Cisco MGX 8800/8900 シリーズ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Release 5.1
サービス クラス テンプレートの管理
サービス クラス テンプレートの管理
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

サービス クラス テンプレートの管理

シスコの SCT

SCT の管理

スイッチ内の SCT ファイルの場所

SCT ファイルの命名規則

SCT ファイルの作成と修正

SCT ファイルのスイッチへのダウンロード

SCT ファイルの登録

登録された SCT ファイルの更新

AXSM SCT の新しいメジャー バージョンのカードまたはポートへの適用

登録した SCT の削除

登録解除した SCT の削除

スイッチ上のすべての登録済みのカードおよびポート SCT の表示

カード SCT の管理

PXM1E ポート SCT の管理

ポートに割り当てられた SCT の表示

ポート SCT の選択

ポート SCT の変更

ポート SCT 設定の表示

ポート SCT ABR パラメータ(dspportsct abr)

ポート SCT の帯域幅パラメータ (dspportsct bw)

ポート SCT の一般パラメータ (dspportsct gen)

ポート SCT COSB パラメータ(dspportsct cosb)

ポート SCT 仮想回線しきい値パラメータ(dspportsct vcThr)

ポート SCT COSB しきい値パラメータ (dspportsct cosThr)

サービス クラス テンプレートの管理

Service Class Template(SCT; サービス クラス テンプレート)は、スイッチ接続と、接続をサポートするハードウェアの設定のためのデフォルト設定データが入っているファイルです。接続を設定するとき、または SVC が確立されるとき、スイッチは接続のセットアップ要求データ、ローカルの設定データ、およびポートとカードに適用される SCT を解析します。

たとえば SPVC 設定に、指定したサービス クラス (COS) で必要なデータがない場合、SCT ファイルのデフォルト値が使用されます。SVC 要求または SPVC 設定で、SCT 値と異なる設定値が指定された場合、指定した値がデフォルトの SCT 値に代わって使用されます。

SCT には、ポート SCT とカード SCT の 2 種類があります。カード SCT では、サービス モジュールとスイッチのバック プレーンの間でデータを転送するハードウェアの設定パラメータを定義します。それぞれのサービス モジュールに 1 つのカード SCT を割り当てることができます。


) PXM1E カードはポート SCT のみをサポートします。PXM1E カードはカード SCT をサポートしません。


ポート SCT では、PXM1E またはサービス モジュールと、他のスイッチまたは CPE への通信回線の間でデータを転送するハードウェアの設定パラメータを定義します。ポート SCT はポートを設定したときに割り当てられますが、その同じカードに異なるポート SCT を使用することができます。ただし、選択したポート SCT がそのカード タイプ用に設計されている必要があります。

SCT のパラメータには PXM1E またはサービス モジュールのハードウェアを制御するものと、接続のパラメータのデフォルトとして使用されるものがあります。ここでは、SCT パラメータの概要を説明しています。

SCT のパラメータを使用して、次のことを行うことができます。

接続ポリシング

接続アドミッション制御(CAC)

デフォルトの接続パラメータを提供

接続のしきい値パラメータを提供

サービス クラス バッファ (COSB) パラメータとしきい値 の設定

SCT を使用すると、ほとんどの接続で機能するデフォルトの値を使用でき、設定が簡単になります。個々の接続の設定で、定義が必要なパラメータの数が減ります。サービス モジュールのカード SCT を設定する作業では、そのカードを通過することになる大多数の接続をサポートするカード SCT を選択します。PXM1E またはサービス モジュールのポート SCT を設定する作業では、そのポートを通過することになる大多数の接続をサポートするポート SCT を選択します。

それぞれの PXM1E とサービス モジュールには、通信に使うことのできるデフォルトの SCT パラメータが含まれます。シスコではまた、通信をより適切にサポートできるようにさらに追加の SCT も用意しています。シスコ提供の SCT がどれも要件に合わない場合は、Cisco WAN Manager (CWM) を使用してカスタムの SCT を作成することができます。

この章ではシスコ提供の SCT について説明し、スイッチ上で使用可能な SCT の管理方法および PXM1E カード上で使用されるポート SCT のパラメータの表示方法を示します。


) 各種サービス モジュールの SCT パラメータの表示方法についての詳細は、それぞれのサービス モジュールのマニュアルを参照してください。SCT と SCT パラメータの設定方法については、『Cisco WAN Manager Users Guide, Release 15.1』を参照してください。


シスコの SCT

SCT は Release 5.1 ソフトウェアに用意されています。SCT は、カードまたはサービス モジュール タイプ、カード SCT かポート SCT か、およびポリシングの有無によって分類されます。カード SCT にポリシング パラメータが含まれる場合がありますが、それらは無視されます。通常、ポリシング SCT は ATM ネットワークのエッジの UNI ポート上で使用し、ネットワークに入ってくるトラフィックを制御します。通常、非ポリシング SCT は、ネットワーク内のスイッチを相互接続するトランク ポート上にあります。


) トラフィックがATMネットワークのエッジで適切に制御される場合、ネットワーク内でポリシングする必要はありません。


表7-1 に、シスコが Release 5.1 ソフトウェアで提供する SCT を示します。シスコの最新の SCT については、次に示すリリース ノートを参照してください。

Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00

Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.0.02

 

表7-1 シスコ提供の SCT

カード タイプ
SCT タイプ
SCT ID
PNNI
MPLS
ポリシング1

AXSM

カード2

23

該当なし

--

AXSM カード SCT 2 と 3 には機能的な違いはありません。AXSM カード SCT 4 または 5 を使用することをお勧めします。

33

該当なし

--

4

該当なし

該当なし

AXSM カード SCT 4 と 5 には機能的な違いはありません。

5

該当なし

該当なし

ポート

23

オン

--

AXSM ポート SCT 4 または 5 を使用することをお勧めします。

33

オフ

--

4

オン

オフ

PNNI ポリシング有効

5

オフ

オフ

PNNI ポリシング無効

AXSM-E

カード 2

4

該当なし

該当なし

3 つの AXSM-E カード SCT はすべて同じです。

5

該当なし

該当なし

52

該当なし

該当なし

ポート

4

オン

オフ

T1 または E1 より速いインターフェイス上の UNI ポートで使用します。ポート SCT 4 と 5 には違いはありません。

5

オン

オフ

6

オフ

オフ

T1 または E1 より速いインターフェイス上の NNI ポートで使用します。

52

オン

オフ

AXSM-32-T1-E1-E UNI ポートで使用します。

53

オフ

オフ

AXSM-32-T1-E1-E NNI ポートで使用します。

54

オン

オフ

4 本以下の T1/E1 回線を使用する UNI IMA グループ用に最適化されています。4

55

オフ

オフ

4 本以下の T1/E1 回線を使用する NNI IMA グループ用に最適化されています。4

AXSM-XG

カード 2

1

該当なし

該当なし

OC-192 バックプレーン レート用に最適化されています。MGX 8950 スイッチで使用することを推奨します。

2

該当なし

該当なし

OC-48 バックプレーン レート用に最適化されています。MGX 8850 スイッチで使用することを推奨します。

ポート

100

オフ

オフ

OC-192 インターフェイス パス レート用に最適化されています。

101

オフ

オン

110

オン

オフ

111

オン

オン

200

オフ

オフ

OC-48 インターフェイス パス レート用に最適化されています。

201

オフ

オン

210

オン

オフ

211

オン

オン

300

オフ

オフ

OC-12 インターフェイス パス レート用に最適化されています。

301

オフ

オン

310

オン

オフ

311

オン

オン

400

オフ

オフ

OC-3 インターフェイス パス レート用に最適化されています。

401

オフ

オン

410

オン

オフ

411

オン

オン

500

オフ

オフ

DS-3 インターフェイス パス レート用に最適化されています。

501

オフ

オン

510

オン

オフ

511

オン

オン

FRSM-12-T3E3

カード 2

4

該当なし

該当なし

これはこのカードの唯一のカード SCT です。

ポート

4

オン

オン

これはこのカードの唯一のポート SCT です。

MPSM-16-T1E1

カード 2

1

該当なし

--

これはこのカードの唯一のカード SCT です。

ポート

3

オン

--

帯域幅 4 T1 以下の UNI ポートで使用します。帯域幅 4 T1 を超える UNI ポートには、新しいカスタム SCT を作成します。

ポート

4

オフ

--

帯域幅 4 T1 以下の NNI ポートで使用します。帯域幅 4 T1 を超える NNI ポートでは、新しいカスタム SCT を作成します。

MPSM-T3E3-155

カード 2

1

該当なし

--

これはこのカードの唯一のカード SCT です。

ポート

1

オン

--

5 本以上の T1/E1 回線を使用する UNI 接続用に最適化されています。

2

オフ

--

5 本以上の T1/E1 回線を使用する NNI 接続用に最適化されています。

3

オン

--

4 本以下の T1/E1 回線を使用する IMA または MFR UNI 接続用に最適化されています。

4

オフ

--

4 本以下の T1/E1 回線を使用する IMA または MFR NNI 接続用に最適化されています。

PXM1E

ポート

5

オン

オフ

T1 または E1 より速いインターフェイス上の UNI ポートで使用します。

6

オフ

オフ

T1 または E1 より速いインターフェイス上の NNI ポートで使用します。

52

オン

オフ

T1 および E1 UNI ポートで使用します。

53

オフ

オフ

T1 および E1 NNI ポートで使用します。

54

オン

オフ

4 本以下の T1/E1 回線を使用する UNI IMA グループ用に最適化されています。4

55

オフ

オフ

4 本以下の T1/E1 回線を使用する NNI IMA グループ用に最適化されています。4

1.UNI ポートにはポリシングを有効にした SCT を、NNI ポートにはポリシングを無効にした SCT を使用することをお勧めします。

2.サービス モジュールによってはポリシング付きの SCT が提供されても、そのパラメータは使用されない場合があります。すべてのカード SCT ではポリシングは使用しません。

3.SCT 2 および 3 は、PNNI だけをサポートする MGX スイッチで作成され、Release 2.0 ソフトウェアで配布されていました。これらの SCT は後方互換性の目的で提供しています。新規のインストールおよびアップグレードではすべて PNNI と MPLS をサポートする SCT を使用することをお勧めします。

4.5~8 本のリンクを使用する IMA グループでは、 SCT 54 と 55 で定義したしきい値の 1/2 の値を使用する SCT を作成します。9~16 本のリンクを使用する IMA グループでは、 SCT 54 と 55 で定義したしきい値の 1/4 の値を使用する SCT を作成します。

SCT の管理

Cisco MGX スイッチには、PXM1E と各サービス モジュール タイプの SCT が用意されています。以降では、次に示す SCT を管理するための作業について説明します。

「スイッチ内の SCT ファイルの場所」

「SCT ファイルの命名規則」

「SCT ファイルの作成と修正」

「SCT ファイルのスイッチへのダウンロード」

「SCT ファイルの登録」

「登録された SCT ファイルの更新」

「登録した SCT の削除」

「登録解除した SCT の削除」

スイッチ内の SCT ファイルの場所

SCT ファイルはスイッチの 2 つの場所に保存されています。未登録ファイルは C:/SCT/TEMP ディレクトリに保存されます。この場所は未登録ファイルを保存するために使用され、未登録ファイルは CLI(この章で後述)または CWM を使用して登録されるまでここに置かれます。 付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」 「ソフトウェア ファイルのスイッチへのコピー」 で説明するように、FTP を使用してこれらのファイルを転送することができます。

登録ファイルは F:/SCT ディレクトリに保存されます。スイッチの管理者は、バージョン管理のためにこのディレクトリの内容を見ることができますが、このディレクトリにファイルをコピーすることはできません。このディレクトリにファイルを登録したり、このディレクトリのファイルを更新したりするには、この章で説明する CLI コマンドを使用するか、『 Cisco WAN Manager Users Guide, Release 15.1 』の CWM の説明に従って操作する必要があります。

SCT ファイルの命名規則

SCT ファイル名の形式では、次に示す項目でファイル属性を定義しています。

サポートするサービス モジュールのタイプ

サポートする SCT タイプ(ポートかカード)

SCT の選択に使用する SCT ID

SCT ファイルのメジャー バージョン

SCT ファイル名の形式は次のとおりです。

<service_module_type>_SCT.<PORT|CARD>.<SCT_ID>.V<major_version>
 

次の例に、SCT ファイルのディレクトリの内容を示します。

M8850_SF.7.PXM.a > cd SCT/TEMP
 
M8850_SF.7.PXM.a > ll
 
Listing Directory .:
drwxrwxrwx 1 0 0 13312 Jun 17 21:35 ./
drwxrwxrwx 1 0 0 13312 Mar 11 23:38 ../
-rwxrwxrwx 1 0 0 9975 Jun 17 21:34 AXSME_SCT.CARD.5.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 9975 Jun 17 21:35 AXSME_SCT.PORT.5.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 9975 Jun 17 21:35 AXSME_SCT.PORT.6.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 7214 Jun 17 21:35 AXSM_SCT.CARD.2.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 7214 Jun 17 21:35 AXSM_SCT.CARD.3.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 9959 Jun 17 21:35 AXSM_SCT.CARD.4.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 9959 Jun 17 21:35 AXSM_SCT.CARD.5.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 7214 Jun 17 21:35 AXSM_SCT.PORT.2.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 7214 Jun 17 21:35 AXSM_SCT.PORT.3.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 9959 Jun 17 21:35 AXSM_SCT.PORT.4.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 9959 Jun 17 21:35 AXSM_SCT.PORT.5.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 8025 Jun 17 21:35 FRSM12_SCT.CARD.4.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 8025 Jun 17 21:35 FRSM12_SCT.CARD.5.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 8025 Jun 17 21:35 FRSM12_SCT.CARD.6.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 8025 Jun 17 21:35 FRSM12_SCT.CARD.7.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 8028 Jun 17 21:35 FRSM12_SCT.PORT.4.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 8025 Jun 17 21:35 FRSM12_SCT.PORT.5.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 8028 Jun 17 21:35 FRSM12_SCT.PORT.6.V1
-rwxrwxrwx 1 0 0 8028 Jun 17 21:35 FRSM12_SCT.PORT.7.V1
 
In the file system :
total space : 818961 K bytes
free space : 672282 K bytes

表7-2 に、SCT の命名規則で使用しているパラメータについて説明します。

 

表7-2 SCT の命名規則

パラメータ
説明

service_module_type

SCT を適用する対象となるサービス モジュールのタイプ。サービス モジュールのタイプには、AXSM カード、AXSME カード、
AXSM-16-155-XG、FRSM-12-T3E3、MPSM-T3E3-155、MPSM-16-T1E1、および PXM1E があります。


) AXSM-16-155-XG カードは #511 までの SCT を使用します。


PORT|CARD

ポート SCT またはカード SCT のどちらであるかを指定します。


) PXM1E カードはポート SCT のみを使用します。カード SCT は PXM1E カードには適用できません。


SCT_ID

この十進数値は SCT を識別し、ポートまたはカード SCT を選択する際に使用します。次の SCT 番号は、追加の情報を表します。

0 = そのカード タイプのデフォルトの SCT

1~99 = シスコが提供する SCT。CWM を使用して修正できます。

100~255 = CWM で作成したカスタム SCT

V< major_version >

この十進数値は、SCT のメジャー バージョンを識別します。SCT のメジャー バージョンは、SCT MIB でオブジェクトが新しく追加されたり、不要になったりした場合に、変更されます。シスコだけが、SCT のメジャー バージョンを変更できます。

マイナー バージョンは、SCT を CWM を使用して修正した場合に変更されます。マイナー バージョン番号は、ファイル名には示されませんが、SCT を登録すると CWM と CLI で表示されます。登録されている SCT のマイナー バージョン番号を表示するには、 dspscts コマンドを入力します。

SCT ファイルの作成と修正

SCT ファイルは『 Cisco WAN Manager Users Guide, Release 15.1 』の説明に従って CWM を使用して作成および修正できます。SCT ファイルを修正するための CLI コマンドはありませんが、 cnfabr および cnfabrtparmdft などの CLI コマンドを使用して、特定の接続に対する SCT ファイルの設定を上書きすることができます。複数の設定または複数の接続を修正する必要がある場合は、CWM を使用して SCT を修正した方が効率的です。

SCT ファイルのスイッチへのダウンロード

新しい SCT ファイルまたは修正された SCT ファイルをダウンロードする場合、CWM を使用するか、または FTP プログラムを使用してダウンロードできます。CWM を使用して SCT を作成または修正した場合、または CWM を使用して SCT を管理している場合、CWM を使用してファイルをダウンロードし登録する方が便利です。詳細については、『 Cisco WAN Manager Users Guide, Release 15.1 』を参照してください。

FTP プログラムを使用する場合、ファイルをスイッチ上の C:SCT/TEMP ディレクトリにコピーします。シスコ提供の SCT の最新情報については、次に示すリリース ノートを参照してください。

Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00

Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.0.02

スイッチにファイルを転送する方法の詳細については、 付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」 「ソフトウェア ファイルのスイッチへのコピー」 を参照してください。

ファイルをスイッチにダウンロードしたら、まだ登録していない場合は、その SCT をスイッチに登録し、すでに登録済みの SCT は更新する必要があります。次の 2 つの項では SCT ファイルを登録する方法と、すでに登録済みの SCT ファイルを更新する方法を説明します。

SCT ファイルの登録

SCT ファイルをカードおよびポートの通信を設定するために使用するには、まず登録する必要があります。CWM をネットワーク管理で使用している場合、登録過程でバージョンの不一致がチェックされ、CWM に登録されます。

SCT を登録する主な目的は、異なる設定を含む同じ名前の 2 つの SCT ファイルが作成されないようにすることです。スイッチに登録することで、2 つの SCT ファイルが同じ名前で登録されることはなくなります。CWM を使用してネットワーク上の SCT を管理している場合、CWM を使用することで、ネットワーク内に 2 つの異なる設定の同じ名前のファイルが存在しなくなります。また、CWM を使用して、同時に複数のスイッチに SCT を配布して登録することができます。CWM で SCT ファイルを管理する方法は、『 Cisco WAN Manager Users Guide, Release 15.1 』を参照してください。

登録のタイプには、次の 3 種類があります。

アップグレード中の自動登録

CWM による登録

CLI での手動による登録

登録 SCT ファイルをサポートしていないリリースからアップグレードする場合、自動登録が使用されます。自動登録では、アップグレード以前に使用されていた SCT ファイルが登録されます。

SCT が自動登録された場合、または CWM を使用して登録した場合、SCT を手動で登録する必要はありません。登録した SCT を表示するには 「スイッチ上のすべての登録済みのカードおよびポート SCT の表示」 (後述)の説明に従って、 dspscts コマンドを使用します。

dspscts コマンドの出力に、使用したい SCT が表示されない場合、手動でその SCT をスイッチに FTP 転送し、手動で登録できます。 付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」 「ソフトウェア ファイルのスイッチへのコピー」 に従って、アップグレードしたファイルをスイッチにコピーした場合、この項の最後に説明する手順を使用して SCT を手動で登録できます。

SCT を手動で登録する場合、その SCT は一時ディレクトリから、登録した SCT を保存するディレクトリに移動されます。一時ディレクトリに保存されている SCT は使用できません。SCT を登録すると、一時ディレクトリから削除されるので、それを再登録することはできなくなります。

SCT ファイルを手動で登録するには、次の手順を使用します。


ステップ 1 スイッチの SCT 一時ディレクトリを調べ、登録したい SCT ファイルが利用可能かどうかを確認します。ディレクトリ パスは C:SCT/TEMP です。ディレクトリの表示については、 付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」 「ファイル システムの参照」 を参照してください。

ステップ 2 登録したい SCT ファイルがスイッチ上にない場合、その SCT ファイルを 付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」 「ソフトウェア ファイルのスイッチへのコピー」 の手順に従って C:SCT/TEMP フォルダに FTP 転送します。シスコ提供の SCT ファイルについては、次のリリースノートを参照してください。

Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00

Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.0.02

ステップ 3 CLI 管理セッションをいずれかのユーザ アクセス レベルで確立します。

ステップ 4 登録する SCT ファイルのチェックサムを取得します。ステップ 2.に示したリリースノートでチェックサムを調べることができます。


) チェックサムは、ファイル内容をもとにして計算されます。2 つのファイルが同じ名前で違う設定が定義されている場合、チェックサムも異なり、登録過程でその不一致が検出されます。当該製品のリリースノートに示されたチェックサムを使用した場合、登録に成功すると、その SCT はシスコが配布したときと同じファイルであることを意味します。シスコ提供のチェックサムを使用して行った登録が失敗した場合は、登録しようとしている SCT が変更されていることが分かります。


ステップ 5 addsct コマンドと、前のステップで表示されたチェックサムを使用して、SCT ファイルを登録します。コマンドの形式は次のとおりです。

D1.8.PXM.a > addsct <card type> <sct type> <sct id> <major ver> <checksum>
 

必須パラメータでは、ファイル名と内部チェックサムを指定します。これらは 表7-3 で定義されています。

 

表7-3 addsct および cnfsct コマンドのパラメータ

オプション
説明

card type

SCT が実行しているカードのタイプを識別します。次のいずれかを入力します。

AXSM = axsm または 1

AXSME = axsme または 2

AXSM-16-155-XG = axsmxg または 5

FRSM-12-T3E3 = frsm12 または 4

MPSM-155-T3E3 = mpsm155 または 6

MPSM-16-T1E1 = mpsm16

PXM1E = pxm1e または 3

sct type

SCT タイプを定義します。次のいずれかです。

ポート SCT = 1

カード SCT = 2


) MGX 8850(PXM1E)スイッチと MGX 8830 スイッチは PXM1E ポート SCT だけをサポートします。


sct id

ファイル名に示された SCT 識別番号を入力します。

major ver

ファイル名に示された SCT ファイルのメジャー バージョン番号を入力します。新しいパラメータが MIB に追加されると、この番号は変わります。ファイルの新しいメジャー バージョンを生成できるのはシスコだけです。

checksum

次のマニュアルのいずれかに記載された 16 進数値の SCT チェックサムを入力します。

Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00

Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.0.02

次の例では、スイッチには FRSM カード SCT 4、バージョン 1 が登録されています。

M8850_SF.7.PXM.a > addsct frsm12 2 4 1 0x357d963a
 

新しい SCT、または既存の SCT の新しいメジャーおよびマイナー バージョンごとに 1 回このコマンドを入力する必要があります。

ステップ 6 dspscts コマンドを入力して、SCT ファイルがスイッチに登録されていることを確認します。

ファイルが存在しないか、メジャーおよびマイナー バージョンが一致しない場合、SCT のステータスはfailedとマークされます。


 

登録された SCT ファイルの更新

SCT ファイルがスイッチに登録してあれば、 cnfsct コマンドを使用して登録済 SCT を、メジャー バージョンまたはマイナー バージョンが異なる同じ SCT ファイルに更新できます。登録済 SCT を更新するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」 「ソフトウェア ファイルのスイッチへのコピー」 の手順に従って、新しい SCT ファイルを C:SCT/TEMP フォルダに FTP で送信します。

ステップ 2 設定セッションをいずれかのユーザ アクセス レベルで確立します。

ステップ 3 登録する SCT ファイルのチェックサムを取得します。次のリリースノートでチェックサムを調べることができます。

Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00

Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.0.02


) ステップ 4 の cnfsct コマンドではチェックサムが必要です。


ステップ 4 アクティブ PXM スイッチのプロンプトで、 cnfsct コマンドを入力します。

M8830_CH.2.PXM.a > cnfsct <card type> <sct type> <sct id> <major ver> <checksum>
 

このコマンドの必須パラメータについては、 表7-3 を参照してください。

次の例では、古い MPSM カード SCT が新しいカード SCT で上書きされます。

M8830_CH.2.PXM.a > cnfsct mpsm155 1 2 1 0xbc8cd86c
The cnfsct command does not cause a new SCT to become active on the card type you specify with this command. To activate the new SCT on an individual card,you must reset the standby card in a redundant pair or the active card in a non-redundant configuration
Do you want to proceed (Yes/No) ? y
 

ステップ 5 スイッチに最新の SCT バージョンが登録されたことを確認するには、 dspscts コマンドを入力します。ステータスが valid の場合、SCT は使用できる状態になっています。ファイルが存在しないか、メジャーおよびマイナー バージョンが一致しない場合、SCT のステータスは failed と表示されます。そのファイルについて計算されたチェックサムが入力したチェックサムと一致しない場合、ステータスは checksum mismatch となります。

ステップ 6 SCT の新しいバージョンを有効にするには、その SCT を使用している各カードをリセットする必要があります。その手順はカード タイプや設定によって異なります。次のリストから状況に合った手順を選択します。

PXM1E カードまたはサービス モジュールの冗長ペアでは、 switchredcd < fromSlot > < toSlot > コマンドを入力します。

スタンドアロン PXM1E カードでは resetcd コマンドを入力します。

スタンドアロン サービス モジュールでは、PXM プロンプトで resetcd < slot > コマンドを入力します。

ステップ 7 新しいカード SCT バージョンが該当するカードに適用されたことを確認するには、 cc コマンドでそのカードに移り、 dspcdsct コマンドを入力します。

ステップ 8 新しいポート SCT バージョンがそのカードで使用されていることを確認するには、 cc コマンドでそのカードに移り、 dspportsct gen < sctId > コマンドを入力します。


 

AXSM SCT の新しいメジャー バージョンのカードまたはポートへの適用

新しいパラメータが SCT に追加されたり、SCT から既存のパラメータが削除されたりすると、AXSM SCT ファイルのメジャー バージョン番号は変更されます。SCT ファイルにメジャー バージョンの変更があったことを保証できるのはシスコだけです。本書の出版日現在では、メジャー バージョンの更新はありません。メジャー バージョンの変更は『 Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00 』と『 Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.0.02 . 』で通知されます。

SCT ファイルの新しいメジャー バージョンを AXSM カードまたはポートに適用するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 スイッチに新しい SCT ファイルをダウンロードします( 付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」 を参照)。

ステップ 2 CLI 管理セッションをいずれかのユーザ アクセス レベルで確立します。

ステップ 3 cc コマンドを実行して適切な AXSM カード(新しい SCT を適用するカード)に移動します。

ステップ 4 setsctver < sctver > コマンドを入力します。< sctver > には、新しい SCT メジャー バージョン番号を指定します。

M8850_SF.5.AXSM.a > setsctver 2
 

ステップ 5 SCT の新しいバージョンを有効にするには、カードをリセットする必要があります。冗長ペアでは switchredcd コマンドでカードをリセットします。スタンドアロン カードでは resetcd コマンドを入力します。

ステップ 6 新しい SCT バージョンが該当するカードに適用されたことを確認するには、 dspcd コマンドを入力します。

ステップ 7 新しいポート SCT がカードで使用されていることを確認するには、 dspportsct gen < port > コマンドを入力します。


 

登録した SCT の削除

登録した SCT を削除すると、その SCT は利用可能な SCT のリストおよびスイッチから削除されます。その SCT は、その SCT カード タイプと一致するカードでは利用できなくなります。


) 単に addsct コマンドを使用するだけでは、以前に削除した SCT を追加することはできません。以前に削除した SCT を追加するには、該当する SCT ファイルをスイッチに移動してから登録する必要があります。


スイッチから登録した SCT ファイルを削除するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 CLI 管理セッションをいずれかのユーザ アクセス レベルで確立します。

ステップ 2 dspscts コマンドを入力して、登録されている SCT と SCT を削除するのに必要なパラメータを表示します。

ステップ 3 次の例のように、PXM プロンプトから、 delsct < card type > < sct type > < sctid > < major ver > コマンドを入力します。

M8830_CH.2.PXM.a > delsct pxm1e 1 5 1
Warning: this SCT may be in use on the service modules or the PXM1E. Please verify SCT usage on these cards by using the "dspports"
Do you want to proceed (Yes/No) ? y
 

表7-4 に、 delsct コマンドのパラメータを示します。

 

表7-4 delsct コマンド のパラメータ

オプション
説明

card type

SCT が実行しているカードのタイプを識別します。有効なカードのタイプは次のとおりです。

AXSM = axsm または 1

AXSME = axsme または 2

AXSM-16-155-XG = axsmxg または 5

FRSM-12-T3E3 = frsm12または 4

MPSM-T3E3-155 = mpsm155 または 6

MPSM-16-T1E1 = mpsm16

PXM1E = pxm1e または 3

sct type

SCT がポート SCT またはカード SCT のどちらであるかを示します。

sct id

削除する SCT ID 番号を指定します。

major ver

削除する SCT のメジャー バージョン番号を指定します。

ステップ 4 正しい SCT がネットワークから削除されたことを確認するには、 dspscts コマンドを入力します。


 

登録解除した SCT の削除

登録解除した SCT は C:SCT/TEMP ディレクトリの一時領域にファイルとして保存されます。このディレクトリ内の SCT ファイルをすべて登録し、登録したくない SCT ファイルはすべて削除することをお勧めします。登録したくない SCT ファイルを保存しておきたい場合、外部の媒体に保存することをお勧めします。登録解除したファイルを一時ディレクトリのストレージに残して置くと、ディスク スペースが消費され、ソフトウェアのアップグレードの際に問題が生じることがあります。

SCT の一時ストレージ ディレクトリを検索し、変更するには、 付録A「アップグレード ソフトウェアのダウンロードとインストール」 「ファイル システムの参照」 に示すコマンドを使用します。

スイッチ上のすべての登録済みのカードおよびポート SCT の表示

スイッチ上のすべての登録済み SCT とそのステータスを表示するには、アクティブな PXM スイッチ プロンプトで dspscts コマンドを入力します。

M8830_CH.2.PXM.a > dspscts
-----------------------------------------------------------------------------
Card Type ID Major Minor Checksum Status Description
-----------------------------------------------------------------------------
PXM1E PORT 00005 00001 00000 0x53c67945 valid cisco :PXM1E_SCT.PORT.5.V1
PXM1E PORT 00006 00001 00000 0xb69ce935 valid cisco :PXM1E_SCT.PORT.6.V1
PXM1E PORT 00052 00001 00000 0x199550ec valid cisco :PXM1E_SCT.PORT.52.V1
PXM1E PORT 00053 00001 00000 0xf6d53485 valid cisco :PXM1E_SCT.PORT.53.V1
PXM1E PORT 00054 00001 00000 0x2a96b5b9 valid cisco :PXM1E_SCT.PORT.54.V1
PXM1E PORT 00055 00001 00000 0x5403c5ac valid cisco :PXM1E_SCT.PORT.55.V1
MPSM155 PORT 00001 00001 00000 0x0fac7e45 valid cisco :MPSM155_SCT.PORT.1.V1
MPSM155 CARD 00001 00001 00000 0x4c964664 valid cisco :MPSM155_SCT.CARD.1.V1
MPSM155 CARD 00002 00001 00000 0xe0cbccd8 valid cisco :MPSM155_SCT.CARD.2.V1
 

表7-5 に、 dspscts コマンドの表示コンポーネントを示します。

 

表7-5 dspscts コマンドの表示コンポーネント

オブジェクト
説明

card type

SCT の登録先のサービス モジュールのタイプ。サービス モジュールには、AXSM カード、AXSME カード、AXSM-16-155-XG、FRSM-12-T3E3、MPSM-T3E3-155、MPSM-16-T1E1、および PXM1E があります。

sct type

SCT がポート SCT またはカード SCT のどちらであるかを示します。

sctid

SCT を一意に識別する 16 ビットの数値

major

SCT のメジャー バージョンを識別する 16 ビットの数値。あるオブジェクトが削除されたり、SCT MIB に追加されたりして、アップグレードが必要な場合、ファイルのメジャー バージョン番号が変更されます。ファイルのメジャー バージョン番号は常に連番で、削除できません。

minor

SCT のマイナー バージョンを識別する 16 ビットの数値。SCT ファイルが変更、保存、ダウンロードされるごとに、マイナー バージョン番号が変更されます。マイナー バージョン番号が変更されても、アップグレードまたはカードとポートのデータベースの再設定は必要ありません。

ただし、変更した SCT 設定をカードで使用する前に、そのカードをリセットする必要があります。ファイルのマイナー バージョンは削除できるため、ファイルのマイナー バージョン番号は同じファイルの以前のマイナー バージョンと連続していない場合があります。

checksum

SCT ファイルに組み込まれているチェックサムと一致する 0~65535 の SCT 識別番号。すべての新規 SCT ファイルのチェックサム番号は、『 Release Notes for Cisco MGX 8850 (PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Switches, Release 5.1.00 』と『 Release Notes for the Cisco MGX 8880 Media Gateway, Release 5.0.02 』を通じてユーザに通知されます。

status

スイッチ上の SCT ファイルのステータス。ファイルが存在しないか、メジャーおよびマイナー バージョンが一致しない場合、SCT のステータスはfailedとマークされます。

description

ファイルがシスコ提供のものかどうかと、ソース ファイル名が表示されます。

カード SCT の管理

カード SCT はサービス モジュールだけで使用されます。サービス モジュールのカード SCT を管理する方法については、 表1-1 に示すそれぞれのサービス モジュールのマニュアルを参照してください。

PXM1E ポート SCT の管理

ここでは、次の作業を通じて PXM1E ポート SCT を管理する方法について説明します。

「ポートに割り当てられた SCT の表示」

「ポート SCT の選択」

「ポート SCT の変更」

「ポート SCT 設定の表示」


) サービス モジュールのポート SCT を管理する方法については、表1-1に示すそれぞれのサービス モジュールのマニュアルを参照してください。


ポートに割り当てられた SCT の表示

PXM1E ポートに割り当てられた SCT を表示するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 設定セッションをいずれかのユーザ アクセス レベルで確立します。

ステップ 2 次のコマンドを入力します。

mgx8830a.1.PXM.a > dspports

dspports の出力は Port SCT Id のカラムに表示され、各ポートに割り当てられている SCT を識別します。

mgx8830a.1.PXM.a > dspports
 
ifNum Line Admin Oper. Guaranteed Maximum Port SCT Id ifType VPI
State State Rate Rate (VNNI only)
----- ---- ----- ----- ---------- --------- ----------------- ------ ----------
1 1.1 Up Up 1412830 1412830 2 NNI 0
2 1.2 Up Up 1412830 1412830 2 NNI 0
3 2.1 Up Up 1412830 1412830 2 NNI 0
 


 

ポート SCT の選択

ポート SCT は、1 つのポートの出力キューに適用するキュー パラメータを定義します。同じポート SCT を複数のポートで使用できます。PXM1E ポートの SCT を選択するには、 第3章「PXM1E 通信リンクのプロビジョニング」 「ATM ポートの追加」の説明に従って addport コマンドを使用します。


) カードまたはポートに SCT を割り当てる場合は、あらかじめ SCT を登録しておく必要があります。ただし、デフォルトの SCT(SCT 0)は、固定的に登録されているので、例外です。SCT の登録方法については、この章で前述した「SCT ファイルの登録」を参照してください。


ポート SCT の変更

ポートに割り当てられた SCT を変更するには、「カード SCT の管理」の説明に従って cnfport コマンドを入力します。


) カードまたはポートに SCT を割り当てる場合は、あらかじめ SCT を登録しておく必要があります。ただし、デフォルトの SCT(SCT 0)は、固定的に登録されているので、例外です。SCT の登録方法については、この章で前述した「SCT ファイルの登録」を参照してください。


ポート SCT 設定の表示

ポートの SCT 設定を表示するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 CLI 管理セッションをいずれかのユーザ アクセス レベルで確立します。

ステップ 2 次のコマンドを入力します。

mgx8830a.1.PXM.a > dspportsct <abr|bw|gen|cosb|vcThr|cosThr> <ifNum>
 

6 つの SCT 設定レポートの中から表示するオプションを 1 つを選択し、表示するポート番号を < ifNum> に指定します。表7-6で、それぞれのオプションを選択した場合に表示されるレポートについて説明します。


) オプション名では、大文字と小文字が区別されます。スイッチは vcthr オプションを認識しません。vcThr と入力する必要があります。



 

 

表7-6 dspportsct コマンドのオプション

オプション
説明

abr

ABR パラメータを表示します。

bw

帯域幅とポリシングのパラメータを表示します。

gen

一般の SCT パラメータを表示します。

cosb

COSB パラメータを表示します。

vcThr

仮想回線しきい値パラメータを表示します。

cosThr

COSB しきい値パラメータを表示します。

SCT パラメータは、SCT ファイル内で、VC 記述子と COSB パラメータという 2 つのグループに分かれています。COSB は、受信と発信の接続データを一時的に保存する特別なメモリです。

以降では、dspportsct コマンドの各オプションの出力例を示し、表示される SCT パラメータについて説明します。

ポート SCT ABR パラメータ(dspportsct abr)

dspportsct abr コマンドを入力すると、次のようなレポートが表示されます。

M8830_CH.1.PXM.a > dspportsct abr 1
 
Service Class Template [ 6] : VC ABR Parameters
Major Version [ 1] : Minor Version [ 0]
+----------------------------------------------+
| SERV TYPE | CI CTRL | VSVD |
+----------------------------------------------+
| VSI_SIGNAL( 2)|DISABLED | DISABLED|
| ATMF_CBR1(256)|DISABLED | DISABLED|
| ATMF_VBRrt1(257)|DISABLED | DISABLED|
| ATMF_VBRrt2(258)|DISABLED | DISABLED|
| ATMF_VBRrt3(259)|DISABLED | DISABLED|
|ATMF_VBRnrt1(260)|DISABLED | DISABLED|
|ATMF_VBRnrt2(261)|DISABLED | DISABLED|
|ATMF_VBRnrt3(262)|DISABLED | DISABLED|
| ATMF_UBR1(263)|DISABLED | DISABLED|
| ATMF_UBR2(264)|DISABLED | DISABLED|
| ATMF_ABR(265)| ENABLED | DISABLED|
| ATMF_CBR2(266)|DISABLED | DISABLED|
| ATMF_CBR3(267)|DISABLED | DISABLED|
| TAG_COS0(512)|DISABLED | DISABLED|
| TAG_COS1(513)|DISABLED | DISABLED|
| TAG_COS2(514)|DISABLED | DISABLED|
| TAG_COS3(515)|DISABLED | DISABLED|
| TAG_COS4(516)|DISABLED | DISABLED|
| TAG_COS5(517)|DISABLED | DISABLED|
| TAG_COS6(518)|DISABLED | DISABLED|
| TAG_COS7(519)|DISABLED | DISABLED|
+----------------------------------------------+
 

表7-7で、例にある SCT ABR パラメータについて説明します。

 

表7-7 SCT ABR

パラメータ
説明

SERV-TYPE

このテーブルのパラメータ(COSB_NUM、CAC_TYPE、UPC_ENB)が適用されるサービス タイプ(CBR、VBR、ABR)です。

CI CTRL

輻輳通知 (CI) 制御。有効にすると、CI フィールドが RM5 セルであることを示します。RM セルを使用すると、発信元に ACR を低減させることができます。発信元は RM セルを送信するときに CI=1 に設定します。EFCI が前のデータ セルで受信されると、CI=1 になります。

VSVD6

有効にすると、ABR 接続が 2 つ以上の個別に制御可能な ABR セグメントに分割されます。最初のセグメントを除く各 ABR 制御セグメントの発信元は、仮想的な発信元です。発信元と発信先は全二重接続で結ばれます、つまり、各接続の終端は、送信元(データの送信源)であると同時に送信先(データの受信先)でもあります。

5.RM は、resource management(リソース管理)の略です。

6.VSVD は、virtual source/virtual destination(仮想発信元/仮想着信先)の略です。

ポート SCT の帯域幅パラメータ (dspportsct bw)

dspportsct bw コマンドを入力すると、次のようなレポートが表示されます。

M8830_CH.1.PXM.a > dspportsct bw 1
 
Service Class Template [ 6] : Bw and Policing Parameters
Major Version [ 1] : Minor Version [ 0]
+---------------------------------------------------------+
| SERV-TYPE(DEC) | PCR | SCR | MCR | MBS |
+---------------------------------------------------------+
| VSI_SIGNAL( 2)| 1000 | 1000 | 5000 | 50 |
| ATMF_CBR1(256)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| ATMF_VBRrt1(257)| 1000 | 1000 | 5000 | 50 |
| ATMF_VBRrt2(258)| 1000 | 1000 | 5000 | 50 |
| ATMF_VBRrt3(259)| 1000 | 1000 | 5000 | 50 |
|ATMF_VBRnrt1(260)| 1000 | 1000 | 5000 | 50 |
|ATMF_VBRnrt2(261)| 1000 | 1000 | 5000 | 50 |
|ATMF_VBRnrt3(262)| 1000 | 1000 | 5000 | 50 |
| ATMF_UBR1(263)| 10 | 10 | 5000 | 800 |
| ATMF_UBR2(264)| 10 | 10 | 5000 | 800 |
| ATMF_ABR(265)| 10 | 10 | 0 | 50 |
| ATMF_CBR2(266)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| ATMF_CBR3(267)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| TAG_COS0(512)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| TAG_COS1(513)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| TAG_COS2(514)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| TAG_COS3(515)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| TAG_COS4(516)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| TAG_COS5(517)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| TAG_COS6(518)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
| TAG_COS7(519)| 1000 | 1000 | 5000 | 800 |
+---------------------------------------------------------+
+-----------------------------------------------+
| SERV-TYPE(DEC) | CDVT | ICR | MFS |
+-----------------------------------------------+
| VSI_SIGNAL( 2)| 250000 | 100 | 100 |
| ATMF_CBR1(256)| 250000 | 100 | 100 |
| ATMF_VBRrt1(257)| 250000 | 100 | 100 |
| ATMF_VBRrt2(258)| 250000 | 100 | 100 |
| ATMF_VBRrt3(259)| 250000 | 100 | 100 |
|ATMF_VBRnrt1(260)| 250000 | 100 | 100 |
|ATMF_VBRnrt2(261)| 250000 | 100 | 100 |
|ATMF_VBRnrt3(262)| 250000 | 100 | 100 |
| ATMF_UBR1(263)| 250000 | 100 | 100 |
| ATMF_UBR2(264)| 250000 | 100 | 100 |
| ATMF_ABR(265)| 250000 | 0 | 100 |
| ATMF_CBR2(266)| 250000 | 100 | 100 |
| ATMF_CBR3(267)| 250000 | 100 | 100 |
| TAG_COS0(512)| 250000 | 100 | 100 |
| TAG_COS1(513)| 250000 | 100 | 100 |
| TAG_COS2(514)| 250000 | 100 | 100 |
| TAG_COS3(515)| 250000 | 100 | 100 |
| TAG_COS4(516)| 250000 | 100 | 100 |
| TAG_COS5(517)| 250000 | 100 | 100 |
| TAG_COS6(518)| 250000 | 100 | 100 |
| TAG_COS7(519)| 250000 | 100 | 100 |
+-----------------------------------------------+
 

表7-8で、例にある SCT の ABR パラメータについて説明します。

 

表7-8 SCT の帯域幅パラメータ

パラメータ
説明

SERV-TYPE

このテーブルのパラメータ(COSB_NUM、CAC_TYPE、UPC_ENB)が適用されるサービス タイプ(CBR、VBR、ABR)です。

PCR

このサービス タイプを使用する接続の最大 PCR を指定します。値は、論理インターフェイスの最大セルレートのパーセンテージで指定します。1000000 は 100% を表します。

指定できる範囲は 0~1000000 です。

SCR

このサービス タイプを使用する接続の SCR7 を指定します。値は、論理インターフェイスの最大セルレートのパーセンテージで指定します。1000000 は 100% を表します。

指定できる範囲は 0~1000000 です。

MCR

このサービス タイプを使用する接続の MCR8 を指定します。値は、論理インターフェイスの最大セルレートのパーセンテージで指定します。1000000 は 100% を表します。

指定できる範囲は 0~1000000 です。

MBS

PCR と同じ速度で着信できるセルの最大数を指定します。MBS9 は、ポリシングに使用します。

指定できる範囲は 1~5000000 です。

CDVT

最初の漏出バケットに対する CDVT10 を指定します。

ICR

設定した時間の間アイドル状態になっていた接続に対する、伝送の ICR11 を指定します。値は、論理インターフェイスの PCR のパーセンテージで指定します。1000000 は 100% を表します。


) サービス タイプが ABR の接続に対してだけ使用します。


指定できる範囲は 0~1000000 です。

MFS

AAL5 MFS12 (セル単位)を指定します。

7.SCR は、sustained cell rate(平均セルレート)の略です。

8.MCR は、minimum cell rate(最小セルレート)の略です。

9.MBS は、maximum burst size(最大バースト サイズ)の略です。

10.CDVT は、cell delay variation tolerance(セル遅延変動許容値)の略です。

11.ICR は、initial cell rate(初期セルレート)の略です。

12.MFS は、maximum frame size(最大フレーム サイズ)の略です。

ポート SCT の一般パラメータ (dspportsct gen)

dspportsct gen コマンドを入力すると、次のようなレポートが表示されます。

M8830_CH.1.PXM.a > dspportsct gen 1
 
Service Class Template [ 6] : General Parameters
Major Version [ 1] : Minor Version [ 0]
+---------------------------------------------------------------+
| SERV-TYPE(DEC) | COSB_NUM | CAC_TYPE | UPC_ENB | WFQ_ENB |
+---------------------------------------------------------------+
| VSI_SIGNAL( 2)| 1 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_CBR1(256)| 4 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_VBRrt1(257)| 5 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_VBRrt2(258)| 5 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_VBRrt3(259)| 5 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
|ATMF_VBRnrt1(260)| 6 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
|ATMF_VBRnrt2(261)| 6 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
|ATMF_VBRnrt3(262)| 6 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_UBR1(263)| 7 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_UBR2(264)| 7 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_ABR(265)| 2 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_CBR2(266)| 4 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
| ATMF_CBR3(267)| 4 | BCAC | DISABLED | DISABLED |
| TAG_COS0(512)| 8 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| TAG_COS1(513)| 9 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| TAG_COS2(514)| 10 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| TAG_COS3(515)| 11 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| TAG_COS4(516)| 8 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| TAG_COS5(517)| 9 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| TAG_COS6(518)| 10 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
| TAG_COS7(519)| 11 | LCN_CAC | DISABLED | DISABLED |
+---------------------------------------------------------------+
+--------------------------------------------------------------------+
| SERV-TYPE(DEC) | UPC_SELECT | GCRA1_PLCY | GCRA2_PLCY |
| | BKT1_BKT2 | | |
+--------------------------------------------------------------------+
| VSI_SIGNAL( 2)| CLP01_CLP01| DISCARD| DISCARD|
| ATMF_CBR1(256)| CLP01_DISC| DISCARD| DISCARD|
| ATMF_VBRrt1(257)| CLP01_CLP01| DISCARD| DISCARD|
| ATMF_VBRrt2(258)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| ATMF_VBRrt3(259)| CLP01_CLP0| DISCARD| SET_CLP|
|ATMF_VBRnrt1(260)| CLP01_CLP01| DISCARD| DISCARD|
|ATMF_VBRnrt2(261)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
|ATMF_VBRnrt3(262)| CLP01_CLP0| DISCARD| SET_CLP|
| ATMF_UBR1(263)| CLP01_DISC| DISCARD| DISCARD|
| ATMF_UBR2(264)| CLP01_DISC|SET_CLP_DISC_TAGD| DISCARD|
| ATMF_ABR(265)| CLP01_DISC| DISCARD| DISCARD|
| ATMF_CBR2(266)| CLP01_DISC| DISCARD| DISCARD|
| ATMF_CBR3(267)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| TAG_COS0(512)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| TAG_COS1(513)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| TAG_COS2(514)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| TAG_COS3(515)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| TAG_COS4(516)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| TAG_COS5(517)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| TAG_COS6(518)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
| TAG_COS7(519)| CLP01_CLP0| DISCARD| DISCARD|
+--------------------------------------------------------------------+
 

表7-9で、例にある SCT の一般パラメータについて説明します。

 

表7-9 SCT の一般的なパラメータ

パラメータ
説明

SERV-TYPE

このテーブルのパラメータ(COSB_NUM、CAC_TYPE、UPC_ENB)が適用されるサービス タイプ(CBR、VBR、ABR)です。

COSB_NUM

クラス オブ サービス バッファ番号。この番号は 16 個の CoS バッファのいずれかのバッファを示します。CoS バッファは、類似した QoS 要件を接続に提供するためのバッファです。

CAC_TYPE

接続アドミッション制御。ATM スイッチが設定時に使用し、接続が要求した QoS が ATM 接続で保証される QoS 標準に準拠しているかどうかを判断します。

LCN_CAC = 論理接続番号 CAC

B_CAC = 基本 CAC

E_CAC = 拡張 CAC

UPC_ENB

使用パラメータ制御の有効化。このパラメータは、指定のサービス タイプに対して UPC が有効か無効かを示します。

WFQ_ENB

Weighted Fair Queuing(均等化キューイング)の有効化。このパラメータは、指定のサービス タイプに対して WFQ が有効か無効かを示します。

UPC_SELECT BKT1_BKT2

バケット 1 および 2 の UPC 選択。二重の漏出バケット ポリシング アクションで各パケットが CLP (0+1) または CLP (0)をポリシングするかどうか指定します。次のようなパラメータ値が表示されます。

CLP01_CLP0 = バケット 1:CLP(0+1)、バケット 2:CLP(0)

CLP01_CLP01 = バケット 1:CLP(0+1)、バケット 2:CLP(0+1)

CLP01_DISC = バケット 1:CLP(0+1)、バケット 2:無効。? = バケット 1: Maximum Frame Size (MFS; 最大フレーム サイズ)が指定された CLP(0+1)

GCRA1_PLCY

汎用セル レート アルゴリズム: バケット 1 ポリシー


) UPC-Enable が無効に設定されている場合、設定されたポリシーは無視され、どのセルも廃棄またはタグ付けされません。


次のパラメータ値は、ポリサーの最初のバケットに失敗したセルが、どのように扱われるかを示します。

DISCARD = セル廃棄

SET_CLP = セルの CLP ビットを設定

SET_CLP_DISC_TAGD = タグなしのセルの CLP を設定し、タグ付きセルを廃棄

GCRA2_PLCY

汎用セル レート アルゴリズム: バケット 2 ポリシー


) UPC-Enable が無効に設定されている場合、設定されたポリシーは無視され、どのセルも廃棄またはタグ付けされません。


次のパラメータ値は、ポリサーの 2 番目のバケットに失敗したセルが、どのように扱われるかを示します。

DISCARD = セル廃棄

SET_CLP = セルの CLP ビットを設定

SET_CLP_DISC_TAGD = タグなしのセルの CLP を設定し、タグ付きセルを廃棄

ポート SCT COSB パラメータ(dspportsct cosb)

dspportsct cosb コマンドを入力すると、次のようなレポートが表示されます。

M8830_CH.1.PXM.a > dspportsct cosb 1
+-------------------------------------------------------------+
| Service Class Template [ 6] : COSB Parameters |
| Major Version [ 1] : Minor Version [ 0] |
+-------------------------------------------------------------+
|COSB| MIN-RATE| MAX-RATE| EXCESS | CELL DISC | ERS |CLR|
|NUM | | |PRIORITY| ALARM | | |
+-------------------------------------------------------------+
| 1 | 0 | 1000000 | 0 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 2 | 0 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 3 | 0 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 4 | 0 | 1000000 | 0 | DISABLED | DISABLED | 10|
| 5 | 0 | 1000000 | 1 | DISABLED | DISABLED | 8|
| 6 | 0 | 1000000 | 1 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 7 | 0 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 8 | 0 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 9 | 0 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 10 | 0 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 11 | 0 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 12 | 0 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 13 | 0 | 100000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 14 | 0 | 100000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 15 | 6 | 1000000 | 2 | DISABLED | DISABLED | 6|
| 16 | 0 | 1000000 | 0 | DISABLED | DISABLED | 6|
+------------------------------------------------------------+
 

表7-10 で、例にある SCT COSB パラメータについて説明します。

 

表7-10 SCT COSB のパラメータ

ラベル
範囲と単位
説明

COSB

なし

COSB 番号

MIN-RATE

1~1000000

このフィールドは使用されていません。現在は常にデフォルト値(0)に設定されています。

MAX-RATE

1~1000000

このフィールドは使用されていません。現在は常にデフォルト値(100)に設定されています。

EXCESS-PRIORITY

0~15

この COSB に与えられる超過帯域幅へのアクセスの優先順位

0 は最も高い優先順位を示します。

15 は最も低い優先順位を示します。

CELL DISC ALARM

セル廃棄アラームが有効かどうかを示します。

ERS13

ERS が有効か無効かを示します。

CLR

1~15

この COSB のセル廃棄率。サポートされている最小 CLR は 10-6、最大 CLR は 10-10です。

13.ERS は、Explicit Rate Stamping(明示的レート スタンプ)の略です。

ポート SCT 仮想回線しきい値パラメータ(dspportsct vcThr)

dspportsct vcThr コマンドを入力すると、次のようなレポートが表示されます。

M8830_CH.1.PXM.a > dspportsct vcThr 1
 
Service Class Template [ 6] : VC Threshold Parameters
Major Version [ 1] : Minor Version [ 0]
+----------------------------------------------------------+
| SERV TYPE(DEC) | MAX_CELL | EFCI | CLPlo/EPD| CLPhi |
| | THR(cells)| (cells) | (cells) | (cells) |
+----------------------------------------------------------+
| VSI_SIGNAL( 2)| 359 | 359 | 143 | 287 |
| ATMF_CBR1(256)| 35 | 35 | 14 | 28 |
| ATMF_VBRrt1(257)| 71 | 71 | 28 | 56 |
| ATMF_VBRrt2(258)| 71 | 71 | 28 | 56 |
| ATMF_VBRrt3(259)| 71 | 71 | 28 | 56 |
|ATMF_VBRnrt1(260)| 359 | 359 | 143 | 287 |
|ATMF_VBRnrt2(261)| 359 | 359 | 143 | 287 |
|ATMF_VBRnrt3(262)| 359 | 359 | 143 | 287 |
| ATMF_UBR1(263)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| ATMF_UBR2(264)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| ATMF_ABR(265)| 718 | 143 | 287 | 574 |
| ATMF_CBR2(266)| 35 | 35 | 14 | 28 |
| ATMF_CBR3(267)| 35 | 35 | 14 | 28 |
| TAG_COS0(512)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| TAG_COS1(513)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| TAG_COS2(514)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| TAG_COS3(515)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| TAG_COS4(516)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| TAG_COS5(517)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| TAG_COS6(518)| 718 | 718 | 287 | 574 |
| TAG_COS7(519)| 718 | 718 | 287 | 574 |
+---------------------------------------+
| SERV TYPE(DEC) | SCALING |PKT DISCARD|
| | CLASS | ENABLE |
+---------------------------------------+
| VSI_SIGNAL( 2)| 2 | DISABLED |
| ATMF_CBR1(256)| 1 | DISABLED |
| ATMF_VBRrt1(257)| 2 | DISABLED |
| ATMF_VBRrt2(258)| 2 | DISABLED |
| ATMF_VBRrt3(259)| 2 | DISABLED |
|ATMF_VBRnrt1(260)| 2 | DISABLED |
|ATMF_VBRnrt2(261)| 2 | DISABLED |
|ATMF_VBRnrt3(262)| 2 | DISABLED |
| ATMF_UBR1(263)| 4 | DISABLED |
| ATMF_UBR2(264)| 4 | DISABLED |
| ATMF_ABR(265)| 3 | DISABLED |
| ATMF_CBR2(266)| 1 | DISABLED |
| ATMF_CBR3(267)| 1 | DISABLED |
| TAG_COS0(512)| 4 | ENABLED |
| TAG_COS1(513)| 4 | ENABLED |
| TAG_COS2(514)| 4 | ENABLED |
| TAG_COS3(515)| 4 | ENABLED |
| TAG_COS4(516)| 4 | ENABLED |
| TAG_COS5(517)| 4 | ENABLED |
| TAG_COS6(518)| 4 | ENABLED |
| TAG_COS7(519)| 4 | ENABLED |
+---------------------------------------+
 

表7-11で、例にある SCT VC しきい値パラメータについて説明します。

 

表7-11 SCT VC しきい値パラメータ

ラベル
説明

SERV-TYPE

このテーブルのパラメータ(EFCI、CLP_HI、EPD0)が適用されるサービス タイプ(CBR、VBR、ABR)です。

MAX_CELL

CLP(0+1) の VcMax しきい値(セル単位)

EFCI

明示的順方向輻輳通知。VC EFCI の廃棄しきい値(セル単位)

CLP_LO /EPD1

最小セル廃棄優先/早期パケット廃棄 1。最小ヒステリシスしきい値(セル単位)で、この値に達すると CLP(1) セルの廃棄が停止されます。パケット モードが有効の場合、EPD1 が実行されます。

CLP_HI

セル廃棄優先順位 - 高。最大ヒステリシスしきい値(セル単位)で、この値に達すると CLP(1) のセルが廃棄されます。セルはしきい値 CLP_LO に達するまで廃棄されます。

EPD0

早期パケット廃棄 0。CLP(0+1) セルの最大しきい値(セル単位)

SCALING CLASS

クラス オブ サービス スケーリング クラス。接続で使用するスケーリング クラス テーブルを示します。1~4 の値です( 表7-12 を参照)。各テーブルは特定のサービス カテゴリ用になっており、それぞれに 16 個のエントリのインデックスがあります。各インデックス エントリには、CoS バッファの輻輳を減少させるために、接続のトラフィックを調整する割合が入っています。ハードウェアはインデックスを生成し、必要に応じてエントリを選択します。各エントリは、COSB の最大しきい値に対する COSB セル カウントの比率になっています。CoSB セル カウントが CoSB 最大しきい値の約 50% になると、CoS スケーリングが行われます。

SCALING CLASS

論理ポート スケーリング クラス。論理ポートで使用するスケーリング クラス テーブルを示します。1~4 の値です( 表7-13 を参照)。各テーブルは特定のサービス カテゴリ用になっており、それぞれに 16 個のエントリのインデックスがあります。各インデックス エントリには、輻輳を減少させるために、論理ポートの接続でトラフィックを調整する割合が入っています。ハードウェアはインデックスを生成し、必要に応じてエントリを選択します。各エントリは、インターフェイスの最大しきい値に対するインターフェイス セル カウントの比率になっています。インターフェイス セル カウントがインターフェイス最大しきい値の約 50 % になると、インターフェイスのスケーリングが行われます。

PKT DISCARD ENABLE

そのサービス タイプでパケット廃棄が有効か無効かを示します。

 

表7-12 クラス オブ サービス (CoS) スケーリング テーブル

インデックス
スケーリング
クラス テーブル #1(CBR)
スケーリング
クラス テーブル #2(VBR)
スケーリング
クラス テーブル #3(ABR)
スケーリング
クラス テーブル #4(UBR)

0

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

1

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

2

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

3

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

4

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

5

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

6

100.00%

100.00%

100.00%

67.00%

7

100.00%

100.00%

100.00%

34.00%

8

100.00%

100.00%

50.00%

20.00%

9

100.00%

50.00%

25.00%

12.00%

10

100.00%

25.00%

12.00%

8.00%

11

100.00%

12.00%

6.00%

4.00%

12

100.00%

6.00%

3.00%

2.50%

13

100.00%

3.00%

1.30%

1.40%

14

100.00%

1.30%

0.75%

1.00%

15

100.00%

0.50%

0.50%

0.50%

 

表7-13 論理インターフェイス スケーリング テーブル

インデックス
スケーリング
クラス テーブル #1(CBR)
スケーリング
クラス テーブル #2(VBR)
スケーリング
クラス テーブル #3(ABR)
スケーリング
クラス テーブル #4(UBR)

0

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

1

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

2

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

3

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

4

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

5

100.00%

100.00%

100.00%

100.00%

6

100.00%

100.00%

100.00%

67.00%

7

100.00%

100.00%

100.00%

34.00%

8

100.00%

100.00%

50.00%

20.00%

9

100.00%

50.00%

25.00%

12.00%

10

100.00%

25.00%

12.00%

8.00%

11

100.00%

12.00%

6.00%

4.00%

12

50.00%

6.00%

3.00%

2.50%

13

25.00%

3.00%

1.30%

1.40%

14

6.00%

1.30%

0.75%

1.00%

15

0.50%

0.50%

0.50%

0.50%

ポート SCT COSB しきい値パラメータ (dspportsct cosThr)

dspportsct cosThr コマンドを入力すると、次のようなレポートが表示されます。

M8830_CH.1.PXM.a > dspportsct cosThr 1
+-------------------------------------------------------------+
| Service Class Template [ 6] : COSB Threshold Parameters |
| Major Version [ 1] : Minor Version [ 0] |
+-------------------------------------------------------------+
|COSB| MAX_THR | EFCI | CLPlo/EPD1| CLPhi | EPD0 | DISC_ALM |
| | (cells) | (cells) | (cells) | (cells) | (cells) |THR(cells) |
+-------------------------------------------------------------+
| 1 | 718 | 718 | 430 | 610 | 502 | 15 |
| 2 | 1436 | 287 | 861 | 1220 | 1005 | 15 |
| 3 | 4310 | 4310 | 2586 | 3663 | 3017 | 2 |
| 4 | 71 | 71 | 42 | 60 | 49 | 15 |
| 5 | 143 | 143 | 85 | 121 | 100 | 15 |
| 6 | 718 | 718 | 430 | 610 | 502 | 15 |
| 7 | 1436 | 1436 | 861 | 1220 | 1005 | 15 |
| 8 | 4310 | 4310 | 2586 | 3663 | 3017 | 15 |
| 9 | 4310 | 4310 | 2586 | 3663 | 3017 | 15 |
| 10 | 4310 | 4310 | 2586 | 3663 | 3017 | 15 |
| 11 | 1436 | 1436 | 861 | 1220 | 1005 | 900 |
| 12 | 718 | 718 | 430 | 610 | 502 | 900 |
| 13 | 1436 | 1436 | 861 | 1220 | 1005 | 900 |
| 14 | 1436 | 1436 | 861 | 1220 | 1005 | 900 |
| 15 | 574 | 574 | 344 | 487 | 401 | 2 |
| 16 | 718 | 718 | 430 | 610 | 502 | 2 |
+-------------------------------------------------------------+
 

表7-14に、例にある SCT COSB しきい値パラメータを示します。

 

表7-14 SCT COSB しきい値パラメータ

ラベル
説明

COSB

COSB 番号

MAX_THR

最大しきい値(セル単位)。この値を超えるとすべての CLP(0+1) セルは廃棄されます。

EFCI

明示的順方向輻輳通知。CI 制御を使用した、ABR トラフィックの輻輳を示すしきい値レベル(セル単位)

CLP_LO /EPD1

最小セル廃棄優先/早期パケット廃棄 1。このしきい値(セル単位)を超えた CLP(0+1) セルは廃棄されます。

CLP_HI

最大セル廃棄優先。バッファにキューイングできるセルの最大数。このしきい値を超えた CLP(1) セルは廃棄されます。

EPD0

早期パケット廃棄 0。パケット モードでバッファにキューイングできるセルの最大数です。このしきい値を超える CLP(0+1) セルは廃棄されます。

DISC_ALM THR

しきい値(セル単位)。これを超えると COSB キューで DISC_ALM アラームが発生します。