Cisco MGX 8800/8900 シリーズ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 5.1
PXM バックアップ ブート手順
PXM バックアップ ブート手順
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

PXM バックアップ ブート手順

PXM バックアップ ブート モードへの移行

バックアップ ブート モードでのファイル システムの参照

アップデート ソフトウェアの検索

スイッチとのソフトウェア ファイルの相互転送

スイッチの設定の解除

PXM ハードディスクの初期化

PXM バックアップ ブート手順

PXM カードは、起動すると最初にカード上のブート ソフトウェアをロードします。PXM カードがランタイム ファームウェアをロードできないと、カードは バックアップ ブート と呼ばれるモードでブート ソフトウェアを実行し続けます。次に、バックアップ ブート プロンプトを示します。

pxm1ebkup> :PXM1E の場合

pxm45bkup> :PXM45 の場合

PXM カードの初期化やブート ソフトウェアのアップグレードなど、一部の手順は、バックアップ ブート モードで実行する必要があります。この付録では、次の手順について説明します。

「PXM バックアップ ブート モードへの移行」

「バックアップ ブート モードでのファイル システムの参照」

「アップデート ソフトウェアの検索」

「スイッチとのソフトウェア ファイルの相互転送」

「スイッチの設定の解除」

「PXM ハードディスクの初期化」

PXM バックアップ ブート モードへの移行

ブート ソフトウェアの書き込みなど、一部の設定手順を実行するためには、PXM バックアップ ブート モードにする必要があります。次の手順では、バックアップ ブート モードに移行する方法について説明します。


ステップ 1 PXM-UI-S3 または PXM-UI-S3/B バック カードの CP ポートを使用して、CISCO_GP 特権を持つユーザ名で PXM カードとの CLI セッションを確立します(まだ確立していない場合)。


) CP ポート セッションは、ノードをリセットして「バックアップ ブート モード」でコマンドを入力するために必要になります。他の接続方式では、バックアップ ブート モードにアクセスできません。


ステップ 2 スイッチのプロンプトで sh コマンドを入力して、PXM のシェル モードに切り替えます。

mgx8850a.7.PXM.s > sh
 

シェル モード プロンプトが、 pxm1e> または pxm45> で表示されます。

ステップ 3 シェル プロンプトで sysBackupBoot コマンドを入力します。

pxm1e> sysBackupBoot
 

) このコマンドおよびシェル モードで入力する全コマンドは大文字と小文字を区別します。


このコマンドを入力すると PXM カードがリブートされます。


ヒント ターミナル サーバを介してCPポートにアクセスしている場合、PXM をリブートすると接続が中断される場合があります。正しくない文字列が表示されたり、表示が「ハングアップ」したりします。この場合は、端末ソフトウェアのコマンドを使用して端末接続をリセットします。正しくリセットされると、スイッチのステータス メッセージが表示されます。


リブートが完了すると、PXM Backup Boot バナーが表示されます。

ステップ 4 PXM Backup Boot バナーが表示されたら、Enter キーを押してバックアップ ブート プロンプトを表示します。バックアップ ブート プロンプトは、 pxm1ebkup> または pxm45bkup> のいずれかです。

バックアップ ブート プロンプトが表示されたら、バックアップ ブート モードになったことがわかります。


注意 debug コマンドのようなバックアップ ブート モードのコマンドは、スイッチのリソースを使うので、スイッチのパフォーマンスが低下することがあります。製品のマニュアルに説明されているバックアップ ブートのコマンドだけを使用するようにお勧めします。いくつかのコマンドを試しに実行するだけでも、スイッチのパフォーマンスが著しく低下したり、スイッチのオペレーションを完全に妨げられたりすることがあります。

ステップ 5 再起動した PXM が、同じスイッチのアクティブ PXM に対するスタンバイ カードである場合は、 sysPxmRemove コマンドを実行して、このアクティブ カードによって作業対象のカードが再起動されないようにします。


 


ヒント バックアップ ブート モードで利用できるコマンドのリストを表示するには、help コマンドを入力します。


バックアップ ブート モードでのファイル システムの参照

PXM のハードディスクには、ログ ファイル、設定ファイル、およびブートとランタイムの両方のソフトウェアが保存されています。スイッチのオペレーティング システムは UNIX 形式のコマンド セットをサポートしているので、このコマンド セットを使用して、ログ ファイルの検索やソフトウェアのアップデートの管理ができます。多くのコマンドは、スイッチ プロンプトで実行する場合と同じですが、バックアップ ブート モードでは、ファイルのパスを引用符で囲む必要があります。表B-1 に、ファイル システムの参照に使用できるコマンドを示します。


) スイッチのファイル システムのファイル名とディレクトリ名は大文字小文字を区別します。


 

表B-1 バックアップ ブート プロンプトにおけるファイル システム コマンド

コマンド
説明

cd

ディレクトリを変更します。

シンタックス: cd "< path >"

例: cd "C:FW"

copy

ある場所から別の場所にファイルをコピーします。

シンタックス: copy "< source file name >", "< destination file name >"

例: copy "C:FW/pxm1e_002.001.000.000_bt.fw", "C:FW/test"

remove

ファイルを削除します。

シンタックス: remove "< file name >"

例: remove "test"

ll

各ファイルの名前、サイズ、変更日付、変更時刻など、詳細形式でディレクトリの内容を表示します。また、このコマンドは総ディスク容量と空きディスク容量も表示します。

シンタックス:ll [" path "]

例: ll "C:FW"


) バックアップ ブート モードで最初にセッションを開始すると、ランタイム ソフトウェアの bootChange コマンドで指定したリモート サーバのディレクトリが、現在の作業ディレクトリになります。ll コマンドを入力したときに、リモート サーバがアクセスできないか存在していないと、スイッチはこのリモート サーバにアクセスしようとしている間、ハングしているかのように見えます。これを避けるため、cd コマンドでまず C: ドライブを選択するか、ll コマンドにパスを指定します。PXM カードがリモート サーバを探しているときに、これをリブートするには、Ctrl+Xを押します。


ls

ファイル名、総ディスク容量、空きディスク容量など、標準形式でディレクトリの内容を表示します。

シンタックス:ls [" path "]

例: ls

pwd

現在の作業ディレクトリを表示します。バックアップ ブート モードで最初にセッションを開始すると、ランタイム ソフトウェアの bootChange コマンドで指定したリモート サーバのディレクトリが、現在の作業ディレクトリになります。C: ドライブのディレクトリに移動するには、 cd コマンドを入力します。

シンタックス:pwd

例:pwd

rename

ファイルの名前を変更します。

シンタックス:rename "<old file name>", "<new file name>"

例: rename "test", "deleteme"

whoami

現在のセッションのログイン名を表示します。バックアップ ブート モードに入るには、ユーザのログイン手続きが必要でないため、 whoami コマンドで報告されるユーザ名は、ランタイム ソフトウェアの bootChange コマンドでリモート サーバへアクセスするために設定したユーザ名になります。

シンタックス:whoami

例:whoami

アップデート ソフトウェアの検索

ソフトウェア アップデートの検索については、『 Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00 』 および『 Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.1.00 』を参照してください。

スイッチとのソフトウェア ファイルの相互転送

ここでは、バックアップ ブート モードのときにスイッチと他のコンピュータとの間でソフトウェア ファイルをコピーする手順について説明します。スイッチは、ランタイム ソフトウェアを完全にロードする前の段階でバックアップ ブート モードかシェル モードで終了するため、通常、この手順を使用することになります。


) スイッチがスイッチ プロンプト(スイッチ名を含んだ)を表示したら、付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」「ソフトウェア ファイルのスイッチへのコピー」で説明する手順に従ってファイルをスイッチにコピーします。


Cisco Cisco MGX スイッチでは、FTP を利用して、他のスイッチまたはコンピュータとの間でファイル転送を行うことができます。FTP クライアント ソフトウェアがあって、しかもスイッチとソフトウェア ファイルが保存されているサーバの両方にネットワークを介して接続している場合は、FTP でサーバからスイッチにファイルを転送できます。また、この FTP サービスを使用して、ハードディスクを交換する前にログ ファイル、ブート ファイルとランタイム ファイル、または保存した設定ファイルを復元することができます。

FTP サービスを使用してファイルを転送するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 ソフトウェア ファイルをスイッチにコピーする場合は、『 Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00 』または『 Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.1.00 』 を参照して、ファイルをダウンロードできるサーバを探します。

ステップ 2 FTP クライアント ソフトウェアが動作するワークステーションを使用して、ファイルが保存されているサーバとスイッチの両方に接続します。

ファイルの転送手順は、使用する FTP クライアント ソフトウェアによって異なります。FTP 接続を開始するときは、次の点に注意してください。

スイッチの IP アドレスを入力してスイッチを選択します。

ユーザ名とパスワードを要求されたら、バックアップ ブート モードのユーザ名 ciscoパスワード ciscoinc を入力します。

ステップ 3 スイッチとのファイル転送は、すべてバイナリ モードを選択します。ファイルは次のディレクトリにあります。

PXM、SRM、およびサービス モジュールの各ファイルは、ディレクトリ C:FW にあります。

ログ ファイルはディレクトリ C:LOG にあります。

設定ファイルはディレクトリ C:CNF にあります。

RPM-PR および RPM-XF のファイルは、ディレクトリ E:RPM にあります。

ステップ 4 ファイルがスイッチに転送されたことを確認するために、この付録で前述した 「バックアップ ブート モードでのファイル システムの参照」 に示したディレクトリ コマンドを使用します。


 

スイッチの設定の解除

スイッチのすべての設定を解除するには、 sysClrallcnf コマンドを使用します。このコマンドは、すべてのプロビジョニング データと、スイッチ名や SNMP 設定などの一般的なスイッチの設定パラメータの大部分をクリアします。

PXM ハードディスクの初期化

スイッチのトラブルシューティング プロセスで、PXM のハードディスクが正常に動作していないことがわかった場合、次の手順に従ってハードディスクを再度初期化することで問題を解決できることがあります。


ステップ 1 この章で前述した 「PXM バックアップ ブート モードへの移行」 の手順に従って、影響を受けたハードディスクが接続されている PXM 上で、バックアップ ブート セッションを確立します。

ステップ 2 次の例のように diskFormat コマンドでディスクのフォーマットを開始します。

pxm1ebkup>diskFormat "C:"
IDE: format in progress. This takes a while ........
 

フォーマットが終了すると、次のようなメッセージが表示されます。

Disk format complete. Reboot the system .....
"C:" formatted.
value = 0 = 0x0
 

ステップ 3 reboot 2 コマンドを実行してカードを再起動します。

ステップ 4 stop auto-boot プロンプトが表示されたら、 Enter キーを押してバックアップ ブート モードに切り替えます。次の例に、新しく初期化されたハードディスクを検出したときに表示されるプロンプトとメッセージを示します。

Press Return key to stop auto-boot...2
 
To avoid reset from the Active card, use sysPxmRemove()
Use sysFWLoad() for FW download from active PXM.
********************************************************
* Disk does not have valid configuration. *
* Please run sysDiskCfgCreate(), and then reboot. *
********************************************************
pxm1ebkup>
 

ステップ 5 再起動した PXM が、同じスイッチのアクティブ PXM に対するスタンバイ カードである場合、 sysPxmRemove コマンドを実行して、このアクティブ カードによって作業対象のカードが再起動されないようにします。

ステップ 6 sysDiskCfgCreate コマンドを実行してPXM ハードディスクを設定します。

ステップ 7 スタンドアロンの PXM カードである場合は、この付録で前述した 「スイッチとのソフトウェア ファイルの相互転送」 の手順に従って、ランタイム ソフトウェア ファイルとブート ソフトウェア ファイルをスイッチにコピーします。

ステップ 8 reboot コマンドを実行してカードを再起動します。

ステップ 9 スタンドアロンの PXM カードである場合は、 第 2 章「一般的なスイッチ機能の設定」 「設定のクイックスタート」 で説明する手順に従って、新しいスイッチに行うのと同じ方法でスイッチをセットアップします。

ステップ 10 スタンバイ PXM カードである場合は、アクティブ PXM45 カードが、新しくフォーマットしたハードディスクをアクティブ カードの設定を使用してアップデートします。アップデートが終了すると、このカードはスタンバイ モードになり、ユーザ名とパスワードを求めるプロンプトが表示されます。ユーザ名とパスワードを入力してログインします。ログインした後に、スイッチのプロンプトに s の文字が表示された場合は、カードがスタンバイ モードで動作していることがわかります。たとえば、次のように入力します。

pop20one.8.PXM.s >
 

) スイッチのプロンプトには、最初、初期化の i が表示されます。Enter キーを押してアップデートしたスイッチ プロンプトを表示するか、カードがスタンバイ モードで動作していることが示されるまで dspcds コマンドを何回か実行します。 カードは完全に初期化手順を完了してからスタンバイ モードになります。