Cisco MGX スイッチ Cisco Circuit Emulation Services (CESM/MPSM) コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンス Release 5
CESM および MPSM カードでの SPVC(PXM1E/PXM45)のプロビジョ ニング
CESM および MPSM カードでの SPVC(PXM1E/PXM45)のプロビジョニング
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

CESM および MPSM カードでの

プロビジョニングの準備

プロビジョニング手順のクイックスタート

CESM/MPSM 間 SPVC 設定のクイックスタート

CESM/MPSM から CESM/MPSM 以外への SPVC 設定のクイックスタート

一般的な CESM および MPSM SPVC プロビジョニング手順

CESM および MPSM カードでの SPVC の設定

SPVC のスレーブ側の設定

SPVC のマスター側の設定

CESM および MPSM カードでの
SPVC(PXM1E/PXM45)のプロビジョニング

この章では、command-line interface(CLI; コマンド行インターフェイス)を使用して、CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、MPSM-8T1-CES、および MPSM-8E1-CES カードの物理ポートで回線エミュレーション Soft Permanent Virtual Circuit(SPVC; ソフト相手先固定接続)をプロビジョニングする方法について説明します。

CESM および MPSM カードで回線エミュレーション SPVC をプロビジョニングする方法について、この章の内容は次のとおりです。

プロビジョニングの準備

プロビジョニング手順のクイックスタート

一般的な CESM および MPSM SPVC プロビジョニング手順


) 接続を追加する最も簡単な方法は、Cisco WAN Manager(CWN)アプリケーションを使用する方法です。CWM による接続の設定方法の詳細については、『Cisco WAN Manager User's Guide, Release 15』を参照してください。


この章では、表 3-1 に示す SPVC 接続の種類をプロビジョニングする方法について説明します。

 

表 3-1 CESM および MPSM カードで適用可能な SPVC 接続の種類

CESM および MPSM の SPVC
接続の種類
説明

CESM/MPSM 間 SPVC

ソフト相手先固定回線接続(SPVC)は、リンク障害時に再ルーティングできる固定接続です。CESM/MPSM 間 SPVC は、2つの CESM/MPSM ポート間に通信を確立します。通信を確立できるポートは、同じカード、同じスイッチの別のカード、または別のスイッチの別のカードにあるポートです。

CESM/MPSM から CESM/MPSM 以外への SPVC

CESM/MPSM から CESM/MPSM 以外への SPVC は、CESM または MPSM ポートと、CESM/MPSM カード以外(PXM1E など)のポート間に通信を確立します。通信を確立できるポートは、同じスイッチの別のカード、または別のスイッチの別のカードにあるポートです。

冗長性を排し、経験のあるユーザが設定作業を迅速かつ効率的にできるようにするために、この章では余分な説明をできるだけ省いて、設定の簡易手順だけを示します。

初めて設定する接続タイプの場合は、該当するクイックスタート手順を参照して、実行する作業の概要を理解してください。詳細な手順については、クイックスタート手順に示されているマニュアルの該当個所を参照してください。CESM および MPSM カード接続の経験を重ねると、クイックスタート手順だけで設定作業が行えるようになります。


ヒント パラメータなしでコマンドを実行すると、ほとんどの場合、そのコマンドに関する情報を得ることができます。通常、経験豊富なユーザであれば、クイックスタート手順とオンライン ヘルプだけで CESM および MPSM カードの接続を設定できるようになります。



) この章で使われるコマンドの詳細については、第 6 章「CESM および MPSM コマンド リファレンス」を参照してください。


プロビジョニングの準備

CESM および MPSM カードで回線エミュレーション SPVC のプロビジョニングを開始する前に、物理回線を始動し、サービス モジュールに論理ポートを追加しておく必要があります。CESM および MPSM カードでの物理回線の始動と、論理ポートの追加手順については、 第 2 章「CESM および MPSM の回線とポートの通信用への準備」 を参照してください。

プロビジョニング手順のクイックスタート

次のクイックスタート手順では、Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45)および Cisco MGX 8830 Release 5 スイッチに設置された CESM および MPSM カードでの SPVC プロビジョニング手順の概要について説明します。

CESM/MPSM 間 SPVC 設定のクイックスタート

CESM/MPSM から CESM/MPSM 以外への SPVC 設定のクイックスタート

これらの手順は概要であり、MGX スイッチの設定に経験のあるユーザに対しては、手順の覚え書きとなるものです。

CESM/MPSM 間 SPVC 設定のクイックスタート

2 つの CESM/MPSM カードのポート(1 つのスイッチ内の同一カード上、同一スイッチの別カード上、別スイッチのカード上のポート)間で SPVC を設定するには、次のステップを実行します。

 

コマンド
用途

ステップ 1

username

<password>

設定セッションを開始します。


) クイックスタート手順のすべてを実行するには、GROUP1 以上の特権を持つユーザでログインする必要があります。


ステップ 2

2 枚の CESM/MPSM カードの接続方法については、次の該当のスイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。『 Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide, Release 5

CESM または MPSM カードのポートがあるスイッチをリンクするトランクを設定します。

SPVC エンドポイントとなるノード間の PNNI 接続を確認します。

ステップ 3

第 2 章「CESM および MPSM の回線とポートの通信用への準備」 「CESM および MPSM 回線設定のクイックスタート」を参照してください。

作成する SPVC の両端の物理回線を始動します。

ステップ 4

第 2 章「CESM および MPSM の回線とポートの通信用への準備」 「CESM および MPSM ポート設定のクイックスタート」を参照してください。

作成する SPVC の両端の回線エミュレーション ポートを設定します。

ステップ 5

addcon < options >

関連コマンド
dspcons
dspcon
<Port>
cnfcon <options>

SPVC のスレーブ側を設定します(両終端 SPVC を作成する場合)。

この章で後述する「SPVC のスレーブ側の設定」を参照してください。

ステップ 6

addcon < options >

関連コマンド
dspcons
dspcon
<Port>
cnfcon <options>

SPVC のマスター側を設定します。


) Cisco MGX Release 5 では、CESM および MPSM カードは片終端の SPVC のマスター側になることはできません。


この章で後述する「SPVC のマスター側の設定」を参照してください。

CESM/MPSM から CESM/MPSM 以外への SPVC 設定のクイックスタート

CESM または MPSM カードと CESM/MPSM カード以外のカード(PXM1E、AXSM、AUSM カードなど)間に SPVC を作成するには、接続の両端を定義する必要があります。これは、CESM/MPSM 間接続の場合と同じです。接続のエンドポイントの設定方法については、CESM/MPSM 以外のカードのマニュアルを参照する必要があります。

CESM/MPSM カードと CESM/MPSM 以外のカード間で SPVC を設定するには、次の手順を実行します。

 

コマンド
用途

ステップ 1

username

<password>

設定セッションを開始します。


) クイックスタート手順のすべてを実行するには、GROUP1 以上の特権を持つユーザでログインする必要があります。


ステップ 2

2 枚のカードの接続方法については、次の該当のスイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。『 Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide,
Release 5

接続のエンドポイントがあるスイッチをリンクするトランクを設定します。

SPVC エンドポイントとなるノード間の PNNI 接続を確認します。

ステップ 3

第 2 章「CESM および MPSM の回線とポートの通信用への準備」 「CESM および MPSM 回線設定のクイックスタート」を参照してください。

作成する SPVC の CESM/MPSM カード側の物理回線を始動します。

ステップ 4

第 2 章「CESM および MPSM の回線とポートの通信用への準備」 「CESM および MPSM ポート設定のクイックスタート」を参照してください。

作成する SPVC の CESM/MPSM カード側の回線エミュレーション ポートを設定します。

ステップ 5

addcon < options >

関連コマンド
dspcons
dspcon
<Port>
cnfcon <options>

SPVC のスレーブ側を設定します(両終端 SPVC を作成する場合)。

接続のスレーブ側が CESM または MPSM カードにある場合は、この章で後述する「SPVC のスレーブ側の設定」を参照してください。

接続のスレーブ側が CESM/MPSM 以外のカードにある場合は、そのカードのマニュアルを参照してください。

ステップ 6

addcon < options >

関連コマンド
dspcons
dspcon
<Port>
cnfcon <options>

SPVC のマスター側を設定します。


) Cisco MGX Release 5 では、CESM および MPSM カードは片終端の SPVC のマスター側になることはできません。


接続のマスター側が CESM または MPSM カードにある場合は、この章で後述する「SPVC のマスター側の設定」を参照してください。

接続のマスター側が CESM/MPSM 以外のカードにある場合は、そのカードのマニュアルを参照してください。

一般的な CESM および MPSM SPVC プロビジョニング手順

ここでは、CESM および MPSM カードでの SPVC の設定手順について説明します。

CESM および MPSM カードでの SPVC の設定

SPVC のスレーブ側の設定

SPVC のマスター側の設定

CESM および MPSM カードでの SPVC の設定

回線エミュレーション サービス用に設定された CESM および MPSM カードは、AAL1 カプセル化を認識解するかカプセル化タイプに透過で、しかも CBR サービス クラスをサポートするカードとだけ通信できます。

CESM および MPSM の SPVC は、回線エミュレーション ポート間に作成されます。ソフト相手先固定回線接続(SPVC)は、リンク障害時に再ルーティングできる固定接続です。SPVC は、permanent virtual circuit(PVC; 相手先固定接続)の一種であり、Private Network-to-Network Interface(PNNI; プライベート ネットワーク間インターフェイス)Version 1.0 プロトコルを使用して再ルーティングできます。

PVC と SPVC は、ともに常時接続です。ただし、PVC は事前に定義された回線パスを使用し、そのパスが中断されると接続できなくなります。一方 SPVC では、パス上のリンクが中断したり接続に必要な帯域幅が提供されない場合、PNNI プロトコルによって、その接続を保持し必要な帯域幅を確保するために再ルーティングが行われます。

各 SPVC には 2 つのエンドポイントがあります。マスター エンドポイントの役割は、ルーティングと再ルーティングです。スレーブ エンドポイントの役割は、接続設定と再ルーティングの際にマスターからの要求に応えることです。両方のエンドポイントは、回線エミュレーション CPE が接続されているスイッチ上で設定します。これらのエンドポイントは、同じスイッチにある場合も、異なるスイッチにある場合もあります。

それぞれの SPVC にマスターとスレーブの関係があり、これらの関係はその SPVC 接続だけに適用されます。たとえば、マスターがノード A にあり、スレーブがノード B にある SPVC を作成し、次に、マスターがノード B にあり、スレーブがノード A にある別の SPVC を作成することができます。SPVC のマスター側をネットワーク ノード間で分散して、ルーティング処理機能を分散させるのが良い方法です。

PXM45/PXM1E プラットフォームの CESM および MPSM カードでは、次の 2 種類の SPVC を作成できます。

片終端 SPVC

両終端 SPVC

片終端 SPVC はマスター エンドポイントで定義され、スレーブ エンドポイント側の設定は不要です。片終端 SPVC の最大の利点は、設定が簡単なことです。いったん設定すれば、スレーブ エンドポイントはマスター エンドポイントによって自動的に設定され、使用できる状態になります。この機能を使用するには、他方のエンドポイントが片終端 SPVC に対応していることが条件になります。


) Cisco MGX Release 5 では、CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、および MPSM-8T1E1 カードは、片終端 SPVC のスレーブ側だけをサポートします。つまり、この機能をサポートする他の装置には片終端 SPVC のマスター エンドポイントを設定できますが、CESM または MPSM カードでマスター エンドポイントを定義して片終端 SPVC を作成することはできません。両方の SPVC エンドポイントが CESM または MPSM カードで終端する場合は、両終端 SPVC を作成します。


両終端 SPVC は、マスター側とスレーブ側のエンドポイントをそれぞれ個別に設定する必要があります。エンドポイントは、スレーブ側をマスター側より先に設定する必要があります。このときに生成されるスレーブ アドレスを、マスター エンドポイントの設定時に指定するからです。

SPVC のスレーブ側の設定

両終端の SPVC を設定する場合は、接続のスレーブ側を最初に設定します。片終端 SPVC を設定する場合は、スレーブ エンドポイントの設定は不要です。

両終端 SPVC のスレーブ側を設定するには、次のステップを実行します。


ステップ 1 GROUP1 以上の特権を持つユーザ名を使用して設定セッションを確立します。

ステップ 2 次の addcon コマンドを入力して、SPVC のスレーブ側を定義します。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > addcon <port_num> [-master <MasterShip>] [-rmc <RemoteConnId>] [-pf <PartialFill>] [-condat <ConditionalData>] [-condsig <ConditionalSigCode>]
[-cdv <CDVT>] [-cas <SignallingType>] [-clip <CellLossIntegPeriod>]
[-maxbuf <MaximumBufferSize>] [-clkmode <ClockMode>] [-contp <ControllerType>]
[-rtngprio <RoutingPriority>] [-prefrte <PreferredRouteID>] [-directrte <DirectedRoute>] [-maxcost <MaxCost>] [-type <RestrictedType>]

) • addcon コマンドが失敗し、「Failed to update disk」というメッセージが表示された場合は、PNNI コントローラが PXM1E または PXM45 カードに追加されていない可能性があります。PNNI コントローラの追加方法については、『Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide, Release 5』を参照してください。

addcon コマンドが異常終了し「InvalidTrafficParm: check conformance or local/remote param
mismatch」というメッセージが表示される場合は、スレーブとマスター エンドポイント上のローカル側の接続パラメータが、リモート側マスターとスレーブ エンドポイントの接続パラメータと一致していない可能性があります。接続を正常に追加するためには、ローカルとリモート両方の接続パラメータが一致している必要があります。


 

表 3-2 に、 addcon コマンドのパラメータとその説明を示します。オプションを省略すると、そのオプションのデフォルト値が SPVC の設定に使用されます。オプションのデフォルト値を上書きするには、そのオプションに新しい値を入力します。


注意 SPVC 接続を作成すると、すべての SPVC 接続が削除されない限り SPVC プレフィックスを変更できません。SPVC プレフィックスの変更手順については、『Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide, Release 5』を参照してください。

 

表 3-2 addcon コマンドのパラメータ

パラメータ
説明

port_number

接続を追加するポート番号を入力します。設定されているポートのリストを表示するには、dspports コマンドを入力します。ポート番号は、Port カラムに Slot.Line.Port の形式で示されます。ポート番号の範囲は、カードの種類によって異なります。

CESM-8E1 および MPSM-8T1-CES の範囲:1~192

CESM-8E1 および MPSM-8E1-CES の範囲:1~248

-master

接続がマスターかどうかを指定します。次のいずれかを選択します。

1 = マスター

2 = スレーブ(デフォルト)

-rmc

リモート接続 ID。このオプションは、接続のマスター側を定義する場合に使用します。addcon コマンドを実行して両終端 SPVC 接続のスレーブ側を作成した後に、生成されたスレーブ接続 ID を、このオプションで使用します。形式は、
RemoteNsapAddress.VPI.VCI です。


ヒント スレーブ接続とマスター接続のアドレス コンポーネントを表示するには、dspcon コマンド、または dspchan コマンドを使用します。

-pf

-condat

コンディショナル データは、アンダーフローまたは loss of signal(LOS; 信号消失)があった場合に、データ タイムスロットで使用されるビット パターンです。音声接続の場合は、ConditionalData の値が大きいほど LOS 時のヒス音が大きくなります。このデータ パターンは、8 ビットのバイナリ コードを表す基底 10 数として設定されます。

UDT = 255

SDT 範囲 = 0~255

-condsig

コンディショナル シグナリングは、アンダーフローがあると回線に送信され、ダミー セルを作成するときにネットワークに向けて送信されます。コンディショナル シグナリングはビットの文字列で 0~15 の範囲の基底 10 数で指定します。たとえば、15 = 1111、0 = 0000で す。これらのビットはアンダーフローが発生したときに、回線またはネットワークの 4 つのバイナリ シグナリング ビット(A、B、C、D)になります。

-cdv

Cell Delay Variation Time(CDVT; セル遅延変動時間) によって、出力バッファで許容できるネットワーク内の遅延変動量を決定します。CDVT 値は、接続されている CPE にセルを送るまでに格納される出力バッファの量です。このパラメータでは、CBR サービス インターフェイスでエラーを起こさずに、再組み立てプロセスがセル ストリーム内で許容する最大セル着信ジッタを設定できます。CDVT の値を入力します。増加単位は 125 マイクロ秒です。

T1 の範囲 = 125~24000 マイクロ秒

E1 の範囲 = 125~26000 マイクロ秒

-cas

-clip

Cell loss integration period(CLIP; セル廃棄統合時間)は、出力バッファにデータが入れられてからアラームが宣言されるまでの時間です。範囲:1000~65535 ミリ秒

-maxbuf

最大出力バッファ サイズ(バイト単位)。バッファはセル遅延を吸収するのに使用されます。バッファサイズは自動的に計算されますが、バイト単位で指定することもできます。値の範囲は次のとおりです。

Autocompute = 0

最小値 =(フレームの CDVT*2)* N、または(CDVT + 2 セル単位のフレーム数)* N の大きい方

T1/E1 UDT の最大値 = 16224

T1 SDT の最大値 = 384 * N

E1 SDT の最大値 = 417 * N

N = 64 KBps タイムスロットの数(SDT)= 32 (T1/E1 UDT)

-clkmode

クロック モード。

同期 = 1

SRTS(非同期)= 2

アダプティブ(非同期)= 3

-contp

接続を管理する Virtual Switch Interface(VSI; 仮想スイッチ インターフェイス)コントローラ タイプ。PXM1E、PXM45 プラットフォームでは、次のいずれかを選択します。

1 = PAR

2 = PNNI(デフォルト)

3 = MPLS

-rtngprio

この接続のルーティング優先度。このパラメータは、接続の再ルーティング優先度を定義します。範囲は 1~15 です。デフォルトの設定は 8 です。

-prefrte

この接続の優先ルート ID です。この優先ルート機能は、SPVC のマスター側だけで使用可能です。このオプションによってこの接続に対応する優先ルートに、固有の ID が割り当てられます。ルート ID に 0 を設定すると、接続には優先ルートが割り当てられません。範囲は 0~65,535 です。デフォルトの設定は 0 です。

-directrte

誘導ルート オプションです。このオプションに yes を指定すると、対応する優先ルートはこの接続が取り得る唯一のルートになります。誘導優先ルートを使用できない場合、接続に失敗します。このオプションに no を指定すると、この接続に優先ルートが使用できない場合に、代替ルートの探索が許可されます。

1 = Yes

2 = No(デフォルト)

-maxcost

接続の最大エンドツーエンド コスト。VSI コントローラは最大コストを使用して、接続に利用できるネットワーク ルートを判定できます。最大コストは、選択したルート上の全ホップの両方向の administrative weight(AW; 管理重み)を合計した値です。範囲は 1~2,147,483,647 です。デフォルトの設定は 2147483647 です。

-type

トランク制限オプション。

1 = トランク制限なしの接続ルーティングを有効にする(デフォルト)

2 = 接続ルーティングを地上トランクに制限する

3 = 接続ルーティングを衛星トランクに制限する

次の addcon コマンドでは、CESM ポートを SPVC 接続のスレーブ側として定義しています。スレーブ側のローカル接続 ID が出力結果の最後に示されています。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > addcon 1
 
Local Connection ID is : 4700918100000000001a53337700000107230100.4.35
 
 
PXM1E_SJ.1.4.CESM.a >
 

ステップ 3 addcon コマンドの完了時に表示される NSAP アドレスを書き留めます。SPVC のマスター側を設定する場合に、この NSAP アドレスが必要になります。


ヒント SPVC のマスター側を設定するときに、addcon コマンドで報告されたスレーブ側の ATM アドレスを入力する必要があります。現在のセッションを終了しないでおくか、このセッションで Copy コマンドを使用して ATM アドレスをコピーすれば、SPVC のマスター側となるスイッチ上で addcon コマンドを実行する際、そのセッションの Paste コマンドを使用できます。


ステップ 4 次のコマンドを入力して設定されているすべての SPVC を表示し、SPVC 接続のスレーブ側が追加されたかどうか検証します。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > dspcons
 
LCN Port.VPI.VCI Type M/S Clock PCR CDVT BufSz CLIP Admin Alarm
---- ------------ ---- --- ----- ------ ----- ----- ----- ----- -----
0035 001.04.035 stru S Synch 4096 01000 00384 02500 Up CTRLR-ABIT
0037 003.04.037 stru S Synch 4096 01000 00384 02500 Up CTRLR-ABIT
 
Number of channels: 2
 
ChanNumNextAvailable: 38
 
PXM1E_SJ.1.4.CESM.a >
 

ステップ 5 SPVC のマスター側を後で追加する場合は、次のように dspcon コマンドを入力してスレーブ接続 ID を表示できます。接続番号はポート番号を入力して指定します。マスター エンドポイントでは、完全なスレーブ ID を ChanLocalNSAP.ChanLocalVpi.ChanLocalVci の形式で入力する必要があります。dspcon パラメータに対応する値が、この例で示されています。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > dspcon 1
 
-------------------------------------------
ChanNum: 35 RowStatus: Add
AdmnState: Up ChanState: Alarm
---------- ---------- ---------- ----------
PORT-ALARM CTRLR-ABIT E-AIS/RDI CELL-LOSS
---------- ---------- ---------- ----------
NO NO NO YES
-------------------------------------------
ChanNum: 35
ChanRowStatus: Add
ConnAdminStatus: Up
ChanLineNum: 1
ChanMapVpi: 4
ChanMapVci: 35
ChanCBRService: struct
ChanClockMode: Synchronous
ChanCAS: Basic
ChanPartialFill: 47
ChanMaxBufSize: 384 bytes
ChanCDVT: 1000 micro seconds
C L I P: 2500 milliseconds
ChanLocalRemoteLpbkState: Disabled
ChanTestType: TestOff
ChanTestState: NotInProgress
ChanRTDresult: 65535 ms
ChanPortNum 1
ChanConnType SPVC
ISDetType DetectionDisabled
CondData 255
CondSignalling 15
ExtISTrig DisableIdleSupression
ISIntgnPeriod 3 seconds
ISSignallingCode 0
OnHookCode 1
ChanLocalVpi: 4
ChanLocalVci: 35
ChanLocalNSAP: 4700918100000000001a53337700000107230100
ChanRemoteVpi: 0
ChanRemoteVci: 0
ChanRemoteNSAP: NULL NSAP
ChanMastership: Slave
ChanVpcFlag: Vcc
ChanConnServiceType: CBR1
ChanRoutingPriority: 8
ChanPreferredRouteId: 0
ChanDirectedRoute: No
ChanMaxCost: 2147483647
ChanRestrictTrunkType: No Restriction
ChanConnPCR: 4096
ChanConnMCR: 4096
ChanConnPercentUtil: 100
Channel Reroute: False
 
ChanNumNextAvailable: 36
 
PXM1E_SJ.1.4.CESM.a >
 


 

SPVC のマスター側の設定

SPVC のマスター側を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 GROUP1 以上の特権を持つユーザ名を使用して設定セッションを確立します。


ヒント この手順で、接続のスレーブ側の ATM アドレスを入力する必要があります。スレーブ側の接続を作成したときに使用した同一のワークステーションからこのセッションを確立する場合は、コピーと貼り付けでデータ入力のミスを回避できます。


ステップ 2 次のコマンドを入力して、SPVC のマスター側を定義します。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > addcon <port_num> [-master <MasterShip>] [-rmc <RemoteConnId>] [-pf <PartialFill>] [-condat <ConditionalData>] [-condsig <ConditionalSigCode>]
[-cdv <CDVT>] [-cas <SignallingType>] [-clip <CellLossIntegPeriod>]
[-maxbuf <MaximumBufferSize>] [-clkmode <ClockMode>] [-contp <ControllerType>]
[-rtngprio <RoutingPriority>] [-prefrte <PreferredRouteID>] [-directrte <DirectedRoute>] [-maxcost <MaxCost>] [-type <RestrictedType>]
 

表 3-2 に、 addcon コマンドのパラメータとその説明を示します。オプションを省略すると、そのオプションのデフォルト値が SPVC の設定に使用されます。オプションのデフォルト値を上書きするには、そのオプションに新しい値を入力します。


) • • addcon コマンドが異常終了し、「Failed to update disk」というメッセージが表示された場合は、PNNI コントローラが PXM1E または PXM45 カードに追加されていない可能性があります。PNNI コントローラの追加方法については、『Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide, Release 5』を参照してください。

addcon コマンドが異常終了し「InvalidTrafficParm: check conformance or local/remote param mismatch」というメッセージが表示される場合、スレーブとマスター エンドポイント上のローカル側の接続パラメータが、リモート側マスターとスレーブ エンドポイントの接続パラメータと一致しない可能性があります。接続を正常に追加するためには、ローカルとリモートの両方の接続パラメータが一致している必要があります。


 

次の addcon コマンドでは、CESM ポートを両終端 SPVC のマスター側として定義します。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > addcon 2 -master 1 -rmc 4700918100000000001a53337700000107230100.4.35
 
PXM1E_SJ.1.4.CESM.a >
 

ステップ 3 dspcons コマンドを入力して、新しい SPVC 接続のマスター側を接続リストに表示します。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > dspcons
 
LCN Port.VPI.VCI Type M/S Clock PCR CDVT BufSz CLIP Admin Alarm
---- ------------ ---- --- ----- ------ ----- ----- ----- ----- -----
0035 001.04.035 stru S Synch 4096 01000 00384 02500 Up OK
0036 002.04.036 stru M Synch 4096 01000 00384 02500 Up OK
0037 003.04.037 stru S Synch 4096 01000 00384 02500 Up CTRLR-ABIT
 
Number of channels: 3
 
ChanNumNextAvailable: 38
 

このコマンドでは、CESM または MPSM カードのすべての接続が表示されます。

ステップ 4 特定の SPVC エンドポイントの設定情報を表示するには、次のコマンドを入力します。

PPXM1E_SJ.1.4.CESM.a > dspcon port
 

port パラメータには表示する接続のポート番号を指定します。ポート番号は、dspcons コマンドの出力に表示されます。

次の例は、前の例で作成された接続に対して dspcon コマンドを実行した場合の出力例です。マスター接続を追加すると、dspcon の出力には、接続の両端の NSAP ID が表示されるようになります。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > dspcon 2
 
-------------------------------------------
ChanNum: 36 RowStatus: Add
AdmnState: Up ChanState: Ok
---------- ---------- ---------- ----------
PORT-ALARM CTRLR-ABIT E-AIS/RDI CELL-LOSS
---------- ---------- ---------- ----------
NO NO NO NO
-------------------------------------------
ChanNum: 36
ChanRowStatus: Add
ConnAdminStatus: Up
ChanLineNum: 2
ChanMapVpi: 4
ChanMapVci: 36
ChanCBRService: struct
ChanClockMode: Synchronous
ChanCAS: Basic
ChanPartialFill: 47
ChanMaxBufSize: 384 bytes
ChanCDVT: 1000 micro seconds
C L I P: 2500 milliseconds
ChanLocalRemoteLpbkState: Disabled
ChanTestType: TestOff
ChanTestState: NotInProgress
ChanRTDresult: 65535 ms
ChanPortNum 2
ChanConnType SPVC
ISDetType DetectionDisabled
CondData 255
CondSignalling 15
ExtISTrig DisableIdleSupression
ISIntgnPeriod 3 seconds
ISSignallingCode 0
OnHookCode 1
ChanLocalVpi: 4
ChanLocalVci: 36
ChanLocalNSAP: 4700918100000000001a53337700000107230200
ChanRemoteVpi: 4
ChanRemoteVci: 35
ChanRemoteNSAP: 4700918100000000001a53337700000107230100
ChanMastership: Master
ChanVpcFlag: Vcc
ChanConnServiceType: CBR1
ChanRoutingPriority: 8
ChanPreferredRouteId: 0
ChanDirectedRoute: No
ChanMaxCost: 2147483647
ChanRestrictTrunkType: No Restriction
ChanConnPCR: 4096
ChanConnMCR: 4096
ChanConnPercentUtil: 100
Channel Reroute: False
 
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