Cisco MGX スイッチ Cisco Circuit Emulation Services (CESM/MPSM) コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンス Release 5
CESM および MPSM の回線とポート の通信用への準備
CESM および MPSM の回線とポートの通信用への準備
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

CESM および MPSM の回線とポートの通信用への準備

プロビジョニングの準備

プロビジョニング手順のクイックスタート

CESM および MPSM 回線設定のクイックスタート

CESM および MPSM ポート設定のクイックスタート

一般的な CESM および MPSM プロビジョニング手順

回線の表示

回線の始動

回線の設定

回線エミュレーション ポートの追加

回線エミュレーション ポートの設定

CESM および MPSM の回線とポートの通信用への準備

この章では、command-line interface(CLI; コマンド行インターフェイス)を使用して、CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、MPSM-8T1-CES、および MPSM-8E1-CES カードで物理回線を始動する方法および論理ポートを追加する方法について説明します。

ここでは、PXM45/PXM1E および PXM1 プラットフォームに設置された CESM および MPSM カードで物理回線を始動する方法と、それらのカードに論理ポートを追加する方法について説明します。

プロビジョニングの準備

プロビジョニング手順のクイックスタート

一般的な CESM および MPSM プロビジョニング手順


) CESM および MPSM カード、回線、およびポートは、Cisco WAN Manager(CWM)アプリケーションでも設定できます。設定手順については、『Cisco WAN Manager User's Guide, Release 15』を参照してください。


CESM および MPSM カードで物理回線を始動し、論理ポートを追加する手順については、表 2-1 を参照してください。

 

表 2-1 CESM および MPSM カードでの回線とポートの設定

設定作業
説明

物理回線の始動

回線は、CESM/MPSM のポートと、他装置の同じ種類のポート(たとえば T1)との間に物理層の接続を確立します。

論理ポートの追加

ポートは、回線を経由して customer premises equipment(CPE; 顧客宅内機器)への通信を確立します。

経験あるユーザが設定作業を効率的に行えるように、この章では、設定作業のクイックスタートを示します。

初めて回線またはポートを設定する場合は、該当するクイックスタート手順を参照して、実行する作業の概要を理解してください。その後、クイックスタート手順で示されているそれぞれの項を参照して、詳細を理解してください。CESM および MPSM の回線とポート設定の経験を重ねると、クイックスタート手順だけで設定作業が行えるようになります。


ヒント パラメータなしでコマンドを実行すると、ほとんどの場合、そのコマンドに関する情報を得ることができます。通常、経験豊富なユーザであれば、クイックスタート手順とオンライン ヘルプだけで CESM および MPSM カードを設定できるようになります。



) この章で使用されるコマンドの詳細については、第 6 章「CESM および MPSM コマンド リファレンス」を参照してください。


プロビジョニングの準備

CESM および MPSM カードで回線とポートの設定を開始する前に、プロビジョニングするカードを初期化する必要があります。MPSM カードは、PXM の cnfcdmode コマンドを使用してインターフェイス タイプとサービス タイプに設定する必要があります。また、MPSM カードでは、機能ライセンスの管理も必要です。したがって、サービス モジュールごとにカードの冗長化、回線の冗長化、および使用可能なバルク分散オプションの計画を立てて実装する必要があります。この計画では、サービス モジュールやバック カードをシャーシに設置する方法、および回線をカードに接続する方法を決定してから、ソフトウェアで設定を始めます。これらのサービスに対して事前に計画を立てていないと、サービスのいずれかに設定の変更があった場合に、サービスを中断しなければならないことがあります。また、実質的な設定の解除が必要になる場合があります。

CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、および MPSM-8T1E1 カードは、Service Resource Module(SRM; サービス リソース モジュール)カードのサポートにより、1:N のカードの冗長化とバルク分散をサポートします。回線の冗長化は、SRME または SRME/B カードと光バック カードの併用によりバルク分散をサポートするサービス モジュールで利用できます。SRM カードによって CESM および MPSM カードに提供される機能の概要については、 第 1 章「概要」 を参照してください。

MPSM 機能ライセンスの詳細については 第 5 章「CESM カードと MPSM カードの管理」 「カードの管理」を参照してください。

カードの初期化手順と、カードの冗長性、回線の冗長性、バルク分散、ライセンス管理の設定手順については、『 Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45), Cisco MGX 8950, and Cisco MGX 8830 Configuration Guide, Release 5 』、『 Release Notes for Cisco MGX 8230, Cisco MGX 8250, and Cisco MGX 8850(PXM1)Switches, Release 1.3.00 』、および『 Cisco MGX 8850 Edge Concentrator Installation and Configuration, Release 1.1.3 』を参照してください。

プロビジョニング手順のクイックスタート

ここに示すクイックスタート手順では、Cisco MGX 8230、Cisco MGX 8250、Cisco MGX 8850(PXM1)、Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45)、および Cisco MGX 8830 Release 5 と 1.3 のスイッチに設置された CESM および MPSM カードでの回線とポート機能のプロビジョニング手順の概要を示します。

CESM および MPSM 回線設定のクイックスタート

CESM および MPSM ポート設定のクイックスタート

これらの手順は概要であり、MGX スイッチの設定に経験のあるユーザに対しては、手順の覚え書きとなるものです。

CESM および MPSM 回線設定のクイックスタート

回線を CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、MPSM-8T1-CES、または MPSM-8E1-CES カードに追加するには、次の手順を実行します。

 

コマンド
用途

ステップ 1

username

<password>

ステップ 2

addln < line >

関連コマンド
dsplns
dspln
< line >
delln < line >

回線を始動します。

このステップでは、MGX スイッチと CPE 装置の間に物理層の接続を確立します。

この章で後述する「回線の始動」を参照してください。

ステップ 3

cnfln < options >

関連コマンド
dsplns
dspln
< line >
delln < line >

xcnfln < options >

このステップでは、回線のデフォルトや既存の設定を変更することができます。たとえば、非構造化 E1 通信をサポートするポートを作成するには、回線設定を変更する必要があります。

この章で後述する「回線の設定」を参照してください。

CESM および MPSM ポート設定のクイックスタート

回線エミュレーション ポートは、Cisco MGX 8230、Cisco MGX 8250、Cisco MGX 8850(PXM1)、Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45)、または Cisco MGX 8830 を CPE 回線エミュレーション装置に接続します。通常、これらの装置は、ルータまたは PBX です。


) 回線エミュレーション回線の両端の装置は、リンクが論理的に完結するために互換性のある条件で設定する必要があります。


回線エミュレーション ポートを CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、MPSM-8T1-CES、または MPSM-8E1-CES カードに設定するには、次の手順を実行します。

 

コマンド
用途

ステップ 1

username

<password>

ステップ 2

addln < line >

CESM または MPSM 回線の通信を準備します。

この章で前述した「CESM および MPSM 回線設定のクイックスタート」を参照してください。

ステップ 3

addport < options >

関連コマンド
dspport <port>

dspports

xcnfport <options>

回線エミュレーション ポートを追加します。

このステップでは、2つの装置間に回線エミュレーション通信を確立します。

この章で後述する「回線エミュレーション ポートの追加」を参照してください。

一般的な CESM および MPSM プロビジョニング手順

ここでは、CESM および MPSM カードを通信用に準備するための次の手順を説明します。

回線の表示

回線の始動

回線の設定

回線エミュレーション ポートの追加

回線エミュレーション ポートの設定

回線の表示

CESM または MPSM カードの全回線を表示するには、次のステップを実行します。


ステップ 1 GROUP1 以上の特権を持つユーザ名を使用して設定セッションを確立します。

ステップ 2 CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、MPSM-8T1-CES、または MPSM-8E1-CES カードのすべての回線の現在の設定を表示するには、dsplns コマンドを次のように入力します。

PXM1E_SJ.1.6.CESM.a > dsplns
 
Line Conn Type Status/Coding Length XmtClock Alarm Stats
Type Source Alarm
---- ----- ------------ ------ -------- ------------- -------- ----- -----
6.1 RJ-48 dsx1ESF Ena/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim Yes No
6.2 RJ-48 dsx1ESF Ena/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim Yes No
6.3 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.4 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.5 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.6 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.7 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.8 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
 
LineNumOfValidEntries: 8
 
PXM1E_SJ.1.6.CESM.a >
 

アラームの状態は、回線がリモート スイッチと通信しているかどうかを表します。アラームの状態が空白または No と表示された場合には、回線の両終端の物理装置に物理層通信が確立されています。高位層の接続は、CESM および MPSM カード回線にポートが設定されてから確立されます。

ステップ 3 特定回線の設定情報を表示するには、 dspln コマンドを次の形式で入力します。

PXM1E_SJ.1.6.CESM.a > dspln 1
 
LineNum: 1
LineConnectorType: RJ-48
LineEnable: Enabled
LineType: dsx1ESF
LineCoding: dsx1B8ZS
LineLength: 0-131 ft
LineXmtClockSource: LocalTiming
LineLoopbackCommand: NoLoop
LineSendCode: NoCode
LineUsedTimeslotsBitMap: 0x1
LineLoopbackCodeDetection: codeDetectDisabled
LineNumOfValidEntries: 8
 
PXM1E_SJ.1.6.CESM.a >
 

この dspln コマンドの例では、CESM カードの T1 回線の設定パラメータが表示されています。


 

回線の始動

CESM または MPSM カードを取り付けると、スイッチに最大 8 つの物理回線を追加できます。回線を設定したり、回線に回線エミュレーション サービスをプロビジョニングしたりするには、まずその回線を始動する必要があります。

回線を始動する前や停止した後は、スイッチはその回線を監視しません。回線の始動前は、CESM または MPSM ポートのその回線用のステータス表示灯は消えた状態であり、回線の全アラームは解除されています。

CESM または MPSM カード上の回線を始動すると、スイッチはその回線の監視を開始します。CESM または MPSM カードポートのステータス表示灯は、リモート デバイスとの物理層通信が確立されると緑色に点灯します。物理層通信で障害が発生すると、ポートのステータス表示灯は赤色になり、アラームが報告されます。


ヒント 報告されるアラームの数を最小限にし、障害を示すポートのステータス表示灯(赤色)の点灯頻度を減らすには、通信を行うために実際に回線が必要になるまで回線を停止しておきます。


MGX スイッチで CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、MPSM-8T1-CES、または MPSM-8E1-CES の回線を始動するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 GROUP1 以上の特権を持つユーザ名を使用して設定セッションを確立します。

ステップ 2 次のように cc コマンドを入力して、回線を始動する CESM または MPSM カードを選択します。

PXM1E_SJ.1.7.PXM.a > cc <slotnumber>
 

< slotnumber> パラメータには、CESM カードが取り付けられているスロットの番号を指定します。

ステップ 3 dsplns コマンドを入力して、カードで始動可能な回線を確認します。

ステップ 4 次のように addln コマンドを入力して、CESM または MPSM カードの回線をアクティブにします。

PXM1E_SJ.1.6.CESM.a > addln <line>
 

< line> パラメータには、回線を接続するバック カードの物理ポートを示す番号を指定します。表 2-2 に、CESM および MPSM カードの有効な回線番号を示します。

 

表 2-2 CESM および MPSM カードのタイプ

フロント カード
有効な回線番号

CESM-8T1/B

1~8

CESM-8T1

1~8

CESM-8E1

1~8

MPSM-8T1-CES

1~8

MPSM-8E1-CES

1~8

CESM-T3E3

1

次の例では、デフォルトのパラメータで、回線を始動します。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > addln 2
 
PXM1E_SJ.1.4.CESM.a >
 

ステップ 5 回線が正常に始動したかどうかを確認するには、dspln コマンドを入力します。

PXM1E_SJ.1.6.CESM.a > dsplns
 
Line Conn Type Status/Coding Length XmtClock Alarm Stats
Type Source Alarm
---- ----- ------------ ------ -------- ------------- -------- ----- -----
6.1 RJ-48 dsx1ESF Ena/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim Yes No
6.2 RJ-48 dsx1ESF Ena/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim Yes No
6.3 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.4 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.5 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.6 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.7 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
6.8 RJ-48 dsx1ESF Dis/dsx1B8ZS 0-131 ft LocalTim
 
LineNumOfValidEntries: 8
 
PXM1E_SJ.1.6.CESM.a >
 

回線が正常に始動されると、Status カラムにその回線の状態が Ena(Enabled の略)と表示されます。始動しなかった回線は、Status カラムに Dis(Disabled の略)と表示されます。


 

回線の設定

すべての回線タイプはデフォルトの設定で始動されます。この設定は接続しようとしている CPE と互換性がある場合とない場合があります。CESM または MPSM カード回線を設定する場合には、接続の両端の装置が、共有回線で同じ設定パラメータを使用していることを確認します。

CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、MPSM-8T1-CES、または MPSM-8E1-CES カードで回線を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 GROUP1 以上の特権を持つユーザ名を使用して設定セッションを確立します。

ステップ 2 設定する CESM または MPSM カードの回線番号がわからない場合は、 dsplns コマンドを入力してカードの全回線の現在の設定を表示します。

PXM1E_SJ.1.6.CESM.a > dsplns
 

回線を始動するまで、回線の設定は実行できません。この章で前述した「回線の始動」を参照してください。

ステップ 3 設定する特定の回線の設定情報を表示するには、次の形式で dspln コマンドを入力します。

M8250_SJ.1.6.MPSM8T1.CES.a > dspln 1
 
LineNum: 1
LineConnectorType: RJ-48
LineType: dsx1ESF
LineEnable: Enabled
LineCoding: dsx1B8ZS
LineLength: 0-131 ft
LineXmtClockSource: LocalTiming
LineLoopbackCommand: NoLoop
LineSendCode: NoCode
LineUsedTimeslotsBitMap: 0x0
LineLoopbackCodeDetection: codeDetectDisabled
LineBERTEnable: Disable
 
LineNumOfValidEntries: 8
 
M8250_SJ.1.6.MPSM8T1.CES.a >
 

この dspln コマンドの例では、MPSM カードの T1 回線の設定パラメータが表示されています。

ステップ 4 次の形式で cnfln コマンドを入力して、CESM または MPSM カードの回線を設定します。

PXM1E_SJ.1.6.CESM.a > cnfln <line_num> <line_code> <line_len> <clk_src> [E1-signalling|T1-Linetype]
 

次の例では、E1 回線にクリア チャネル シグナリングを設定します。

PXM1E_SJ.1.3.CESM.a > cnfln 3 3 9 2 CLEAR
 
PXM1E_SJ.1.3.CESM.a >
 

表 2-3 に、CESM または MPSM カード上の T1 回線や E1 回線を設定する場合のパラメータを示します。

 

表 2-3 cnfln コマンドの回線パラメータ

パラメータ
説明

line_num

設定する回線の番号を入力します。使用可能な回線を表示するには、dsplns コマンドを使用します。

line_code

次のライン コーディングを選択します。

B8ZS (T1) = 2

HDB3 (E1) = 3

AMI (T1/E1) = 4

line_len

次の回線の長さを入力します。

T1 範囲:

0~39.93 M(0~131 フィート)= 10

39.93~79.86 M(131~262 フィート)= 11

79.86~119.79 M(262~393 フィート)= 12

119.79~159.72 M(393~524 フィート)= 13

159.72~199.64 M(524~655 フィート)= 14

> 199.64 M(> 655 フィート)= 15

E1(SMB 回線モジュールがある場合) = 8

E1(RJ48 回線モジュールがある場合)= 9

clk_src

DSX1 クロック ソース。

1 = ループ クロック

2 = ローカル クロック

E1-signalling

T1-Linetype

このオプションでは、E1 シグナリングの方法や T1 回線タイプを選択します。次のキーワードを入力して、シグナリングまたは回線タイプの組み合わせを選択します。

E1 シグナリングの方法:

CRC なしの CAS = CAS

CRC ありの CAS = CAS_CRC

CRC なしの CCS = CCS

CRC ありの CCS = CCS_CRC

クリア E1 = CLEAR


) 非構造化 E1 通信(addport コマンド)をサポートするためには、E1 シグナリングに CLEAR を設定しておく必要があります。


T1 回線タイプ:

Dsx1ESF = ESF(MPSM のみ)

Dsx1D4 (SF) = D4(MPSM のみ)

ステップ 5 該当の回線を指定して dspln コマンドを入力し、上記の手順で行った回線設定の変更内容を確認します。


 


xcnfln コマンドも、CESM および MPSM カードでの回線を設定できます。これらのコマンドの使用方法の詳細については、第 6 章「CESM および MPSM コマンド リファレンス」を参照してください。


回線エミュレーション ポートの追加

この章で前述した「回線の始動」では、正しい回線ポート番号を指定して物理回線を始動する方法を説明しました。回線ポートは、Cisco MGX 8230、Cisco MGX 8250、Cisco MGX 8850(PXM1)、Cisco MGX 8850(PXM1E/PXM45)、または Cisco MGX 8830 スイッチのバック カード上の回線コネクタに対応しています。

回線を始動すると、2 つのネットワーク装置間に物理層の接続が確立されます。回線に回線エミュレーション ポートを追加すると、その回線で回線エミュレーション通信が有効になります。

CESM-8T1/B、CESM-8T1、CESM-8E1、MPSM-8T1-CES、および MPSM-8E1-CES は構造化と非構造化の回線エミュレーション ポートをサポートします。CESM または MPSM カードの構造化ポートは、T1 回線ごとに最大 24 の DS0 回線エミュレーション ポート、および E1 回線ごとに最大 31 の DS0 回線エミュレーション ポートをサポートします。構造化ポートは、回線上で 1 つまたは複数の連続したタイムスロットに対応づけられます。非構造化回線エミュレーション ポートは、1 回線につき 1 ポートしかサポートしないので、非構造化ポートに回線の全帯域幅を使用する必要があります。


) MPSM-8T1-CES および MPSM-8E1-CES カードでは、1 つの物理回線に複数の回線エミュレーション ポートを設定できる構造化回線エミュレーション ポートをサポートするためにチャネル化のライセンスが必要です。


回線に回線エミュレーション ポートを追加するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 GROUP1 以上の特権を持つユーザ名を使用して設定セッションを確立します。

ステップ 2 回線エミュレーション ポートを追加する回線番号を調べます。そのためには、 dsplns コマンドを使用します。

ステップ 3 使用するポート番号が、既に使用中でないかを確認します。CESM または MPSM カード上の設定されているポートのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > dspports
 
Port Ena/Speed Type
------ --- ------ --------
4.1.1 Add/1536k structur
4.2.2 Add/1536k structur
4.3.3 Add/1536k structur
4.4.4 Add/1536k structur
 
Number of ports: 4
 
PortDs0UsedLine1: 0x00ffffff
PortDs0UsedLine2: 0x00ffffff
PortDs0UsedLine3: 0x00ffffff
PortDs0UsedLine4: 0x00ffffff
PortDs0UsedLine5: 0x00000000
PortDs0UsedLine6: 0x00000000
PortDs0UsedLine7: 0x00000000
PortDs0UsedLine8: 0x00000000
PortNumNextAvailable: 5
 
PXM1E_SJ.1.4.CESM.a >
 

この例では、現在のカードのポート 1~4 は設定済みなので、使用できるポート番号は 5 であることが示されています。

ステップ 4 次のコマンドを入力して、カードに回線エミュレーション ポートを追加します。

PXM1E_SJ.1.3.CESM.a > addport <port_num> <line_num> <begin_slot> <num_slot> <port_type>
 

次の addport コマンドの例では非構造化ポートが作成されます。この例では、すべてのタイムスロットがそのポートで使用されます(ポートの範囲を指定する必要はありますが、無視されます)。

PXM1E_SJ.1.3.CESM.a > addport 3 3 1 1 2
 

次の addport コマンドの例では、回線 4 の使用可能な T1 タイムスロットの半分が、ポート 4 に割り当てられます。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > addport 4 4 1 12 1
 

表 2-4 に、 addport コマンドのパラメータを示します。

 

表 2-4 addport コマンドのパラメータ

パラメータまたはオプション
説明

port_num

回線エミュレーション サービス用のポート番号。ポート番号の範囲は、カードの種類によって異なります。

CESM-8T1/B、CESM-8T1、MPSM-8T1-CES の範囲:1~192

CESM-8E1 および MPSM-8E1-CES の範囲:1~248

line_num

ポート定義を適用する回線番号。追加された回線を表示するには、dsplns コマンドを入力します。Status/Coding カラムに回線が有効(Ena)と示されていない場合には、その回線にポートを追加できません。

begin_slot

num_slot

port_type

ステップ 5 特定のポートの設定情報を表示するために、次のコマンドを入力します。

PPXM1E_SJ.1.4.CESM.a > dspport <port>
 

< port> パラメータに、設定時にポートに割り当てた番号を指定します。

次の例は、ポート番号 4 について dspport コマンドを実行した出力結果を示しています。

PXM1E_SJ.1.4.CESM.a > dspport 4
 
SlotNum: 4
PortLineNum: 4
PortNum: 4
PortRowStatus: Add
PortNumOfSlots: 12
PortDs0ConfigBitMap(1stDS0): 0xfff(1)
PortSpeed: 768kbps
PortType: structured
PortState: Active
 


 

回線エミュレーション ポートの設定

CESM カードまたは MPSM カードで addport コマンドを使用して追加された回線エミュレーション ポート設定を変更するには、最初に delport または xcnfport コマンドでポートを削除します。addport コマンドを使用して新しいポート設定でポートを再度追加します。ポートにプロビジョニング済みの SPVC または PVC 接続が存在する場合は、これらの接続を削除してから、ポート設定を変更する必要があります。


ヒント xcnfport コマンドでも回線エミュレーション ポートを回線に追加できます。ポートの管理とこれらのコマンドの使用方法の詳細については、第 5 章「CESM カードと MPSM カードの管理」および第 6 章「CESM および MPSM コマンド リファレンス」を参照してください。