Cisco Nexus 1000V インタークラウド システム管理コンフィギュレーション ガイド リリース 5.2(1)IC1(1.1)
VSM バックアップとリカバリの設定
VSM バックアップとリカバリの設定

VSM バックアップとリカバリの設定

この章は、次の項で構成されています。

VSM のバックアップおよびリカバリに関する情報

VSM のバックアップおよびリカバリ手順を使用して、ハイ アベイラビリティ(HA)環境で両方の VSM に障害が発生した場合に VSM を再作成するためのテンプレートを作成できます。


(注)  


初期バックアップ後に定期的にバックアップを実行して、最新の設定を保持できるようにすることを推奨します。 詳しくは、「定期的なバックアップの実行」を参照してください。


注意事項と制約事項

VSM バックアップ/リカバリには次の注意事項と制約事項があります:

  • VSM のバックアップはワンタイム タスクです。
  • VSM のバックアップには、ネットワーク管理者とサーバ管理者間の調整が必要になります。
  • これらの手順は、アップグレードおよびダウングレード用ではありません。
  • これらの手順では、バックアップが作成されたのと同じリリースの VSM でリストアが実行される必要があります。
  • コンフィギュレーション ファイルには VSM を再作成するための十分な情報はありません。

VSM バックアップとリカバリの設定

この項では、次のトピックについて取り上げます。

  • VSM のバックアップの実行
  • 定期的なバックアップの実行
  • VSM のリカバリ

(注)  


Cisco NX-OS コマンドは Cisco IOS コマンドと異なる場合があることに注意してください。


VSM のバックアップ

この項では、次のトピックについて取り上げます。

  • VSM のバックアップの実行
  • 定期的なバックアップの実行

VSM のバックアップの実行

ここでは、VSM のバックアップを作成する方法について説明します。

はじめる前に

この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。

  • VSM が仮想イーサネット モジュール(VEM)ホスト上にある場合、システム VLAN として管理 VLAN を設定する必要があります。
  • この手順を開始する前に、VSM で、copy running-config startup-config コマンドを入力します。
手順
    ステップ 1   [vSphere Client] を開きます。
    次の図に示すように、[vSphere Client] ウィンドウが開きます。
    図 1. [vSphere Client] ウィンドウ



    ステップ 2   左側のナビゲーション ペインで、スタンバイ VSM を右クリックします。 ドロップダウン リストが表示されます。
    ステップ 3   [Power] > [Power Off]と選択します。
    操作は、[Clone to Template] ウィンドウに表示されます。
    図 2. [Clone to Template] ウィンドウ



    ステップ 4   左側のナビゲーション ペインで、スタンバイ VSM を右クリックします。

    ドロップダウン リストが表示されます。

    ステップ 5   [Template] > [Clone to Template] と選択します。
    [Clone Virtual Machine to Template] ウィンドウが開きます。
    図 3. [Clone Virtual Machine to Template] ウィンドウ



    ステップ 6   [Template Name] フィールドに名前を入力します。
    ステップ 7   [Template Inventory Location] ペインで、テンプレートの場所を選択します。
    ステップ 8   [Next] をクリックします。
    [Choosing the Host] ウィンドウが開きます。
    図 4. [Host] ウィンドウ



    ステップ 9   テンプレートを格納するホストを選択します。
    ステップ 10   [Next] をクリックします。
    [Choosing a Datastore] ウィンドウが開きます。
    図 5. [Choosing a Datastore] ウィンドウ



    ステップ 11   [Select a format in which to store the virtual machine's virtual disks] ドロップダウン リストで、[Same format as source] を選択します。
    ステップ 12   データストアを選択します。
    ステップ 13   [Next] をクリックします。
    [Confirming the Settings] ウィンドウが開きます。
    図 6. [Confirming the Settings] ウィンドウ



    ステップ 14   新しい仮想マシンの設定を確認し、[Finish] をクリックします。

    バックアップ テンプレートが作成され、[Virtual Machines] タブに表示されます。

    ステップ 15   [Template Virtual Machine] ウィンドウが開きます。
    これで、テンプレートの作成が完了しました。
    図 7. [Template Virtual Machine] ウィンドウ




    定期的なバックアップの実行

    ここでは、スタンバイ VSM の初期バックアップ実行後に、アクティブ VSM をバックアップする方法について説明します。

    はじめる前に

    この手順を実行する必要がある事例をいくつか示します。

    • アップグレードを実行した。
    • 設定を大幅に変更した。
    手順
    コマンド copy running-config scp://root@10.78.19.15/tftpboot/config/ を入力し、VSM をバックアップします。

    例:
    switch# copy running-config scp://root@10.78.19.15/tftpboot/config/
    Enter destination filename: [switch-running-config]
    Enter vrf (If no input, current vrf 'default' is considered):
    The authenticity of host '10.78.19.15 (10.78.19.15)' can't be established.
    RSA key fingerprint is 29:bc:4c:26:e3:6f:53:91:d4:b9:fe:d8:68:4a:b4:a3.
    Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
    Warning: Permanently added '10.78.19.15' (RSA) to the list of known hosts.
    root@10.78.19.15's password:
    switch-running-config 100% 6090 6.0KB/s 00:00
    switch#

    VSM のリカバリ

    ここでは、バックアップ テンプレートを使用して VSM を配置する方法について説明します。 この項では、次のトピックについて取り上げます。

    • バックアップ VSM VM の配置
    • 古い設定の削除
    • VSM のバックアップ コンフィギュレーションの復元

    バックアップ VSM VM の配置

    ここでは、プライマリおよびセカンダリ VSM が存在しない場合にバックアップ VSM VM を配置する方法について説明します。


    (注)  


    VSM VM の配置時には、その電源をオンにしないでください。


    手順
      ステップ 1   [vSphere Client] を開きます。
      次の図に示すように、[vSphere Client] ウィンドウが開きます。
      図 8. [vSphere Client] ウィンドウ



      ステップ 2   左側のナビゲーション ペインで、スタンバイ VSM のホストを選択します。
      ステップ 3   [Virtual Machines] タブをクリックします。
      ステップ 4   [template_VSM] を右クリックします。
      ステップ 5   [Deploy Virtual Machine from this Template] を選択します。

      [Deploy Template Wizard] ウィンドウが開きます。

      図 9. [Deploy Template Wizard] ウィンドウ



      ステップ 6   [Name] フィールドに VSM の名前を入力します。
      ステップ 7   [Inventory Location] ペインでクラスタを選択します。
      ステップ 8   [Next] をクリックします。
      [Choosing a Host] ウィンドウが開きます。
      図 10. [Choosing a Host] ウィンドウ



      ステップ 9   ホストを選択します。
      ステップ 10  


      例:[Next] をクリックします。

      [Choosing a Datastore] ウィンドウが開きます。

      図 11. [Choosing a Datastore] ウィンドウ



      ステップ 11   [Select a format in which to store the virtual machine's virtual disks] ドロップダウン リストで、[Same format as source] を選択します。
      ステップ 12   データストアを選択します
      ステップ 13   [Next] をクリックします。

      [Guest Customization] ウィンドウが開きます。 [Power on this virtual machine after creation] チェックボックスがオフになっていることを確認します。

      図 12. [Guest Customization] ウィンドウ



      ステップ 14   [Next] をクリックします。

      [Deploy Template - Ready to Complete] ウィンドウが開きます。

      図 13. [Guest Customization] ウィンドウ



      ステップ 15   新しい仮想マシンの設定を確認し、[Finish] をクリックします。 VEM で管理 VLAN を使用できない場合は、vSwitch に管理インターフェイスを追加する必要があります。
      ステップ 16   新たに配置した VM を右クリックします。
      ステップ 17   [Edit Settings] を選択します。

      [Virtual Machine Properties] ウィンドウが開きます。

      図 14. [Guest Customization] ウィンドウ



      ステップ 18   [Hardware / Summary] ペインで、[Network adapter 1] を選択します。
      ステップ 19   [Connect at power on] チェックボックスをオフにします。
      ステップ 20   [Network Adapter 2] を選択します。
      ステップ 21   [Device Status] 領域で、[Connect at power on] チェックボックスをオフにします。
      ステップ 22   [OK] をクリックします。

      [Power On] ウィンドウが開きます。

      図 15. [Guest Customization] ウィンドウ



      ステップ 23   新たに配置した VSM を右クリックします。

      ドロップダウン リストが表示されます。

      ステップ 24   [Power] > [Power On] を選択します。

      これで、バックアップ VSM VM の配置が完了しました。


      古い設定の削除

      ここでは、新たに配置した VSM のスタートアップ コンフィギュレーションを削除する方法について説明します。

      手順
        ステップ 1   新たに配置した VSM の仮想マシンのコンソールを起動します。
        ステップ 2   次のコマンドを入力して、プライマリに冗長ロールをセットします:
        ステップ 3   次のコマンドを入力して、実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
        ステップ 4   次のコマンドを入力して、スタートアップ コンフィギュレーションを削除します。
        ステップ 5   次のコマンドを入力して、プライマリおよびセカンダリ VSM を再起動します。

        この例では、新たに配置した VSM のスタートアップ コンフィギュレーションを削除する方法について説明します

        switch# system redundancy role primary 
        Setting will be activated on next reload
        switch# copy running-config startup-config
        scp:        sftp:           startup-config
        [####################################] 100%
        switch# write erase
        Warning: The command will erase the startup-configurations.
        Do you wish to proceed anyway? (y/n) [n] y
        switch# reload 
        This command will reboot the system. (y/n)? [n] y
        switch# reload 
        This command will reboot the system. (y/n)? [n] y

        VSM のバックアップ コンフィギュレーションの復元

        ここでは、VSM のバックアップ コンフィギュレーションを復元する方法について説明します。

        手順
          ステップ 1   VSM がリブートすると、[System Admin Account Setup] ウィンドウが開きます。
          図 16. [System Admin Account Setup] ウィンドウ



          ステップ 2   管理者パスワードを入力して確認します。

          例:
          ---- System Admin Account Setup ----
          Enter the password for "admin": 
          Confirm the password for "admin":
          ステップ 3   ドメイン ID を入力します。

          例:
          Enter the domain id<1-4095>: 50
          ステップ 4   HA ロールを入力します。 ロールを指定しない場合は、スタンドアロン ロールがデフォルトで割り当てられます。

          例:
          Enter HA role[standalone/primary/secondary]: primary
          
          [#########################################] 100%
          
                   ---- Basic System Configuration Dialog ----
          
          This setup utility will guide you through the basic configuration of
          the system. Setup configures only enough connectivity for management
          of the system.
          
          Press Enter at anytime to skip a dialog. Use ctrl-c at anytime
          to skip the remaining dialogs.
          ステップ 5   基本設定ダイアログボックスを開始するように求められたら、yes を入力します。

          例:
          Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): yes
          ステップ 6   別のログイン アカウントを作成するように求められたら、no を入力します。

          例:
          Create another login account (yes/no) [n]: no
          ステップ 7   読み取り専用の SNMP コミュニティ ストリングを設定するように求められたら、no を入力します。

          例:
          Configure read-only SNMP community string (yes/no) [n]: no
          ステップ 8   読み取り/書き込み SNMP コミュニティ ストリングを設定するように求められたら、no を入力します。

          例:
          Configure read-write SNMP community string (yes/no) [n]: no
          ステップ 9   スイッチの名前を入力します。

          例:
          Enter the switch name:
          ステップ 10   アウトオブバンド管理を設定するように求められたら、yes を入力し、mgmt0 IPv4 アドレスとサブネット マスクを入力します。

          例:
          Continue with Out-of-band (mgmt0) management configuration? [yes/no] [y]: yes
          Mgmt0 IPv4 address: 172.28.15.152
          Mgmt0 IPv4 netmask: 255.255.255.0
          ステップ 11   デフォルト ゲートウェイを設定するように求められたら、no を入力します。

          例:
          Configure the default-gateway: (yes/no) [y]: no 
          
              IPv4 address of the default gateway : 172.23.233.1
          ステップ 12   Telnet サービスをイネーブルにするように求められたら、yes を入力します。

          例:
          Enable the telnet service? (yes/no) [y]: yes
          ステップ 13   SSH サービスをイネーブルにするように求められたら、yes を入力して、キー タイプとキー ビット数を入力します。 詳細については、『Cisco Nexus 1000V InterCloud Security Configuration Guide』を参照してください。

          例:
          Enable the ssh service? (yes/no) [y]: yes
          Type of ssh key you would like to generate (dsa/rsa) : rsa
          Number of key bits <768-2048> : 1024
          ステップ 14   HTTP サーバをイネーブルにするように求められたら、yes を入力します。

          例:
          Enable the http-server? (yes/no) yes
          ステップ 15   NTP サーバを設定するように求められたら、no を入力します。

          例:
          Configure NTP server? (yes/no) [n]: no
          ステップ 16   VEM 機能レベルを設定するように求められたら、no を入力します。

          例:
          Vem feature level will be set to 4.2(1)SV1(4a). 
          Do you want to reconfigure? (yes/no) [n] no

          これで、設定全体がまとめられ、編集するように求められます。



          例:
          The following configuration will be applied:
           interface Mgmt0
          ip address 172.28.15.152 255.255.255.0
          no shutdown
          vrf context management
          ip route 0.0.0.0/0 10.78.111.11
            no telnet server enable
            ssh key rsa 1024 force
            ssh server enable
            feature http-server
            svs-domain
              svs mode L2
              control vlan 1
              packet vlan 1
              domain id 1
          ステップ 17   設定を編集するかどうか尋ねられたら、no を入力します。

          例:
          Would you like to edit the configuration? (yes/no) [n]: no
          
          Enter SVS Control mode (L2 / L3) : L2
          Enter control vlan <1-3967, 4048-4093> : 100
          Enter packet vlan <1-3967, 4048-4093> : 101
          ステップ 18   この設定を使用し、保存するように求められたら、yes を入力します。

          例:
          Use this configuration and save it? (yes/no) [y]: yes
          [########################################] 100%
          

          ここで設定を保存しておかないと、次回のスイッチ起動時に設定が更新されません。 新しい設定を保存するには、yes と入力します。 これによって、キックスタート イメージとシステム イメージも自動的に設定されます。

          ステップ 19   vSphere Client で、VSM を右クリックし、[Edit Settings] を選択します。

          [VSM Virtual Machine Properties] ウィンドウが開きます。

          図 17. [VSM Virtual Machine Properties] ウィンドウ



          ステップ 20   [Hardware/Summary] ペインで、[Network adapter 2] を選択します。
          ステップ 21   [Connect at power on] チェックボックスをオンにします。
          ステップ 22   VSM にログインします。
          ステップ 23   次のコマンドを入力して、VSM のブートフラッシュにバックアップ コンフィギュレーションをコピーします。

          例:
          switch# copy scp://root@10.78.19.15/tftpboot/backup/VSM-Backup-running-config
          bootflash:
          Enter vrf (If no input, current vrf 'default' is considered):
          The authenticity of host '10.78.19.15 (10.78.19.15)' can't be established.
          RSA key fingerprint is 29:bc:4c:26:e3:6f:53:91:d4:b9:fe:d8:68:4a:b4:a3.
          Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
          Warning: Permanently added '10.78.19.15' (RSA) to the list of known hosts.
          root@10.78.19.15's password:
          switch-running-config 100%
          6090 6.0KB/s 00:00
          switch# 
          
          ステップ 24   [Virtual Machine Properties] ウィンドウが表示されます。
          図 18. [Virtual Machine Properties] ウィンドウ



          ステップ 25   [Hardware / Summary] ペインで、[Network adapter 1] を選択します。
          ステップ 26   [Device Status] 領域で、[Connect at power on] チェックボックスをオンにします。
          ステップ 27   コマンド show module を入力して、VEM が VSM に接続されていることを確認します。
          ステップ 28   コマンド copy bootflash:VSM-Backup-running-config running-config を入力して、バックアップ コンフィギュレーションを実行コンフィギュレーションにコピーします。

          この手順は ERSPAN/NFM などの機能に必要です。

          ステップ 29   Cisco Nexus 1000V InterCloud VSM を Cisco Prime Network Services Controllerに登録します。 Cisco Nexus 1000V InterCloud VSM CLI で、次のコマンドを入力します。
          switch# configure terminal
          switch(config)#  nsc-policy-agent
          switch(config-nsc-policy-agent)#   no policy-agent-image
          switch(config-nsc-policy-agent)#  no shared-secret
          switch(config-nsc-policy-agent)#   shared-secret Example_Secret123
          switch(config)#  policy-agent-image bootflash:///vsmcpa.3.0.1c.bin
          switch(config)# exit
          ステップ 30   次のコマンドを入力して、実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

          例:
          switch# copy running-config startup-config
          [########################################] 100%
          switch#
          ステップ 31   次のコマンドを入力して、VEM が VSM に接続されていることを確認します。 show module
          ステップ 32   OVA/OVF ファイルを使用してスタンバイ VSM を作成し、HA ペアを形成します。

          VSM バックアップとリカバリの機能の履歴

          ここでは、VSM バックアップとリカバリの機能のリリース履歴を示します。

          機能名

          リリース

          機能情報

          VSM バックアップとリカバリ

          Release 5.2(1)IC1(1.1)

          この機能が導入されました。