Cisco Nexus 1000V インタークラウド システム管理コンフィギュレーション ガイド リリース 5.2(1)IC1(1.1)
ドメインの設定
ドメインの設定

ドメインの設定

この章の内容は、次のとおりです。

ドメインについて

Cisco Nexus 1000V 用のドメイン名を作成し、通信および管理用の制御 VLAN とパケット VLAN を追加する必要があります。 この処理は、Cisco Nexus 1000V のソフトウェアをインストールする際の初期セットアップの一部です。 ドメインを後で作成する必要がある場合は、setup コマンドを使用するか、この章に記載されている手順を実行します。

レイヤ 3 制御

レイヤ 3 制御または IP 接続は、仮想スーパーバイザ モジュール(VSM)と制御トラフィックおよびパケット トラフィック用の仮想イーサネット モジュール(VEM)との間でサポートされます。 レイヤ 3 制御を行うと、VSM はレイヤ 3 経由でアクセス可能になり、別のレイヤ 2 ネットワークに存在するホストを制御できるようになります。 レイヤ 3 モードでは、VSM と VSM が管理するすべての VEM(ホスト)が、異なるネットワークに存在できます。

別の VSM は、自身が制御するレイヤ 2 ネットワークの外にあるホストの制御はできないので、VSM 自身が存在するホストは別の VSM によって制御する必要があります。

レイヤ 3 制御を実装するには、次の設定作業を行う必要があります。

  • L3 制御モードで VSM を設定します。
図 1. レイヤ 3 制御 IP 接続の例 . この図では、VSM 1 がレイヤ 2 ネットワーク A 内の VEM を制御し、VSM 2 がレイヤ 2 ネットワーク B 内の VEM を制御します。



注意事項と制約事項

  • VSM と VEM の間のレイヤ 3 通信には、UDP ポート 4785 が必要です。 ファイアウォールがあるネットワークでレイヤ 3 制御を設定する場合は、アップストリーム スイッチやファイアウォール デバイスで UDP ポート 4785 が開いていることを確認します。 詳細については、お使いのアップストリーム スイッチやファイアウォール デバイスのマニュアルを参照してください。
  • 機能属性(レイヤ 3 コントロール)をポート プロファイルから継承することはできません。
  • ホストごとに異なる VLAN をレイヤ 3 コントロールに使用することができます。
  • レイヤ 3 コントロールに使用されるポート プロファイルは、アクセス ポート プロファイルであることが必要です。 トランク ポート プロファイルであってはなりません。
  • VMware カーネル NIC をレイヤ 3 コントロールに使用する場合は、他の目的には使用しないことを推奨します。 たとえば、レイヤ 3 コントロール用の VMware カーネル NIC を VMotion やネットワーク ファイル システム(NFS)マウントにも使用することは避けてください。
  • コントロール VLAN、パケット VLAN、および管理 VLAN は、プライベート VLAN ではなく、通常の VLAN として設定する必要があります。

デフォルト設定

パラメータ

デフォルト

制御 VLAN(svs-domain)

VLAN 1

パケット VLAN(svs-domain)

VLAN 1

VMware ポート グループ名(port-profile)

ポート プロファイルの名前

SVS モード(svs-domain)

レイヤ 3

スイッチポート モード(port-profile)

アクセス

ステート(port-profile)

無効

ステート(VLAN)

アクティブ

シャット ステート(VLAN)

シャットダウンなし

ドメインの設定

ドメインの作成

ここでは、VSM および VEM を特定する Cisco Nexus 1000V のドメイン名を作成してから通信および管理のための制御 VLAN とパケット VLAN を追加できます。 この処理は、Cisco Nexus 1000V のソフトウェアをインストールする際の初期セットアップの一部です。 初期セットアップ後にドメインを作成する必要がある場合は、この手順を使用して実行できます。


(注)  


次の点を推奨します。

  • 制御トラフィック用の VLAN とは別の VLAN をパケット トラフィックに使用します。
  • Cisco Nexus 1000V の各インスタンスに別の VLAN(別のドメイン)を使用します。

はじめる前に

この手順を開始する前に、EXEC モードで CLI にログインする必要があります。

次の情報を知っている必要があります。

  • ドメインは、2 つ以上の VSM が同じ制御 VLAN やパケット VLAN を共有している場合に、各 VSM がどの VEM を管理しているかを識別するのに役立ちます。
  • この Cisco Nexus 1000V インスタンスに対する一意のドメイン ID。
  • 制御とパケットのトラフィックにどの VLAN を使用するかを指定します。
  • SVS ドメイン コンフィギュレーション モードの svs mode コマンドは使用されないため、このコマンドがコンフィギュレーションに影響することはありません。
手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1switch# config terminal  

    グローバル コンフィギュレーション モードに切り替えます。

     
    ステップ 2switch(config)# svs-domain 

    SVS ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3switch(config-svs-domain)# domain id number 

    この Cisco Nexus 1000V インスタンスに対する一意のドメイン ID を作成します。

     
    ステップ 4switch(config-vlan)# show svs domain  (任意)

    ドメイン コンフィギュレーションを表示します。

     
    ステップ 5switch(config-vlan)# exit 

    グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

     
    ステップ 6switch(config)# copy running-config startup-config  (任意)

    実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

     
    switch# config terminal 
    switch(config)# svs-domain
    switch(config-svs-domain)# domain id 100
    
    switch(config-vlan)# exit
    
    switch(config)# show svs domain
    SVS domain config:
    Domain id: 211
    Control vlan: NA
    Packet vlan: NA
    Control mode: L3
    Switch guid: 20ccba13-3738-60db-b077-91a774b41eda
    L3 control interface: mgmt0
    Status: Config push to VC successful.
    Control type multicast: No
    
    Note: Control VLAN and Packet VLAN are not used in L3 mode
    switch(config)#
    switch(config)# copy run start
    [########################################] 100%
    switch(config)# 

    レイヤ 3 トランスポートへの変更

    この手順では、制御 VLAN とパケット VLAN をディセーブルにする必要があります。 レイヤ 3 コントロールに変更するには、あらかじめ制御 VLAN とパケット VLAN をディセーブルにする必要があります。

    はじめる前に

    この手順を開始する前に、EXEC モードで CLI にログインする必要があります。

    レイヤ 3 インターフェイス(mgmt 0 または control 0)の設定および IP アドレスの割り当てが完了している必要があります。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1switch(config)# show svs domain 

      既存のドメイン コンフィギュレーションを表示します。制御 VLAN とパケット VLAN の ID が表示されます。

       
      ステップ 2switch# config t  

      グローバル コンフィギュレーション モードに切り替えます。

       
      ステップ 3switch(config)# svs-domain 

      SVS ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 4switch(config-svs-domain)# no packet vlan  

      パケット VLAN コンフィギュレーションを削除します。

       
      ステップ 5switch(config-svs-domain)# no control vlan  

      制御 VLAN コンフィギュレーションを削除します。

       
      ステップ 6switch(config-svs-domain)# show svs domain  (任意)

      ドメイン コンフィギュレーションを表示します。

       
      ステップ 7switch(config-svs-domain)# svs mode L3 interface { mgmt0 | control0 } 

      VSM ドメインのレイヤ 3 トランスポート モードを設定します。

      レイヤ 3 トランスポートを設定する場合は、どのインターフェイスを使用するかを指定する必要があります。そのインターフェイスの IP アドレスが設定済みであることが必要です。

       
      ステップ 8switch(config-vlan)# show svs domain  (任意)

      この VSM ドメインの新しいレイヤ 3 コントロール モード コンフィギュレーションを表示します。

       
      ステップ 9switch(config-svs-domain)# [no] control type multicast  

      VSM のレイヤ 3 モードの制御タイプ マルチキャストを設定します。

       
      ステップ 10switch(config-vlan)# show svs domain  (任意)

      VSM のレイヤ 3 モードの制御タイプ マルチキャストのステータスを表示します。

       
      ステップ 11switch(config)# copy running-config startup-config  (任意)

      実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

       
      switch(config)# show svs domain
      SVS domain config: 
        Domain id:    100 
        Control vlan: 100
        Packet vlan:  101
        L2/L3 Control mode: L2 
        L3 control interface:  NA
        Status: Config push to VC successful.
      switch# config t
      switch(config)# svs-domain
      switch(config-svs-domain)# no packet vlan
      switch(config-svs-domain)# no control vlan
      switch(config)# show svs domain
      SVS domain config: 
        Domain id:    100 
        Control vlan: 1  
        Packet vlan:  1  
        L2/L3 Control mode: L2 
        L2/L3 Control interface: NA
        Status: Config push to VC successful.
      switch(config-svs-domain)# svs mode l3 interface mgmt0
      SVS domain config: 
        Domain id:    100 
        Control vlan: 1  
        Packet vlan:  1  
        L2/L3 Control mode: L3 
        L3 control interface: mgmt0
        Status: Config push to VC successful.
      switch(config-svs-domain)# show svs domain
      
      switch(config-svs-domain)# control type multicast
      switch(config)# show svs domain
      SVS domain config:
        Domain id:    343
        Control vlan:  NA
        Packet vlan:   NA
        L2/L3 Control mode: L3
        L3 control interface: mgmt0
        Status: Config push to VC successful.
        Control type multicast: Yes
      
      switch(config-svs-domain)# no control type multicast
      switch(config)# show svs domain
      SVS domain config:
        Domain id:    343
        Control vlan:  NA
        Packet vlan:   NA
        L2/L3 Control mode: L3
        L3 control interface: mgmt0
        Status: Config push to VC in progress.
        Control type multicast: No
        Limitation : Control type multicast is configured. It is not applicable in svs L2 mode.
      
      switch(config-svs-domain)# copy running-config startup-config
      [########################################] 100%
      switch(config-svs-domain)#

      VSM ドメイン機能の履歴

      この表には、機能の追加によるリリースの更新内容のみが記載されています。

      機能名

      リリース

      機能情報

      VSM ドメイン

      Release 5.2(1)IC1(1.1)

      この機能が導入されました。