Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール (RPM-XF) インストレーション コンフィギュレーション ガイド Release 5.1
MGX RPM-XF の概要
MGX RPM-XF の概要
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

MGX RPM-XF の概要

マニュアルの変更点

RPM-XF のパフォーマンス

RPM-XF ハードウェアの概要

RPM-XF システムの仕様

MGX 8850 セルバス

MGX 8850 シリアル バス インターフェイス

RPM-XF ミッドプレーン コネクタ

前面パネル LED

Cisco IOS ソフトウェアの互換性

MGX RPM-XF の概要

この章では、MGX Route Processor Module(RPM-XF; ルート プロセッサ モジュール)の概要と
MGX 8850 スイッチとの関係を説明します。この章の内容は次のとおりです。

マニュアルの変更点

RPM-XF のパフォーマンス

RPM-XF ハードウェアの概要

RPM-XF システムの仕様

MGX 8850 セルバス

MGX 8850 シリアル バス インターフェイス

RPM-XF ミッドプレーン コネクタ

前面パネル LED

Cisco IOS ソフトウェアの互換性

マニュアルの変更点

表1-1 に、Release 5.1 以降にこのマニュアルに対して加えられた変更を示します。

 

表1-1 旧リリースからのマニュアルの変更点

該当箇所とリンク
状態
内容

「MGX RPM-XF フロント カードとバック カードの取り付け」

新規

「SFP モジュールの取り付け」(P. 3-11) および 「SFP モジュールの取り外し」(P. 3-11) を追加

「MGX-XF-UI および MGX-XF-UI/B 管理バック カードの取り付けと設定」

新規

「MGX-XF-UI/B 管理バック カード」(P. 4-4) を追加

「MGX-1OC12POS および MGX-2OC12POS バック カードの取り付けと設定」

変更

「MGX-2OC12POS の概要と機能」(P. 5-4) の SFP 仕様を更新

「MGX-2OC12POS の概要と機能」(P. 5-4) の前面プレートの図を更新

「Cisco MGX-1GE および MGX-2GE ギガビット イーサネット バック カードの取り付けと設定」

変更

「SFP の仕様」(P. 6-5) を更新

「MGX-2GE の機能と仕様」(P. 6-4) の前面プレートの図を更新

MGX-1GE と MGX-2GE で別の項に分かれていた情報の大部分を話題別に再編

「サービス品質(QoS)の設定」

変更

「インターネット プロトコル ヘッダー圧縮の設定」(P. 10-25) に情報を追加

新しい項 「IP 無線アクセス ネットワークの有効化」(P. 10-29) を追加

付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」

変更

「SFP の仕様」(P. B-8) を更新

付録 D 「コマンドの要約」

変更

「ユーザ EXEC モード コマンド」(P. D-2) を更新

「特権 EXEC モード コマンド」(P. D-4) を更新

「グローバル設定モード コマンド」(P. D-7) を更新

「インターフェイス設定モード コマンド」(P. D-11) を更新

RPM-XF のパフォーマンス

MGX RPM-XF は、PXM45 プロセッサ モジュールを使用する MGX 8850 プラットフォーム用の高性能な次世代 RPM です。RPM-XF は RM7000A MIPS 処理エンジンをベースにしたルータ モジュールであり、32 のスロットを持つ MGX 8850 のほぼすべてのダブルハイト サービス モジュール用スロットに収まります(図1-1 を参照)。


) MGX RPM-XF はスロット 1~6 と 9~14 に取り付けられます。


RPM-XF ハードウェアは、パケット交換機能において 2 百万 pps を超える転送テクノロジーを備えています。転送エンジンはパケット ベースであり、複数のスイッチ インターフェイス テクノロジーを組み合わせてシステムのミッドプレーンにインターフェイスされます。

ルーティング機能に加え、上部バック カード スロットに装着するバックカードにより、1 本または 2 本の高速アップリンク(OC12 POS またはギガビット イーサネット)もサポートします。別の管理バック カードでは、コンソール接続と補助接続、および 2 つのファースト イーサネット ポートが使用可能です。このカードは下部バック カード スロットに装着します。

RPM-XF では、ATM プラットフォームにおいて統合化 IP を実現し、MPLS テクノロジーを使用して、Point-to-Point Protocol(PPP; ポイントツーポイント プロトコル)、IP Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)などの統合サービスを可能にします。RPM-XF は、ATM および ATM インターフェイス レイヤ 3 終端経由での Cisco IOS ベースのマルチプロトコル ルーティング、高速 LAN 経由でのローカル サーバ相互接続、アクセス集中、およびイーサネット LAN と MGX 8850 の WAN 設備間のスイッチング機能を提供します。

RPM-XF ハードウェアの概要

MGX RPM-XF-512 モジュールは、32 スロットのダブルハイト MGX 8850 シャーシに取り付けます。RPM-XF は PXM45 スイッチ モジュール、MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B、MGX-1OC12POS-IR、MGX-2OC12POS、MGX-1GE、および MGX-2GE バック カードに接続し、またミッドプレーンを介して他のサービス モジュールにも接続します。

RPM-XF は、電力をミッドプレーンから受け、PXM45 との通信を、IP over ATM を使用してミッドプレーンを通じて行います。RPM-XF では、Cisco IOS ソフトウェアを実行します。

MGX 8850 は、RPM-XF から来るトラフィック負荷の影響を受けます。RPM-XF トランクのトラフィックはすべて、統合化 ATM インターフェイスを経由して MGX 8850 シリアル バスに到達し、ここでトラフィックは適切なサービス モジュールまたは RPM-XF に振り分けられます。ユーザ データが PXM45 を経由して流れるようにするには、RPM-XF と PXM45 の両方を手動で設定して、接続を作成します。

RPM-XF は、統合化 ATM インターフェイス(固定接続された ATM ポート接続)を備えています。RPM-XF は、上部バック カード スロットのバック カードと下部バック カード スロットのコンソール(または補助)デュアル ファースト イーサネット バック カードによって、1 本または 2 本の高速アップリンクをサポートします。高速アップリンクは、1 ポートまたは 2 ポートの OC12 POS か、1 ポートまたは 2 ポートのギガビット イーサネットのいずれかのバック カードです。

RPM-XF は、MGX 8850 シャーシの 1 つのスロットに装着し、MGX 8850 ミッドプレーンに接続します(図1-1 を参照)。RPM-XF を(MGX 8850 シャーシの前面に)取り付けた場合、RPM-XF のバック カードも(MGX 8850 シャーシの背面から)ミッドプレーンに接続し、そのポートをネットワーク デバイスにケーブル接続する必要があります(図1-2 を参照)。ケーブルと接続の詳細については、 付録 B 「ケーブルとコネクタの仕様」 を参照してください。


) MGX 8850 では、スロット 7 とスロット 8 は、シャーシのダブルハイトを占有する PXM45 カード用に予約されています。スロット 15、16、31 および 32 も予約されています(図1-1 を参照してください。PXM45 と RPM-XF カードが MGX 8850 シャーシの前面に実装された様子を示しています)。


図1-2 に MGX 8850 シャーシの背面図を示します。PXM45-UI-S3 カードが上部スロットに、また PXM ハードディスクが PXM45 のすぐ裏側に見られます。同じ図に示すように、MGX-1OC12POS-IR または MGX-1GE のいずれかのバック カードは常に RPM-XF の上部ベイの背面スロットに実装し、MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B 管理カードは常に下部ベイの RPM-XF カードのすぐ裏側のスロットに実装します。

図1-1 MGX 8850 シャーシに取り付けられている RPM-XF(正面図)

 

図1-2 MGX 8850 に取り付けられている RPM-XF バック カード(背面図)

 

RPM-XF は、RM7000A MIPS プロセッサ、パラレル パケット処理エンジン、統合化 ATM インターフェイス、およびシリアル インターフェイス ASIC を使用して、MGX 8850 シリアル インターフェイス コントローラとインターフェイスします。

MGX 8850 シャーシには、合計 12 枚の RPM-XF を取り付けることができます。その結果、複数の
RPM-XF を使用して、負荷分散を実現できます。負荷分散は、複数の RPM-XF ルータ ブレード間で接続を手動で分配することによって行います。

図1-3 MGX 8850 ミッドプレーンとバック カードに接続されている RPM-XF

 

RPM-XF は、MGX 8850 のミッドプレーン アーキテクチャに収容でき、フロント カードは Cisco IOS ルータ サービスを、バック カードはネットワークへの物理接続を提供します。RPM-XF フロント カードはまた、全二重 OC-24 により MGX 8850 シリアル インターフェイスへの ATM 接続を提供します。

RPM-XF バック カードは、フロント カードへの接続に、デュアル PCI バスを使用します(図1-3 を参照)。各 RPM-XF カードには、2 枚のシングルハイト バック カードが備わっています。次に示すシングルハイト高速アップリンク バック カードがサポートされています。これらのカードは、上部スロットに取り付ける必要があります。

1 ポート OC12 POS

2 ポート OC12 POS

1 ポート ギガビット イーサネット

2 ポート ギガビット イーサネット

管理カードは常に下部スロットに取り付けます。

たいていの場合、サービス プロバイダーのネットワーク コアでは、OSPF または IS-IS が推奨ルーティング プロトコルですが、可能な場合は、BGP を追加使用することにより、次のすべての IP ルーティング プロトコルが RPM-XF でサポートされます。

スタティック ルート

IGRP

RIPv1

RIPv2

OSPF

EIGRP

IS-IS

BGP(マルチプロトコル拡張付き)


) MAC アドレスは、シャーシのスロットに割り当てられており、特定のカードやインターフェイスに割り当てられるわけではありません。新しい RPM-XF をスロットに取り付けると、その RPM-XF は、そのスロットに割り当てられている MAC アドレスを受け取ります。別のスロットまたはシャーシに RPM-XF カードを移動すると、その RPM-XF カードは新しい MAC アドレスを受け取ります。


RPM-XF システムの仕様

RPM-XF カードの主な仕様を 表1-2 に示します。

 

表1-2 RPM-XF カードの仕様

フロント カード

RPM-XF

カード寸法

398Mm(15.65 インチ)×402Mm(15.83 インチ)(ダブルハイト)

重量(フロント カードおよびバック カード)

3.06Kg

プロセッサ

400MHz RM7000A RISC

消費電力

110W

セルバス インターフェイス速度

OC-3

シリアル インターフェイス速度

OC-24

メモリ

最大 512MB DRAM、最大 64MB フラッシュ

コンソール ポート

設定ポート。設定したレジスタに基づく非同期インターフェイス、速度は 115,200 ボーまで設定可能

補助ポート

メンテナンス ポート。非同期インターフェイス、速度は 115,200 ボーまで設定可能。詳細は「コンソール ポートと補助ポートのポート速度の設定」を参照。

バック カード
(ポート アダプタ)

ファースト イーサネット(100baseT)ポートを 2 基装備した
MGX-XF-UI または MGX-XF-UI/B 管理バック カード。
MGX-XF-UI/B バック カードをスロットに装着して MGX 8880 RCON モジュールを接続します。

高速バック カード

MGX-1OC12POS-IR および MGX-20C12POS

MGX-1GE および MGX-2GE

MGX 8850 セルバス

MGX 8850 ミッドプレーン内の MGX 8850 セルバスは、RPM-XF、サービス モジュール(セルバス スレーブ)、および PXM45(セルバス マスター)間の通信に使用されます(図1-3 を参照)。各セルバスは PXM45 カード セットに接続されます。アクティブになるセルバスは、一度に 1 本に限られます。

マスターからスレーブへの通信は、全スレーブへのブロードキャストで行われます。セル ヘッダーの最初のバイトには、アドレス指定情報が含まれています。各スレーブはデータ トラフィックを監視して、自分のスロット宛てのセルを「ピック アップ」します。また、マルチキャスト ビットにより、全スレーブが 1 つのセルを同時に受信することもできます。

スレーブからマスターへの通信は、スレーブへの通信より複雑です。多数のスレーブが同時に送信する可能性があるため、スレーブ間の調停が必要になります。所定のセル期間の開始時に、マスターはすべてのスレーブをポーリングし、スレーブがデータ送信を持っているかどうかをチェックします。このセル期間が終わるまでに、マスターは、スレーブの 1 つに送信することを承諾、つまり許可します。ポーリングとデータ送信は、同時に行われます。

MGX 8850 シリアル バス インターフェイス

ATM 接続は、固定の内部 ATM インターフェイスであり、MGX 8850 ミッドプレーンに直接接続されます。ATM インターフェイスは、MGX 8850 シリアル バス インターフェイスを介して高速クロスバー スイッチに接続します。シリアル バス インターフェイスは、4 つの高速シリアル リンクによる 2 つの冗長セット(A と B)として構成されます。これらの高速シリアル リンクは、1.25Gbps のビットレートでシリアル データを伝送します。各リンクの送信回線と受信回線は独立しており、ギガビット イーサネットの SERDES トランシーバを使用して信号の差分伝送を行います。

RPM-XF は ATM セルベースの専用 ASIC を介してシリアル バス インターフェイスに接続されます。パケットからセルへの変換は、2 つの専用 segmentation and reassembly(SAR; 分割と再組立)デバイスを介して行われます。このデバイスはシリアル バス ASIC によってセルレート OC-24 をサポートします。

RPM-XF ミッドプレーン コネクタ

MGX 8850 セルバスと RPM-XF バック カードの相互接続は、RPM-XF マザーボードの背面に配置されているコネクタ 2 組を経由して行われます(図1-3 参照)。コネクタ 2 個で、各 360 本、合計 720 本のピンがあります。

前面パネル LED

LED は、RPM-XF の現在の動作状態を示します(図1-4 を参照)。この LED を見れば、RPM-XF の障害状態がわかります。サポートが必要な場合は、システム管理者に連絡するか、必要ならば製品をお買い上げの弊社販売代理店にご連絡ください。RPM-XF 前面パネルの LED 点灯状態とその定義については、 付録 A 「MGX RPM-XF のメンテナンス」 の「 前面パネルの LED 表示」を参照してください。

図1-4 RPM-XF の前面パネル

 

Cisco IOS ソフトウェアの互換性

RPM-XF は、Cisco IOS Release 12.3(11)T4 でサポートされています。

RPM-XF のソフトウェア設定の詳細については、Cisco IOS のコンフィギュレーションおよびコマンド リファレンスのマニュアルを参照してください。