Catalyst 3750 Metro スイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド Cisco IOS Release 12.2(25)EY
RMONの設定
RMONの設定
発行日;2012/02/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 9MB) | フィードバック

目次

RMONの設定

RMONの概要

RMONの設定

RMONのデフォルト設定

RMONアラームおよびイベントの設定

インターフェイスでのグループ履歴統計情報の収集

インターフェイスでのグループ イーサネット統計情報の収集

RMONステータスの表示

RMONの設定

この章では、Catalyst 3750 MetroスイッチにRemote Network Monitoring(RMON)を設定する方法について説明します。

RMONは、RMON準拠コンソール システムおよびネットワーク プローブ間で交換可能な一連の統計および機能を定義する標準モニタリング仕様です。RMONは、ネットワーク障害診断、プランニング、およびパフォーマンス調整情報に関する総合的な機能を提供します。


) この章で使用されるコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco IOS Configuration
Fundamentals Command Reference
』Release 12.2の「System Management Commands」を参照してください。


この章で説明する内容は、次のとおりです。

「RMONの概要」

「RMONの設定」

「RMONステータスの表示」

RMONの概要

RMONは、Internet Engineering Task Force(IETF)標準モニタ仕様で、各種ネットワーク エージェントおよびコンソール システムがネットワーク モニタ データを交換できるようにします。RMON機能をスイッチのSNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)エージェントとともに使用すると、接続されたLANセグメント上のスイッチ間を流れるすべてのトラフィックをモニタできます。

図28-1 RMONの例

 

スイッチは、次のRMONグループをサポートします(RFC 1757で定義)。

統計情報(RMONグループ1) ― ポートに関するイーサネット、ファスト イーサネット、およびギガビット イーサネット統計情報を収集します。

履歴(RMONグループ2) ― 指定されたポーリング インターバルで、イーサネット、ファスト イーサネット、およびギガビット イーサネット ポートに関する統計情報の履歴グループを収集します。

アラーム(RMONグループ3) ― 指定されたインターバルの間、特定のMIB(管理情報ベース)オブジェクトをモニタして、指定された値(上限スレッシュホールド)でアラームをトリガーし、別の値(下限スレッシュホールド)でアラームをリセットします。アラームはイベントでも使用できます。アラームがイベントをトリガーし、これによりログ エントリまたはSNMPトラップが生成されます。

イベント(RMONグループ9) ― アラームによってイベントがトリガーされた場合のアクションを指定します。このアクションにより、ログエントリまたはSNMPトラップを生成することが可能となります。

このソフトウェア リリースでサポートされているスイッチはRMONデータ処理用にハードウェア カウンタを使用しているので、モニタがより効率的になり、ほとんど処理能力を必要としません。

RMONの設定

ここでは、スイッチにRMONを設定する手順について説明します。

「RMONのデフォルト設定」

「RMONアラームおよびイベントの設定」(必須)

「インターフェイスでのグループ履歴統計情報の収集」(任意)

「インターフェイスでのグループ イーサネット統計情報の収集」(任意)

RMONのデフォルト設定

RMONはデフォルトでディセーブルに設定されています。アラームやイベントは設定されていません。

スイッチでサポートされているのはRMON 1のみです。

RMONアラームおよびイベントの設定

CLI(コマンドライン インターフェイス)またはSNMP互換Network Management Station(NMS;ネットワーク管理ステーション)を使用することにより、スイッチをRMON対応に設定できます。NMS上で汎用RMONコンソール アプリケーションを使用し、RMONのネットワーク管理機能を利用してください。また、RMON MIBオブジェクトにアクセスするようにスイッチのSNMPを設定する必要があります。詳細については、「SNMPの設定」を参照してください。

RMONアラームおよびイベントをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は必須です。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

rmon alarm number variable interval { absolute | delta } rising-threshold value [ event-number ] falling-threshold value [ event-number ] [ owner string ]

MIBオブジェクトに対してアラームを設定します。

number には、アラーム番号を指定します。指定できる範囲は1~65535です。

variable には、モニタするMIBオブジェクトを指定します。

interval には、MIB変数をアラームがモニタする時間を秒単位で指定します。指定できる範囲は1~4294967295秒です。

各MIB変数を直接テストする場合は、 absolute キーワードを指定します。MIB変数のサンプル間の変動をテストする場合は、 delta キーワードを指定します。

value には、アラームをトリガーする数値とアラームをリセットする数値を指定します。上限スレッシュホールドおよび下限スレッシュホールド値の範囲は、-2147483648~2147483647です。

(任意) event-number には、上限または下限スレッシュホールドの限度を超過したときにトリガーされるイベント番号を指定します。

(任意) owner string には、アラームの所有者を指定します。

ステップ 3

rmon event number [ description string ] [ log ] [ owner string ] [ trap community ]

RMONイベント テーブルにRMONイベント番号に対応付けられたイベントを追加します。

number には、イベント番号を指定します。指定できる範囲は1~65535です。

(任意) description string には、イベントの説明を指定します。

(任意)イベントがトリガーされたときにRMONログ エントリを生成するには、 log キーワードを使用します。

(任意) owner string には、このイベントの所有者を指定します。

(任意) trap community には、このトラップに使用されるSNMPコミュニティ ストリングを入力します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

アラームをディセーブルにするには、設定したアラームごとに no rmon alarm number グローバル コンフィギュレーション コマンドを実行します。設定したアラームをすべて一度にディセーブルにすることはできません。イベントをディセーブルにするには、 no rmon event number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。アラームおよびイベントとその相互作用の詳細については、RFC 1757を参照してください。

MIBオブジェクトに対してアラームを設定できます。次に、 rmon alarm コマンドを使用してRMONアラーム番号10を設定する例を示します。このアラームは、アラームがディセーブルになるまで、MIB変数 ifEntry.20.1 を20秒ごとに1回モニタし、変数の上昇または下降の変化をチェックします。 ifEntry.20.1 値が15以上のMIBカウンタの増加を示した場合(たとえば100000から100015)、アラームがトリガーされます。アラームは次にイベント番号1をトリガーします。イベントの設定には、 rmon event コマンドを使用します。設定可能なイベントはログ エントリまたはSNMPトラップです。 ifEntry.20.1 値の変化が0ずつの場合、アラームはリセットされ、再度トリガーできます。

Switch(config)# rmon alarm 10 ifEntry.20.1 20 delta rising-threshold 15 1 falling-threshold 0 owner jjohnson
 

次に、 rmon event コマンドを使用してRMONイベント番号1を作成する例を示します。イベントは High ifOutErrors として定義され、アラームによってイベントがトリガーされるときにログ エントリが生成されます。ユーザ jjones は、このコマンドによってイベント テーブルに作成された行を所有します。この例でも、イベントがトリガーされたときにSNMPトラップが生成されます。

Switch(config)# rmon event 1 log trap eventtrap description "High ifOutErrors" owner jjones

インターフェイスでのグループ履歴統計情報の収集

最初にRMONアラームおよびイベントを設定し、収集情報を表示する必要があります。

インターフェイス上でグループ履歴統計情報を収集するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

履歴を収集するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

rmon collection history index [ buckets bucket-number ] [ interval seconds ] [ owner ownername ]

指定されたバケット数および時間に関して履歴収集をイネーブルにします。

index には、統計情報を収集するRMONグループを指定します。指定できる範囲は1~65535です。

(任意) buckets bucket-number には、統計情報のRMON収集履歴グループに関して、希望の最大バケット数を指定します。指定できる範囲は1~65535です。デフォルトは50です。

(任意) interval seconds には、各ポーリング サイクルの秒数を指定します。指定できる範囲は1~3600です。デフォルトは1800秒です。

(任意) owner ownername には、統計情報のRMONグループの所有者名を入力します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

show rmon history

スイッチ履歴テーブルの内容を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

履歴収集をディセーブルにするには、 no rmon collection history index インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

インターフェイスでのグループ イーサネット統計情報の収集

インターフェイスでグループ イーサネット統計情報を収集するには、イネーブルEXECモードで次の手順を実行します。この手順は任意です。

 

コマンド
説明

ステップ 1

configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

interface interface-id

統計情報を収集するスイッチ上のインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

rmon collection stats index [ owner ownername ]

インターフェイスでのRMON統計情報収集をイネーブルにします。

index には、統計情報を収集するRMONグループを指定します。指定できる範囲は1~65535です。

(任意) owner ownername には、統計情報のRMONグループの所有者名を入力します。

ステップ 4

end

イネーブルEXECモードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

設定を確認します。

ステップ 6

show rmon statistics

スイッチ統計情報テーブルの内容を表示します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

グループ イーサネット統計情報の収集をディセーブルにするには、 no rmon collection stats index インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、所有者 root に関するRMON統計情報を収集する例を示します。

Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# rmon collection stats 2 owner root
 

RMONステータスの表示

RMONステータスを表示するには、 表28-1 に示すイネーブルEXECコマンドを1つまたは複数使用します。

 

表28-1 RMONステータス表示用コマンド

コマンド
説明

show rmon

一般のRMON統計情報を表示します。

show rmon alarms

RMONアラーム テーブルを表示します。

show rmon events

RMONイベント テーブルを表示します。

show rmon history

RMON履歴テーブルを表示します。

show rmon statistics

RMON統計情報テーブルを表示します。

この出力に表示されるフィールドの詳細については、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』Release 12.2の「System Management Commands」を参照してください。