IP マルチキャスト コンフィギュレーション ガイド、 Cisco IOS Release 15.1S
PIM トリガー加入
PIM トリガー加入
発行日;2012/02/07 | 英語版ドキュメント(2011/04/17 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

PIM トリガー加入

機能情報の入手方法

この章の構成

PIM トリガー加入の制約事項

PIM トリガー加入についての情報

PIM トリガー加入機能の概要

その他の参考資料

関連資料

規格

MIB

RFC

シスコのテクニカル サポート

PIM トリガー加入の機能情報

PIM トリガー加入

PIM トリガー加入機能は、Rendezvous Point(RP; ランデブー ポイント)スイッチオーバー後のマルチキャスト ルート(mroute)の再コンバージェンスを改善する High Availability(HA; ハイ アベイラビリティ)マルチキャスト拡張機能です。

機能情報の入手方法

ご使用のソフトウェア リリースで、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報および警告については、ご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリースノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能に関する情報を検索したり、各機能がサポートされているリリースに関するリストを参照したりするには、「PIM トリガー加入の機能情報」を参照してください。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、および Cisco Catalyst OS ソフトウェア イメージの各サポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

PIM トリガー加入の制約事項

Protocol Independent Multicast(PIM)ネイバーはすべて RFC 4601 に準拠し、PIM ハロー メッセージの GenID の違いを処理できる必要があります。

PIM トリガー加入についての情報

PIM トリガー加入機能について理解するために、次の概念をよく知っておく必要があります。

「PIM トリガー加入機能の概要」

PIM トリガー加入機能の概要

PIM トリガー加入機能は、RP スイッチオーバーの後の mroute の再コンバージェンスを改善する HA マルチキャスト拡張です。RP スイッチオーバーが発生すると、この機能は、インターフェイス上の隣接する PIM ネイバーをトリガーするためのメカニズムとして Protocol Independent Multicast Sparse Mode(PIM-SM; PIM スパース モード)GenID 値を使用し、そのインターフェイスを RPF インターフェイスとして使用するすべての (*, G) および (S, G) mroute に対して PIM 加入メッセージを送信します。これにより、新たにアクティブになった RP 上でこれらのステートを即座に再構築します。GenID はランダムに生成された 32 ビットの値で、インターフェイスで PIM 転送が開始されたり、再開されるたびに生成し直されます。


) PIM ハロー メッセージで GenID 値を処理するために、PIM ネイバーは RFC 4601 に準拠した PIM の実装を備えた Cisco IOS ソフトウェアを実行している必要があります。RFC 4601 の詳細については、「その他の参考資料」を参照してください。


RP スイッチオーバーの後、新しくアクティブになった RP 上で実行されている PIM のインスタンスはすべて、隣接する PIM ネイバーに送信される PIM ハロー メッセージに含まれる GenID の値を変更します。隣接する PIM ネイバーが新しい GenID を持つインターフェイスで PIM ハロー メッセージを受信すると、PIM ネイバーは変更された GenID を PIM ネイバーがダウンしたことを意味するものとして処理します。このため、変更された GenID は隣接する PIM ネイバーすべてにそのインターフェイスでの PIM 転送が失われたことを警告するメカニズムです。これは隣接する PIM ネイバーにそのインターフェイスを RPF インターフェイスとして使用するすべての (*, G) および (S, G) mroute 状態の PIM 加入を送信するよう促します。

図 1 は、RP スイッチオーバー中に PIM トリガー加入機能に関連して発生する動作を示しています。

図 1 スイッチオーバー中の PIM トリガー加入の動作

 

PIM トリガー加入機能のメカニズムは次のとおりです。

安定した状態で、PIM ネイバーは定期的に PIM ハロー メッセージをやりとりします。

アクティブな RP は PIM 加入を受け取り、定期的に mroute 状態をリフレッシュします。

アクティブな RP に障害が発生すると、スタンバイ RP が代わって新しいアクティブ RP になります。

新しいアクティブ RP はその後 GenID 値を変更して、PIM ハロー メッセージで新しい GenID を隣接する PIM ネイバーに送信します。

新しい GenID が含まれたインターフェイス上の PIM ハロー メッセージを受信した隣接する PIM ネイバーは、そのインターフェイスを RPF インターフェイスとして使用するすべての (*, G) および (S, G) mroute の PIM トリガー加入を送信します。

これらの mroute 状態は、新しくアクティブになった RP 上でただちに再確立されます。

PIM トリガー加入機能を導入する以前は、RP スイッチオーバーの場合、コントロール プレーンが再確立されるまでハードウェア エントリはすべて中断されていました。このため、新しくアクティブになった RP 上の mroute の状態は、隣接する PIM ネイバーによって送信された定期的な加入が新しくアクティブになった RP 上の PIM ネイバーによって受信されるまで、再構築されませんでした。したがって、PIM トリガー加入機能は、RP スイッチオーバー後の mroute の再コンバージェンス時間を改善し、mroute 状態が RP スイッチオーバー後に速やかに再構築されるようにします。


) PIM ネイバーが GenID 値を処理できない場合、PIM ネイバーは GenID 値を無視し、PIM トリガー加入機能の導入前の方法で動作します。


その他の参考資料

次の項では、PIM トリガー加入機能の参考資料を示します。

関連資料

関連項目
参照先

Catalyst 6500 シリーズ スイッチでのマルチキャスト設定作業

Catalyst 6500 Series Software Configuration Guide , 8.6』の『 Configuring Multicast Services 』モジュール

マルチキャストの概念と作業

Cisco IOS IP Multicast Configuration Guide , Release 12.4T』

IP マルチキャスト コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用に関する注意事項、および例

Cisco IOS IP Multicast Command Reference , Release 12.2SX』

規格

規格
タイトル

この機能がサポートする新しい規格または変更された規格はありません。また、この機能で変更された既存規格のサポートはありません。

--

MIB

MIB
MIB リンク

この機能がサポートする新しい MIB または変更された MIB はありません。また、この機能で変更された既存 MIB のサポートはありません。

選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。
・テクニカル サポートを受ける
・ソフトウェアをダウンロードする
・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
・ツールおよびリソースへアクセスする
- Product Alert の受信登録
- Field Notice の受信登録
- Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索
・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
・トレーニング リソースへアクセスする
・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/techsupport

PIM トリガー加入の機能情報

表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。

ここに記載されていないこのテクノロジーの機能情報については、『 IP Multicast Features Roadmap 』を参照してください。

ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator を使用すると、Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 1には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記されていない限り、Cisco IOS ソフトウェア リリース群の後続のリリースでもこの機能をサポートします。


 

表 1 PIM トリガー加入の機能情報

機能名
リリース
機能情報

PIM トリガー加入

12.2(33)SXH
15.0(1)M
12.2(33)SRE

PIM トリガー加入機能は、RP スイッチオーバーの後の mroute の再コンバージェンスを改善する HA マルチキャスト拡張です。RP スイッチオーバーが発生すると、この機能は、インターフェイス上の隣接する PIM ネイバーをトリガーするためのメカニズムとして PIM-SM GenID 値を使用し、そのインターフェイスを RPF インターフェイスとして使用するすべての (*, G) および (S, G) mroute に対して PIM 加入メッセージを送信します。これにより、新たにアクティブになった RP 上でこれらのステートを即座に再構築します。