Catalyst 3750 Metro スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド
トラブルシューティング
トラブルシューティング
発行日;2012/02/06 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

トラブルシューティング

問題の診断

スイッチの POST 結果の検証

スイッチ LED のモニタ

スイッチ接続の確認

ケーブルの不良または破損

イーサネットおよび光ファイバ ケーブル

リンク ステータス

トランシーバ モジュール ポートの問題

ポートおよびインターフェイスの設定

エンド デバイスへの PING

スパニング ツリー ループ

スイッチ パフォーマンスのモニタ

速度、デュプレックス、および自動ネゴシエーション

自動ネゴシエーションおよび NIC カード

ケーブルの距離

スイッチの IP アドレスおよび設定のクリア

スイッチのシリアル番号の確認

トラブルシューティング

前面パネルにある LED から、スイッチのトラブルシューティングに役立つ情報が得られます。これらの LED は、Power-on Self-Test(POST; 電源投入時セルフテスト)のエラー、ポート接続に関する問題、スイッチ全体のパフォーマンスを示します。スイッチの LED の詳細については、「LED」を参照してください。

ブラウザ インターフェイス、CLI(コマンドライン インターフェイス)、または SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)ワークステーションから統計情報を入手することもできます。詳細は、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド、Cisco.com で提供されているスイッチのコマンド リファレンス ガイド、ご使用の SNMP アプリケーションの付属マニュアルを参照してください。

この章では、トラブルシューティングに関する次の内容について説明します。

「問題の診断」

「スイッチの IP アドレスおよび設定のクリア」

「スイッチのシリアル番号の確認」

問題の診断

前面パネルにある LED から、スイッチのトラブルシューティングに役立つ情報が得られます。これらの LED により、POST 障害、ポート接続の問題、およびスイッチ全体のパフォーマンスが表示されます。また、統計情報を CLI または SNMP ワークステーションから入手することもできます。詳細は、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド、Cisco.com で提供されているスイッチのコマンド リファレンス、ご使用の SNMP アプリケーションの付属マニュアルを参照してください。

ここで説明するトラブルシューティングの内容は、次のとおりです。

「スイッチの POST 結果の検証」

「スイッチ LED のモニタ」

「スイッチ接続の確認」

「スイッチ パフォーマンスのモニタ」

スイッチの POST 結果の検証

スイッチの電源が入ると、POST という一連のテストが自動的に実行され、スイッチが正常に機能しているかどうかが確認されます。スイッチが POST を完了するまでに数分かかる場合があります。

スイッチが POST を開始すると、システム LED はグリーンでゆっくり点滅します。POST が完了すると、システム LED はオレンジで点滅します。POST が失敗した場合は、システム LED はオレンジで点灯したままになります。POST が正常に完了した場合は、システム LED はグリーンで速く点滅します。


) POST エラーは通常、修復不能です。スイッチが POST に合格しない場合は、シスコのテクニカル サポート担当者にお問い合わせください。


スイッチ LED のモニタ

LED をモニタするには、スイッチに物理的にアクセスする必要があります。スイッチに関するトラブルシューティング情報は、ポート LED を見て確認します。LED の色および意味についての説明は、「LED」を参照してください。

ケーブルの不良または破損

ケーブルにわずかでも損傷または異常がないか必ず確認してください。ケーブルは物理層で接続されますが、ケーブルの配線またはコネクタにわずかでも損傷があると、パケットが破壊される場合があります。ケーブルが損傷していると、ポートで多数のパケット エラーが発生したり、ポートが絶えずリンクを失って再取得することから、ケーブルに損傷があることを確認できます。このような状況が発生した場合、次のことを行います。

必要に応じて、銅ケーブルまたは光ファイバ ケーブルを良品であることが確認されたケーブルに交換する。

ケーブル コネクタに破損または欠損したピンがないか確認する。

送信元と宛先の間に十分に機能していないパッチ パネル接続またはメディア コンバータが存在していれば、これを取り除く。可能な場合は、パッチ パネルをバイパスするか、光ファイバ/銅コンバータなどの、障害が発生しているメディア コンバータを除去します。

別のポートまたはインターフェイスでケーブルを使用してみて、その場合にも問題が生じるかどうか確認する。

イーサネットおよび光ファイバ ケーブル

接続に適したケーブル タイプであることを、次のように確認します。

イーサネットの場合、10Mb/s Unshielded Twisted Pair(UTP; シールドなしツイストペア)接続には、カテゴリ 3 銅ケーブルを使用します。10/100 Mb/s または10/100/1000 Mb/s 接続には、カテゴリ 5、カテゴリ 5e、あるいはカテゴリ 6 のいずれかの UTP を使用します。

光ファイバ コネクタの場合、ケーブルが距離およびポート タイプに関して適切であることを確認します。接続された装置のポートが一致し、同じタイプの符号化、光周波数および光ファイバ タイプを使用していることを確認してください。ケーブルの詳細については、 付録 B「コネクタおよびケーブル仕様」 を参照してください。

銅接続の場合、ストレート ケーブルを使用すべきところにクロス ケーブルが使用されていないか、あるいはクロス ケーブルを使用すべきところにストレート ケーブルが使用されていないか確認します。スイッチの Auto-MDIX をイネーブルにするか、ケーブルを交換します。

リンク ステータス

両端で関連が確立されているか確認します。ケーブルが 1 本でも破損していたり、ポートの 1 つがシャットダウンしている場合、一方の側にリンクが確立されても、もう一方の側にリンクが確立されません。

リンクの LED は、ケーブルが十分に機能していることを保証しているわけではありません。ケーブルに物理的な圧力がかかり、最低限のレベルで機能している場合もあります。ポートのリンク LED が点灯しない場合は、次のことを行います。

スイッチのケーブルを正常であるとわかっている装置に接続する。

ケーブルの両側が適切なポートに接続されていることを確認する。

両方の装置に電源が投入されていることを確認する。

正しいケーブル タイプが使用されていることを確認する。詳細については、 付録 B「コネクタおよびケーブル仕様」 を参照してください。

接続に緩みがないか確認する。ケーブルがしっかり接続されているように見えても、接続が緩んでいることがあります。いったんケーブルを取り外して、再度接続してください。

トランシーバ モジュール ポートの問題

スイッチには、必ずシスコ製の SFP モジュールのみを使用してください。シスコ製の各モジュールには、セキュリティ情報がコード化されたシリアル EEPROM が組み込まれています。このコードによって、シスコは、そのモジュールがスイッチの要件を満たしているかどうかを識別し、検証します。次の項目をチェックします。

SFP モジュールが不良でないか、または適切でないか確認する。疑わしいモジュールを、正常であることがわかっているモジュールと交換します。このモジュールが現在使用されているプラットフォームをサポートしていることを確認します。サポートされる SFP モジュールのリストは、「機能」を参照してください。

show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用してポートまたはモジュールが error-disabled、disabled、または shutdown のいずれかのステータスになっていないかどうかチェックする。必要な場合は、ポートを再度イネーブルにします。

すべての光ファイバ接続部が適切に清掃され、しっかりと接続されていることを確認する。

ポートおよびインターフェイスの設定

ポート接続エラーが発生した場合、明白であるが見落とされることがある原因が、ディセーブルのポートです。ポートまたはインターフェイスがディセーブルになっていないか、あるいは何らかの理由で電源がオフになっていないか確認します。リンクのどちらかの側でポートまたはインターフェイスを手動でシャットダウンした場合は、ポートを再度イネーブルにするまで、リンクはアップしません。接続の両側で show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用してポートまたはインターフェイスが error-disabled、disabled、または shutdown のいずれかのステータスになっていないかチェックします。必要に応じて、ポートまたはインターフェイスを再度イネーブルにしてください。

エンド デバイスへの PING

最初に直接接続されたスイッチからエンド デバイスに PING して接続を確認し、正常な場合は、接続問題の原因が見つかるまで、ポートごと、インターフェイスごと、トランクごとに順次逆に戻りながら PING してチェックします。また、各スイッチがそれぞれの Content-Addressable Memory(CAM; 連想メモリ)テーブルでエンド デバイスの MAC アドレスを識別できることを確認します。

スパニング ツリー ループ

Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)ループは、重大なパフォーマンス上の問題を引き起こす可能性がありますが、この問題は一見ポートまたはインターフェイスに問題があるように見えることがあります。この状況では、同じフレームがスイッチ帯域幅を繰り返し使用するため、正規のトラフィックが押し出されてしまいます。

ループは、単方向リンクによって引き起こされることがあります。これは、スイッチが送信したトラフィックをネイバーが受信しているものの、スイッチはネイバーから送信されたトラフィックを受信していないときに発生します。このような単方向通信は、破損した光ファイバ ケーブル、その他のケーブル、またはポートの問題が原因となっている可能性があります。

スイッチの UniDirectional Link Detection(UDLD; 単一方向リンク検出)プロトコルをイネーブルにすると、検出が困難な単方向リンク問題を識別しやすくなります。UDLD は、動作モードとして通常モード(デフォルト)とアグレッシブ モードをサポートしています。通常モードでは、UDLD は、光ファイバ接続時に誤って接続されたインターフェイスが原因で引き起こされた単方向リンクを検出します。アグレッシブ モードでは、UDLD は同じく光ファイバおよびツイストペアリンク上の単方向トラフィックによって、さらに光ファイバ リンク上の誤って接続されたインターフェイスによって引き起こされた単方向リンクを検出します。スイッチの UDLD をイネーブルにする方法については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Understanding UDLD」を参照してください。

スイッチ パフォーマンスのモニタ

スイッチのパフォーマンス上の問題をトラブルシューティングするときには、以下の各セクションを参照してください。

「速度、デュプレックス、および自動ネゴシエーション」

「自動ネゴシエーションおよび NIC カード」

「ケーブルの距離」

速度、デュプレックス、および自動ネゴシエーション

ポート統計情報に多数のアライメント エラー、Frame Check Sequence(FCS; フレーム チェック シーケンス)、あるいはレイト コリジョンのエラーが示される場合は、速度あるいはデュプレックスの不一致が問題となっている可能性があります。

2 台のスイッチ間、スイッチとルータ間、またはスイッチとワークステーションあるいはサーバとの間でデュプレックス設定が一致していない場合には、速度とデュプレックスに共通の問題が発生します。これは、速度およびデュプレックスを手動で設定した場合、または 2 台の装置間の自動ネゴシエーションに問題がある場合に発生する可能性があります。

このような状況では、次のような不一致が生じることがあります。

手動で設定した速度またはデュプレックス パラメータが、接続されたポートに手動で設定した速度またはデュプレックス パラメータと異なる。

ポートが自動ネゴシエーションに設定されているが、接続先のポートは自動ネゴシエーションを使用しない全二重通信に設定される。

スイッチのパフォーマンスを最大限にし、リンクを保証するために、デュプレックスおよび速度の設定値を設定または変更する場合、次のガイドラインのいずれかに従ってください。

速度とデュプレックスの両方について、ポートに自動ネゴシエーションを実行させます。

接続の両側でポートの速度とデュプレックスに関するパラメータを手動で設定します。

リモート装置が自動ネゴシエーションを行わない場合は、2 つのポートのデュプレックス設定値が一致するように設定します。接続されたポートが自動ネゴシエーションを行わない場合でも、速度パラメータが自動的に調整されることがあります。

自動ネゴシエーションおよび NIC カード

スイッチとサードパーティ製 Network Interface Card(NIC; ネットワークインターフェイスカード)との間で問題が発生することがあります。デフォルトでは、スイッチ ポートとインターフェイスは自動ネゴシエーションを行うように設定されています。ラップトップ コンピュータなどの装置、または自動ネゴシエーションに設定されている他のデバイスでも、場合によっては自動ネゴシエーションの問題が発生することがあります。

自動ネゴシエーションの問題をトラブルシューティングする場合、まず接続の両側を手動で設定してみます。問題が解決しない場合は、NIC カードのファームウェアまたはソフトウェアが問題の原因となっている可能性があります。NIC カード ドライバを製造元から入手可能な最新のバージョンにアップグレードします。

ケーブルの距離

ポート統計情報に過剰な FCS、レイト コリジョン、またはアライメント エラーが示される場合は、スイッチから接続先の装置までのケーブル距離が推奨されるガイドラインに適合しているかを確認します。ケーブルのガイドラインについては、「ケーブルおよびアダプタの仕様」を参照してください。

スイッチの IP アドレスおよび設定のクリア

新しいスイッチに誤った IP アドレスを設定した場合は、スイッチに設定された IP アドレスをクリアすることができます。


注意 この手順を実行すると、スイッチに指定されている IP アドレスとすべての設定がクリアされます。スイッチを新しく設定し直す以外は、この手順を実行しないでください。

スイッチを出荷時のデフォルト設定に戻す手順は、次のとおりです。

1. MODE ボタンを押し続けます(図1-2を参照)。

約 2 秒後に LED が点滅し始めます。スイッチが設定されていない場合は、MODE ボタン上の LED はグリーンに点灯します。この場合はこのステップを省略し、Express Setup を実行してスイッチを設定します。

2. そのまま MODE ボタンを押し続けます。さらに 8 秒経過すると LED が点滅しなくなり、スイッチがリブートします。

このとき、スイッチは未設定の状態と同じように動作します。スイッチに付属の『Getting Started Guide』で説明されている Express Setup を使用してスイッチを設定できます。

付録 C「CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 に記載されている CLI セットアップ手順を使用して、スイッチを設定することもできます

スイッチのシリアル番号の確認

Cisco Technical Assistance に問い合わせる場合は、スイッチのシリアル番号を確認しておく必要があります。次の図を使用してスイッチのシリアル番号を確認します。show version コマンドを使用して、シリアル番号を取得することもできます。

図4-1 Catalyst 3750 Metro スイッチのシリアル番号の場所