Cisco IGX 8400 シリーズ プロビジョニング ガイド (Release 9.3.3 以降)
Cisco IGX 8400 シリーズのノード
Cisco IGX 8400 シリーズのノード
発行日;2012/02/03 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco IGX 8400 シリーズのノード

機能の概要

ネットワークの同期化について

IGX ノードの設定

ノード名の指定

時間帯の設定

日付と時刻の設定

インターフェイス シェルフの追加

カード冗長構成の指定

外部装置の制御

IGX ネットワークの管理

トラフィック ルーティングと帯域幅の最適化

チャネル利用率の指定

サービス クラスの指定

通常のネットワーク管理

システムへのログイン

システムからのログオフ

パスワードの変更

ネットワークの同期化

ジョブ管理

ジョブの作成(追加)

ジョブの実行

ジョブの停止

ジョブの表示

ジョブの編集

ジョブの削除

ジョブ トリガーの作成

トラブルシューティング

AC 電源装置のチェック

IGX ノードのトラブルシューティング

一般的なトラブルシューティングの手順

アラーム要約の表示

カードの状態

ユーザ起動のテスト

ループバック テスト

外部テスト装置によるカード テスト

IGX ノードに関連するスイッチ ソフトウェア コマンド

関連情報

Cisco IGX 8400 シリーズのノード

IGX だけを使用しているネットワークでは、IGX ノードはネットワークのバックボーンおよびアクセス ポイントとしての役割を果たします。混在ネットワークでは、IGX ノードはトラフィック ルーティングや帯域幅の最適化、ネットワークの管理と同期化、およびジョブ管理などのさまざまな機能を実行します。

BPX については、マニュアル『 Cisco BPX 8600 Series Installation and Configuration 』の第 1 章「 The BPX Switch: Functional Overview 」を参照してください。

機能の概要

ネットワークにおけるノードとは、ネットワーク トラフィックを次のノードに交換またはルーティングするシャーシまたはその他のハードウェアを示します。IGX WAN スイッチは多種のトラフィックを扱えるため、IGX シャーシはさまざまなネットワーキング環境においてノードとして機能することができます。さらに、シャーシのモジュラ設計により、サービス モジュールの取り付けが可能です。このため、さまざまなネットワーキング技術用に IGX ノードを設定することができるので、IGX ノードはフレームリレー ネットワークや ATM ネットワークなどの複数のネットワークでノードとして同時に使用できます。

たとえば、IGX ノードは、スロット 3 に取り付けた UXM または UXM-E サービス モジュールで ATM ネットワーク サービスを行い、同時に、スロット 4 に取り付けた UFM サービス モジュールで FR ネットワークに貢献することができます。異なるネットワーキング技術間のインターワーキングを行うことにより、2 つのネットワークを機能的に統合させることもできます。

IGX を使用する最も一般的なネットワーク設計の 1 つは、IGX ノードをネットワークのエッジ スイッチとし、エッジ ルータを接続するものです。エッジルータは、IGX に接続されたネットワークに着信するトラフィックのルーティングを行います。IGX に URM カードを取り付けると、この IP ルーティングは IGX シャーシ内で行われ、外部にルータを接続する必要がなくなります。

ネットワークの同期化について

利用できるクロック ソースは、ネットワーク内でプライマリ(p)、セカンダリ(s)、またはターシャリ(t)クロック ソースとして定義します。クロック同期を渡せる各トランクを定義します。各ネットワーク ノードのクロックは、利用可能な最高レベルのクロック ソースにロックされます。同等のクロック ソースが複数利用できる場合、各ノードは近い(ホップ数でカウント)クロック ソースを選択します。

ネットワークでプライマリ、セカンダリ、またはターシャリ クロック ソースが定義されていない場合、または動作していない場合は、自動的にノードの内蔵オシレータがアクティブなネットワーク クロック ソースとして選択されます。

回線修復やオペレータのコマンドなどによりクロック ソースが変わると、ノードは、クロック パスの階層構造が変わっていないかを確認します。また、サブネットワークが他のサブネットワークに統合されると、各ノードでは、新しいネットワーク内で最も近くて最も安定したクロックが利用可能であるかを検証します。

クロック テストは継続して行われ、ノードのクロック ソースの周波数がコントロール カードの設定と比較されます。 クロック ソースが、周波数の設定範囲外であることが検出されると、コントローラは、ソースが正しくないことを宣言し、他のソースを選択します。

通常、ネットワークのクロック ソースと回線特性は、ノードの設置時に設定します。したがって、ネットワークを再構成したり、回線状態が変わった場合は、クロック ソースを再定義します。

クロック ソースは、手動でプライマリ、セカンダリ、またはターシャリ クロック ソースとして定義します。一般的に、クロック ソースはクロック ソースの安定度によって指定します。クロック ソースの評価と定義を行う際には、次の点を考慮します。

各クロック ソースの Stratum レベル

各クロック ソースの信頼性(クロック ソースの信頼性については、図 3-1 を参照)

ネットワーク構成(トポロジ、バックボーン、リング型、スター型、メッシュ型など)

プレシオクロナス ネットワークにおける複数クロック ソースの利用可能性(図 3-2 を参照)

プレシオクロナス ネットワークとは、アクティブなクロック ソースが独立して 2 つ以上存在するネットワークです。たとえば、複数のベンダーが、クロックのマスターシップを必要とする回線を複数提供するようなネットワークは、プレシオクロナス ネットワークとなることがあります。図 3-1 にクロック ソースの信頼性を示します。

図 3-1 ベンダー提供によるクロック

 

図 3-2 ノードのクロック ソース

 

図 3-2では、1 つのトランク パラメータがクロックを渡すことができます。トランクは、一方の端から送信されたクロック情報が他方の端の情報と同じだった場合にクロックを渡します。クロックを渡すトランクは数多くあります。次のようなトランクは、通常、クロックを渡しません。

衛星トランク

Digital Access Cross-connect Switch (DACS;デジタル アクセス クロスコネクト スイッチ)を通過するトランク

サブレート トランク

他のプロバイダーのネットワークを通過する長距離回線は、クロックを渡す場合と渡さない場合があります。デフォルトでは、IGX トランクはクロックを渡すことができます。クロックには次の点が適用されます。

トランクをクロック ソースとして定義すると、そのトランクを、クロックを渡すように定義することはできません。

IGX/BPX ネットワークでは、クロック ソースはネットワーク全体のソースとして機能します。

トランクは、DACS タイプの装置がトランクに接続されている場合のみに、クロック ソースとして定義すべきです。

IGX のサービス モジュールの詳細については、「インターフェイス コネクタ」を参照してください。

IGX ノードの設定

IGX ノードは、ネットワークの構築を始める前に設定する必要があります。既存のネットワークにノードを追加する場合は、基本的なノード設定作業を行ってから、新しいノードを既存のネットワークに接続してください。


注意 ネットワーク内の各ノードでは、異なるリリースのカード ファームウェア、スイッチ ソフトエア、または Cisco IOS ソフトウェアが使用されている場合があります。新しいノードをネットワークに追加する場合、またはファームウェアやスイッチ ソフトウェア、Cisco IOS ソフトウェアをアップグレードする場合は、http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/sw-wan.shtml の「Compatibility Matrix」を参照してください。 ファームウェア間、スイッチ ソフトウェア間、および Cisco IOS ソフトウェア間で互換性がないと、動作上の問題が発生することがあります。


ステップ 1 ノードとの接続を確立します。通常は、コンソールと直接接続します。

ステップ 2 ノード名を設定し(「ノード名の指定」を参照)、ノードの時間帯を設定します(「時間帯の設定」を参照)。

ステップ 3 ノードをネットワークのプライマリ ノードとする場合は、ノードの日付と時刻を設定します(「日付と時刻の設定」を参照)。

ステップ 4 ノードのユーザとセキュリティの機能を設定します。

ステップ 5 カードの冗長性を設定します(「カード冗長構成の指定」を参照)。


 

IGX ノードを次の作業を行って設定します。

時間帯の設定

日付と時刻の設定

インターフェイス シェルフの追加

カード冗長構成の指定

外部装置の制御

ノード名の指定

運用ネットワークでは、各ノードに一意のノード名を付ける必要があります。出荷時に設定された NODENAME をユーザ独自のノード名に変更するには、スイッチ ソフトウェアの cnfname コマンドを使用します。


ヒント 一般的なネットワークでは、ノードには物理的な場所の名前を付けます。これにより、ネットワークの監視で、地理的領域に関連すると考えられる問題をすばやく識別できます。


ノード名を変更するには、スイッチ ソフトウェアの cnfname コマンドを使用します。新しいノード名は、ネットワーク内の他のノードに配布されます。

時間帯の設定

時間帯を設定すると、ノードの時刻表示に、他のノードの存在場所に関係なく、ローカル時刻が表示されます。

ノードの時間帯を設定するには、スイッチ ソフトウェアの cnftmzn コマンドを使用します。

日付と時刻の設定

ノードの日付と時刻を設定するには、スイッチ ソフトウェアの cnfdate コマンドを使用します。

インターフェイス シェルフの追加

インターフェイス シェルフは、階層ネットワークで IGX ルーティング ハブに対して ATM セルをやり取りする、ルーティングを行わない装置です(インターフェイス シェルフは、 フィーダ シェルフ とも呼びます)。インターフェイス シェルフとして機能するのは、インターフェイス シェルフとして設定された IGX または MGX 8850 ノード、または MGX 8220 インターフェイス シェルフです。

階層ネットワーク機能は別売オプションであるため、IGX ノードをインターフェイス シェルフとして機能させるには、最初に弊社代理店の技術サポート担当者が設定を行う必要があります。

インターフェイス シェルフを追加するには、 addshelf コマンドを使用します。フィーダ シェルフを削除するには、 delshelf コマンドを使用します。フィーダ トランクの状態を確認するには、 dspnode コマンドを使用します。


addshelfaddtrk は互いに排他的なコマンドであり、両者を併用することはできません。


インターフェイス シェルフとして機能している IGX は、IGX/AF と指定します。 dspnw dspnode などの表示コマンドでは、この名称が表示されます。 dspnode コマンドは、ハブとフィーダ ノードを識別してアラーム ステータスを表示します。インターフェイス シェルフとして機能している MGX 8220 シェルフは、AXIS と指定します。インターフェイス シェルフとして機能している MGX 8850 は、AAL5 と指定します。インターフェイス シェルフとして機能している Service Expansion Shelf (SES;サービス拡張シェルフ)シェルフも、同様に AAL5 と指定します。

次の手順は、サポートされるフィーダを IGX ルーティング ノードに追加する場合に適用されます。 表 3-1 に、SES を IGX 8400 ルーティング ハブへのフィーダとして設定するコマンドを示します。

 

表 3-1 インターフェイス シェルフの追加

コマンド
説明

addcon

UXM/UXM-E フィーダ エンドポイントで終端する接続を追加します。

addshelf

データベースにフィーダを追加し、LMI シグナリング チャネルと IP リレーを有効にします。

cnftrk

フィーダ トランクを設定します。

delshelf

データベースからフィーダを削除し、LMI シグナリング チャネルと IP リレーを無効にします。

uptrk

ポートのフィーダ トランクを有効にします。

カード冗長構成の指定

カードの冗長構成を設定するには、同一のフロント カードとバック カードのセットを 2 組取り付けて、それぞれをポートのペアに Y 字型ケーブルで接続します。次に、スイッチ ソフトウェアの addyred コマンドで冗長構成を指定します。冗長性はカード全体に対して適用されます。ポートや回線固有の冗長性ではありません。

 

表 3-2 カード冗長構成の指定

コマンド
説明

addyred

冗長ペアを構成するプライマリ カードとセカンダリ カードのスロットを指定します。

delyred

指定したプライマリ スロット番号の、カード セットの Y 字型ケーブル冗長構成を無効にします。

dspyred

Y 字型ケーブルのペア情報を表示します。

prtyred

Y 字型ケーブルのペア情報を出力します。

通常の動作時には、プライマリ セットがアクティブになりトラフィックを転送し、セカンダリ セットはスタンバイ状態になります。プライマリ セットに対する設定は、プライマリと冗長の両セットに適用されます。プライマリ カードをリセットしたり、何らかの理由でプライマリ カード セットがアクティブでなくなると、セカンダリ カード セットがアクティブになります。

冗長カード セットは、次の要件を満たす必要があります。

プライマリ カード セットとセカンダリ カード セットは同じである。

すでにアクティブなカード セットは、セカンダリ カード セットにはできない。

すでに別の冗長カード セットのペアを構成するカード セットは、プライマリ カード セットまたはセカンダリ カード セットとして使用できない。

アクティブ カードが故障またはダウンしたり、バックプレーンから取り外された場合、データは自動的にセカンダリ セットに転送される。

IGX のサービス カードはすべて Y 字型ケーブル冗長構成をサポートする。

図 3-3は、Y 字型ケーブルを使ったプライマリ カード セットとセカンダリ カード セットの通常の接続を示しています。Y 字型ケーブルの分岐していない方の(Y の主軸の)側をユーザ装置に接続します。分岐側の 2 つのコネクタの一方をプライマリ バック カード、もう一方をセカンダリ バック カードに接続します。

スタンバイ カードへの切り替えは、スタンバイ カード セットの状態が「Standby」または「Standby-T」である場合だけに行われます(「Failed」では行われません)。

図 3-3 Y 字型ケーブルの構成

 


) 接続の終端は、プライマリ スロットだけで可能です。セカンダリ スロットでは終端できません。『Cisco WAN Switching Command Reference』の addcon コマンドの説明を参照してください。


複数のポートが付いているカード セットの場合、Y 字型ケーブルで、各プライマリ ポートに、対応するセカンダリ(冗長)ポートを接続します。たとえば、プライマリ カード セットのポート 1 は、セカンダリ カード セットのポート 1 とペアになる必要があります。図 3-4 に、複数のポートが付いたカード セットのケーブル接続を示します。

図 3-4 複数のポートを接続する Y 字型ケーブル

 

セカンダリ カード セットがアクティブになると、プライマリ カード セットがスタンバイ モードになります。プライマリ カード セットをバックアップとして使用する場合、ステータスが「Failed」でない適切なセットである必要があります。

外部装置の制御

マルチプレクサなどの外部装置を制御するようにシステムが設定されている場合、 ウィンドウ セッションを使用できます。制御端末から入力した文字はすべて外部端末に送信されて処理されます。外部装置で生成された文字はすべて制御端末の画面に表示されます。

window コマンドを使用して ウィンドウ セッションを起動します。外部装置がローカル ノードに接続されている場合だけに、このコマンドを使用できます。ただし、仮想端末セッション中に window コマンドを入力できるので、ネットワーク上の外部装置ならどれでもウィンドウ セッションを確立できます。ウィンドウ セッションは次のように起動します。


ステップ 1 スイッチ ソフトウェアの vt コマンドを使用して、装置にケーブルで接続されたノードにアクセスします。

ステップ 2 スイッチ ソフトウェアの cnfterm コマンドおよび cnftermfunc コマンドを使用して、ポートとポート機能を設定します。

ステップ 3 スイッチ ソフトウェアの cnftermfunc コマンドを使用して、ウィンドウ セッションの 1 ~ 8 文字のエスケープ シーケンスを設定します。エスケープ シーケンスはここに記録してください。
______________________

ステップ 4 外部ウィンドウ装置がノードの制御端末ポート(c)と補助ポート(a)のどちらに接続されているか確認します。

ステップ 5 スイッチ ソフトウェアの window コマンドでウィンドウ セッションを起動します。外部装置が補助ポートに接続されている場合は、 window a コマンドを使用します。外部装置が制御端末ポートに接続されている場合は、 window c コマンドを使用します。

ステップ 6 コマンドを入力して、外部装置にデータを送信します。

IGX/BPX は文字をまとめて送信するので、転送が少し遅延します。転送バッファがいっぱいになるか、またはキーボードからの入力が 50 ms 以上ないと、転送が行われます。


ウィンドウ セッションでは、外部装置を制御するコマンドだけが認識されます。


ステップ 7 ステップ 3 で設定したエスケープ シーケンスを使用して、ウィンドウ セッションを終了します。


ヒント デフォルトのエスケープ シーケンスは ^^ です。このデフォルトのシーケンスが受け付けられない場合で、設定したエスケープ シーケンスがわからない場合は、キーボードを 4 分間アイドル状態にします。4 分後にシステムはウィンドウ セッションを終了します。



 

IGX ネットワークの管理

ここでは、IGX ネットワークの管理方法について説明します。ネットワークの管理には、トラフィック ルーティングと帯域幅の最適化、ネットワークの同期化、ネットワーク管理作業の実行、およびジョブの管理があります。

トラフィック ルーティングと帯域幅の最適化

トラフィックのルーティングと、利用可能な帯域幅の使用方法を設定することで、最大のネットワーク パフォーマンスを実現できます。トラフィック ルーティングと帯域幅の設定に使用する情報は、ネットワークの履歴の傾向から収集します。ネットワークの最適化に必要な作業は、チャネル利用率の指定(「チャネル利用率の指定」を参照)、サービス クラスの指定(プライオリティ バンピング機能の使用も含む - 「サービス クラスの指定」を参照)、および帯域幅の管理です。


ヒント ここに記載されているスイッチ ソフトウェア コマンドの詳細については、『Cisco WAN Switching Command Reference』を参照してください。


チャネル利用率の指定

cnfchutl コマンドを使用すると、フレームリレー、データまたは音声チャネルの利用率をチャネルの合計キャパシティの割合で指定できます。指定できる値は、0 ~ 100 % の範囲です。データとフレームリレー チャネルのデフォルト値は 100 % です。音声チャネルのデフォルト値は 60 % です。特定のトランクの利用率を表示するには、 dsptrkutl コマンドを使用します。このコマンドでは、トランク経由で送信されたパケット数の詳細が表示されます。画面が更新される間隔を秒数で指定できます。ノードの指定のトランクに対する負荷を表示するには、 dspload コマンドを使用します。

サービス クラスの指定

cnfcos コマンドを使用すると、フレームリレー、データ、および音声チャネル接続に対して Class of Service(CoS;サービス クラス)を指定できます。サービス クラスは、トランクに障害が発生した場合に、ネットワークが接続を再ルーティングするまでの遅延秒数です。指定できる範囲は 0 ~ 15 です。 再ルーティングの遅延同士に差をつけるために CoS に離散した値を選ぶことで、あるクラスの接続に、別のクラスの接続の再ルーティングが開始される前に再ルーティングされるチャンスが生まれます。

プライオリティ バンピングの指定

プライオリティ バンピング機能では、ネットワーク リソースが少なくなってくると、(CoS 値により)高い重要度として分類された BPX および IGX の接続が、重要度の低い既存の接続をバンプする(押しのける)ことができます。既存の自動ルーティング管理機能では、失敗した接続がすべて自動的に他のパスにリダイレクトされますが、cnfbmpparm コマンドを使用してプライオリティ バンピング機能を有効にすると、すべての接続を維持できないレベルまでネットワーク リソースが減少した時点で、重要な接続を優先させて維持できます。重要度の低い接続をバンプする(ルーティングしない)ことで、ネットワーク リソースは重要度の高い接続のために使用されます。このプライオリティ バンピングは、リソース(帯域幅など)が不足した時点で開始されます。リソースが足りなくなるのは、addcon、upcon、cnfcon、cnfpref、cnftrk、および deltrk コマンドの使用や、トランク回線やカードの障害、またはノードの障害によってネットワークに変更が発生するなど、大量のイベントが発生した場合です。最も一般的なイベントは、トランクの障害です。

プライオリティ バンピングでは、それぞれの接続はサービス クラス(CoS)の値で定義されます。最小の CoS 値 0 を与えられた接続は、重要度が最高になります。最大の CoS 値 15 を与えられた接続は、重要度が最低になります。CoS 値が 0 ~ 15 の間の接続は、値が高いほど重要度は低くなります。

CoS 値は、8 つの帯域に分類されます。これらの帯域を、各ネットワークの特定の使用目的に合うように設定できます。プライオリティ バンピングを有効にしたときのデフォルト設定については、 表 3-3 を参照してください。

 

表 3-3 プライオリティ バンピングのデフォルト設定

帯域
0
1
2
3
4
5
6
7

CoS

0/1

2/3

4/5

6/7

8/9

10/11

12/13

14/15


) プライオリティ バンピングを設定する際は、AutoRouting 機能(自動ルーティング管理)で利用可能な帯域幅と CoS 値について詳しい知識が必要です。


図 3-5 に、プライオリティ バンピングがどのように動作するかを示します。スイッチ A と B の間に確立されたトランクの帯域幅が 1000 負荷単位である場合、このトランクは、帯域幅 800 の接続(接続 1)をサポートします。しかし、これに帯域幅 500 の接続(接続 2)を追加すると、トランクは両方の接続をサポートできなくなります。

接続 1 (800) + 接続 2 (500) = 合計帯域幅 1300

プライオリティ バンピングが有効になると、重要度の低い接続がバンプされます。

接続 1 の CoS:5

接続 2 の CoS:0

CoS 値の低い接続が、重要度の高い接続です。CoS が 5 である接続 1 は、接続 2(CoS 値 0)のトラフィックを搬送するために失敗します。

図 3-5 2 つのノード間のプライオリティ バンピング

 

ノードが 3 つの場合の例を 図 3-6 に示します。この例では、次のようなトランクがあります。

 

表 3-4 図 3-6 中のトランク

トランク
帯域幅

AB

1000

AC

500

BC

600

また、次の 2 つの接続が確立されています。

 

表 3-5 図 3-6 中の接続

接続
ノード
CoS
帯域
帯域幅

1

AB

10

5

400

2

BC

14

7

300

接続内のトラフィックはすべて流れていますが、トランク AB に障害が発生した時点で、帯域幅 600 のトランク BC は両接続の合計帯域幅(700)を処理できなくなります。接続 1 は帯域 5 を使用しており、接続 2 は帯域 7 を使用しています。帯域の番号が低いほど、重要度は高くなります。そこで、重要度の高い接続 1 を維持するために接続 2 がバンプされます。


) プライオリティ バンピングまたは再ルーティングのプロセスの詳細については、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/wanbu/bpx8600/9_3_0/rnotes/9300rn.htm で最新情報を参照してください。


図 3-6 3 つのノード間のプライオリティ バンピング

 

通常のネットワーク管理

通常のネットワーク管理では、次の作業を行います。

「システムへのログイン」

「システムからのログオフ」

「パスワードの変更」

システムへのログイン

ノードへのログインは、ユーザ ID とパスワードの入力の 2 ステップで行います。システム管理者またはネットワーク管理者がユーザ ID とパスワードを発行できます。ユーザ ID は 12 文字以内です。システムのセキュリティを保護するため、パスワードは定期的に変更してください。ユーザ ID を変更できるのはシステム管理者だけです。 次の手順でノードにログインします。


ステップ 1 システム プロンプト「Enter User ID」でユーザ ID を入力します。

ステップ 2 プロンプト「Enter Password」でパスワードを入力します。初めてログインする場合は、システム管理者から与えられたパスワードを入力します。パスワードは、 cnfpwd コマンドで変更できます。

ログインすると、システムの準備が整い、次のコマンドを待つプロンプトが表示されます。


 

システムからのログオフ

セッションを終了してログオフするには、 bye コマンドを使用します。このコマンドで、ログイン プロンプトの初期画面に戻ります。別のノードへ仮想端末接続を行っている際に bye コマンドを入力すると、 bye コマンドにより仮想端末セッションが終了し、ローカル セッションに戻ります。ローカル セッションを終了してシステムからログオフするには、再度 bye コマンドを入力します。

パスワードの変更

システム管理者から与えられたパスワードを変更する場合、または現在のパスワードを変更する場合は、次の手順を行ってください。システムのセキュリティを保護するため、パスワードは定期的に変更してください。推奨される変更頻度については、システム管理者に問い合わせてください。


ステップ 1 cnfpwd コマンドを入力します。現在のパスワードの入力を求められます。

ステップ 2 現在のパスワードを入力します。新しいパスワードの入力を求められます。

ステップ 3 新しいパスワードを入力します。パスワードには 6 ~ 15 文字を指定します。確認のため、新しいパスワードを再入力します。


 

ネットワークの同期化

ネットワークの同期化を行うには、クロック ソースのプライマリ、セカンダリ、およびターシャリを指定する必要があります。セカンダリとターシャリは、クロックに障害が起きた場合のバックアップ クロックとして機能します。クロック ソースを指定するには、 cnfclksrc コマンドを使用します。このコマンドでは、以前に指定したクロック ソースを削除することもできます。プライマリ、セカンダリ、ターシャリのクロック ソースはそれぞれ複数指定できます。

 

表 3-6 IGX クロック同期化に使用するスイッチ ソフトウェア コマンド

コマンド
説明

clrclkalm

クロック ソースまたはクロック パスに関連するアラームをクリアします。アラームの原因は通常、クロック ソースの障害か、またはクロック ソースの周波数が制限範囲外であることです。該当のクロック ソースを使用するには、まずクロック アラームをクリアする必要があります。

cnfclksrc

ネットワークのプライマリ、セカンダリ、またはターシャリ クロック ソースを指定します。または、クロック ソースを削除します。

dspclksrcs

現在定義されているクロック ソースを表示します。

dspcurclk

ノードが現在使用しているクロック ソースを表示します。

ジョブ管理


ヒント ここに記載されているスイッチ ソフトウェア コマンドの詳細については、『Cisco WAN Switching Command Reference』を参照してください。


ジョブ とは、ユーザが指定したコマンド群です。ジョブは、事前に作成したスケジュールに従って、あるいはイベント トリガーによって自動的に実行できます。ここでは、次の操作を行う方法について説明します。

ジョブの作成

ジョブの実行

ジョブの停止

ジョブの表示

ジョブの編集

ジョブの削除

ジョブ トリガーの作成

新しいジョブには、システムにより番号が割り当てられます。このジョブ番号により、ジョブが識別されます。また、ほとんどのジョブ管理コマンドでジョブ番号が必要です。新しいジョブを作成すると、ユーザの特権レベルがジョブの特権レベルとして自動的に保存されます。ジョブは、特権レベルで利用可能なコマンドだけを使用して作成してください。たとえば、特権レベルが 3 のユーザは、ジョブに addtrk コマンドを使用できません。これは、 addtrk コマンドが特権レベル 1 のコマンドであるためです。この特権の条件は、ジョブの実行、編集、または停止などのその他のジョブ機能にも適用されます。


ヒント 一部のスイッチ ソフトウェア コマンドはジョブとして実行できません。ジョブで使用できるコマンドについては、『Cisco WAN Switching Command Reference』のコマンドの詳細説明を参照してください。


ジョブの作成(追加)

ジョブを作成する際は、次の点に注意してください。

新しいジョブを作成するには、 addjob コマンドを使用します。 addjob コマンドを入力すると、オプションと必須の引数の入力を求めるプロンプトが表示されます。他のコマンドと異なり、 addjob コマンドは、オプション パラメータの入力から開始されます。ジョブは、runjob コマンドで実行できます。または addjob コマンドで指定した日時に実行することもできます。ジョブ番号はシステムにより割り当てられますが、ジョブに説明を割り当てて、ジョブの機能を示すことができます。 addjob コマンドのパラメータは次のとおりです。

Description(オプション):説明には、スペースを含め 16 以内の文字を使用します。

Execution time (オプション):実行時間を指定する場合は、最初のパラメータとして、年を示す 4 桁を入力します(プロンプトされません)。続くプロンプトで、月、日、時、分、またオプションで秒を入力し、ジョブの開始時間を指定します。

Interval (オプション):間隔を指定するこのプロンプトは、実行時間を指定した場合にだけ表示されます。最初のプロンプトでは、日、時、分の単位を指定します。続くプロンプトで、単位の値を指定します。

Command (必須):コマンドを指定しないと、 addjob コマンドは終了します。したがって、ここでコマンドを指定しないと、 addjob を終了できます。コマンドとそのパラメータを入力するごとに、そのコマンドが失敗した場合に行うアクションの入力を求められます(詳細は、 addjob の説明を参照してください)。

ジョブのコマンドは入力直後に実行されないので、通常のコマンドの入力時に行われるようなコマンドおよびパラメータの検証は行われません。たとえば、 dncd で範囲外のカード スロットを指定すると、システムによりエラーが通知されますが、有効なカード スロットにカードがない場合はエラーは通知されません。

ジョブの実行

ジョブを実行する際は、次の点を確認してください。

手動でジョブを実行するには、 runjob コマンドを使用します。実行するジョブ番号を指定します。

runjob コマンドを使用すると、指定した実行時間に関係なくジョブが実行されます。 runjob コマンドを使用しても、指定した実行時間は変更されません。

runjob コマンドは、ジョブに含めることができます。したがって、ジョブを実行して他のジョブを開始できます。ただし、そのジョブ自身を開始することはできません。たとえば、ジョブ 1 にコマンド runjob 1 が含まれていると、このコマンドは実行されません。同様に、ジョブ 1 にコマンド runjob 2 が含まれており、ジョブ 2 にコマンド runjob 1 が含まれている場合は、ジョブ 1 はジョブ 2 を開始しますが、次にジョブ 2 はジョブ 1 を開始しません。

runjob コマンドを実行すると、ジョブ内の各コマンドの結果が画面に表示されます。

ジョブの停止

ジョブを停止する際は、次の点を確認してください。

実行中のジョブを停止するには、 stopjob コマンドを使用します。現在のジョブのテンプレートが画面に表示され、「Stop this and all currently executing jobs (y/n)?」 というプロンプトが表示されます。

stopjob コマンドは、実行中のジョブに対してだけ動作します。ジョブを停止すると、作業が途中まで行われた状態になるため、 stopjob コマンドは慎重に使用してください。

ジョブの表示

ジョブを表示するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

ジョブの状態を表示するには、 dspjob コマンドを使用します。このコマンドでは、指定したジョブのテンプレートと、ジョブの各コマンドが最後に実行された際の結果が表示されます。

既存のジョブの要約を表示するには、 dspjobs コマンドを使用します。

ジョブの編集

ジョブを編集する際は、次の点を確認してください。編集したジョブは、確実に動作することをテストしてから使用してください。

ジョブのパラメータを編集するには、 editjob コマンドを使用します。

editjob コマンドを入力すると、指定したジョブのテンプレートが表示されます。テンプレート内の各項目を保持するか、または変更するかを尋ねるプロンプトが表示されます。項目を変更する場合は、既存の情報を上書きして、Enter キーを押します(既存情報の編集には各種制御キーを使用できます)。そのパラメータの指定を変更しない場合は、プロンプトで Enter キーを押します。

ジョブの既存のコマンド間に新しいコマンドを挿入するには、 Ctrl キーを押した状態で ^ キーを押します。強調表示されているコマンドの上に新しい行が挿入されます。「Enter Cmd」プロンプトで新しいコマンドを入力します。

ジョブからコマンドを削除する方法は2通りあります。コマンド行で削除するコマンドを
Backspace キーで消して、Enter キーを押します。または、 Ctrl キーを押した状態で X キーを押します。

ジョブでコマンドの追加または削除を行うと、残りのコマンドに番号が振りなおされます。

ジョブの削除

ジョブを削除するには、 deljob コマンドを使用します。実行中のジョブは削除できません。必要な場合は、 stopjob コマンドでジョブを停止してから、ジョブを削除します。

ジョブ トリガーの作成

ジョブ トリガーを作成する際は、次の点を確認してください。

画面上のテンプレートで、回線タイプの入力を求められます。トランクには p または t、サーキット回線には c または l、NDM/LDMには s を指定します。

画面上のテンプレートで、アラームによってジョブを起動する、回線のスロット番号の入力を求められます。

回線の障害(f)と復旧(r)のどちらでトリガーするか指定します。通常、回線に障害が発生したときに実行されるジョブをまず作成します。この場合、f でトリガーするように作成します。次に、回線が復旧した場合に実行される別のジョブを作成します(最初のジョブの結果を逆にする)。この場合は、r (回線の復旧)でトリガーするように作成します。

トラブルシューティング

ここでは、問題の診断方法について説明します。

IGX のオペレーティング システム ソフトウェアは、IGX の監視やメンテナンスの大部分を行います。予防的メンテナンスとなるアクションは、電源装置のチェックだけです。


ヒント ここに記載されているスイッチ ソフトウェア コマンドの詳細については、『Cisco WAN Switching Command Reference』を参照してください。


AC 電源装置のチェック

IGX ノードにおいて、AC 電源装置の電圧を直接測定することはできません。電源装置の 1 台で問題がある場合、DC LED と AC LED のうち一方または両方が消えます。AC 電源装置の接続の確認または交換の手順については、修理と交換に関する章を参照してください。

ノードに新しいカードまたは追加のカードを取り付けた後には、電源装置の LED をチェックして、そのカードのために電源装置の負荷が過大になっていないかどうか確認します。


) AC 電源装置の情報を表示するには、スイッチ ソフトウェアの dsppwr コマンドを使用します。


IGX ノードのトラブルシューティング

ここでは、基本的なトラブルシューティングの手順を説明し、IGX ノードのトラブルシューティングに使用するコマンドについて簡単に説明します(ここで説明するコマンドの詳細は、『 Cisco WAN Switching Command Reference 』を参照してください)。ここで説明する一連の手順は、すべてを網羅したものではなく、IGX ノードのトラブルシューティングに利用できる診断ツールやネットワーク ツールについては触れていません。


注意 IGX ノードを停止させるテストや修理は行わずに、まず弊社販売代理店にご連絡ください。

ここでは、次の内容を説明します。

IGX ノードのトラブルシューティング表

サーキット カード、システム バス、電源装置などのシステム ハードウェアの状態(設定と表示)

チャネルのループバック テストと接続テスト

統計的回線エラーのアラームしきい値と、回線エラー表示レポート

BERT などの外部テスト装置

一般的なトラブルシューティングの手順

IGX ノードでは、定期的に自己診断が行われて、適切に機能していることが確認されます。ノードで動作に影響するエラー状態が見つかると、エラーのあるカードが無効にされ、スタンバイ カードがアクティブ化されます(スタンバイ カードが利用できる場合)。


注意 カードの障害 LED が点灯した場合は、エラーが発生したことを示します。resetcd f コマンドで、LED のリセットを試行してください。

アラーム要約の表示

IGX ノードのトラブルシューティングにおける最初のステップは、システム全体のアラーム状態を表示して、システムの状態を調べることです。IGX ノードの全アラームの要約を表示するには、 dspalms コマンドを使用します。アラーム要約には、次の項目が含まれています。

障害接続数

メジャー アラーム数とマイナー アラーム数

障害カード数

電源モニタ障害

バス障害(故障したか、または診断が必要)

ネットワークの他のノードにおけるアラーム数

ネットワークで到達不能なノード数

アラームを表示するには、 dspalms コマンドを入力します。

障害があることが画面に表示された場合は、 表 3-7 のコマンドを使用して障害の特定を行います。

 

表 3-7 問題の特定に使用するスイッチ ソフトウェア コマンド

障害
診断コマンド

接続

dspcons

回線アラーム

dsplns

トランク

dsptrks

カード

dspcds

電源モニタ/ファン

dsppwr

リモート ノード

dspnw

到達不能ノード

dspnw

リモート ノード アラーム

dspnw

カードの状態

アラーム要約画面で、カードがエラー状態を示した場合は、 dspcds コマンドを使用してノードのカードの状態を表示します。各カード タイプで表示される情報には、スロット番号、ソフトウェア リビジョン、およびカード状態などがあります。


dspcds またはその他のコマンドで IGX モデルが誤って表示された場合(たとえば、IGX 8420 ノードが IGX 8430 ノードであると表示された場合)は、SCM のジャンパ スイッチ W6 を確認してください。W6 にジャンパが設定されている場合は、IGX 8420 ノードであることを示します。W6 がオープンの場合は、IGX 8430 ノードであることを示します。詳細は、『Cisco IGX 8400 Series Installation Guide』の第 3 章「Preparing the Cards」を参照してください。


表 3-8 で、各カード タイプの状態を説明します。

 

表 3-8 カードの状態

カード タイプ
状態
説明

すべてのカード タイプ

Active

アクティブ カード

Active--F

致命的な障害のないアクティブ カード

Standby

スタンバイ カード

Standby--F

致命的な障害のないスタンバイ カード

Standby--T

診断中のスタンバイ カード

Standby--F-T

致命的な障害ではない障害で診断中のスタンバイ カード

Failed

致命的な障害のあるカード

Unavailable

カードは挿入されていますが、次のいずれかの状態にあると考えられます。

-

ノードがカードを認識しない(再装着の必要があります)

-

カードが診断を実行中

Down

カードがダウンしている

Empty

スロットにカードがない

Active--T

診断中のアクティブ カード

NPM

すべてのカード タイプの状態に加えて、次の状態があります。

すべてのカード タイプの状態に加えて、次の状態があります。

Update

アクティブ NPM からネットワーク設定をダウンロードしているスタンバイ NPM


) アップデート中、障害 LED は赤く点滅します。


Cleared

NPM はアクティブになる準備中

Locked
dnlding
dnldr

これらのコマンドは、システムが NPM にソフトウェアをダウンロードする際に表示されるダウンローダ コマンドです。


) 状態が「F」(致命的でない障害)のカードは、必要な場合にだけアクティブ化されます(たとえば、利用可能な同一タイプのカードがない場合など)。状態が「Failed」のカードは、アクティブになりません。


ユーザ起動のテスト

いくつかのユーザ コマンドでノードの状態をテストできます。テストに使用できるスイッチ ソフトウェアの CLI コマンドは次のとおりです。

tstcon

tstport (データ ポートおよびフレームリレー ポート用)

これらのコマンドの詳細については、『 Cisco WAN Switching Command Reference 』を参照してください。

ループバック テスト

ループバック テストは、IGX システムの状態を診断する際に利用できます。ループバック テストを起動する CLI コマンドは次のとおりです。

addloclp addrmtlp

フレームリレー ポート: addloclp

これらのコマンドの詳細については、『 Cisco WAN Switching Command Reference 』を参照してください。

外部テスト装置によるカード テスト

HDM/SDI または LDM/LDI のカード セットは、ローカル ノードでペアとして、Bit Error Rate Tester (BERT;ビット誤り率試験器)などの外部テスト装置を使用してテストできます。これは、カードや伝送設備で「少しずつ」発生する誤り率を切り分けるのに役立ちます。このテストは、ポートの電気的インターフェイスからカード セットを経由してセルバスに到るデータ パスを、伝送の両方向について調べます。


) これは運用を停止して行うテストです。このテストを行う前に、ネットワーク管理者に通知してください。


次の手順に従ってこのテストを行います。


ステップ 1 SDI または LDI へのケーブル接続を切り離し、代わりに BERT を接続します。

ステップ 2 addloclp コマンドを使用して、テストするフレームリレー ポートに内部ループバックをセットアップします。

ステップ 3 BERT の電源を入れ、回線がつながっていることを確かめ、示された誤り率を見ます。

ステップ 4 エラーが示されたら、まずバック カードを交換して再びテストします。それでも、エラーが消えない場合は、フロント カードを交換して再びテストします。

ステップ 5 テストが完了したら、BERT を切り離して、データ ケーブルを再接続します。 dellp コマンドを使用して、ローカル ループバックを解除します。

ステップ 6 必要に応じて、接続の相手側のノードでこの手順を繰り返します。


 

IGX ノードに関連するスイッチ ソフトウェア コマンド

表 3-9 のスイッチ ソフトウェア コマンドの詳細については、次のソースを参照してください。

addad cpytrkict コマンド:『 Cisco WAN Switching Command Reference 』の第 3 章「Alphabetical List of Commands addad through cpytrkict」

dchst window コマンド:『 Cisco WAN Switching Command Reference 』の第 4 章「Alphabetical List of Commands dchst through window」

 

表 3-9 IGX ノードに関連するスイッチ ソフトウェア コマンド

コマンド
説明

addalmslot

アラーム スロットを追加します。

addyred

Y 字型ケーブル冗長構成を追加します。

cnfdate

ノードの日付を設定します。

cnffunc

システム機能を設定します。

cnfname

ノード名を設定します。

cnfprt

印刷機能を設定します。

cnfterm

端末ポートを設定します。

cnftime

ノードの時刻を設定します。

cnftmzn

ノードの時間帯を設定します。

delalmslot

アラーム スロットを削除します。

delyred

Y 字型ケーブル冗長構成を削除します。

dspcd

カードを表示します。

dspcds

複数のカードを表示します。

dsplancnf

LAN 構成を表示します。

dsplmistats

LMI 統計情報を表示します。

dspnds

ノードを表示します。

dspnode

インターフェイス シェルフの要約情報を表示します。

dspprtcnf

印刷設定を表示します。

dsppwr

ノードの電源の使用状況を表示します。

dsptermcnf

端末の設定を表示します。

dsptermfunc

端末ポートの設定を表示します。

dspyred

Y 字型ケーブル冗長構成を表示します。

prtyred

Y 字型ケーブル冗長構成を印刷します。

upcd

カードをアクティブにします。

window

外部装置のウィンドウを開きます。

関連情報

IGX のトランクについては、第5 章 Cisco IGX 8400 シリーズのトランクを参照してください。

設置と基本的な設定方法については、『 Cisco IGX 8400 Series Installation Guide 』の第 1 章「 Cisco IGX 8400 Series Product Overview 」を参照してください。

スイッチ ソフトウェア コマンドの詳細については、『 Cisco WAN Switching Command Reference 』の第 1 章「 Command Line Fundamentals 」を参照してください。