(冗長化サポート用)

CESM T1 および E1

図 2-24 に 8 ポート CESM(T1 と E1)のフロント カードを示します。

図 2-25 に、MGX-CESM-8T1E1 の RJ-48 バック カードと SMB バック カードを示します。

8 ポート CESM の LED インジケータ

8 ポート CESM フロント カードの LED については、図 2-24 で説明します。

 

表 2-11 8 ポート CESM の LED インジケータ

LED の種類
カラー
説明

ACT LED
(アクティブ)

緑色

点灯の場合、カード セットがアクティブ モードの状態であることを示します。

STBY

黄色

Active LED が消灯の状態でゆっくり点滅する場合は、カードがブート状態であることを示します。

Active LED が点灯の状態で速く点滅する場合は、カードがダウンロード中であることを示します。

速く点滅する場合は、サービス モジュールが BRAM チャネル情報を PXM1 に渡していることを示します。

黄色く点灯したままの場合は、カードがスタンバイ モードで、ファームウェアが ADMIN コードを実行している状態にあることを示します。

FAIL

赤色

Active LED と Standby LED が消灯の状態で赤色のままの場合は、カードがリセット状態か、カードが故障したか、カード セットが不完全(回線モジュールがない)ことを示します。

Active LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はアクティブ状態だったことを示します。

Standby LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はスタンバイ状態だったことを示します。

スタンバイ LED と赤色の LED が両方点灯している場合は、自己診断に失敗したことを示しています。

PORT

緑色

ポートがアクティブであることを示します。

赤色

ポートのローカル アラームを示します。消灯している場合、ポートが非アクティブ(始動していない)であることを示します。

黄色

ポートのリモート アラームを示します。消灯している場合、ポートが非アクティブ(始動していない)であることを示します。

図 2-24 8 ポート CESM のフロント カード

 

図 2-25 MGX-CESM-8T1E1 の RJ-48 バック カードと SMB バック カード

 

T3 および E3 回線用 CESM

MGX-CESM-T3/E3 は、単一の T3 または E3 物理ポート経由で、速度 44.736 MBps(T3) または 34.368 MBps(E3) の非構造化データ転送をサポートします。同期タイミングのみサポートされています。

MGX-CESM-T3/E3 は、フロント カードと、T3 か E3 いずれかのバック カードからなる 2 枚のカード セットです。それぞれのバック カードには 2 つの T3 または E3 ポートがあります(各ポートは 2 基の BNC コネクタからなります)。CESM-T3/E3 フロント カードと使用すると、バック カードのポート 1 だけが使用可能になります。回線モジュール バック カードの Y ケーブル経由で 1:1 冗長性がサポートされます。

MGX-CESM-T3/E3 フロント カードを図 2-26 に示します。

T3 回線用 CESM バック カードを図 2-27 に示します。

E3 回線用 CESM バック カードを図 2-28 に示します。

CESM-T3/E3 の機能

CESM カードは、標準ベースの ATM 上のアダプテーション層を使用して回線エミュレーション サービスをサポートします。CESM-T3E3 は、AAL1 を使用して T3 または E3 用非構造化転送モードの動作を行います(ATM フォーラムの Circuit Emulation Specification Version 2.0 に準拠)。

非構造化サポート:T3/E3 非構造化データ転送のサポート

同期クロッキング:同期タイミングのみがサポートされます。クロックは、シェルフから取得する必要があります。

オンボード BERT: ボード上の BERT コントローラを使用した BERT のサポート。BERT コマンドは T3/E3 カード上で実行します。

最大接続数は 1。非構造化モードでは、1 つの論理ポートを使用して T3/E3 回線を実現し、そのポートに接続を 1 つ追加して回線をエミュレートします。

プログラム可能な出力バッファ サイズと CDV 許容値設定をサポート。ジッタと遅延要件に柔軟に対応できるようになります。

AAL1 セル消失条件発生時のビット カウント整合性の維持

CESM カードでは、ATM フォーラム CES V2.0 に基づく、入側と出側でのデータとシグナリングのトランク調整が VC ごとに可能

T3/E3 CESM カードは、 Y 字型ケーブルを使用して、CESM の 1:1 ホット スタンバイ冗長化が可能

CESM カードは、SNMP や TFTP(設定および統計情報収集用)などの標準ベース管理ツール、およびコマンド行インターフェイスによってサポートされています。Cisco WAN Manager と CiscoView ツールもまた、GUI による管理を完全にサポートします。

T3 インターフェイス

T3 インターフェイスは次のようにサポートされます。

RX と TX ポートそれぞれにデュアル メス型 75 Ω BNC 同軸コネクタを持つ、1 個の DSX-3(44.736 MBps +/-40 ppm) インターフェイス

B3ZS 回線コーディング

ANSI T1.102 準拠のパルス形状

T3 BERT と拡張ループアップ、ループダウン パターン生成/検証

同じタイプの T3 CESM カードの Y 字型ケーブルによる 1 対 1 冗長性

LOS アラーム検出/生成のサポート

送信側は受信側にループタイミングで同期されるか、シェルフに同期される

E3 インターフェイス

T3 のインターフェイスは次のものによってサポートされます。

RX と TX ポートそれぞれにデュアル メス型 75 Ω BNC 同軸コネクタを持つ、 1 個の G.703(34.368 MBps +/-20 ppm) インターフェイス

HDB3 回線コーディング

ITU G.703 準拠のパルス形状

E3 BERT と拡張ループアップ、ループダウン パターン生成と検証

同じタイプの E3 CESM カードの Y 字型ケーブルによる 1 対 1 冗長性

LOS アラーム検出/生成のサポート

送信側は受信側にループタイミングで同期されるか、シェルフに同期される

LED インジケータ

 

表 2-12 T3/E3 CESM の LED インジケータ

LED の種類
カラー
説明

ACT

緑色

点灯の場合、カード セットがアクティブ モードの状態であることを示します。

STBY

黄色

Active LED が消灯の状態でゆっくり点滅する場合は、カードがブート状態であることを示します。
Active LED が点灯の状態で速く点滅する場合は、ファームウェアを受信中であることを示します。

速く点滅する場合は、サービス モジュールが BRAM チャネル情報を PXM1 に送信中であることを示します。

黄色く点灯したままの場合は、カードがスタンバイ モードで、ファームウェアが ADMIN コードを実行していることを示します。

FAIL

赤色

Active LED と Standby LED が消灯の状態で赤色のままの場合は、カードがリセット状態か、カードが故障したか、カード セットが不完全(回線モジュールがない)ことを示します。

Active LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はアクティブ状態だったことを示します。

Standby LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はスタンバイ状態だったことを示します。

スタンバイ LED と赤色の LED が両方点灯している場合は、自己診断に失敗したことを示します。

PORT

緑色

ポートがアクティブであることを示します。

赤色

ポートのローカル アラームを示します。

黄色

ポートのリモート アラームを示します。

CESM T3/E3

CESM カードの外観を次に示します。

MGX-CESM-T3/E3 フロント カードを図 2-26 に示します。

CESM-T3/E3 の BNC-2T3 バック カード図 2-27 に示します。

CESM-T3/E3 の BNC-2E3 バック カード図 2-28 に示します。

図 2-26 CESM T3/E3 フロント カード

 

図 2-27 CESM-T3/E3 の BNC-2T3 バック カード

 


) CESM T3/E3 バック カードは、CESM-T3/E3 フロント カードと共に使用する場合、ポート 1 のみが利用できます。


図 2-28 CESM-T3/E3 の BNC-2E3 バック カード

 


) CESM T3/E3 バック カードは、CESM-T3/E3 フロント カードと共に使用する場合、ポート 1 のみが利用できます。


音声サービス(VISM)

Voice Interworking Service Module(VISM; 音声インターワーキング サービス モジュール)は、デジタル化された音声信号をパケット ネットワークで搬送するように設計されたフロント カードとバック カードのセットです。VISM により、従来の音声 TDM ネットワークと、パケット交換テクノロジーに基づいたネットワーク間とのインターフェイスまたは音声ゲートウェイが提供されます。

VISM フロント カードには次の 2 種類があります。

MGX-VISM-8T1 は、デジタル化音声を運ぶ T1 回線を最大 8 本サポートします。

MGX-VISM-8E1 は、デジタル化音声を運ぶ E1 回線を最大 8 本サポートします。

VISM のマニュアル

VISM サービスのインストール、設定、サポートについては本書では説明していません。VISM の詳細については、次のシスコのマニュアルを参照してください。

VISM の機能と設定の詳細については、『Cisco Voice Interworking Service Module Installation and Configuration』を参照してください。

VISM のバージョン サポートや機能の最新情報については、『Software Release Notes for the Cisco WAN MGX 8850, MGX 8230, and MGX 8250 Software』を参照してください。

VISM 1.5 でサポートする機能の概要

MGX 8850 の VISM 1.5 では、次の機能がサポートされます。

RTP による VoIP(RFC 1889)

VISMR 1.5 は RTP(RFC 1889) および RTCP プロトコルを使用して標準ベースの VoIP をサポートしています。これにより、VISM は他の VoIP ゲートウェイとインターワークできます。

VoAAL2(サブセル多重化使用)PVC

VISM は、ATM インフラストラクチャでの音声転送を行うための、規格準拠の AAL2 アダプテーションをサポートします。AAL2 トランキング モードもサポートしています。

Codec(コーデック)のサポート

G.711 PCM(a-law、mu-law)、G.726、および G.729a/b に対応

8 つのT1/E1インターフェイス

VISM は、G.711 PCM 符号化を使用する場合、8 つの T1 インターフェイスまたは 8 つの E1 インターフェイスをサポートします。G.726-32K や G.729a-8K といった、より複雑なコード化方式を使用する場合には、T1 インターフェイスは 6 つ、E1 インターフェイスは 5 つにそれぞれ減少します(最大 145 チャネル)。

1 対 N 冗長化

SRM を使用した 1 対 N 冗長化

T3 インターフェイス(SRM バルク分散を使用)

T3 インターフェイスは、SRM のバルク分散機能を使用してサポートされます。この場合、T3 インターフェイスは物理的に SRM モジュールで終端します。SRM モジュールは、各 T1 を取り出して、TDM バックプレーン バス経由で T1 を各 VISM カードに分散して処理を行います。

エコー キャンセレーション

VISM は、内蔵型のエコー キャンセレーションを接続単位で提供します。ユーザは必要に応じて、最大 128 ミリ秒 までの近端遅延をキャンセルすることができます。エコー キャンセレーションは、ITU G.165 および G .168 仕様に準拠しています。

音声アクティビティ検出(VAD)

VISM は Voice Activity Detection(VAD; 音声アクティビティ検出)機能によって、音声接続の無音状態と通話状態を識別します。VAD は、アクティブな音声接続時の無音期間にトラフィックを生成しないため、音声接続の帯域幅要件を縮小できます。遠端では、コンフォート ノイズが生成されます。

ECAN および VAD 制御用のファックス/モデム検出

VISM は、ファックスとモデムのキャリア トーンを継続的に監視および検出します。ファックスまたはモデムのキャリア トーンが検出されると、接続は完全な PCM にアップグレードされて、透過接続性が確保されます。ファックスおよびモデムのトーン検出により、すべての音声グレードのデータ接続との互換性が保証されます。

AAL2 経由の CAS トンネリング(AAL2 トランキング モード用)

VISM を AAL 2 モードで使用すると、CAS シグナリング情報を転送できます。CAS シグナリング情報は、タイプ 3 のパケットを使用して、AAL2 接続で透過的に伝送されます。このモードでは、VISM はシグナリング情報を解釈しません。

AAL5 経由の PRI トンネリング(AAL2 トランキング モード用)

VISMは、AAL5 VC での D チャネルのシグナリング情報の転送をサポートしています。シグナリング チャネルは、AAL5 VC 上で透過的に伝送され、遠端に配信されます。このモードでは、VISM はシグナリング メッセージを解釈しません。

音声 CAC

接続アドミッション制御(CAC)を行えるように VISM を設定して、 AAL2 モードで音声とデータ間の帯域分配を制御できるようにします。

DTMF のためのタイプ 3 パケット

VISM を AAL 2 モードで使用すると、DTMF シグナリング情報を転送できます。DTMF 情報は、タイプ 3 のパケットを使用して、AAL2 接続で透過的に伝送されます。

ベアラ/コントロールのためのデュアル(冗長)PVC

VISM は、2 つの外部ルータ(デュアル ホーミング)で終端するベアラ/シグナリング トラフィックに対し 2 つの PVC を設定する機能を備えています。VISM は、OAM ループバック セルを使用して、アクティブな PVC の状態を継続的に監視します。障害が検出されると、トラフィックは自動的にバックアップ PVC に切り替えられます。

64 K クリア チャネル転送

VISM は、64 KBps のクリア チャネル サポートをサポートします。このモードでは、すべてのコーデックが無効になり、データは VISM を介して透過的に転送されます。

G.729 の DTMF リレー

VoIP モードでは、DTMF シグナリング情報は、RTP NSE(Named Signaling Event)パケットを使用する接続を通して転送されます。

ソフトスイッチ制御付き VoIP 用 MGCP 0.1

VISM は、MGCP(メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル)バージョン 0.1 をサポートします。このオープン プロトコルを使用すると、どのソフトスイッチでも VISM モジュールとインターワークできます。

SRCP によるリソース調整

Simple Resource Control Protocol(SRCP; 簡易リソース コントロール プロトコル)は、VISM とソフトスイッチ間のハートビート メカニズムを提供します。また、SRCP はソフトスイッチにゲートウェイ監査機能も提供します。

完全な COT 機能

VISM は Continuity Test(COT; 導通性テスト)の開始側として機能できるほか、遠端が開始側になる場合にはループバックによって COT に対応することができます。

安全停止機能

この機能は、運用状態でのアップグレードを行うためのメカニズムを提供します。この機能を有効にすると、既存の呼は中断されませんが、新しい呼は許可されません。その結果、アクティブな呼がなくなり、カードでアップグレードまたはサービス中断(あるいはその両方)を行うことができます。

VISM 2.0 でサポートする機能の概要

VISM 2.0 は、上記で示した VISM 1.5 の機能をすべてサポートします。これに加えて、VISM 2.0 は次の機能をサポートしています。

RUDP を使用したソフトスイッチへの PRI バックホール

PRI バックホール機能では、コール制御を提供するソフトスイッチを使って VISM で PRI を終端できます。ISDN レイヤ 2 が VISM 上で終端し、レイヤ 3 メッセージが RUDP を使ってソフトスイッチに転送されます。

遅延の縮小(60 ミリ秒未満のラウンド トリップ)

ラウンド トリップ遅延は 60 ミリ秒未満と大幅に縮小されています。

コーデック優先順位

VISM には、呼の 2 つのエンド ポイント間でコーデックをネゴーシエートさせる機能があります。VISM を、特定のエンド ポイントに対して、コーデックの優先順序リストを持つように設定できます。コーデックのネゴシエーションは、エンド ポイント間で直接実行されるか、またはソフトスイッチで制御できます。

240 チャネルのみに制限される E1 での 31 の DS0

E1 ポート上の 31 本の DS0 チャネルはすべて使用できますが、カード 1 枚あたりのチャネル数は 240 本が上限です。

VISM の冗長化

VISM の冗長化には、MGX 8850 スイッチの 8 ポート カードの場合と同じ方法を使用します。

VISM-8T1 では、1 対 N 冗長化は SRM-3T3 を使ってサポートされます。

VISM-8E1 では、1 対 N 冗長化はSRM-3T3 または SRM-T1E1 を使用する LM 経由のみでサポートされます。

カードの組み合わせ

カード セットはAX-CESM-8T1 または AX-CESM-8E1 フロント カードと、次のいずれかのバック カードから構成されます。

AX-RJ48-8T1-LM

AX-R-RJ48-8T1-LM(冗長化サポート用)

AX-RJ48-8E1-LM

AX-SMB-8E1-LM

AX-R-SMB-8E1-LM(冗長化サポート用)

VISM カードと LED

表 2-13 に、VISM カードの LED インジケータを示します。

VISM フロント カードは、図 2-29を参照してください。

VISM バック カードは、図 2-30を参照してください。

 

表 2-13 VISM の LED インジケータ

LED の種類
カラー
説明

ACT

緑色

点灯の場合、カード セットがアクティブ モードの状態であることを示します。

STBY

黄色

Active LED が消灯の状態でゆっくり点滅する場合は、カードがブート状態であることを示します。
Active LED が点灯の状態で速く点滅する場合は、ファームウェアを受信中であることを示します。

速く点滅する場合は、サービス モジュールが BRAM チャネル情報を PXM1 に送信中であることを示します。

黄色く点灯したままの場合は、カードがスタンバイ モードで、ファームウェアが ADMIN コードを実行していることを示します。

FAIL

赤色

Active LED と Standby LED が消灯の状態で赤色のままの場合は、カードがリセット状態か、カードが故障したか、カード セットが不完全(回線モジュールがない)ことを示します。

Active LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はアクティブ状態だったことを示します。

Standby LED が点灯の状態で赤色のままの場合は、カードが故障前はスタンバイ状態だったことを示します。

スタンバイ LED と赤色の LED が両方点灯している場合は、自己診断に失敗したことを示しています。

PORT

緑色

ポートがアクティブであることを示します。

赤色

ポートのローカル アラームを示します。

黄色

ポートのリモート アラームを示します。

図 2-29 VISM フロントカード

 

図 2-30 VISM バック カード

 

ルート プロセッサ モジュール

Route Processor Module(RPM; ルート プロセッサ モジュール)は、Cisco 7200 シリーズ ルータの 1 つであり、MGX 8850 のシャーシに合うようにダブルハイト カードとして再設計したものです。RPM フロント カードには、Cisco IOS Network Processing Engine(NPE-150)が実装され、120 K パケット/秒(pps) までの処理能力があります。フロント カードはまた、モジュールからの全二重 OC-3c による MGX 8850 の内蔵セルバスへの ATM 接続も提供します。

最初は、3 種類のシングルハイト バック カード(4 ポート イーサネット、1 ポート FDDI、および 1 ポート ファースト イーサネット)がサポートされます。各モジュールは、これらのバック カードのうちの 2 つをサポートできます。

RPM では、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS) テクノロジーを使って、高品質でスケーラブルな IP+ATM 統合が可能になります。

RPM のマニュアル

RPM サービスの取り付け、設定、サポートについて本書では説明していません。RPM の詳細については、次のシスコのマニュアルを参照してください。

MGX-RPM-128/B と MGX-RPM-PR の入手方法やサポートに関しては、リリース ノート『Cisco WAN MGX 8850, MGX 8230, and MGX 8250 Software』を参照してください。

RPM の設定方法については『 Cisco MGX Route Processor Module Installation and Configuration Guide 』を参照してください。