MGX/SES 製品 PNNI ネットワーク プランニング ガイド
相互運用性とパフォーマンスのプラン ニング
相互運用性とパフォーマンスのプランニング
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目次

相互運用性とパフォーマンスのプランニング

互換性のある標準規格

仕様

物理ネットワークのプランニング

スイッチへの冗長ハードウェアの設置

隣接するスイッチ間のパラレル リンク

隣接するピア グループ間での複数リンク

外部ネットワークへの複数のリンク

ネットワーク ノード間の複数パス

各ピア グループのプランニングの指針

階層ネットワークのプランニングの指針

ピア グループ リーダーのプランニングの指針

境界ノードのプランニングの指針

相互運用性とパフォーマンスのプランニング

この章では、このマニュアルに記載のシスコ製スイッチがサポートする標準規格について解説し、このスイッチのパフォーマンス仕様を示します。

互換性のある標準規格

このマニュアルに記載のシスコ製スイッチは、次の標準規格をサポートするスイッチと相互運用できるように設計されています。

Private Network-to-Network Interface(PNNI; プライベート ネットワーク間インターフェイス)バージョン 1

User-Network Interface(UNI; ユーザネットワーク インターフェイス)3.0

UNI 3.1

UNI 4.0

Integrated Local Management Interface(ILMI; 統合ローカル管理インターフェイス)4.0

ATM Inter-Network Interface(AINI; ATM ネットワーク間インターフェイス)

Interim Inter-Switch Protocol(IISP)

Traffic Management(TM; トラフィック管理)4.0

仕様

表 2-1 に、MGX スイッチの PNNI ネットワークの仕様一覧を示します。表 2-2 には、SES を搭載した BPX スイッチの PNNI ネットワークの仕様一覧を示します。


表 2-1 および 表 2-2 に示した仕様は推奨値または最大値であり、他の機能のメモリ要件によって制約を受ける可能性があります。たとえば記載のスイッチは、接続数、リンク数、論理インターフェイス数の各最大値を同時にはサポートできません。


 

表 2-1 MGX スイッチの PNNI ネットワーキング仕様

MGX 8850(PXM45)
MGX 8850 および MGX 8950
(PXM45)
MGX 8830 および MGX 8850(PXM1E)
機能
2.0
2.1
2.1.6
2.1.7
3
4
3
4

SPG PNNI ネットワークあたりの PNNI ノード数(推奨最大値)

190

160

160

160

160

160

160

160

MPG PNNI ネットワークあたりの階層レベル数(最大値/推奨値)

1

10/3

10/3

10/3

10/3

10/3

10/3

10/3

ネットワークあたりの PNNI ピア グループ数

(推奨値)

1

1

32

32

32

32

32

32

最下位レベルの MPG ピア グループあたりの PNNI ノード数(推奨値)

255

128

128

128

128

128

128

128

スイッチあたりの PNNI リンク数(最大値)

PXM45

PXM45B

PXM45C

32

32

ピア グループあたりの PNNI リンク数(最大値)

3400

3400

3400

3400

3400

3400

3400

3400

スイッチあたりの優先ルート数(最大値)

PXM45 および PXM45B

PXM45C

--

--

--

--


 

5000


 

5000

10000

5000

5000

スイッチあたりの PNNI サマリー アドレス数(最大値)

50

50

50

50

50

50

50

50

PNNI 抑制アドレス数(最大値)

50

50

50

50

50

50

50

50

スイッチあたりの最大論理インターフェイス数(UNI、NNI、物理、仮想)

100

100

192

192

192

4000

4000

4000

スイッチあたりの物理および論理 ATM インターフェイス数(最大値)

PXM45

PXM45B

PXM45C


 

100


 

100


 

192

192


 

192

192


 

192

192

4000

4000

スイッチあたりの SVC 接続数(最大値)

50 K

50 K

50 K

50 K

250 K

250 K

13.5 K

13.5 K

スイッチあたりの SPVC 接続数(最大値)

50 K

50 K

50 K

50 K

250 K

250 K

27 K

27 K

スイッチあたりの合計接続数(SVC および SPVC)

50 K

50 K

50 K

50 K

250 K

250 K

27 K

27 K

インターフェイスあたりの ATM プレフィックス数(最大値)

16

16

16

16

16

16

16

16

インターフェイスあたりの ATM アドレス数(最大値)

256

256

256

256

256

256

256

256

スイッチあたりの ATM スタティック アドレス数(最大値)

3000

3000

3000

3000

3000

3000

3000

3000

スイッチあたりの P2MP ルート接続数

--

--

--

--

--

5 K

--

--

スイッチあたりの P2MP リーフ接続数

--

--

--

--

--

10 K

--

--

ルートあたりの P2MP リーフ数

--

--

--

--

--

128

--

--

ルート P2MP 接続あたりの許容パーティ数

--

--

--

--

--

1 K

--

--

 

表 2-2 SES を搭載した BPX スイッチの PNNI ネットワーキング仕様

BPX/SES
機能
SES 1.0
SES 1.1
SES 3
SES 4

SPG PNNI ネットワークあたりの PNNI ノード数(最大値/推奨値)

255/190

255/128

255/128

255/128

PNNI ネットワークあたりの階層レベル数(最大値/推奨値)

1/1

10/3

10/3

10/3

ネットワークあたりの PNNI ピア グループ数

(推奨最大値)

1

32

32

32

ピア グループあたりの PNNI ノード数(推奨最大値)

255

128

128

128

スイッチあたりの SVC 接続数

50 K

50 K

100 K

100 K

スイッチあたりの SPVC 接続数

50 K

50 K

100 K

100 K

スイッチあたりの物理 ATM インターフェイス数(最大値)

100

100

100

100

スイッチあたりの優先ルート数(最大値)

--

--

1000

1000

物理ネットワークのプランニング

このマニュアルに記載の PNNI スイッチでは、冗長なハードウェアやリンクを使用するように物理ネットワークが設計されているときに限り、接続を再ルーティングして、機器障害やリンク障害に対応できます。PNNI ネットワーキングを設計する際の注意事項は、次のとおりです。

スイッチへの冗長ハードウェアの設置

隣接するスイッチ間でのパラレル リンクの設置

隣接するピア グループ間での複数リンクの設定

外部ネットワークとの接続時の複数のリンクの使用

相互に通信する任意の 2 つのノード間に複数の通信パスを実現

以降、上記の注意事項について補足説明をします。

スイッチへの冗長ハードウェアの設置

このマニュアルに記載のスイッチは、冗長電源、Processor Switch Module(PXM;プロセッサ スイッチング モジュール)カード、ライン カード、およびトランク カードをサポートしています。PNNI は呼の再ルーティングができます。ただし、冗長ハードウェアを使用すると、ハードウェア障害による再ルーティングが防止されるので、ネットワークの安定性とパフォーマンスが向上します。

隣接するスイッチ間のパラレル リンク

隣接するスイッチ間に 2 つ以上のリンクがある場合、これをパラレル リンクと呼びます。パラレル リンクにより、同一のパスに沿ったリンクが冗長になります。リンクのどちらかが故障しても、もう一方のリンクが利用できます。

デフォルトでは、MGX スイッチはパラレル リンク上で負荷バランシングを行います。負荷バランシングでは、4 つの方法のどれかを使用してパラレル リンク上でのトラフィック負荷を均衡させます。他のリンクで利用できる帯域幅があるにもかかわらず、ある 1 つのリンクが過負荷に陥らないようにするのが目的です。負荷バランシングの詳細については、 第 4 章「中間ルート選択のプランニング」 を参照してください。

隣接するピア グループ間での複数リンク

2 つのピアグループ間では、2 つの境界ノードを通じて通信します。2 つの境界ノード間のパラレル リンクにより、信頼性が向上します。2 つのピア グループ間の通信を処理する境界ノードをさらに追加することで、代替のルーティング パスが設定され、シングル ノード障害によるネットワークの停止が防止されます。

外部ネットワークへの複数のリンク

外部ネットワーク リンクとは、非 PNNI ネットワーク リンクのことです。外部ネットワーク リンクには、AINI リンクおよび IISP リンクがあります。内部ネットワーク リンクと同様に、パラレル リンクや追加の境界ノードを使用して外部ネットワークへの代替パスを用意してください。外部ネットワークに複数の静的リンクを設定する場合は、忘れずにすべての冗長リンクに ATM アドレスのアドバタイズメント設定を複製してください。

ネットワーク ノード間の複数パス

設計上は、相互に通信するノードの任意のペア間で必ず 2 種類のパスが存在するようにします。冗長リンクのペアは 1 つのパスに数えます。あるスイッチ サイトが火災や地震によって損傷した場合でも、送信元スイッチと宛先スイッチの間には、代替パスを提供するスイッチが他に少なくとももう 1 つあります。

各ピア グループのプランニングの指針

PNNI トポロジをプランニングする際の最初の手順は、すべてのネットワークノードを 1 つのピアグループ、または階層ピア グループのいずれに入れるかを決定することです。シングル ピア グループ トポロジおよび階層ピア グループ トポロジについては、 第 1 章「PNNI の概要」 を参照してください。ネットワークがシングル ピア グループの機能以上に拡大する場合には、階層ピア グループ トポロジを使用する必要があります。

シングル ピア グループ トポロジのプランニングは、階層 PNNI ネットワーク内の 1 つのシングル ピア グループのプランニングと同じです。シングル ピア グループ ネットワークのプランニングと、階層ネットワークのプランニングの違いは、階層ネットワークでは、ピア グループ間の通信をプランニングしなければならないことです。次の一覧に、シングル ピア グループの機能と指針を示します。

100 ノードに満たないネットワークでは、シングル ピア グループ トポロジを使用することを推奨する。

シングル ピア グループでは最大 190 ノードがサポートされる(表 2-1を参照)。

シングル ピア グループ内のすべてのノードは、内部リンクのパス上で相互に通信できる必要がある。あるピア グループ内のノード A と ノード B の間の唯一のパスが他のピア グループを経由していると、ノード A とノード B の間の PNNI アドバタイズメントは、他のピア グループの境界でブロックされます。

PNNI は、シングル ピア グループ内の最大 20 ノードまでの呼をルーティングできる。ピア グループの構造は、どのノードも他のノードまで 20 ホップ以下である必要があります。

シングル ピア グループ内のノードが増えるにしたがって、各ノードでのネットワークとシステムのリソース要件も増える。

ネットワークの PNNI 処理の要件のレベルは、サポートするサービス クラスに依存する。たとえば、CBR と VBR の呼は、ABR と UBR の呼に比べて、より多くのリソースを消費します。

ネットワークのノード数の上では階層トポロジが必要でなくても、他の要件により階層トポロジが必要になることがある。 たとえば、境界分割階層が持つ個別ピア グループ管理機能を利用する場合は、複数のピア グループを設定する必要があります。

ピア グループをプランニングする場合は、今後の拡大も考慮する。現在のノード数がシングル ピア グループの最大値に近づいている場合は、階層トポロジを使用することを検討して、あとでネットワークが拡大したときに再設定しなくても済むようにします。

階層ネットワークのプランニングの指針

ネットワークを複数ピア グループに分割する場合、次の手順は、このようなピア グループ間の通信をプランニングすることです。ピア グループ間の通信を可能にするため、各ピア グループのピア グループ リーダーを特定する必要があります。以降、階層ネットワークでピア グループ リーダーと境界ノードをプランニングする際の指針について説明します。

ピア グループ リーダーのプランニングの指針

ピア グループ リーダーは、PNNI 階層の 1 つ上のレベルで、そのピア グループを代表する論理ノードです。ピア グループリーダーについては、 第 1 章「PNNI の概要」 を参照してください。ピア グループ リーダーをプランニングする場合には、次の事実と指針を参考にしてください。

あるピア グループが別のピア グループと通信する場合には、ピア グループ リーダーとして機能できるノードが、そのピア グループに少なくとも 1 つなければならない。

設計の際、ピア グループ内の複数のノードがピア グループ リーダーになるように設定するのがよい。ピア グループの優先度は設定可能なパラメータで、これによりピア グループ リーダーの候補のどれがピア グループ リーダーになるかが決まります。

ピア グループ リーダーでの増加する処理要件に対応するため、ピア グループ リーダー スイッチのトラフィック負荷を減らすように検討し、同じスイッチがピア グループ リーダーと境界ノードを兼ねるような使い方は避ける。

境界ノードのプランニングの指針

境界ノードは 1 つのピア グループに属する物理ノードで、他のピア グループに属するノードへの外部リンクを持っています。境界ノードについては、 第 1 章「PNNI の概要」 を参照してください。境界ノードでは増加する処理要件に対応するため、境界ノードのピア グループ内部のトラフィック負荷を減らし、同じスイッチが境界ノードとピア グループ リーダーを兼ねるような使い方は避けてください。