Catalyst 3750 Metro スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
インターフェイス特性の設定
インターフェイス特性の設定
発行日;2012/02/04 | 英語版ドキュメント(2011/06/02 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 12MB) | フィードバック

目次

インターフェイス特性の設定

インターフェイス タイプの概要

ポートベースの VLAN

スイッチ ポート

アクセス ポート

トランク ポート

トンネル ポート

ルーテッド ポート

スイッチ仮想インターフェイス

EtherChannel ポート グループ

インターフェイスの接続

インターフェイス コンフィギュレーション モードの使用方法

インターフェイスの設定手順

インターフェイス範囲の設定

インターフェイス範囲マクロの設定および使用方法

イーサネット インターフェイスの設定

イーサネット インターフェイスのデフォルト設定

インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定

速度とデュプレックス モードの設定時の注意事項

インターフェイス速度およびデュプレックス パラメータの設定

IEEE 802.3x フロー制御の設定

ポートの Auto-MDIX の設定

インターフェイスに関する記述の追加

レイヤ 3 インターフェイスの設定

システム MTU の設定

インターフェイスのモニタリングおよびメンテナンス

インターフェイス ステータスのモニタリング

インターフェイスおよびカウンタのクリアとリセット

インターフェイスのシャットダウンおよび再起動

インターフェイス特性の設定

この章では、Catalyst 3750 Metro スイッチにおける各種インターフェイスのタイプとその設定方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

「インターフェイス タイプの概要」

「インターフェイス コンフィギュレーション モードの使用方法」

「イーサネット インターフェイスの設定」

「レイヤ 3 インターフェイスの設定」

「システム MTU の設定」

「インターフェイスのモニタリングおよびメンテナンス」


) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するスイッチ コマンド リファレンスおよびオンラインの『Cisco IOS Interface Command Reference, Release 12.2』を参照してください。


インターフェイス タイプの概要

ここでは、スイッチによってサポートされる各種インターフェイス タイプについて説明するとともに、これらのインターフェイス タイプの設定に関する詳細情報が記載された章についても言及します。また、インターフェイスの物理特性に応じた設定手順についても説明します。

内容は次のとおりです。

「ポートベースの VLAN」

「スイッチ ポート」

「ルーテッド ポート」

「スイッチ仮想インターフェイス」

「EtherChannel ポート グループ」

「インターフェイスの接続」

ポートベースの VLAN

VLAN は、ユーザの物理的な位置に関係なく、機能、チーム、またはアプリケーションなどで論理的に分割されたスイッチによるネットワークです。VLAN の詳細については、「VLAN の設定」を参照してください。ポートで受信したパケットが転送されるのは、その受信ポートと同じ VLAN に属するポートにかぎられます。異なる VLAN 上のネットワーク デバイスは、VLAN 間でトラフィックをルーティングするレイヤ 3 デバイスがなければ、互いに通信できません。

VLAN に分割することにより、VLAN 内でトラフィック用の堅固なファイアウォールを実現します。また、各 VLAN には固有の MAC アドレス テーブルがあります。VLAN が認識されるのは、ローカル ポートが VLAN に対応するように設定されたとき、VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)がトランク上のネイバーからその存在を学習したとき、またはユーザが VLAN を作成したときです。

通常範囲の VLAN(VLAN ID が 1 ~ 1005)を設定するには、 vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して config-vlan モードを開始するか、 vlan database 特権 EXEC コマンドを使用して VLAN データベース コンフィギュレーション モードを開始します。VLAN ID が 1 ~ 1005 の VLAN 設定は、VLAN データベースに保存されます。拡張範囲 VLAN(VLAN ID が 1006 ~ 4094)を設定するには、config-vlan モードを使用し、VTP モードを透過に設定する必要があります。拡張範囲 VLAN は、VLAN データベースに追加されません。VTP モードが透過である場合は、VTP および VLAN 設定はスイッチの実行コンフィギュレーションに保存されるので、 copy running-config startup-config 特権 EXEC コマンドを実行して、これをスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。

switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、VLAN にポートが追加されます。

インターフェイスを特定します。

トランク ポートには、トランク特性を設定し、必要に応じて所属できる VLAN を定義します。

アクセス ポートには、所属する VLAN を設定して定義します。

トンネル ポートには、カスタマー固有の VLAN タグに対応する VLAN ID を設定して定義します。「IEEE 802.1Q およびレイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定」を参照してください。

スイッチ ポート

スイッチ ポートは、物理ポートに対応付けられたレイヤ 2 専用インターフェイスです。スイッチ ポートは 1 つまたは複数の VLAN に属しています。スイッチ ポートは、アクセス ポート、トランク ポート、またはトンネル ポートのいずれかになります。ポートをアクセス ポートまたはトランク ポートとして設定できるだけでなく、Dynamic Trunking Protocol(DTP; ダイナミック トランキング プロトコル)をポート単位で稼動させ、リンクのもう一端でポートとネゴシエーションすることで、スイッチポート モードを判断することもできます。トンネル ポートは、802.1Q トランク ポートに接続された非対称リンクの一部分として手動で設定する必要があります。スイッチ ポートは物理インターフェイスおよび対応レイヤ 2 プロトコルの管理に使用し、ルーティングやブリッジングは処理しません。

スイッチ ポートの設定には、 switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。アクセス ポートおよびトランク ポート特性の設定手順については、「VLAN の設定」を参照してください。トンネル ポートの詳細については、「IEEE 802.1Q およびレイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定」を参照してください。

アクセス ポート

アクセス ポートは(音声 VLAN ポートとして設定されている場合を除き)1 つの VLAN だけに所属し、その VLAN のトラフィックだけを伝送します。トラフィックは、VLAN タギングなしのネイティブ フォーマットで送受信されます。アクセス ポートに着信したトラフィックは、ポートに割り当てられている VLAN に所属すると見なされます。アクセス ポートがタグ付きのパケット(Inter-Switch Link(ISL; スイッチ間リンク)または 802.1Q のタグ付き)を受信した場合、パケットはドロップされ、送信元アドレスは学習されません。


) ISL は、Enhanced-Services(ES)ポートではサポートされません。


2 種類のアクセス ポートがサポートされています。

スタティック アクセス ポートは、手動で VLAN に割り当てます。

ダイナミック アクセス ポートの VLAN メンバシップは、着信パケットを通じて学習されます。デフォルトでは、ダイナミック アクセス ポートはどの VLAN のメンバーでもなく、ポートとの伝送はポートの VLAN メンバシップが検出されたときにだけイネーブルになります。スイッチ上のダイナミック アクセス ポートは、VLAN Membership Policy Server(VMPS; VLAN メンバシップ ポリシー サーバ)によって VLAN に割り当てられます。Catalyst 6000 シリーズ スイッチを VMPS にできます。Catalyst 3750 Metro スイッチを VMPS サーバにすることはできません。

また、Cisco IP Phone と接続するアクセス ポートを、1 つの VLAN は音声トラフィック用に、もう 1 つの VLAN は Cisco IP Phone に接続しているデバイスからのデータ トラフィック用に設定できます。音声 VLAN ポートの詳細については、「音声 VLAN の設定」を参照してください。

トランク ポート

トランク ポートは複数の VLAN のトラフィックを伝送し、デフォルトで VLAN データベース内のすべての VLAN のメンバーとなります。


) Cisco IOS リリース 12.2(22)EY 以降のリリースでは、ES トランク ポートで 802.1Q カプセル化だけがサポートされます。ES ポートは ISL カプセル化をサポートしていません。


2 種類の標準トランク ポートがサポートされています。

ISL トランク ポートでは、受信パケットはすべて ISL ヘッダーを使用してカプセル化されているものと見なされ、送信パケットはすべて ISL ヘッダーとともに送信されます。ISL トランク ポートから受信したネイティブ(タグなし)フレームはドロップされます。

IEEE 802.1Q トランク ポートは、タグ付きとタグなしの両方のトラフィックを同時にサポートします。IEEE 802.1Q トランク ポートにはデフォルトの Port VLAN ID(PVID; ポート VLAN ID)が割り当てられ、すべてのタグなしトラフィックはポートのデフォルト PVID 上を流れます。NULL VLAN ID を備えたすべてのタグなしおよびタグ付きトラフィックは、ポートのデフォルト PVID に所属するものと見なされます。発信ポートのデフォルト PVID と等しい VLAN ID を持つパケットは、タグなしで送信されます。残りのトラフィックはすべて、VLAN タグ付きで送信されます。

デフォルトでは、トランク ポートは、VTP に認識されているすべての VLAN のメンバーですが、トランク ポートごとに VLAN の許可リストを設定して、VLAN メンバシップを制限できます。許可 VLAN のリストは、その他のポートには影響を与えませんが、対応トランク ポートには影響を与えます。デフォルトでは、使用可能なすべての VLAN(VLAN ID 1 ~ 4094)が許可リストに含まれます。トランク ポートは、VTP が VLAN を認識し、VLAN がイネーブル状態にある場合にかぎり、VLAN のメンバーになることができます。VTP が新しいイネーブル VLAN を認識し、その VLAN がトランク ポートの許可リストに登録されている場合、トランク ポートは自動的にその VLAN のメンバーになり、トラフィックはその VLAN のトランク ポート間で転送されます。VTP が、VLAN のトランク ポートの許可リストに登録されていない、新しいイネーブル VLAN を認識した場合、ポートはその VLAN のメンバーにはならず、その VLAN のトラフィックはそのポート間で転送されません。

トランク ポートの詳細については、「VLAN の設定」を参照してください。

トンネル ポート

トンネル ポートは、サービスプロバイダー ネットワーク上のカスタマー トラフィックを、表示上同じ VLAN に存在する他のカスタマーから隔離するために 802.1Q トンネリングで使用します。サービスプロバイダー エッジ スイッチ上のトンネル ポートから、カスタマー スイッチ上の 802.1Q トランク ポートまで、非対称リンクを設定します。エッジ スイッチ上のトンネル ポートに着信するパケット(カスタマー VLAN の 802.1Q タグがすでに付けられている)は、サービスプロバイダー ネットワーク上でカスタマーごとに一意の VLAN ID を含む、802.1Q タグ(メトロ タグと呼ばれる)という別のレイヤでカプセル化されます。このように二重にタグ付けされたパケットがサービスプロバイダー ネットワーク上で伝送され、元のカスタマー VLAN は他のカスタマーの VLAN から隔離された状態に保たれます。アウトバウンド インターフェイス、およびトンネル ポートでは、メトロ タグが削除されてカスタマーのネットワークのオリジナル VLAN 番号が取得されます。

トンネル ポートは、トランク ポートまたはアクセス ポートにすることはできません。またトンネル ポートは、カスタマーごとに一意となる VLAN に属す必要があります。

トンネル ポートの詳細については、「IEEE 802.1Q およびレイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定」を参照してください。

ルーテッド ポート

ルーテッド ポートは物理ポートであり、ルータ上にあるポートのように動作しますが、ルータに接続されている必要はありません。ルーテッド ポートは、アクセス ポートとは異なり、特定の VLAN に対応付けられていません。VLAN サブインターフェイスをサポートしない点を除けば、通常のルータ インターフェイスのように動作します。ルーテッド ポートは、レイヤ 3 ルーティング プロトコルで設定できます。ルーテッド ポートはレイヤ 3 インターフェイス専用で、DTP や Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)などのレイヤ 2 プロトコルはサポートしません。

ルーテッド ポートを設定するには、 no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでインターフェイスをレイヤ 3 モードにします。次に、ポートに IP アドレスを割り当て、ルーティングをイネーブルにし、ip routing および router protocol グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してルーティング プロトコルの特性を指定します。


注意 no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを実行すると、インターフェイスがいったんシャットダウンしてから再度イネーブルになります。これにより、インターフェイスが接続しているデバイスに関するメッセージが表示されることがあります。

ソフトウェアに、設定できるルーテッド ポートの個数制限はありません。ただし、ハードウェアには限界があるため、この個数と設定されている他の機能の数との相互関係によって CPU パフォーマンスに影響が及ぶことがあります。ハードウェアのリソース制限に達したときに何が発生するかについては、「レイヤ 3 インターフェイスの設定」を参照してください。

IP ユニキャストおよびマルチキャストのルーティングおよびルーティング プロトコルの詳細については、「IP ユニキャスト ルーティングの設定」および「IP マルチキャスト ルーティングの設定」を参照してください。

スイッチ仮想インターフェイス

Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)は、スイッチ ポートの VLAN を、システムのルーティング機能またはブリッジング機能に対する 1 つのインターフェイスとして表します。1 つの VLAN に対応付けできるのは 1 つの SVI だけですが、VLAN 間でルーティングする場合、VLAN 間でルーティングできないプロトコルをフォールバック ブリッジングする場合、またはスイッチと IP ホストの接続を行う場合にだけ、VLAN に SVI を設定する必要があります。デフォルトでは、SVI はデフォルト VLAN(VLAN 1)用に作成され、リモート スイッチの管理を可能にします。追加の SVI は明示的に設定する必要があります。SVI はシステムにしか IP ホスト接続を行いません。レイヤ 3 モードでは、SVI 全体にルーティングを設定できます。

スイッチ スタックは合計 1005 の VLAN(および SVI)をサポートしますが、ハードウェアには限界があるため、SVI とルーテッド ポートの数および設定されている他の機能の数との相互関係によって、CPU パフォーマンスに影響が及ぶことがあります。ハードウェアのリソース制限に達したときに何が発生するかについては、「レイヤ 3 インターフェイスの設定」を参照してください。

SVI は、VLAN インターフェイスに対して vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを実行したときに初めて作成されます。VLAN は、ISL または 802.1Q カプセル化トランク上のデータ フレームに関連付けられた VLAN タグ、あるいはアクセス ポート用に設定された VLAN ID に対応します。トラフィックをルーティングするそれぞれの VLAN に対して VLAN インターフェイスを設定し、IP アドレスを割り当ててください。詳細については、「手動での IP 情報の割り当て」を参照してください。


) 物理ポートと関連付けられていない場合、SVI を作成してもアクティブにはなりません。


SVI は、ルーティング プロトコルとブリッジング設定をサポートします。IP ルーティング設定の詳細については、「IP ユニキャスト ルーティングの設定」「IP マルチキャスト ルーティングの設定」および「フォールバック ブリッジングの設定」を参照してください。

EtherChannel ポート グループ

EtherChannel ポート グループは、複数のスイッチ ポートを 1 つのスイッチ ポートとして取り扱うことができます。このようなポート グループは、スイッチ間、またはスイッチおよびサーバ間で広帯域接続を行う単一論理ポートとして動作します。EtherChannel は、チャネルのリンク全体でトラフィックの負荷を分散させます。EtherChannel 内のリンクで障害が発生すると、それまでその障害リンクで伝送されていたトラフィックが残りのリンクに切り替えられます。複数のトランク ポートを 1 つの論理トランク ポートに、複数のアクセス ポートを 1 つの論理アクセス ポートに、複数のトンネル ポートを 1 つの論理トンネル ポートに、または複数のルーテッド ポートを 1 つの論理ルーテッド ポートにまとめることができます。ほとんどのプロトコルは単一ポートまたは集約スイッチ ポートで動作し、ポート グループ内の物理ポートを認識しません。例外は、DTP、Cisco Discovery Protocol(CDP; シスコ検出プロトコル)、および Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)で、物理ポート上でしか動作しません。

EtherChannel を設定するとき、ポートチャネル論理インターフェイスを作成し、EtherChannel にインターフェイスを割り当てます。レイヤ 3 インターフェイスの場合は、 interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して手動で論理インターフェイスを作成します。そのあと、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動で EtherChannel にインターフェイスを割り当てます。レイヤ 2 インターフェイスの場合は、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポートチャネル論理インターフェイスをダイナミックに作成します。このコマンドは物理および論理ポートをバインドします。詳細については、「EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定」を参照してください。

インターフェイスの接続

単一 VLAN 内のデバイスは、スイッチを通じて直接通信できます。異なる VLAN のポートは、ルーティング デバイスを介さなければデータを交換できません。標準のレイヤ 2 スイッチを使用すると、異なる VLAN のポートは、ルータを通じて情報を交換する必要があります。図 9-1 に示す構成では、VLAN 20 のホスト A が VLAN 30 のホスト B にデータを送信する場合、まずホスト A からスイッチ、ルータへ送信し、さらにスイッチに戻ってからホスト B へ送信しなければなりません。

図 9-1 レイヤ 2 スイッチによる VLAN の接続

 

ルーティングがイネーブルに設定されたスイッチを(レイヤ 3 スイッチとして)使用することにより、IP アドレスを割り当てた SVI で VLAN 20 および VLAN 30 をそれぞれ設定すると、外部ルータを使用せずに、スイッチを介してパケットをホスト A からホスト B に直接送信できます(図 9-2 を参照)。

図 9-2 レイヤ 3 スイッチによる VLAN の接続

 

スイッチは、ルーティングおよびフォールバック ブリッジングという 2 つの方式によるインターフェイス間のトラフィック転送をサポートしています。高いパフォーマンスを維持するため、可能な場合は常にスイッチ ハードウェアによって転送を行います。ただし、ハードウェア内をルーティングできるのは、イーサネット II カプセル化機能を備えた IP バージョン 4 パケットだけです。非 IP トラフィックと、他のカプセル化方式を使用しているトラフィックは、ハードウェアによってフォールバック ブリッジングできます。

ルーティング機能は、すべての SVI およびルーテッド ポートでイネーブルにできます。スイッチは、IP トラフィックだけをルーティングします。IP ルーティング プロトコル パラメータとアドレス設定が SVI またはルーテッド ポートに追加されると、このポートで受信した IP トラフィックはルーティングされます。詳細については、「IP ユニキャスト ルーティングの設定」「IP マルチキャスト ルーティングの設定」、および「MSDP の設定」を参照してください。

フォールバック ブリッジングを行うと、スイッチでルーティングされないトラフィックや、DECnet などのルーティングできないプロトコルに属するトラフィックが転送されます。また、フォールバック ブリッジングは、2 つ以上の SVI またはルーテッド ポート間のブリッジングによって、複数の VLAN を 1 つのブリッジ ドメインに接続します。フォールバック ブリッジングを設定する場合は、ブリッジ グループに SVI またはルーテッド ポートを割り当てます。各 SVI またはルーテッド ポートはそれぞれ 1 つのブリッジ グループにしか割り当てられません。同じグループ内のすべてのインターフェイスは、同じブリッジ ドメインに属します。詳細については、「フォールバック ブリッジングの設定」を参照してください。

インターフェイス コンフィギュレーション モードの使用方法

スイッチは、次のインターフェイス タイプをサポートします。

物理ポート:スイッチ ポートおよびルーテッド ポートなど

VLAN:スイッチ仮想インターフェイス

ポート チャネル:インターフェイスの EtherChannel

インターフェイス範囲も設定できます(「インターフェイス範囲の設定」を参照)。

物理インターフェイス(ポート)を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、インターフェイスのタイプ、スイッチ番号、モジュール番号、およびスイッチ ポート番号を指定します。

タイプ:10/100 Mb/s イーサネット対応のファスト イーサネット(fastethernet または fa)、または Small Form-factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)ギガビット イーサネット インターフェイス対応のギガビット イーサネット(gigabitethernet または gi)。

スイッチ番号:Catalyst 3750 Metro スイッチでは常に 1 。

モジュール番号:スイッチ上のモジュール番号またはスロット番号。ファスト イーサネット インターフェイスおよび標準 SFP モジュール インターフェイスの場合、モジュール番号は 0 です。ES SFP モジュール インターフェイスの場合、モジュール番号は 1 です。

ポート番号:スイッチ上のインターフェイス番号。ポート番号は常に 1 から始まり、スイッチの前面を手前にして左側から開始し、fastethernet 1/0/1、fastethernet 1/0/2 などのようになります。インターフェイス タイプが変わると、この番号は再び 1 から始まります。標準 SFP モジュール インターフェイスは gigabitethernet 1/0/1 および gigabitethernet 1/0/2 で、ES SFP モジュール インターフェイスは gigabitethernet 1/1/1 および gigabitethernet 1/1/2 です。

スイッチ上のインターフェイスの位置を物理的に確認することで、物理インターフェイスを識別できます。IOS の show 特権 EXEC コマンドを使用して、スイッチ上の特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する情報を表示することもできます。以降、この章では、主に物理インターフェイスの設定手順について説明します。

インターフェイスの設定手順

次の一般的な手順は、すべてのインターフェイス設定プロセスに当てはまります。


ステップ 1 特権 EXEC プロンプトに configure terminal コマンドを入力します。

Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#
 

ステップ 2 interface グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。インターフェイスのタイプおよび番号を識別します。物理インターフェイスの場合、これにはスイッチ番号(1)および設定するポートの番号が含まれます。

Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)#
 

) 物理インターフェイス タイプとインターフェイス番号の間にスペースを入れる必要はありません。たとえば、前出の行の場合は、gigabitethernet 1/0/1gigabitethernet1/0/1gi 1/0/1、または gi1/0/1 のいずれかを指定できます。


ステップ 3 interface コマンドの後ろに、インターフェイスに必要なインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを続けて入力します。入力するコマンドによって、そのインターフェイスで稼動するプロトコルとアプリケーションが定義されます。別のインターフェイス コマンドを入力するか、または end を入力して特権 EXEC モードに戻ると、コマンドが収集されてインターフェイスに適用されます。

また、 interface range または interface range macro グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、一定範囲のインターフェイスを設定することもできます。ある範囲内で設定したインターフェイスは、同じタイプである必要があります。また、同じ機能オプションを指定して設定しなければなりません。

ステップ 4 インターフェイスを設定してから、「インターフェイスのモニタリングおよびメンテナンス」に示した show 特権 EXEC コマンドで、そのステータスを確認してください。


 

show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用して、スイッチ上の、またはスイッチ用に設定されたすべてのインターフェイスのリストを表示します。デバイスがサポートする各インターフェイスまたは指定したインターフェイスのレポートが出力されます。

インターフェイス範囲の設定

interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、同じコンフィギュレーション パラメータを持つ複数のインターフェイスを設定できます。インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始すると、このモードを終了するまで、入力されたすべてのコマンド パラメータはその範囲内の全インターフェイスに対するものと見なされます。

同じパラメータでインターフェイス範囲を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface range { port-range | macro macro_name }

設定するインターフェイスの範囲(VLAN または物理ポート)を入力することによって、インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始します。

interface range コマンドを使用すると、最大 5 つのポート範囲または定義済みマクロを 1 つ設定できます。

macro 変数については、「インターフェイス範囲マクロの設定および使用方法」を参照してください。

カンマで区切った port-range では、各エントリに対応するインターフェイス タイプを入力し、カンマの前後にスペースを含めます。

ハイフンで区切った port-range では、インターフェイス タイプの再入力は不要ですが、ハイフンの前にスペースを入力する必要があります。

ステップ 3

ここで、通常のコンフィギュレーション コマンドを使用して、範囲内のすべてのインターフェイスにコンフィギュレーション パラメータを設定できます。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces [ interface-id ]

指定した範囲内のインターフェイスの設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用するときは、次の注意事項に留意してください。

port-range の有効なエントリは次のとおりです。

vlan vlan-ID - vlan-ID (vlan-ID は 1 ~ 4094)

fastethernet switch / module /{ first port } - { last port }(switch は 1 、module は 0

gigabitethernet switch / module /{ first port } - { last port }(switch は 1 、module は標準 SFP モジュール ポートの場合は 0 、ES SFP モジュール ポートの場合は 1

port-channel port-channel-number - port-channel-number port-channel-number は 1 ~ 12)


interface range コマンドにポート チャネルを指定する場合、最初と最後のポート チャネル番号はアクティブなポート チャネルの番号でなければなりません。


interface range コマンドを使用するときは、先頭のインターフェイス番号とハイフンの間にスペースが必要です。たとえば、コマンド interface range fastethernet 1/0/1 - 5 は有効な範囲ですが、コマンド interface range fastethernet 1/0/1-5 は無効な範囲です。

interface range コマンドが機能するのは、 interface vlan コマンドで設定された VLAN インターフェイスにかぎられます。 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用すると、設定されている VLAN インターフェイスが表示されます。 show running-config コマンドで表示されない VLAN インターフェイスに interface range コマンドを使用することはできません。

ある範囲内のすべてのインターフェイスは、同じタイプ(すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット SFP モジュール ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN)でなければなりません。ただし、1 つのコマンド内で複数の範囲を組み合わせることができます。

次に、 interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、10/100 ポート 1 ~ 5 の速度を 100 Mb/s に設定する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range fastethernet1/0/1 - 5
Switch(config-if-range)# speed 100
 

次に、カンマを使用してインターフェイス タイプの異なるストリングを範囲に追加し、ファスト イーサネット ポート 1 ~ 3 と、ギガビット イーサネット標準 SFP モジュール ポート 1 および 2 が、フロー制御ポーズ フレームを受信できるようにする例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range fastethernet1/0/1 - 3, gigabitethernet1/0/1 - 2
Switch(config-if-range)# flowcontrol receive on
 

インターフェイス範囲モードで複数のコンフィギュレーション コマンドを入力すると、各コマンドは入力された時点で実行されます。インターフェイス範囲モードを終了した時点で、コマンドがバッチ処理されるわけではありません。コマンドの実行中にインターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを終了すると、一部のコマンドが範囲内のすべてのインターフェイスに対して実行されない場合もあります。コマンド プロンプトが再表示されるのを待ってから、インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを終了してください。

インターフェイス範囲マクロの設定および使用方法

インターフェイス範囲マクロを作成すると、設定するインターフェイスの範囲を自動的に選択できます。interface range macro グローバル コンフィギュレーション コマンドで macro キーワードを使用するには、まず define interface-range グローバル コンフィギュレーション コマンドでマクロを定義する必要があります。

インターフェイス範囲マクロを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

define interface-range macro_name interface-range

インターフェイス範囲マクロを定義して NVRAM に保存します。

macro_name は、最大 32 文字の文字列です。

マクロには、カンマで区切ったインターフェイスを 5 つまで含めることができます。

それぞれの interface-range は、同じポート タイプで構成されていなければなりません。

ステップ 3

interface range macro macro_name

macro_name の名前でインターフェイス範囲マクロに保存された値を使用することによって、設定するインターフェイスの範囲を選択します。

ここで、通常のコンフィギュレーション コマンドを使用して、定義したマクロ内のすべてのインターフェイスに設定を適用できます。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config | include define

定義済みのインターフェイス範囲マクロの設定を表示します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

マクロを削除するには、 no define interface-range macro_name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

define interface-range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用するときは、次の注意事項に留意してください。

interface-range の有効なエントリは次のとおりです。

vlan vlan-ID - vlan-ID (vlan-ID は 1 ~ 4094)

fastethernet switch / module /{ first port } - { last port }(switch は 1 、module は 0

gigabitethernet switch / module /{ first port } - { last port }(switch は 1 、module は標準 SFP モジュール ポートの場合は 0 、ES SFP モジュール ポートの場合は 1

port-channel port-channel-number - port-channel-number port-channel-number は 1 ~ 12)


) ポート チャネルにインターフェイス範囲を使用する場合、最初と最後のポート チャネル番号はアクティブなポート チャネルの番号でなければなりません。


interface-range を入力するときは、最初のインターフェイス番号とハイフンの間にスペースを入れます。たとえば、fastethernet 1/0/1 - 5 は有効な範囲ですが、fastethernet 1/0/1-5 は無効な範囲です。

VLAN インターフェイスは、 interface vlan コマンドで設定しておかなければなりません。 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用すると、設定されている VLAN インターフェイスが表示されます。 show running-config コマンドで表示されない VLAN インターフェイスを interface-range として使用することはできません。

ある範囲内のすべてのインターフェイスは、同じタイプ(すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット SFP モジュール ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN)でなければなりません。ただし、1 つのマクロ内で複数のインターフェイス タイプを組み合わせることはできます。

次に、 enet_list という名前のインターフェイス範囲マクロを定義してファスト イーサネット ポート 1 ~ 4 を選択し、マクロ設定を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# define interface-range enet_list fastethernet1/0/1 - 4
Switch(config)# end
Switch# show running-config | include define
define interface-range enet_list FastEthernet1/0/1 - 4
 

次に、複数のタイプのインターフェイスを含むマクロ macro1 を作成する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# define interface-range macro1 fastethernet1/0/1 - 2, fastethernet1/0/5 - 7
Switch(config)# end
 

次に、インターフェイス範囲マクロ enet_list に対するインターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range macro enet_list
Switch(config-if-range)#
 

次に、インターフェイス範囲マクロ enet_list を削除し、処理を確認する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# no define interface-range enet_list
Switch(config)# end
Switch# show run | include define
Switch#

イーサネット インターフェイスの設定

ここでは、デフォルトのインターフェイス設定と、多くの物理インターフェイス上で設定できるオプションの機能について説明します。

「イーサネット インターフェイスのデフォルト設定」

「インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定」

「IEEE 802.3x フロー制御の設定」

「ポートの Auto-MDIX の設定」

「インターフェイスに関する記述の追加」

イーサネット インターフェイスのデフォルト設定

表 9-1 に、イーサネット インターフェイスのデフォルト設定を示します。この中には、レイヤ 2 インターフェイスだけに適用される機能も含まれます。表に示されている VLAN パラメータの詳細については、「VLAN の設定」を参照してください。また、ポートへのトラフィック制御の詳細については、「ポートベースのトラフィック制御の設定」を参照してください。


) インターフェイスがレイヤ 3 モードの場合に、レイヤ 2 パラメータを設定するには、パラメータを指定せずに switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力し、インターフェイスをレイヤ 2 モードにする必要があります。これにより、インターフェイスがいったんシャットダウンしてから再度イネーブルになり、インターフェイスが接続しているデバイスに関するメッセージが表示されることがあります。さらに、このコマンドを使用してインターフェイスをレイヤ 2 モードにすると、そのインターフェイスに設定されているレイヤ 3 特性が削除されます。


 

表 9-1 レイヤ 2 イーサネット インターフェイスのデフォルト設定

機能
デフォルト設定

動作モード

レイヤ 2 または スイッチング モード switchport コマンド)。

VLAN 許容範囲

VLAN 1~4094。

デフォルト VLAN(アクセス ポート用)

VLAN 1(レイヤ 2 インターフェイスだけ)。

ネイティブ VLAN(802.1Q トランク用)

VLAN 1(レイヤ 2 インターフェイスだけ)。

VLAN トランキング

switchport mode dynamic auto(DTP をサポート)
(レイヤ 2 インターフェイスだけ)。

ポート イネーブル ステート

すべてのポートがイネーブル。

ポート記述

未定義。

速度

自動ネゴシエーション。

デュプレックス モード

自動ネゴシエーション。

フロー制御

フロー制御は receive : off に設定されます。送信パケットでは常にオフです。

EtherChannel(PAgP)

すべてのイーサネット ポートでディセーブル。「EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定」を参照してください。

ポート ブロッキング(不明マルチキャストおよび不明ユニキャスト トラフィック)

ディセーブル(ブロッキングされない)(レイヤ 2 インターフェイスだけ)。「ポート ブロッキングの設定」を参照してください。

ブロードキャスト、マルチキャスト、およびユニキャスト ストーム制御

ディセーブル。「ストーム制御のデフォルト設定」を参照してください。

保護ポート

ディセーブル(レイヤ 2 インターフェイスだけ)。「保護ポートの設定」を参照してください。

ポート セキュリティ

ディセーブル(レイヤ 2 インターフェイスだけ)。「ポート セキュリティのデフォルト設定」を参照してください。

PortFast

ディセーブル。

Automatic Medium-Dependent-Interface Crossover(Auto-MDIX)

イネーブル。

インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定

スイッチのイーサネット インターフェイスは、10、100、または 1000 Mb/s、かつ全二重または半二重モードのいずれかで動作します。全二重モードの場合、2 つのステーションが同時にトラフィックを送受信できます。通常、10 Mbps ポートは半二重モードで動作します。これは、各ステーションがトラフィックを受信するか、送信するかのどちらか一方しかできないことを意味します。

スイッチ モデルには、ファスト イーサネット(10/100 Mb/s)ポートまたはギガビット SFP モジュールを搭載できるギガビット イーサネット SFP 標準モジュール スロットおよび ES モジュール スロットの組み合わせが含まれます。

ここでは、インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定手順について説明します。

「速度とデュプレックス モードの設定時の注意事項」

「インターフェイス速度およびデュプレックス パラメータの設定」

速度とデュプレックス モードの設定時の注意事項

インターフェイス速度およびデュプレックス モードを設定するときには、次の注意事項に留意してください。

回線の両側で自動ネゴシエーションがサポートされる場合は、できるだけデフォルトの auto ネゴシエーションを使用してください。

一方のインターフェイスが自動ネゴシエーションをサポートし、もう一方がサポートしない場合は、両方のインターフェイス上でデュプレックスと速度を設定します。サポートする側で auto 設定を使用しないでください。

10/100 Mb/s ポートで、速度とデュプレックス モードの両方が特定の値に設定されている場合、リンクはネゴシエーションされた速度とデュプレックス値で動作します。

ファスト イーサネット(10/100 Mb/s)ポートのインターフェイス速度を設定できます。ファスト イーサネット ポートのデュプレックス モードを全二重、半二重、または自動ネゴシエーションに設定できます。

Cisco 1000BASE-T SFP モジュールまたは Cisco 100BASE-FX MMF SFP モジュールがポートに接続されていない場合、SFP モジュール ポートをデュプレックス モードに設定できません。他のすべての SFP モジュールは全二重モードだけで動作します。

Cisco 1000BASE-T SFP モジュールが SFP モジュール ポートに接続されている場合、デュプレックス モードは、 auto または full のどちらかに設定できます。

Cisco 100BASE-FX SFP モジュールが SFP モジュール ポートに接続されている場合、デュプレックス モードは、 half または full のどちらかに設定できます。ES ポートでは、100BASE-FX SFP モジュールはサポートされません。 auto キーワードが使用可能でも、インターフェイスを半二重モード(デフォルト)にします。

nonegotiate を除き、SFP モジュール ポートの速度を設定することはできません。ただし、1000BASE-T SFP モジュールが SFP モジュール ポートに接続している場合は、速度を nonegotiate 以外の 10 100 1000 auto のいずれかに設定できます。


注意 ES ポートは、10 または 100 Mb/s 動作をサポートしません。ES ポートの速度を 10 または 100 Mb/s、または auto に設定すると、インターフェイスが他のスイッチの 10/100 インターフェイスに接続されている場合、重大なデータ損失が発生する可能性があります。

STP がイネーブルの場合にポートを再設定すると、スイッチがループの有無を調べるために最大で 30 秒かかる可能性があります。STP の再設定が行われている間、ポート LED はオレンジに点灯します。


注意 インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定を変更すると、再設定中にインターフェイスがシャットダウンし、再度イネーブルになる場合があります。

インターフェイス速度およびデュプレックス パラメータの設定

物理インターフェイスの速度およびデュプレックス モードを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始して、物理インターフェイスを指定します。

ステップ 3

speed { 10 | 100 | 1000 | auto [ 10 | 100 | 1000 ] | nonegotiate }

ポートの適切な速度パラメータを入力します。

10 100 1000 のいずれかを入力し、ポートに特定の速度を設定します。10/100 Mb/s ポートには、 1000 キーワードは使用できません。

auto を入力すると、インターフェイスは接続されているデバイスと速度を自動ネゴシエーションできるようになります。 10 100 、または 1000 キーワードと auto キーワードを一緒に使用する場合、ポートは指定した速度で自動ネゴシエーションだけを行います。

nonegotiate キーワードを使用できるのは、SFP モジュール ポートに対してだけです。SFP モジュール ポートは 1000 Mbps だけで動作しますが、自動ネゴシエーションをサポートしていないデバイスに接続されている場合は、ネゴシエートしないように設定できます。

速度の設定の詳細については、「速度とデュプレックス モードの設定時の注意事項」を参照してください。

ステップ 4

duplex { auto | full | half }

インターフェイスのデュプレックス パラメータを入力します。

Cisco IOS リリース 12.2(25)EXA 以降では、速度を auto に設定したときにデュプレックスを設定できます。

デュプレックスの設定の詳細については、「速度とデュプレックス モードの設定時の注意事項」を参照してください。

ステップ 5

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show interfaces interface-id

インターフェイス速度およびデュプレックス モード設定を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスをデフォルトの速度およびデュプレックス設定(自動ネゴシエーション)に戻すには、 no speed および no duplex インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。すべてのインターフェイス設定をデフォルトに戻すには、 default interface interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポートの速度を 10 Mb/s、デュプレックス モードを半二重に設定する例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface fasttethernet1/0/3
Switch(config-if)# speed 10
Switch(config-if)# duplex half

IEEE 802.3x フロー制御の設定

フロー制御により、接続しているイーサネット ポートは、輻輳しているノードがリンク動作をもう一方の端で一時停止できるようにすることによって、輻輳時のトラフィック レートを制御できます。あるポートで輻輳が発生し、トラフィックをそれ以上受信できない場合は、ポーズ フレームを送信して、その状況が解消されるまで送信を停止するようにもう一方のポートに通知します。ポーズ フレームを受信すると、送信側デバイスはデータ パケットの送信を中止するので、輻輳時のデータ パケット損失が防止されます。


) Catalyst 3750 Metro スイッチ ポートでは、ポーズ フレームを受信できますが、送信はできません。


flowcontrol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスのポーズ フレームを受信( receive )する能力を on off 、または desired に設定します。デフォルトの状態は off です。

desired に設定した場合、インターフェイスはフロー制御パケットの送信を必要とする接続デバイス、または必要ではないがフロー制御パケットを送信できる接続デバイスに対して動作できます。

デバイスのフロー制御設定には、次のルールが適用されます。

receive on (または desired ):ポートはポーズ フレームを送信できませんが、ポーズ フレームを送信する必要のある、または送信できる接続デバイスと組み合わせて使用できます。ポーズ フレームの受信は可能です。

receive off :フロー制御はどちらの方向にも動作しません。輻輳が生じても、リンクの相手側に通知はなく、どちら側の装置も休止フレームの送受信を行いません。


) コマンドの設定と、その結果生じるローカルおよびリモート ポートでのフロー制御解決の詳細については、このリリースのコマンド リファレンスに記載された flowcontrol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを参照してください。


インターフェイス上でフロー制御を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定する物理インターフェイスを指定します。

ステップ 3

flowcontrol { receive } { on | off | desired }

ポートのフロー制御モードを設定します。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id

インターフェイス フロー制御の設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

フロー制御をディセーブルにする場合は、 flowcontrol receive off インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポート上のフロー制御をオンにする例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# flowcontrol receive on
Switch(config-if)# end

ポートの Auto-MDIX の設定

Automatic Medium-Dependent-Interface Crossover(Auto-MDIX)がポートでイネーブルの場合、ポートは自動的に必要なケーブル接続タイプ(ストレートまたはクロス)を検出し、接続を適切に設定します。Auto-MDIX 機能を使用せずにスイッチを接続する場合は、サーバ、ワークステーション、ルータなどのデバイスにはストレート ケーブルを使用して接続し、その他のスイッチやリピータへはクロス ケーブルを使用して接続する必要があります。Auto-MDIX がイネーブルな場合は、どちらかのタイプのケーブルを使用して他のデバイスへ接続できます。インターフェイスは、自動的に不正なケーブル接続を修正します。ケーブル接続の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

Auto-MDIX はデフォルトでイネーブルです。また、Auto-MDIX をイネーブルにする場合は、この機能が正常に動作するように、ポートの速度とデュプレックス モードを auto に設定する必要があります。Auto-MDIX は、すべての 10/100 Mb/s ポートおよび 10/100/1000 BASE-T/TX SFP モジュール ポートでサポートされます。1000 BASE-SX または -LX SFP モジュール ポート上ではサポートされていません。


注意 ES ポートは、10 または 100 Mb/s 動作をサポートしません。ES モジュール ポートに 1000BASE-T SFP モジュールが取り付けられているとき、速度を auto に設定して Auto-MDIX をイネーブルにする場合は、そのインターフェイスがギガビット インターフェイスに接続されていることを確認してください。速度を auto に設定すると、インターフェイスが他のスイッチの 10/100 インターフェイスに接続されている場合、重大なデータ損失が発生する可能性があります。

表 9-2 に、Auto-MDIX の設定値と、それぞれ正しいケーブル接続と不正なケーブル接続の場合のリンク ステートを示します。

 

表 9-2 リンク状態と Auto-MDIX の設定

ローカル側の Auto-MDIX
リモート側の Auto-MDIX
ケーブル接続が正しい場合
ケーブル接続が正しくない場合

点灯

点灯

リンク アップ

リンク アップ

点灯

消灯

リンク アップ

リンク アップ

消灯

点灯

リンク アップ

リンク アップ

消灯

消灯

リンク アップ

リンク ダウン

ポートでの Auto-MDIX を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定する物理インターフェイスを指定します。

ステップ 3

speed auto

接続されたデバイスと速度を自動ネゴシエーションするようにポートを設定します。

ステップ 4

duplex auto

接続されたデバイスとデュプレックス モードを自動ネゴシエーションするようにポートを設定します。

ステップ 5

mdix auto

ポート上で Auto-MDIX をイネーブルにします。

に設定すると、ポートが他のスイッチの 10/100 インターフェイスに接続されている場合、重大なデータ損失が発生する可能性があります。

ステップ 6

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

show controllers ethernet-controller interface-id phy

インターフェイス上の Auto-MDIX 機能の動作ステートを確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Auto-MDIX をディセーブルにするには、 no mdix auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポート上で Auto-MDIX をイネーブルにする例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# speed auto
Switch(config-if)# duplex auto
Switch(config-if)# mdix auto
Switch(config-if)# end

インターフェイスに関する記述の追加

インターフェイスの機能に関する記述を追加できます。記述は、 show configuration show running-config 、および show interfaces 特権 EXEC コマンドの出力に表示されます。

インターフェイスに関する記述を追加するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、記述を追加するインターフェイスを指定します。

ステップ 3

description string

インターフェイスに関する記述を追加します(最大 240 文字)。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show interfaces interface-id description

または

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

記述を削除するには、 no description インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポートに記述を追加し、その記述を確認する例を示します。

Switch# config terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Switch(config-if)# description Connects to Marketing
Switch(config-if)# end
Switch# show interfaces gigabitethernet1/0/2 description
Interface Status Protocol Description
Gi1/0/2 admin down down Connects to Marketing

レイヤ 3 インターフェイスの設定

スイッチは、次に示すレイヤ 3 インターフェイスをサポートします。

SVI:トラフィックをルーティングする VLAN に対応する SVI を設定する必要があります。SVI は、 interface vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドのあとに VLAN ID を入力して作成します。SVI を削除するには、 no interface vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。


) 物理ポートと関連付けられていない場合、SVI を作成してもアクティブにはなりません。VLAN へのレイヤ 2 ポートの割り当てについては、「VLAN の設定」を参照してください。


ルーテッド ポート:ルーテッド ポートは、 no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してレイヤ 3 モードに設定された物理ポートです。

レイヤ 3 EtherChannel ポート:ルーテッド ポートで構成された EtherChannel インターフェイスです。

EtherChannel ポート インターフェイスについては、「EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定」を参照してください。

レイヤ 3 スイッチは、各ルーテッド ポートおよび SVI に割り当てられた IP アドレスを持つことができます

スイッチに設定可能な SVI とルーテッド ポートの数について定義済みの制限はありません。ただし、ハードウェアには限界があるため、SVI およびルーテッド ポートの個数と、設定されている他の機能の個数の組み合わせによっては、CPU 利用率が影響を受けることがあります。スイッチが最大限のハードウェア リソースを使用している場合にルーテッド ポートまたは SVI を作成しようとすると、次のような結果になります。

新たなルーテッド ポートを作成しようとすると、スイッチはインターフェイスをルーテッド ポートに変換するための十分なリソースがないことを示すメッセージを表示し、インターフェイスはスイッチポートのままとなります。

拡張範囲の VLAN を作成しようとすると、エラー メッセージが生成され、拡張範囲の VLAN は拒否されます。

VLAN トランキング プロトコル(VTP)が新たな VLAN をスイッチへ通知すると、スイッチは使用可能な十分なハードウェア リソースがないことを示すメッセージを送り、その VLAN をシャットダウンします。 show vlan ユーザ EXEC コマンドの出力に、一時停止ステートの VLAN が示されます。

スイッチが、ハードウェアのサポート可能な数を超える VLAN とルーテッド ポートが設定されたコンフィギュレーションを使用してブートを試みると、VLAN は作成されますが、ルーテッド ポートはシャットダウンされ、スイッチはハードウェア リソースが不十分であるという理由を示すメッセージを送信します。

すべてのレイヤ 3 インターフェイスには、トラフィックをルーティングするための IP アドレスが必要です。次の手順は、レイヤ 3 インターフェイスとしてインターフェイスを設定する方法およびインターフェイスに IP アドレスを割り当てる方法を示します。


) 物理ポートがレイヤ 2 モードである(デフォルト)場合は、no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを実行してインターフェイスをレイヤ 3 モードにする必要があります。no switchport コマンドを実行すると、インターフェイスがディセーブルになってから再度イネーブルになります。これにより、インターフェイスが接続しているデバイスに関するメッセージが表示されることがあります。


レイヤ 3 インターフェイスを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface {{ fastethernet | gigabitethernet } interface-id } | { vlan vlan-id } | { port-channel port-channel-number }

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、レイヤ 3 インターフェイスとして設定するインターフェイスを入力します。

ステップ 3

no switchport

物理ポートにかぎり、レイヤ 3 モードを開始します。

ステップ 4

ip address ip_address subnet_mask

IP アドレスおよび IP サブネットを設定します。

ステップ 5

no shutdown

インターフェイスをイネーブルにします。

ステップ 6

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

show interfaces [ interface-id ]
show ip interface [ interface-id ]
show running-config interface [ interface-id ]

設定を確認します。

ステップ 8

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

インターフェイスの IP アドレスを削除するには、 no ip address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、ポートをルーテッド ポートとして設定し、IP アドレスを割り当てる例を示します。

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ip address 192.20.135.21 255.255.255.0
Switch(config-if)# no shutdown

システム MTU の設定

スイッチ上のすべてのインターフェイスで送受信されるフレームのデフォルトの Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)サイズは、1500 バイトです。10 または 100 Mb/s で動作するすべてのインターフェイスで MTU サイズを増やすには、 system mtu グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。また、 system mtu jumbo グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、すべてのギガビット イーサネット インターフェイス上でジャンボ フレームをサポートするように MTU サイズを増やすことができます。Cisco IOS リリース 12.2(55)SE 以降では、 system mtu alternate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、特定のインターフェイスに適用される代替 MTU サイズを設定できます。代替 MTU サイズはスイッチに 1 つしか定義できませんが、複数のインターフェイスに適用できます。


) システム MTU サイズを超えるルーティング MTU サイズは設定できません。システム MTU サイズを現在設定されているルーティング MTU サイズより小さい値に変更すると、設定変更は受け入れられますが、次にスイッチをリセットするまで適用されません。設定変更が有効になると、ルーティング MTU サイズは自動的にデフォルトの新しいシステム MTU サイズになります。


ギガビット イーサネット ポートの MTU サイズは、system mtu jumbo コマンドを使用して設定します。ファスト イーサネット ポートはこのコマンドの影響を受けません。100BASE-FX および 100BASE-BX SFP モジュールを含む 10/100 インターフェイスでは、ジャンボ フレームがサポートされないからです。 system mtu jumbo コマンドを設定していない場合、 system mtu コマンドの設定はすべてのギガビット イーサネット インターフェイスに適用されます。

Enhanced-Services(ES)ポートでは、 mpls mtu インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、Multi Protocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)ラベルのパケットの MTU サイズを設定することができます。MPLS ラベルのパケットのサイズは、ジャンボ パケットに設定されたサイズまで増やすことができます。パケットにラベルを付けるとサイズが増大するため、システム MTU と MPLS MTU を同じ値に設定して、ラベル付きパケットがドロップされるのを防止することを推奨します。

スイッチがサポートする 10/100 インターフェイスの MTU サイズは、最大で 1998 バイトです。ギガビット インターフェイスの MTU サイズは、最大で 9000 バイトです。

個々のインターフェイスに MTU サイズを設定することはできません。スイッチ上のすべてのファスト イーサネットまたはすべてのギガビット イーサネット インターフェイスに対して設定されます。MTU サイズを変更した場合、スイッチをリセットしなければ新しい設定は有効になりません。 system mtu routing コマンドは、スイッチをリセットしなくても有効になります。

代替 MTU サイズを定義するには、 system mtu alternate bytes グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。その後、 system mtu alternate interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、指定したインターフェイスに代替 MTU サイズを適用します。代替 MTU の範囲は、設定済みの system mtu サイズと system jumbo mtu サイズの間(1500 ~ 9000 バイト)です。インターフェイスに代替 MTU サイズを適用した場合、設定サイズより大きいフレームがインターフェイスで受信されると、そのフレームはドロップされます。代替 MTU サイズはファスト イーサネット インターフェイスまたはギガビット イーサネット インターフェイスに設定できますが、1998 バイトより大きい代替 MTU サイズをファスト イーサネット インターフェイスに適用できません。代替 MTU サイズは、ルーティング MTU サイズには影響しません。

代替 MTU サイズが ES ポートに適用されている場合、パケットは予期したとおりに処理(転送またはドロップ)されますが、巨大パケットはジャイアント フレームとしてタグ付けされません。ES ポートでは、アカウンティングはサポートされません。

代替 MTU サイズを設定したら、スイッチをリロードして設定を有効にする必要があります。


) システム MTU 設定は、NVRAM のスイッチ環境変数に保存され、スイッチをリロードするときに有効になります。システム MTU ルーティング設定とは異なり、system mtu および system mtu jumbo コマンドで入力した MTU 設定は、copy running-config startup-config 特権 EXEC コマンドを入力しても、スイッチ コンフィギュレーション ファイルに保存されません。したがって、TFTP を使用し、バックアップ コンフィギュレーション ファイルで新しいスイッチを設定して、システム MTU をデフォルト以外の値にしたい場合、新しいスイッチ上で system mtu および system mtu jumbo を明示的に設定し、スイッチをリロードする必要があります。


スイッチ CPU が受信可能なフレーム サイズは、system mtu コマンドまたは system mtu jumbo コマンドで指定された値には関係なく、1998 バイトに制限されています。通常、転送またはルーティングされたフレームは CPU によって受信されませんが、場合によっては、制御トラフィック、SNMP、Telnet、またはルーティング プロトコルへ送信されたトラフィックなどのパケットが CPU へ送信されることがあります。

ルーテッド パケットは、出力ポートで MTU チェックを受けます。ルーテッド ポートで使用される MTU 値は、( system mtu jumbo 値ではなく) system mtu 設定値から取得されます。つまり、ルーテッド MTU が VLAN のシステム MTU よりも大きくなることは決してありません。隣接関係とリンクの MTU をネゴシエーションする場合、システム MTU 値はルーティング プロトコルで使用されます。たとえば、Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルは、ピア ルータとの隣接関係を設定する前にこの MTU 値を使用します。特定の VLAN のルーテッド パケットの MTU 値を表示するには、 show platform port-asic mvid 特権 EXEC コマンドを使用します。

ルーテッド パケットは、出力ポートで MTU チェックを受けます。ルーテッド ポートで使用される MTU 値は、( system mtu jumbo 値ではなく) system mtu 設定値から取得されます。つまり、ルーテッド MTU が VLAN のシステム MTU よりも大きくなることは決してありません。隣接関係とリンクの MTU をネゴシエーションする場合、システム MTU 値はルーティング プロトコルで使用されます。たとえば、Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルは、ピア ルータとの隣接関係を設定する前にこの MTU 値を使用します。特定の VLAN のルーテッド パケットの MTU 値を表示するには、 show platform port-asic mvid 特権 EXEC コマンドを使用します。


) レイヤ 2 ギガビット イーサネット インターフェイスが、10/100 インターフェイスより大きいサイズのフレームを受け取るように設定されている場合、レイヤ 2 ギガビット イーサネット インターフェイスに着信するジャンボ フレームとレイヤ 2 10/100 インターフェイスで発信されるジャンボ フレームはドロップされます。


すべての 10/100 またはギガビット イーサネット インターフェイスで MTU サイズを変更し、指定したインターフェイスに代替 MTU サイズを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

system mtu bytes

(任意)10 または 100 Mb/s で動作するスイッチのすべてのインターフェイスに対して MTU サイズを変更します。指定できる範囲は 1500 ~ 1998 バイトです。デフォルトは 1500 バイトです。

ステップ 3

system mtu jumbo bytes

(任意)スイッチのすべてのギガビット イーサネット インターフェイスに対して MTU サイズを変更します。指定できる範囲は 1500 ~ 9000 バイトです。デフォルトは 1500 バイトです。

ステップ 4

system mtu alternate bytes

(任意)代替 MTU サイズを設定します。指定できる範囲は、設定済みのシステム MTU サイズと設定済みのジャンボ MTU サイズの間(1500 ~ 9000 バイト)です。デフォルトは 1500 バイトです。

ステップ 5

system mtu alternate interface { interface-id | range interface-range }

(任意)指定したインターフェイスまたはインターフェイス範囲に代替 MTU サイズを適用します。

ステップ 6

system mtu routing bytes

(任意)ルーテッド ポートのシステム MTU を変更します。指定できる範囲は 1500 ~ システム MTU 値です。これが、すべてのポートでルーティング可能な MTU の最大値です。

これより大きなパケットは受け入れられますが、ルーティングされません。

ステップ 7

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 8

reload

オペレーティング システムをリロードします。

特定のインターフェイス タイプで許容範囲外の値を入力した場合、その値は受け入れられません。

スイッチのリロード後、show system mtu 特権 EXEC コマンドを入力することによって、設定値を確認できます。インターフェイスの MTU 設定を確認するには、 show interface interface-id mtu を入力します。

次に、ギガビット イーサネット インターフェイスの最大パケット サイズを 1800 バイトに設定する例を示します。

Switch(config)# system mtu jumbo 1800
Switch(config)# exit
Switch# reload
 

次に、ギガビット イーサネット インターフェイスを範囲外の値に設定しようとした場合に表示される応答の例を示します。

Switch(config)# system mtu jumbo 10000
^
% Invalid input detected at '^' marker.
 

次に、ギガビット イーサネット ポートの最大パケット サイズを 1800 バイトに設定し、1700 バイトの代替 MTU サイズを定義して、その代替 MTU サイズをギガビット イーサネット ポート 0/8 に適用する例を示します。変更は、スイッチをリロードするまで適用されません。

Switch(config)# system mtu jumbo 1800
Switch(config)# system mtu alternate 1700
Changes to the Alternate MTU will not take effect until the next reload is done
Switch(config)# system mtu alternate interface gigabitethernet 1/0/8
Changes to the Alternate MTU on interface will not take effect until the next reload is done
Switch(config)# exit
Switch# reload
 

次に、代替 MTU をギガビット イーサネット インターフェイス 1 ~ 10 に適用する例を示します。変更は、スイッチをリロードするまで適用されません。

Switch(config)# system mtu alternate interface range gigabitethernet 1/0/1-10
Changes to the Alternate MTU on interface(s) will not take effect until the next reload is done
Switch(config)# exit
 

インターフェイスのモニタリングおよびメンテナンス

「インターフェイス ステータスのモニタリング」

「インターフェイスおよびカウンタのクリアとリセット」

「インターフェイスのシャットダウンおよび再起動」

インターフェイス ステータスのモニタリング

特権 EXEC プロンプトにコマンドを入力することによって、ソフトウェアおよびハードウェアのバージョン、コンフィギュレーション、インターフェイスに関する統計情報などのインターフェイス情報を表示できます。 表 9-3 に、このようなインターフェイス モニタリング コマンドの一部を示します(特権 EXEC プロンプトに show ? コマンドを入力すると、すべての show コマンドのリストが表示されます)。このコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Interface Command Reference for Release 12.2 』を参照してください。

 

表 9-3 インターフェイス用の show コマンド

コマンド
目的

show interfaces [ interface-id ]

すべてのインターフェイスまたは特定のインターフェイスのステータスおよび設定を表示します。

show interfaces interface-id status [ err-disabled ]

インターフェイスのステータス、または errdisable ステートにあるインターフェイスのリストを表示します。

show interfaces [ interface-id ] mtu

インターフェイスの MTU 設定を表示します。

show interfaces [ interface-id ] switchport

スイッチング(非ルーティング)ポートの管理上および動作上のステータスを表示します。このコマンドを使用すると、ポートがルーティングまたはスイッチングのどちらのモードにあるかを判別できます。

show interfaces [ interface-id ] description

1 つのインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する記述とインターフェイスのステータスを表示します。

show interfaces [ interface-id ] transceiver [ detail | dom-supported-list | module number | properties | threshold-table ] [ | { begin | exclude | include } expression ]

次の SFP モジュールに関する物理および動作ステータスを表示します。

interface-id :(任意)指定された物理インターフェイスに関する設定とステータスを表示します。

detail :(任意)任意の Digital Optional Monitoring(DOM)対応トランシーバ(スイッチに搭載されている場合)に関する高い値、低い値、およびすべてのアラーム情報を含む、較正プロパティを表示します。

dom-supported-list:(任意)すべてのサポート対象 DOM トランシーバを表示します。

module number :(任意)スイッチのモジュール上のインターフェイスに対して表示制限します。指定できる範囲は 1 ~ 9 です。特定のインターフェイス ID が入力された場合は、このオプションを使用できません。

properties:(任意)インターフェイスの速度、デュプレックス、およびインライン パワー設定を表示します。

threshold-table:(任意)アラームおよび警告のしきい値テーブルを表示します。

show ip interface [ interface-id ]

IP ルーティング用に設定されたすべてのインターフェイスまたは特定のインターフェイスについて、使用できるかどうかを表示します。

show running-config interface [ interface-id ]

インターフェイスに対応する RAM 上の実行コンフィギュレーションを表示します。

show version

ハードウェア構成、ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、ブート イメージを表示します。

show controllers ethernet-controller interface-id phy

インターフェイス上の Auto-MDIX 機能の動作ステートを確認します。

インターフェイスおよびカウンタのクリアとリセット

表 9-4 に、カウンタのクリアとインターフェイスのリセットに使用できる特権 EXEC モードの clear コマンドを示します。

 

表 9-4 インターフェイス用の clear コマンド

コマンド
目的

clear counters [ interface-id ]

インターフェイスのカウンタをクリアします。

clear interface interface-id

インターフェイスのハードウェア ロジックをリセットします。

clear line [ number | console 0 | vty number ]

非同期シリアル回線に関するハードウェア ロジックをリセットします。

show interfaces 特権 EXEC コマンドによって表示されたインターフェイス カウンタをリセットするには、 clear counters 特権 EXEC コマンドを使用します。オプションの引数が特定のインターフェイス番号から特定のインターフェイス タイプだけをクリアするように指定されている場合を除いて、 clear counters コマンドは、インターフェイスから現在のインターフェイス カウンタをすべてクリアします。


clear counters 特権 EXEC コマンドは、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)を使用して取得されたカウンタをクリアしません。show interface 特権 EXEC コマンドで表示されるカウンタだけをクリアします。


インターフェイスのシャットダウンおよび再起動

インターフェイスをシャットダウンすると、指定されたインターフェイスのすべての機能がディセーブルになり、使用不可能であることがすべてのモニタリング コマンドの出力に表示されます。この情報は、すべてのダイナミック ルーティング プロトコルを通じて、他のネットワーク サーバに伝達されます。ルーティング アップデートには、インターフェイス情報は含まれません。

インターフェイスをシャットダウンするには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface { vlan vlan-id } | {{ fastethernet | gigabitethernet } interface-id } | { port-channel port-channel-number }

設定するインターフェイスを選択します。

ステップ 3

shutdown

インターフェイスをシャットダウンします。

ステップ 4

end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

インターフェイスを再起動するには、 no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

インターフェイスがディセーブルになっていることを確認するには、 show interfaces 特権 EXEC コマンドを使用します。ディセーブルにされたインターフェイスは、 show interface コマンド表示では、 administratively down と表示されます。