Cisco Nexus 1000V インタークラウド レイヤ 2 スイッチング コンフィギュレーション ガイド リリース 5.2(1)IC1(1.1)
IGMP スヌーピングの設定
IGMP スヌーピングの設定
発行日;2013/12/03   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

IGMP スヌーピングの設定

この章の内容は、次のとおりです。

IGMP スヌーピングについて

はじめに

インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピング ソフトウェアは、VLAN 内のレイヤ 2 IP マルチキャスト トラフィックを検査して、対象の受信者が接続されているポートを検出します。 IGMP スヌーピングではポート情報を利用することにより、マルチアクセス LAN 環境における帯域幅消費量を削減し、VLAN 全体へのフラッディングを回避します。 IGMP スヌーピング機能は、マルチキャスト対応ルータに接続されたポートを追跡して、ルータによる IGMP メンバーシップ レポートの転送機能を強化します。 トポロジの変更通知には、IGMP スヌーピング ソフトウェアが応答します。 デバイスでは、IGMP スヌーピングがデフォルトでイネーブルになっています。

次の図に、ホストと IGMP ルータの間にある IGMP スヌーピング スイッチを示します。 IGMP スヌーピング スイッチは、IGMP メンバーシップ レポートおよび Leave メッセージをスヌーピングして、必要な場合にだけ接続された IGMP ルータに転送します。

図 1. IGMP スヌーピング スイッチ



IGMP スヌーピング ソフトウェアは、IGMPv1、IGMPv2、および IGMPv3 コントロール プレーン パケットの処理に関与し、レイヤ 3 コントロール プレーン パケットを代行受信して、レイヤ 2 の転送処理を操作します。

Cisco Nexus 1000V IGMP スヌーピングの実装には、次の独自機能があります。

  • MAC アドレスでなく、IP アドレスに基づいてマルチキャスト転送を実行します。
  • Optimized Multicast Flooding(OMF)により、未知のトラフィックをルータだけに転送して、データに基づくステート作成を行いません。

IGMP スヌーピングの詳細については、RFC 4541 を参照してください。

IGMPv1 および IGMPv2

各 VLAN スイッチ ポートに接続されているホストが 1 つしかない場合は、IGMPv2 の高速脱退機能を設定できます。 高速脱退機能を使用すると、最終メンバのクエリー メッセージがホストに送信されません。 ソフトウェアは IGMP Leave メッセージを受信すると、ただちに該当するポートへのマルチキャスト データ転送を停止します。

IGMPv1 では、明示的な IGMP Leave メッセージが存在しないため、特定のグループについてマルチキャスト データを要求するホストが存続しないことを示すために、メンバーシップ メッセージ タイムアウトが利用されます。

レポートの抑制はサポートされていません。この機能はデフォルトでディセーブルになっています。


(注)  


高速脱退機能がイネーブルになっている場合、他のホストの存在は確認されないため、最終メンバーのクエリー インターバル設定が無視されます。


IGMPv3

IGMPv3 スヌーピングは、IGMPv3 レポートのグループ IP 情報に基づいて、フラッディングを制約します。

ソフトウェアのデフォルト設定では、各 VLAN ポートに接続されたホストが追跡されます。 この明示的な追跡機能は、高速脱退メカニズムをサポートしています。 すべての IGMPv3 ホストがメンバーシップ レポートを送信するため、レポート抑制は、スイッチにより他のマルチキャスト対応ルータに送信されるトラフィックの量を制限します。

IGMPv3 メンバーシップ レポートには LAN セグメント上のグループ メンバーの一覧が含まれていますが、最終ホストが脱退すると、クエリアによりメンバーシップ クエリーが送信されます。 最終メンバのクエリー インターバルについてパラメータを設定すると、 タイムアウトまでにホストが 1 つも応答しなかった場合、グループ ステートが削除されます。 クエリアがクエリーで平均応答時間(MRT)値を指定すると、これにより最終メンバーのクエリー インターバルの設定が上書きされます。

IGMP スヌーピングの前提条件

IGMP スヌーピングの前提条件は、次のとおりです。

  • スイッチにログインしています。
  • マルチキャスト ソースおよび受信機を含む VLAN のアップリンク スイッチでクエリアが実行されていなければなりません。

マルチキャスト トラフィックをルーティングする必要がない場合、メンバーシップをクエリーするように外部スイッチを設定する必要があります。 外部スイッチで、マルチキャスト ソースおよび受信機を含む VLAN でクエリー機能を定義します。その他のアクティブなクエリー機能を定義する必要はありません。 Cisco Nexus 1000V では、レポート抑制はサポートされていないため、デフォルトでディセーブルです。

IGMP スヌーピング クエリー機能がイネーブルにされている場合、IP マルチキャスト トラフィックの受信を希望するホストから IGMP レポート メッセージを開始する IGMP クエリーが定期的に送信されます。 IGMP スヌーピングはこのような IGMP レポートを監視し、正確なフォワーディングを識別します。

デフォルト設定

表 1 IGMP スヌーピングのデフォルト設定
パラメータ デフォルト

IGMP スヌーピング

有効

IGMPv3 明示的トラッキング

有効

IGMPv2 Fast leave

有効

最終メンバのクエリー インターバル

1 秒

リンクローカル グループ抑制

有効

スヌーピング クエリア

無効

IGMPv1/v2 レポート抑制

無効

IGMPv3 レポート抑制

無効

IGMP スヌーピングの設定

VSM の IGMP スヌーピングのグローバル イネーブル化またはディセーブル化

VSM の IGMP スヌーピングをグローバルにイネーブルまたはディセーブルにするには、この手順を使用します。 IGMP スヌーピングが VSM でグローバルにイネーブルであること(デフォルト)。 グローバルにイネーブルにされている場合は、VLAN 単位でオンまたはオフにできます。

はじめる前に

EXEC モードで CLI にログインしていること。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1switch# configure terminal 

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2switch(config)# [no] ip igmp snooping 

    すべての VLAN の実行コンフィギュレーションで IGMP スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。 デフォルトではイネーブルになっています。 以前にこの機能をディセーブルにした場合は、このコマンドでイネーブルにできます。

     
    ステップ 3switch(config)# show ip igmp snooping [vlan vlan-id]  (任意)

    確認のためにコンフィギュレーションを表示します。

    (注)     

    ディセーブルの場合、すべての VLAN の IGMP スヌーピングがディセーブルです。

     
    ステップ 4switch(config)# copy running-config startup-config  (任意)

    リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。

     

    VLAN での IGMP スヌーピングの設定

    VLAN で IGMP スヌーピングを設定するには、次の手順を使用します。 デフォルトでは、IGMP スヌーピングは、VSM のすべての VLAN でイネーブルになっています。

    はじめる前に

    EXEC モードで CLI にログインしていること。


    (注)  


    IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、VLAN の状態よりも優先されます。


    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1switch# configure terminal 

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2switch(config)# vlan configuration vlan-id  

      特定の VLAN のコンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 3switch(config-vlan-config)# [ no ] ip igmp snooping 

      特定の VLAN の実行コンフィギュレーションで IGMP スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。 IGMP スヌーピングが VSM で有効になっている場合、IGMP スヌーピングは、VLAN でデフォルトでイネーブルです。

      (注)     

      IGMP スヌーピングを VLAN 単位でオン/オフの切り替えをするには、IGMP スヌーピングをグローバルにイネーブルにしておく必要があります(デフォルト)。 IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルの場合、VLAN 単位でイネーブルにはできません。

       
      ステップ 4switch(config-vlan-config)# [ no ] ip igmp snooping mrouter interface type if_id  (任意)

      実行コンフィギュレーションのマルチキャスト ルータへの VLAN スタティック接続を設定します。

      ルータへのインターフェイスは、指定された VLAN 内になければなりません。 インターフェイスは、タイプと番号で指定できます。

       
      ステップ 5switch(config-vlan-config)# [ no ] ip igmp snooping static-group group-ip-addr interface type if_id  (任意)

      実行コンフィギュレーションの VLAN レイヤ 2 ポートを、マルチキャスト グループのスタティック メンバとして設定します。

      インターフェイスは、タイプと番号で指定できます。

       
      ステップ 6switch(config-vlan-config)# [ no ] ip igmp snooping link-local-groups-suppression  (任意)

      リンクローカル グループ抑制を設定します。 デフォルトではイネーブルになっています。

      (注)     

      グローバル コンフィギュレーション モードでこのコマンドを入力することで、VSM 上のすべてのインターフェイスに、リンクローカル グループ抑制を適用できます。

       
      ステップ 7switch(config-vlan-config)# show ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]  (任意)

      確認のためにコンフィギュレーションを表示します。

       
      ステップ 8switch(config-vlan-config)# copy running-config startup-config  (任意)

      (任意)リブート後に永続的な実行コンフィギュレーションを保存し、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーして再起動します。

       

      IGMP スヌーピング設定の検証

      IGMP スヌーピング コンフィギュレーション情報を確認するには、次のコマンドを使用します。

      コマンド 目的

      show ip igmp snooping [vlan vlan-id]

      IGMP スヌーピング設定を VLAN 別に表示します。

      show ip igmp snooping groups [vlan vlan-id] [detail]

      グループに関する IGMP スヌーピング情報を VLAN 別に表示します。

      show ip igmp snooping querier [vlan vlan-id]

      IGMP スヌーピング クエリアを VLAN 別に表示します。

      show ip igmp snooping mroute [vlan vlan-id]

      マルチキャスト ルータ ポートを VLAN 別に表示します。

      show ip igmp snooping explicit-tracking [vlan vlan-id]

      IGMP スヌーピングの明示的な追跡情報を VLAN 別に表示します。

      IGMP スヌーピングの機能の履歴

      機能名

      リリース

      説明

      IGMP スヌーピング

      Release 5.2(1)IC1(1.1)

      この機能が導入されました。